JP2001205112A - クランプ - Google Patents

クランプ

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JP2001205112A
JP2001205112A JP2000020272A JP2000020272A JP2001205112A JP 2001205112 A JP2001205112 A JP 2001205112A JP 2000020272 A JP2000020272 A JP 2000020272A JP 2000020272 A JP2000020272 A JP 2000020272A JP 2001205112 A JP2001205112 A JP 2001205112A
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arms
clamp
test tube
rear end
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JP2000020272A
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Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Gakken Holdings Co Ltd
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Gakken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験管等を挟持し、スタンドに支持するクラ
ンプを、試験管等の挟持作動を確実化しつつ構造簡素、
製作容易に得たい。 【解決手段】 柱状のスタンド27に取付、支持し、試
験管30の首部等を挟んで保持するようにした試験管等
を挟持するクランプ1において、向い合う面の少なくと
も一方に、試験管30の首部等を挟み込む凹部2b〜2
d,3b〜3dを備える一対の挟持アーム2,3と、一
対の挟持アーム2,3の長手方向に対して直交するよう
に配置され、第1の挟持アーム2に設けた長孔10を貫
通し、第2の挟持アーム3に先端部を揺動可能に軸支し
たガイド軸5と、ガイド軸の第1の挟持アームの外方に
突出した軸部に形成したボルト部5aと、該ガイド軸5
のボルト部5aに螺合するナット7と、第1及び第2の
挟持アーム2,3の後端面間2f,3fにわたるように
配置され、第1及び第2の挟持アーム2,3の後端部を
連結する板バネ8とからなるクランプ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラスコ、ビーカ
ー等の試験管等を挟持し、スタンドに保持するクランプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラスコやビーカー等の試験管等を挟持
し、スタンド等に保持する挟持具としてする挟持具とし
て、従来、実開昭55−122838号公報、実開
昭57−115643号公報、実開平1−107429
号公報に開示された技術がある。
【0003】上記の挟持具は、各先端部に対称的にゴ
ムクッション材を設けた略L形の一対のアームの各端部
を回転可能に軸止する。各アーム間に、これと直交する
ように締付用ガイド軸を通し、ガイド軸の一端部は一方
のアームに軸支し、ガイド軸の他端部は他方のアームを
貫通させ、ガイド軸のアーム間周にコイルバネを縮装す
る。ガイド軸の一端部を一方のアーム部の外側に延出
し、この部分にネジ部を設け、該ネジ部にナットを螺合
し、各アームの先端部間で試験管等を挟み、ナットの螺
合締め付けでアーム間のガイド軸のコイルバネの弾性力
を調整し、挟持力を調整するものである。
【0004】具体的に、このような構造の試験管等を挟
持するクランプの一例を図8で示す。クランプ100
は、後端部を軸101で軸止して揺動するヒンジ部を構
成した一対のアーム102,103を備え、アームの一
