JP2001207795A - セグメントおよびセグメント把持装置 - Google Patents

セグメントおよびセグメント把持装置

Info

Publication number
JP2001207795A
JP2001207795A JP2000017350A JP2000017350A JP2001207795A JP 2001207795 A JP2001207795 A JP 2001207795A JP 2000017350 A JP2000017350 A JP 2000017350A JP 2000017350 A JP2000017350 A JP 2000017350A JP 2001207795 A JP2001207795 A JP 2001207795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
gripping
insertion hole
rod
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000017350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4626004B2 (ja
Inventor
Makoto Kanai
誠 金井
Takashi Kitaoka
隆司 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2000017350A priority Critical patent/JP4626004B2/ja
Publication of JP2001207795A publication Critical patent/JP2001207795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626004B2 publication Critical patent/JP4626004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面平滑性の確保。 【解決手段】 セグメントピース32には、対向する軸
方向接合部321に両端が開口する円形断面の挿入孔3
4が貫通するように形成されている。挿入孔34は、ト
ンネル軸方向に沿って延設されている。セグメント把持
装置12は、把持ヘッド36と、把持ヘッド36に設置
された把持ロッド38とを備えている。把持ヘッド36
は、エレクター装置にトンネル軸方向に沿って移動でき
るように支持されている。把持ロッド38は、平行に配
置された一対から構成され、把持ヘッド36の一側面か
ら外方に突出するように設けられている。把持ロッド3
8間の間隔は、セグメントピース32に設けられた挿入
孔34の間隔と同じになっていて、各把持ロッド38の
直径は、挿入孔34内に、比較的密接した状態で嵌合挿
入できる大きさになっている。把持装置12でセグメン
トピース32を把持させる際には、一対の把持ロッド3
8を各挿入孔34内に嵌合挿入させて把持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セグメントおよ
びセグメント把持装置に関し、特に、構築されるトンネ
ルの内面の平滑性を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド工法によりトンネルを構築する
際には、シールド掘進機で掘削されたトンネル掘削面の
内側に覆工用のセグメントを円筒状に組立てて、トンネ
ル空間を隔成している。
【0003】この種のセグメントは、通常、鋼製ないし
は鉄筋コンクリート製の複数のセグメントピースから構
成され、曲板状の複数のセグメントピースを隣接設置し
て、周および軸方向に隣接する各セグメントピース間の
接合部を相互に連結することにより、掘進の進行に伴な
って順次円筒状に組立てられる。
【0004】このようなセグメントピースは、通常、シ
ールド掘進機のテール側に設置されたエレクタ装置によ
り、掘削壁面に組付けられる。エレクタ装置は、先端側
にセグメントピースの把持装置を有していて、把持装置
に把持されたセグメントピースは、エレクタ装置により
旋回移動させることなどにより、掘削面の内面側に位置
決め設置される。
【0005】ところが、このようなエレクタ装置に用い
らている従来の把持装置は、セグメントピースの内面側
に設けられた把持金物を把持する機構や、セグメントピ
ースの内面に吸着する真空パッドを用いる機構であった
が、このような把持機構には、以下に説明する技術的な
課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、把持金具を
用いる前者の把持機構では、セクメントピースの内面側
に、金物取付け部が露出するため、内面平滑性が要求さ
れるトンネルにおいては、平滑性を確保するための二次
覆工や取付け部の充填工事が必要になり、工期がかか
り、工費も嵩む。
【0007】一方、真空パッドを用いる把持機構では、
停電や真空ポンブが故障した場合などに、吸着力の動力
