JP2001207994A - ポンプ並びにそれを用いた表面処理方法および表面処理装置 - Google Patents

ポンプ並びにそれを用いた表面処理方法および表面処理装置

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JP2001207994A
JP2001207994A JP2000011519A JP2000011519A JP2001207994A JP 2001207994 A JP2001207994 A JP 2001207994A JP 2000011519 A JP2000011519 A JP 2000011519A JP 2000011519 A JP2000011519 A JP 2000011519A JP 2001207994 A JP2001207994 A JP 2001207994A
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pump
shaft
housing
impeller
clearance
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JP2000011519A
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English (en)
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Toshiki Kusaka
俊樹 日下
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ装置やエッチング装置等において、メ
ッキ液やエッチング液等を供給するためのポンプの寿命
を長くする。 【解決手段】 羽根車22の軸部23、24と軸受部2
5、26との間のクリアランスCを片側で、従来の場合
(100μm程度)よりも大きくし、150〜500μ
m望ましくは250〜400μmとする。すると、例え
ばメッキ液が軸部23、24と軸受部25、26との間
に侵入し、軸部23、24および軸受部25、26の表
面にメッキ液中の金等からなる析出物が析出しても、ク
リアランスCがなくなって羽根車22が回転しなくなる
までかなりの時間がかかり、したがって寿命を長くする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はポンプ並びにそれ
を用いた表面処理方法および表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シリコンウエハにバンプ電極を
形成する場合、シリコンウエハのバンプ電極形成面にメ
ッキレジストパターンを形成し、このメッキレジストパ
ターンの開口部を介して露出されたシリコンウエハのパ
ッド部上にメッキ装置を用いて金等からなるバンプ電極
を形成している。
【0003】図2は従来のこのようなメッキ装置の一例
の断面図を示したものである。このメッキ装置では、メ
ッキ槽1内にカップ2が設けられている。メッキ槽1と
カップ2とは液路3によって連通されている。液路3に
は、メッキ槽1内に収容されているメッキ液(イオン化
された金等を含む)4をカップ2の底部中央に設けられ
たメッキ液噴流口5からカップ2内に噴流させるための
ポンプ6が介在されている。カップ2内の底部には網状
のアノード電極7が設けられている。カップ2の上端部
の複数の箇所にはメッキ液流出用凹部8が設けられてい
る。カップ2上にはシリコンウエハ9がその下面に形成
されたメッキレジストパターン(図示せず)を下側とさ
れて配置されている。
【0004】そして、このメッキ装置のポンプ6が駆動
すると、メッキ槽1内に収容されているメッキ液4がメ
ッキ液噴流口5からアノード電極7を通過してカップ2
内に噴流され、シリコンウエハ9の下面中央部に噴き付
けられる。シリコンウエハ9の下面中央部に噴き付けら
れたメッキ液4は、シリコンウエハ9の下面に沿って外
側に向かって放射状に流れ、メッキ液流出用凹部8から
流出してメッキ槽1内に回収される。かくして、シリコ
ンウエハ9の下面においてメッキレジストパターンの開
口部を介して露出されたパッド部上に金等からなるバン
プ電極が形成される。
【0005】次に、図3(A)は従来のポンプ6の一例
の断面図を示したものである。このポンプ6では、第1
のハウジング11と第2のハウジング12とが、その間
に仕切り板13が介在された状態で、複数本のねじ棒1
4によって一体化されている。この場合、第2のハウジ
ング12と仕切り板13との間にはOリング(図示せ
ず)が介在されている。第1のハウジング11内にはモ
ータ15およびその出力軸16に取り付けられた回転子
17が設けられている。
【0006】第2のハウジング12の内部からなる流路
21中には羽根車22が配置されている。羽根車22の
セラミック等からなる軸部23、24は第2のハウジン
グ12および仕切り板13の各所定の箇所に設けられた
フッ素樹脂等からなる軸受部25、26に支持されてい
る。回転子17と羽根車22との仕切り板13を挟んで
互いに対向する複数の箇所には回転伝達用の永久磁石2
7、28が設けられている。第2のハウジング12の右
側には流入口29が設けられ、上側には流出口30が設
けられている。
【0007】そして、このポンプ6のモータ15が駆動
すると、その出力軸16と共に回転子17が回転する。
この回転は、永久磁石27、28を介して羽根車22に
伝達される。したがって、回転子17の回転に伴い、羽
根車22が同方向に回転する。すると、流入口29から
