JP2001207982A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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JP2001207982A
JP2001207982A JP2000011437A JP2000011437A JP2001207982A JP 2001207982 A JP2001207982 A JP 2001207982A JP 2000011437 A JP2000011437 A JP 2000011437A JP 2000011437 A JP2000011437 A JP 2000011437A JP 2001207982 A JP2001207982 A JP 2001207982A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのシリンダ内に複数の圧縮室を有するロ
ータリ圧縮機の吸入通路に生じる脈動による弊害の低減
と吸入通路抵抗の低減を図るものである。 【解決手段】 圧縮室26の吸入口28,圧縮室27の
吸入口30と圧縮機外部吸入配管系との間に共通の吸入
ダンパー95をシリンダ15の近くに配設し、吸入ダン
パー室95と圧縮機外部吸入配管系との間を接続する連
通管64,65の吸入ダンパー室95への開口端を吸入
口に対向接近させるものである。それによって、各吸入
口経路に生じる圧力脈動を圧縮機外部吸入配管系に伝播
させることなく軽減すると共に、吸入通路抵抗を軽減し
て吸入損失を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリ圧縮機の吸
入通路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調機用圧縮機に多く使用されているロ
ーリングピストン型ロータリ圧縮機の構造は、図3に示
す縦断面,図4に示す圧縮要素部横断面で代表される如
く、周知されている。
【0003】すなわち、密閉容器101の内部に電動機
102と、この電動機102に駆動される圧縮部103
を設けて構成され、圧縮部103の駆動軸106が電動
機102に連結されてシリンダブロック111の両側に
配置された主軸受108と副軸受109で支持されてい
る。
【0004】シリンダ119を備えたシリンダブロック
111の内側には、駆動軸106の主軸から偏心したク
ランク部107に外装するローラ110がシリンダ11
9の内壁に接近して配置され、圧縮室115を形成して
いる。
【0005】シリンダブロック111の案内溝112に
は、ブレード114とブレード114の先端をローラ1
10に付勢するバネ装置113が配置されており、圧縮
室115が吸入側と圧縮側とに区画されている。
【0006】シリンダブロック111には、ブレード1
14を境としてシリンダ119に開口する吸入口116
と吐出口117が設けられている。
【0007】吸入口116には、低圧側冷媒を貯溜する
ためのアキュームレータ160が接続されている。
【0008】しかしながら、このような一つの圧縮室1
15を有する構成のロータリ圧縮機は、圧縮トルク変動
が大きいことから、振動が大きく圧縮機配管系を破損す
るという課題があり、図5に示す如く、シリンダ219
内に二つの圧縮室を備えたローリングピストン型ロータ
リ圧縮機が提案されている。
【0009】同図は、シリンダブロック211に設けた
案内溝220にブレード221とバネ装置222を、案
内溝223にブレード224とバネ装置225を各々配
置して、圧縮室226と圧縮室227を備えている。
【0010】圧縮室226には吸入口228と吐出口2
29が開口し、圧縮室227には吸入口230と吐出口
231が開口している。
【0011】このような二つのブレードを備えた構成の
圧縮機は、図6に示す如く、駆動軸206の一回転当り
の圧縮トルク作用範囲が2分割され、圧縮機振動が図3
と図4の構成の圧縮機よりも半減する(特開昭63−2
08688号公報)。
【0012】一方、上述のシリンダブロック211に吸