源が喪失すると、把持していたセグメントピースが脱落
する恐れがあった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、内
面平滑性を確保することができるセグメントを提供する
ことにある。
【0009】また、別の目的として、動力源が喪失した
際に、セグメントピースの脱落が発生しないセグメント
把持装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネル掘削面の内側に複数のセグメン
トピースを周および軸方向に隣接設置して、隣接する各
セグメントピース間の接合部を相互に連結することによ
り円筒状に組立てられるセグメントにおいて、前記セグ
メントピースの軸方向接合部に一端が開口し、前記セグ
メントピース内をトンネル軸方向に沿って延設され、前
記トンネル掘削面の内側にセットする際に、把持装置の
把持ロッドが嵌合挿入される挿入孔を設けた。このよう
に構成したセグメントによれば、トンネル掘削面の内側
にセットする際に、セグメントピースの軸方向接合部に
一端が開口し、セグメントピース内をトンネル軸方向に
沿って延設される挿入孔に、把持装置の把持ロッドを嵌
合挿入することにより把持することができるので、セグ
メントピースの内面に把持金物を設ける必要がなくな
り、構築するトンネルの内面平滑性を、二次覆工や充填
工事を行うことなく確保することができる。また、本発
明は、トンネル掘削面の内側に複数のセグメントピース
を周および軸方向に隣接設置して、隣接する各セグメン
トピース間の接合部を相互に連結することにより円筒状
に組付けるエレクター装置の先端に設けられるセグメン
ト把持装置において、前記セグメントピースの軸方向接
合部に一端が開口し、前記セグメントピース内をトンネ
ル軸方向に沿って延設された挿入孔内に嵌合される把持
ロッドを設けた。このように構成したセグメント把持装
置によれば、セグメントピースの軸方向接合部に一端が
開口し、セグメントピース内をトンネル軸方向に沿って
延設された挿入孔内に把持ロッドを挿入して、セグメン
トピースを機械的に把持するので、挿入孔内に把持ロッ
ドが嵌合挿入されていれば、エレクター装置の動力源が
喪失したとしても、セグメントピースの脱落は発生しな
い。前記挿入孔は、所定の間隔を隔てて平行に延設され
た一対から構成され、各挿入孔にそれぞれ嵌合挿入する
一対の前記把持ロッドを設けることができる。この構成
によれば、一対の挿入孔内に、一対の把持ロッドを嵌合
挿入させてセグメントピースを把持するので、1本の把
持ロッドの場合よりも、把持状態が安定する。前記挿入
孔のいずれか一方に外方に突出する凹溝を形成し、当該
凹溝が設けられた挿入孔に嵌合挿入する前記把持ロッド
の外周面に、前記凹溝に嵌合する突起を設けることがで
きる。この構成によれば、挿入孔と把持ロッドの嵌合挿
入に加えて、凹溝と突起とを嵌合させるので、セグメン
トピースの把持状態が安定する。前記挿入孔は、前記接
合部から奥く側に向けて間隔が漸次広がる略ハ字形に形
成された一対から構成され、各挿入孔にそれぞれ嵌合挿
入する一対の前記把持ロッドを伸縮自在または近接離間
移動可能に構成することができる。この構成によれば、
略ハ字状に形成された挿入孔内に、伸縮自在または近接
離間移動可能な把持ロッドを伸長ないしは近接移動させ
て嵌合挿入するので、平行な挿入孔の場合よりも、把持
状態がより一層確実になる。前記把持装置は、前記把持
ロッドを中心にして、その両側に所定の間隔を置いて配
置され、前記挿入孔内に前記把持ロッドを嵌合挿入した
際に、前記セグメントピースの内面側に当接する一対の
挟持ロッドを設けることができる。この構成によれば、
挿入孔内に把持ロッドを嵌合挿入してセグメントピース
を把持した際に、セグメントピースの内面側に一対の挟
持ロッドが当接するので、セグメントピースの把持状態
がより一層安定する。前記把持ロッドには、前記挿入孔
内に嵌合挿入した状態でその径を拡径するパッカーを設
けることができる。この構成によれば、挿入孔の内径を
把持ロッドの外径よりも若干大きくして、把持ロッドの
嵌合挿入の容易化を図った場合でも、パッカーを拡径さ
せることで、両者の密着が確保されるので、セグメント
ピースを確実に把持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図4は、本発明にかかるセグメントおよびセグメント
把持装置の一実施例を示している。
【0012】図1は、本発明のセグメント10およびセ
グメント把持装置12を採用したシールド掘進機の全体
構成が示されている。同図に示したシールド掘進機は、
掘進機本体14と、カッター16と、チャンバー18
と、土砂搬送用スクリューコンベア20とを有してい
る。
【0013】掘進機本体14は、軸方向の中間位置で分
断され、両端が開口した円筒状の前,後スキンプレート
14a,14bを有していて、これらの前,後スキンプ
レート14a,14bは、スキンプレート14a,14
bの内部に設置された中折れジャッキ21により相互に
連結されている。
【0014】この中折れジャッキ21は、周方向に所定
