JP2001207084A - 塗布材 - Google Patents

塗布材

Info

Publication number
JP2001207084A
JP2001207084A JP2000330572A JP2000330572A JP2001207084A JP 2001207084 A JP2001207084 A JP 2001207084A JP 2000330572 A JP2000330572 A JP 2000330572A JP 2000330572 A JP2000330572 A JP 2000330572A JP 2001207084 A JP2001207084 A JP 2001207084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous solution
incineration ash
sludge incineration
coating material
acidic aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000330572A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kuninishi
健史 國西
Seiya Kamei
誠也 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP2000330572A priority Critical patent/JP2001207084A/ja
Publication of JP2001207084A publication Critical patent/JP2001207084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】壁材や床材、天井下地材等の内装材表面に塗布
して室内の調湿および悪臭、有害ガスの吸着を行う塗布
材を提供する。 【解決手段】汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥して
なる処理物を含有する塗布材を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸放湿性および悪臭、
有害ガスの吸着性に優れた塗布材に関するものである。
さらに詳しくは、汚泥焼却灰を酸性水溶液で処理させて
得た処理物を内装面即ち、コンクリートや合板、石膏ボ
ード等からなる内装下地材の表層に塗着することによっ
て、悪臭、有害ガスの吸着除去および調湿性を有する内
装面を形成する塗布材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、下水道の普及に伴い下水処理量は
年々増加しており、それとともに発生する汚泥量も着実
に増加してきている。また、一方では減量化(減容化)
の為に、焼却若しくは溶融処理が行われてきている。特
に焼却処理については大幅にのびており焼却灰の発生量
も増加している。こうした中、発生した汚泥やこれを焼
却した焼却灰のほとんどは最終処分場で処分されてお
り、処分地の制約が大きい大都市のみならず新たに下水
処埋を開始した中小都市においても莫大な埋立費用が大
きな課題になっている。
【0003】また最近、生活環境の快適性に対する市民
の関心の高まりから、快適な居住空間を実現するために
気密性が保持されてきたが、その結果、特に冬場の結露
やカビ、ダニの発生によるアレルギーを引き起こす等の
問題が生じている。これらの問題を解決するために、吸
放湿性にすぐれた建材や塗布材の開発が進められてい
る。
【0004】また、アメニティ志向の高まりから、居住
空間やホテル等における脱臭・消臭機能が求められてき
ており、例えばシックハウス症候群の原因として代表さ
れるホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、アセトン等)といわれる揮発性有機化
合物等やアンモニアガス等悪臭ガスによる室内の空気汚
染が大きな問題となっている。
【0005】しかしながら、ガスや水分の吸着剤として
ゼオライト、活性炭、珪藻土等が挙げられるが、非常に
高価な材料であるため塗布材として利用するには非常に
コストがかかる。
【0006】この様な状況の中で現在、吸放湿機能、脱
臭機能の両者を兼ね備えた更に安価な材料を使用した建
材や塗布材が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした中、発明者ら
は、今までに廃棄物として大量に排出される汚泥焼却灰
に酸性水溶液を加えた後、乾燥処理することにより処理
物を多孔質化し、吸放湿材料や悪臭吸着剤などに適用可
能な安価な材料を提供する技術を開発してきた(特願平
11−72021号)。
【0008】本発明の目的は、この処理物を主成分と
し、壁材や床材、天井下地材等の内装材表面に塗布して
室内の調湿および悪臭、有害ガスの吸着を行うことので
きる安価な塗布材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、鋭意研究を進めた結果、汚泥焼却灰の酸性水溶液処
理物を主成分とすることにより、吸放湿性および、ホル
ムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、アセトン等)といわれる揮発性有機化合物等有
毒ガスや悪臭ガスの吸着除去性に優れた塗布材が得られ
ることを見出し、これに基づき本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、汚泥焼却灰に酸性水溶液
を添加後乾燥してなる処理物を含有する塗布材を提供す
るものである。
【0011】具体的には、本発明は、 ・汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥してなる処理物
及び水硬性物質を含有する塗布材、 ・汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥してなる処理物
及びセメント混和用ポリマーを含有する塗布材、 ・汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥してなる処理
物、水硬性物質及びセメント混和用ポリマーを含有する
塗布材 を提供するものである。
【0012】具体的には、本発明は、上記「汚泥焼却灰
に酸性水溶液を添加後乾燥してなる処理物」が、汚泥焼
却灰に、酸性水溶液を添加し、次いで乾燥するか又は水
洗後乾燥してなる処理物である上記いずれかに記載の塗
布材を提供するものである。
【0013】また、本発明は、「汚泥焼却灰に酸性水溶
液を添加後乾燥してなる処理物」が汚泥焼却灰に、酸性
水溶液を添加し、中和剤、好ましくは、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カルシウム又は消石灰により中和した後、乾
燥したものである上記塗布材を提供するものである。
【0014】更に、本発明は、汚泥焼却灰に酸性水溶液
を添加後乾燥してなる処理物のBET比表面積が、6.