入口228と吸入口230を備えた圧縮機は、例えば図
7で示す如く、吸入側に第1のアキュームレータ218
と第2のアキュームレータ214を配置する構成とな
り、圧縮機全体が大型化する。この改善策として、吸入
配管系簡素化のために図8に示す構成が提案されている
(特開平1−249977号公報)。
【0013】同図は、アキュームレータ350が密閉容
器301の側壁を貫通して一方の圧縮室の吸入口349
に接続される共に、吸入口349が他方の圧縮室の吸込
口に密閉容器301内の連通管363を介して連通させ
ている。連通管363は、駆動軸336を支持する主軸
受334の軸受ボス部を迂回して構成されている。
【0014】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、以下に述べる如く、吸入気体流れに基づ
く課題があつた。
【0015】すなわち、上述のような一つのシリンダブ
ロックに二つのブレードを配置してシリンダ内に二つの
圧縮室を形成する圧縮機の圧縮原理は、図9(a)〜図
9(d)に示す通りである。
【0016】すなわち、図9(a)における斜線で示す
空間は、圧縮室の最大吸入行程容積の状態を示す。図9
(b)における斜線で示す空間は、圧縮室の最小吸入行
程容積の状態で吸入口が閉塞される直前の圧縮室を示
し、図9(a)における最大吸入行程容積の状態から縮
小している。この吸入行程容積の減少は、吸入気体が吸
入口を通じて吸入配管系に逆流することを意味する。図
9(c)における斜線で示す空間は、吸入口が閉塞され
て実質的な圧縮開始の状態を示す。図9(d)における
斜線で示す空間は、圧縮室圧力が上昇した結果、吐出口
を通じて圧縮室から排出される状態を示す。
【0017】このような吸入・圧縮行程における吸入気
体の流入と逆流が生じるので、図8のような不均等な吸
入経路の分流と吸入経路の迂回による経路長さが異なる
構成では、吸入経路に生じる脈動が互いに干渉し合い、
その結果、吸入経路抵抗が大きくなり、圧縮効率が著し
く低下するという課題があった。
【0018】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、圧縮効率の向上と吸入配管系の振動低減を
図ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、各圧縮室の吸入口と圧縮機外部吸入配管系
との間に共通のダンパー室を吸入口の近くに設けて各吸
入経路の脈動発生を抑制するものである。
【0020】上記ダンパー室の設置によって、吸入経路
の通路抵抗が少なく、圧縮機外部吸入配管系の脈動が低
減し、圧縮機の吸入効率向上と振動低減が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、各圧縮
室の吸入口と圧縮機外部吸入配管系との間に共通の吸入
ダンパー室を配設し、吸入ダンパー室は、電動機の側に
配置された主軸受と共に駆動軸を支持すべくシシリンダ
ブロックの反電動機側に配設された副軸受に吸入口に隣
接して設けられたものである。そしてこの構成によれ
ば、吸入経路内で生じるシリンダへの気体流入と、シリ
ンダから圧縮機外部吸入配管系への一部気体逆流とに基
づく吸入気体の脈動が吸入口に最も近いダンパー室で減
衰される結果、吸入通路抵抗が小さくなり、各圧縮室の
吸入効率が向上する。また、圧縮機吸入配管系の振動が
低減する。
【0022】請求項2に記載の発明は、吸入ダンパー室
と圧縮機外部吸入配管系との間が、圧縮部と電動機を収
納する密閉容器の壁面を貫通し且つ各吸入口に対向開口
して配置された複数の連通管で接続されたものである。
そしてこの構成によれば、圧縮機外部から各連通管を介
して導入された吸入気体が直接的に吸入口に導かれ、吸
入気体の吸熱が少なくなる一方、圧縮室から吸入口を介
して圧縮機外部配管系に逆流しょうとする気体がダンパ
ー室を介して他の吸入口と圧縮室に短絡的に吸引され、
圧縮機外部配管系での気体圧力脈動の発生が抑制され、
配管系の振動が少なくなる。
【0023】請求項3に記載の発明は、各吸入口のダン
パー室側開口部が、吸入口に対向する連通管の開口端よ
