JP4162042B2 - 薄膜作製方法 - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池、発光素子、受光素子等の製造に利用される薄膜の作製方法、特にナノ結晶の粒径分布の制御が可能な薄膜作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ナノテクノロジーの発展とともに、粒径がnmレベルで制御された半導体ナノ結晶の作製技術が必要不可欠となっている。特に、シリコンナノ結晶は粒径を数nmにすることによって、シリコン半導体から高輝度発光を引き出すことができる点から、現在電気的集積化技術を電気・光集積化技術へと発展させる可能性を秘めている点で注目を集めている。
【0003】
また、発光のみならず、受光という観点からも、薄膜シリコン太陽電池のトップセル材料に、従来のアモルファスシリコン薄膜ではなく、アモルファス中に粒径が数nmのシリコンナノ結晶を埋め込むことによって、アモルファスシリコン太陽電池で20年以上問題とされていた光劣化を抑制することが可能な技術として注目を集めている。
【0004】
従来、このようなナノ結晶の作製方法として、レーザーアブレーション(Laser Ablation)を用いることが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。これは、エキシマレーザー光を真空反応室に導入し、この真空反応室内に配置されたターゲット材に照射して、レーザーアブレーションによりターゲット材から離脱、放射した物質を基板に捕集、堆積させるものである。
【0005】
また、プラズマプロセスを利用してSiHのナノ粒子薄膜を作製することも提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−15999号公報
【特許文献2】
特開2002−282222号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術にあっては、ナノ結晶の粒径分布を制御することが不可能となっている。また、単一の粒径を得る場合は、上述のようにして生成されたナノ結晶を大気暴露することなく質量分析装置まで搬送し、その質量分析装置で分級した後、所望の単一サイズのナノ結晶を得る手法が一般的に用いられているが、このような手法は、単一の粒径分布を得るために非常に大がかりな装置を必要とする。また、一般的に粒径分布の一部分のサイズしか使用しないために、分級されたサイズの大部分は不必要なものになってしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、簡便な装置で、ナノ結晶の粒径分布を制御することができ、単一の粒径分布を容易に得ることができる薄膜作製方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、薄膜作製方法を次の(1)のとおりに構成する。
(1)基板上に薄膜を形成する薄膜作製方法であって、
レーザーアブレーションにより超高密度高エネルギー粒子プラズマを発生させ、
該超高密度高エネルギー粒子プラズマを別のプラズマ反応で生成されたプラズマと衝突させるとともに、該プラズマの衝突によるプラズマ反応場に、前記超高密度高エネルギー粒子プラズマを反応させ、
前記超高密度高エネルギー粒子プラズマが前記プラズマ反応場を通過する時間により、ナノ結晶の大きさを決定した薄膜を成膜するようにした薄膜作製方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面について説明する。
【0011】
まず、単一粒径を達成させるための手法について説明する。
【0012】
図1はレーザーアブレーション(Laser Ablation)法を利用した薄膜形成装置の構成を示す模式図である。
【0013】
本発明の薄膜作製方法は、従来のパルスレーザーを用いた半導体ナノ結晶の作製方法とは異なり、レーザーアブレーションによる超高密度高エネルギー粒子プラズマ(1014/cm)とRF、VHF、UHF等を用いたSiH、Hガス等を用いて生成されるプラズマ(10/cm)との相互作用を利用する。
【0014】