流入されたメッキ液4(図2参照)が流路21を通った
後に流出口30から流出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ようなポンプ6では、羽根車22をスムースに回転させ
るために、図3(B)に示すように、軸部23、24と
軸受部25、26との間に片側で100μm程度のクリ
アランスCを形成している。しかしながら、軸部23、
24および軸受部25、26は流路21中に配置されて
いるので、その間のクリアランスCの部分にメッキ液4
が侵入して淀み、金等のイオンが存在することになる。
一方、モータ15を駆動させると、軸部23、24と軸
受部25、26との間に微弱な電界が発生し、軸部2
3、24および軸受部25、26の表面に金等からなる
析出物が析出する。この結果、クリアランスCが経時的
にだんだんと小さくなり、ついにはなくなり、羽根車2
2が回転しなくなってしまう。ちなみに、新品のポンプ
6を用いても、運転時間150時間前後で駆動しなくな
ってしまい、寿命が短いという問題があった。この発明
の課題は、ポンプの寿命を長くすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、動力源に結
合されて回転する回転部材が配置された第1のハウジン
グと、軸部を有する羽根車および前記軸部を支持する軸
受部が化学液の流路中に配置された第2のハウジングが
仕切部材によって仕切られたポンプにおいて、前記軸部
と前記軸受部との間のクリアランスが片側で150〜5
00μmになしたものである。この発明によれば、ポン
プとして、羽根車の軸部およびこれを支持する軸受部と
の間のクリアランスを片側で150〜500μmとなす
ことにより、化学液の供給能力を低下することなく、ポ
ンプの寿命を増大することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(A)はこの発明の一実施形
態におけるポンプの断面図を示し、図1(B)はその一
部の拡大断面図を示したものである。これらの図におい
て、図3(A)、(B)と同一名称部分には同一の符号
を付し、その説明を適宜省略する。このポンプにおい
て、図3(A)、(B)に示す場合と異なる点は、羽根
車22の軸部23、24と軸受部25、26との間のク
リアランスCを片側で150〜500μm望ましくは2
50〜400μmとした点である。
【0011】このように、このポンプ6では、羽根車2
2の軸部23、24と軸受部25、26との間のクリア
ランスCを片側で150〜500μm望ましくは250
〜400μmとしているので、クリアランスCが片側で
100μm程度である場合と比較して、軸部23、24
と軸受部25、26との間をメッキ液が循環しやすくな
り、軸部23、24および軸受部25、26の表面に金
等からなる析出物が析出しにくくなるばかりでなく、析
出しても、クリアランスCがなくなるまでかなりの時間
がかかり、したがって寿命を長くすることができる。
【0012】ところで、クリアランスCを片側で500
μmよりも大きくすると、クリアランスが大きくなり過
ぎ、羽根車22が振動したり、軸部23、24が傾いて
軸受部25、26に引っかかったりし、羽根車22の回
転が非常に不安定となり、極端な場合には回転しなくな
り、好ましくない。一方、クリアランスCを片側で15
0μm未満とすると、ポンプ6の寿命が短くなり、好ま
しくない。このようなことから、クリアランスCは片側
で150〜500μm望ましくは250〜400μmで
あることが好ましい。
【0013】ここで、実験結果について説明する。ま
ず、第1従来品として、羽根車22の軸部23、24の
外径が8.0mmで軸受部25、26の内径が8.2m
mのポンプを用意し、第2従来品として、羽根車22の
軸部23、24の外径が10.0mmで軸受部25、2
6の内径が10.2mmのポンプを用意した。また、第
1本発明品として、羽根車22の軸部23、24の外径
が第1従来品と同じ8.0mmで軸受部25、26の内
径が8.6mmのポンプを用意し、第2本発明品とし
て、羽根車22の軸部23、24の外径が第2従来品と
同じ10.0mmで軸受部25、26の内径が10.8
mmのポンプを用意した。
【0014】そして、図2に示すメッキ装置において第
1、第2従来品および第1、第2本発明品の各ポンプを
駆動させ、駆動しなくなるまでの時間を測ったところ、
次のような結果が得られた。第1従来品の場合、160
時間程度であり、第2従来品の場合、140時間程度で
あり、第1本発明品の場合、750時間程度であり、第
2本発明品の場合、740時間程度であった。このよう
に、第1、第2本発明品の場合には、第1、第2従来品
の場合の4倍以上であり、寿命を長くすることができ
る。
【0015】なお、上記実験では、本発明品の羽根車2
2の軸部23、24の外径を従来品と同じとし、軸受部
25、26の内径を従来品よりも大きくした場合につい
て説明したが、その逆としてもよく、すなわち、本発明
品の羽根車22の軸部23、24の外径を従来品よりも
小さくし、軸受部25、26の内径を従来品と同じとし
てもよい。要は、羽根車22の軸部23、24と軸受部
25、26との間のクリアランスCを片側で150〜5
00μm望ましくは250〜400μmとすればよい。
【0016】また、上記実施形態では、ポンプを噴流型
のメッキ装置に組み込んだ場合について説明したが、こ
れに限らず、アノード電極とシリコンウエハをメッキ液
中に共に垂直に配置するタイプのメッキ装置に組み込む
ようにしてもよい。また、メッキ装置に限らず、ポンプ