り大きく、且つ連通管の開口端に接近配置されたもので
ある。そしてこの構成によれば、圧縮室から吸入口を介
して圧縮機外部配管系に逆流しょうとする気体が連通管
に逆流するよりダンパー室への流入量が大部分となり、
連通管内での気体圧力脈動を少なくできる。
【0024】請求項4に記載の発明は、複数の連通管と
圧縮機外部吸入配管系との間に共通のマフラー室を配置
したものである。そしてこの構成によれば、連通管を通
してマフラー室に逆流する吸入気体が他方の連通管から
再び吸入ダンパー室に導入される形態の閉循環経路を形
成し、圧縮機外部吸入配管系への逆流を遮断させること
ができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0026】図1は、ローリングピストン型ロータリ冷
媒圧縮機の縦断面を表し、密閉容器1の内部の上部に電
動機2、下部に圧縮部3が配置され、圧縮機の外部配管
系に接続する吐出管49が電動機2の上部空間に接続さ
れている。密閉容器1の底外部に圧縮部3の吸入側に連
通するマフラー室50が配置され、外部吸入配管92に
接続されている。
【0027】圧縮部3は、密閉容器1に内接固定された
主軸受8と副軸受9がシリンダブロック11を挟んで固
定されている。
【0028】電動機2の回転子5に連結した駆動軸6が
主軸受8と副軸受9に支持され、駆動軸6のクランク部
7にローラ10が装嵌されている。
【0029】主軸受8とシリンダブロック11との間に
は吐出弁板93が配置され、主軸受8と吐出弁板93と
で吐出室94が形成されている。
【0030】副軸受9とシリンダブロック11との間に
は吸入側板94が配置され、副軸受9と吸入側板94と
で吸入ダンパー室95が形成されている。
【0031】図2に示す如く、シリンダブロック11に
設けた案内溝12にはブレード14が装着され、バネ装
置13によってブレード14の先端がローラ10に押接
されている。また、その反対側位置に設けた案内溝23
にはブレード24が装着され、バネ装置25によってブ
レード24の先端がローラ10に押接されている。
【0032】ブレード14とブレード24によって仕切
られた圧縮室26と圧縮室27に開口する吸入口28と
吸入口30がシリンダブロック11の吸入側板94取り
付け面側と吸入側94に、吐出口29と吐出口31がシ
リンダブロック11の吐出弁板93取り付け面側と吐出
弁板93にそれぞれ対称位置に設けられている。
【0033】吐出弁装置61と吐出弁装置62とが吐出
弁板に、吐出ガイド63が主軸受8に配置されて吐出冷
媒通路の一部を成す。
【0034】吸入ダンパー室95とマフラー室50とは
密閉容器1の端部側シェル1bと副軸受9とを貫通する
2本の連通管64と連通管65とで連通している。
【0035】吸入穴28と吸入穴30のダンパー室95
側開口端は、シリンダ15側より凹設拡大形成されてお
り、連通管64と連通管65のダンパー室95側開口端
は吸入穴28,30の凹設底部に接近するまで伸長して
いる。
【0036】連通管64と連通管65は、密閉容器1の
側端部シェル(底部)1bとマフラー室50とに銀ロー
付けされた後、副軸受9に挿入接続され、更に、マフラ
ー室50が密閉容器1の本体シェル1aに溶接固定され
る。マフラー室50の外径はを密閉容器1の本体シェル
1aの外径より小さく設定されており、密閉容器1の側
端部シェル(底部)1bと本体シェル1aとの溶接作業
を容易にしている。
【0037】本圧縮機構では、各圧縮室26,27の吸
入容積が最大になった時点から各吸入口28,30がロ
ーラ10によって閉塞されるまでの間に、各圧縮室2
6,27に取り込まれた吸入冷媒ガスの一部がダンパー
室95に押し戻される特異性を有している。このため、
ダンパー室95の内容積は、各圧縮室26,27からダ
ンパー室95への押し戻し冷媒ガスの体積よりも大きく
設定されている。
【0038】電動機2を収納する電動機室70の上部空
間と下部空間とは、電動機2の固定子4の外側に設けた
冷却通路71で連通しており、油溜35は電動機室70
の下部空間に通じている。
【0039】圧縮機支持脚72は、密閉容器1の側端部
