JP2001205846A - レーザ描画方法及び描画装置 - Google Patents

レーザ描画方法及び描画装置

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JP2001205846A
JP2001205846A JP2000016037A JP2000016037A JP2001205846A JP 2001205846 A JP2001205846 A JP 2001205846A JP 2000016037 A JP2000016037 A JP 2000016037A JP 2000016037 A JP2000016037 A JP 2000016037A JP 2001205846 A JP2001205846 A JP 2001205846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性を持たないワークであっても、レーザ
による描画を高速で行うことのできるレーザ描画装置を
提供すること。 【解決手段】 ワーク15を搭載してX軸方向、Y軸方
向に可動のX−Yステージ14と、レーザアレイ11か
ら複数のレーザビームを一括して振らせてワーク上にお
いてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンす
るためのガルバノスキャナ12と、レーザアレイにおけ
る複数の半導体レーザのオン、オフ、X−Yステージ、
及びガルバノスキャナを制御するための制御装置とを含
む。制御装置は、ガルバノスキャナのスキャンに同期さ
せてX−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動
させることにより、ガルバノスキャナによるスキャン範
囲L1とX−Yステージの他方の軸方向への移動範囲L
2とで規定される領域の描画を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザによりパター
ニングを行うのに適したレーザ描画方法及び描画装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の描画装置として、回転ドラム上
に可撓性のワークを巻き、回転ドラムの外周に隣接して
その中心軸方向に延びる移動ガイド機構を設け、この移
動ガイド機構に沿って移動可能にレーザアレイを設けた
ものが知られている。レーザアレイは、複数の半導体レ
ーザを一列のアレイ状に配列して成り、半導体レーザを
個別にオン、オフ制御することができる。ワークが、例
えば樹脂基板の全面に銅パターンを形成しているような
ものである場合、レーザビームを照射された箇所が除去
される。また、各半導体レーザからワークに照射される
レーザビームのスポットの直径が10μm、半導体レー
ザの数が48個であるとし、これらが互いに隣接して一
列状に照射されると、ワークに対しその1回転当たり、
最大10×48μmの幅(これが1ピッチとなる)内で
のパターニングを行うことができる。そして、ワークが
1回転すると、レーザアレイは移動ガイド機構に沿って
1ピッチ分だけ移動され、次のパターニングが行われ
る。以下、同様の動作を繰返すことでワークの全面に所
望のパターニングが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の描画
装置は、ワークを回転ドラムに巻く必要があるので、ワ
ークは可撓性を持つ材料に限定される。そこで、可撓性
を持たない材料にパターニングを行う場合には、リソグ
ラフィーと同様の技術を利用しているのが実情である。
【0004】これに対し、可撓性を持たないワークを、
X軸方向、Y軸方向に可動の、いわゆるX−Yステージ
に搭載し、ワークをX軸方向、Y軸方向に移動させるこ
とでレーザアレイからの複数の半導体レーザを所望の箇
所に照射するようにして所望のパターニングを行うこと
が考えられる。
【0005】ここで、例えば1辺が600mmの正方形
のワークに対して、上記の回転ドラム方式によるパター
ニングを行う場合と、上記のX−Yステージ方式による
パターニングを行う場合についてタクトタイムを比較す
ると以下のようになる。
【0006】加工条件を、レーザスポットサイズ10μ
m、半導体レーザの数48個、加工速度127.5m/
分、レーザビームの加工エネルギー密度2.82J/c
2とすると、回転ドラム方式では8.3分、X−Yス
テージ方式では41.7分となる。
【0007】このように、X−Yステージ方式において
タクトタイムが大幅に長くなるのは、X−Yステージの
ステップ移動回数の多さとステップ移動に要する時間の
長さに起因する。
【0008】そこで、本発明の課題は、可撓性を持たな
いワークであっても、レーザによる描画を高速で行うこ
とのできるレーザ描画方法及び描画装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の他の課題は、X−Yステージを使
用してレーザによる描画を高速で行うことのできるレー
ザ描画方法及び描画装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるレーザ
描画方法は、個別にオン、オフされる複数の半導体レー
ザを含むレーザアレイからの複数のレーザビームを、平
板状のワークにおける互いに隣接した位置に照射して描
画を行うレーザ描画方法において、前記ワークをX−Y
ステージ上に搭載し、前記複数のレーザビームを一括し
てガルバノスキャナにより振らせて前記ワーク上におい
てX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンする
ようにし、前記ガルバノスキャナのスキャンに同期させ
て前記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移
動させることにより、前記ガルバノスキャナによるスキ
ャン範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の軸方向
への移動範囲L2とで規定される領域の描画を行うこと
を特徴とする。
【0011】この場合のレーザ描画装置は、個別にオ
ン、オフされる複数の半導体レーザを含むレーザアレイ
からの複数のレーザビームを、平板状のワークにおける
互いに隣接した位置に照射して描画を行うレーザ描画装
置において、前記ワークを搭載してX軸方向、Y軸方向
に可動のX−Yステージと、前記複数のレーザビームを
一括して振らせて前記ワーク上においてX軸、Y軸の少
なくとも一方の軸方向にスキャンするためのガルバノス
キャナと、前記複数の半導体レーザのオン、オフ、前記
X−Yステージ、及び前記ガルバノスキャナを制御する