を用いてエッチング液を被処理物に供給し、処理後に回
収して再度被処理物に供給するエッチング装置等の他の
表面処理装置にも適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ポンプとして、羽根車の軸部およびこれを支持する
軸受部との間のクリアランスを片側で150〜500μ
mとなすことにより、化学液の供給能力を低下すること
なくポンプの寿命を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態におけるポンプ
の断面図、(B)はその一部の拡大断面図。
【図2】従来のメッキ装置の一例の断面図。
【図3】(A)は従来のポンプの一例の断面図、(B)
はその一部の拡大断面図。
【符号の説明】
6 ポンプ 11 第1のハウジング 12 第2のハウジング 13 仕切り板 15 モータ 17 回転子 21 流路 22 羽根車 23、24 軸部 25、26 軸受部 27、28 永久磁石 29 流入口 30 流出口

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源に結合されて回転する回転部材が
    配置された第1のハウジングと、軸部を有する羽根車お
    よび前記軸部を支持する軸受部が化学液の流路中に配置
    された第2のハウジングが仕切部材によって仕切られた
    ポンプにおいて、前記軸部と前記軸受部との間のクリア
    ランスが片側で150〜500μmであることを特徴と
    するポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記ク
    リアランスが片側で250〜400μmであることを特
    徴とするポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の発明におい
    て、前記軸部はセラミックにより形成されていることを
    特徴とするポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の発明において、
    前記軸受部は合成樹脂により形成されていることを特徴
    とするポンプ。
  5. 【請求項5】 動力源に結合されて回転する回転部材が
    配置された第1のハウジングと、軸部を有する羽根車お
    よび前記軸部を支持する軸受部が化学液の流路中に配置
    された第2のハウジングが仕切部材によって仕切られ、
    且つ、前記軸部と前記軸受部との間のクリアランスが片
    側で150〜500μmであるポンプを用いて化学液を
    被処理物に供給することを特徴とする表面処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の発明において、前記ク
    リアランスが片側で250〜400μmであることを特
    徴とする表面処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の発明におい
    て、前記化学液は前記被処理物にメッキを行うためのメ
    ッキ液または前記被処理物をエッチングするためのエッ
    チング液であることを特徴とする表面処理方法。
  8. 【請求項8】 被処理物が配置される処理槽と、動力源
    に結合されて回転する回転部材が配置された第1のハウ
    ジングと、軸部を有する羽根車および前記軸部を支持す
    る軸受部が化学液の流路中に配置された第2のハウジン
    グが仕切部材によって仕切られ、前記被処理物に供給す
    る化学液を循環するためのポンプとを具備する表面処理
    装置において、前記ポンプの前記軸部と前記軸受部との
    間のクリアランスが片側で150〜500μmであるこ
    とを特徴とする表面処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発明において、前記ク
    リアランスが片側で250〜400μmであることを特
    徴とする表面処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の発明におい
    て、前記軸受部は、前記仕切部材および前記第2のハウ
    ジングに設けられていることを特徴とする表面処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10に記載の発明におい
    て、前記化学液は前記被処理物にメッキを行うためのメ
    ッキ液または前記被処理物をエッチングするためのエッ
    チング液であることを特徴とする表面処理装置。
JP2000011519A 2000-01-20 2000-01-20 ポンプ並びにそれを用いた表面処理方法および表面処理装置 Abandoned JP2001207994A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224104A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Panasonic Corp 炊飯器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011224104A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Panasonic Corp 炊飯器

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