JP2001205521A - 歯車端面の面取り装置 - Google Patents

歯車端面の面取り装置

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JP2001205521A
JP2001205521A JP2000023322A JP2000023322A JP2001205521A JP 2001205521 A JP2001205521 A JP 2001205521A JP 2000023322 A JP2000023322 A JP 2000023322A JP 2000023322 A JP2000023322 A JP 2000023322A JP 2001205521 A JP2001205521 A JP 2001205521A
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cutter
face
air cylinder
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JP2000023322A
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English (en)
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Junji Yamamoto
純司 山本
Masao Suzuki
正男 鈴木
Torahiko Konosu
寅彦 鴻巣
Masayuki Koyama
正幸 小山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】面取りの幅や角度を安定させ製品精度を向上さ
せ、しかも、粉塵の飛散をなくし作業環境を向上させる
ことができる歯車端面の面取り装置を提供する。 【解決手段】所定の間隔で放射状に配置された複数のロ
ーラ4を備え、これらのローラ上に加工すべき歯車Gを
支持する支持手段と、この支持手段上に支持された歯車
Gの半径方向に移動可能に、かつ、回転可能に配置され
たピニオン14を備え、このピニオン14を前記歯車G
に噛み合わせて回転駆動する駆動手段と、回転可能な接
触部材を備え、この接触部材を前記歯車Gの歯面に所定
の力で接触させる倣い手段と、前記歯車Gの端面に対向
するように配置され、前記接触部材の回転中心と同心上
に回転中心が位置するようにカッタ60を支持し、か
つ、カッタ60の軸心方向に移動可能な切削手段とを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車端面の面取り
装置に係り、特に、建設機械に使用される旋回輪のよう
な内歯歯車の端面の面取りに好適な歯車端面の面取り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械加工された歯車の端面のバリ(返
り)取りを行う装置としては、たとえば、特開昭62−
54620号公報に開示された歯車端面バリ取りディス
ク装置が提案されている。
【0003】この歯車端面バリ取りディスク装置は、加
工対象となる歯車の端面に薄いバリ取りディスクをコイ
ルばねの弾発力で接触させて、歯車とバリ取りディスク
を回転させ、歯切り加工や面取り加工で歯車の端面に発
生したバリを研削、除去するように構成されている。
【0004】しかし、歯車端面の面取り作業は、歯車の
歯形がインボリュート曲線、サイクロイド曲線など複雑
な曲線で形成されているため、ディスクグラインダを用
いた手作業で行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】歯車の面取り作業を手
作業で行っているため、面取り幅にばらつきが発生し、
面取り角度も10〜40度とばらつきが大きくなり、製
品精度を低下させるだけでなく、次工程の歯面焼き入れ
時に発生する焼き割れの原因になっている。
【0006】また、グラインダーによる研削作業である
ため、微細な粉塵が多量に発生し、大気中に浮遊して作
業環境を低下させている。
【0007】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、面取
りの幅や角度を安定させ製品精度を向上させることがで
き、しかも、大気中に浮遊する粉塵の発生をなくし作業
環境を向上させることができる歯車端面の面取り装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本出願の請求項1に記載の発明は、所定の間隔で放
