JP2001204691A - 瞳孔測定装置 - Google Patents

瞳孔測定装置

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JP2001204691A
JP2001204691A JP2000016978A JP2000016978A JP2001204691A JP 2001204691 A JP2001204691 A JP 2001204691A JP 2000016978 A JP2000016978 A JP 2000016978A JP 2000016978 A JP2000016978 A JP 2000016978A JP 2001204691 A JP2001204691 A JP 2001204691A
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pupil
eyeball
light emitting
measuring device
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JP2000016978A
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Takeyuki Suzuki
健之 鈴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉ループ方式より鋭敏な反応が得られる開ル
ープ方式で、可視光集光手段のコンパクト化を可能にす
る。 【解決手段】 撮像部11、赤外線発光部12および可
視光集光部13を2組保持する保持部14と、各撮像部
11の撮像で得られる眼球Eの画像から瞳孔Hの大きさ
を算出する信号処理部15とを備え、可視光LED13
Dにより成る可視光発光部131と、眼球Eからの赤外
線を撮像部11に反射するほか、可視光発光部131か
らの可視光の一部を眼球Eの前方側に反射するとともに
その残部を透過させるコーティングが施されて成るハー
フミラー132と、このハーフミラー132からの可視
光を眼球E側に反射するとともに、その反射した可視光
による眼球Eへの照射光の光束径を眼球Eの瞳孔径より
小さくするように集光する凹面ミラー133とで可視光
集光部13を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瞳孔の大きさなど
を計測する瞳孔測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の瞳孔対光反応を計測するための瞳
孔測定装置は、対光反応を誘発するための可視光の光束
径が瞳孔径よりも大きいいわゆる閉ループ系の計測方式
が殆どであった(「外径測定器、電子瞳孔計、および自
律神経機能検査装置」<特開平7−163522号公報
参照>、「瞳孔測定装置およびアルツハイマー病診断装
置」<特開平9−28672号公報参照>、「病態判定
装置」<特開平10−28674号公報参照>)。
【0003】閉ループ方式では、図10に示すように、
眼球Eの瞳孔Hを照射する光束径が瞳孔径より大きいた
め、可視光を照射開始後、瞳孔が小さくなるにつれて瞳
孔内部に入射する全光量は減少する。瞳孔に入射する全
光量が減少するにつれて縮瞳(瞳孔が小さくなること)
が抑制される作用がはたらき、結果として瞳孔反応が鈍
化する傾向にある。それに対して、閉ループ方式で得ら
れる反応より鋭敏な瞳孔反応を調べるために、対光反応
を誘発する可視光の光束径を瞳孔径よりも小さくし、可
視光の全光束を眼球の瞳孔内部に照射するいわゆる開ル
ープ系の計測方式も行われていた(図12参照)。
【0004】(参考文献:星野聖「瞳孔平滑筋の形態学
的特殊性に基づく対光反応の数理モデル」、テレビジョ
ン学会誌,Vol1.48,No.8、pp1036−
1042,1994)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記の開ルー
プ方式では、眼球運動や頭部運動が生起するとそれに対
応して眼球への照射光がずれ、その結果、照射光の一部
又は全部が瞳孔内部からずれてしまうという問題があ
り、そのため従来の開ループ方式では計測が困難でかつ
被験者に対して頭部運動や眼球運動を固定するなどの負
担を強いることになる。
【0006】そこで、閉ループ方式より鋭敏な反応が得
られる開ループ方式であって、しかも計測が容易で、被
験者に負担を与えることがない、瞳孔測定装置が本出願
人により別途提案されている(特願平11−11572
0号)。
【0007】この瞳孔測定装置の概略構成を図11に示
す。この瞳孔測定装置は図示するように、赤外線発光手
段、可視光集光手段、可視光発光手段、眼球撮像手段の
構成要素を固定保持し、両側のつる部1a、1aを被験
者の耳に掛けて被験者の顔面に装着するフレーム1と、
このフレーム1とは別体に配置される撮像信号処理手段
2及び可視光発光制御手段3とからなる。
【0008】可視光発光手段は、フレーム1の前枠部1
bの被験者側の面に所定間隔で例えば後述するようにマ
トリクス状に配置される複数の可視光発光ダイオート゛4
…から構成され、この可視光発光ダイオート゛4…が消灯
した状態から点灯した状態へ変化することにより瞳孔対
光反応を誘発させるためのものである。
【0009】可視光集光手段は、フレーム1の前枠部1
bの中央部から被験者方向に突出して左右の眼球E1,
E2に対応するように左右両側に分離する分離体1cの
両側に夫々が保持固定され、分離体1cで左右に分離配
置される上記可視光発光ダイオート゛4…に夫々対向配置
された集光レンズ5,5から構成され、これら集光レン
ズ5,5により、可視光発光ダイオート゛4…から照射さ
れる可視光を集光して、フレーム1を装着した被験者の
眼球E1,E2の瞳孔Hの径より光束径を小さくする。
【0010】赤外線発光手段は、分離体1cの被験者側
の先部の両側に設けた支持部8に、眼球E1,E2に対