シェル(底部)1bと本体シェル1aとの3部品を同時
溶接固定が容易にできるように配置されている。
【0040】連通管64と連通管65のマフラー室50
への開口端はマフラー室50の底部壁面に対向して接近
配置されている。そして、連通管64と連通管65の開
口端が対向するマフラー室50のそれぞれの底部壁面
は、ほぼ同一高さで配置されている。
【0041】以上のように構成されたローリングピスト
ン型ロータリ冷媒圧縮機について、その動作を説明す
る。
【0042】電動機6の回転子5に連結された駆動軸6
が回転するに伴い、前述の図9(a)〜図9(d)の圧
縮原理によって冷媒ガスが圧縮室26と圧縮室27とで
それぞれ吸入・圧縮され、吐出弁装置61と吐出弁装置
62,吐出ガイド63を経て電動機室70に排出され
る。
【0043】電動機室70に排出された冷媒ガス中に含
まれる潤滑油の一部は分離されて油溜35に帰還し、残
りの潤滑油は冷媒ガスと共に吐出管49を経て圧縮機外
部に送出される。
【0044】一方、冷凍サイクル配管系の低圧側から外
部吸入配管92を経由してマフラー室50に流入した冷
媒ガス(潤滑油を含む)は、潤滑油の一部を分離して連
通管64と連通管65を経由して吸入口28,吸入口3
0に直接流入し、圧縮室26と圧縮室27の吸入側に交
互に流入する。
【0045】連通管64と連通管65の開口端がマフラ
ー室50の底部壁面に対向接近しているので、マフラー
室50の冷媒ガスが連通管64と連通管65に吸い込ま
れる際に、マフラー室50の底部に貯溜する潤滑油も一
緒に吸い込まれる。
【0046】圧縮室26と圧縮室27で吸入行程中の吸
入冷媒ガスは、図9(a)〜図9(d)で説明した吸入
・圧縮原理によって連通管64,連通管65内を出入り
する。
【0047】吸入口28,吸入口30から連通管64,
連通管65に逆流しょうとする冷媒ガスは、その大部分
が吸入ダンパー室95に漏れ込み、連通管64,連通管
65への冷媒逆流量は極めて少ない。また、連通管6
4,連通管65の長さが短いので、連通管64,連通管
65に逆流した冷媒ガスは、瞬時にマフラー室50に流
れ込み、連通管64,連通管65内で吸入気体が流入と
逆流を繰り返すことによる圧力脈動はほとんど生じな
い。
【0048】圧縮室26の吸入口28から吸入ダンパー
室95に冷媒ガスが排出されている時、圧縮室27では
吸入容積が拡大行程のため、吸入ダンパー室95に逆流
する冷媒ガスは吸入口30を介して圧縮室27に吸引さ
れるので、吸入ダンパー室95においても、吸入冷媒ガ
ス逆流による圧力脈動がほとんど生じることがない。
【0049】また、シリンダ15内に取り込まれた冷媒
ガスが吸入ダンパー室95に向かって吸入口28,吸入
口30を逆流する時、吸入口28,30が閉塞するので
吸入行程中での昇圧は極めて小さい。
【0050】以上のように上記実施例によれば、圧縮室
26の吸入口28および圧縮室27の吸入口30と圧縮
機外部吸入配管92との間に共通の吸入ダンパー室95
を配設し、吸入ダンパー室95は、電動機2の側に配置
された主軸受8と共に駆動軸6を支持すべくシシリンダ
ブロック11の反電動機側に配設された副軸受9に吸入
口28,吸入口30に隣接して設けられたことにより、
シリンダ11への冷媒ガス流入と、シリンダ11から圧
縮機外部吸入配管92に向かう一部冷媒ガス逆流とに基
づく吸入経路内で生じる吸入冷媒ガスの脈動が吸入口2
8,吸入口30に最も近いダンパー室95で減衰される
結果、吸入冷媒ガスの流れが円滑になって吸入通路抵抗
が小さくなり、圧縮室26,圧縮室27の吸入効率を向
上することができる。また、圧縮機外部吸入配管92の
振動も低減することができる。
【0051】また上記実施例によれば、吸入ダンパー室
95と圧縮機外部吸入配管92との間が、圧縮部3と電
動機2を収納する密閉容器1の壁面を貫通し且つ吸入口
28,吸入口30に対向開口して配置された連通管6
4,連通管65で接続されたことにより、圧縮機外部か
ら連通管64,連通管65を介して導入された吸入冷媒
ガスが直接的に吸入口28,吸入口30に導かれ、吸入
冷媒ガスの吸熱を少なくできる一方、圧縮室26(圧縮
室27)から吸入口28(吸入口30)を介して圧縮機