上記レーザーアブレーションによる超高密度高エネルギー粒子プラズマ(1014/cm)の発生は、Q−スイッチパルス(switched pulse)のヤグ(YAG)レーザーの基本波、第2高調波(532nm)、第3高調波(355nm)等を高純度の半導体基板(ここでは比抵抗1000ohmcm以上のSi基板)に照射することによって行われる。具体的な条件としては、ここでは上記Q−スイッチパルスのヤグレーザーの第3高調波(355nm)、パルス幅10ns、パルスエネルギー150mJ、照射強度10〜10W/cmを用いる。
【0015】
この条件は上記の例に限られたものではなく、他のピークパワーの高いパルスレーザー光を用いて達成することができる。例えば、エキシマレーザー、ルビーレーザー、または、よりパルス幅の狭い超短パルスレーザー(例えばピコ秒並びにフェムト秒レーザー)を用いることによって、より良い効果を引き出すことが可能となる。また、プラズマもCVDに限らず、他の技術を利用することも可能である。ここでは、Siのプラズマプロセスを例にとって説明する。
【0016】
図1において、上記のパルスレーザー光1によって発生した超高密度のSiプラズマ(1014/cm)1は、シランガス、水素ガス等を用いた別のプラズマ反応で生成されたプラズマ2と衝突反応を起す。そして、レーザープルーム(laser plume)で生成された大量のSi(1014/cm)3が(Siはシリコンのラジカル)、上述のプラズマCVDによって生成されたSi、SiHプラズマ場と反応することによって、基板4上にナノ結晶が生成される。
【0017】
このとき、CVDで生成されたプラズマ反応場の大きさが制限されていることから、レーザーで生成されたプラズマが超高速なため、この反応場を通過する時間(平均自由行程)によって、ナノ結晶のサイズの大きさが決定される。すなわち、次の反応式のようになる。
【0018】
Si(laserで生成されたもの)+Si(plasmaCVDで生成されたもの)→Si……→Si
上記の反応において、nの値が反応場の大きさ、レーザープラズマのエネルギーによるため、基板4上に堆積されるナノ結晶のサイズを場所によって制御することが可能となる。例えば、基板4上に図示したaの地点では、一番サイズの小さなナノ結晶が堆積し、eの地点では、一番大きなサイズのナノ結晶が堆積する。
【0019】
また、図2に示すように、SiHガス流量、Hガス流量、ガス圧、堆積基板温度等を制御することによって、アモルファス薄膜からnm粒径のサイズに至るSi結晶を作製することが可能となる。図2は種々の条件により堆積可能な薄膜の結晶構造を示したものである。
【0020】
図3は上記薄膜のラマンスペクトルを示す図である。
【0021】
上記の手法により作製された半導体ナノ結晶のサイズ並びに構造をラマン分光法により評価すると、図3のスペクトルを得ることができる。このスペクトルよりピーク値を読み取ると、496.37cm−1となり、バルクシリコンのスペクトルピーク値(521cm−1)と比較しておよそ24cm−1もシフトした値を示していることが分かる。
【0022】
上記のシフト量より、図4に示すラマンピークシフトとサイズの理論曲線からナノ結晶のサイズを求めると、およそ粒径1.3nmと評価することができる。このラマンスペクトルが単一粒径のラマンスペクトルの重ね合わせ状態であるとすると、サイズ分布を求めることが可能となって、図5に示すように、非常に粒径分布幅の狭い、単一の粒径分布を有するシリコンナノ結晶薄膜となっていることが分かる。
【0023】
図6に上記作製方法によって堆積されたシリコンナノ結晶薄膜の透過電子顕微鏡観察結果を示す。この写真結果からも、粒径サイズが2nm以下のシリコンナノ結晶がサイズ制御されて作製されていることが分かる。従来の作製方法では17nm程度の粒径しか得られなかったが、本作製方法により2nm以下の結晶が多数得られるようになった(同図の○で囲った部分は代表的な結晶部分を示す)。
【0024】
上記作製方法によって作製されたシリコンナノ結晶に紫外線を照射すると、図7に示すように、高輝度の可視発光を示す。特に、シリコンナノ結晶のサイズを3nmから1.2nm程度まで変化させることによって、図8に示すように、赤から緑色に至る(850〜500nm)高輝度可視発光を得ることができる。
【0025】