して照射方向を持たせるように保持固定された赤外線発
光ダイオード6…からなり、自然光が少ない暗環境下に
おいても眼球E1,E2を赤外線発光ダイオード6…の
赤外光で照射して、眼球撮像手段のCCDカメラ7で眼
球画像を取得できるようにするためのもので、照射する
光の波長領域として赤外波長領域を用いるため、被験者
に感知されることはない。ここで赤外線発光ダイオード
6…の個数や赤外線出力は、使用環境によって入射する
自然光の量により設定される。また赤外線発光ダイオー
ド6…及び支持部8は被験者の視野を妨げないように配
置することにより、被験者の注意を他の注視対象に向け
させるように配慮してある。
【0011】眼球撮像手段は、フレーム1の両側のつる
部1a,1aに夫々集光レンズ5,5の光軸方向と直交
する方向に撮像方向を持つように取り付けられたCCD
カメラ7と、各支持部8に保持固定され、集光レンズ
4、4で集光された可視光を眼球E1,E2側へ透過さ
せ、かつ眼球E1,E2からの光をCCDカメラ7へ入
射させるように反射するハーフミラー9とで構成され、
このハーフミラー9はCCDカメラ7の位置を被験者の
視界外に配置するために眼球E1,E2の撮像と可視光
発光ダイオート゛4…の可視光による眼球E1,E2への
照射を可能としている。
【0012】保持手段たる眼鏡型フレーム1は被験者が
顔面に装着することにより、フレーム1が被験者の顔と
ずれない限り、上記の可視光発光ダイオード6…、集光
レンズ5,5、ハーフミラー9,9、CCDカメラ7,
7、赤外線発光ダイオード6…等の構成要素が頭部運動
によってずれるのを防止するためのもである。
【0013】撮像信号処理手段2は、眼球撮像手段を構
成するCCDカメラ7,7から得られる眼球画像より眼
球E1,E2の瞳孔Hの大きさを計算し、またフレーム
1が頭部とずれた場合や眼球運動が生じた場合などの理
由によりCCDカメラ7で得られた画像内の瞳孔Hの中
心位置のずれ量を検出する瞳孔位置ずれ検出手段の機能
を備えている。瞳孔Hの大きさとしては瞳孔径(横径又
は縦径)や瞳孔面積などが計算される。
【0014】撮像信号処理手段2で検出された瞳孔Hの
中心位置のずれ量の情報DAは可視光発光制御手段3で
利用される。
【0015】可視光発光制御手段3は、撮像信号処理手
段2より得られる瞳孔中心位置のずれ量の情報DAに基
づいて、可視光発光ダイオード4…から照射され、集光
レンズ5で集光される可視光の全光束が位置ずれが生じ
た後の瞳孔Hの中心位置に対しても瞳孔Hの内部に入射
するように、異なる位置にある可視光発光ダイオード4
…を点灯するように変更制御するもので、この点灯制御
によって集光された光束が常に瞳孔Hの内部に入射する
ようになる。
【0016】尚L1,L2は信号線である。
【0017】而して、図11において、赤外線発光ダイ
オード6…によって照らされた眼球E1,E2は、ハー
フミラー9,9を経由してCCDカメラ7,7によって
撮像される。撮像された眼球画像は撮像信号処理手段2
によって瞳孔Hの大きさが計算され、かつ瞳孔Hの中心
位置を計算して、瞳孔Hの中心位置のずれ量を算出す
る。
【0018】ここでハーフミラー9,9に反射防止膜な
どのコーティングを行うことによって被験者にCCDカ
メラ7,7が見えることはない。可視光発光制御手段3
の制御の下で各眼球E1,E2に夫々対応した可視光発
光ダイオード4…のいずれか1つを点灯させ、照射され
た光束を可視光集光手段である集光レンズ5、5によっ
て集光して瞳孔Hの径より小さな光束径の光を図12に
示すように眼球E1(E2)に照射することにより、一
般に瞳孔Hは小さくなり(縮瞳と呼ぶ)瞳孔対光反応が
観察される。つまり、瞳孔Hの径が小さくなるため入射
光量が不変となる開ループ系を構成する。
【0019】ここで図10に示したように眼球Eの瞳孔
Hの径より大きな光束径を持つ光を照射する閉ループ系
の場合では、縮瞳時に入射光量が減少して、瞳孔Hを大
きくする作用が働くため、瞳孔Hの縮瞳量の変化が緩慢
となるのに対して、図11に示す瞳孔測定装置のような
開ループ系では入射光量が不変であるため、ステップ状
対光反応による瞳孔Hの大きさの変化において、図13
に示すように閉ループ系の潜時t1に比べて、図11の
瞳孔測定装置では潜時t2が短い(すぐに反応開始)。
また縮瞳量も閉ループ系に比べて大きく、縮瞳時間も短
い。つまり閉ループ系に比べて開ループ系を構成する図
11の瞳孔測定装置の場合の方が鋭敏な反応を得ること
ができるという特徴がある。
【0020】点灯させるべき可視光発光ダイオード4…
は撮像信号処理手段2によって算出された瞳孔Hの中心
位置ずれに応じて可視光発光制御手段3の制御により変
更される。
【0021】ここで瞳孔位置ずれ検出の方法を図14に
より説明する。
【0022】図14は固定視標点(例えば一つの可視光
発光ダイオード4)注視中の左右の眼球E1,E2の瞳
孔Hの中心位置の画面基準位置(画面の中心点)からの
ずれ(ΔXL,ΔYL)、(ΔXR、ΔYR)を画像処
理により夫々検出する原理を示しており、同図(a)の
(イ)(ロ)はCCDカメラ7、7の眼球画像の画面中
心と、左右の眼球E1,E2の瞳孔Hの中心位置とが一
致した場合の画面を示しているが、保持手段を構成する
フレーム1が被験者の頭部に対してずれる場合、もしく
はある固定された対象を注視中に眼球運動が生じた場合
の、左右の眼球E1,E2の画像は、画面中心に対して
同図(b)(c)(d)(e)に示すようにずれる。図
(b)は例えばフレーム1が右へ、同図(c)はフレー
ム1が左へずれ、眼球E1,E2の画像が画面中心より
左や右へずれた場合を示し、また同図(d)はフレーム
1が下部に、同図(e)はフレーム1が上部にずれて眼
球E1,E2の画像が画面中心より上や下へずれた場合
を示す。
【0023】従って撮像信号処理手段2は画像処理によ
り、左右の眼球E1,E2の瞳孔Hの中心位置のずれ量
(△XL,△YL)、(ΔXR,ΔYR)を算出し、その