の間隔を隔てて複数設けられていて、曲線状に掘削する
際に用いられる。前スキンプレート14a内には、後ス
キンプレート14bの後端側に、エレクター装置22を
用いて環状に組立てられるセグメント10に反力を取っ
て、シールド掘進機を推進させるシールドジャッキ23
が設けられている。
【0015】このシールドジャッキ23は、周方向に所
定の間隔を隔てて複数配置されている。また、前スキン
プレート14aの前端側には、チャンバー18を隔成す
る隔壁24が設けられている。
【0016】カッター16は、十字状に形成されたスポ
ーク部16aと、このスポーク部16aの背面側中心に
突設された回転軸16bと、スポーク部16aの側面と
前面とに固設されたカッタービット16cとを備えてい
る。
【0017】カッター16のスポーク部16a内には、
径方向に出没自在に設けられ、カッター16の掘削可能
な範囲よりも外方の掘削を可能にするコピカッター16
dが内蔵されている。
【0018】また、カッター16のスポーク部16aの
背面側には、複数の支持ステー16eが同一円周上に所
定の間隔を隔てて突設されていて、支持ステー16eの
端部には、円環状のリングビーム16fが固設されてい
る。
【0019】このように構成されたカッター16は、回
転軸16bとリングビーム16fとが、ベアリングなど
を介在させることにより、隔壁24に回転自在に支持さ
れている。
【0020】そして、リングビーム16fの一端側に
は、リングギア16gが固設され、このリングギア16
gには、駆動モータ16hの回転軸に固設された原動ギ
ア16iが歯合している。
【0021】チャンバー18は、隔壁24により後端側
が隔成され、前面側に配置されているカッター16によ
り掘削された土砂を内部に取込んで充満して、切羽側の
土圧に対向させて、切羽の安定を図る。
【0022】スクリューコンベア20は、一端側が隔壁
24を貫通して、チャンバー18内と連通するように設
置されている。スクリューコンベア20は、ジャッキ2
6によりスライド駆動される蓋体28で開閉される排土
口30が設けられている。
【0023】以上のように構成した土圧式シールド掘進
機では、カッター16を回転駆動することにより掘削さ
れた土砂は、カッター16の背面側に設けられたチャン
バー18内に、順次取込まれて充満される。
【0024】シールド掘進機の掘進が進行し、チャンバ
ー18内に取込まれた掘削土砂が過剰になると、スクリ
ューコンベア20を介して、掘削土砂は、坑外に排出さ
れる。
【0025】そして、シールド掘進機の掘進が所定の距
離行われると、後スキンプレート14bの後端側で、エ
レクター装置22を用いて、セグメント10が円筒状に
組立てられる。
【0026】本実施例のセグメント10は、トンネル掘
削面に内側に周および軸方向に隣接設置される複数のセ
グメントピース32を有している。セグメントピース3
2は、図2から図4に示すように、円筒径の一部を形成
する曲板状のものであって、所定の厚みを備えている。
【0027】図2において、左右方向で対向する小さい
矩形状の端面が、隣接設置されるセグメントピース32
間の周方向接合部320となっていて、この接合部32
0同士は、ボルトナットなどにより相互に連結される。
【0028】また、同図において、前後方向で対向する
大きな湾曲した矩形状の端面が、隣接設置されるセグメ
ントピース32間の軸方向接合部321となっていて、
この接合部321同士は、ボルトナットなどにより相互
に連結される。
【0029】セグメントピース32には、対向する軸方
向接合部321に両端が開口する円形断面の挿入孔34
が貫通するように形成されている。本実施例の場合に
は、挿入孔34は、平行に配置された一対から構成さ
れ、各挿入孔34は、セグメントピース32内にあっ
て、環状ないしは円筒状に組立てた状態において、トン
ネル軸方向に沿って延設されている。
【0030】なお、この実施例では、挿入孔34は、セ
グメントピース32の軸方向を貫通しているが、挿入孔
34は、シールド掘進機側に設置される一方の軸方向接
合部321側だけに開口する形態であってもよい。
【0031】一方、エレクター装置22は、その先端側
にセグメント把持装置12が取り付けられている。本実
施例のセグメント把持装置12は、エレクター装置22
に支持された把持ヘッド36と、把持ヘッド36に設置
された把持ロッド38とを備えている。
【0032】把持ヘッド36は、エレクター装置22に
トンネル軸方向に沿って、前後方向に移動できるように
支持されている。把持ロッド38は、所定長さの棒状の
ものであって、平行に配置された一対から構成され、把
持ヘッド36の一側面から外方に突出するように設けら
れている。
【0033】一対の把持ロッド38間の間隔は、セグメ
ントピース32に設けられた挿入孔34の間隔と同じに
なっていて、各把持ロッド38の直径は、挿入孔34内
に、比較的密接した状態で嵌合挿入できる大きさになっ
ている。
【0034】このように構成したセグメント把持装置1
2でセグメントピース32を把持させる際には、セグメ
ントピース32の一方の軸方向接合部321に、把持ヘ