外部配管92に向かって逆流しょうとする吸入冷媒ガス
がダンパー室95を介して他の吸入口30と圧縮室27
に短絡的に吸引される結果、圧縮機外部配管92での気
体圧力脈動の発生が抑制されるので、吸入配管系の振動
を少なくできる。
【0052】また、シリンダ15内に取り込まれた吸入
冷媒ガスの一部を吸入口28,吸入口30がローラ10
によって閉塞されるまでの間に、吸入口28,吸入口3
0から排出する際のシリンダ15内圧力上昇が吸入冷媒
ガスの円滑な流れによって抑制されるので、圧縮損失を
少なくできる。
【0053】また上記実施例によれば、吸入口28,吸
入口30の吸入ダンパー室95側開口部が、吸入口28
(吸入口30)に対向する連通管64(連通管65)の
開口端より大きく、且つ連通管64(連通管65)の開
口端に接近配置されたことにより、圧縮室26,圧縮室
27から吸入口28,吸入口30を介して圧縮機外部吸
入配管92に逆流しょうとする吸入冷媒ガスが連通管6
4,連通管65に逆流するより吸入ダンパー室95への
流入量が大部分となるので、連通管64,連通管65内
での吸入冷媒ガス圧力脈動を少なくでき、吸入配管振動
を低減することができる。
【0054】また上記実施例によれば、連通管64,連
通管65と圧縮機外部吸入配管92との間に共通のマフ
ラー室50を配置したことにより、連通管64(連通管
65)を通してマフラー室50に逆流する吸入冷媒ガス
が他方の連通管65(連通管64)から再び吸入ダンパ
ー室95に導入される形態の閉循環経路を形成し、圧縮
機外部吸入配管92への逆流を回避させると共に、マフ
ラー室50内の吸入冷媒ガスを素早くシリンダ15内に
取り込むことができる。その結果、圧縮機外部吸入配管
92の冷媒ガスの追従性が良くなり、吸入効率を向上す
ることができる。
【0055】また上記実施例によれば、マフラー室50
を密閉容器1の外部に配置したが、吸入冷媒ガスの吸熱
を許容するならば、マフラー室を密閉容器1の内部(副
軸受9と側端部シェル1bとの間)に配置して、圧縮機
の小型化を図ることも可能である。
【0056】また上記実施例によれば、シリンダブロッ
ク11に二つのブレード14,24を等間隔に配置させ
たが、更に多くのブレードを等間隔または不等間隔で配
置させた場合も同様の作用効果を発揮する。
【0057】また、上記実施例では冷媒圧縮機について
説明したが、他の気体(例えば、酸素,窒素,ヘリウ
ム,空気など)を圧縮する気体圧縮機の場合も同様な作
用・効果を生じるものである。
【0058】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、請求項1
に記載の発明は、各圧縮室の吸入口と圧縮機外部吸入配
管系との間に共通の吸入ダンパー室を配設し、吸入ダン
パー室は、電動機の側に配置された主軸受と共に駆動軸
を支持すべくシシリンダブロックの反電動機側に配設さ
れた副軸受に吸入口に隣接して設けられたもので、この
構成によれば、シリンダへの気体流入と、シリンダから
圧縮機外部吸入配管系に向かう一部気体逆流とに基づき
吸入経路内で生じる吸入気体の脈動が吸入口に最も近い
吸入ダンパー室で減衰される結果、圧縮機外部吸入配管
系の振動を低減することができると共に、吸入気体の流
れが円滑になって吸入通路抵抗が小さくなり、各圧縮室
の吸入効率を向上することができる。また、シリンダ内
に取り込まれた吸入気体の一部を吸入口が閉塞されるま
での間に、吸入口から排出する際のシリンダ内圧力上昇
を吸入気体の円滑な流れによって抑制できるので、圧縮
損失を少なくできる。
【0059】請求項2に記載の発明は、吸入ダンパー室
と圧縮機外部吸入配管系との間が、圧縮部と電動機を収
納する密閉容器の壁面を貫通し且つ各吸入口に対向開口
して配置された複数の連通管で接続されたもので、この
構成によれば、圧縮機外部から各連通管を介して導入さ
れた吸入気体が直接的に吸入口に導かれ、吸入気体の吸
熱が少なくできる一方、圧縮室から吸入口を介して圧縮
機外部吸入配管系に逆流しょうとする気体がダンパー室
を介して他の吸入口と圧縮室に短絡的に吸引される結