算出した位置ずれの情報DAを可視光発光制御手段3に
与えて、可視光発光ダイオード4の点灯を制御する。尚
瞳孔Hの中心位置がずれる場合、左右の眼球E1,E2
とも同一方向に同程度にずれるのが一般的である。この
ことより、左右のずれ量のうちどちらか一方のみの瞳孔
中心位置の計測により両眼のずれ量とすることも可能で
ある。
【0024】可視光発光制御手段3が、撮像信号処理手
段2で算出されたずれ量に対応して可視光発光ダイオー
ド4…の点灯を制御する方法の原理を図15に示す。図
15において、保持手段であるフレーム1がずれるか若
しくは眼球運動が生起するなどの理由により測定対象の
眼球Eの位置が例えば図に示すように右にずれた場合、
眼球撮像手段のCCDカメラ7によって、そのずれた眼
球Eが撮像され、上述のように撮像信号処理手段2によ
ってずれ量が算出されるのであるが、算出されたずれ量
に対応して、可視光発光制御手段3により発光させるべ
き可視光発光ダイオード素子を例えば図示するようにマ
トリクス状に配設された41…の可視光発光ダイオード
から46の可視光発光ダイオードへと変更させる。この
ようにして眼球Eの移動、もしくは保持手段であるフレ
ーム1がずれることによって瞳孔Hの中心位置がずれた
場合でも、適切な可視光発光ダイオード4を点灯させる
ことによって、可視光集光手段である集光レンズ5によ
って集光された全光束が瞳孔H内部に入射させることが
可能となる。
【0025】可視光を用いた眼球の瞳孔Hの中心位置の
ずれを算出する原理は上述したとおりであるが、瞳孔H
の中心位置と赤外線発光ダイオード6…の眼球E表面上
の角膜反射像との相対的位置のずれによって瞳孔Hの中
心位置のずれ量を導出する方法を次に説明する。赤外線
発光ダイオード6を用いて瞳孔Hの位置ずれを検出する
方法は、瞳孔Hの中心位置の赤外線発光ダイオード6の
虚像(輝点)との相対的位置変化を画像処理により夫々
検出するもので、図16(a)に示すように眼球Eの瞳
孔Hの中心と、CCDカメラ7の画面の中心が一致して
いる場合には角膜で反射される赤外線発光ダイオード6
…の虚像(輝点)6’は図示するように眼球Eの上下に
映ることなる(この場合赤外線発光ダイオード6…は上
下2列に配置されているものとし、CCDカメラ7は赤
外線カットフィルタなどを設けずに赤外線領域を撮像で
きるものとする)。
【0026】ここで保持手段であるフレーム1がずれる
か若しくは眼球運動により瞳孔Hの中心位置がCCDカ
メラ7の画面に関して左又は右に移動した場合、瞳孔中
心位置と赤外線発光ダイオード素子6…の眼球Eの角膜
表面上の虚像(輝点)6’との相対的位置関係が図16
(b)<右への眼球運動>又は同図(c)<左への眼球
運動>に示すように変化する。この変化量をずれ量とし
て画像処理により算出することで位置ずれ量を可視光の
場合と同様に検出することができるのである。このずれ
量の情報DAにより可視光発光ダイオード4…の点灯制
御を行うのは上述の通りである。
【0027】図17に特願平11−115720号に記
載の別の瞳孔測定装置の概略構成を示す。
【0028】この瞳孔測定装置は、瞳孔対光反応により
痴呆診断が可能であるという従来の知見を利用するもの
である。つまり、『史学敏、内山尚志、福本一朗「瞳孔
対光反応を用いた痴呆簡易検査法の研究」、医用電子と
生体工学,Vol.36,No.3,pp.210−2
14,1998』の文献で示されるように、痴呆患者の
場合、健常者と比較して瞳孔対光反応時の縮瞳率が減少
し、縮瞳時間が長くなる。
【0029】そこで図17の瞳孔測定装置は、図11の
構成を基本的な構成とし、撮像した画像から瞳孔対光反
応時の縮瞳率或いは縮瞳時間又はその両者或いは縮瞳率
を求める機能を撮像信号処理手段2に備え、例えば縮瞳
率の値と、メモリ等に登録してある痴呆患者と判定する
ための所定の値とを比較し、所定の値より小さいときに
被験者が痴呆であると診断する手段或いは、縮瞳時間の
値と、メモリ等に登録してある痴呆患者と判定するため
の所定の値とを比較し、所定の値より大きいときに被験
者が痴呆であると診断する手段又は、縮瞳率とメモリ等
に予め登録してある所定の値と比較して縮瞳率が所定の
値より小さいとき、又は縮瞳時間を予めメモリ等に登録
した所定の値と比較して縮瞳時間が所定の値より大きい
ときの少なくとも一方の場合に当該被験者が診断する手
段から構成される痴呆判定手段10を設けて判定を行う
ことができるようにしたものである。
【0030】しかしながら、上記特願平11−1157
20号に記載の瞳孔測定装置では、可視光の光束を集光
させる可視光集光手段が大きいものとなり、被験者が装
着するには負担が大きいといった問題があった。
【0031】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、閉ループ方式より鋭敏な反応が得られる開ルー
プ方式であって、可視光集光手段のコンパクト化が可能
な瞳孔測定装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明の瞳孔測定装置は、眼球の撮像を
行う撮像手段と、暗環境下においても前記撮像により眼
球の画像が得られるようにその眼球に向けて赤外線を照
射する赤外線発光手段と、可視光による前記眼球への照
射光の光束径を前記眼球の瞳孔径より小さくしその可視
光の光束を前記眼球の瞳孔内部に照射する可視光集光手
段と、前記撮像手段、赤外線発光手段および可視光集光
手段を保持する保持手段と、前記撮像で得られる眼球の
画像から瞳孔の大きさを算出する信号処理手段とを備
え、前記可視光集光手段は、可視光を照射する可視光発
光手段と、前記眼球の前方に配置され、前記眼球からの
赤外線を前記眼球撮像手段に反射するほか、前記可視光
発光手段からの可視光の一部を前記眼球の前方側に反射
するとともにその残部を透過させるハーフミラーと、こ
のハーフミラーの前方に配置され、このハーフミラーか
らの可視光を前記眼球側に反射するとともに、その反射
した可視光による前記眼球への照射光の光束径を前記眼
球の瞳孔径より小さくするように集光する凹面ミラーと
により成るのである。
【0033】この構成では、可視光集光手段が可視光発
光手段、ハーフミラーおよび凹面ミラーで構成されるの
で、可視光集光手段のコンパクト化が可能になる。ま
た、可視光発光手段および撮像手段を眼球の近くに配置
することができ、この場合、保持手段の重心位置が眼球
に近くなるので、被験者の装着の負担を軽減することが
できる。
【0034】なお、請求項1記載の瞳孔測定装置におい
て、可視光発光制御手段を備え、前記可視光発光手段は
可視光を生成する可視光発光素子を複数異なる位置に配
置して成り、前記信号処理手段は前記撮像で得られる眼
球の画像から瞳孔の大きさと瞳孔の位置若しくは瞳孔の
中心位置とを算出し、前記可視光発光制御手段は、可視
光の点灯/消灯制御を行うほか、前記信号処理手段で算
出された瞳孔の位置若しくは瞳孔の中心位置を利用して
前記複数の可視光発光素子のうち適切な可視光発光素子
を選択制御する構成でもよい(請求項2)。この構成に
よれば、閉ループ方式より鋭敏な反応を得ることができ
るほか、可視光集光手段のコンパクト化が可能になる上
に、計測が容易で、被験者に負担を与えることがない効
果を得ることができる。
【0035】また、請求項1または2記載の瞳孔測定装
置において、前記凹面ミラーは凹面ハーフミラーであっ
てもよい(請求項3)。この構成によれば、例えば被験
者が前方の指標を見ることができ、被験者に指標に注目
するように促すことで、瞳孔の位置を把握しやすくな
る。また、被験者の視界が完全に遮断されないため、被
験者に与える不安感を軽減できる。さらに、可視光発光
制御手段を備える構成では、可視光発光制御手段による
一層正確な制御が可能になる。
【0036】また、請求項1〜3のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記可視光発光手段は平面状に配
置された複数の可視光発光素子により成る構成でもよい
(請求項4)。この構成によれば、複数の可視光発光素
子を例えばプリント基板やフレキシブル基板に実装すれ
ばよいので、製作が容易になり、コスト低減が可能にな
る。
【0037】また、請求項1〜3のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記可視光発光手段は凹面状に配
置された複数の可視光発光素子により成る構成でもよい
(請求項5)。この構成によれば、可視光の集光面を眼
球と同じ方向の湾曲面にすることができるので、可視光
発光手段の上下移動制御なしに可視光の光束をより確実
に瞳孔内部に照射することができる。
【0038】また、請求項1〜5のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記可視光発光手段は前記眼球の
前方と直交する方向に移動自在に設けられる構成でもよ
い(請求項6)。この構成によれば、可視光の集光点を
眼球の前後方向に移動させることが可能になるので、可
視光の光束をより確実に瞳孔内部に照射することができ
る。
【0039】また、請求項1〜6のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記保持手段は前記眼球の位置に
対して相対的に上下方向に移動自在に設けられる構成で
もよい(請求項7)。この構成によれば、汎用性の高い
瞳孔測定装置を実現することができる。
【0040】また、請求項1〜7のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記保持手段は前記眼球の位置に
対して相対的に前後方向に移動自在に設けられる構成で
もよい(請求項8)。この構成によれば、汎用性の高い
瞳孔測定装置を実現することができる。
【0041】また、請求項1〜8のいずれかに記載の瞳
孔測定装置において、前記ハーフミラーは中心水平軸に
対して回転自在に設けられる構成でもよい(請求項
9)。この構成によれば、汎用性の高い瞳孔測定装置を
実現することができる。
【0042】さらに、請求項1〜9のいずれかに記載の
瞳孔測定装置において、前記可視光発光手段では前記可
視光発光素子以外の部分に反射防止の対策が施され、可
視光の光路内の空間に、反射防止の対策がなされた部材
が設けられる構成でもよい(請求項10)。この構成に
よれば、可視光の反射を防ぐことで、各可視光発光素子
の集光点を一点にすることができ、可視光発光制御手段
を備える構成では、可視光発光制御手段による一層正確
な制御が可能になり、可視光の光束を瞳孔内部に確実に
照射することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る瞳孔測定装置の構成図で、この図を用いて以下に第1
実施形態の説明を行う。
【0044】図1に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部13を2組それぞ
れ両眼用として保持しテンプル部を具備する眼鏡型フレ
ームにより成る保持部14と、各撮像部11の撮像で得
られる眼球Eの画像から瞳孔Hの大きさを算出する信号
処理部15とを備えている。なお、信号処理部15は上
記2組に対して共通に設けられる構成でもよく、あるい
は上記2組のそれぞれに対して個別に設けられる構成で
もよい。
【0045】撮像部11は、眼球の撮像を行うものであ
って、(一方または他方の)眼球Eの前方上側に設けら
れるCCDなどにより成り、赤外線を透過させるフィル
タ機能を有し、赤外線に対して感度を持つ。
【0046】赤外線発光部12は、眼球Eに上方斜めお
よび下方斜めから赤外線をそれぞれ照射する赤外線LE
D121,122により成り、暗環境下においても対応
する撮像部11の撮像で眼球Eの画像が得られるように
その眼球Eに向けて赤外線を照射するものである。つま
り、赤外線LED121,122は被験者の視野を妨げ
ないように配置されているのである。
【0047】可視光集光部13は、可視光による眼球E
への照射光の光束径を眼球Eの瞳孔径より小さくしその
可視光の光束を眼球Eの瞳孔H内部に照射するもので、
眼球Eの前方下側に設けられ上方に可視光を照射する可
視光LED13Dにより成る可視光発光部131と、眼
球Eの前方に配置され、眼球Eからの赤外線を対応する
撮像部11に反射するほか、対応する可視光発光部13
1からの可視光の一部を眼球Eの前方側(図では右側)
に反射するとともにその残部を透過させるコーティング
が施されて成るハーフミラー132と、このハーフミラ
ー132の前方に配置され、そのハーフミラー132か
らの可視光を眼球E側に反射するとともに、その反射し
た可視光による眼球Eへの照射光の光束径を眼球Eの瞳
孔径より小さくするように集光する凹面ミラー133と
により構成されている。
【0048】つまり、本瞳孔測定装置は、各眼球Eの前
方に凹面ミラー133を配置し、この凹面ミラー133
と眼球Eとの間にハーフミラー132を、眼球Eからの
赤外線を上方に反射するように配置し、ハーフミラー1
32で上方に反射された赤外線を受光するように撮像部
11をハーフミラー132の上側に配置し、上方に可視
光を照射するように可視光発光部131をハーフミラー
132の下側に配置して成るのである。
【0049】次に、第1実施形態の作用を説明する。可
視光集光部13において、可視光発光部131から上方
に射出された可視光は、一部がハーフミラー132で眼
球Eの前方側に反射するとともに、その残部がハーフミ
ラー132を透過する。ハーフミラー132で前方側に
反射した可視光は、凹面ミラー133で眼球E側に反射
するとともに、一部がハーフミラー132を透過して眼
球Eに入射する。このとき、眼球Eに入射した可視光に
よる眼球Eへの照射光の光束径は、凹面ミラー133の
凹面形状により集光して眼球Eの瞳孔径より小さくな
る。これにより、開ループ方式の効果、すなわち閉ルー
プ方式より鋭敏な反応が得られる。
【0050】他方、撮像系において、赤外線発光部12
から射出された光は、一部が眼球Eの瞳孔部に入り、残
部が瞳孔部外で反射する。瞳孔部外の眼球Eなどで反射
した光は、ハーフミラー132で殆ど上方に反射して撮
像部11に向かう。これにより、撮像部11の撮像で眼
球Eの画像が得られる。また、このように赤外波長領域
の光を用いることで、被験者にそれを感知されることは
ない。
【0051】以上、可視光集光部13を設けることで、
閉ループ方式より鋭敏な反応を得ることができる。ま
た、可視光集光部13を可視光発光部131、ハーフミ
ラー132および凹面ミラー133で構成することによ
り、可視光集光部13のコンパクト化が可能になる。ま
た、撮像部11、赤外線発光部12および可視光集光部
13を保持部14で保持することで、頭部運動で各構成
要素がずれるのを防止することができる。さらに、撮像
部11および可視光発光部131を眼球Eの近くに配置
することができ、この場合、保持部14の重心位置が眼
球Eに近くなるので、被験者の装着の負担を軽減するこ
とができる。
【0052】図2は本発明の第2実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第2実施形態
の説明を行う。
【0053】図2に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部23を2組それぞ
れ両眼用として備えているとともに、信号処理部15を
備えている。可視光集光部23は、可視光発光部131
およびハーフミラー132を第1実施形態と同様に備え
ているほか、第1実施形態との相違点として可視光が一
部透過するハーフミラー構成の凹面ミラー233を備え
ている。すなわち、凹面ミラー233がハーフミラーに
なっている以外は、第1実施形態と同様に上記各部が構
成されているのである。
【0054】この構成では、凹面ミラー233が可視光
を一部透過するハーフミラーになっているので、被験者
が前方のマーカ(指標)Dを見ることができ、被験者に
マーカに注目するように促すことで、瞳孔Hの位置を把
握しやすくなる。また、被験者の視界が完全に遮断され
ないため、被験者に与える不安感を軽減できる。さら
に、後述する複数の可視光LEDを有する瞳孔測定装置
に上記ハーフミラー構成の凹面ミラーを適用すれば、後
述の可視光発光制御部による一層正確な制御が可能にな
る。
【0055】図3は本発明の第3実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第3実施形態
の説明を行う。ただし、第2実施形態と同様のものには
第2実施形態と同じ符号を付しその説明を省略する。
【0056】図3に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部33を2組それぞ
れ両眼用として備えているとともに、図11に示した撮
像信号処理手段2と同様の処理を行う信号処理部35、
および同図に示した可視光発光制御手段3と同様の制御
を行う可視光発光制御部36を備えている。
【0057】可視光集光部33は、ハーフミラー132
および凹面ミラー233を第2実施形態と同様に備えて
いるほか、第2実施形態との相違点として、平面状に配
置された複数の可視光LED13Dにより成り、これら
複数の可視光LED13Dが図11に示した複数の可視
光発光ダイオート゛4として可視光発光制御部36により
制御される可視光発光部331を備えている。
【0058】この構成によれば、閉ループ方式より鋭敏
な反応を得ることができるほか、可視光集光部33のコ
ンパクト化が可能になる上に、計測が容易で、被験者に
負担を与えることがない効果を得ることができる。ま
た、複数の可視光LED13Dをチップ型の素子でプリ
ント基板やフレキシブル基板に実装することにより、製
作が容易になり、コスト低減が可能になる。
【0059】図4は本発明の第4実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第4実施形態
の説明を行う。ただし、第3実施形態と同様のものには
第3実施形態と同じ符号を付しその説明を省略する。
【0060】図4に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部43を2組それぞ
れ両眼用として備えているとともに、信号処理部35お
よび可視光発光制御部36を備えている。
【0061】可視光集光部43は、ハーフミラー132
および凹面ミラー233を第3実施形態と同様に備えて
いるほか、第3実施形態との相違点として、凹面状に配
置された複数の可視光LED13Dにより成る可視光発
光部431を備えている。なお、図4の例において、P
1,P2,P3はそれぞれ中央、右、左の可視光LED
13Dからの可視光の集光点を示す。
【0062】この構成例のように、凹面状に配置された
複数の可視光LED13Dのうち、中心部側ほど可視光
LED13Dの位置がより低くなり、周辺部側ほど可視
光LED13Dの位置がより高くなるようにすれば、集
光点が眼球の形状に合うようにできる。
【0063】図5は本発明の第5実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第5実施形態
の説明を行う。ただし、第3実施形態と同様のものには
第3実施形態と同じ符号を付しその説明を省略する。
【0064】図5に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部53を2組それぞ
れ両眼用として備えているとともに、信号処理部35お
よび可視光発光制御部36を備えている。
【0065】可視光集光部53は、ハーフミラー132
および凹面ミラー233を第3実施形態と同様に備えて
いるほか、第3実施形態との相違点として、平面状に配
置された複数の可視光LED13Dにより成り、これら
複数の可視光LED13Dが上下方向に移動自在に設け
られる可視光発光部531を備えている。
【0066】この構成では、複数の可視光LED13D
が上下方向に移動自在になっているので、複数の可視光
LED13Dを上方に移動させると可視光発光部531
の集光点が後方に移動し、複数の可視光LED13Dを
下方に移動させると可視光発光部531の集光点が前方
に移動する。これにより、可視光発光部531の集光点
を前後方向に移動させることが可能になる。
【0067】図6は本発明の第6実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第6実施形態
の説明を行う。
【0068】図6に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部33を2組テンプ
ル部に対して上下方向に移動自在に保持する保持部64
をさらに備える以外は、第3実施形態の瞳孔測定装置と
同様に構成される。つまり、図6の点線で囲まれた構成
要素を固定保持する図略の部材がテンプル部に対して上
下方向に移動自在になっているのである。
【0069】この構成によれば、眼球Eの位置に対し
て、撮像部11、赤外線発光部12および可視光集光部
33を上下方向に移動させることができ、汎用性の高い
瞳孔測定装置を実現することができる。
【0070】図7は本発明の第7実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第7実施形態
の説明を行う。
【0071】図7に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部33を2組テンプ
ル部に対して前後方向に移動自在に保持する保持部74
をさらに備える以外は、第3実施形態の瞳孔測定装置と
同様に構成される。つまり、図7の点線で囲まれた構成
要素を固定保持する図略の部材がテンプル部に対して前
後方向に移動自在になっているのである。
【0072】この構成によれば、眼球Eの位置に対し
て、撮像部11、赤外線発光部12および可視光集光部
33を前後方向に移動させることができ、汎用性の高い
瞳孔測定装置を実現することができる。
【0073】図8は本発明の第8実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第8実施形態
の説明を行う。ただし、第3実施形態と同様のものには
第3実施形態と同じ符号を付しその説明を省略する。
【0074】図8に示す瞳孔測定装置は、撮像部11、
赤外線発光部12および可視光集光部83を2組それぞ
れ両眼用として備えているとともに、信号処理部35お
よび可視光発光制御部36を備えている。
【0075】可視光集光部83は、可視光発光部331
および凹面ミラー233を第3実施形態と同様に備えて
いるほか、第3実施形態との相違点として、水平方向の
中心軸に対して回転自在に設けられるハーフミラー83
2を備えている。なお、ハーフミラー832には第3実
施形態と同様のコーティングが施されている。
【0076】この構成では、ハーフミラー832が回転
自在になっているので、眼球Eの位置が上下方向にずれ
た場合、その位置ずれを補正して眼球Eからの赤外光を
撮像部11のCCDの受光面上に合わせ直すことができ
る。例えば、眼球Eが上方にずれた場合、ハーフミラー
832を立てる側に回転し、眼球Eが下方にずれた場
合、ハーフミラー832を寝かせる側に回転すればよ
い。この構成によれば、汎用性の高い瞳孔測定装置を実
現することができる。
【0077】図9は本発明の第9実施形態に係る瞳孔測
定装置の構成図で、この図を用いて以下に第9実施形態
の説明を行う。
【0078】図9に示す瞳孔測定装置は、可視光発光部
331の可視光LED13D以外の部分に反射防止の対
策が施され、可視光の光路内の空間に、反射防止の対策
がなされた覆い部材97がさらに設けられる以外は、第
3実施形態の瞳孔測定装置と同様に構成される。
【0079】例えば、複数の可視光LED13Dがプリ