5m2/g以上である上記いずれかに記載の塗布材、汚泥焼
却灰が下水汚泥焼却灰である上記いずれかに記載の塗布
材を提供するものである。
【0015】具体的には、本発明は、酸性水溶液が硫酸
水溶液、塩酸水溶液又は硝酸水溶液である上記いずれか
に記載の塗布材を提供する。
【0016】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0017】本発明の塗布材は、汚泥焼却灰、特に下水
汚泥焼却灰に、酸性水溶液、特に硫酸水溶液、塩酸水溶
液又は硝酸水溶液を添加後、乾燥してなる処理物を含有
することを特徴とするものである。
【0018】(i)汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥
してなる処理物 本発明で使用する汚泥焼却灰としては、下水処理場で発
生する汚泥を焼却したものの他に、浄水場、し尿、家庭
用雑排水、産業用排水処理などによって発生した汚泥の
焼却灰も含まれる。これらは、一般に処理場で含水率6
0〜90重量%程度まで脱水処理されたものを焼却した
ものであり、本発明はこれらいずれかの焼却灰を使用す
ることができる。特に、下水処理場で発生する汚泥量は
年々下水道の普及とともに増加しており、その対策が急
がれており、本発明はその再資源化に有用である。
【0019】また、汚泥焼却灰には、高分子凝集剤を使
用した汚泥を焼却したものと、石灰系凝集剤を使用した
汚泥を焼却したものがあるが、減容化対策から最近では
高分子凝集剤を使用したものが多い。本発明においては
両者とも利用可能であるが、石灰系凝集剤を使用した場
合は石膏が多量に生成され、吸放湿性が損なわれるた
め、あまり好ましくない。
【0020】汚泥焼却灰の形態は、酸添加により十分な
反応が行われ、均質な多孔質粉体が得られれば良く特に
制限はされない。
【0021】汚泥焼却灰に添加される酸性水溶液は、硫
酸、塩酸、硝酸のいずれの水溶液でも良いが、市販品
や、金属精錬工業等から発生する廃硫酸、廃塩酸、廃硝
酸の水溶液を使用することもできる。好ましくは、硫酸
又は塩酸の水溶液、特に好ましくは、塩酸水溶液がよ
い。また、これら酸の混合物であってもよい。
【0022】使用する酸性水溶液の濃度としては、通
常、0.1〜10規定程度、好ましくは、0.2〜4.5規定程度
がよい。
【0023】また、下水汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加
する場合は、100%酸に換算して、0.5重量%以
上、好ましくは1重量%以上、より好ましくは4〜25
重量%、特に好ましくは、5〜15重量%に相当する水
溶液を添加する。0.5重量%未満では、反応が十分で
ないため、得られる処理物の吸放湿性能および悪臭ガス
吸着性能が劣る。また、25重量%を超えて添加すると
乾燥後の状態が固くなって粉砕処理に手間を生じる。
【0024】例えば、硫酸の場合は、100%硫酸に換
算して0.5重量%以上、好ましくは5〜15重量%に
相当する水溶液を添加してもよい。また、塩酸や硝酸の
場合には、1.0重量%以上、好ましくは4〜25重量
%に相当する水溶液を添加してもよい。
【0025】この時の水溶液の添加量としては、汚泥焼
却灰100重量部に対して酸性水溶液100重量部程度
以上であれば、汚泥焼却灰に対する酸性水溶液の浸漬が
よく十分な反応が行われる。また、反応時の温度は10
〜90℃が好ましい。
【0026】汚泥焼却灰に、酸性水溶液を添加し、混
合、浸漬することにより、焼却灰中に含有されている酸
可溶性成分が溶解除去されて、粉体が多孔質化する。
【0027】また、この酸性水溶液への浸漬時間を長く
することにより、細孔径分布(細孔径と細孔容積との関
係図)から、細孔径が10nm以下、特に6nm以下の
微細な細孔容積が更に増加する。これらの微細な細孔容
積を有する細孔が多いほど、気体である水蒸気を吸った
り吐いたりして湿度や温度の調節能力やガス吸着能力が
高いため、吸放湿性能、ガス吸着性能は向上することと
なる。ガス吸着能については、アンモニア、アミン類等
の塩基性悪臭ガスに対して優れた吸着性能を示し、硫化
水素、メルカプタン類等の酸性悪臭ガス、硫化メチル等
の中性悪臭ガスやホルムアルデヒド、VOCガス等も吸
着除去が可能である。浸漬時間としては通常0.1時間〜1
0日程度が適当である。
【0028】酸性水溶液を添加後の浸漬物のpHを2以
下にすると、吸放湿性能は向上するものの、乾燥時の粉
砕性が低下し、又製造設備の耐酸性対策等が必要となる
が、これらの問題は、上記添加後中和処理を行うことに
より、解消できる。また、この中和処理により、得られ
る塗布材を弱アルカリ性にすることにより、カビの発生
を長期間に渡って抑制することも可能になる。
【0029】上記中和処理は、汚泥焼却灰に酸性水溶液
を添加処理した後、中和剤を添加して、pHを5.5〜