ッド36が平行になるように近接設置して、挿入孔34
と把持ロッド38とを同軸上にセットする。
【0035】そして、この状態で、エレクタ装置22に
より把持ヘッド36をセグメントピース32側に移動さ
せ、一対の把持ロッド38を各挿入孔34内に嵌合挿入
させて把持させる。
【0036】セグメントピース32が把持装置12に把
持されると、この状態で、エレクター装置22によりト
ンネル軸方向に沿って移動させるとともに、トンネル周
方向に沿って旋回移動させ、かつ、トンネル径方向に沿
って前後移動させて、セグメントピース32をトンネル
掘削壁面の所定位置に設置し、既設のセグメントピース
32と連結することにより、環状ないしは円筒状に組立
てる。
【0037】さて、以上のように構成されたセグメント
10によれば、トンネル掘削面の内側にセットする際
に、セグメントピース32の軸方向接合部321に一端
が開口し、セグメントピース32内をトンネル軸方向に
沿って延設される挿入孔34に、把持装置12の把持ロ
ッド38を嵌合挿入することにより把持することができ
るので、セグメントピース32の内面に把持金物を設け
る必要がなくなり、構築するトンネルの内面平滑性を、
二次覆工や充填工事を行うことなく確保することができ
る。
【0038】また、以上のように構成されたセグメント
把持装置12によれば、セグメントピース32の軸方向
接合部321に一端が開口し、セグメントピース32内
をトンネル軸方向に沿って延設された挿入孔34内に把
持ロッド38を挿入して、セグメントピース32を機械
的に把持するので、挿入孔34内に把持ロッド38が嵌
合挿入されていれば、エレクター装置22の動力源が喪
失したとしても、セグメントピース32の脱落は発生し
ない。
【0039】また、本実施例では、挿入孔34は、所定
の間隔を隔てて平行に延設された一対から構成され、各
挿入孔34にそれぞれ嵌合挿入する一対の把持ロッド3
8を設けているので、1本の把持ロッド38で把持する
場合よりも、把持状態が安定する。
【0040】なお、上記実施例では、一対の挿入孔34
内に、一対の把持ロッド38をそれぞれ嵌合挿入して、
セグメントピース32を把持する場合を例示したが、本
発明の把持機構では、1個の挿入孔34内に1本の把持
ロッド38を挿入嵌合することで把持することもでき
る。
【0041】この場合、挿入孔34は、セグメントピー
ス32の中心軸上に設け、テーパ状の孔とテーパロッド
の嵌合構造や、角形,楕円断面の孔と同断面のロッドの
嵌合構造とすることなどにより、回り止め構造として、
把持状態を安定化させることが望ましい。
【0042】また、このようなテーパ状の孔とテーパロ
ッドの嵌合構造や、角形,楕円断面の孔と同断面のロッ
ドの嵌合構造は、上記実施例の挿入孔34と把持ロッド
38との嵌合関係にも採用することができ、上記実施例
に適用する際には、いずれか一方ないしは双方をこのよ
うな嵌合構造にすることができる。
【0043】図5は、本発明にかかるセグメントおよび
セグメント把持装置の第2実施例を示しており、上記実
施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付し
てその説明を省略するとともに、以下にその特徴点につ
いてのみ説明する。
【0044】同図に示した例では、上記実施例と同様に
セグメントピース32aには、軸方向接合部321a間
を貫通するようにして、一対の円形挿入孔34aが平行
に穿設されている。
【0045】挿入孔34aの一方には、その直径方向に
延設された角形形状の凹溝40が外側に突出するよう
に、対向する位置に一対形成されている。一方、セグメ
ント把持装置12aは、把持ロッド36aと把持ロッド
38aとを有していて、把持ロッド38aは、挿入孔3
4aに嵌合挿入可能な一対の円形断面の棒体から構成さ
れている。
【0046】一方の把持ロッド38aの外周には、凹溝
40に嵌合される突起42が、先端側に一対設けられて
いる。このように構成したセグメント10においても、
上記実施例と同様に内面平滑性が確保できる。
【0047】また、本実施例のセグメント把持装置12
aによれば、挿入孔34aのいずれか一方に外方に突出
する凹溝40を形成し、当該凹溝40が設けられた挿入
孔34aに嵌合挿入する把持ロッド38aの外周面に、
凹溝40に嵌合する突起42を設けているので、挿入孔
34aと把持ロッド38aの嵌合挿入に加えて、凹溝4
0と突起42とを嵌合させるので、セグメントピース3
2aの把持状態が安定する。
【0048】図6は、本発明にかかるセグメントおよび
セグメント把持装置の第3実施例を示しており、上記実
施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付し
てその説明を省略するとともに、以下にその特徴点につ
いてのみ説明する。
【0049】同図に示した実施例では、セグメントピー
ス32bに設けられている一対の挿入孔34bは、軸方
向接合部321bから奥く側に向けて間隔が漸次広がる
略ハ字形に形成されている。
【0050】一方、セグメント把持装置12bの把持ヘ
