JP2001207667A - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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JP2001207667A
JP2001207667A JP2000018973A JP2000018973A JP2001207667A JP 2001207667 A JP2001207667 A JP 2001207667A JP 2000018973 A JP2000018973 A JP 2000018973A JP 2000018973 A JP2000018973 A JP 2000018973A JP 2001207667 A JP2001207667 A JP 2001207667A
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interlocking
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fall prevention
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vehicle
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Shigeo Tokusa
茂男 木賊
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MIYOSHI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体駐車装置に於ける昇降車両支持台の上昇
位置からの落下事故を防止するための落下防止具の制御
手段を簡単にすること。 【解決手段】 入出庫レベルと格納レベルとの間で昇降
自在な昇降車両支持台と、当該昇降車両支持台を上昇位
置に係止する落下防止具60Aと、入出庫レベルに於け
る車両出入り口に設けられた開閉自在なゲート50を備
えた立体駐車装置であって、前記落下防止具60Aと前
記ゲート50とを、ゲート50の開動に連動して落下防
止具60Aを昇降車両支持台1Aの下降を阻止する係止
姿勢に切り換えると共に、ゲート50の閉動に連動して
落下防止具60Aを昇降車両支持台1Aの下降を許す離
脱姿勢に切り換えるように、連動させる連動手段(駆動
索55a,55b、連動索67、連動アーム74等)が
設けられた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入出庫レベルと格
納レベルとの間で昇降自在な昇降車両支持台と、当該昇
降車両支持台を上昇位置に係止する落下防止具と、入出
庫レベルに於ける車両出入り口に設けられた開閉自在な
ゲートを備えた立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の立体駐車装置では、上昇位置に
達した昇降車両支持台に前記落下防止具がスプリング力
等で自動係合するように構成されていても、当該昇降車
両支持台を下降移動させるときには、前記落下防止具を
昇降車両支持台から離脱させるための制御が必要であ
り、従来は、この落下防止具の制御のために特別なアク
チュエーターとその制御回路とを設けていたので、コス
ト高になっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る立体駐車装置を提供することを
目的とするものであって、その手段を後述する実施形態
の参照符号を付して示すと、入出庫レベルGと格納レベ
ル(上側格納レベルU)との間で昇降自在な昇降車両支
持台1Aと、当該昇降車両支持台1Aを上昇位置(上側
格納レベルU)に係止する落下防止具60Aと、入出庫
レベルGに於ける車両出入り口に設けられた開閉自在な
ゲート50を備えた立体駐車装置であって、前記落下防
止具60Aと前記ゲート50とを、ゲート50の開動に
連動して落下防止具60Aを昇降車両支持台1Aの下降
を阻止する係止姿勢に切り換えると共に、ゲート50の
閉動に連動して落下防止具60Aを昇降車両支持台1A
の下降を許す離脱姿勢に切り換えるように、連動させる
連動手段(駆動索55a,55b、連動索67、連動ア
ーム74、及び伝動具76a〜77b)が設けられた構
成となっている。
【0004】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、具体的には、前記連動手段(駆動索55a,55
b、連動索67、連動アーム74、及び伝動具76a〜
77b)は、ゲート50の開動行程始端部に於いて落下
防止具60Aを昇降車両支持台1Aの下降を阻止する係
止姿勢に切り換えると共に、ゲート50の閉動行程終端
部に於いて落下防止具60Aを昇降車両支持台1Aの下
降を許す離脱姿勢に切り換えるように構成することがで
きる。
【0005】又、昇降車両支持台を複数台(上側昇降車
両支持台1A〜1C、下側昇降車両支持台3A〜3C)
備えた立体駐車装置である場合、各昇降車両支持台1A
〜1C,3A〜3Cごとに配設される前記落下防止具6
0A〜61Cは、姿勢切換運動が連動して行われるよう
に連動索67により互いに連動連結し、前記ゲート50
は、駆動索55a,55bの引き込み繰り出しにより開
閉駆動されるように構成し、当該駆動索55bと前記連
動索67とを前記連動手段(連動アーム74、及び伝動
具76a〜77b)で連動させるように構成することが