射状に配置された複数のローラを備え、これらのローラ
上に加工すべき歯車を支持する支持手段と、この支持手
段上に支持された歯車の半径方向に移動可能に、かつ、
回転可能に配置されたピニオンを備え、このピニオンを
前記歯車に噛み合わせ前記歯車を回転駆動する駆動手段
と、回転可能な接触部材を備え、この接触部材を前記歯
車の歯面に所定の力で接触させる倣い手段と、前記歯車
の端面に対向するように配置され、前記接触部材の回転
中心と同心上に回転中心が位置するようにカッタを支持
し、かつ、カッタの軸心方向に移動可能な切削手段とを
設けた。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記歯車の両端面に対向するよ
う一対の切削手段を設けた。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1もしくは請求項2のいずれかに記載の発明において、
前記カッタは、その先端に90度のテーパ部が形成さ
れ、このテーパ部で歯車の面取りを行うようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図8は、本発明の実施
の形態を示すもので、図1は、本発明による歯車端面の
面取り装置の正面図、図2は、図1の平面図、図3は、
図1の側面図、図4は、図1における倣い手段の正面
図、図5は、図4の平面図、図6は、本発明による歯車
端面の面取り装置の空圧回路図、図7は、図4に示す倣
い手段の油圧回路図、図8は、本発明による歯車端面の
面取り装置の動作順序を示すフローチャートである。
【0012】同図において、1はフレーム。2、3はプ
レートでフレーム1の上面に固定されている。4はロー
ラで、各プレート2、3に固定された軸受け5に回転可
能に支持されている。6はレールで、プレート2に固定
されている、8はスライダで、レール6に摺動可能に支
持されたベアリング7に固定されている。9は位置決め
ピンで、スライダ8を摺動可能に貫通し、プレート2と
係合してスライダを任意の位置に固定する。10はロー
ラで、スライダ7に回転可能に支持されている。
【0013】11はレールで、フレーム1に固定されて
いる。12はスライドベースで、レール11に摺動可能
に支持されたベアリング13に固定されている。13は
エアシリンダで、フレーム1に固定され、その可動部材
の一端がスライドベース12に結合されている。14は
ピニオンで、スライドベース12の上面に回転可能に支
持されている。15は変速機で、スライドベース12の
下面に固定され、その出力軸がピニオン14に結合され
ている。16は油圧モータで、変速機15に固定され、
その回転軸が変速機15の入力軸に結合されている。
【0014】17はベースで、フレーム1と所定の間隔
で配置されている。18はレールで、ベース17に固定
されている。19はスライドベースで、レール18に摺
動可能に支持されたベアリング20に固定されている。
21はエアシリンダで、ベース17に固定され、その可
動部材の一端がブラケット22を介してスライドベース
19に結合されている。
【0015】23はレールで、スライドベース19に固
定されている。24はスライドベースで、レール23に
摺動可能に支持されたベアリング25に固定されてい
る。26は油圧シリンダで、スライドベース19に固定
され、その可動部材の一端がブラケット27を介してス
ライドベース24に結合されている。
【0016】28は支柱で、スライドベース24に固定
されている。29はエアシリンダで、支柱28に固定さ
れている。30はプレートで、図示しない直線案内手段
を介して支柱28に摺動可能に支持され、エアシリンダ
29の可動部材に結合されている。
【0017】31はサーボ弁で、台32を介してプレー
ト30に固定されている。33はレールで、プレート3
0に固定されている。34はスライダで、レール30に
摺動可能に支持されたベアリング35に固定されてい
る。なお、サーボ弁31には、常にそのスプールに作用
してスプールを後退位置に位置付けるとともに、面取り
加工時には、スプールを解放してその移動可能にする油
圧機構(図示せず)が設けられている。
【0018】36はアームで、ブラケット37を介して
スライダ34に固定されている。38は接触子で、アー
ム36の先端に回転可能に支持されている。39はブラ
ケットで、プレート30に固定され、サーボ弁31の可
動部材の一端が接触している。40はばね受けで、ブラ
ケット37とブラケット39の間に位置するようにプレ
ート30に固定されている。ブラケット39とばね受け
