JP2001206019A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JP2001206019A JP2001206019A JP2000019893A JP2000019893A JP2001206019A JP 2001206019 A JP2001206019 A JP 2001206019A JP 2000019893 A JP2000019893 A JP 2000019893A JP 2000019893 A JP2000019893 A JP 2000019893A JP 2001206019 A JP2001206019 A JP 2001206019A
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- circumferential
- circumferential grooves
- grooves
- groove
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/0318—Tread patterns irregular patterns with particular pitch sequence
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周方向溝と横溝で形成される複数のブロック
及びこのブロックに形成されたサイプによるトラクショ
ン性をブロックの剛性を維持しつつ向上させる。 【解決手段】 周方向溝106が4本の場合、中側2本
の周方向溝106のピッチを他の周方向間ピッチよりも
大きく(略2倍)し、この略2倍となった幅間に2列の
ブロック112を形成し、これを対象として同位相とす
ることで、空車時及び定量積載時に拘わらず、常に2つ
のブロックで得られるトラクションの略2倍とすること
ができる。また、このとき、ブロック112の数を増加
させる、すなわちブロックの単位表面積を小さくすると
いった剛性の低下を招くような構造をとっていないた
め、トラクションの向上と、剛性の向上(維持)との二
律背反の効果を同時に得ることができる。
及びこのブロックに形成されたサイプによるトラクショ
ン性をブロックの剛性を維持しつつ向上させる。 【解決手段】 周方向溝106が4本の場合、中側2本
の周方向溝106のピッチを他の周方向間ピッチよりも
大きく(略2倍)し、この略2倍となった幅間に2列の
ブロック112を形成し、これを対象として同位相とす
ることで、空車時及び定量積載時に拘わらず、常に2つ
のブロックで得られるトラクションの略2倍とすること
ができる。また、このとき、ブロック112の数を増加
させる、すなわちブロックの単位表面積を小さくすると
いった剛性の低下を招くような構造をとっていないた
め、トラクションの向上と、剛性の向上(維持)との二
律背反の効果を同時に得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドの周方向
に沿って4本の周方向溝を設け、かつこの周方向溝に交
差するように横溝を設けることで、それぞれ前記周方向
溝と横溝とで区分されたブロックが形成され、かつこの
各ブロック毎に複数のサイプが形成されたスタッドレス
仕様の空気入りタイヤに関する。
に沿って4本の周方向溝を設け、かつこの周方向溝に交
差するように横溝を設けることで、それぞれ前記周方向
溝と横溝とで区分されたブロックが形成され、かつこの
各ブロック毎に複数のサイプが形成されたスタッドレス
仕様の空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
スタッドレス仕様の空気入りタイヤ、特に重荷重用空気
入りタイヤでは、トレッド部に周方向に沿った溝(周方
向溝)が形成されると共に、この周方向溝と直交するよ
うに横溝が設けられ、この周方向溝と横溝とにより分割
された複数のブロックが形成されている。
スタッドレス仕様の空気入りタイヤ、特に重荷重用空気
入りタイヤでは、トレッド部に周方向に沿った溝(周方
向溝)が形成されると共に、この周方向溝と直交するよ
うに横溝が設けられ、この周方向溝と横溝とにより分割
された複数のブロックが形成されている。
【0003】上記従来のスタッドレス仕様のタイヤにお
いて、隣り合うブロック列が互い違い(1/2の位相
差)で配置されているのが一般的である(一例として、
特開平10−86610号公報参照)。
いて、隣り合うブロック列が互い違い(1/2の位相
差)で配置されているのが一般的である(一例として、
特開平10−86610号公報参照)。
【0004】また、各ブロックには、サイプが形成され
ており、このブロックかつトレッドのショルダー部には
ラグ溝が形成されている。これにより、通常のタイヤに
比べトラクション性を向上させている。
ており、このブロックかつトレッドのショルダー部には
ラグ溝が形成されている。これにより、通常のタイヤに
比べトラクション性を向上させている。
【0005】サイプは、路面とタイヤ間に生じる水膜の
原因となる溶けた水を、吸水して水膜をなくすこと、並
びにエッジ部によって路面水膜を切り裂き路面に確実に