ための制御装置とを含み、前記制御装置は、前記ガルバ
ノスキャナのスキャンに同期させて前記X−Yステージ
をX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させることにより、
前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L1と前記X
−Yステージの前記他方の軸方向への移動範囲L2とで
規定される領域の描画を行うことを特徴とする。
【0012】第2の発明によるレーザ描画方法は、連続
してレーザビームを発生する複数の半導体レーザを含む
レーザアレイからの複数のレーザビームを、平板状のワ
ークにおける互いに隣接した位置に照射して描画を行う
レーザ描画方法であって、前記ワークをX−Yステージ
上に搭載し、前記複数のレーザビームに対応する複数の
セルを有して、レーザビームの通過、阻止をレーザビー
ム毎に行うことのできる液晶マスクを配置し、該液晶マ
スクを通過した1つ以上のレーザビームを一括してガル
バノスキャナにより振らせて前記ワーク上においてX
軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンするよう
にし、前記ガルバノスキャナのスキャンに同期させて前
記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動さ
せることにより、前記ガルバノスキャナによるスキャン
範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の軸方向への
移動範囲L2とで規定される領域の描画を行うことを特
徴とする。
【0013】この場合のレーザ描画装置は、連続してレ
ーザビームを発生する複数の半導体レーザを含むレーザ
アレイからの複数のレーザビームを、平板状のワークに
おける互いに隣接した位置に照射して描画を行うレーザ
描画装置であって、前記ワークを搭載してX軸方向、Y
軸方向に可動のX−Yステージと、前記複数のレーザビ
ームに対応する複数のセルを有して、レーザビームの通
過、阻止をレーザビーム毎に行うことのできる液晶マス
クと、該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビーム
を一括して振らせて前記ワーク上においてX軸、Y軸の
少なくとも一方の軸方向にスキャンするためのガルバノ
スキャナと、前記複数の半導体レーザのオン、オフ、前
記X−Yステージ、及び前記ガルバノスキャナを制御す
るための制御装置とを含み、前記制御装置は、前記ガル
バノスキャナのスキャンに同期させて前記X−Yステー
ジをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させることによ
り、前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L1と前
記X−Yステージの前記他方の軸方向への移動範囲L2
とで規定される領域の描画を行うことを特徴とする。
【0014】第3の発明によるレーザ描画方法は、レー
ザ発振器からのレーザビームを平板状のワークに照射し
て描画を行うレーザ描画方法において、前記ワークをX
−Yステージ上に搭載し、前記レーザビームの断面形状
を長尺形状に変換し、前記長尺形状に対応するように配
列された複数のセルを有して、セル毎に前記変換された
レーザビームの通過を可能にする液晶マスクを配置し、
該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビームを一括
してガルバノスキャナにより振らせて前記ワーク上にお
いてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンす
るようにし、前記ガルバノスキャナのスキャンに同期さ
せて前記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に
移動させることにより、前記ガルバノスキャナによるス
キャン範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の軸方
向への移動範囲L2とで規定される領域の描画を行うこ
とを特徴とする。
【0015】この場合のレーザ描画装置は、レーザ発振
器からのレーザビームを平板状のワークに照射して描画
を行うレーザ描画装置において、前記ワークを搭載して
X軸方向、Y軸方向に可動のX−Yステージと、前記レ
ーザビームの断面形状を長尺形状に変換するための光学
手段と、前記長尺形状に対応するように配列された複数
のセルを有して、セル毎に前記変換されたレーザビーム
の通過を可能にする液晶マスクと、該液晶マスクを通過
した1つ以上のレーザビームを一括して振らせて前記ワ
ーク上においてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向に
スキャンするためのガルバノスキャナと、前記X−Yス
テージ、前記液晶マスク、前記ガルバノスキャナを制御
するための制御装置とを含み、前記制御装置は、前記ガ
ルバノスキャナのスキャンに同期させて前記X−Yステ
ージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させることによ
り、前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L1と前
記X−Yステージの前記他方の軸方向への移動範囲L2
とで規定される領域の描画を行うことを特徴とする。
【0016】なお、上記のいずれのレーザ描画方法及び
描画装置においても、前記ガルバノスキャナは、前記複
数のレーザビームを一括して前記ワーク上においてX
軸、Y軸の両軸方向にスキャンする機能を有し、前記一
方の軸方向へのスキャンは、該一方の軸方向に関して互
いに隣接し且つ互いに反対向きの往動作によるスキャン
と復動作によるスキャンとを含み、これらの往動作によ
るスキャンと復動作によるスキャンとを前記他方の軸方
向へずらしながらm回繰返すことで前記他方の軸方向に
関して距離L3(但し、L3<L2)の範囲の描画が行
われ、該距離L3の範囲の描画が終了すると前記X−Y
ステージによる前記他方の軸方向への移動が行われる。
【0017】また、前記制御装置は、前記X−Yステー
ジによる前記他方の軸方向への移動範囲L2の移動が終
了したら、該X−Yステージを前記スキャン範囲L1だ
け前記一方の軸方向に移動させ、続いて、前記往動作に
よるスキャンと復動作によるスキャンとを前記他方の軸
方向に関して反対方向にずらしながら行うと共に、前記
X−Yステージを前記他方の軸方向に関して反対方向に
移動させ、これをn回繰返すことにより(n×L1×L