ント基板やフレキシブル基板に実装される場合、その基
板Bの実装面(図では上面)がつや消し黒の塗料で塗装
される。また、覆い部材97は、図9の例では、眼球E
の近傍から、撮像部11の受光部側先端、赤外線発光部
12および可視光集光部33を含む範囲に亘り、眼球E
の光軸回りを覆う形状に形成され、内面には反射防止材
を貼るなどして反射防止対策がなされている。
【0080】この構成によれば、各可視光LED13D
の集光点を一点(点状)にすることができ、可視光発光
制御部36による一層正確な制御が可能になり、可視光
の光束を瞳孔H内部に確実に照射することができる。
【0081】なお、上記第3〜第9実施形態では、可視
光を一部透過し残部を反射する凹面ミラー233が使用
される構成になっているが、第1実施形態と同様、光を
全反射する凹面ミラー133が使用される構成でもよい
のは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、眼球の撮像を行う撮像手段と、
暗環境下においても前記撮像により眼球の画像が得られ
るようにその眼球に向けて赤外線を照射する赤外線発光
手段と、可視光による前記眼球への照射光の光束径を前
記眼球の瞳孔径より小さくしその可視光の光束を前記眼
球の瞳孔内部に照射する可視光集光手段と、前記撮像手
段、赤外線発光手段および可視光集光手段を保持する保
持手段と、前記撮像で得られる眼球の画像から瞳孔の大
きさを算出する信号処理手段とを備え、前記可視光集光
手段は、可視光を照射する可視光発光手段と、前記眼球
の前方に配置され、前記眼球からの赤外線を前記眼球撮
像手段に反射するほか、前記可視光発光手段からの可視
光の一部を前記眼球の前方側に反射するとともにその残
部を透過させるハーフミラーと、このハーフミラーの前
方に配置され、このハーフミラーからの可視光を前記眼
球側に反射するとともに、その反射した可視光による前
記眼球への照射光の光束径を前記眼球の瞳孔径より小さ
くするように集光する凹面ミラーとにより成るので、可
視光集光手段のコンパクト化が可能になる。また、可視
光発光手段および撮像手段を眼球の近くに配置すること
ができ、この場合、保持手段の重心位置が眼球に近くな
るので、被験者の装着の負担を軽減することができる。
【0083】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の瞳孔測定装置において、可視光発光制御手段を備
え、前記可視光発光手段は可視光を生成する可視光発光
素子を複数異なる位置に配置して成り、前記信号処理手
段は前記撮像で得られる眼球の画像から瞳孔の大きさと
瞳孔の位置若しくは瞳孔の中心位置とを算出し、前記可
視光発光制御手段は、可視光の点灯/消灯制御を行うほ
か、前記信号処理手段で算出された瞳孔の位置若しくは
瞳孔の中心位置を利用して前記複数の可視光発光素子の
うち適切な可視光発光素子を選択制御するので、閉ルー
プ方式より鋭敏な反応を得ることができるほか、可視光
集光手段のコンパクト化が可能になる上に、計測が容易
で、被験者に負担を与えることがない効果を得ることが
できる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の瞳孔測定装置において、前記凹面ミラーは
凹面ハーフミラーであるので、例えば被験者が前方の指
標を見ることができ、被験者に指標に注目するように促
すことで、瞳孔の位置を把握しやすくなる。また、被験
者の視界が完全に遮断されないため、被験者に与える不
安感を軽減できる。さらに、可視光発光制御手段を備え
る構成では、可視光発光制御手段による一層正確な制御
が可能になる。
【0085】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記可視
光発光手段は平面状に配置された複数の可視光発光素子
により成るので、製作が容易になり、コスト低減が可能
になる。
【0086】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記可視
光発光手段は凹面状に配置された複数の可視光発光素子
により成るので、可視光発光手段の上下移動制御なしに
可視光の光束をより確実に瞳孔内部に照射することがで
きる。
【0087】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
5のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記可視
光発光手段は前記眼球の前方と直交する方向に移動自在
に設けられるので、可視光の光束をより確実に瞳孔内部
に照射することができる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記保持
手段は前記眼球の位置に対して相対的に上下方向に移動
自在に設けられるので、汎用性の高い瞳孔測定装置を実
現することができる。
【0089】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記保持
手段は前記眼球の位置に対して相対的に前後方向に移動
自在に設けられるので、汎用性の高い瞳孔測定装置を実
現することができる。
【0090】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記ハー
フミラーは中心水平軸に対して回転自在に設けられるの
で、汎用性の高い瞳孔測定装置を実現することができ
る。
【0091】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜9のいずれかに記載の瞳孔測定装置において、前記可
視光発光手段では前記可視光発光素子以外の部分に反射
防止の対策が施され、可視光の光路内の空間に、反射防
止の対策がなされた部材が設けられるので、各可視光発
光素子の集光点を一点にすることができ、可視光発光制