できる。
【0006】上記構成を採用する場合、前記駆動索55
bと前記連動索67とに互いに並列する部分を設け、こ
の並列する部分に於いて、連動索67には連動部材(連
動アーム74)を設けると共に駆動索55bには前記連
動部材(連動アーム74)に対する伝動体76aを取り
付け、当該伝動体76aは、少なくともゲート50の閉
動行程終端部に於いて前記連動部材(連動アーム74)
に当接し、当該連動部材(連動アーム74)を介して連
動索67を、各落下防止具60A〜61Cを離脱姿勢に
切り換える方向に移動させるように構成し、各落下防止
具60A〜61Cを係止姿勢に付勢保持するスプリング
72を併設することができる。
【0007】更に、前記両索55b,67の並列部分
は、ゲート開動時の駆動索55bの運動方向と落下防止
具60A〜61Cが係止姿勢に切り換わる時の連動索6
7の運動方向とが互いに逆向きとなるように構成し、前
記連動部材として、中間が軸支された連動アーム74を
設け、当該連動アーム74の両端に前記両索55b,6
7を貫通させ、駆動索55bには、少なくともゲート5
0の閉動行程終端部に於ける当該駆動索55bの移動を
前記連動アーム74に伝達する伝動体76aを取り付
け、連動索67には、少なくとも前記伝動体76aによ
る連動アーム74の運動を連動索67に伝達する伝動体
77aを取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図3に於いて、この
実施形態では、3台の上側昇降車両支持台1A〜1C、
2台の横行車両支持台2A,2B、及び3台の下側昇降
車両支持台3A〜3Cによって、地下1階、地上2階の
立体駐車装置が構成されている。
【0009】各上側昇降車両支持台1A〜1Cは、上側
格納レベルUと入出庫レベル(地上レベル)Gとの間で
昇降駆動手段4により昇降駆動されるもので、左右横方
向に並設されている。各横行車両支持台2A,2Bは、
入出庫レベルGで上側昇降車両支持台1A〜1Cの並列
方向に各別に自走可能なものである。各下側昇降車両支
持台3A〜3Cは、入出庫レベルGと下側格納レベルD
との間で昇降駆動手段5により昇降駆動されるもので、
各上側昇降車両支持台1A〜1Cの真下位置に位置する
ように、上側昇降車両支持台1A〜1Cの並列方向に並
設されている。
【0010】この立体駐車装置の固定フレームは、図1
〜図6に示すように、地下ピット6の奥側で左右両端隅
と各上側昇降車両支持台1A〜1Cの中間位置とに立設
された4本の奥側支柱7、この4本の奥側支柱7の上端
部を連結一体化する奥側上端水平フレーム8、入出庫レ
ベルGより若干高い位置で4本の奥側支柱7の外側に付
設されてこれら4本の奥側支柱7を連結一体化する奥側
中間水平フレーム9、地下ピット6の入出庫入口側の左
右両端に立設された2本の前側支柱10、この2本の前
側支柱10の上端部を互いに連結一体化する前側上端水
平フレーム11、上面が地上側路面と略面一になるよう
に2本の前側支柱10の内側に付設されてこれら2本の
前側支柱10を互いに連結一体化する前側中間水平フレ
ーム12、及び奥側上端水平フレーム8と前側上端水平
フレーム11とを各奥側支柱7の位置で互いに連結一体
化する4本の前後方向上端フレーム13等を備えてい
る。
【0011】各上側昇降車両支持台1A〜1Cは、図1
〜図4及び図8に示すように、被吊下用シーブ15を前
後方向支軸により軸支するシーブ支承部材16が、奥側
端部の巾方向中央位置に付設され、当該上側昇降車両支
持台1A〜1Cの昇降駆動手段4は、固定フレームの奥
側上端水平フレーム8の一端部上に搭載された引き込み
繰り出し手段17と、当該引き込み繰り出し手段17に
よって引き込み繰り出し操作される1本の吊り下げ索1
8とを有する。引き込み繰り出し手段17は、モーター
19によって正逆回転駆動される巻取りドラム20を備
えたもので、この巻取りドラム20に吊り下げ索18の
一端が係止されて巻き付けられている。当該吊り下げ索
18の他端は、前記奥側上端水平フレーム8の引き込み
繰り出し手段17のある側とは反対側の端部上に、緊張
用スプリングユニット21を介して係止されている。し
かして、固定フレームの奥側上端水平フレーム8には、
各上側昇降車両支持台1A〜1Cごとに対応して左右一
対の吊下用シーブ22a,22bが前後方向支軸により
支承されており、巻取りドラム20と緊張用スプリング
ユニット21との間の吊り下げ索18が、各左右一対の
吊下用シーブ22a,22b間で下方に引き出され、各
上側昇降車両支持台1A〜1Cの被吊下用シーブ15に
掛け渡されることにより、各上側昇降車両支持台1A〜
1Cを順番に吊り下げている。
【0012】各横行車両支持台2A,2Bは、図1〜図
3、図5及び図6に示すように、奥側後端に、門形フレ
ーム25が立設され、各横行車両支持台2A,2Bの前
側端部には、固定フレームの前側中間水平フレーム12
の内側の横向き凹溝状ガイドレール部26に嵌合する左
右一対の前部車輪27a,27bが支承され、各横行車
両支持台2A,2Bの奥側端部には、前記前部車輪27
a,27bと同心状の左右一対の後部溝付き駆動車輪2
8a,28bが支承され、片側の前後一対の前部車輪2
7aと後部溝付き車輪28aとは、前後方向の1本の連
動軸29により互いに連動連結され、この連動軸29の
後端近傍部が、各横行車両支持台2A,2Bの一側辺内
部に取り付けられたモーター30に伝動歯車31a,3
1bを介して連動連結されている。