2)で規定される領域の描画を行うことを特徴とする。
【0018】更に、前記レーザアレイと前記ガルバノス
キャナとをn組備え、前記n組のガルバノスキャナを前
記一方の軸方向に並べて配列してそれぞれの組のレーザ
アレイからの複数のレーザビームが前記ワークにおける
前記一方の軸方向に関して隣接して照射されるようにす
ることにより、(n×L1×L2)で規定される領域の
描画を行うように構成されても良い。
【0019】前記ガルバノスキャナと前記ワークとの間
にはfθレンズが配置されても良く、この場合、前記距
離L3は前記fθレンズの直径で規定される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明の
第1の実施の形態について説明する。図1において、本
レーザ描画装置は、レーザアレイ11と、ガルバノスキ
ャナ12と、加工レンズとしてのfθレンズ13と、X
−Yステージ14と、図示しない制御装置とを含む。レ
ーザアレイ11は、図2に示されるように、個別にオ
ン、オフされる複数の半導体レーザ11−1を一列のア
レイ状に並べて構成される。ガルバノスキャナ12は、
レーザアレイ11からの複数のレーザビームを一括して
振らせて平板状のワーク15上においてY軸方向にスキ
ャンするためのガルバノミラー12−1と、X軸方向に
スキャンするためのガルバノミラー12−2とを備えて
いる。X軸方向のスキャンというのは、Y軸方向に関す
るスキャンをX軸方向に微小距離だけシフトさせるため
のスキャンである。微小距離というのは、後で説明する
ように、Y軸方向に関する1回のスキャンの幅に相当す
る。X−Yステージ14はワーク15を搭載してX軸方
向、Y軸方向に可動である。制御装置は、レーザアレイ
11における複数の半導体レーザを個別にオン、オフ制
御すると共に、X−Yステージ14の移動、ガルバノス
キャナ12のスキャン動作を制御する。
【0021】このような構成により、図3に示すよう
に、レーザアレイ11からの複数のレーザビームが、ワ
ーク15における互いに隣接した位置に順に照射される
ことで所望のパターンの描画が行われる。例えば1回目
の照射パターンについて言えば、図3では、左から4番
目、6番目及び右から3番目に対応する半導体レーザが
オフにされていることを意味する。
【0022】特に、制御装置は、ガルバノスキャナ12
のスキャンに同期させてX−Yステージ14をX軸方向
に移動させることにより、ガルバノスキャナ12による
Y軸方向のスキャン範囲L1とX−Yステージ14のX
軸方向への移動範囲L2とで規定される領域の描画が行
われる。
【0023】詳しく言えば、ガルバノスキャナ12は、
複数のレーザビームを一括してワーク15上においてX
軸、Y軸の両軸方向にスキャンする機能を有しており、
Y軸方向に関するスキャンは、Y軸方向に関して互いに
隣接し且つ互いに反対向きの往動作によるスキャン(図
1中、上向き矢印のスキャン)と復動作によるスキャン
(図1中、下向き矢印のスキャン)とを含む。そして、
これらの往動作によるスキャンと復動作によるスキャン
とをX軸方向へずらしながらm回繰返すことでX軸方向
に関して距離L3(但し、L3<L2)の範囲の描画が
行われる。距離L3の描画が行われている間、X−Yス
テージ14は停止している。距離L3は、ガルバノミラ
ー12−2のスキャン範囲にもよるが、ここでは、fθ
レンズ13の直径で決まる。逆に言えば、fθレンズ1
3の直径は、図1におけるスキャン範囲L1と距離L3
とによる面積をカバ−し得る値である必要がある。
【0024】なお、図1では、1回のスキャンを1本の
矢印で示しているが、実際には図3に示すように、1回
のスキャンでレーザビームが照射される領域は幅W1を
持つ。この幅W1は、レーザビームのスポット径をR
1、半導体レーザ11−1の個数、すなわちレーザビー
ムのスポット個数をN1とすると、R1×N1で表され
る。このR1×N1が、前に述べたガルバノミラー12
−2によるX軸方向へのシフト量になる。図1ではま
た、便宜上、Y軸方向に関するスキャンの間に間隔がお
かれているが、次のスキャンは、前のスキャンに隣接す
るようにされる。従って、L3=2×m×R1×N1と
なる。往動作によるスキャンと復動作によるスキャンと
では描画方向が異なるが、描画用のパターンデータを逆
向きにして与えれば良いだけのことである。
【0025】制御装置は、距離L3の範囲の描画が終了
すると、X−Yステージ14を距離L3だけX軸方向
(図1中、左方向)へ移動させる。この移動時間の間、
必要であれば半導体レーザ11−1はすべてオフにされ
る。
【0026】図4を参照して、制御装置は更に、X−Y
ステージ14によるX軸方向への移動範囲L2の移動が
終了したら、X−Yステージ14をスキャン範囲L1だ
けY軸方向に移動させる。この移動時間の間も、必要で
あれば半導体レーザ11−1はすべてオフにされる。続
いて、上記の往動作によるスキャンと復動作によるスキ
ャンとをX軸方向に関して反対方向(図4中、左方向)
にずらしながら行うと共に、X軸方向に関して図4中、
右方向にX−Yステージ14を移動させる。なお、図4
では、便宜上、図中右方向へのスキャンのパターンと図
中左方向へのスキャンのパターンとを少し離して示して
いる。実際には、図中右方向へのスキャンの回数と図中
左方向へのスキャンの回数は同じで、しかも互いに対応
するスキャンがそれぞれ一直線上に位置して連なること
になる。これをn回繰返すことにより(n×L1×L
2)で規定される領域の描画を行うことができる。
【0027】図5を参照して、本発明の第2の実施の形
態について説明する。この第2の実施の形態は、図1に
示した構成をn組(ここでは、5組)備えている。これ
らをY軸方向に並べて配列してそれぞれの組のレーザア
レイからの5組の複数のレーザビームがワーク15にお
けるY軸方向に関して隣接して一直線上に照射されるよ
うにすることにより、(5×L1×L2)で規定される
領域の描画を行うことができるようにしたものである。
これは、各組のY軸方向に関するスキャンが、Y軸方向
に関して一直線上に位置するように照射されるようにす
れば良い。そして、これらのY軸方向に関する1回のス
キャンが終了すると、これに隣接するようにして、且つ
Y軸方向に関して逆向きのスキャンが行われる。以下、
これを距離L3だけ行ったら、X−Yステージ14をX
軸方向に距離L3だけ移動させ、これを移動範囲L2だ
け行う。
【0028】この第2の実施の形態では、X−Yステー
ジ14は、少なくともX軸方向に可動であれば良い。
【0029】なお、図1に示した構成はあくまでも基本
構成であり、必要に応じて他の光学系が追加される。例
えば、レーザアレイ11とガルバノスキャナ12との間