40の間には、ばね47が装着され、スライダ34をサ
ーボ弁31側に向けて付勢し、サーボ弁31の可動部材
とブラケット39の接触を確保するとともに、加工する
歯車に対する接触子38の接触圧を調整(小さな接触圧
でサーボ弁31が作用するように)している。
【0019】41はコラムで、スライドベース24に固
定されている。42はレールで、コラム41の上部に固
定されている。43は昇降プレートで、レール42に摺
動可能に支持されたベアリング44に固定されている。
45はエアシリンダで、ブラケット46を介してコラム
41に固定され、その可動部材が昇降プレート43に結
合されている。
【0020】48はモータで、昇降プレート43に固定
されている。49はスピンドルユニットで、回転可能に
支持されたスピンドル50の軸心が前記接触子38の回
転中心と一致するように昇降プレート43に固定されて
いる。51はベルトで、モータ48とスピンドル50の
間に掛け渡されている。
【0021】52はレールで、コラム41の下部に固定
されている。53は昇降プレートで、レール52に摺動
可能に支持されたベアリング54に固定されている。5
5はエアシリンダで、スライドプレート24に固定さ
れ、その可動部材が昇降プレート53に結合されてい
る。
【0022】56はモータで、昇降プレート53に固定
されている。57はスピンドルユニットで、回転可能に
支持されたスピンドル58の軸心が前記接触子38の回
転中心と一致するように昇降プレート53に固定されて
いる。59はベルトで、モータ56とスピンドル58の
間に掛け渡されている。60はカッタで、スピンドル5
0およびスピンドル58に着脱可能に支持されている。
【0023】図6において、圧縮空気供給源61から供
給された圧縮空気は、フィルタ62およびリリーフ弁6
3を介して空圧回路64に供給される。65は圧力計で
空圧回路64内の圧力を検出している。
【0024】66は空圧回路64に接続された電磁方向
制御弁で、それぞれ並列に接続された逆止弁67a、絞
り弁68aと、逆止弁67b、絞り弁68bを介してエ
アシリンダ13に接続されている。69はリミットスイ
ッチで、エアシリンダ13に取り付けられ、ピストンの
後退端を検出する。70はサイレンサーである。
【0025】71は空圧回路64に接続された電磁方向
制御弁で、それぞれ並列に接続された逆止弁72a、絞
り弁73aと、逆止弁72b、絞り弁73bを介してエ
アシリンダ21に接続されている。74、75はリミッ
トスイッチで、エアシリンダ21に取り付けられ、ピス
トンの前進端および後退端を検出する。76はサイレン
サーである。
【0026】77は空圧回路64に接続された電磁方向
制御弁で、それぞれ並列に接続された逆止弁78a、絞
り弁79aと、逆止弁78b、絞り弁79bを介してエ
アシリンダ29に接続されている。80、81はリミッ
トスイッチで、エアシリンダ29に取り付けられ、ピス
トンの前進端および後退端を検出する。82はサイレン
サーである。
【0027】83は空圧回路64に接続された電磁方向
制御弁で、それぞれ並列に接続された逆止弁84a、絞
り弁85aと、逆止弁84b、絞り弁85bを介してエ
アシリンダ45に接続されている。86、87はリミッ
トスイッチで、エアシリンダ45に取り付けられ、ピス
トンの前進端および後退端を検出する。88はサイレン
サーである。
【0028】89は空圧回路64に接続された電磁方向
制御弁で、それぞれ並列に接続された逆止弁90a、絞
り弁91aと、逆止弁90b、絞り弁91bを介してエ
アシリンダ55に接続されている。92、93はリミッ
トスイッチで、エアシリンダ55に取り付けられ、ピス
トンの前進端および後退端を検出する。94はサイレン
サーである。
【0029】図7において、95は油タンク。96は容
量可変型の油圧ポンプで、モータ97により駆動され、
フィルタ98を通して油タンク95内の油を汲み上げ、
フィルタ100を通して油圧回路101に供給する。9
9は圧力計で、油圧ポンプ96から吐出される圧油の圧
力を検出する。
【0030】102はリリーフ弁103を介して油圧回
路101に接続された電磁方向制御弁で、それぞれ並列
に接続された逆止弁104a、絞り弁105aと、逆止
弁104b、絞り弁105bを介して油圧モータ16に
接続されている。また、油圧回路101には、リリーフ
弁106を介してサーボ弁31が接続され、このサーボ
弁31に倣い加工用の油圧シリンダ26が接続されてい
る。
【0031】このような構成で、図8に示すフローチャ
ートに従って動作を説明する。作業開始前に、加工対象