【0013】各下側昇降車両支持台3A〜3Cは、図1
〜図3、図5及び図7に示すように、奥側後端に支軸3
2の周りで前後揺動自在な門形フレーム33が立設さ
れ、この門形フレーム33上に、各下側昇降車両支持台
3A〜3Cごとに分割された分割ガイドレール34が取
り付けられ、更に、この分割ガイドレール34の左右両
端近傍部(門形フレーム33の左右両上端部)には、そ
れぞれに隣接する固定フレームの奥側支柱7を構成する
H形鋼のリップ部(昇降ガイドレール)7aに嵌合する
溝付きローラー35が支承され、門形フレーム33の上
端位置(分割ガイドレール34の前後方向位置)が規制
されている。
【0014】しかして、下側昇降車両支持台3A〜3C
が下側格納レベルDにあるとき、その上側に位置する横
行車両支持台2A,2Bの後部溝付き車輪28a,28
bが分割ガイドレール34上に嵌合して、横行車両支持
台2A,2Bが水平姿勢に支持されるように構成されて
いる。
【0015】又、各下側昇降車両支持台3A〜3Cに
は、図1〜図3、図7及び図8に示すように、被吊下用
シーブ36を前後方向支軸により軸支するシーブ支承部
材37が、奥側端部の巾方向中央位置に付設され、当該
下側昇降車両支持台3A〜3Cの昇降駆動手段5は、固
定フレームに於ける奥側上端水平フレーム8の、上側昇
降車両支持台1A〜1Cの昇降駆動手段4に於ける引き
込み繰り出し手段17のある側とは反対側の端部上に搭
載された引き込み繰り出し手段38と、当該引き込み繰
り出し手段38によって引き込み繰り出し操作される1
本の吊り下げ索39とを有する。引き込み繰り出し手段
38は、モーター40によって正逆回転駆動される巻取
りドラム41を備えたもので、この巻取りドラム41に
吊り下げ索39の一端が係止されて巻き付けられてい
る。当該吊り下げ索39の他端は、前記奥側上端水平フ
レーム8の引き込み繰り出し手段38のある側とは反対
側の端部上に、緊張用スプリングユニット42を介して
係止されている。しかして、固定フレームの奥側上端水
平フレーム8には、各下側昇降車両支持台3A〜3Cご
とに対応して左右一対の吊下用シーブ43a,43bが
前後方向支軸により支承されており、巻取りドラム41
と緊張用スプリングユニット42との間の吊り下げ索3
9が、各左右一対の吊下用シーブ43a,43b間で下
方に引き出され、各下側昇降車両支持台3A〜3Cの被
吊下用シーブ36に掛け渡されることにより、各下側昇
降車両支持台3A〜3Cを順番に吊り下げている。
【0016】各上側昇降車両支持台1A〜1Cと各下側
昇降車両支持台3A〜3Cとは、その奥側端部の巾方向
中央位置のみが被吊下用シーブ15,36を介して吊り
下げ索18,39により吊り下げられているので、各上
側昇降車両支持台1A〜1C及び各下側昇降車両支持台
3A〜3Cを水平姿勢に保持する機構が必要であるが、
図1、図2、図4及び図7に示すように、各上側昇降車
両支持台1A〜1Cは、左右各2本のチェン45を使用
する前後左右両方向に関する水平保持機構が併設され、
各下側昇降車両支持台3A〜3Cには、左右各2本のチ
ェン46を使用する前後左右両方向に関する水平保持機
構が併設されており、各上側昇降車両支持台1A〜1C
及び各下側昇降車両支持台3A〜3Cの後端部中央が吊
り下げ索18,39により昇降駆動されるとき、各昇降
車両支持台の四隅が同一速度で昇降するように構成され
ている。
【0017】図1及び図6に示すように、車両出入り口
にはゲート50が設けられている。このゲート50は、
入出庫レベルGより低い地下ピット6内に退入した開動
限位置(図1及び図10のP1)と、入出庫レベルGの
車両出入り口を閉じる閉動限位置(図1及び図10のP
2)との間で昇降し得るように、固定フレームの2本の
前側支柱10に左右両端部が昇降可能に支持されてお
り、図10に示すように、開閉駆動手段51により昇降
駆動される。
【0018】ゲート50の開閉駆動手段51は、固定フ
レームの奥側上端水平フレーム8上で中間位置にある奥
側支柱7の上端位置に搭載された引き込み繰り出し手段
52のモーター53により正逆回転駆動される巻取りド
ラム54によって同時に引き込み繰り出し操作される2
本の駆動索55a,55bを備えている。これら2本の
駆動索55a,55bは、前記奥側上端水平フレーム8
の両端内側に軸支されたシーブ56a,56b、これら
シーブ56a,56bの上方位置で固定フレームの左右
両端にある前後方向上端フレーム13の後端上側に軸支
されたシーブ57a,57b、及び当該左右両端の前後
方向上端フレーム13の前端上側に軸支されたシーブ5
8a,58bにより、前記奥側上端水平フレーム8に沿
って左右両側に延出した後、左右両端の前後方向上端フ
レーム13に沿って前方に延出し、最後は固定フレーム
の2本の前側支柱10の内側に沿って垂下するように掛
け回され、端部がゲート50の上辺左右両端に係止され
て、当該ゲート50を吊り下げている。前後方向上端フ
レーム13の中間位置に軸支されたシーブ59は、片側
の駆動索55bに、シーブ56bとの間に於いて前後方
向上端フレーム13と平行な部分を形成させるためのも
のである。
【0019】図9に示すように、各上側昇降車両支持台
1A〜1Cを上昇位置(上側格納レベルU)で係止する
落下防止具60A〜60Cと、各下側昇降車両支持台3
A〜3Cを上昇位置(入出庫レベルG)で係止する落下
防止具61A〜61Cとが配設されている。上側昇降車
両支持台1A〜1C用の落下防止具60A〜60Cは、
図2、図4、図9及び図11に示すように、各上側昇降