9.0程度にすることにより行われる。中和剤として
は、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カ
ルシウム(Ca(OH)2)、消石灰、アンモニア、C
aCO3を主成分とするライムストーン(石灰岩)、コ
ーラルサンド等のアルカリ性薬剤を挙げることができ
る。中和処理は、例えば、薬注ポンプを用いて中和剤溶
液を注入する方法、中和剤の粉体を投入する方法等の方
法により、行うことができる。これらの方法の内、薬注
ポンプを用いる場合には、被処理液のpH値をpH測定
センサーで検出して、薬注ポンプによる薬注量又は薬注
時間を制御する方法を採用することができる。
【0030】乾燥処理は、所定量の酸性水溶液を汚泥焼
却灰に添加し一定時間浸漬させた後、或いは、更に中和
処理をした後に行うが、これを直接乾燥しても良いし、
一旦水洗後濾過しその残留物を乾燥しても良い。また、
直接乾燥後水洗する事も可能である(この場合、再度乾
燥させる)。水洗することにより処理物表面の不純物等
を除去することが可能であり、吸着性能も向上する。
【0031】乾燥機としては、特に制限はないが、例え
ば、回転ドラム式乾燥機、パドル式乾燥機、流動層式乾
燥機、気流乾燥機、遠心薄膜式乾燥機等が挙げられ、下
水処理場で現状使用している乾燥機でも十分に対応可能
である。また、乾燥温度は、90〜300℃が好まし
い。
【0032】乾燥後の含水率は、5重量%以下が好まし
く、絶乾状態が特に優れた効果を示す。乾燥が不十分で
は細孔容積が減少すると共に水分の吸放湿性能、悪臭ガ
スの吸着性能が低下する。ここで、含水率とは、「下水
試験方法(1997年度版)第4章第6節蒸発残留物及
び含水率」に準拠したものをいい、試料を105〜11
0℃で2時間乾燥後の重量の乾燥前の重量に対する百分
率で表される。
【0033】以上の処理により得られた処理物は、多孔
質となるため吸湿性が高く、又放湿性も良好である。し
かもアンモニア、アミン類等の塩基性悪臭ガス並びにメ
ルカプタン、硫化水素等の酸性悪臭ガス、硫化メチル等
の中性悪臭ガス、ホルムアルデヒド及びVOCについて
も吸着することが出来るため悪臭の除去も可能である。
【0034】このように、本願で使用する処理物は、シ
リカ、燐酸カルシウム、アルミナ、酸化鉄等を主成分と
する汚泥焼却灰に、酸性水溶液を添加することにより、
汚泥焼却灰に含有される酸可溶性成分が溶解除去され
て、粉体が多孔質化したものである。この反応によっ
て、通常5m2/g程度しかない焼却灰のBET比表面積
は、6.5m2/g以上、好ましくは10〜70m2/gとな
る。
【0035】また、上記処理を行うことによって、吸放
湿及び悪臭吸着効果を発揮する主に細孔径が10nm以下
の細孔容積、特に6nm以下の細孔容積が大幅に増加す
る。ここで、細孔容積は、細孔径分布から求めることが
できるが、該分布はN2ガスを粉体に加圧下吸着させる
ことにより、細孔の直径とその細孔の容積との関係を調
べたものである。
【0036】また、この処理物は、必要に応じて、更に
粉砕しても良い。
【0037】本発明の塗布材は、上記汚泥焼却灰に酸性
水溶液を添加後乾燥してなる処理物(以下、本明細書
中、汚泥焼却灰処理物ということがある。)を含有する
ことを特徴とするものであるが、通常、更に下記(ii)
及び(iii)の成分の少なくとも1種を含有するもので
ある。
【0038】(ii)水硬性物質 水硬性物質としては、汚泥焼却灰処理物と水とを混ぜ
て、混練後、塗布終了まで流動性を保持し、その後自然
養生することにより硬化するものであれば、特に限定さ
れないが、例えば、各種ポルトランドセメント(例え
ば、普通、早強、白色など)、高炉セメント、フライア
ッシュセメント、シリカセメント等の混合セメントなら
びにアルミナセメント、ケイ酸カルシウム、マグネシ
ア、石膏、スラグ等の単体又はこれらの混合物を用いる
ことができる。さらに、ポリプロピレン、パルプ、ワラ
ストナイトなどを補強材として水硬性物質に加えて使用
することも可能である。特に、水硬性物質としては、普
通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント等
が好適である。
【0039】上記水硬性物質を1種又は2種以上本発明
の塗布材に配合することが可能であるが、その場合、配
合量としては、汚泥焼却灰処理物100重量部に対し
て、少なくとも10重量部程度、好ましくは、10〜5
0重量部、より好ましくは、10〜30重量部程度配合
されるのがよい。
【0040】(iii)セメント混和用ポリマー セメント混和用ポリマーとしては、JISA6203
「セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化
形粉末樹脂」に示されるものであればよい。
【0041】該セメント混和用ポリマーディスパージョ
ンとしては、各種の樹脂を含む水分散体であって、乾燥
