JP2001203382A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001203382A JP2000013275A JP2000013275A JP2001203382A JP 2001203382 A JP2001203382 A JP 2001203382A JP 2000013275 A JP2000013275 A JP 2000013275A JP 2000013275 A JP2000013275 A JP 2000013275A JP 2001203382 A JP2001203382 A JP 2001203382A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い発光効率を容易且つ確実に得ることがで
き、従来のSi−MOSトランジスタ構造との整合性に
優れ、光インターコネクト用にも利用可能であり、LS
Iの格段な性能向上を図る。 【解決手段】 MIS型発光素子は、MIS型(MOS
型)トランジスタと同様に構成される。ここで、ゲート
絶縁膜3は、内部に発光物質、具体的にはSi,SiG
e,Geなどの半導体ナノクリスタル、直接遷移型の半
導体の多結晶や微結晶、Er,Euなどの希土類元素、
ZnS:Mnなどの蛍光物質が添加されて形成されてい
る。ソース/ドレイン2に所定電圧を、ゲート電極4に
所定バイアスを印加することで、ゲート絶縁膜3を発光
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光機能を備えた
半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Si−MOSトランジスタを代表とする
MIS型トランジスタを集積してなる、いわゆるLSI
の高集積化は、1970年代以降30年もの長い間、個
々のトランジスタの微細化を進めることにより着実に進
められてきた。ギガビット級の集積度を持つDRAMが
市場に登場しつつある現在でも、将来の集積回路の更な
る性能向上を果たすための様々な方法が考えられてい
る。例えば、ゲート絶縁膜に高誘電体膜を採用したり、
チャネルにSiGe系の材料を採用したり、更にはSO
I( Silicon(semiconductor) On Insulator)などの構造
を採用することで個々のトランジスタの性能向上を図る
ことが検討されている。
【0003】しかしその一方では、将来のLSIの性能
向上の鍵を握るのは、配線における信号伝搬の遅延を解
決することであることが指摘されている。事実、ロジッ
クLSIについては、従来のAl配線に代わってCu配
線を用いた製品が市場に登場している。また、配線間の
容量を減少させる目的で、誘電率の低い層間絶縁膜の研
究も盛んに行なわれている。
【0004】しかしながら、配線や絶縁膜の材料を代え
るだけでは、配線の信号伝搬速度の向上を図る本質的な
解決にはならず、近い将来にはLSIチップ間やチップ
内を光信号を用いて情報の授受を行なう技術の現実化が
予測されている。このため、Si基板上にIII−V族
半導体を用いた面発光型の半導体レーザを実装する研究
や、Siそのもの或いはSiと相性の良いSiGeで発
光素子を作製しようという材料研究も盛んに行なわれて
いる。特に後者の研究は、将来を考えた場合、Si基板
上にモノリシックに電子デバイスと光デバイスを作製で
きるので魅力がある。
【0005】ところが、SiやSiGeは間接遷移半導
体であり、一般には発光強度は極めて弱い。最近の研究
においてSi系の発光物質として実用の可能性が高いも
のに、Si,SiGe,Geなどのナノクリスタルがあ
る。これらをSiO2 などのエネルギーギャップの大き
い材料中に作り込み、レーザなどの光で励起すると比較
的強い発光が起こることが報告されている。
【0006】また、希土類元素であるErなどを酸素原
子が共存する母材料にドープしたり、SiO2 などのギ
ャップの大きな絶縁体中にドープすることにより、Er
イオンの内殻遷移に起因した発光が非常に強くなること
が報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、各種
の半導体ナノクリスタルやErなどの発光は材料の研究
としては数多く報告されているものの、発光素子として
どのような素子構造にすれば有用であるかといった研究
や提案はこれまで殆どなされていない。
【0008】ナノクリスタルやErなどは、SiO2
ようにバンドギャップの大きな材料にドープすることで
高い発光効率が得られている。しかしこれらの結果は、
光励起や電子線励起によるものであり、通常の素子に使
われるような電流注入の手法を採るため絶縁膜に直接電
気的なコンタクトをとっても、母材が絶縁体であるから