ッド36bに設けられている一対の把持ロッド38b
は、伸縮自在またはセグメントピース32bに対して、
近接離間移動可能に構成されている。
【0051】セグメントピース32bを把持する際に
は、把持ロッド38bを伸長させるか、または、近接移
動させて、略ハ字状に形成された挿入孔内に嵌合挿入さ
せる。このような把持状態においては、平行な挿入孔の
場合よりも、把持状態がより一層確実になる。
【0052】図7から図10は、本発明にかかるセグメ
ントおよびセグメント把持装置の第4実施例を示してお
り、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一
符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその
特徴点についてのみ説明する。
【0053】これらの図に示した実施例では、セグメン
トピース32cには、軸方向接合部321cの中心軸上
にあって、軸方向接合部321cに一端が開口した円形
断面の挿入孔34cが1個形成されている。
【0054】一方、本実施例のセグメント把持装置12
cは、把持ヘッド36cと把持ロッド38cとを備えて
いて、把持ロッド38cは、円形断面の1本の棒体から
構成されてる。
【0055】また、把持ヘッド36cには、把持ロッド
38cを中心にして、その両側に、上下左右方向にそれ
ぞれ所定の間隔を置いて一対の挟持ロッド44が、把持
ロッド38cと同じ方向に突出するように配置されてい
る。
【0056】各挟持ロッド44は、各形断面棒体であっ
て、挿入孔34c内に把持ロッド38cを嵌合挿入した
際に、セグメントピース32cの内面側に当接するよう
になっている。
【0057】この構成によれば、挿入孔34c内に把持
ロッド38cを嵌合挿入してセグメントピース32cを
把持した際に、セグメントピース32cの内面側に一対
の挟持ロッド44が当接して、セグメントピース32c
を把持ロッド38cと挟持ロッド44との間で挟むよう
にして把持するので、セグメントピース32cの把持状
態がより一層安定する。
【0058】図11は、本発明にかかるセグメントおよ
びセグメント把持装置の第5実施例を示しており、上記
実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付
してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点に
ついてのみ説明する。
【0059】同図に示した実施例では、セグメントピー
ス32dには、その中心軸上に軸方向接合部321dに
一端が開口した円形断面の挿入孔34cが形成されてい
る。
【0060】一方、本実施例のセグメント把持装置12
dは、把持ヘッド36dと、挿入孔34dに嵌合挿入す
る把持ロッド38dを有してる。
【0061】把持ロッド38dには、挿入孔34d内に
嵌合挿入した状態でその径を拡径するパッカー46が設
けられている。このパッカー46は、本実施例の場合に
は、把持ロッド38dの先端側に配置されていて、空気
などの流体を送り込むことによりその径が拡大するよう
になっている。
【0062】この構成によれば、挿入孔34dの内径を
把持ロッド38dの外径よりも若干大きくして、把持ロ
ッド38dの嵌合挿入の容易化を図った場合でも、パッ
カー46を拡径させることで、両者の密着が確保される
ので、セグメントピース32dを確実に把持することが
できる。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかるセグメントおよびセグメント把持装置によれば、
内面平滑性を確保することができるとともに、動力源が
喪失した際に、セグメントピースの脱落を防止すること
ができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるセグメントおよびセグメント把
持装置を採用したシールド掘進機の全体図である。
【図2】本発明にかかるセグメントおよびセグメント把
持装置の第1実施例を示す斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の把持装置でセグメントピースを把持した
状態の斜視図である。
【図5】本発明にかかるセグメントおよびセグメント把
持装置の第2実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明にかかるセグメントおよびセグメント把
持装置の第3実施例を示す平面説明図である。
【図7】本発明にかかるセグメントおよびセグメント把
持装置の第4実施例を示す斜視図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7に示した把持装置でセグメントピースを把
持した状態の斜視図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】本発明にかかるセグメントおよびセグメント
把持装置の第5実施例を示す側面説明図である。
【符号の説明】