また、上記方法を用いることによって、種々の不純物添加を行うことが可能となる。例えば、プラズマCVD法によって太陽電池を作製するには、ピン(PIN)構造を作製することが必要となるが、その際に不純物の混入を防ぐため、p型膜(p層)を堆積するチャンバー、i層を堆積するチャンバー、n層を堆積するチャンバーを分ける必要があるが、本手法を用いることによって、レーザーアブレーションを行う際に用いるターゲット基板に、上記不純物を添加したターゲット基板を用いて、これらを適宜変えて薄膜堆積を行えば良いため、簡易な装置構成で、ナノ結晶からなるピン構造を作製することが可能となる。
【0026】
また、上記方法を用いることによって、種々の不純物添加を行うことが可能となる。例えば、ターゲット材にCeイオン添加物(CeO、CeSi等)、Csイオン添加物(CsNO、CsI等)、Crイオン添加物(Cr、CrSi等)、Dyイオン添加物(Dy、DySi等)、Erイオン添加物(Er、ErSi等)、Euイオン添加物(Eu、EuSi等)、Gdイオン添加物(Gd、GdSi等)、Hfイオン添加物(HfO、HfSi等)、Hoイオン添加物(Ho、HoSi等)、Laイオン添加物(La、LaSi等)、Luイオン添加物(Lu、LuSi等)、Mnイオン添加物(Mn、MnSi等)、Ndイオン添加物(Nd、NdSi等)、Prイオン添加物(Pr11、PrSi等)、Pbイオン添加物(PbO、PbSi等)、Crイオン添加物(Cr、CrSi等)、Ruイオン添加物(RuO等)、Smイオン添加物(Sm、SmSi等)、Yイオン添加物(Y等)、Ybイオン添加物(Yb等)を用い、これを上記の手法に沿ってレーザープロセスとプラズマプロセスとを併用することによって、これらの不純物をナノ結晶層にドーピングすることが可能となり、発光素子を形成することが可能となる。この際、キャリアの注入をおこなうためのp層とn層の選択は、上記添加された不純物のエネルギーレベルに応じて、適宜材料選択を行う必要がある。
【0027】
また、上記方法を用いることによって、種々の磁性不純物添加も行うことが可能となる。例えば、ターゲット材にCoイオン添加物(Co、CoSi等)、Crイオン添加物(Cr、CrSi等)、Reイオン添加物(Re、ReSi等)、Mnイオン添加物(Mn、MnSi等)、Ndイオン添加物(Nd、NdSi等)、Smイオン添加物(Sm、SmSi等)、Srイオン添加物(SrO等)、Teイオン添加物(TeO等)、Tmイオン添加物(Tm等)、Vイオン添加物(V等)を用い、これを上記の手法に沿ってレーザープロセスとプラズマプロセスとを併用することによって、これらの不純物をナノ結晶層にドーピングすることが可能となり、磁性記憶材料を形成することが可能となる。
【0028】
また、上記方法を用いることによって、種々の強誘電体不純物添加も行うことが可能となる。例えば、ターゲット材にZnイオン系酸化物(ZnO等)、Tiイオン系酸化物(BaTiO、SrTiO等)、Pbイオン系酸化物(PbZrxTiyO:La、Li等)、Kイオン系酸化物(KTiOPO、KtiOAsO等),Bイオン系酸化物(beta−BaB、LiB等)Nbイオン系酸化物(LiNbO、KnbO等)Gaイオン系酸化物窒化物(Ga、GaN等)を用い、これを上記の手法に沿ってレーザープロセスとプラズマプロセスとを併用することによって、これらの不純物をナノ結晶層にドーピングすることが可能となり、ひいては新規な強誘電体ナノ結晶薄膜を形成することが可能となる。
【0029】
次に、上記の作製方法により堆積されたシリコンナノ結晶薄膜を用いた実施例について説明する。
【0030】
(実施例1)太陽電池
裏面に反射防止層、また、表面に透明導電膜を有したガラス基板の表面にあらかじめ、スパッタ法でZnOを300nm積層し、そのガラス基板を真空槽内に入れて、そのZnO上に、SiH、H、B、CHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzで、p型Si薄膜を22nm形成した。
【0031】
次に、プラズマ条件、SiH流量10sccm、H流量100sccm、投入電力25W、動作圧力0.15Torr、励起周波数13.56MHzで、レーザー条件、Q−スイッチパルスのヤグレーザーの第3高調波(355nm)、パルス幅10ns、パルスエネルギー150mJ、照射強度10〜10W/cmを高純度の半導体基板(ここでは比抵抗1000ohmcm以上のSi基板)に60minから300min照射することによってナノ結晶埋め込み型アモルファスシリコンi層を350nm積層した。