御手段を備える構成では、可視光発光制御手段による一
層正確な制御が可能になり、可視光の光束を瞳孔内部に
確実に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図5】本発明の第5実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図6】本発明の第6実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図7】本発明の第7実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図8】本発明の第8実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図9】本発明の第9実施形態に係る瞳孔測定装置の構
成図である。
【図10】従来の閉ループ系の瞳孔対光反応の説明図で
ある。
【図11】特願平11−115720号に記載の瞳孔測
定装置の構成図である。
【図12】同上における開ループ系の瞳孔対光反応の説
明図である。
【図13】同上と閉ループ系の従来例との比較説明図で
ある。
【図14】同上の瞳孔位置ずれ検出の原理説明図であ
る。
【図15】同上の瞳孔位置ずれに対応した可視光発光ダ
イオードの点灯制御の説明図である。
【図16】同上の赤外線発光ダイオードの虚像を用いた
瞳孔位置ずれ検出の原理説明図である。
【図17】特願平11−115720号に記載の別の瞳
孔測定装置の構成図である。
【符号の説明】
11 撮像部 12 赤外線発光部 121,122 赤外線LED 13,23,33,43,53,83 可視光集光部 131,331,431,531 可視光発光部 132,832 ハーフミラー 133,233 凹面ミラー 14,64,74 保持部 15,35 信号処理部 36 可視光発光制御部 97 覆い部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球の撮像を行う撮像手段と、 暗環境下においても前記撮像により眼球の画像が得られ
    るようにその眼球に向けて赤外線を照射する赤外線発光
    手段と、 可視光による前記眼球への照射光の光束径を前記眼球の
    瞳孔径より小さくしその可視光の光束を前記眼球の瞳孔
    内部に照射する可視光集光手段と、 前記撮像手段、赤外線発光手段および可視光集光手段を
    保持する保持手段と、 前記撮像で得られる眼球の画像から瞳孔の大きさを算出
    する信号処理手段とを備え、 前記可視光集光手段は、可視光を照射する可視光発光手
    段と、前記眼球の前方に配置され、前記眼球からの赤外
    線を前記眼球撮像手段に反射するほか、前記可視光発光
    手段からの可視光の一部を前記眼球の前方側に反射する
    とともにその残部を透過させるハーフミラーと、このハ
    ーフミラーの前方に配置され、このハーフミラーからの
    可視光を前記眼球側に反射するとともに、その反射した
    可視光による前記眼球への照射光の光束径を前記眼球の
    瞳孔径より小さくするように集光する凹面ミラーとによ
    り成る瞳孔測定装置。
  2. 【請求項2】 可視光発光制御手段を備え、 前記可視光発光手段は可視光を生成する可視光発光素子
    を複数異なる位置に配置して成り、 前記信号処理手段は前記撮像で得られる眼球の画像から
    瞳孔の大きさと瞳孔の位置若しくは瞳孔の中心位置とを
    算出し、 前記可視光発光制御手段は、可視光の点灯/消灯制御を
    行うほか、前記信号処理手段で算出された瞳孔の位置若
    しくは瞳孔の中心位置を利用して前記複数の可視光発光
    素子のうち適切な可視光発光素子を選択制御する請求項
    1記載の瞳孔測定装置。
  3. 【請求項3】 前記凹面ミラーは凹面ハーフミラーであ
    る請求項1または2記載の瞳孔測定装置。
  4. 【請求項4】 前記可視光発光手段は平面状に配置され
    た複数の可視光発光素子により成る請求項1〜3のいず
    れかに記載の瞳孔測定装置。
  5. 【請求項5】 前記可視光発光手段は凹面状に配置され
    た複数の可視光発光素子により成る請求項1〜3のいず
    れかに記載の瞳孔測定装置。
  6. 【請求項6】 前記可視光発光手段は前記眼球の前方と
    直交する方向に移動自在に設けられる請求項1〜5のい
    ずれかに記載の瞳孔測定装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段は前記眼球の位置に対して
    相対的に上下方向に移動自在に設けられる請求項1〜6
    のいずれかに記載の瞳孔測定装置。
  8. 【請求項8】 前記保持手段は前記眼球の位置に対して
    相対的に前後方向に移動自在に設けられる請求項1〜7
    のいずれかに記載の瞳孔測定装置。
  9. 【請求項9】 前記ハーフミラーは中心水平軸に対して
    回転自在に設けられる請求項1〜8のいずれかに記載の
    瞳孔測定装置。
  10. 【請求項10】 前記可視光発光手段では前記可視光発
    光素子以外の部分に反射防止の対策が施され、可視光の
    光路内の空間に、反射防止の対策がなされた部材が設け
    られる請求項1〜9のいずれかに記載の瞳孔測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015056358A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 ヒトミル株式会社 瞳孔径測定支援装置及び瞳孔径測定支援システム
CN104739367A (zh) * 2015-03-14 2015-07-01 中国科学院苏州生物医学工程技术研究所 一种双目瞳孔对光综合检测系统

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