方102に挟持用凹部102aを設け、又該アーム10
2の後部に凹所102bを備え、他方のアーム103の
後部には長さ方向への長孔103aを備える。アーム1
03に設けた長孔103aを介して締付用のガイド軸1
04をアーム102の凹所102b内にその先端部を臨
ませるように通し、軸105によりガイド軸104を揺
動自在に軸止し、ガイド軸104の上半部にはボルト部
104aを備え、ガイド軸104周にはコイルバネ10
6を縮装する。ガイド軸104の上部はアーム103の
長孔103aの外方に突出し、ワッシャ107を介して
調節ナット108をボルト部104aに螺合する。尚、
109はアーム102の後端部に螺着した支持棒であ
り、スタンド等に支持具を介して該支持棒109により
クランプ100を支持する。
【0005】上記のクランプは、一対の挟持片の軸部
に捩りバネを介装し、挟持片をバネの弾性捩り作用で締
め付け、試験管の首部等を挟持するものである。上記
の挟持具は、一対の計器挟み板を軸及びC形バネで弾性
的に開閉自在に支持した構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術におい
て、上記及び図8の構造の試験管用クランプでは、ガ
イド軸104周で、開閉作動する一対のアーム102,
103間にコイルバネ106を縮装する必要がある。従
って、構造が複雑となること、クランプの組立、製作が
面倒である。又アーム102,103の開閉ヒンジ機構
として、該アーム102,103の基端部を軸止するた
めの支軸101を必要とし、この結果部品点数が多くな
り、構造が複雑化し、組立、製作の点でも面倒となる。
又これ等によりコストも高くなる。
【0007】上記の構造では、軸止及び軸周に設けた
捩りバネを必要とし、上記と同様に部品点数が多くな
ること、構造が複雑化すること、組立、製作が面倒とな
ること、コストが高くなる等の不都合がある。上記の
構造では、軸止及び一対の挟み板を弾圧する複数のC形
バネを必要とし、上記,以上に部品点数が多くなる
こと、構造が複雑化すること、組立、製作が面倒とな
る、コストが高くなること等の不都合がある。
【0008】本発明は以上の課題を解決すべくなされた
ものである。本発明の目的とする処は、部品点数が極め
て少なく、しかも構造が簡素で、組立、製作が容易であ
り、しかも安価に得ることが可能である試験管用クラン
プを提供することにある。又本発明の目的とする処は、
試験管等を挟持するクランプとして、機能性、耐久性に
も優れ、試験管等を確実に挟持し、保持し得るクランプ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、柱状のスタンドに取付、支持し、試験管
の首部等を挟んで保持するようにした試験管等を挟持す
るクランプにおいて、向い合う面の少なくとも一方に、
試験管の首部等を挟み込む凹部を備える第1及び第2の
アームと、前記各アームの長手方向に対して直交するよ
うに配置され、第1のアームに設けた長孔を貫通し、第
2のアームに先端部を揺動可能に軸支し、一部にボルト
部を設けた揺動ガイド軸と、前記揺動ガイド軸の第1の
アームの外方に突出したボルト部に螺合し、各アームを
開閉作動させるナットと、前記第1及び第2のアームの
後端面間にわたるように配置され、第1及び第2のアー
ムの後端部を連結する該第1及び第2のアームのヒンジ
部材を兼ねる板バネとからなることを特徴とする。
【0010】請求項1では、第1、第2のアームの弾性
挟持作用及び該各アームのヒンジ結合を、1個の板バネ
で行なうので、部品点数が最少で足りる。又2個のアー
ムの後端部間を板バネで連結するだけなので、組立、製
作が容易である。更にアーム間に位置するガイド軸はコ
イルバネを要せず、先端部を揺動自在としながら挟持ア
ームを開閉方向にガイドするので、構造が簡素で、安価
である。
【0011】請求項2は、請求項1において、第1及び
第2のアームの後端部は、向い合う角部で突き当てら
れ、各挟持アームの後端面は平坦で、該後端面間にかけ