には、レーザアレイ11からのレーザビームの広がりを
抑制して一定幅のレーザビームとするコリメートレンズ
を配置しても良い。また、上記の形態では、Y軸方向に
関して反対向きの往動作によるスキャンと復動作による
スキャンとを行うようにしているが、Y軸方向に関して
一軸方向のみのスキャン、すなわち常に同じ向きのスキ
ャンでも良い。但し、この場合には、一軸方向にスキャ
ンを行った後、幅W1だけシフトする間に、次のスキャ
ン開始位置を前のスキャン開始位置と並ぶ位置まで戻す
必要がある。この場合にはまた、ガルバノスキャナ12
におけるガルバノミラーを1個、すなわち図1のガルバ
ノミラー12−1だけで実現することができる。例え
ば、図1におけるガルバノミラー12−1に代えて反射
ミラーを配置し、ガルバノミラー12−2に代えてガル
バノミラー12−1を配置してこのガルバノミラー12
−1でY軸方向に関するスキャンを行う。そして、X軸
方向に関するシフトは、X−Yステージ14をガルバノ
ミラー12−1によるスキャンに同期させて幅W1だけ
移動させれば良い。
【0030】ところで、上記の実施の形態においては、
複数の半導体レーザ11−1を個別にオン、オフ制御す
る場合、オン、オフ制御用の制御信号線が隣接している
と、クロストークによる誤動作が生じ易い。すなわち、
ある半導体レーザの制御信号線にオン用の信号電流が流
れている場合、それに隣接する制御信号線がオフであっ
ても、ある制御信号線に流れているオン用の信号電流に
よる磁界によって、オフとされるべき制御信号線に電流
が発生することがある。その結果、オフとされるべき制
御信号線に対応する半導体レーザがオンとなる場合があ
る。
【0031】図6は、上記のクロストークによる誤動作
を防止できるようにした第3の実施の形態を示す。この
第3の実施の形態においては、レーザアレイ11とガル
バノスキャナ12との間に、第1のコリメートレンズ2
1と、液晶マスク22と、第2のコリメートレンズ23
とを配置したものである。第1のコリメートレンズ21
は、レーザアレイ11からの複数のレーザビームの広が
りを抑制して一定幅にして液晶マスク22に入射させ
る。液晶マスク22は、複数のレーザビームに対応する
複数のセル22−1を有し、レーザビームの通過、阻止
をレーザビーム毎に行うことができるものである。すな
わち、図7(a)に示すように、液晶マスク22は、制
御装置により複数のセル22−1が個別にレーザビーム
を導通あるいは阻止するように制御される。図7(a)
においては、左から2番目、右から5番目、及び2番目
のセル22−1がレーザビームを阻止するように制御さ
れている状態を示す。その結果、ワーク15に照射され
る複数のレーザビームによる照射パターンは図7(b)
に示されるようになる。図6では、第1の実施の形態と
は異なり、複数のレーザビームを1本の線ではなくある
幅を持たせて示している。
【0032】液晶マスク22以外の部分の動作について
は上記の第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と
まったく同じであるので、詳細な説明は省略する。簡単
に言えば、ガルバノスキャナ12により、液晶マスク2
2を通過したレーザビームは、往動作によるスキャンと
復動作によるスキャンとがX軸方向へシフトされながら
m回繰返されることでX軸方向に関して距離L3の範囲
の描画が行われる。距離L3の描画が行われている間、
X−Yステージ14は停止している。制御装置は、距離
L3の範囲の描画が終了すると、X−Yステージ14を
距離L3だけX軸方向へ移動させる。この移動時間の
間、必要であればすべての半導体レーザ11−1がオフ
にされるか、あるいは液晶マスク22のすべてのセルが
レーザビームの通過を阻止するように制御される。
【0033】この第3の実施の形態によれば、レーザア
レイ11における半導体レーザは常時オンにされるの
で、クロストークによる誤動作のおそれは無い。
【0034】この第3の実施の形態も、第2の実施の形
態と同様に、図6の構成をn組備えることで、n×L1
×L2で規定される領域の描画を行うことができる。
【0035】図8は、本発明の第4の実施の形態を示
す。この第4の実施の形態は、図6におけるレーザアレ
イに代えてレーザ発振器31と、レーザ発振器31から
のレーザ光の断面形状を長尺の断面形状に変換する変換
光学系32とを用いたものである。レーザ発振器31
は、レーザアレイ11と同程度以上のエネルギー密度を
持つレーザ光を発生できるものであれば良く、例えばY
AGレーザ発振器、YLFレーザ発振器等があげられ
る。また、変換光学系32としては、例えばシリンドリ
カルレンズがあげられる。
【0036】この第4の実施の形態では、液晶マスク2
2には複数のレーザビームではなく断面が長尺形状の1
本のレーザビームが入射する。そして、液晶マスク22
は、図9に示されるように、レーザビームの断面形状の
長さ方向に対応する数のセル22−1を持つ。液晶マス
ク22は、第3の実施の形態と同様に、制御装置により
複数のセル22−1が個別にレーザビームを導通あるい
は阻止するように制御される。図9(a)においても、
左から2番目、右から5番目、及び2番目のセル22−
1がレーザビームを阻止するように制御されている状態
を示す。その結果、ワーク15に照射される複数のレー
ザビームによる照射パターンも図9(b)に示されるよ
うになる。第1のコリメートレンズ21以降の作用は、
第3の実施の形態とまったく同じである。それ故、この
第4の実施の形態も、第2の実施の形態と同様に、図8
の構成をn組備えることで、n×L1×L2で規定され
る領域の描画を行うことができる。
【0037】この第4の実施の形態によれば、レーザア
レイ11を使用していないので、クロストークによる誤
動作のおそれは無い。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、可撓性を持たないワークであっても、レーザによる
描画を行うことができ、X−Yステージを組合わせるこ
とでレーザによる描画を高速で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ描画装置の第1の実施の形
態の基本構成を示した図である。
【図2】図1におけるレーザアレイの構成を説明するた
めの図である。
【図3】図2に示されたレーザアレイによる描画パター
ンの一例を説明するための図である。
【図4】図1に示されたガルバノスキャナによるスキャ
ン動作とX−Yステージの移動動作を説明するための図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を適用した場合のス
キャン動作を説明するための図である。