車両支持台1A〜1Cのシーブ支承部材16に対応する
ように固定フレームに於ける奥側上端水平フレーム8の
下側に突設された部材62に前後方向支軸63により左
右揺動自在に軸支されて垂下するフック状のもので、上
側昇降車両支持台1A〜1Cのシーブ支承部材16から
突設された突起状被係止部64を係止して、これら各上
側昇降車両支持台1A〜1Cを上昇位置(上側格納レベ
ルU)から落下するのを阻止する。
【0020】又、下側昇降車両支持台3A〜3C用の落
下防止具61A〜61Cは、図2、図5、図6、図9及
び図12に示すように、各下側昇降車両支持台3A〜3
Cのシーブ支承部材37と対応するように固定フレーム
に於ける奥側中間水平フレーム9に前後方向支軸65に
より左右揺動自在に軸支されて垂下するフック状のもの
で、下側昇降車両支持台3A〜3Cのシーブ支承部材3
7から突設された突起状被係止部66を係止して、これ
ら各下側昇降車両支持台3A〜3Cを上昇位置(入出庫
レベルG)から落下するのを阻止する。なお、上側昇降
車両支持台1A〜1C用の落下防止具60A〜60Cと
下側昇降車両支持台3A〜3C用の落下防止具61A〜
61Cは、それぞれに対応する突起状被係止部64,6
6に対する位置が左右逆であり、左右対称形に構成され
ている。
【0021】全ての落下防止具60A〜61Cは、図1
0及び図13に示すように、連動索67により、突起状
被係止部64,66に対する係脱運動が連動して行われ
るように連動連結されている。この連動索67は、固定
フレーム側に軸支された4つのシーブ68a〜68dに
より無端矩形状にかけ渡され、その上側2つのシーブ6
8a,68b間の水平経路部分は、図11及び図13に
示すように、各落下防止具60A〜60Cから上向きに
突設されたアーム60a〜60cの遊端部を貫通すると
共に、当該アーム60a〜60cを左右両側から挟む左
右一対の伝動体69a,69bを各アーム60a〜60
cごとに備えている。又、下側2つのシーブ68c,6
8d間の水平経路部分は、図12及び図13に示すよう
に、各落下防止具61A〜61Cから上向きに突設され
たアーム61a〜61cの遊端部を貫通すると共に、当
該アーム61a〜61cを左右両側から挟む左右一対の
伝動体70a,70bを各アーム61a〜61cごとに
備えている。
【0022】前記連動索67には、図11及び図13に
示すように、片側の垂直経路部分に於いて張力調整用の
ターンバックル71が介装されると共に、伝動体69
b,70bを介して全ての落下防止具60A〜61Cを
係止姿勢とする方向に引張コイルスプリング72により
付勢されている。73は連動索67を定位置に保持する
ストッパーである。
【0023】図9及び図10に示すように、ゲート開閉
駆動手段51に於ける片側の駆動索55bのシーブ5
9,56b間で固定フレームの奥側上端水平フレーム8
と平行な部分と、前記落下防止具60A〜61Cを駆動
する連動索67の上側経路部分とは、互いに略同一レベ
ルで並列している。この並列部分の中間位置で奥側上端
水平フレーム8の下側に、図10及び図13に示すよう
に、連動アーム74が垂直支軸75により水平揺動自在
に軸支されている。この連動アーム74の互いに逆方向
に運動する両端の一方を前記駆動索55bが貫通すると
共に、他端部を前記連動索67が貫通し、駆動索55b
には、ゲート50の閉動行程終端部に於いて前記連動ア
ーム74を押圧駆動する伝動体76aと、ゲート50の
開動行程終端部に於いて前記連動アーム74を逆向きに
押圧駆動する伝動体76bとが取り付けられ、連動索6
7には、連動アーム74を左右両側から挟む一対の伝動
体77a,77bが取り付けられている。
【0024】上記構成の立体駐車装置は、待機状態で
は、横行車両支持台2A,2Bが在席しない入出庫レベ
ルG上の空きスペースにその真上の上側格納レベルUに
ある1台の上側昇降車両支持台1A〜1Cを下降させる
と共に、下側昇降車両支持台3A〜3Cは全てが下側格
納レベルDにある状態とし、ゲート50は、開閉駆動手
段51の引き込み繰り出し手段52により2本の駆動索
55a,55bを引き込むことにより、図1の仮想線及
び図10の仮想線で示すように、車両出入り口を閉じる
閉動限位置(上昇限位置)P2にセットされている。こ
のとき、各横行車両支持台2A,2Bは、図5に示すよ
うに、前端部が左右一対の車輪27a,27bを介して
固定フレーム側の横向き凹溝状ガイドレール部26に支
持され、後端部が左右一対の溝付き車輪28a,28b
を介して2台の下側昇降車両支持台3A〜3Cが支持し
ている2つの分割ガイドレール34に支持され、水平状
態に保持されている。
【0025】上記のようにゲート50を閉じた状態で
は、図13に仮想線で示すように、ゲート50の閉動行
程終端部に於いて、駆動索55bの伝動体76aが連動
アーム74の一端を押圧して当該連動アーム74を図の
時計方向に揺動させ、当該連動アーム74の他端が連動
索67を、その伝動体77aを介してスプリング72の
付勢力に抗する方向、即ち、各落下防止具60A〜61
Cを係止姿勢から離脱姿勢に切り換える方向、に移動さ
せるので、全ての落下防止具60A〜61Cは、突起状
被係止部64,66を係止することのできない離脱姿勢
にある。従って、図2及び図9に示す各落下防止具60
A〜61Cは、ゲート50が図1に示すように車両出入
り口を開いた開動限位置(下降限位置)P1にあるとき
の状態である。
【0026】上側格納レベルUに残っている2台の上側