て前記板バネをかけわたし、該板バネは、一端部側を一
方のアームの後端部に止着し、該板バネは、他端部側を
他方のアームの後端部に支持棒を止着したことを特徴と
する。
【0012】請求項2では、板バネは一方のアームの後
端面にネジ止等で止着され、又板バネは他方の挟持アー
ムの後端面に支持棒を介して止着するので、支持棒が板
バネの固定具として作用し、部品点数が減少し、部品の
共通化を図ることができる。又2個の挟持アームの後端
部は、向い合う角部で突き当てられ、この突き当てられ
た角部を支点として板バネをヒンジとして開閉作動す
る。従って、2個のアームを開閉自在に、揺動自在に止
着するためのヒンジ部材や軸を全く必要としない構造が
実現できる。
【0013】請求項3は、請求項1又は請求項2におい
て、凹部は第1及び第2のアームの向い合う面に対称的
に設けられ、該凹部は、アームの長さ方向に大小複数設
け、各アームの向い合う面には柔軟材を貼着したことを
特徴とする。
【0014】請求項3では、複数の凹部が各アームの向
い合う面に設けられているので、径が大小異なる試験管
等の夫々を、径に応じて的確、確実に保持することがで
きる。又アーム間で試験管等を挟持する際、柔軟材で試
験管等の首部等を挟持するので、試験管等を傷めること
がなく、且つ試験管等を確実に挟持することができる。
【0015】請求項4は、柱状のスタンドに取付、支持
し、試験管等の首部等を挟んで保持するようにした試験
管等を挟持するクランプにおいて、アームの向い合う面
に、試験管等の首部等を挟み込む凹部を設け、且つアー
ムの長さ方向に対して直交する方向に上下方向に貫通す
る長孔を設けた一対の対称形状、対称構造のアームを備
え、前記各アームの一方のアームの長孔に先端部を嵌合
して揺動可能に軸支し、一部にボルト部を設けた揺動ガ
イド軸と、他方のアームの長孔に前記揺動ガイド軸を貫
通させ、該アームの外方に突出したボルト部に螺合し、
各アームを開閉作動させるナットと、前記各アームをヒ
ンジ結合し、且つ各アームを開放する方向に付勢するバ
ネ部材とからなることを特徴とする。
【0016】請求項4では、クランプを構成する一対の
アームは、向い合う面(挟持面)に凹部と、長さ方向に
直交する長孔を備え、これ等凹部、長孔を含んで一対の
各アームは対称形状、対称構造なので、同形状のものを
2個用意し、一方を他方に対して反転させて組み付けれ
ば良く、部品の共通化、従って部品点数の減少、組み付
けの容易化、製作の容易化、部品の共通化によるコスト
ダウンを図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は、本発明に係るクランプの外観斜視
図である。クランプ1は、対称形状の一対の挟持アーム
2,3を備える。説明の便宜上一方の挟持アームを第1
の挟持アーム2とし、他方の挟持アームを第2の挟持ア
ーム3として説明する。挟持アーム2,3は所定の長さ
を有する。各アーム2,3の向い合う面2a,3a(挟
持する面)には、凹部2b,2c,2d,3b,3c,
3dを備える。
【0018】上記した凹部は複数設けられており、図示
した実施の形態では、各アーム2,3の長さ方向の先部
のもの2b,3bが小さく、次のもの2c,3cがこれ
よりも大きく、後部のもの2d,3dが更に大きく、実
施の形態では各3個づつ設けられている。これ等の凹部
2b〜2d,3b〜3dを設けた各アーム2,3の向い
合う面2a,3aの凹部を設けた部分には、樹脂、ゴ
ム、布等の柔軟材4,4を貼着する。
【0019】第1のアーム2の後半部上には、締付用の
ガイド軸5の上半部のボルト部5aが突出し、これにワ
ッシャ6を介して調節ナット7を螺合する。又第1及び
第2のアーム2,3の後端部には、ヒンジ部材を兼ねる
矩形の板バネ8を架け渡し、板バネ8の一端部側は、第
1のアーム2の後端面にネジ9で止着し、板バネ8の他
端側は、第2のアーム3の後端面に突設する支持棒13
を介してネジ止めする。
【0020】図2は、クランプの縦断側面図である。第
1のアーム2及び第2のアーム3は対称形状をなし、各
アーム2,3の前記した凹部2b〜2d及び3b〜3d
は、対称形状のV形をなす。第1のアーム2の後半部に
は長さ方向に長い長孔10を厚さ方向に貫通するように
設け、一方、第2のアーム3の対称部には、同様に長孔
11を設け、上下の長孔10,11に上から前記した締
付用ガイド軸5を通す。ガイド軸5の下端部5bは下側
の第2のアーム3の長孔11内に遊合し、該下端部5b
を長孔11を横断するように設けた軸12により揺動自
在に軸止する。
【0021】前記したガイド軸5は、上記長孔11を通
って上側の第1のアーム2の長孔10を通り、ボルト部
5aを含む上半部を該第1のアーム2の長孔10上に大
きく突出させる。長孔10の上面には、該長孔よりも大
きい前記ワッシャ6を臨ませ、ボルト部5aに前記した
ナット7を螺合する。尚、ボルト部5aの頂部には、キ
ャップ5cを被着した。上側の第1のアーム2の長孔1
0は貫通している必要があるが、下側の第2のアーム3
の長孔11は、ガイド軸5の下端部5bが遊合し、軸1
2を支点として揺動可能であれば良いので、凹部でも良
い。
【0022】本実施の形態では、図2及び後述する図3
で明示したように各アーム2,3は、凹部、長孔及び後
述す板バネの取付面、ネジ止め部を含んで対称形状をな
す。従って、同じ形状、構造のアームを2個用意し、一
方を反転させることで対称的な配置となる。これによ
り、1種類のアームで足りることとなり、製作の点、コ
ストの点で上有利となる。
【0023】各アーム2,3の後端部は対称的に直角で
あり、直角な角部2e,3eを突き合せ、一方、各アー
ム2,3の後端面2f,3fは平坦面とし、後端面2
f,3fに矩形の板バネ8を架け渡すように重ね合わせ
る。板バネ8は、図の上下方向の中点(各アーム2,3
の後端部の直角な角部2e,3e)を境にしてV形に開
くように弾性を付与して形成されている。板バネ8は、
一端部側を、第1のアーム2の後端面2fに長さ方向に
穿設したネジ穴2gを介して、ネジ9により該後端面2
fのネジ止めする。又板バネ8は、他端部側を、第2の
アーム3の後端面3fに、長さ方向に穿設したネジ穴3
gを介して支持棒13の先端部に形成したネジ部13a
によりネジ止めする。
【0024】図3は、クランプの分解斜視図である。図
で明らかなようにアーム2,3は対称形状、対称構造で
あり、下側の第2のアーム3の長孔11内にガイド軸5
の先端部を遊合し、軸12で事前に止着しておく。爾
後、上側の第1のアーム2の長孔10にガイド軸5を通
し、アーム2,3の後端部の角部2e,3eが突き合さ
るように該アーム2,3を重ね合せ、後端面2f,3f
を揃え、V形の板バネ8の事前に設けた取付孔8b,8
cを後端面2f,3fのネジ穴2g,3gに合せ、ネジ
9及び支持棒13を介して板バネ8を各アーム2の後端
面2f,3fに結合する。
【0025】爾後、ワッシャ6、ナット7を、第1のア
ーム2上に突出したガイド軸5のナット部5aに螺合
し、キャップ5cをその先端部に被着する。このよう
に、本発明に係るクランプは、その構成部品が極めて少
なくて足りる。又その組立が極めて容易であり、製作の
点で極めて容易であることが理解できる。
【0026】以上においては、図2における第1及び第
2のアーム2,3の後端部の上下で突き合された角部2
e,3e、板バネ8の上下方向の中心部8a(V形屈曲
部)がヒンジとなり、各アーム2,3はこれを支点とし
て図の上下方向に開閉可能である。板バネ8は、上下の
アーム2,3を開く方向に付勢しており、図において、
ナット7を弛める方向に廻すことで、後端部の角部2
e,3e及び板バネ8の中心部8aを支点として上下の
アーム2,3は開く方向に揺動する。又ナット7を締め
る方向に廻すことで、上下のアーム2,3は閉じる方向
に揺動する。これにより、試験管の太さ、挟持力(締付
力)を調節する。
【0027】以上のように、本発明では、ガイド軸5周
にコイルバネを縮装する必要がなく、従って、弾発力が
大きく、ガイド軸5周に装着し、上下のアーム間に介装
することが難しいコイルバネを、上下のアーム間に装着
する必要が全くなく、組立性に優れ、製作が容易であ
る。又各アームの後端部の角部2e,3e及び1枚の板
バネ8が、上下のアーム2,3のヒンジ部を構成するの
で、アーム相互を軸止する構造や別個のヒンジ構造を必
要とせず、この点においても構造が簡素であり、又部品
が少なくてすみ、組立、製作が容易である。これによ
り、従来に比較し、コスト的に極めて有利であることが
理解できる。
【0028】図4は、クランプをスタンドに取付、保持
するホルダーの正面図である。図5は同斜視図である。
図4、図5を参照しながらホルダーを説明する。ホルダ
ー20は、本体21の両側に直交する方向に2個の保持
溝22,23を備える。図4の紙面表裏方向に貫通する
第1の保持溝22の外側片部22aには、側片部22a
の外側に位置する摘み24aで螺回動する止めボルト2
4を備える。
【0029】又図4において紙面表方向に開放し、上下
に貫通する第2の保持溝23の外側片部23aには、側
片部23aの外側に位置する摘み25aで螺回動する止
めボルト25を備える。図5の斜視図で示したように、
ホルダー20の第2の保持溝23にスタンドの支柱26
を係合し、摘み25aを回動してボルト25の先端部で
ホルダー20を該支柱26に固定する。一方、スタンド
の支柱26に対して直交する方向を向く第1の保持溝2
2に支持棒13の一部を水平状態で係合し、摘み24a
を回動してボルト24の先端部で前記したクランプ1の
支持棒13の一部を、該ホルダー20に固定する。
【0030】図6は、スタンドの支柱にホルダーを介し
てクランプを取付、支持した状態を示す斜視図である。
スタンドの支柱26に、ホルダー20を第2の保持溝2
3で挿入し、止めボルト25を摘み25aを介して回動
し、支柱26にホルダー20を固定し、該ホルダー20
を取付、保持する。ボルト25を弛めることで、ホルダ
ー20の高さ位置を任意に調節することができる。
【0031】上記により、支柱26の一側外方で、該支
柱26の方向(縦方向)に対し直交する方向にホルダー
20の第1の保持溝22が突出して位置することとな
る。上記第1の保持溝22に、前記したクランプ1の支
持棒13の中間部〜後半部の任意の部分を挿入し、止め
ボルト24を摘み24aを介して回動し、該保持溝22
内に該支持棒13の一部を固定し、取付、保持する。こ
れにより、該支柱26に、該支柱26に対して直角の方
向に突出するようにクランプ1を取付、支持することと
なる。
【0032】クランプ1のアーム2,3間、図では向い
合う最も大きい凹部2d,3d間に細長い試験管30の
上部を挟持し、図では試験管30は縦向きに挟持してい
るが、止めボルト24を若干弛めることで、図6の矢印
のように支持棒13を中心として回動させることがで
き、試験管30の角度を任意に調節することが可能であ
る。又支持棒13を保持溝22内で前後動させること
で、突出位置を調節することができる。尚、試験管30
は、一般にガラス製で、脆弱であるが、アーム2,3の
挟持面に柔軟材4,4が貼着されているので、試験管3
0に無理な力をかけることなく、傷めることなくアーム
2,3間に挟持することができる。
【0033】図7は、試験管30をスタンド27に支持
し、火炎で試験管30を加熱する実験を示す説明的側面
図である。スタンド287、例えば基台28に起立設置
された支柱26を備え、クランプ1で前記したように細
長い試験管30の上部を挟持する。試験管30の下には
ガスバーナー等の加熱用バーナ31を配置し、該バーナ
31は下端部の基台部31aを、スタンド28の基台2
8上に止め具33で着脱自在に固定した。尚、図中32
はガスバーナ31にガスを供給するホースである。
【0034】以上、図示した実施の形態を説明したが、
試験管に限らず、フラスコ等挟持する試験器具や実験器
具の対象は任意である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、柱状のスタンドに取付、支持し、試
験管等の首部等を挟んで保持するようにした試験管等を
挟持するクランプにおいて、向い合う面の少なくとも一
方に、試験管等の首部等を挟み込む凹部を備える第1及
び第2のアームと、各アームの長手方向に対して直交す
るように配置され、第1のアームに設けた長孔を貫通
し、第2のアームに先端部を揺動可能に軸支し、一部に
ボルト部を設けた揺動ガイド軸と、揺動ガイド軸の第1
のアームの外方に突出したボルト部に螺合し、各アーム
を開閉作動させるナットと、第1及び第2のアームの後
端面間にわたるように配置され、第1及び第2のアーム
の後端部を連結する該第1及び第2のアームのヒンジ部
材を兼ねる板バネとからなるようにした。
【0036】請求項1では、第1、第2のアームの弾性
挟持作用及び該各アームのヒンジ結合を、1個の板バネ
で行なうので、各アームを揺動自在に結合するヒンジ部
材や軸部材を一切必要としない。従って、構成部品の点
数が最少で足りる。又2個のアームの後端部間を板バネ
を架け渡し、後端部間を連結するだけの構造なので、試
験管等を挟持するクランプの組立、製作が容易である。
更にアーム間に位置するガイド軸はコイルバネを必要と
せず、先端部を揺動自在としながら挟持アームを開閉方
向にガイドするので、構造が簡素で、作動が確実であ
り、頑丈で耐久性に優れる。そして、部品点数が少な
く、組立、製作が容易なことから、クランプを安価に提
供することができる。
【0037】請求項2は、請求項1において、第1及び
第2のアームの後端部は、向い合う角部で突き当てら
れ、各挟持アームの後端面は平坦面で、該後端面間にか
けて前記板バネをかけわたし、該板バネは、一端部側を
一方のアームの後端部に止着し、該板バネは、他端部側
を他方のアームの後端部に支持棒を止着した。
【0038】請求項2では、板バネは一方のアームの後
端面にネジ止等で止着され、又板バネは他方の挟持アー
ムの後端面に支持棒を介して止着するので、支持棒が板
バネの固定具として機能し、この点においても部品点数
が減少し、部品の共通化を図ることができる。又2個の
挟持アームの後端部は、向い合う角部で突き当てられ、
この突き当てられた角部を支点として板バネをヒンジと
して開閉作動するので、試験管の挟持作用が確実になさ
れる。従って、2個のアームを開閉自在、揺動自在に止
着するためのヒンジ部材や軸を全く必要としないクラン
プの実用性に優れた構造が実現できる。
【0039】請求項3は、請求項1又は請求項2におい
て、凹部を第1及び第2のアームの向い合う面に対称的
に設け、凹部は、アームの長さ方向に大小複数設け、各
アームの向い合う面には柔軟材を貼着した。
【0040】請求項3では、複数の凹部が各アームの向
い合う面に設けられているので、径が大小異なる試験管
等の夫々を、径に応じて的確、確実に保持することがで
きる。又各アーム間で試験管等を挟持する際には、柔軟
材で試験管等の首部等を弾性挟持することとなり、試験
管等を傷めることがなく、且つ試験管等が滑ることな
く、ソフトに確実に挟持することができる。
【0041】請求項4は、柱状のスタンドに取付、支持
し、試験管等の首部等を挟んで保持するようにした試験
管等を挟持するクランプにおいて、アームの向い合う面
に、試験管等の首部等を挟み込む凹部を設け、且つアー
ムの長さ方向に対して直交する方向に上下方向に貫通す
る長孔を設けた一対の対称形状、対称構造のアームを備
え、各アームの一方のアームの長孔に先端部を嵌合して
揺動可能に軸支し、一部にボルト部を設けた揺動ガイド
軸と、他方のアームの長孔に前記揺動ガイド軸を貫通さ
せ、該アームの外方に突出したボルト部に螺合し、各ア
ームを開閉作動させるナットと、各アームをヒンジ結合
し、且つ各アームを開放する方向に付勢するバネ部材と
からなる。
【0042】請求項4では、クランプを構成する一対の
アームは、向い合う面(挟持面)に凹部と、長さ方向に
直交する長孔を備える。これ等凹部、長孔を含んで一対
の各アームは対称形状、対称構造である。従って、同形
状のアームを2個用意し、一方を他方に対して反転させ
て各アームを組み付ければ良い。このため、構成部品の
共通化が図れ、これにより部品点数の減少、組み付けの