【図6】本発明によるレーザ描画装置の第3の実施の形
態の基本構成を示した図である。
【図7】図6に示された液晶マスクの作用を説明するた
めの図である。
【図8】本発明によるレーザ描画装置の第4の実施の形
態の基本構成を示した図である。
【図9】図8に示された液晶マスクの作用を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
11 レーザアレイ 11−1 半導体レーザ 12 ガルバノスキャナ 12−1、12−2 ガルバノミラー 13 fθレンズ 14 X−Yステージ 15 ワーク 21 第1のコリメートレンズ 22 液晶マスク 23 第2のコリメートレンズ 31 レーザ発振器 32 変換光学系
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 B23K 101:38 B23K 101:38 B41J 3/00 Q

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別にオン、オフされる複数の半導体レ
    ーザを含むレーザアレイからの複数のレーザビームを、
    平板状のワークにおける互いに隣接した位置に照射して
    描画を行うレーザ描画方法において、 前記ワークをX−Yステージ上に搭載し、 前記複数のレーザビームを一括してガルバノスキャナに
    より振らせて前記ワーク上においてX軸、Y軸の少なく
    とも一方の軸方向にスキャンするようにし、 前記ガルバノスキャナのスキャンに同期させて前記X−
    YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させるこ
    とにより、前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L
    1と前記X−Yステージの前記他方の軸方向への移動範
    囲L2とで規定される領域の描画を行うことを特徴とす
    るレーザ描画方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ描画方法におい
    て、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビーム
    を一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方向
    にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのスキ
    ャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互い
    に反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるスキ
    ャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動作
    によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながらm
    回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3(但
    し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L3の
    範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる前記
    他方の軸方向への移動が行われることを特徴とするレー
    ザ描画方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレーザ描画方法におい
    て、前記X−Yステージによる前記他方の軸方向への移
    動範囲L2の移動が終了したら、該X−Yステージを前
    記スキャン範囲L1だけ前記一方の軸方向に移動させ、
    続いて、前記往動作によるスキャンと復動作によるスキ
    ャンとを前記他方の軸方向に関して反対方向にずらしな
    がら行うと共に、前記X−Yステージを前記他方の軸方
    向に関して反対方向に移動させ、これをn回繰返すこと
    により(n×L1×L2)で規定される領域の描画を行
    うことを特徴とするレーザ描画方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のレーザ描画方法におい
    て、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn組
    備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方向
    に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの複
    数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸方
    向に関して隣接して照射されるようにすることにより、
    (n×L1×L2)で規定される領域の描画を行うこと
    を特徴とするレーザ描画方法。
  5. 【請求項5】 個別にオン、オフされる複数の半導体レ
    ーザを含むレーザアレイからの複数のレーザビームを、
    平板状のワークにおける互いに隣接した位置に照射して
    描画を行うレーザ描画装置において、 前記ワークを搭載してX軸方向、Y軸方向に可動のX−
    Yステージと、 前記複数のレーザビームを一括して振らせて前記ワーク
    上においてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキ
    ャンするためのガルバノスキャナと、 前記複数の半導体レーザのオン、オフ、前記X−Yステ
    ージ、及び前記ガルバノスキャナを制御するための制御
    装置とを含み、 前記制御装置は、前記ガルバノスキャナのスキャンに同
    期させて前記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方
    向に移動させることにより、前記ガルバノスキャナによ
    るスキャン範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の
    軸方向への移動範囲L2とで規定される領域の描画を行
    うことを特徴とするレーザ描画装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレーザ描画装置におい
    て、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビーム
    を一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方向
    にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのスキ
    ャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互い
    に反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるスキ
    ャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動作
    によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながらm
    回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3(但
    し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L3の
    範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる前記
    他方の軸方向への移動が行われることを特徴とするレー
    ザ描画装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレーザ描画装置におい
    て、前記制御装置は、前記X−Yステージによる前記他
    方の軸方向への移動範囲L2の移動が終了したら、該X
    −Yステージを前記スキャン範囲L1だけ前記一方の軸
    方向に移動させ、続いて、前記往動作によるスキャンと
    復動作によるスキャンとを前記他方の軸方向に関して反
    対方向にずらしながら行うと共に、前記X−Yステージ
    を前記他方の軸方向に関して反対方向に移動させ、これ
    をn回繰返すことにより(n×L1×L2)で規定され
    る領域の描画を行うことを特徴とするレーザ描画装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のレーザ描画装置におい
    て、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn組
    備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方向
    に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの複
    数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸方
    向に関して隣接して照射されるようにすることにより、
    (n×L1×L2)で規定される領域の描画を行うこと
    を特徴とするレーザ描画装置。
  9. 【請求項9】 請求項7あるいは8記載のレーザ描画装
    置において、前記ガルバノスキャナと前記ワークとの間
    にfθレンズが配置され、前記距離L3は前記fθレン
    ズの直径で規定されることを特徴とするレーザ描画装
    置。
  10. 【請求項10】 連続してレーザビームを発生する複数
    の半導体レーザを含むレーザアレイからの複数のレーザ
    ビームを、平板状のワークにおける互いに隣接した位置
    に照射して描画を行うレーザ描画方法であって、 前記ワークをX−Yステージ上に搭載し、 前記複数のレーザビームに対応する複数のセルを有し
    て、レーザビームの通過、阻止をレーザビーム毎に行う
    ことのできる液晶マスクを配置し、 該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビームを一括
    してガルバノスキャナにより振らせて前記ワーク上にお
    いてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンす
    るようにし、 前記ガルバノスキャナのスキャンに同期させて前記X−
    YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させるこ
    とにより、前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L
    1と前記X−Yステージの前記他方の軸方向への移動範
    囲L2とで規定される領域の描画を行うことを特徴とす
    るレーザ描画方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビー
    ムを一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方
    向にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのス
    キャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互
    いに反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるス
    キャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動
    作によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながら
    m回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3
    (但し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L
    3の範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる
    前記他方の軸方向への移動が行われることを特徴とする
    レーザ描画方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記X−Yステージによる前記他方の軸方向への
    移動範囲L2の移動が終了したら、該X−Yステージを
    前記スキャン範囲L1だけ前記一方の軸方向に移動さ
    せ、続いて、前記往動作によるスキャンと復動作による
    スキャンとを前記他方の軸方向に関して反対方向にずら
    しながら行うと共に、前記X−Yステージを前記他方の