により連続した被膜を形成しうるものであればいずれの
樹脂でもよい。例えば、アクリル酸エステル系、エチレ
ン酢酸ビニル系などの樹脂エマルジョンに界面活性剤や
保護コロイド等の安定剤等を加えてよく分散させたもの
が挙げられる。特にこのポリマーディスパージョンとし
ては、アクリル酸エステル系樹脂エマルジョンが好適で
ある。このアクリル酸エステル系樹脂エマルジョンと
は、(メタ)アクリレート類やこれとアクリロニトリ
ル、スチレン、エチレン、酢酸ビニル等の他のモノマー
との混合物を水中で乳化重合することにより得られるも
のである。
【0042】また、再乳化形粉末樹脂として、ゴムラテ
ックス又は樹脂エマルジョンに界面活性剤や保護コロイ
ド等の安定剤等を加えて乾燥させることによって得られ
る粉末状のものも使用可能である。
【0043】即ち、本発明の塗布材に、セメント混和用
ポリマーをポリマーディスパージョンの状態で添加して
もよいし、再乳化形粉末樹脂として添加してもよい。
【0044】セメント混和用ポリマーを1種又は2種以
上本発明の塗布材に配合することが可能であるが、その
場合配合量としては、汚泥焼却灰処理物100重量部に
対して、ポリマー(固形分)として少なくとも0.5重
量部程度配合するのがよい。好ましくは、0.5〜10
重量部程度配合するのがよい。
【0045】本発明の塗布材は、汚泥焼却灰処理物を含
むものであり、具体的には汚泥焼却灰処理物に水硬性物
質及び/又はセメント混和用ポリマー、並びに水を、事
前に又は使用時に配合して混練することによって得られ
るものである。より具体的には、本発明の塗布材は、汚
泥焼却灰処理物に水硬性物質及び/又は再乳化形粉末樹
脂を配合して混合するものであり、使用時に水を添加
し、混練することによって得られる。或いは、本発明の
塗布材は、汚泥焼却灰処理物に、水硬性物質及び/又は
セメント混和用ポリマーディスパージョンを事前に又は
使用時に配合して混合するものであり、更に使用時に水
を添加し、混練することによって得られる。
【0046】上記水の配合量は、水を混合して得られた
塗布材混練物を、室内の壁や天井下地材、床等の内装材
に、金コテやローラ、刷毛等の適宜な塗装具を用いて層
厚が1〜10mm程度となるように塗布することが可能
な程度の粘度を有する量であれば特に限定されないが、
例えば、汚泥焼却灰処理物100重量部に対して、30
〜100重量部程度が適当である。
【0047】塗布材混練物を塗布後自然乾燥させて得ら
れた塗布層は、汚泥焼却灰処理物が多孔質となっている
ため大きな吸湿性を有しており、また吸湿性と共に水分
を放湿しやすいので、室内の湿度状況に即応して吸放湿
作用を行い、優れた室内調湿機能を発揮するものであ
る。
【0048】さらに、汚泥焼却灰処理物が有する細孔径
が1〜10nmという微細な空隙が、ホルムアルデヒド
やVOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、アセ
トン等)といわれる揮発性有機化合物やアンモニア、ア
ミン類などの塩基性悪臭ガス、酸性悪臭ガス、中性悪臭
ガスについても吸着除去するために、快適な室内環境を
得ることができる。
【0049】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限
されるものではない。
【0050】実施例1〜3及び比較例1〜3 下水汚泥焼却灰をビーカーに入れ、これに100%硫酸
に換算して7.35重量%に相当する硫酸水溶液を下水
汚泥焼却灰100重量部に対し150重量部添加し、練
りさじで約1分混練後、20℃の恒温室に2時間放置し
た。次に、これを110℃の乾燥器に18時間保持し、
乾燥後ブレンダーで解砕して汚泥焼却灰処理物を得た。
なお、下水汚泥焼却灰としては、高分子凝集剤を添加後
脱水した汚泥を、流動床型焼却炉にて焼却したものを使
用した。
【0051】この汚泥焼却灰処理物、普通ポルトランド
セメント(住友大阪セメント社製)、アクリル酸エステ
ル系ポリマーディスパージョン(ライオンボンドA:住
友大阪セメント社製、ポリマー45%含有)、珪藻土粉
末(昭和化学工業社製(ラヂオライトSPF))、7号
珪砂および水を表1に示す配合及び配合割合にて混合
後、約1分間混練した(実施例1〜3並びに比較例1及
び2)。
【0052】
【表1】
【0053】得られた各塗布材を、シャーレ(φ55m
m高さ10mm:表面積24cm2)に入れ数回タッピ
ング後、20℃恒温室で7日間養生した。その後、20
℃の恒温室内においてデシケータの底に飽和塩類溶液を
入れることにより相対湿度(RH)50%の環境を設定
したデシケータ内に各シャーレを静置させ、このデシケ
ータ内で各々のシャーレの秤量値が平衡になったところ
で、次に各シャーレを相対湿度(RH)90%に設定さ
れたデシケータ内に移し、水分吸着量がほぼ平衡に達す
る24時間吸湿後に秤量し、単位表面積当たりの水分吸