容易化、製作の容易化、部品の共通化によるコストダウ
ンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの外観斜視図
【図2】クランプの縦断側面図
【図3】クランプの分解斜視図
【図4】クランプをスタンドに取付、保持するホルダー
の正面図
【図5】クランプをスタンドに取付、保持するホルダー
の斜視図
【図6】スタンドの支柱にホルダーを介してクランプを
取付、支持した状態を示す斜視図
【図7】試験管をスタンドで支持し、火炎で試験管を加
熱する実験を示す説明的側面図
【図8】従来のクランプの一例を示す縦断側面図
【符号の説明】
1…クランプ、 2,3…第1、第2のアーム、 2b
〜2d,3b〜3d…凹部、 2e,3e…角部、 2
f,3f…アームの後端面、 4…柔軟材、5…ガイド
軸、 5a…ボルト部、 7…ナット、 8…板バネ、
9…板バネ止着用ネジ、 10,11…長孔、 13
…支持棒、 27…スタンド、 30…試験管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状のスタンドに取付、支持し、試験管
    等の首部等を挟んで保持するようにした試験管等を挟持
    するクランプにおいて、 向い合う面の少なくとも一方に、試験管等の首部等を挟
    み込む凹部を備える第1及び第2のアームと、 前記各アームの長手方向に対して直交するように配置さ
    れ、第1のアームに設けた長孔を貫通し、第2のアーム
    に先端部を揺動可能に軸支し、一部にボルト部を設けた
    揺動ガイド軸と、 前記揺動ガイド軸の第1のアームの外方に突出したボル
    ト部に螺合し、各アームを開閉作動させるナットと、 前記第1及び第2のアームの後端面間にわたるように配
    置され、第1及び第2のアームの後端部を連結する該第
    1及び第2のアームのヒンジ部材を兼ねる板バネと、 からなることを特徴とするクランプ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のアームの後端部は、
    向い合う角部で突き当てられ、各挟持アームの後端面は
    平坦で、該後端面間にかけて前記板バネをかけわたし、
    該板バネは、一端部側を一方のアームの後端部に止着
    し、該板バネは、他端部側を他方のアームの後端部に支
    持棒を止着したことを特徴とする請求項1に記載のクラ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 前記凹部は第1及び第2のアームの向い
    合う面に対称的に設けられ、該凹部は、アームの長さ方
    向に大小複数設け、各アームの向い合う面には柔軟材を
    貼着したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のクランプ。
  4. 【請求項4】 柱状のスタンドに取付、支持し、試験管
    等の首部等を挟んで保持するようにした試験管等を挟持
    するクランプにおいて、 アームの向い合う面に、試験管等の首部等を挟み込む凹
    部を設け、且つアームの長さ方向に対して直交する方向
    に上下方向に貫通する長孔を設けた一対の対称形状、対
    称構造のアームを備え、 前記各アームの一方のアームの長孔に先端部を嵌合して
    揺動可能に軸支し、一部にボルト部を設けた揺動ガイド
    軸と、 他方のアームの長孔に前記揺動ガイド軸を貫通させ、該
    アームの外方に突出したボルト部に螺合し、各アームを
    開閉作動させるナットと、 前記各アームをヒンジ結合し、且つ各アームを開放する
    方向に付勢するバネ部材と、 からなることを特徴とするクランプ。
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Cited By (3)

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