果、圧縮機外部吸入配管系での気体圧力脈動の発生が抑
制されるので、配管系の振動を少なくできる。
【0060】請求項3に記載の発明は、各吸入口のダン
パー室側開口部が、吸入口に対向する連通管の開口端よ
り大きく、且つ連通管の開口端に接近配置されたもの
で、この構成によれば、圧縮室から吸入口を介して圧縮
機外部吸入配管系に逆流しょうとする気体が連通管に逆
流するよりダンパー室への流入量が大部分となるので、
連通管内での気体圧力脈動を少なくでき、吸入配管振動
を低減することができる。
【0061】請求項4に記載の発明は、複数の連通管と
圧縮機外部吸入配管系との間に共通のマフラー室を配置
したもので、この構成によれば、連通管を通してマフラ
ー室に逆流する吸入気体が他方の連通管から再び吸入ダ
ンパー室に導入される形態の閉循環経路を形成し、圧縮
機外部吸入配管系への逆流を回避させると共に、マフラ
ー室内の吸入気体を素早くシリンダ内に取り込むことが
できる。その結果、圧縮機外部吸入配管系の吸入気体の
追従性が良くなり、吸入効率を向上することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すローリングピストン型
ロータリ冷媒圧縮機の縦断面図
【図2】図1におけるA−A線に沿った横断面図
【図3】従来のローリングピストン型ロータリ圧縮機の
縦断面図
【図4】同圧縮機の圧縮部横断面図
【図5】従来の別のローリングピストン型ロータリ圧縮
機の圧縮部横断面図
【図6】同圧縮機の負荷トルク変動特性図
【図7】同類圧縮機の横断面図
【図8】従来の更に別のローリングピストン型ロータリ
圧縮機の要部縦断面図
【図9】(a)〜(d)同圧縮機の圧縮原理説明図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動機 3 圧縮部 6 駆動軸 7 クランク部 8 主軸受 9 副軸受 10 ローラ 11 シリンダブロック 14 ブレード 15 シリンダ 24 ブレード 26 圧縮室 27 圧縮室 28 吸入口 29 吐出口 30 吸入口 31 吐出口 50 マフラー室 51 マフラー室 61 吐出弁装置 62 吐出弁装置 64 連通管 65 連通管 91 潤滑油 93 吐出弁板 94 吸入側板 95 吸入ダンパー室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配置
    し、前記圧縮部のシリンダブロックに設けた円筒内面を
    有するシリンダと、前記電動機に連結する駆動軸のクラ
    ンク部に外装し且つ前記シリンダの内面に沿って移動す
    るローラと、前記ローラの外周面に先端が摺接すべく前
    記シリンダブロックから前記シリンダ内に出没して前記
    円筒内面と前記ローラの外周面とで形成される圧縮室を
    仕切る複数のブレードと、分割された各圧縮室にそれぞ
    れ吸入口と吐出口を備えたロータリ圧縮機機構を形成
    し、前記各圧縮室の吸入口と圧縮機外部吸入配管系との
    間に共通の吸入ダンパー室を配設し、前記吸入ダンパー
    室は、前記電動機の側に配置された主軸受と共に前記駆
    動軸を支持すべく前記シリンダブロックの反電動機側に
    配設された副軸受に前記吸入口に隣接して設けられたロ
    ータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】 吸入ダンパー室と圧縮機外部吸入配管系
    との間が、密閉容器の壁面を貫通し且つ各吸入口に対向
    開口して配置された複数の連通管で接続された請求項1
    記載のロータリ圧縮機。
  3. 【請求項3】各吸入口の吸入ダンパー室側開口部は、前
    記吸入口に対向する連通管の開口端より大きく、且つ前
    記連通管の前記開口端に接近配置された請求項2記載の
    ロータリ圧縮機。
  4. 【請求項4】 複数の連通管と圧縮機外部吸入配管系と
    の間に共通のマフラー室を配置した請求項2記載のロー
    タリ圧縮機。
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