接触することでトラクション性をさらに向上し、雪上で
の走行安定性を向上する役目を有している。
原因となる溶けた水を、吸水して水膜をなくすこと、並
びにエッジ部によって路面水膜を切り裂き路面に確実に
接触することでトラクション性をさらに向上し、雪上で
の走行安定性を向上する役目を有している。
【0006】ここで、ブロックの数や、サイプの数が、
雪上でのトラクションコンロールに多大な影響を及ぼす
ことがわかっており、さらに、雪上よりも過酷な氷上
(圧雪路を含む)でのトラクション性を向上するために
は、ブロックの細分化(単位ブロック面の小面積化)及
びサイプの増加が必要となる。
雪上でのトラクションコンロールに多大な影響を及ぼす
ことがわかっており、さらに、雪上よりも過酷な氷上
(圧雪路を含む)でのトラクション性を向上するために
は、ブロックの細分化(単位ブロック面の小面積化)及
びサイプの増加が必要となる。
【0007】しかしながら、上記ブロックの細分化、サ
イプの増加はブロック自体の剛性の低下をな招き、ブロ
ック耐久性の低下につながる。
イプの増加はブロック自体の剛性の低下をな招き、ブロ
ック耐久性の低下につながる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、周方向溝と横
溝とで形成される複数のブロック及びこのブロックに形
成されたサイプによるトラクション性を、ブロックの剛
性を維持しつつ向上させることができる空気入りタイヤ
を得ることが目的である。
溝とで形成される複数のブロック及びこのブロックに形
成されたサイプによるトラクション性を、ブロックの剛
性を維持しつつ向上させることができる空気入りタイヤ
を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドの周方向に沿って4本の周方向溝を設け、
かつこの周方向溝に交差するように横溝を設けること
で、それぞれ前記周方向溝と横溝とで区分されたブロッ
クが形成され、かつこの各ブロック毎に複数のサイプが
形成されたスタッドレス仕様の空気入りタイヤであっ
て、前記2本の周方向溝で区切られたセンター側のリブ
幅を、ショルダー部側から1本目と2本目の周方向溝で
区切られたリブ幅の略2倍とし、このセンター側のリブ
を周方向溝と同一方向の溝により2分割することでブロ
ックを2列構成とし、前記2列構成のブロックが周方向
に対して同位相で配置されていると共に、前記サイプの
一方の端部が、周方向に沿って交互に左右の前記周方向
溝に開口していることを特徴としている。
は、トレッドの周方向に沿って4本の周方向溝を設け、
かつこの周方向溝に交差するように横溝を設けること
で、それぞれ前記周方向溝と横溝とで区分されたブロッ
クが形成され、かつこの各ブロック毎に複数のサイプが
形成されたスタッドレス仕様の空気入りタイヤであっ
て、前記2本の周方向溝で区切られたセンター側のリブ
幅を、ショルダー部側から1本目と2本目の周方向溝で
区切られたリブ幅の略2倍とし、このセンター側のリブ
を周方向溝と同一方向の溝により2分割することでブロ
ックを2列構成とし、前記2列構成のブロックが周方向
に対して同位相で配置されていると共に、前記サイプの
一方の端部が、周方向に沿って交互に左右の前記周方向
溝に開口していることを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、4本の周
方向溝によりタイヤ幅方向には、5個のリブが形成され
ることになる。ここで、センター側の周方向溝間のリブ
の幅を、1本目と2本目の周方向溝間のリブ幅の約2倍
とし、タイヤセンターにおいて周方向に延長される溝に
より、前記幅広のリブを2分割することで、2列構成の
ブロックが形成される。
方向溝によりタイヤ幅方向には、5個のリブが形成され
ることになる。ここで、センター側の周方向溝間のリブ
の幅を、1本目と2本目の周方向溝間のリブ幅の約2倍
とし、タイヤセンターにおいて周方向に延長される溝に
より、前記幅広のリブを2分割することで、2列構成の
ブロックが形成される。
【0011】この2列のブロックを同位相とすること
で、この2列のブロックによるトラクション効果が同時
に発揮される。このため、特に氷上における発進、登坂
性能を向上することができる。また、この効果を得るた
めに、ブロックを細分化することがないため、ブロック
の剛性を低下させることがない。
で、この2列のブロックによるトラクション効果が同時
に発揮される。このため、特に氷上における発進、登坂
性能を向上することができる。また、この効果を得るた
めに、ブロックを細分化することがないため、ブロック
の剛性を低下させることがない。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記請求項1記
載の発明において、前記周方向溝がジグザグ状の形成さ
れていることを特徴としている。
載の発明において、前記周方向溝がジグザグ状の形成さ
れていることを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、周方向溝
をジグザグ状とすることで、ウェット面(雪上や氷上を