10 セグメント 12 把持装置 32,a〜d セグメントピース 321,a〜d 軸方向接合部 34,a〜d 挿入孔 36,a〜d 把持ヘッド 38,a〜d 把持ロッド 40 凹溝 42 突起 44 挟持ロッド 46 パッカー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘削面の内側に複数のセグメン
    トピースを周および軸方向に隣接設置して、隣接する各
    セグメントピース間の接合部を相互に連結することによ
    り円筒状に組立てられるセグメントにおいて、 前記セグメントピースの軸方向接合部に一端が開口し、
    前記セグメントピース内をトンネル軸方向に沿って延設
    され、前記トンネル掘削面の内側にセットする際に、把
    持装置の把持ロッドが嵌合挿入される挿入孔を設けたこ
    とを特徴とするセグメント。
  2. 【請求項2】 トンネル掘削面の内側に複数のセグメン
    トピースを周および軸方向に隣接設置して、隣接する各
    セグメントピース間の接合部を相互に連結することによ
    り円筒状に組付けるエレクター装置の先端に設けられる
    セグメント把持装置において、 前記セグメントピースの軸方向接合部に一端が開口し、
    前記セグメントピース内をトンネル軸方向に沿って延設
    された挿入孔内に嵌合される把持ロッドを有することを
    特徴とするセグメント把持装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入孔は、所定の間隔を隔てて平行
    に延設された一対から構成され、 各挿入孔にそれぞれ嵌合挿入する一対の前記把持ロッド
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のセグメント把
    持装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入孔のいずれか一方に外方に突出
    する凹溝を形成し、 当該凹溝がもうけられた挿入孔に嵌合挿入する前記把持
    ロッドの外周面に、前記凹部に嵌合する突起を設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載のセグメント把持装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入孔は、前記接合部から奥く側に
    向けて間隔が漸次広がる略ハ字形に形成された一対から
    構成され、 各挿入孔にそれぞれ嵌合挿入する一対の前記把持ロッド
    を伸縮自在または近接離間移動可能に構成したことを特
    徴とする請求項2記載のセグメント把持装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の把持装置は、前記把持ロ
    ッドを中心にして、その両側に所定の間隔を置いて配置
    され、前記挿入孔内に前記把持ロッドを嵌合挿入した際
    に、前記セグメントピースの内面側に当接する一対の挟
    持ロッドを有することを特徴とする請求項2記載のセグ
    メント把持装置。
  7. 【請求項7】 前記把持ロッドは、前記挿入孔内に嵌合
    挿入した状態でその径を拡径するパッカーを有すること
    を特徴とする請求項2記載のセグメント把持装置。
JP2000017350A 2000-01-26 2000-01-26 セグメント把持装置 Expired - Fee Related JP4626004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000017350A JP4626004B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 セグメント把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000017350A JP4626004B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 セグメント把持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001207795A true JP2001207795A (ja) 2001-08-03
JP4626004B2 JP4626004B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=18544356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000017350A Expired - Fee Related JP4626004B2 (ja) 2000-01-26 2000-01-26 セグメント把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626004B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002050A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Shimizu Corp セグメント組立装置