【0032】
引き続き、SiH、H、PHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでn型Si薄膜を30nm形成した。
【0033】
最後に、スパッタ法でZnO、Agからなる裏面電極を形成した。これによって得られた最終的なデバイス構造を図9に示す。
【0034】
ここで、比較例について説明する。
【0035】
裏面に反射防止層、また、表面に透明導電膜を有したガラス基板の表面にあらかじめ、スパッタ法でZnOを300nm積層し、そのガラス基板を真空槽内に入れて、そのZnO上に、SiH4、H2、B2H6、CH4を原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでp型Si薄膜を22nm形成した。
【0036】
そして、SiH流量10sccm、H流量100sccm、投入電力15W、動作圧力0.5Torr、励起周波数13.56MHzで、プラズマCVD法によりアモルファスシリコンi層を350nm積層した。
【0037】
引き続き、SiH、H、PHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでn型Si薄膜を30nm形成した。
【0038】
最後に、スパッタ法でZnO、Agからなる裏面電極を形成した。これによって得られた最終的なデバイス構造を図10に示す。
【0039】
表1に上述の実施例及び比較例で作製した太陽電池の光劣化(AM1.5、100mW/cm2、500時間)前後の特性を示す。この表からも分かるように、本実施例では、薄膜シリコン太陽電池における最大の問題点である変換効率の光劣化を大幅に抑制することが可能となる。
【0040】
【表1】
Figure 0004162042
【0041】
(実施例2)発光素子
裏面に反射防止層、また、表面に透明導電膜を有したガラス基板の表面にあらかじめ、スパッタ法でZnOを300nm積層し、そのガラス基板を真空槽内に入れて、そのZnO上に、SiH、H、B、CHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでp型Si薄膜を22nm形成した。
【0042】
次に、プラズマ条件、SiH流量10sccm、H流量100sccm、投入電力25W、動作圧力0.15Torr、励起周波数13.56MHzで、レーザー条件、Q−スイッチパルスのヤグレーザーの第3高調波(355nm)、パルス幅10ns、パルスエネルギー150mJ、照射強度10〜10W/cmを高純度の半導体基板(ここでは比抵抗1000ohmcm以上のSi基板)に60minから300min照射することによってナノ結晶埋め込み型アモルファスシリコンi層を350nm積層した。
【0043】
引き続き、SiH、H、PHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでn型Si薄膜を30nm形成した。
【0044】
最後に、スパッタ法でZnO、Agからなる裏面電極を形成した。これによって得られた最終的なデバイス構造を図11に示す。
【0045】
本実施例のデバイスに対して順方向に3〜5Vの電圧をかけることによって、赤色の面発光を呈することができる。そのスペクトルは、図7に示すようになる。逆方向電圧では電流が流れず、ひいては赤色発光が起こらないことから、本実施例により、シリコンを用いたLED(Light Emitting Diode)を構成できることが分かる。このダイオードの利点は、GaAs基板等を用いず、ガラス基板上に作製できるので、従来のダイオードと比較して、低価格、大面積(面発光)、環境に対して無負荷等、多くの優れた点を有する。
【0046】
(実施例3)光センサー
裏面に反射防止層、また、表面に透明導電膜を有したガラス基板の表面にあらかじめ、スパッタ法でZnOを300nm積層し、そのガラス基板を真空槽内に入れて、そのZnO上に、SiH、H、B、CHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzで、p型Si薄膜を22nm形成した。