含む)でのブレーキ性能を向上することができる。ま
た、ジグザグのの振幅の大きさが、上記ブレーキ性能に
大きく左右されるため、振幅が大きければ大きいほどよ
いが、逆に新品(摩耗初期)から摩耗中期において、シ
ョルダー部のリブの山部付近のヒール&トウ摩耗を核と
する偏摩耗性能が低下するため、適度な振幅を設定する
ことが望ましい。
をジグザグ状とすることで、ウェット面(雪上や氷上を
含む)でのブレーキ性能を向上することができる。ま
た、ジグザグのの振幅の大きさが、上記ブレーキ性能に
大きく左右されるため、振幅が大きければ大きいほどよ
いが、逆に新品(摩耗初期)から摩耗中期において、シ
ョルダー部のリブの山部付近のヒール&トウ摩耗を核と
する偏摩耗性能が低下するため、適度な振幅を設定する
ことが望ましい。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、ショルダー側の前記
周方向溝の底部には、突起部が形成されていることを特
徴としている。
は請求項2に記載の発明において、ショルダー側の前記
周方向溝の底部には、突起部が形成されていることを特
徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、突起部を
形成することで、路面の石が周方向溝内に入り込もうと
したとき(溝が石を噛もうとしたとき)、当該突起部に
よって石の侵入を抑制することができる。、
形成することで、路面の石が周方向溝内に入り込もうと
したとき(溝が石を噛もうとしたとき)、当該突起部に
よって石の侵入を抑制することができる。、
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本実施の形態に係るスタッ
ドレス仕様の空気入りタイヤ100のトレッド102の
パターン(一部)が示されている。
ドレス仕様の空気入りタイヤ100のトレッド102の
パターン(一部)が示されている。
【0017】トレッド102のショルダー部には、タイ
ヤ周方向に沿って所定ピッチで複数のラグ溝104が形
成されている。
ヤ周方向に沿って所定ピッチで複数のラグ溝104が形
成されている。
【0018】なお、タイヤの幅方向両端に形成されたラ
グ溝104は、タイヤの前後の何れの方向に回転して
も、同様の効果(トラクション効果)を得ることができ
る点対称形状となっている。
グ溝104は、タイヤの前後の何れの方向に回転して
も、同様の効果(トラクション効果)を得ることができ
る点対称形状となっている。
【0019】また、トレッド102には、周方向に亘っ
て溝106(以下、周方向溝という)が形成されてい
る。この周方向溝106は4本形成されている。また、
上記周方向溝106に交差するように、周方向に沿って
横溝110が所定ピッチ毎に設けられている。この周方
向溝106と横溝110とにより、トレッド102がタ
イヤ幅方向に沿って5分割され、かつ、各5分割された
領域が横溝110によって細分化されて、結果として、
複数のブロック112が形成される。
て溝106(以下、周方向溝という)が形成されてい
る。この周方向溝106は4本形成されている。また、
上記周方向溝106に交差するように、周方向に沿って
横溝110が所定ピッチ毎に設けられている。この周方
向溝106と横溝110とにより、トレッド102がタ
イヤ幅方向に沿って5分割され、かつ、各5分割された
領域が横溝110によって細分化されて、結果として、
複数のブロック112が形成される。
【0020】周方向溝106は、前記ブロック112の
側面外形がクランク状に段差が形成され、隣合うブロッ
ク112同士の段差部の凹が凸に、凸が凹に対向するこ
とで、ジグザグ状に形成されている。ジグザグ形状とし
た目的としては、ブレーキ性能の向上が挙げられる。す
なわち、このジグザグの振幅が大きいほどブレーキ性能
が向上する。
側面外形がクランク状に段差が形成され、隣合うブロッ
ク112同士の段差部の凹が凸に、凸が凹に対向するこ
とで、ジグザグ状に形成されている。ジグザグ形状とし
た目的としては、ブレーキ性能の向上が挙げられる。す
なわち、このジグザグの振幅が大きいほどブレーキ性能
が向上する。
【0021】前記各ブロック112には、それぞれ2本
のサイプ114が形成されている。この各ブロック11
2における2本のサイプ114は、一方がブロック11
2の一方の側面から2/3〜3/4程度切り出されてお
り、当該ブロック112の他方の側面へ至る前に終端部
(丸穴114A)が存在している。一方、2本のサイプ
の内、他方がブロック112の他方の側面から2/3〜
3/4程度切り出されており、当該ブロック112の他
方の側面へ至る前に終端部(丸穴114A)が存在して
いる。
のサイプ114が形成されている。この各ブロック11
2における2本のサイプ114は、一方がブロック11
2の一方の側面から2/3〜3/4程度切り出されてお
り、当該ブロック112の他方の側面へ至る前に終端部
(丸穴114A)が存在している。一方、2本のサイプ
の内、他方がブロック112の他方の側面から2/3〜
3/4程度切り出されており、当該ブロック112の他
方の側面へ至る前に終端部(丸穴114A)が存在して