着量を求めた。次に、吸湿試験後の試料を、相対湿度5
0%の環境を設定したデシケーター内に移して24時間
放湿後に秤量し、単位表面積当たりの水分吸着量を求め
た。そしてこの水分吸着量の差を吸放湿量として評価し
た。その後再度、90%相対湿度のデシケータに入れて
これらの操作を繰り返し試験した。比較例3として上面
以外をエポキシ樹脂でコーティングした石膏ボード(5
cm×5cm×厚さ5mm)を同様の条件で評価した。
【0054】なお、相対湿度は飽和溶液法で調整し、そ
れぞれ、50%RH=炭酸カリウム、90%RH=硝酸
カリウムを使用した。
【0055】試験結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】表2に示すように、汚泥焼却灰処理物を使
用することにより、十分な吸放湿性能を示すことが確認
された。
【0058】各塗布材の性能を比較すると、汚泥焼却灰
処理物とセメント混和用ポリマーの混合物、汚泥焼却灰
処理物と水硬性物質との混合物、汚泥焼却灰処理物と水
硬性物質とセメント混和用ポリマーとの混合物の順とな
り、汚泥焼却灰処理物とセメント混和用ポリマーの組み
合わせが最も優れていることが判る。
【0059】一方、珪藻土を使用した場合(比較例
2)、汚泥焼却灰処理物を用いた場合より配合水量が大
きいこともあり乾燥収縮が大きく、表面に無数のクラッ
クが発生していた。それに対し、本発明の塗布材を用い
た場合は若干の収縮が見られたがクラック等はまったく
確認されなかった。
【0060】実施例4及び比較例4〜5 本発明の塗布材のホルムアルデヒド及びVOCガスの吸
着除去性能及び悪臭ガスの吸着除去性能について評価し
た。即ち、下水汚泥焼却灰に100%硫酸に換算して
7.35重量%に相当する硫酸水溶液を下水汚泥焼却灰
100重量部に対し、150重量部の割合で添加後混練
し、20℃の恒温室にて2時間浸漬して静置させた。こ
れを110℃の乾燥器に18時間保持し乾燥させ、ブレ
ンダーで解砕して汚泥焼却灰処理物を得た。得られた汚
泥焼却灰処理物100重量部に対して、アクリル酸エス
テル系ポリマーディスパージョン(ライオンボンドA:
住友大阪セメント社製、ポリマー45%含有)を3重量
部、水を32.5重量部配合し混練したものをハンド式
プレス成形機(成形圧6t(4×107Pa))でペレット
(成形体φ3cm×t4.5mm)とした。
【0061】また、比較例4として、市販品の珪藻土
(昭和化学工業社製)100重量部に対して、アクリル
酸エステル系ポリマーディスパージョン(ライオンボン
ドA:住友大阪セメント社製、ポリマー45%含有)を
3重量部、水を60重量部配合したものを同様にペレッ
トとした。さらに比較例5として石膏ボード(2.5c
m×2.5cm×厚さ5mm)を使用した。これらを各
々1Lのポリエステルバックに投入して以下の試験に用
いた。また、ブランクとしてサンプルを入れていないポ
リエステルバックも用意した。
【0062】即ち、ホルムアルデヒド及びVOCガスの
吸着除去性能については、各濃度に設定されたホルムア
ルデヒド(4ppm)及び2種類のVOCガス(トルエ
ン;40ppm、キシレン;100ppm)を、上記ポ
リエステルバックにそれぞれ封入後20℃恒温室に静置
し、24時間後に北川式ガス検知管(ガス検知管型番:
ホルムアルデヒド;171SC、トルエン;124SA
及び124SB、キシレン;143SA及び143S
B)によりバック内に残存するガス濃度を測定し、これ
らのガスの吸着除去率を求めた。またサンプルを入れて
いない24時間後の各ガス封入バックのブランク値が変
化した場合は、測定濃度を補正し除去率を求めた。
【0063】算出式 : 除去率(%)=(1−残存濃
度/ブランク濃度)×100 悪臭ガスの吸着除去性能についても、各濃度に設定され
た4種類の悪臭ガス(アンモニア;25ppm、硫化水
素;10ppm、メチルメルカプタン;20ppm、ト
リメチルアミン;20ppm)を、上記ポリエステルバ
ックにそれぞれ封入後20℃恒温室に静置し、24時間
後に北川式ガス検知管(ガス検知管型番:アンモニア;
105SDおよび105SC、硫化水素;120SE、
メチルメルカプタン;130U)およびガステック式ガ
ス検知管(ガス検知管型番:メチルメルカプタン;7
1、トリメチルアミン;180)によりバック内に残存
するガス濃度を測定し、これらのガスの吸着除去率を求
めた。またサンプルを入れていない24時間後の各ガス
封入バックのブランク値が変化した場合は、測定濃度を
補正し除去率を求めた。
【0064】算出式 : 除去率(%)=(1−残存濃
度/ブランク濃度)×100 その結果を表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】本発明の塗布材は、ホルムアルデヒド及び
VOCガスを60〜80%除去することが確認された。
【0067】これに対し、珪藻土を含む塗布材は若干ガ
ス除去率が劣り、石膏ボードはほとんど吸着しなかっ
た。
【0068】また、本発明の塗布材は、アンモニアガス
をほとんど吸着し、その他の悪臭ガスも90%以上吸着
除去することが確認された。
【0069】これに対し、珪藻土を含む塗布材は若干ガ
ス除去率が劣り、石膏ボードはほとんど吸着しなかっ
た。
【0070】実施例5〜8及び比較例6〜9 下水汚泥焼却灰をビーカーに入れ、これに100%塩酸
又は100%硝酸に換算して8.2重量%に相当する酸
性水溶液(塩酸水溶液又は硝酸水溶液)を、下水汚泥焼
却灰100重量部に対し100重量部添加し、練りさじ
で約1分混練後、20℃の恒温室に2時間放置した。次
に、これを110℃の乾燥器に18時間保持し、乾燥後
ブレンダーで解砕して汚泥焼却灰処理物を得た。なお、
下水汚泥焼却灰としては、高分子凝集剤を添加後脱水し
た汚泥を、流動床型焼却炉にて焼却したものを使用し
た。
【0071】この汚泥焼却灰処理物、普通ポルトランド
セメント(住友大阪セメント社製)、アクリル酸エステ
ル系ポリマーディスパージョン(ライオンボンドA:住
友大阪セメント社製、ポリマー45%含有)、珪藻土粉
末(昭和化学工業社製(ラヂオライトSPF))、7号
珪砂および水を表4に示す配合及び配合割合にて混合
後、約1分間混練し塗布材とした(実施例5〜7並びに
比較例6〜8)。
【0072】また、実施例8として、下水汚泥焼却灰に
塩酸水溶液を添加し、練りさじで約1分間混練後、20
℃の恒温室に2時間放置した後、水酸化カルシウム粉末
(特級試薬)をpHが8.7になるまで添加する以外は
上記と同様な方法で塗布材を作成した。
【0073】なお、水量は、上述した各配合物を混練し
た塗布材を石膏ボードの表面に適当量のせ、10回程度
タッピングしてほぼ表面全体にゆき渡る程度の軟度に調
整した。
【0074】
【表4】
【0075】得られた各塗布材を、市販石膏ボード(5
cm×5cm×厚さ1cm、吉野石膏社製)上に厚さ1
mmになるように型枠を使用して塗布し、20℃恒温室
で3日間養生した。その後、上面塗布面以外をシリコン
樹脂でコーティングし、更に20℃恒温室で3日間養生
した。これらを、20℃の恒温室内においてデシケータ
の底に飽和塩類溶液を入れることにより相対湿度(R
H)50%の環境を設定したデシケータ内に静置させ、
このデシケータ内で各々のボードの秤量値がほぼ定量に
なったところで、次に各ボードを相対湿度(RH)90
%に設定されたデシケータ内に移し、水分吸着量がほぼ
平衡に達する24時間吸湿後に秤量し、単位表面積当た
りの水分吸着量を求めた。次に、吸湿試験後の試料を、
相対湿度50%の環境を設定したデシケーター内に移し
て24時間放湿後に秤量し、単位表面積当たりの水分吸
着量を求めた。そしてこの水分吸着量の差を吸放湿量と
して評価した。比較例9として上面以外をシリコン樹脂
でコーティングした石膏ボード(5cm×5cm×厚さ
1cm)を同様の条件で評価した。
【0076】なお、相対湿度は飽和溶液法で調整し、そ
れぞれ、50%RH=炭酸カリウム、90%RH=硝酸
カリウムを使用した。
【0077】試験結果を表5に示す。
【0078】
【表5】
【0079】表5に示すように、塩酸、硝酸を添加した
汚泥焼却灰処理物を使用することにより、十分な吸放湿
性能を示すことが確認された。
【0080】各塗布材の性能を比較すると、汚泥焼却灰
処理物とセメント混和用ポリマーの混合物、汚泥焼却灰
処理物と水硬性物質とセメント混和用ポリマーとの混合
物の順となり、汚泥焼却灰処理物とセメント混和用ポリ
マーの組み合わせが最も優れていることが判る。
【0081】また、酸水溶液の種類では、塩酸が最も優
れ、中和処理品も良好な吸放湿性能を示した。
【0082】一方、珪藻土を使用した場合(比較例6、
7)、汚泥焼却灰処理物を用いた場合より配合水量が大
きいこともあり乾燥収縮が大きく、表面に無数のクラッ
クが発生していた。それに対し、本発明の塗布材を用い
た場合は収縮が見られず、クラック等はまったく確認さ
れなかった。
【0083】実施例9〜11及び比較例10〜12 本発明の塗布材の悪臭ガス及びVOCガスの吸着除去性
能について評価した。即ち、下水汚泥焼却灰をビーカー
に入れ、これに100%塩酸に換算して8.2重量%に
相当する塩酸水溶液を下水汚泥焼却灰100重量部に対
し、100重量部の割合で添加し練りさじで約1分間混
練後、20℃の恒温室にて2時間放置後、水酸化カルシ
ウム粉末(特級試薬)でpH8.7まで中和した。これ
を110℃の乾燥器に18時間保持し乾燥させ、ブレン
ダーで解砕して汚泥焼却灰処理物を得た。なお、下水汚
泥焼却灰としては、高分子凝集剤を添加後脱水した汚泥
を、流動床型焼却炉にて焼却したものを使用した。
【0084】また、実施例11においては、下水汚泥焼
却灰に塩酸水溶液を添加し、練りさじで約1分間混練
後、20℃の恒温室に2時間放置した後、中和せずに上
記と同様な方法で処理灰を得たものを使用した。
【0085】この汚泥焼却灰処理物、普通ポルトランド
セメント(住友大阪セメント社製)、アクリル酸エステ
ル系ポリマーディスパージョン(ライオンボンドA:住
友大阪セメント社製、ポリマー45%含有)、珪藻土粉
末(昭和化学工業社製(ラヂオライトSPF))および
水を表6に示す配合及び配合割合にて混合後、約1分間
混練し塗布材とした(実施例9〜11並びに比較例10
〜11)。
【0086】
【表6】
【0087】得られた各塗布材を、市販石膏ボード(5
cm×5cm×厚さ1cm、吉野石膏社製)上に厚さ1
mmになるように型枠を使用して塗布し、20℃恒温室
で3日間養生した。その後、上面塗布面以外をシリコン
樹脂でコーティングし、更に20℃恒温室で3日間養生
した。さらに比較例12として上面以外シリコン樹脂で
コーティングした石膏ボード(5cm×5cm×厚さ1
cm)を使用した。
【0088】これらを使用して、代表的な悪臭ガスであ
るメチルメルカプタン及びVOCガスの1種であるトル
エンガスの吸着試験を行った。
【0089】上記ガスの吸着試験は、上記各サンプルを
各々1Lのポリエステル製ガスバックに各1つづつ投入
して、これにメチルメルカプタン20ppm、トルエン
10ppmに調製したガスを各々充填した。
【0090】その後、20℃の恒温室に静置し、10分
後及び1時間後のガスをガスクロマト質量分析計(商品
名「HP5973MSD」、ヒューレットパッカード社
製)を用いて、定量分析評価した。また、定量分析で
は、ブランクとしてサンプルを入れていないポリエステ
ルバックも用意し、ブランクガスの濃度の測定も行い、
ガス吸着除去率(%)を下記式により算出した。 ガス吸着除去率(%)=(1−残存濃度(ppm)/ブラン
クガス濃度(ppm))×100 その結果を表7に示す。
【0091】
【表7】
【0092】本発明の塗布材は、塗布しない状態や、珪
藻土に比して、優れた悪臭ガス及びVOCガス吸着除去
性能を示すことが判る。
【0093】特に、メチルメルカプタンガスは、悪臭防
止法における特定悪臭物質であり、今回の設定濃度は、
臭気強度5相当の100倍であるにもかかわらず、水硬性
物質を混合しない場合で比較すると、実施例9の10分
後の吸着除去率は、比較例10に比して約2倍以上、比
較例12の約10倍を示し、吸着初期から優れた除去性
能を有することが判った。
【0094】また、水硬性物質を混合する場合では、実
施例10は比較例11に比して1.5倍以上、比較例1
2の約5倍の吸着除去率を示した。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、汚泥焼却
灰に酸性水溶液を添加処理後、乾燥するといった簡易な
処理により多孔質化した処理物を主原料とした塗布材
を、壁材、床材、天井下地材等の内装材表面に塗布し
て、室内の調湿およびホルムアルデヒド及びVOCガス
を初め各種の悪臭、有害ガスの吸着を行う塗布材を得る
ことができる。
【0096】また、汚泥焼却灰に多孔質化という付加価
値を付けることにより非常に安い製造コストで、塗布材
としての適用が可能となり、下水汚泥焼却灰のリサイク
ルが更に促進される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C04B 28/02 (C04B 28/02 18:10 18:10 Z 24:26 24:26 F 14:08) 14:08) 103:56 103:56 111:72 111:72

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物を含有する塗布材。
  2. 【請求項2】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物及び水硬性物質を含有する塗布材。
  3. 【請求項3】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物及びセメント混和用ポリマーを含有する塗
    布材。
  4. 【請求項4】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物、水硬性物質及びセメント混和用ポリマー
    を含有する塗布材。
  5. 【請求項5】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物が、汚泥焼却灰に、酸性水溶液を添加し、
    次いで乾燥するか又は水洗後乾燥してなる処理物である
    請求項1〜4のいずれかに記載の塗布材。
  6. 【請求項6】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物が、汚泥焼却灰に、酸性水溶液を添加し中
    和剤により中和した後、乾燥したものである請求項5に
    記載の塗布材。