JP2009002049A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Shimizu Corp セグメント及びトンネル構築方法
JP2009108638A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ohbayashi Corp セグメントピースの脱落防止装置
JP2011021477A (ja) * 2010-10-29 2011-02-03 Kajima Corp トンネル内部の構築装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538100U (ja) * 1991-10-16 1993-05-21 川崎重工業株式会社 シールド掘進機のセグメントチヤツキング装置
JPH10176496A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Taisei Corp トンネル構築装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538100U (ja) * 1991-10-16 1993-05-21 川崎重工業株式会社 シールド掘進機のセグメントチヤツキング装置
JPH10176496A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Taisei Corp トンネル構築装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002050A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Shimizu Corp セグメント組立装置
JP2009002049A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Shimizu Corp セグメント及びトンネル構築方法
JP2009108638A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ohbayashi Corp セグメントピースの脱落防止装置
JP4664954B2 (ja) * 2007-10-31 2011-04-06 株式会社大林組 セグメントピースの脱落防止装置
JP2011021477A (ja) * 2010-10-29 2011-02-03 Kajima Corp トンネル内部の構築装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4626004B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5022599B2 (ja) 掘削アセンブリ、および土壌および石のような物質を動かすための機器に適用可能なその構成要素
JP2001207795A (ja) セグメントおよびセグメント把持装置
JP2000145396A (ja) シールドセグメントのリングケーブル挿入装置
JP3798171B2 (ja) トンネル外殻体の構造
JP4347683B2 (ja) トンネル掘削機
JPH03122396A (ja) 斜坑掘削機における反力支持構造
JP2604050Y2 (ja) トンネル掘削機
JPH0739999Y2 (ja) シールド掘進機のセグメント引付け密着装置
JP4045473B2 (ja) セグメントの組立方法およびセグメント
JPH0248559Y2 (ja)
JP4368534B2 (ja) トンネル掘削機
JPH0359292A (ja) 掘削断面可変シールド掘削方法及びそのシールド掘削機
JP3590124B2 (ja) トンネル用セグメント
JPH11229777A (ja) 自由断面掘削機用掘削ビット
JP3013929B1 (ja) シールド掘進機
JP2001020677A (ja) トンネル掘削機
JP2628084B2 (ja) シールド工法におけるセグメントの組立方法
JPH06346685A (ja) 斜坑掘削機における反力支持構造
JP2001020670A (ja) トンネル掘削機
JPH11247586A (ja) シールド掘削機の推進方法
JP2002147177A (ja) トンネル掘削機における排土用スクリューコンベア
JP4437362B2 (ja) Kセグメント用継手、該kセグメント用継手を用いたセグメントリング構築工法および該セグメントリングを用いたシールド構造物
JPH02272193A (ja) シールドトンネルの到達方法及びその装置
CN110886738A (zh) 液压缸及隧道掘进机
JP2005315048A (ja) 支保工用セグメント継手圧入装置、支保工用セグメント組立装置、セグメント継手構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees