JP2001207428A - 角形石詰篭 - Google Patents
角形石詰篭Info
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- JP2001207428A JP2001207428A JP2000018394A JP2000018394A JP2001207428A JP 2001207428 A JP2001207428 A JP 2001207428A JP 2000018394 A JP2000018394 A JP 2000018394A JP 2000018394 A JP2000018394 A JP 2000018394A JP 2001207428 A JP2001207428 A JP 2001207428A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 菱形金網自体の網目を小さくしたり網目の小
さい他の網部材を重設したりすることなく細径の充填物
の流出防止効果を向上させた、構造が簡単で施工も容易
な角形石詰篭を得る。 【解決手段】 菱形金網からなる底面網6と前面網7及
び後面網8と側面網3と上面網4とを有する石詰篭1A
において、上記各面網のうち少なくとも前面網7が、列
線5の各係合点5aを通る直線状をした縦横の分割線1
6a,16bを含んでいて、これらの分割線16a,1
6bによって各網目が三角形状の小部分17に細分割さ
れている。
さい他の網部材を重設したりすることなく細径の充填物
の流出防止効果を向上させた、構造が簡単で施工も容易
な角形石詰篭を得る。 【解決手段】 菱形金網からなる底面網6と前面網7及
び後面網8と側面網3と上面網4とを有する石詰篭1A
において、上記各面網のうち少なくとも前面網7が、列
線5の各係合点5aを通る直線状をした縦横の分割線1
6a,16bを含んでいて、これらの分割線16a,1
6bによって各網目が三角形状の小部分17に細分割さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護岸工事や宅地造
成工事等において使用される角形石詰篭に関するもので
ある。
成工事等において使用される角形石詰篭に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、護岸工事や宅地造成工事等に使
用される角形石詰篭は、一般に、菱形金網によって直方
体状に形成され、内部に栗石等の充填物を充填した状態
で現場に設置される。
用される角形石詰篭は、一般に、菱形金網によって直方
体状に形成され、内部に栗石等の充填物を充填した状態
で現場に設置される。
【0003】ところが最近では、粒径の大きい栗石の入
手は次第に困難になりつつあり、このため、栗石の代わ
りにバラス(砕石)のような粒径の小さい充填物が使用
されることが多い。このように粒径の小さいバラス等を
充填物として使用する場合には、それが網目から漏出し
ないようにするため、網目の小さい菱形金網を使用して
石詰篭を形成するか、あるいは、石詰篭の内面に網目の
小さい網部材を重設するなどの対策を講じる必要があ
る。
手は次第に困難になりつつあり、このため、栗石の代わ
りにバラス(砕石)のような粒径の小さい充填物が使用
されることが多い。このように粒径の小さいバラス等を
充填物として使用する場合には、それが網目から漏出し
ないようにするため、網目の小さい菱形金網を使用して
石詰篭を形成するか、あるいは、石詰篭の内面に網目の
小さい網部材を重設するなどの対策を講じる必要があ
る。
【0004】しかしながら、網目の小さい菱形金網を使
用して石詰篭を形成する方法は、列線を小さいピッチで
折曲加工しなければならないため、菱形金網の形成が面
倒であるばかりでなく、細径の列線を使用しなければな
らないためにその分石詰篭の強度が低下するという問題
がある。しかも、菱形金網の網目は矩形(菱形)をして
いて、同じ面積の三角形に比べてバラスが通り抜け易い
ため、網目を小さくしてもバラスの流出防止効果は思っ
た以上に低い。一方、石詰篭の内面に網目の小さい網部
材を重設する方法は、資材の数や現場での作業工数等が
増えるため、資材管理や施工が面倒でコストも高くな
る。
用して石詰篭を形成する方法は、列線を小さいピッチで
折曲加工しなければならないため、菱形金網の形成が面
倒であるばかりでなく、細径の列線を使用しなければな
らないためにその分石詰篭の強度が低下するという問題
がある。しかも、菱形金網の網目は矩形(菱形)をして
いて、同じ面積の三角形に比べてバラスが通り抜け易い
ため、網目を小さくしてもバラスの流出防止効果は思っ
た以上に低い。一方、石詰篭の内面に網目の小さい網部
材を重設する方法は、資材の数や現場での作業工数等が
増えるため、資材管理や施工が面倒でコストも高くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、上述した従来の問題点に鑑み、菱形金網自体の網目
を小さくしたり網目の小さい他の網部材を重設したりす
ることなく細径の充填物の流出防止効果を向上させた、
構造が簡単で施工も容易な角形石詰篭を提供することに
ある。
は、上述した従来の問題点に鑑み、菱形金網自体の網目
を小さくしたり網目の小さい他の網部材を重設したりす
ることなく細径の充填物の流出防止効果を向上させた、
構造が簡単で施工も容易な角形石詰篭を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の角形石詰篭は、底面網と、前面網及び後面
網のうち少なくとも前面網と、左右の側面網のうち少な
くとも一方と、上面網とを有し、これらの各面網が、扁
平螺旋形に折曲した列線の折曲部を順次係合してなる菱
形金網により形成されていて、上記各面網のうち少なく
とも前面網が、列線の各係合点を通る直線状をした縦横
の分割線を含むと共に、これらの分割線によって各網目
が三角形状の小部分に細分割されていることを特徴とす
るものである。
め、本発明の角形石詰篭は、底面網と、前面網及び後面
網のうち少なくとも前面網と、左右の側面網のうち少な
くとも一方と、上面網とを有し、これらの各面網が、扁
平螺旋形に折曲した列線の折曲部を順次係合してなる菱
形金網により形成されていて、上記各面網のうち少なく
とも前面網が、列線の各係合点を通る直線状をした縦横
の分割線を含むと共に、これらの分割線によって各網目
が三角形状の小部分に細分割されていることを特徴とす
るものである。
【0007】上記構成を有する本発明の角形石詰篭は、
内部にバラス等の粒径の小さい充填物を充填した状態
で、造成地の土留や築堤、治水等のため現場に必要数連
設あるいは段積した状態で設置される。このとき、石詰
篭の前面網は網目が縦横の分割線によって三角形状の小
部分に細分割されているため、網目が矩形である場合に
比べて同じ面積であってもバラス等の充填物が通り抜け
にくく、充填物の流出防止効果に勝れる。従って、この
石詰篭を篭群の最前列に前面を外部に露出させた状態に
設置することにより、充填物の漏出を確実に防止して勝
れた土留効果や治水効果等を発揮させることができる。
内部にバラス等の粒径の小さい充填物を充填した状態
で、造成地の土留や築堤、治水等のため現場に必要数連
設あるいは段積した状態で設置される。このとき、石詰
篭の前面網は網目が縦横の分割線によって三角形状の小
部分に細分割されているため、網目が矩形である場合に
比べて同じ面積であってもバラス等の充填物が通り抜け
にくく、充填物の流出防止効果に勝れる。従って、この
石詰篭を篭群の最前列に前面を外部に露出させた状態に
設置することにより、充填物の漏出を確実に防止して勝
れた土留効果や治水効果等を発揮させることができる。
【0008】しかも、上記網目を細分割する場合、菱形
金網の各列線の結合点に直線状をした分割線を縦横に通
すだけで良いため、網目の小さい菱形金網を特別に形成
する場合に比べて製造が容易であるばかりでなく、列線
の線径を落とす必要がないため石詰篭の強度低下につな
がることもない。また、石詰篭の内面に網目の小さい他
の網部材を重設する場合に比べ、資材の数や現場での作
業工数等が少なくて済むため、資材管理や施工が簡単で
コストも安くなるという利点もある。
金網の各列線の結合点に直線状をした分割線を縦横に通
すだけで良いため、網目の小さい菱形金網を特別に形成
する場合に比べて製造が容易であるばかりでなく、列線
の線径を落とす必要がないため石詰篭の強度低下につな
がることもない。また、石詰篭の内面に網目の小さい他
の網部材を重設する場合に比べ、資材の数や現場での作
業工数等が少なくて済むため、資材管理や施工が簡単で
コストも安くなるという利点もある。
【0009】本発明の具体的な実施形態によれば、上記
前面網に組み込まれた縦横の分割線のうち少なくとも列
線の軸線方向を向く分割線が、列線の係合点において両
列線の折曲部内にそれぞれ挿通されている。
前面網に組み込まれた縦横の分割線のうち少なくとも列
線の軸線方向を向く分割線が、列線の係合点において両
列線の折曲部内にそれぞれ挿通されている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2には本発明に係る角
形石詰篭の一実施形態が示されている。この石詰篭1A
は、扁平螺旋形に折曲した列線5の折曲部を順次係合し
てなる菱形金網により形成された胴網部材2と、同様の
菱形金網からなる1枚の側面網3及び上面網4とを1組
として形成されたもので、複数個を順次連結した状態で
設置する連結式の石詰篭としての形態を有するものであ
る。
形石詰篭の一実施形態が示されている。この石詰篭1A
は、扁平螺旋形に折曲した列線5の折曲部を順次係合し
てなる菱形金網により形成された胴網部材2と、同様の
菱形金網からなる1枚の側面網3及び上面網4とを1組
として形成されたもので、複数個を順次連結した状態で
設置する連結式の石詰篭としての形態を有するものであ
る。
【0011】上記胴網部材2は、矩形状をした底面網6
と、該底面網6の前辺及び後辺にそれぞれ連結された矩
形状の前面網7及び後面網8と、上記底面網6の中間位
置に該底面網6を前後方向に横断するように連結され、
前後辺を上記前面網7及び後面網8の中間部にそれぞれ
連結された矩形状の仕切網9とによって形成されてい
る。
と、該底面網6の前辺及び後辺にそれぞれ連結された矩
形状の前面網7及び後面網8と、上記底面網6の中間位
置に該底面網6を前後方向に横断するように連結され、
前後辺を上記前面網7及び後面網8の中間部にそれぞれ
連結された矩形状の仕切網9とによって形成されてい
る。
【0012】上記底面網6と前面網7及び後面網8は、
1枚の菱形金網を各面網6,7,8の境界部分に枠線1
1を挿通してこれらの面網を起倒自在に区切ることによ
り形成しても良いが、上記各面網6,7,8を独立する
部材として形成し、それらを起倒自在に連結して形成し
ても良い。このように各面網を独立する部材として形成
する場合は、それぞれの周囲に枠線を取り付け、この枠
線同士を螺旋状の連結線等で起倒自在に連結することが
望ましい。なお、1枚の金網素材で形成する場合でも、
各面網6,7,8の周囲にはそれぞれ、枠線6a,7
a,8aが取り付けられる。図中14は、前面網7と後
面網8の中間位置に高さ方向に取り付けられた補強用の
骨線であって、少なくとも仕切網9との対応位置に取り
付けられている。
1枚の菱形金網を各面網6,7,8の境界部分に枠線1
1を挿通してこれらの面網を起倒自在に区切ることによ
り形成しても良いが、上記各面網6,7,8を独立する
部材として形成し、それらを起倒自在に連結して形成し
ても良い。このように各面網を独立する部材として形成
する場合は、それぞれの周囲に枠線を取り付け、この枠
線同士を螺旋状の連結線等で起倒自在に連結することが
望ましい。なお、1枚の金網素材で形成する場合でも、
各面網6,7,8の周囲にはそれぞれ、枠線6a,7
a,8aが取り付けられる。図中14は、前面網7と後
面網8の中間位置に高さ方向に取り付けられた補強用の
骨線であって、少なくとも仕切網9との対応位置に取り
付けられている。
【0013】一方、上記仕切網9は、金網素材の周囲に
枠線9aを取り付けることにより独立する部材として形
成され、底辺の枠線9aが底面網6の中央部に取り付け
られた骨線に螺旋状連結線13で起倒自在に連結される
と共に、前後辺の枠線9aがそれぞれ前面網7及び後面
網8の骨線14に同様に螺旋状連結線13で連結されて
いる。
枠線9aを取り付けることにより独立する部材として形
成され、底辺の枠線9aが底面網6の中央部に取り付け
られた骨線に螺旋状連結線13で起倒自在に連結される
と共に、前後辺の枠線9aがそれぞれ前面網7及び後面
網8の骨線14に同様に螺旋状連結線13で連結されて
いる。
【0014】また、上記側面網3及び上面網4も仕切網
9と同様に、金網素材の周囲に枠線3a及び4aをそれ
ぞれ取り付けることにより形成されている。このうち上
面網4には、その中間部の上記仕切網9と対応する位置
に補強用の骨線15が取り付けられ、該上面網4を胴網
部材2に取り付けた時に螺旋状連結線で仕切網9の枠線
9aに連結されるようになっている。
9と同様に、金網素材の周囲に枠線3a及び4aをそれ
ぞれ取り付けることにより形成されている。このうち上
面網4には、その中間部の上記仕切網9と対応する位置
に補強用の骨線15が取り付けられ、該上面網4を胴網
部材2に取り付けた時に螺旋状連結線で仕切網9の枠線
9aに連結されるようになっている。
【0015】上記各面網のうち前面網7においては、図
3から良く分かるように、直線状をした縦横の分割線1
6a,16bが列線5の各係合点5aを通るように取り
付けられていて、これらの分割線16a,16bによっ
て菱形金網の各網目が、三角形状をした小部分17に細
分割(4分割)されている。この場合、上記縦横の分割
線16a,16bのうち列線5の軸線方向を向く分割
線、図示の例では横の分割線16bが、列線5の各係合
点5aにおいて両列線5,5の折曲部内にそれぞれ挿通
され、これと直交する縦の分割線16aは、面網の内面
側において列線5の係合点5aに当接せしめられてい
る。しかし、この縦の分割線16aも各係合点5aにお
いて両列線5,5の折曲部内に挿通しても良く、あるい
は、クリンプ金網のように上記各係合点5a又は横の分
割線16bに適宜絡ませても良い。
3から良く分かるように、直線状をした縦横の分割線1
6a,16bが列線5の各係合点5aを通るように取り
付けられていて、これらの分割線16a,16bによっ
て菱形金網の各網目が、三角形状をした小部分17に細
分割(4分割)されている。この場合、上記縦横の分割
線16a,16bのうち列線5の軸線方向を向く分割
線、図示の例では横の分割線16bが、列線5の各係合
点5aにおいて両列線5,5の折曲部内にそれぞれ挿通
され、これと直交する縦の分割線16aは、面網の内面
側において列線5の係合点5aに当接せしめられてい
る。しかし、この縦の分割線16aも各係合点5aにお
いて両列線5,5の折曲部内に挿通しても良く、あるい
は、クリンプ金網のように上記各係合点5a又は横の分
割線16bに適宜絡ませても良い。
【0016】上記構成を有する石詰篭1Aは、図2に示
すように、胴網部材2における前面網7及び後面網8を
仕切網9から切り離して倒すことにより平面状に展開
し、更に必要に応じてこれらの前面網7及び後面網8を
底面網6の上面側又は背面側に折り重ねることにより小
さく折り畳み、側面網3及び上面網4と一緒に梱包して
所要組数を現場に輸送する。これにより、複数組の石詰
篭1Aを嵩張らないように小さく梱包した状態で簡単に
輸送することができる。
すように、胴網部材2における前面網7及び後面網8を
仕切網9から切り離して倒すことにより平面状に展開
し、更に必要に応じてこれらの前面網7及び後面網8を
底面網6の上面側又は背面側に折り重ねることにより小
さく折り畳み、側面網3及び上面網4と一緒に梱包して
所要組数を現場に輸送する。これにより、複数組の石詰
篭1Aを嵩張らないように小さく梱包した状態で簡単に
輸送することができる。
【0017】現場において上記石詰篭1Aを設置すると
きは、図4に示すように、第1番目の石詰篭1Aの胴網
部材2を、前面網7と後面網8及び仕切網9を起立させ
て該仕切網9の両端辺を前面網7と後面網8とにそれぞ
れ螺旋状連結線13で連結することにより、自己保形性
を保持する状態に組み立て、この胴網部材2の一方の側
面に側面網3を、螺旋状連結線13で枠線6aと3aと
を相互に連結することにより取り付ける。
きは、図4に示すように、第1番目の石詰篭1Aの胴網
部材2を、前面網7と後面網8及び仕切網9を起立させ
て該仕切網9の両端辺を前面網7と後面網8とにそれぞ
れ螺旋状連結線13で連結することにより、自己保形性
を保持する状態に組み立て、この胴網部材2の一方の側
面に側面網3を、螺旋状連結線13で枠線6aと3aと
を相互に連結することにより取り付ける。
【0018】続いて、隣接する第2番目の石詰篭1Aの
胴網部材2を同様にして組み立てたあと、この胴網部材
2を、上記第1番目の石詰篭1Aの胴網部材2の側面網
3が取り付けられていない他方の側面側に並べて配置
し、該第2番目の石詰篭1Aの側面網3を共通の側面網
として両石詰篭1A,1A間に介在させた状態で、これ
ら両石詰篭1A,1Aの胴網部材2,2と側面網3とを
螺旋状連結線13で一体に連結する。
胴網部材2を同様にして組み立てたあと、この胴網部材
2を、上記第1番目の石詰篭1Aの胴網部材2の側面網
3が取り付けられていない他方の側面側に並べて配置
し、該第2番目の石詰篭1Aの側面網3を共通の側面網
として両石詰篭1A,1A間に介在させた状態で、これ
ら両石詰篭1A,1Aの胴網部材2,2と側面網3とを
螺旋状連結線13で一体に連結する。
【0019】そして、上記組み立て及び連結の工程を所
要回数繰り返すことにより複数の石詰篭を順次連結した
あと、最も後に連結されて端部に未だ側面網3が取り付
けられていない未完成の石詰篭を除く他の石詰篭にバラ
ス等の通常の栗石よりは粒径の小さい充填物を充填し、
各石詰篭に上面網4を取り付ける。
要回数繰り返すことにより複数の石詰篭を順次連結した
あと、最も後に連結されて端部に未だ側面網3が取り付
けられていない未完成の石詰篭を除く他の石詰篭にバラ
ス等の通常の栗石よりは粒径の小さい充填物を充填し、
各石詰篭に上面網4を取り付ける。
【0020】同様の工程を所要回数繰り返したあと、最
後の石詰篭の側面に、上記側面網3と同じ構成を持った
側面網を取り付け、この石詰篭に石詰めをしたあと上面
網4を取り付けることにより石詰篭の設置が完了する。
後の石詰篭の側面に、上記側面網3と同じ構成を持った
側面網を取り付け、この石詰篭に石詰めをしたあと上面
網4を取り付けることにより石詰篭の設置が完了する。
【0021】上記石詰篭列は、複数列並べて設置し、前
後の列の隣接する石詰篭同士を適宜連結することもでき
る。また、必要に応じて上記石詰篭列を上下に複数段段
積することもできる。
後の列の隣接する石詰篭同士を適宜連結することもでき
る。また、必要に応じて上記石詰篭列を上下に複数段段
積することもできる。
【0022】かくして、複数の石詰篭を列状に連結した
状態で簡単かつ迅速に施工することができる。しかも、
順次連結するだけで隣接する石詰篭との間で側面網3が
自動的に共通化されるため、金網素材の重複による無駄
も生じない。また、上記石詰篭の前面網7は、網目が縦
横の分割線16a,16bによって三角形状の小部分1
7に細分割されているため、網目が矩形である場合に比
べ、同じ面積であってもバラス等の充填物が通り抜けに
くく、充填物の流出防止効果に勝れる。従ってこの石詰
篭1Aを、斜面や築堤の最前列に前面網7を外部に露出
させた状態に設置した場合でも、充填物の漏出を確実に
防止して勝れた土留効果や治水効果等を発揮させること
ができる。
状態で簡単かつ迅速に施工することができる。しかも、
順次連結するだけで隣接する石詰篭との間で側面網3が
自動的に共通化されるため、金網素材の重複による無駄
も生じない。また、上記石詰篭の前面網7は、網目が縦
横の分割線16a,16bによって三角形状の小部分1
7に細分割されているため、網目が矩形である場合に比
べ、同じ面積であってもバラス等の充填物が通り抜けに
くく、充填物の流出防止効果に勝れる。従ってこの石詰
篭1Aを、斜面や築堤の最前列に前面網7を外部に露出
させた状態に設置した場合でも、充填物の漏出を確実に
防止して勝れた土留効果や治水効果等を発揮させること
ができる。
【0023】しかも、上記網目を細分割する場合、菱形
金網の各列線5の係合点5aに直線状をした分割線16
a,16bを縦横に通すだけで良いため、網目の小さい
菱形金網を特別に形成する場合に比べて製造が容易であ
るばかりでなく、列線5の線径を落とす必要がないため
石詰篭の強度低下につながることもない。また、石詰篭
の内面に網目の小さい他の網部材を重設する場合に比
べ、資材の数や現場での作業工数等が少なくて済むた
め、資材管理や施工が簡単でコストも安くなるという利
点もある。
金網の各列線5の係合点5aに直線状をした分割線16
a,16bを縦横に通すだけで良いため、網目の小さい
菱形金網を特別に形成する場合に比べて製造が容易であ
るばかりでなく、列線5の線径を落とす必要がないため
石詰篭の強度低下につながることもない。また、石詰篭
の内面に網目の小さい他の網部材を重設する場合に比
べ、資材の数や現場での作業工数等が少なくて済むた
め、資材管理や施工が簡単でコストも安くなるという利
点もある。
【0024】上述した実施例では、前面網7の網目が細
分割されたものが示されていて、複数の石詰篭1Aを連
設する場合、隣接する石詰篭1A,1Aの間が網目を細
分割された共通の側面網3で仕切られることになるが、
この中間の側面網3は必ずしも網目が細分割されている
必要はなく、篭列の両端において外部に露出する側面網
3だけに網目が細分割されたものを使用すれば良い。ま
た、用途によっては、全部の面網の網目が細分割された
石詰篭を使用することもできる。更に、上記石詰篭1A
を前後に連設する場合には、それらの間で前面網7と後
面網8とが二重に重なるのを避けるため、各石詰篭1A
の後面網8を省略することもできる。
分割されたものが示されていて、複数の石詰篭1Aを連
設する場合、隣接する石詰篭1A,1Aの間が網目を細
分割された共通の側面網3で仕切られることになるが、
この中間の側面網3は必ずしも網目が細分割されている
必要はなく、篭列の両端において外部に露出する側面網
3だけに網目が細分割されたものを使用すれば良い。ま
た、用途によっては、全部の面網の網目が細分割された
石詰篭を使用することもできる。更に、上記石詰篭1A
を前後に連設する場合には、それらの間で前面網7と後
面網8とが二重に重なるのを避けるため、各石詰篭1A
の後面網8を省略することもできる。
【0025】図5は本発明の第2実施例を示すもので、
この第2実施例の石詰篭1Bは、底面網20と、前面網
21及び後面網22と、左右の側面網23及び24と、
上面網25とによって独立する石詰篭として形成された
もので、少なくとも前面網21の網目が、縦横の分割線
16a,16bを取り付けることによって三角形状の小
部分17に細分割されている。
この第2実施例の石詰篭1Bは、底面網20と、前面網
21及び後面網22と、左右の側面網23及び24と、
上面網25とによって独立する石詰篭として形成された
もので、少なくとも前面網21の網目が、縦横の分割線
16a,16bを取り付けることによって三角形状の小
部分17に細分割されている。
【0026】この石詰篭1Bは、必要数を左右に並べた
り上下に段積して設置されるが、上記第1実施例の石詰
篭1Aと同様に、斜面や築堤の最前列に前面網21を外
部に露出させた状態に設置した場合でも、充填物の漏出
を確実に防止して勝れた土留効果や治水効果等を発揮さ
せることができる。
り上下に段積して設置されるが、上記第1実施例の石詰
篭1Aと同様に、斜面や築堤の最前列に前面網21を外
部に露出させた状態に設置した場合でも、充填物の漏出
を確実に防止して勝れた土留効果や治水効果等を発揮さ
せることができる。
【0027】なお、この第2実施例の石詰篭1Bにおい
ても、全部の面網に網目が細分割されたものを使用する
こともできる。
ても、全部の面網に網目が細分割されたものを使用する
こともできる。
【0028】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
菱形金網自体の網目を小さくしたり網目の小さい他の網
部材を重設したりすることなく細径の充填物の流出防止
効果を向上させた、構造が簡単で施工も容易な石詰篭を
得ることができる。
菱形金網自体の網目を小さくしたり網目の小さい他の網
部材を重設したりすることなく細径の充填物の流出防止
効果を向上させた、構造が簡単で施工も容易な石詰篭を
得ることができる。
【図1】本発明に係る石詰篭の第1実施例を示す分解状
態での斜視図である。
態での斜視図である。
【図2】図1を展開した状態の平面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図1の石詰篭の施工方法を説明するための斜視
図である。
図である。
【図5】本発明に係る石詰篭の第2実施例を示す斜視図
である。
である。
1A,1B 石詰篭 3,23,24 側面網 4,25 上面網 5 列線 5a 係合点 6,20 底面網 7,21 前面網 8,22 後面網 16a,16b 分割線 17 小部分
Claims (2)
- 【請求項1】底面網と、前面網及び後面網のうち少なく
とも前面網と、左右の側面網のうち少なくとも一方と、
上面網とを有し、これらの各面網が、扁平螺旋形に折曲
した列線の折曲部を順次係合してなる菱形金網により形
成されていて、上記各面網のうち少なくとも前面網が、
列線の各係合点を通る直線状をした縦横の分割線を含む
と共に、これらの分割線によって各網目が三角形状の小
部分に細分割されていることを特徴とする角形石詰篭。 - 【請求項2】請求項1に記載の角形石詰篭において、上
記面網に組み込まれた縦横の分割線のうち少なくとも列
線の軸線方向を向く分割線が、列線の係合点において両
列線の折曲部内にそれぞれ挿通されていることを特徴と
するもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000018394A JP2001207428A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 角形石詰篭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000018394A JP2001207428A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 角形石詰篭 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001207428A true JP2001207428A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18545249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000018394A Pending JP2001207428A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 角形石詰篭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001207428A (ja) |
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- 2000-01-27 JP JP2000018394A patent/JP2001207428A/ja active Pending
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