【0047】
次に、プラズマ条件、SiH流量10sccm、H2流量100sccm、投入電力25W、動作圧力0.15Torr、励起周波数13.56MHzで、レーザー条件、Q−スイッチパルスのヤグレーザーの第3高調波(355nm)、パルス幅10ns、パルスエネルギー150mJ、照射強度10〜10W/cmを高純度の半導体基板(ここでは比抵抗1000ohmcm以上のSi基板)に60minから300min照射することによってナノ結晶埋め込み型アモルファスシリコンi層を350nm積層した。
【0048】
引き続き、SiH、H、PHを原料ガスとしてプラズマCVD法で投入電力15W、動作圧力0.5Torr、成膜時間95秒、成膜温度180℃、励起周波数13.56MHzでn型Si薄膜を30nm形成した。
【0049】
最後に、スパッタ法でZnO、Agからなる裏面電極を形成した。これによって得られた最終的なデバイス構造は、図9に示すようになる。このような構造の素子を作製することによって光強度を感度良く測定することが可能な光センサーを構成することが可能となる。
【0050】
(実施例4)光結合素子
図12は本発明の実施例4の構造を示す断面図である。
【0051】
同図に示すように、この結合素子は、発光素子と受光素子をモノリシックに基板上に形成し、更に発光素子から発せられた光を受光素子に伝送する光伝送手段としての光導波路を備えるものである。本光結合素子は、p型単結晶Si基板上に、実施例1及び実施例2の方法で発光素子並びに受光素子を形成したものである。また、これらの素子を繋ぐ光導波路は、透明電極13、16上、及び発光素子と受光素子との間にバリウムホウケイサンガラスで形成されている。なお、19は石英ガラスである。また、p型単結晶Si基板の裏面には、Al層の電極17が形成されている。
【0052】
次に、本実施例の光結合素子の作製方法について説明する。
【0053】
まず、実施例1、2にならって、発光素子並びに受光素子を形成する。その後、p型単結晶Si基板10〔結晶面(100)、抵抗率0.1〜40Ωcm〕の裏面にAlを蒸着してオーミックコンタクトをとり、Al電極17を形成する。
【0054】
次に、電子ビーム蒸着装置を用い、ITO膜を堆積させた後、発光素子11と受光素子14との間のITO膜を除去することによって、ITO透明電極13、16を形成する。
【0055】
次に、スパッタ成膜装置を用いて、石英ガラス18を約3μmの厚さに形成した後、ITO透明電極13、16の一部が露出するようにパターニングする。
【0056】
そして、更にその上に、スパッタ成膜装置を用いて、バリウムホウケイ酸ガラス19を約1μmの厚さに成膜して光導波路を形成する。ここで、透明電極13、16の一部を露出させるために、バリウムホウケイ酸ガラス19の両端部を除去するが、発光素子11が発する光を効率良く光導波路に取り入れることができ、且つ受光素子14に光を効率良く入射できるように、バリウムホウケイ酸ガラス19をパターニングすることが必要である。
【0057】
最後に、Al電極17を接地し、透明電極13、16を電源に接続することにより、図12に示す光結合素子を得ることができる。図12において、Aは電流計、Eは直流電源である。
【0058】
次に、本実施例の光結合素子の動作について説明する。
【0059】
発光素子11に電気信号が入力されると、NIA膜(ナノ結晶埋め込み型アモルファスシリコン膜)12で発光し、その光が光導波路に入る。光導波路を形成しているバリウムホウケイ酸ガラス19の屈折率n2は1.53で、石英ガラス18の屈折率n1(=1.459)及び空気の屈折率(=1)よりも大きいため、光を光導波路内で全反射させて受光素子14の側に伝送することができる。そして、光導波路内を伝送してきた光が受光素子14の層15に入ると、受光素子14で入射光に起因した起電力が発生し、電気信号の転送が行われる。
【0060】
本実施例では、発光素子11及び受光素子14を単結晶Si基板10上に作製することができる。
【0061】
このため、発光素子11と、Siを用いて形成した受光素子14とを、モノリシックSi基板10上に形成することが可能になり、化合物半導体を用いて作製した従来の光結合素子に比べて、構造が簡易で、製造コストを安くすることができ、しかも高集積度で且つ信頼性の高い光結合素子を得ることができる。