いる。
【0022】ここで、タイヤセンターCLを跨ぐように
配置されたセンター側の2本の周方向溝106間のブロ
ック112の幅寸法は、ショルダー部側から1本目と2
本目との間のリブの幅寸法の略2倍とされている。この
幅広のリブは、タイヤセンターラインCL位置で周方向
に沿って形成された細溝118により、2分割されてい
る。この結果、前記センター側の周方向溝106間に
は、横溝118を挟んで2列のブロック112が周方向
にわたり配列されることになる。
配置されたセンター側の2本の周方向溝106間のブロ
ック112の幅寸法は、ショルダー部側から1本目と2
本目との間のリブの幅寸法の略2倍とされている。この
幅広のリブは、タイヤセンターラインCL位置で周方向
に沿って形成された細溝118により、2分割されてい
る。この結果、前記センター側の周方向溝106間に
は、横溝118を挟んで2列のブロック112が周方向
にわたり配列されることになる。
【0023】この2列のブロック112は、互いに同位
相の関係となっている。これを、図2の模式図で説明す
ると、図2(A)が2列配置のブロック112が同位相
となっている場合であり、図2(B)が2列構成ブロッ
ク112が1/2位相ずつずれた場合である。この図2
からもわかるように、同位相とは、2列配置のブロック
112間の相対位置ずれ量を示し、本実施の形態では、
そのずれ量が0ということになる。
相の関係となっている。これを、図2の模式図で説明す
ると、図2(A)が2列配置のブロック112が同位相
となっている場合であり、図2(B)が2列構成ブロッ
ク112が1/2位相ずつずれた場合である。この図2
からもわかるように、同位相とは、2列配置のブロック
112間の相対位置ずれ量を示し、本実施の形態では、
そのずれ量が0ということになる。
【0024】この同位相構造においては、2列のブロッ
ク112によるトラクション性を同時に発揮させること
になるため、特に氷上での発進時や登坂時等に多大なト
ラクションを得ることが可能となっている。
ク112によるトラクション性を同時に発揮させること
になるため、特に氷上での発進時や登坂時等に多大なト
ラクションを得ることが可能となっている。
【0025】また、ショルダー部側の周方向溝106の
底部には、突起116が周方向に沿って形成されてお
り、周方向溝106への石噛みを防止する構造となって
いる。
底部には、突起116が周方向に沿って形成されてお
り、周方向溝106への石噛みを防止する構造となって
いる。
【0026】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0027】ショルダー側の2本の周方向溝106に挟
まれた2列のブロック112を、それぞれ同位相で配列
したため、これら2本のブロック112では、同一時期
に路面(氷上面)に対してエッジ効果が見出される。
まれた2列のブロック112を、それぞれ同位相で配列
したため、これら2本のブロック112では、同一時期
に路面(氷上面)に対してエッジ効果が見出される。
【0028】すなわち、タイヤ1周のトラクションの総
効果はブロック112の数でほぼ決まっているしまうた
め、例えば、従来のように交互(1/2の位相ずれ)に
配置した場合には、トラクションが効く回数は2倍に増
加するものの、1回毎のトラクション効果を大きさが1
/2になる。そこで、本実施の形態では、2列同時とす
ることで、トラクションが効く回数を1/2とし、1回
のトラクション効果を2倍とし、氷上においても発進、
登坂性能に優れたタイヤを得ることができる。
効果はブロック112の数でほぼ決まっているしまうた
め、例えば、従来のように交互(1/2の位相ずれ)に
配置した場合には、トラクションが効く回数は2倍に増
加するものの、1回毎のトラクション効果を大きさが1
/2になる。そこで、本実施の形態では、2列同時とす
ることで、トラクションが効く回数を1/2とし、1回
のトラクション効果を2倍とし、氷上においても発進、
登坂性能に優れたタイヤを得ることができる。
【0029】この場合、トラクション効果の間隔が開い
た分は、ショルダー側のブロック112が、中央2列の
ブロック112に対して、1/2位相となっているた
め、本来のトラクション効果を維持することができる。
なお、サイプ114も同位相となるため、サイプ114
によるトラクション効果も2倍となる。
た分は、ショルダー側のブロック112が、中央2列の
ブロック112に対して、1/2位相となっているた
め、本来のトラクション効果を維持することができる。
なお、サイプ114も同位相となるため、サイプ114
によるトラクション効果も2倍となる。
【0030】また、中央の2列のブロック112を同位
相としたことで、空車時にタイヤ幅方向の中央を中心と
して細い幅の領域で路面に接し、この細幅の領域でしか
トラクションを得ることができない場合であっても、定
量積載時のようにタイヤ幅方向の全ての領域で路面に接
しているのと同等の力のトラクションを得ることができ
ることになる。
相としたことで、空車時にタイヤ幅方向の中央を中心と
して細い幅の領域で路面に接し、この細幅の領域でしか