    軸方向に関して反対方向に移動させ、これをn回繰返す
    ことにより(n×L1×L2)で規定される領域の描画
    を行うことを特徴とするレーザ描画方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn
    組備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方
    向に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの
    複数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸
    方向に関して隣接して照射されるようにすることによ
    り、(n×L1×L2)で規定される領域の描画を行う
    ことを特徴とするレーザ描画方法。
  14. 【請求項14】 連続してレーザビームを発生する複数
    の半導体レーザを含むレーザアレイからの複数のレーザ
    ビームを、平板状のワークにおける互いに隣接した位置
    に照射して描画を行うレーザ描画装置であって、 前記ワークを搭載してX軸方向、Y軸方向に可動のX−
    Yステージと、 前記複数のレーザビームに対応する複数のセルを有し
    て、レーザビームの通過、阻止をレーザビーム毎に行う
    ことのできる液晶マスクと、 該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビームを一括
    して振らせて前記ワーク上においてX軸、Y軸の少なく
    とも一方の軸方向にスキャンするためのガルバノスキャ
    ナと、 前記複数の半導体レーザのオン、オフ、前記X−Yステ
    ージ、及び前記ガルバノスキャナを制御するための制御
    装置とを含み、 前記制御装置は、前記ガルバノスキャナのスキャンに同
    期させて前記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方
    向に移動させることにより、前記ガルバノスキャナによ
    るスキャン範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の
    軸方向への移動範囲L2とで規定される領域の描画を行
    うことを特徴とするレーザ描画装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビー
    ムを一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方
    向にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのス
    キャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互
    いに反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるス
    キャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動
    作によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながら
    m回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3
    (但し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L
    3の範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる
    前記他方の軸方向への移動が行われることを特徴とする
    レーザ描画装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記制御装置は、前記X−Yステージによる前記
    他方の軸方向への移動範囲L2の移動が終了したら、該
    X−Yステージを前記スキャン範囲L1だけ前記一方の
    軸方向に移動させ、続いて、前記往動作によるスキャン
    と復動作によるスキャンとを前記他方の軸方向に関して
    反対方向にずらしながら行うと共に、前記X−Yステー
    ジを前記他方の軸方向に関して反対方向に移動させ、こ
    れをn回繰返すことにより(n×L1×L2)で規定さ
    れる領域の描画を行うことを特徴とするレーザ描画装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn
    組備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方
    向に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの
    複数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸
    方向に関して隣接して照射されるようにすることによ
    り、(n×L1×L2)で規定される領域の描画を行う
    ことを特徴とするレーザ描画装置。
  18. 【請求項18】 請求項16あるいは17記載のレーザ
    描画装置において、前記ガルバノスキャナと前記ワーク
    との間にfθレンズが配置され、前記距離L3は前記f
    θレンズの直径で規定されることを特徴とするレーザ描
    画装置。
  19. 【請求項19】 レーザ発振器からのレーザビームを平
    板状のワークに照射して描画を行うレーザ描画方法にお
    いて、 前記ワークをX−Yステージ上に搭載し、 前記レーザビームの断面形状を長尺形状に変換し、 前記長尺形状に対応するように配列された複数のセルを
    有して、セル毎に前記変換されたレーザビームの通過を
    可能にする液晶マスクを配置し、 該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビームを一括
    してガルバノスキャナにより振らせて前記ワーク上にお
    いてX軸、Y軸の少なくとも一方の軸方向にスキャンす
    るようにし、 前記ガルバノスキャナのスキャンに同期させて前記X−
    YステージをX軸、Y軸の他方の軸方向に移動させるこ
    とにより、前記ガルバノスキャナによるスキャン範囲L
    1と前記X−Yステージの前記他方の軸方向への移動範
    囲L2とで規定される領域の描画を行うことを特徴とす