【0062】
したがって、本実施例の光結合素子は、高い信頼性、信号転送の高速性が要求されるコンピュータ用素子等として使用するのに好適である。
【0063】
また、上記の実施例において、発光素子11及び受光素子14上のITO膜の代わりに、例えばAu層を直接形成しても良い。
【0064】
更に、上記の実施例において、光結合素子を構成する各半導体を、その伝導型が異なる半導体を用いて形成しても良い。その際、光結合素子を作製するのにn型の基板を用いた場合には、透明電極としてp型の膜を選択する必要がある。これには、例えばGaN等の膜を使用することができる。
【0065】
このように、本実施例によれば、発光素子をp型半導体とn型半導体とでナノ結晶埋め込み型アモルファスシリコン膜を挟んだ構成としたことにより、発光層の膜に電子や正孔が入り易くなり、良好な発光素子を得ることができるので、この発光素子と受光素子をSiを用いて基板上にモノリシックに形成することによって、従来のように化合物半導体を用いて作製した場合に比べて、構造が簡易で、製造コストを安くすることができ、しかも高集積度で且つ信頼性を高めることができる。したがって、コンピュータ用素子等として使用するのに好適な光結合素子を提供することができる。
【0066】
(実施例5)光結合素子
次に、本発明の実施例5について説明する。
【0067】
図13は本発明の実施例5による光結合素子の構成を示す断面図である。
【0068】
同図に示すように、本実施例の光結合素子21は、発光素子となるNIA(ナノ構造埋め込み型アモルファスシリコン)膜23で光信号を送信する光送信素子22を組み込んだp型単結晶Si基板24と、光送信素子22からの光信号を受信する受光素子26を組み込んだ基板25とを、光送信素子22と受光素子26が対向配置となる状態で接合したものである。
【0069】
光送信素子22は、p型単結晶Si基板24に形成したNIA膜23と、このNIA膜23上に下部ITO膜28を成膜するとともに、この下部ITO膜28及びp型単結晶Si基板24の一面の露出部分にわたって透明な絶縁膜としてのSiO2膜29を成膜している。
【0070】
受光素子26は、他方の単結晶Si基板からなる基板25の下面に形成したNIAをi層とする受光素子であり、その上にITO膜31を成膜するとともに、この上部ITO膜31及び基板25の下面の露出部分にわたって透明な絶縁膜としてのSiO2膜32を成膜している。
【0071】
光送信素子22、受光素子26は、図14に示すように、SiO膜29、32を介して対向配置状態に接合され、且つSiO膜29、32は透明な接着剤33により一体的に接合されている。なお、図14中、34はp型単結晶Si基板24の他面に設けたAl電極、35は基板25の他面に設けたAl電極である。
【0072】
次に、上記光結合素子21の製造方法について説明する。
【0073】
まず、上述のように、p型単結晶Si基板24の上部に発光素子となるNIA膜23を形成する。その後、p型単結晶Si基板24の裏面にAlを蒸着してオーミックコンタクトを取り、Al電極34を形成する。
【0074】
次に、NIA膜23上に下部ITO膜28を成膜するとともに、そのパターニングを行う。そして、この下部ITO膜28及び単結晶Si基板24の一面の露出部分にわたって透明な絶縁膜であるSiO膜29をプラズマCVDあるいはスパッタリングにより成膜し、そのパターニングを行うことで、光送信素子22側の作製が完了する。
【0075】
次に、Al電極35を設けた単結晶Siからなる基板25の下面に、実施例1に習って受光素子を形成し、そのパターニングを行った後、受光素子とともに基板25の下面の一部に上部ITO膜31を成膜し、そのパターニングを行う。更に、上部ITO膜31及び基板25の下面の露出部分にわたって透明な絶縁膜であるSiO膜32をプラズマCVDあるいはスパッタリングにより成膜し、そのパターニングを行うことで、受光素子26側の作製が完了する。
【0076】
このようにして、光送信素子22側、受光素子26側の各要素を形成した後、光送信素子22のAl電極34を接地し、下部ITO膜28にパルス発振器36を接続するとともに、受光素子26側のAl電極35を接地し、更に受光素子26側の上部ITO膜31に電流計37及び直流電源Eを接続する。