トラクションを得ることができない場合であっても、定
量積載時のようにタイヤ幅方向の全ての領域で路面に接
しているのと同等の力のトラクションを得ることができ
ることになる。
【0031】さらに、上記実施の形態では、各ブロック
112の表面面積は、従来構造のタイヤのブロックの表
面面積と変わらないため、ブロック112の剛性は従来
どおり維持することができる。
112の表面面積は、従来構造のタイヤのブロックの表
面面積と変わらないため、ブロック112の剛性は従来
どおり維持することができる。
【0032】上記の如く、周方向溝106が4本の場
合、中側2本の周方向溝106のピッチを他の周方向間
ピッチよりも大きく(略2倍)し、この略2倍となった
幅間に2列のブロック112を形成し、これを対象とし
て同位相とすることで、空車時及び定量積載時に拘わら
ず、常に2つのブロックで得られるトラクションの略2
倍とすることができる。また、このとき、ブロック11
2の数を増加させる、すなわちブロックの単位表面積を
小さくするといった剛性の低下を招くような構造をとっ
ていないため、トラクションの向上と、剛性の向上(維
持)との二律背反の効果を同時に得ることができる。
合、中側2本の周方向溝106のピッチを他の周方向間
ピッチよりも大きく(略2倍)し、この略2倍となった
幅間に2列のブロック112を形成し、これを対象とし
て同位相とすることで、空車時及び定量積載時に拘わら
ず、常に2つのブロックで得られるトラクションの略2
倍とすることができる。また、このとき、ブロック11
2の数を増加させる、すなわちブロックの単位表面積を
小さくするといった剛性の低下を招くような構造をとっ
ていないため、トラクションの向上と、剛性の向上(維
持)との二律背反の効果を同時に得ることができる。
【0033】また、従来では、50%〜75%の摩耗と
なると、横溝が消失し、3本溝のみのパターンとなるた
め、ウェット性能が急激に低下していた。しかし、本実
施の形態では、周方向溝106を4本溝化することで、
50%〜75%摩耗状態において横溝118の消失した
後も、排水性を維持することができ、ウェット性能の大
幅な低下を抑制することができる。なお、図3は、本実
施の形態のタイヤ100における75%摩耗状態のトレ
ッドパターン(図3(A))と従来のタイヤにおける7
5%摩耗状態のトレッドパターン(図3(B))とが示
されており、両者ともに横溝118が消失しているが、
本実施の形態では、4本の周方向溝によりウェット性能
を維持することができる。 (試験例)なお、本実施の形態に適用されたタイヤにお
いて、室内氷上トラクションテストを行った。このと
き、従来品を比較対象として、この比較品の氷上μ値を
100(指数基準)とした。
なると、横溝が消失し、3本溝のみのパターンとなるた
め、ウェット性能が急激に低下していた。しかし、本実
施の形態では、周方向溝106を4本溝化することで、
50%〜75%摩耗状態において横溝118の消失した
後も、排水性を維持することができ、ウェット性能の大
幅な低下を抑制することができる。なお、図3は、本実
施の形態のタイヤ100における75%摩耗状態のトレ
ッドパターン(図3(A))と従来のタイヤにおける7
5%摩耗状態のトレッドパターン(図3(B))とが示
されており、両者ともに横溝118が消失しているが、
本実施の形態では、4本の周方向溝によりウェット性能
を維持することができる。 (試験例)なお、本実施の形態に適用されたタイヤにお
いて、室内氷上トラクションテストを行った。このと
き、従来品を比較対象として、この比較品の氷上μ値を
100(指数基準)とした。
【0034】適用タイヤ等の条件は以下のとおりであ
る。 車両:2−DDトラック タイヤサイズ:11R22.5 14PR リム幅:825 内圧:700KPa 荷重:1500kg(正規100%荷重=2700k
g) 氷上温度:−5℃ 試験の結果、本実施の形態のタイヤは従来品に比べて1
0%のトラクション効果の増加(指数110)を得た。
る。 車両:2−DDトラック タイヤサイズ:11R22.5 14PR リム幅:825 内圧:700KPa 荷重:1500kg(正規100%荷重=2700k
g) 氷上温度:−5℃ 試験の結果、本実施の形態のタイヤは従来品に比べて1
0%のトラクション効果の増加(指数110)を得た。
【0035】また、実車ウェットブレーキテストも併せ
て行った(図4参照)。条件としては、上記〜の他
ほか、テストコース鉄板路面で速度30km/h、積載
状態での減速度指数で表した。なお、実線が本実施の形
態のタイヤであり、鎖線は従来品である。
て行った(図4参照)。条件としては、上記〜の他
ほか、テストコース鉄板路面で速度30km/h、積載
状態での減速度指数で表した。なお、実線が本実施の形
態のタイヤであり、鎖線は従来品である。
【0036】この図4からわかるように3本の周方向溝
のタイヤに比べ、本実施の形態の4本の周方向溝のタイ
ヤ100では、磨耗進んでも減速度指数の低下の傾きが
緩やかとなる。
のタイヤに比べ、本実施の形態の4本の周方向溝のタイ
ヤ100では、磨耗進んでも減速度指数の低下の傾きが