    るレーザ描画方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビー
    ムを一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方
    向にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのス
    キャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互
    いに反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるス
    キャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動
    作によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながら
    m回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3
    (但し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L
    3の範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる
    前記他方の軸方向への移動が行われることを特徴とする
    レーザ描画方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記X−Yステージによる前記他方の軸方向への
    移動範囲L2の移動が終了したら、該X−Yステージを
    前記スキャン範囲L1だけ前記一方の軸方向に移動さ
    せ、続いて、前記往動作によるスキャンと復動作による
    スキャンとを前記他方の軸方向に関して反対方向にずら
    しながら行うと共に、前記X−Yステージを前記他方の
    軸方向に関して反対方向に移動させ、これをn回繰返す
    ことにより(n×L1×L2)で規定される領域の描画
    を行うことを特徴とするレーザ描画方法。
  22. 【請求項22】 請求項20記載のレーザ描画方法にお
    いて、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn
    組備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方
    向に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの
    複数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸
    方向に関して隣接して照射されるようにすることによ
    り、(n×L1×L2)で規定される領域の描画を行う
    ことを特徴とするレーザ描画方法。
  23. 【請求項23】 レーザ発振器からのレーザビームを平
    板状のワークに照射して描画を行うレーザ描画装置にお
    いて、 前記ワークを搭載してX軸方向、Y軸方向に可動のX−
    Yステージと、 前記レーザビームの断面形状を長尺形状に変換するため
    の光学手段と、 前記長尺形状に対応するように配列された複数のセルを
    有して、セル毎に前記変換されたレーザビームの通過を
    可能にする液晶マスクと、 該液晶マスクを通過した1つ以上のレーザビームを一括
    して振らせて前記ワーク上においてX軸、Y軸の少なく
    とも一方の軸方向にスキャンするためのガルバノスキャ
    ナと、 前記X−Yステージ、前記液晶マスク、前記ガルバノス
    キャナを制御するための制御装置とを含み、 前記制御装置は、前記ガルバノスキャナのスキャンに同
    期させて前記X−YステージをX軸、Y軸の他方の軸方
    向に移動させることにより、前記ガルバノスキャナによ
    るスキャン範囲L1と前記X−Yステージの前記他方の
    軸方向への移動範囲L2とで規定される領域の描画を行
    うことを特徴とするレーザ描画装置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記ガルバノスキャナは、前記複数のレーザビー
    ムを一括して前記ワーク上においてX軸、Y軸の両軸方
    向にスキャンする機能を有し、前記一方の軸方向へのス
    キャンは、該一方の軸方向に関して互いに隣接し且つ互
    いに反対向きの往動作によるスキャンと復動作によるス
    キャンとを含み、これらの往動作によるスキャンと復動
    作によるスキャンとを前記他方の軸方向へずらしながら
    m回繰返すことで前記他方の軸方向に関して距離L3
    (但し、L3<L2)の範囲の描画が行われ、該距離L
    3の範囲の描画が終了すると前記X−Yステージによる
    前記他方の軸方向への移動が行われることを特徴とする
    レーザ描画装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記制御装置は、前記X−Yステージによる前記
    他方の軸方向への移動範囲L2の移動が終了したら、該
    X−Yステージを前記スキャン範囲L1だけ前記一方の
    軸方向に移動させ、続いて、前記往動作によるスキャン
    と復動作によるスキャンとを前記他方の軸方向に関して
    反対方向にずらしながら行うと共に、前記X−Yステー
    ジを前記他方の軸方向に関して反対方向に移動させ、こ
    れをn回繰返すことにより(n×L1×L2)で規定さ
    れる領域の描画を行うことを特徴とするレーザ描画装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のレーザ描画装置にお
    いて、前記レーザアレイと前記ガルバノスキャナとをn
    組備え、前記n組のガルバノスキャナを前記一方の軸方
    向に並べて配列してそれぞれの組のレーザアレイからの
    複数のレーザビームが前記ワークにおける前記一方の軸
    方向に関して隣接して照射されるようにすることによ
    り、(n×L1×L2)で規定される領域の描画を行う
    ことを特徴とするレーザ描画装置。
  27. 【請求項27】 請求項25あるいは26記載のレーザ
    描画装置において、前記ガルバノスキャナと前記ワーク
    との間にfθレンズが配置され、前記距離L3は前記f
    θレンズの直径で規定されることを特徴とするレーザ描
    画装置。
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