殆ど電流が流れず満足な発光強度は得られない。
【0009】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、高い発光効率を容易且つ確実に得ること
ができ、従来のSi−MOSトランジスタ構造との整合
性に優れ、光インターコネクト用にも利用可能であり、
LSIの格段な性能向上を図ることが可能な半導体装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
に関する鋭意検討の結果、以下に示す発明に想到した。
【0011】本発明の第1の構成は、ゲート電極及びソ
ース/ドレインを備えたMIS型のトランジスタ構造を
有してなる半導体装置を発光素子として構成するもので
ある。即ち、ゲート絶縁膜内に発光物質を添加し、前記
ゲート電極にバイアス電圧を印加することで前記ゲート
絶縁膜中に導電性キャリアを注入し、前記ゲート絶縁膜
を発光せしめることを特徴とする。
【0012】この場合、前記ソース/ドレイン間に所定
の高電圧を印加して前記キャリアの運動エネルギーを増
加させるとともに、前記ゲート電極に前記バイアス電圧
を印加することが好適である。
【0013】また、前記発光物質は、IV族を含む半導
体ナノクリスタル、IV族を含む半導体微結晶、化合物
半導体の多結晶又は単結晶、希土類元素及び蛍光物質か
ら選ばれた少なくとも1種とすることが好適である。
【0014】また、前記ゲート絶縁膜は、複数種の絶縁
膜が積層されてなるものとすることが好適である。
【0015】この場合、前記複数種の絶縁膜のうち、前
記ゲート電極の近傍の絶縁膜は、前記キャリアに対して
エネルギー障壁として作用するバンドギャップの大きな
ものとすることが好ましい。
【0016】本発明の第2の構成は、ゲート電極及びソ
ース/ドレインを備えたMIS型のトランジスタ構造を
有してなる半導体装置を製造するに際して、ゲート絶縁
膜の形成時に、当該ゲート絶縁膜内に発光物質を添加す
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0018】(発光素子の構成)本例では、発光機能を
備えた半導体装置として、MISトランジスタ型の発光
素子(MIS型発光素子)を例示する。図1は、本実施
形態のMIS型発光素子の主要構成を示す概略断面図で
あり、(a)がnチャネル型、(b)がpチャネル型の
ものをそれぞれ示す。
【0019】このMIS型発光素子は、通常のSi−M
OSFETとほぼ同様に構成されており、Si−半導体
基板1の表層に形成されたソース/ドレイン2と、当該
ソース/ドレイン2間のチャネル上にシリコン酸化膜
(SiO2 膜)からなるゲート絶縁膜3を介してパター
ン形成されたゲート電極4とを有して構成される3端子
デバイスである。
【0020】当該発光素子の主な特徴として、ゲート絶
縁膜3が通常のSi−MOSFETのそれより厚く(5
0nm〜500nm程度)形成されるとともに、ゲート
絶縁膜3内に発光物質がドープされている。この発光物
質として好適なものとしては、Si,SiGe,Geな
どの半導体ナノクリスタル、または直接遷移型の半導体
の多結晶や微結晶、更にはEr,Euなどの希土類元
素、ZnS:Mnなどの蛍光物質が挙げられる。ここ
で、発光素子のチャネルの導電型としては、n型でもp
型でも良いが、それぞれの発光物質の発光機構を考慮し
て選択すべきであり、使用時の電圧印加によりゲート絶
縁膜3中に電子を注入する場合にはnチャネルを、正孔
を注入する場合にはpチャネルとするのが良い。
【0021】ゲート絶縁膜4の材料としては、SiO2
以外に、Si3 4 ,Al2 3 ,TiO2 なども使用
できる。
【0022】ゲート電極4は、発光する波長帯に応じて
透明な電極であることが望ましいことは言うまでもな
い。例えば、可視域で透明な電極材料にはITO(In
SnO)などを用いれば良い。また、ゲート金属4の一
部に窓を開けて、発光する光を取り出す構造としても好
適である。
【0023】(MIS型発光素子の機能)上記のように
構成されたMIS型発光素子の発光機能について、図2
を用い、nチャネルの発光素子(図1(a)参照)を例
に採って総括的に説明する。
【0024】ソース/ドレイン2間に比較的大きな電界
が印加されるようにチャネル長とソース/ドレイン2間
の印加電圧を設定すれば、チャネルの伝導電子は電界に
よりエネルギーを得て高いエネルギーを持つ、いわゆる
ホットエレクトロンとなる。このような状況下で、ゲー
ト電極4に比較的大きな正バイアス電圧を印加すると、
チャネルの電子の一部がゲート絶縁膜3のポテンシャル
バリアを熱的に越えたり、あるいはファウラー・ノルド
ハイム型のトンネル過程によりゲート絶縁膜3中に注入
される。注入された電子に起因するゲート絶縁膜3中で
の複数の過程により、発光が惹起されることになる。
【0025】MIS型発光素子の前記総括的機能を踏ま
え、ゲート絶縁膜3にドープする発光物質毎の発光過程
について説明する。
【0026】(1)半導体ナノクリスタル、直接遷移半
導体の多結晶や微粒子、又はZnS:Mnなどの蛍光物
質 この場合、図3に示すように、ゲート絶縁膜3内で注入
された電子がゲート電圧で加速されながら当該発光物質
を含んだ材料に衝突して電離過程を起こし、バンド間の
励起による電子・正孔対が形成されたり、Mnの場合の
ように内殻電子が一部失われてイオン化が起こる。その
後、電子正孔対が再結合する際にバンド間発光が起こっ
たり、Mnなどでは電子捕獲や内殻遷移により蛍光材料
に固有の発光を起こす。この過程は、電子銃から放出さ
れた熱電子や電界放出電子を加速してサンプルに照射し
た際に発光が起こるカソード・ルミネッセンスと同様の
ものである(テレビのブラウン管に応用されてい
る。)。
【0027】(2)Er,Euなどの希土類元素 この場合、(1)と同様に、希土類元素をホストとなる
半導体材料と共にSiO2 などからなるゲート絶縁膜3
中に埋め込む方法もあるが、ゲート絶縁膜3中に直接的
に希土類元素をドープして、この希土類元素の原子の内
殻の電子遷移に起因した波長1.54μmの発光を得る
方法がこれまでの報告を見るかぎり発光効率が高い。図
4に示すように、いずれにしても固体中で、例えばEr
は主に3価の陽イオンに電離しており、このイオンに捉
えられた電子が原子内殻のf軌道内で遷移を起こして波
長1.54μmの発光が起こる。あるいは(1)の場合
と同様に、Erが衝突電離により内殻電子を失って、電
子捕獲と内殻遷移により発光することも考えられる。
【0028】(3)n型又はp型にドープされた半導体
ナノクリスタル、直接遷移半導体の多結晶や微粒子 ここでは発光物質として、ゲート絶縁膜3中にIII−
V,II−VI族化合物半導体のような直接遷移半導体
の多結晶や半導体ナノクリスタル、又は発光効率の高い
Si,SiGe,Geなどの半導体ナノクリスタルを形
成しておき、且つこれらをn型又はp型にドープしてお
く。この場合、図5に示すように、これらの発光物質に
少数キャリアとなる電子あるいは正孔をチャネルからゲ
ート絶縁膜3中に注入すると、発光物質に元々存在する
多数キャリアと再結合が起こり、これによりバンドギャ
ップに相当する発光が起こる。ここで例えば、発光物質
をp型にドープした場合にはnチャンネルトランジスタ
を用い、逆にn型にドープした場合にはpチャンネルト
ランジスタを用いるのが良い。
【0029】本実施形態のMIS型発光素子と異なり、
ソース/ドレインを持たない2端子デバイス構造の発光
素子(例えばダイオード型の発光素子)では、極めて大
きなゲート電圧を印加する必要があるばかりでなく、注
入されるキャリアの数が少ないため発光強度が弱くなっ
てしまう。これに対して、本実施形態ではMIS型トラ
ンジスタ構造のゲート絶縁膜3に発光部を形成し、ソー
ス/ドレイン2間にホットエレクトロン(ホール)が発
生する程度の大きな電圧を印加し、さらにゲート電極4
に適当な方向のバイアスを印加することでホットエレク
トロン(ホール)を注入するため、従来の素子構造より
も多数のキャリアをゲート絶縁膜3内に注入でき、発光
強度を大きく得ることができる。
【0030】更に、本実施形態のMIS型発光素子にお
いて、発光を引き起こす基になるホットキャリアの個数
は、ソース/ドレイン電圧、ゲート電圧で独立して制御
可能である。カソード・ルミネセンスのアナロジーで表
現すれば、電子銃のフィラメント電圧がソース/ドレイ
ン電圧に相当し、加速電圧(引き出し電圧)がゲート電
圧に相当する。従って、これらの電圧を調整すること
で、注入電子(ホール)のエネルギー分布を制御するこ
とも可能である。
【0031】(発光素子の製造方法)以下、上記した本
実施形態の発光素子の製造方法について、工程順に説明
する。図6は、本実施形態のMIS型発光素子の製造方
法を示す概略断面図である。ここでは、nチャネルのM
OS型発光素子について例示する。
【0032】先ず、図6(a)に示すように、p型のS
i−半導体基板1を用意し、CVD法などにより基板1
上に発光物質を含むSiO2 膜11を膜厚50nm〜5
00nm程度に形成する。具体的には、基板1の表面に
熱酸化層(下層)12を形成した後、熱酸化層12上に
Siナノクリスタルを成長させる。そして、Siナノク
リスタルからなるSi層13を覆うようにCVD法等に
より酸化層(上層)14を形成し、下層12と上層14
でSi層13を包み込むようにSiO2 膜11が形成さ
れる。
【0033】この場合、Siナノクリスタルを状況に応
じてn型又はp型にドープした状態で下層膜12上に成
長形成するようにしてもよい。
【0034】ここで、SiO2 膜11を形成する他の手
法としては、CVD法により、通常のSiO2 を堆積さ
せる場合よりも原料ガス中のSiの割合を多く設定し
(Siリッチ)、基板1上にSiO2 を堆積させる方法
もある。この場合、堆積時にSiリッチに起因してSi
2 中に未反応の微細なSiナノクリスタルが含有する
かたちで、SiO2 膜11が形成されることになる。更
には、基板1上にSiO 2 を形成した後、当該SiO2
内にSiをイオン注入するようにドープしてもよい。
【0035】また、半導体ナノクリスタルとしては、S
iの代わりにGe,SiGe等を用いてもよい。また、
半導体ナノクリスタルの代わりに、IV族を含む半導体
微結晶や、GaAs等の化合物半導体の多結晶又は単結
晶、Er,Eu等の希土類元素、ZnS:Mn等の蛍光
物質を形成するようにしてもよい。
【0036】また、SiO2 の代わりに、Si3 4
Al2 3 ,TiO2 などを材料としても好適である。
【0037】続いて、図6(b)に示すように、SiO
2 膜11上に多結晶シリコン膜を膜厚20nm程度に形
成し、当該多結晶シリコン膜及びSiO2 膜11にフォ
トリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを施
し、電極形状にパターニングする。これにより、基板1
上にゲート絶縁膜3を介したゲート電極4が形成され
る。
【0038】続いて、図6(c)に示すように、ゲート
電極4をマスクとして、基板1の表層にn型不純物をイ
オン注入する。具体的には、n型不純物として例えばリ
ン(P)を加速エネルギー50〜100keV、ドーズ
量5×1015/cm2 でイオン注入する。そして、基板
1に所定のアニール処理を施すことにより、ゲート電極
4の両側における基板1の表層にソース/ドレイン2を
形成する。
【0039】しかる後、ゲート電極4を覆う層間絶縁膜
の形成、ゲート電極4、ソース/ドレイン2と電気的に
接続される各種配線層の形成等を経て、MOS型発光素
子を完成させる。
【0040】このMOS型発光素子は、アレイ化して集
積することにより各種装置に適用が期待される。具体的
には、画像表示装置のディスプレイをはじめとする各種
の駆動回路や、記憶用キャパシタと共に配されてなるD
RAM型などの記憶用集積回路、CMOSトランジスタ
と同様に配されてなる論理演算用集積回路等に搭載して
好適なものである。
【0041】以上説明したように、本実施形態のMIS
型(主にMOS型)発光素子によれば、高い発光効率を
容易且つ確実に得ることができ、従来のSi−MOS構
造のトランジスタと整合性の良い構造を持つため、Si
基板上に集積することができる。また、光インターコネ
クトに必要なSi基板上のモノリシック発光素子として
利用できるため、LSIの高集積化による性能向上を阻
む主要因である配線遅延の問題を解決することが可能と
なる。
【0042】−変形例− 以下、本実施形態のMIS型発光素子の諸変形例につい
て説明する。なお、本例の発光素子と同様の構成要素等
については同符号を記して説明を省略する。
【0043】(変形例1)ここでは、図7に示すよう
に、ゲート絶縁膜21を、SiO2 層22、Si34
層23及びSiO2 層24をこの順に積層してなる3層
構造に形成し、Si 3 4 層23内に前記発光物質を添
加する。
【0044】この場合、SiO2 はSi3 4 に比して
エネルギーギャップが大きく、従って図8に示すよう
に、Si3 4 をSiO2 で挟持することにより、Si
2 膜22,24が注入されたキャリアに対するエネル
ギー障壁として機能する。このためのキャリアはSi3
4 に閉じ込められることとなり、キャリアがゲート電
極4側に抜ける現象を抑止することが可能となり、更な
る高い発光強度を得ることができる。
【0045】(変形例2)ここでは、図9に示すよう
に、ゲート絶縁膜3の構成要素である上層14の膜厚を
下層12よりも厚く形成する。
【0046】この場合、図10に示すように、発光物質
の添加されたSi層13が、当該Si層13からゲート
電極4までの距離がチャネルまでの距離よりも長くなる
ように配されることに特徴がある。ゲート電圧の上層と
下層絶縁膜への分配が異なるため、上層14が注入され
たキャリアに対するエネルギー障壁として有効に機能す
る。これにより、キャリアがゲート電極4側に抜ける現
象を抑止することが可能となり、更なる高い発光強度を
得ることができる。
【0047】(変形例3)ここでは、図11に示すよう
に、ゲート絶縁膜31を、誘電体膜32、SiO 2 層3
3及び誘電体膜34をこの順に積層してなる多層構造に