緩やかとなる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る空気入り
タイヤは、周方向溝と横溝とで形成される複数のブロッ
ク及びこのブロックに形成されたサイプによるトラクシ
ョン性を、ブロックの剛性を維持しつつ向上させること
ができるという優れた効果を有する。
タイヤは、周方向溝と横溝とで形成される複数のブロッ
ク及びこのブロックに形成されたサイプによるトラクシ
ョン性を、ブロックの剛性を維持しつつ向上させること
ができるという優れた効果を有する。
【図1】本実施の形態の空気入りタイヤのトレッドの展
開平面図(一部)である。
開平面図(一部)である。
【図2】位相の違いを示す模型図であり、(A)は本実
施の形態のトレッドパターンの模式図(同位相)、
(B)は従来のトレッドパターンの模式図である(1/
2位相ずれ)
施の形態のトレッドパターンの模式図(同位相)、
(B)は従来のトレッドパターンの模式図である(1/
2位相ずれ)
【図3】75%摩耗状態のタイヤトレッドパターンを示
し、(A)は本実施の形態、(B)は従来品である。
し、(A)は本実施の形態、(B)は従来品である。
【図4】摩耗率−減速度指数特性図である。
100 タイヤ 106 周方向溝 110 横溝 112 ブロック 114 サイプ 116 突起部 118 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 11/11
Claims (3)
- 【請求項1】 トレッドの周方向に沿って4本の周方向
溝を設け、かつこの周方向溝に交差するように横溝を設
けることで、それぞれ前記周方向溝と横溝とで区分され
たブロックが形成され、かつこの各ブロック毎に複数の
サイプが形成されたスタッドレス仕様の空気入りタイヤ
であって、 前記2本の周方向溝で区切られたセンター側のリブ幅
を、ショルダー部側から1本目と2本目の周方向溝で区
切られたリブ幅の略2倍とし、このセンター側のリブを
周方向溝と同一方向の溝により2分割することでブロッ
クを2列構成とし、 前記2列構成のブロックが周方向に対して同位相で配置
されていると共に、前記サイプの一方の端部が、周方向
に沿って交互に左右の前記周方向溝に開口していること
を特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記周方向溝がジグザグ状の形成されて
いることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 ショルダー側の前記周方向溝の底部に
は、突起部が形成されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019893A JP2001206019A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019893A JP2001206019A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001206019A true JP2001206019A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18546525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000019893A Pending JP2001206019A (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001206019A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012020702A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2015016866A (ja) * | 2014-10-27 | 2015-01-29 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2019131152A (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2021106817A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
-
2000
- 2000-01-28 JP JP2000019893A patent/JP2001206019A/ja active Pending
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JP7024465B2 (ja) | 2018-02-02 | 2022-02-24 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2021106817A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
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