となる歯車G(内歯歯車)の大きさに合わせて、スライ
ダ8を移動させローラ10の位置決めを行い、位置決め
ピン9でスライダ8を固定する。また、エアシリンダ1
3の後退端を設定するリミットスイッチ69と、エアシ
リンダ45の下降端位置を設定するリミットスイッチ8
6の位置を設定する。
【0032】まず、ピニオン14、接触子38、一対の
カッタ60が待機位置で待機している状態で、歯車Gを
4個のローラ4上に載置する(ステップS1)。
【0033】ついで、装置の始動スイッチを入れると、
電磁方向制御弁66が作動して、エアシリンダ13を、
そのピストンロッドが後退する方向に作動させる。する
と、スライドベース12がエアシリンダ13側に移動し
て、ピニオン14をローラ4上に載置された歯車Gに噛
み合わせるとともに、歯車Gの外周面がローラ10に当
接するまで、歯車Gをエアシリンダ13側へ移動させ、
歯車Gの位置決めを行う。このとき、歯車Gとピニオン
14の接触圧は、エアシリンダ13に供給される圧縮空
気の圧力できまる。エアシリンダ13のピストンロッド
がその後退端に達したことをリミットスイッチ69が検
出すると、電磁方向制御弁66が中立位置に復帰してエ
アシリンダ13の移動を停止させる(ステップS2)。
【0034】リミットスイッチ69の検出信号により、
電磁方向制御弁71が作動して、エアシリンダ21を、
そのピストンロッドを待機位置から加工位置側の移動端
まで移動させる。すると、スライドベース19が待機位
置から加工位置側へ移動し、スライドベース24および
スライドベース24上に配置された接触子38、カッタ
60を加工位置側へ移動させる。そして、エアシリンダ
21のピストンロッドがその移動端に達したことをリミ
ットスイッチ75が検出すると、電磁方向制御弁71が
中立位置に復帰してエアシリンダ21の移動を停止させ
る(ステップS3)。
【0035】リミットスイッチ75の検出信号により、
電磁方向制御弁77が作動して、エアシリンダ29を、
そのピストンロッドを下降端から上昇端へ移動させる。
すると、プレート30がその下降位置から上昇位置へ移
動し、接触子38を歯車Gの歯面と対向する位置へ移動
させる。そして、エアシリンダ29のピストンロッドが
その移動端に達したことをリミットスイッチ80が検出
すると、電磁方向制御弁77が中立位置に復帰してエア
シリンダ29の移動を停止させる(ステップS4)。
【0036】同時に、リミットスイッチ75の検出信号
により、電磁方向制御弁83、89が作動して、エアシ
リンダ45を、そのピストンロッドを上昇端から下降端
へ、エアシリンダ55を、そのピストンロッドを下降端
から上昇端へ移動させる。すると、昇降プレート43が
下降し、カッタ60を歯車Gの面取りが可能な高さ位置
へ移動させる。また、昇降プレート53が上昇し、カッ
タ60を歯車Gの面取りが可能な高さ位置へ移動させ
る。エアシリンダ45とエアシリンダ55のピストンロ
ッドがそれぞれ移動端に達したことをリミットスイッチ
86とリミットスイッチ92が検出すると、電磁方向制
御弁83と電磁方向制御弁89がそれぞれ中立位置に復
帰してエアシリンダ45とエアシリンダ55の移動を停
止させる(ステップS5)。
【0037】リミットスイッチ86とリミットスイッチ
92の検出信号により、モータ48とモータ56が作動
して、それぞれカッタ60を回転させる。同時に、油圧
回路のモータ97を作動させ、電磁方向制御弁102を
作動させて、油圧モータ16を作動させる。すると、油
圧モータ16から変速機15を介してピニオン14が駆
動され、歯車Gを回転させる(ステップS6)。
【0038】さらに、サーボ弁31を有効にすると、接
触子38が歯車Gに接触するまでは、サーボ弁31内に
組み込まれたばねの抗圧力で、スライダ34をばね47
を圧縮する方向に移動させる。このため、油圧シリンダ
26は、スライドベース24を、接触子38とカッタ6
0が歯車Gに近付く方向に移動させる。そして、接触子
38が歯車Gの歯面に接触すると、カッタ60が歯車G
の面取りを開始する。歯車Gが回転しているため、サー
ボ弁31内のばねとばね47の作用により、接触子38
に所定の押し付け力より大きな力が作用すると、接触子
38は押し付け力が小さくなる方向に移動し、押し付け
力が所定の力より小さくなると、接触子38は押し付け
力が大きくなる方向に移動する。すなわち、接触子38
は、歯車Gの歯面に沿って倣い移動する。この接触子3
8の移動をサーボ弁31に伝えて油圧シリンダ26の移
動方向を切り換えることにより、カッタ60を歯車Gの
歯面の沿って倣い移動させることができ、面取り加工を