昇降車両支持台1A〜1C、即ち上昇位置にある2台の
上側昇降車両支持台1A〜1Cは、図1及び図4に示す
ように、真下の入出庫レベルにある横行車両支持台2
A,2Bの門形フレーム25によって上側格納レベルU
に支持されているので、前記のようにゲート50が閉じ
られていることにより落下防止具60A〜60Cが離脱
姿勢にあっても、吊り下げ索18の破断事故によりこれ
ら2台の上側昇降車両支持台1A〜1Cが落下する恐れ
はない。
【0027】一方、入出庫レベルGまで下降した状態の
1台の上側昇降車両支持台1A〜1Cは、前端部が固定
フレームの前側中間水平フレーム12によって受け止め
られると共に、後端側が真下の下側格納レベルGにある
1台の下側昇降車両支持台3A〜3Cが支持している1
つの分割ガイドレール34上で受け止められることによ
り、入出庫レベルGで水平に支持されている。なお、下
側格納レベルDにある下側昇降車両支持台3A〜3C
は、直接又は分割ガイドレール34の左右両端部を介し
て、固定フレーム側等で支持される。
【0028】実際の車両の出し入れについて説明する
と、前記の待機状態において入出庫レベルGに位置する
2台の横行車両支持台2A,2Bと1台の上側昇降車両
支持台1A〜1Cに対する車両の出し入れは、何時でも
必要に応じて自由に行うことができる。このとき、車両
の出し入れに先立ってゲート50が開かれる。即ち、ゲ
ート開閉駆動手段51の引き込み繰り出し手段52によ
り2本の駆動索55a,55bが巻取りドラム54から
繰り出され、ゲート50が自重により、閉動限位置(上
昇限位置)P2から図1及び図10に示す開動限位置
(下降限位置)P1まで下降する。そして、このゲート
50の開動行程始端部に於いて、図13Bに示す駆動索
55bの伝動体76aが連動アーム74から離れるた
め、連動アーム74は、連動索67がスプリング72の
付勢力でストッパー73に制止される定位置まで復帰移
動するのに伴って、図の半時計方向に揺動し、ゲート5
0が開動限(下降限)に達したとき、駆動索55bの伝
動体76bが、半時計方向に揺動し終わった連動アーム
74の一端に隣接する状態となる。
【0029】しかして、上記のようにゲート50の開動
に伴ってスプリング72の付勢力で移動する連動索67
の運動は、伝動体69a,70a及びアーム60a〜6
1cを介して全ての落下防止具60A〜61Cに伝達さ
れ、これら全ての落下防止具60A〜61Cが各図に示
すように係止姿勢に復帰する。このとき、上側格納レベ
ルUにあって、前記のように直下の横行車両支持台2
A,2Bの門形フレーム25により支持されている2台
の上側昇降車両支持台1A〜1Cの突起状被係止部64
(図11参照)に対して、係止姿勢に揺動復帰する落下
防止具60A〜60Cが干渉しないように、突起状被係
止部64の位置が設定されている。
【0030】なお、駆動索55b側の伝動体77b及び
連動索67側の伝動体77bは、スプリング72の劣化
による張力不足やシーブ68a〜68dの回転抵抗が増
大する等の原因で、連動索67が所期通りの距離だけ移
動しない場合に、ゲート50の開動行程終端部に於いて
連動アーム74を伝動体76bで強制的に半時計方向に
揺動させ、この連動アーム74の運動を伝動体77bを
介して連動索67に強制的に伝達し、以て、連動索67
により全ての落下防止具60A〜61Cを確実に係止姿
勢に切り換えるのに役立つ。
【0031】上側格納レベルUにある他の上側昇降車両
支持台1A〜1Cの1台に対して車両の出し入れを行う
場合、ゲート50を開かない状態で先ず最初に、その入
出庫対象の1台の上側昇降車両支持台1A〜1Cの真下
位置の入出庫レベルGを空けるために横行車両支持台2
A,2Bを移動させる。
【0032】横行車両支持台2A,2Bを移動させるに
先立って、入出庫レベルGに下降していた1台の上側昇
降車両支持台1A〜1Cを上側格納レベルUまで上昇さ
せるために、昇降駆動手段4の引き込み繰り出し手段1
7の巻取りドラム20をモーター19により巻取り方向
に回転駆動させる。この結果、端部が緊張用スプリング
ユニット21によって固定フレーム側に係止されている
吊り下げ索18が引き込まれ、被吊下用シーブ15を介
して全ての上側昇降車両支持台1A〜1Cに吊り上げ力
が作用するが、車両を搭載していない負荷の小さい上側
昇降車両支持台1A〜1Cから順番に吊り上げられる。
こうして最終的には、横行車両支持台2A,2Bの門形
フレーム25で上側格納レベルUに支持されていた2台
の上側昇降車両支持台1A〜1Cを含めて、全ての上側
昇降車両支持台1A〜1Cが、横行車両支持台2A,2
Bの門形フレーム25で支持される上側格納レベルUよ
りも若干高い上昇限レベルまで吊り上げられることにな
る。この上昇限レベルは、例えば、各上側昇降車両支持
台1A〜1Cの被吊下用シーブ15を軸支するシーブ支
承部材16の上端と固定フレームに於ける奥側上端水平
フレーム8の下側に付設された前記部材62(上側昇降
車両支持台1A〜1C用の落下防止具60A〜60Cを
軸支する部材)の下端とを当接させることにより規制で
きる。
【0033】全ての上側昇降車両支持台1A〜1Cが、
横行車両支持台2A,2Bの門形フレーム25で支持さ
れる上側格納レベルUよりも若干高い上昇限レベルまで
吊り上げられて、横行車両支持台2A,2Bの門形フレ
ーム25から上側昇降車両支持台1A〜1Cが浮上した
ならば、横行車両支持台2A,2Bを横行させる。即
ち、横行させるべき横行車両支持台2A,2Bのモータ
ー30(図6参照)を稼働させ、連動軸29を介して片
側前後一対の車輪27aと溝付き車輪28aとを回転駆
動させることにより、横行車両支持台2A,2Bを、固
定フレーム側の横向き凹溝状ガイドレール部26及び各
下側昇降車両支持台3A〜3Cの門形フレーム33で支
持されている分割ガイドレール34上で水平に自走させ
ることができる。
【0034】横行車両支持台2A又は2B若しくは両横
行車両支持台2A,2Bの横行により、入出庫対象の1
台の上側昇降車両支持台1A〜1Cの真下の入出庫レベ
ルGが空いたならば、昇降駆動手段4の引き込み繰り出
し手段17の巻取りドラム20をモーター19により繰
り出し方向に回転駆動させる。この結果、端部が緊張用
スプリングユニット21によって固定フレーム側に係止
されている吊り下げ索18が繰り出され、被吊下用シー
ブ15を介して全ての上側昇降車両支持台1A〜1Cが
自重で下降するが、真下の入出庫レベルGに横行車両支
持台2A,2Bが在席している2台の上側昇降車両支持
台1A〜1Cは、下降開始直後に、真下の横行車両支持
台2A,2Bの門形フレーム25に受け止められ、上側
格納レベルUに保持される。そして残りの1台、即ち、
入出庫対象の1台の上側昇降車両支持台1A〜1Cのみ
が入出庫レベルGまで下降し、その真下の下側格納レベ
ルDにある1台の下側昇降車両支持台3A〜3Cの門形
フレーム33で支持されている分割ガイドレール34と
固定フレームの前側中間水平フレーム12により、入出
庫レベルGで支持される。
【0035】この後、ゲート50を前記のように開動
(下降)させて開動限位置P1に切り換えた後、この入
出庫レベルGまで下降した1台の上側昇降車両支持台1
A〜1Cに対して車両の出し入れを行うことができる。
この場合も、ゲート50の開動に伴って各落下防止具6
0A〜61Cが係止姿勢に復帰するが、上昇位置にある
のは、上側格納レベルUにあって直下の横行車両支持台
2A,2Bの門形フレーム25で支持されている2台の
上側昇降車両支持台1A〜1Cのみであるから、現実に
落下防止作用を行うものはない。
【0036】下側格納レベルDにある3台の下側昇降車
両支持台3A〜3Cの内、1台の下側昇降車両支持台3
A〜3Cに対し車両の出し入れを行うときは、その入出
庫対象の1台の下側昇降車両支持台3A〜3Cの真上の
入出庫レベルGを空けるために、横行車両支持台2A,
2Bを横行させる。この場合も、横行車両支持台2A,
2Bを横行させるに先立って、前記のように昇降駆動手
段4により全ての上側昇降車両支持台1A〜1Cを上側
格納レベルUより若干上方の上昇限レベルまで吊り上げ
て、横行車両支持台2A,2Bを横行可能な状態とした
後、前記のように横行車両支持台2A又は27B若しく
は両横行車両支持台2A,2Bを左右横方向に自走させ
る。勿論、ゲート50は閉動限位置(上昇限位置)P2
にあって、車両出入り口を閉じている状態である。
【0037】入出庫対象の1台の下側昇降車両支持台3
A〜3Cの真上が空いたならば、上側昇降車両支持台1
A〜1Cは上昇限レベルまで吊り上げた状態のままで、
昇降駆動手段5の引き込み繰り出し手段38の巻取りド
ラム41をモーター40により巻取り方向に回転駆動さ
せる。この結果、端部が緊張用スプリングユニット42
によって固定フレーム側に係止されている吊り下げ索3
9が引き込まれ、被吊下用シーブ36を介して全ての下
側昇降車両支持台3A〜3Cに吊り上げ力が作用する
が、真上に横行車両支持台2A,2Bが在席している2
台の下側昇降車両支持台3A〜3Cは、門形フレーム3
3上の分割ガイドレール34を介してその真上の横行車
両支持台2A,2Bを持ち上げようとする。このとき、
横行車両支持台2A,2Bが入出庫レベルGから許容量
を越えて浮き上がることは、その門形フレーム25を介
して真上の上側昇降車両支持台1A〜1Cに当接するこ
とにより防止できるが、例えば図5に示すように、横行
車両支持台2A,2Bの後端側の被当接部材80と固定
フレーム側の浮き上がり防止部材81とが当接して、横
行車両支持台2A,2Bの一定以上の浮き上がりを阻止
するように構成することもできる。何れにしても結果的
には、図3に示すように、真上に横行車両支持台2A,
2Bが在席しない入出庫対象の1台の下側昇降車両支持
台3A〜3Cのみが下側格納レベルDから入出庫レベル
Gまで吊り上げられることになる。
【0038】図12に示すように、入出庫対象の1台の
下側昇降車両支持台3A〜3Cが入出庫レベルGまで吊
り上げられたとき、その後端のシーブ支承部材37の上
端に付設されている被当接部材82が、固定フレーム側
の奥側中間水平フレーム9の下側に付設されている当接
部材(緩衝用弾性材)83に当接し、当該入出庫対象の
1台の下側昇降車両支持台3A〜3Cが入出庫レベルG
で保持されるので、入出庫レベルG上の当該1台の下側
昇降車両支持台3A〜3Cに対し車両を出し入れするこ
とができる状態となる。
【0039】そこで、ゲート50を前記のように開いて
車両の出し入れを行うのであるが、ゲート50を開く
(下降させる)と、前記のように当該ゲート50の開動
行程始端部に於いて各落下防止具60A〜61Cが離脱
姿勢から係止姿勢にスプリング72の付勢力で切り換え
られるか又は、ゲート50の開動行程終端部に於いて各
落下防止具60A〜61Cが離脱姿勢から係止姿勢に駆
動索55bの運動により強制的に切り換えられるので、
入出庫レベルGまで吊り上げられた1台の下側昇降車両
支持台3A〜3Cは、図12に示すように、その突起状