形成し、SiO2層33内に前記発光物質を添加する。
誘電体膜32,34は、誘電率の異なる材料膜が積層さ
れ構成されており、具体的にはそれぞれ、SiO2 層4
1、Si34 層42、SiO2 層43、Si3 4
44がこの順に積層されてなる4層構造とされている。
なお、ここでは4層構造について例示するが、更なる多
層構造としても好適である。
【0048】この場合、SiO2 とSi3 4 の誘電率
の相違によるいわゆるブラッグ反射の効果を利用すれ
ば、ブロードな発光波長を持つ発光体から任意の波長の
発光を選択したり、条件が許せば誘導放出を行わせるこ
とも可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高い発光効率を容易且
つ確実に得ることができ、従来のSi−MOSトランジ
スタ構造との整合性に優れ、光インターコネクト用にも
利用可能であり、LSIの高集積化による性能向上を阻
む主要因である配線遅延の問題を解決することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のMIS型発光素子の主要構成を示
す概略断面図である。
【図2】本実施形態のMIS型発光素子の発光機能を説
明するための模式図である。
【図3】本実施形態のMIS型発光素子の他の例の発光
機能を説明するための模式図である。
【図4】本実施形態のMIS型発光素子の他の例の発光
機能を説明するための模式図である。
【図5】本実施形態のMIS型発光素子の他の例の発光
機能を説明するための模式図である。
【図6】本実施形態のMIS型発光素子の製造方法を工
程順にを示す概略断面図である。
【図7】変形例1のMIS型発光素子の主要構成を示す
概略断面図である。
【図8】変形例1のMIS型発光素子の発光機能を説明
するための模式図である。
【図9】変形例2のMIS型発光素子の主要構成を示す
概略断面図である。
【図10】変形例2のMIS型発光素子の発光機能を説
明するための模式図である。
【図11】変形例3のMIS型発光素子の主要構成を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 Si−半導体基板 2 ソース/ドレイン 3,21,31 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 11 SiO2 膜 12 熱酸化層(下層) 13 Si層 14 酸化層(上層) 22,24,33,41,43 SiO2 層 23,42,44 Si3 4 層 32,34 誘電体膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB03 CB01 DA05 DB02 DC02 DC04 EC03 FA01 4H001 CA01 XA07 XA08 XA13 XA14 XA22 5F041 AA03 AA31 CA06 CA33 CA71 CB31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極及びソース/ドレインを備え
    たMIS型のトランジスタ構造を有してなる半導体装置
    であって、 ゲート絶縁膜内に発光物質が添加されており、 前記ゲート電極にバイアス電圧を印加することで前記ゲ
    ート絶縁膜中に導電性キャリアを注入し、前記ゲート絶
    縁膜を発光せしめることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ソース/ドレイン間に所定の高電圧
    を印加して前記キャリアの運動エネルギーを増加させる
    とともに、前記ゲート電極に前記バイアス電圧を印加す
    ることを特徴とすることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記発光物質は、IV族を含む半導体ナ
    ノクリスタル、IV族を含む半導体微結晶、化合物半導
    体の多結晶又は単結晶、希土類元素及び蛍光物質から選
    ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート絶縁膜は、複数種の絶縁膜が
    積層されてなるものであることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記複数種の絶縁膜のうち、前記ゲート
    電極の近傍の絶縁膜は、前記キャリアに対してエネルギ
    ー障壁として作用するバンドギャップの大きなものであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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