行うことができる(ステップS7)。
【0039】接触子38が歯車Gの歯面の接触してから
の歯車Gの回転角(あるいは、ピニオン14の回転数、
時間などでもよい)を検出し、歯車Gが1回転(360
度)以上回転したとき、面取り加工が終了する。
【0040】加工が終了すると、サーボ弁31のスプー
ルに油圧が作用して、スプールを後退位置に移動させ
る。すると、油圧シリンダ26によりスライドベース2
4がピニオン14側に移動して、接触子38とカッタ6
0が歯車Gから離れる(ステップS8)。
【0041】加工終了から予め設定された時間(カッタ
60を歯車Gから離間させるための時間)経過すると、
モータ48とモータ56の電流が遮断され、カッタ60
の回転を停止させる。同時に、電磁方向制御弁102が
中立位置に移動して、油圧モータ16の回転を止め、ピ
ニオン14の回転を停止させる(ステップS9)。
【0042】ついで、電磁方向制御弁83、89が作動
して、エアシリンダ45を、そのピストンロッドを下降
端から上昇端へ、エアシリンダ55を、そのピストンロ
ッドを上昇端から下降端へ移動させる。すると、昇降プ
レート43が上昇し、カッタ60を歯車Gの面取り高さ
から移動可能な高さ位置へ移動させる。また、昇降プレ
ート53が下降し、カッタ60を歯車Gの面取りが可能
な高さから移動可能な高さ位置へ移動させる。エアシリ
ンダ45とエアシリンダ55のピストンロッドがそれぞ
れ移動端に達したことをリミットスイッチ87とリミッ
トスイッチ93が検出すると、電磁方向制御弁83と電
磁方向制御弁89がそれぞれ中立位置に復帰してエアシ
リンダ45とエアシリンダ55の移動を停止させる(ス
テップS10)。
【0043】同様に、電磁方向制御弁77が作動して、
エアシリンダ29を、そのピストンロッドを上昇端から
下降端へ移動させる。すると、プレート30がその上昇
位置から下降位置へ移動し、接触子38を歯車Gの歯面
と対向する位置から移動可能な位置へ移動させる。そし
て、エアシリンダ29のピストンロッドがその移動端に
達したことをリミットスイッチ81が検出すると、電磁
方向制御弁77が中立位置に復帰してエアシリンダ29
の移動を停止させる(ステップS11)。
【0044】リミットスイッチ81およびリミットスイ
ッチ87とリミットスイッチ93の検出信号により、電
磁方向制御弁71が作動して、エアシリンダ21を、そ
のピストンロッドを加工位置側から待機位置の移動端ま
で移動させる。すると、スライドベース19が待機位置
から加工位置側へ移動し、スライドベース24およびス
ライドベース24上に配置された接触子38、カッタ6
0を待機位置へ移動させる。そして、エアシリンダ21
のピストンロッドがその移動端に達したことをリミット
スイッチ74が検出すると、電磁方向制御弁71が中立
位置に復帰してエアシリンダ21の移動を停止させる
(ステップS12)。
【0045】リミットスイッチ74の検出信号により、
電磁方向制御弁66が作動して、エアシリンダ13を、
そのピストンロッドが前進する方向に作動させる。する
と、スライドベース12が歯車Gの中心方向に移動し
て、ピニオン14と歯車Gの噛み合いが解除される。エ
アシリンダ13のピストンロッドがその前進端に達する
と、電磁方向制御弁66が中立位置に復帰してエアシリ
ンダ13の移動を停止させる(ステップS13)。
【0046】歯車Gとピニオン14の噛み合いが解除さ
れた後、装置のスイッチを切り、ローラ4上から歯車G
を取り出す(ステップS14)。
【0047】上記の実施の形態によれば、加工すべき歯
車の歯面に倣う接触子とカッタとを同一回転中心上に配
置し、歯車の歯面に倣いながら端面の面取りを行うよう
にしたので、面取り角度や大きさが安定し、高品質の面
取り加工を行うことができる。また、後工程における焼
き割れの発生等をなくすことができる。さらに、倣い加
工であるため、歯車の歯形(モジュール)に関係なく面
取り加工を行うことができる。
【0048】また、カッタによる切削加工であるため、
加工部から排出される切り粉は、研削により発生する粉
塵に比べ大きいので、空気中に浮遊することなく床面上
に落下し、その処理も容易である。したがって、作業環
境を低下させることがない。
【0049】さらに、先端に90度のテーパ部が形成さ
れたカッタを用い、そのテーパ部で加工することによ
り、面取り角度を45度として返りの発生を抑えること
ができる。
【0050】なお、前記実施の形態において、カッタ6
0を歯車Gを加工する高さに移動させた後、昇降プレー
ト43、53をコラム41に固定するように、固定手段