被係止部66と当該突起状被係止部66に係合する係止
姿勢にある1つの落下防止具61A〜61Cとによっ
て、落下防止された状態にある。又、このとき、上側格
納レベルUよりも若干上方の上昇限レベルまで吊り上げ
られていて且つ直下に横行車両支持台2A,2Bの門形
フレーム25が存在しない1台の上側昇降車両支持台1
A〜1C(図3では上側昇降車両支持台1B)も、その
突起状被係止部64と当該突起状被係止部64に係合す
る係止姿勢にある1つの落下防止具60A〜60Cとに
よって、落下防止された状態にある。
【0040】即ち、当該入出庫レベルGまで上げられた
1台の上側昇降車両支持台3A〜3Cは、対応する1つ
の落下防止具61A〜61Cによって落下防止されると
共に、このとき、上側格納レベルUより若干上方の上昇
限レベルまで吊り上げられ且つ真下の入出庫レベルGに
横行車両支持台2A,2Bが在席しない1台の上側昇降
車両支持台1A〜1Cも、対応する1つの落下防止具6
0A〜60Cによって落下防止される状態となるので、
この状態で吊り下げ索18又は39に破断事故が生じて
も、突起状被係止部64又は66が対応する1つの落下
防止具60A〜60C又は61A〜61Cによって受け
止められる結果、当該上昇位置に吊り上げられた上側昇
降車両支持台1A〜1C又は下側昇降車両支持台3A〜
3Cの落下事故は免れる。
【0041】なお、上記実施形態に於ける駆動索55b
に設けた伝動体76b、連動索67に設けた伝動体77
bは省くことも可能である。又、駆動索55aと連動索
67とに、ゲート開動時の駆動索の運動方向と落下防止
具が係止姿勢に切り換わる時の連動索の運動方向とが互
いに同一向きとなる並列部分を設け、この並列部分で両
者を連動させることも可能である。この場合、連動索6
7側には、前記連動アーム74に替わる連動部材とし
て、例えば連動索67に一端部が固着又は係止されて当
該連動索67と一体に直線的に往復移動する部材が設け
られ、この連動部材の遊端部に駆動索55aを貫通させ
ると共に、当該連動部材を中間にして前記伝動体76
a,76bがが駆動索55aに取り付けられることにな
る。なお、連動索67を付勢するスプリング72を設け
たが、各落下防止具60A〜61Cごとに係止姿勢に付
勢保持するスプリングを併設することも可能である。
【0042】更に、車両出入り口を開閉するゲートとし
て、下降限位置が開動限位置となり、上昇限位置が閉動
限位置となる昇降式のゲート50を示したが、上昇限位
置が開動限位置となり、下降限位置が閉動限位置となる
昇降式のゲートであっても良いし、左右横方向に出退移
動するスライド式のゲートや、上下スイング式のゲー
ト、片開き戸又は両開き戸式のゲート等であっても良
い。又、昇降車両支持台に対して係脱自在な落下防止具
も、上記実施形態のものに限定されない。例えば、水平
方向に出退自在で突出することにより昇降車両支持台を
上昇位置で受け止める係止姿勢となる落下防止具や、上
記実施形態の左右横方向に揺動する落下防止具に対し前
後方向に揺動する落下防止具等であっても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の立体駐車装置は以上のように実
施し使用し得るものであって、係る本発明装置によれ
ば、ゲートを閉じてある状態で昇降車両支持台を昇降移
動させ、昇降車両支持台が上昇位置又は下降位置に達し
た状態でゲートを開くように、当該ゲートを開閉操作す
るだけで、昇降車両支持台を昇降させるときには前記落
下防止具を自動的に係止姿勢から離脱姿勢に切り換え、
昇降車両支持台が昇降し終わったときには前記落下防止
具を離脱姿勢から係止姿勢に切り換えて、昇降車両支持
台が上昇位置にあるときには当該車両支持台を落下防止
具で係止し、当該昇降車両支持台の昇降駆動手段の故障
や破損で上昇位置にある昇降車両支持台が落下するのを
確実に防止することができる。
【0044】従って、昇降車両支持台が昇降し終わって
ゲートが開かれたことにより、車両の出し入れのために
人や車両が上昇位置にある昇降車両支持台の下側に進入
しても、安全性を確保することができる。しかも、落下
防止具を上記のように制御するために、落下防止具姿勢
切り換えのための専用のアクチュエーターや制御回路等
は不要であり、ゲートの開閉駆動用アクチュエーター
(実施形態では駆動索55a,55bの引き込み繰り出
し手段52のモーター53)とゲート開閉制御回路とを
利用して、落下防止具を制御できるので、装置全体の大
巾なコストダウンを図ることができる。
【0045】なお、請求項2に記載の構成によれば、ゲ
ートが開き始めるときに落下防止具で上昇位置にある昇
降車両支持台を係止して落下防止を図り、ゲートが閉じ
終わったときに落下防止具を離脱姿勢に切り換えて昇降
車両支持台の昇降を可能成らしめるので、ゲートが開閉
している途中で人が入り込んで昇降車両支持台の落下事
故に遭遇する危険を未然に回避できる。
【0046】又、請求項3に記載の構成によれば、昇降
車両支持台を複数台備えた立体駐車装置に於いて、1つ
の連動索と1つのゲート開閉駆動用駆動索とを連動手段
で連動させるだけで、各昇降車両支持台ごとに配設され
る複数の落下防止具を同時に係脱切換操作することがで
き、連動手段の構成も簡単になり、装置全体を安価に実
施することができる。この場合、請求項4や請求項5に
記載の構成によれば、一層連動手段の構成が簡単になる
ばかりでなく、先に説明した請求項2に記載の構成も簡
単に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置全体の縦断側面図である。
【図2】 要部の背面図である。
【図3】 1台の下側昇降車両支持台を入出庫レベルま
で上昇させた状態での概略背面図である。
【図4】 上側格納レベルにある上側昇降車両支持台の
要部を示す一部切り欠き側面図である。
【図5】 横行車両支持台の要部を示す側面図である。
【図6】 同横行車両支持台の要部を示す一部切り欠き
平面図である。
【図7】 下側昇降車両支持台の要部を示す側面図であ
る。
【図8】 昇降駆動手段を示す概略斜視図である。
【図9】 装置全体に於ける落下防止手段を示す概略背
面図である。
【図10】 落下防止具とゲートの開閉駆動手段、及び
両者の連動構成を示す縦断側面図である。
【図11】 上昇位置(上側格納レベル)にある1台の
上側昇降車両支持台と落下防止具とを示す要部の背面図
である。
【図12】 上昇位置(入出庫レベル)にある1台の下
側昇降車両支持台と落下防止具とを示す要部の背面図で
ある。
【図13】 A図は落下防止具間の連動機構を示す要部
の背面図であり、B図は、落下防止具の連動索とゲート
の駆動索との連動手段を示す一部切り欠き平面図であ
る。
【符号の説明】
1A〜1C 上側昇降車両支持台 2A,2B 横行車両支持台 3A〜3C 下側昇降車両支持台 4 上側昇降車両支持台の昇降駆動手段 5 下側昇降車両支持台の昇降駆動手段 15 被吊下用シーブ 25 上側昇降車両支持台上の門形フレーム 26 横向き凹溝状ガイドレール部(横行車両支持台
の前側横行用ガイドレール) 27a,27b 横行車両支持台の前部車輪 28a,28b 横行車両支持台の後部溝付き車輪 29 連動軸 30 モーター(横行車両支持台の横行移動用モータ
ー) 33 横行車両支持台上の門片フレーム 34 分割ガイドレール(横行車両支持台の後側横行
用ガイドレール) 50 ゲート 51 ゲート開閉駆動手段 52 駆動索の引き込み繰り出し手段 53 モーター 54 巻取りドラム 55a,55b ゲート開閉用駆動索 56a〜59 駆動索掛張用シーブ 60A〜60C 上側昇降車両支持台用の落下防止具 61A〜61C 下側昇降車両支持台用の落下防止具 64,66 突起状被係止部 67 落下防止具の連動索 68a〜68d 連動索掛張用シーブ 69a〜70b,77a,77b 連動索側の伝動体 71 ターンバックル 72 引張コイルスプリング 73 ストッパー 74 連動アーム(連動手段) 76a,76b 駆動索側の伝動体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出庫レベルと格納レベルとの間で昇降自
    在な昇降車両支持台と、当該昇降車両支持台を上昇位置
    に係止する落下防止具と、入出庫レベルに於ける車両出
    入り口に設けられた開閉自在なゲートを備えた立体駐車
    装置であって、前記落下防止具と前記ゲートとを、ゲー
    トの開動に連動して落下防止具を昇降車両支持台の下降
    を阻止する係止姿勢に切り換えると共に、ゲートの閉動
    に連動して落下防止具を昇降車両支持台の下降を許す離
    脱姿勢に切り換えるように、連動させる連動手段が設け
    られた、立体駐車装置。
  2. 【請求項2】前記連動手段は、ゲートの開動行程始端部
    に於いて落下防止具を昇降車両支持台の下降を阻止する
    係止姿勢に切り換えると共に、ゲートの閉動行程終端部
    に於いて落下防止具を昇降車両支持台の下降を許す離脱
    姿勢に切り換えるものである、請求項1に記載の立体駐
    車装置。
  3. 【請求項3】前記昇降車両支持台を複数台備えた立体駐
    車装置であって、各昇降車両支持台ごとに配設された前
    記落下防止具は、姿勢切換運動が連動して行われるよう
    に連動索により互いに連動連結され、前記ゲートは、駆
    動索の引き込み繰り出しにより開閉駆動されるもので、
    当該駆動索と前記連動索とを前記連動手段で連動させる
    ようにした、請求項1又は2に記載の立体駐車装置。
  4. 【請求項4】前記駆動索と前記連動索とに互いに並列す
    る部分が設けられ、この並列する部分に於いて、連動索
    には連動部材が設けられると共に駆動索には前記連動部
    材に対する伝動体が取り付けられ、当該伝動体は、少な
    くともゲートの閉動行程終端部に於いて前記連動部材に
    当接し、当該連動部材を介して連動索を、各落下防止具
    を離脱姿勢に切り換える方向に移動させるものであり、
    各落下防止具を係止姿勢に付勢保持するスプリングが併
    設されている、請求項3に記載の立体駐車装置。
  5. 【請求項5】前記両索の並列部分は、ゲート開動時の駆
    動索の運動方向と落下防止具が係止姿勢に切り換わる時
    の連動索の運動方向とが互いに逆向きとなるように設け
    られ、前記連動部材は、中間が軸支された連動アームで
    あって、当該連動アームの両端を前記両索が貫通し、駆
    動索には、少なくともゲートの閉動行程終端部に於ける
    当該駆動索の移動を前記連動アームに伝達する伝動体が
    取り付けられ、連動索には、少なくとも前記伝動体によ
    る連動アームの運動を連動索に伝達する伝動体が取り付
    けられている、請求項4に記載の立体駐車装置。
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