  7. 【請求項7】 中和剤が水酸化ナトリウム、水酸化カル
    シウム又は消石灰である請求項6に記載の塗布材。
  8. 【請求項8】 汚泥焼却灰に酸性水溶液を添加後乾燥し
    てなる処理物のBET比表面積が、6.5m2/g以上であ
    る請求項1〜7のいずれかに記載の塗布材。
  9. 【請求項9】 汚泥焼却灰が、下水汚泥焼却灰である請
    求項1〜8のいずれかに記載の塗布材。
  10. 【請求項10】 酸性水溶液が、硫酸水溶液である請求
    項1〜9のいずれかに記載の塗布材。
  11. 【請求項11】 酸性水溶液が、塩酸水溶液又は硝酸水
    溶液である請求項1〜9のいずれかに記載の塗布材。
JP2000330572A 1999-11-16 2000-10-30 塗布材 Pending JP2001207084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000330572A JP2001207084A (ja) 1999-11-16 2000-10-30 塗布材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-325166 1999-11-16
JP32516699 1999-11-16
JP2000330572A JP2001207084A (ja) 1999-11-16 2000-10-30 塗布材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001207084A true JP2001207084A (ja) 2001-07-31

Family

ID=26571743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000330572A Pending JP2001207084A (ja) 1999-11-16 2000-10-30 塗布材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001207084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514890A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 難燃性及び耐光性に優れたポリカーボネート樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514890A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 難燃性及び耐光性に優れたポリカーボネート樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101321730B1 (ko) 친환경 수축저감제와 그것을 이용한 미장용 친환경 시멘트 및 몰탈
CN106660876B (zh) 用于内部涂层或衬里的砂浆组合物
Littler et al. Mechanisms of phosphorus removal by cement-bound ochre pellets
JP2011036846A (ja) 水分吸着体の製造法ならびに水分吸着体
JP2010131556A (ja) 消臭材
JPH0788362A (ja) 炭酸ガス吸着体
JP2001207084A (ja) 塗布材
JP4662613B2 (ja) 多孔質粉体、その製造方法及びその用途
JP3674373B2 (ja) 多孔質粉体、その製造方法及びその用途
JP5118864B2 (ja) 調湿及びガス吸着材料及びその製造方法
JP2005307565A (ja) 建築材料
JP4013053B2 (ja) 多孔質粒状成形体の製造方法、多孔質粒状成形体及びその用途
JP5032755B2 (ja) 土壌処理材及びそれを用いた土壌浄化方法
RU2776843C1 (ru) Строительная смесь или покрытие для внутренних работ
KR100809881B1 (ko) 황토보드의 제조방법과 그 황토보드
JP2001146460A (ja) 多孔質吸着材含有の石膏硬化体およびその製造方法
JP2007204294A (ja) 固化材及びその固化材を利用した固化体
JP2003183067A (ja) 塗材用原料組成物
JP2004277188A (ja) 建材用組成物及び調湿建材
JPH0669477B2 (ja) 脱臭剤
JP5024654B2 (ja) 廃水の処理方法
JP4758962B2 (ja) 多孔質粉体の製造方法
JPH10272355A (ja) 改良された有害物質除去部材
JP2003129646A (ja) 畳用調湿脱臭材及び該調湿脱臭材を用いた畳
JPH0455712B2 (ja)