を設けるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上述べた如く、本出願の請求項1に記
載の発明によれば、所定の間隔で放射状に配置された複
数のローラを備え、これらのローラ上に加工すべき歯車
を支持する支持手段と、この支持手段上に支持された歯
車の半径方向に移動可能に、かつ、回転可能に配置され
たピニオンを備え、このピニオンを前記歯車に噛み合わ
せ前記歯車を回転駆動する駆動手段と、回転可能な接触
部材を備え、この接触部材を前記歯車の歯面に所定の力
で接触させる倣い手段と、前記歯車の端面に対向するよ
うに配置され、前記接触部材の回転中心と同心上に回転
中心が位置するようにカッタを支持し、かつ、カッタの
軸心方向に移動可能な切削手段とを設けたので、面取り
角度や大きさが安定し、高品質の面取り加工を行うこと
ができる。また、後工程における焼き割れの発生等をな
くすことができる。さらに、歯車の歯形に関係なく面取
り作業を行うことができる。
【0052】また、カッタによる切削加工であるため、
加工部から排出される切り粉は、研削により発生する粉
塵に比べ大きいので、空気中に浮遊することなく床面上
に落下し、その処理も容易である。したがって、作業環
境を低下させることがない。
【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明において、前記歯車の両端面に対向
するよう一対の切削手段を設けたので、歯車の両面から
同時に面取りを行うことができ、作業効率を向上させる
ことができる。
【0054】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載の発明にお
いて、前記カッタは、その先端に90度のテーパ部が形
成され、このテーパ部で歯車の面取りを行うようにした
ので、返りの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯車端面の面取り装置の正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の側面図。
【図4】図1における倣い手段の正面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】本発明による歯車端面の面取り装置の空圧回路
図。
【図7】図4に示す倣い手段の油圧回路図。
【図8】本発明による歯車端面の面取り装置の動作順序
を示すフローチャート。
【符号の説明】
G…歯車、4…ローラ、14…ピニオン、31…サーボ
弁、38…接触子、43…昇降プレート、53…昇降プ
レート、60…カッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴻巣 寅彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 小山 正幸 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3C025 DD04 DD15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔で放射状に配置された複数のロ
    ーラを備え、これらのローラ上に加工すべき歯車を支持
    する支持手段と、この支持手段上に支持された歯車の半
    径方向に移動可能に、かつ、回転可能に配置されたピニ
    オンを備え、このピニオンを前記歯車に噛み合わせ前記
    歯車を回転駆動する駆動手段と、回転可能な接触部材を
    備え、この接触部材を前記歯車の歯面に所定の力で接触
    させる倣い手段と、前記歯車の端面に対向するように配
    置され、前記接触部材の回転中心と同心上に回転中心が
    位置するようにカッタを支持し、かつ、カッタの軸心方
    向に移動可能な切削手段とを設けたことを特徴とする歯
    車端面の面取り装置。
  2. 【請求項2】前記歯車の両端面に対向するよう一対の切
    削手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯車
    端面の面取り装置。
  3. 【請求項3】前記カッタは、その先端に90度のテーパ
    部が形成され、このテーパ部で歯車の面取りを行うこと
    を特徴とする請求項1もしくは請求項2のいずれかに記
    載の歯車端面の面取り装置。
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