【0077】
このような構成で、パルス発振器36により、−10Vの振幅を有するパルス電圧を光送信素子22に加えると、光送信素子22から受光素子26に向けて光が送信され、受光素子26に接続した電流計37に電流が流れる。
【0078】
上述の構成の光結合素子21によれば、p型単結晶Si基板24は、化合物半導体を用いた基板に比べ、コストが安く、物理的な信頼性も高いので、NIA膜23を用いた構造の光送信素子22を容易に組み込むことができる。したがって、この光結合素子21は、低コストで信頼性も良好となる。
【0079】
また、光送信素子22としてNIA膜23を用いているので、簡便で優れた信号の送信機能を発揮させることができる。
【0080】
このように、本実施例によれば、低コストで信頼性も高く優れた光送信機能を発揮するとともに、マルチプロセッサアーキテクチャの要請にも対応し得る光結合素子を提供することができる。
【0081】
(実施例6)光送信素子
次に、本発明の実施例6について説明する。
【0082】
図14は本実施例による光送信素子の構成を示す断面図である。
【0083】
同図に示すように、この光送信素子41は、p型単結晶Si基板24上にNIA膜43を用いた光送信部44と、この光送信部44から送出された光信号を入力電気信号に応じて変調するFET48からなるスイッチング変調素子45とを形成したものである。
【0084】
光送信部44は、p型単結晶Si基板44の一方の端部側に形成したNIA膜43と、このNIA膜43上に形成したITO膜47とを備えている。スイッチング変調素子44は、p型単結晶Si基板42上に積層成膜したFET48により構成されている。
【0085】
次に、本実施例の光送信素子41の作製方法について、図15を参照して説明する。
【0086】
まず、図15の(a)に示すように、一面にAl(あるいはAu)層42aを蒸着して、オーミック接触させたp型単結晶Si基板42を用意し、このp型単結晶Si基板42の他面に絶縁層としてのSiO膜51をプラズマCVD、スパッタ、熱酸化の何れかの方法により成膜する。そして、SiO膜51のパターニングを行った後、イオン注入あるいは拡散によりp型単結晶Si基板42の上部に一対のn+層52、53を形成するとともに、SiO膜51を貫いて一対のn+層52、53に接触するAl、CrあるいはITO等からなる内部電極層54を成膜する。
【0087】
次に、図15の(b)に示すように、上記内部電極層54をパターニングして一対のn+層52、53に接触したソース電極55、ドレイン電極56及び上記SiO膜51上のゲート電極57を形成する。
【0088】
次に、図15の(c)に示すように、上記SiO膜51をパターニングし、プラズマCVDあるいはスパッタにより絶縁膜としてのSiO2膜(あるいはSi膜)58を、ソース電極55、ドレイン電極56、ゲート電極57を覆うように成膜し、パターニングする。また、単結晶Si基板42上の上述のスイッチング変調素子45の形成領域の隣にNIA膜43を前述の実施例に習って作製する。
【0089】
次に、図15の(d)に示すように、NIA膜43上に、ITO膜47を成膜し、それらのパターニングを行うことで、光送信部44を形成する。
【0090】
更に、上記SiO膜58を再度パターニングし、SiO膜58にソース電極55、ドレイン電極56、ゲート電極57の上面への穴開けを行った後、ソース電極55に接触する金属電極60、ドレイン電極56に接触する金属電極61、ゲート電極57に接触する金属電極62を成膜する。ドレイン電極56に接触する金属電極61は、上記ITO膜47にも接触させる。
【0091】
また、p型単結晶Si基板42のAl層42aに電源部(直流電源E)の陽極を接続するとともに、上記ソース電極55に接触する金属電極60を接地することにより、図16に示す光送信素子41を得ることができる。
【0092】
このようにして得られた光送信素子41の等価回路を図17に示す。この光送信素子41は、入力としてFETをオンする以上の信号が入力されたときに、光送信部が発光するものである。
【0093】
本実施例の光送信素子41は、一枚のp型単結晶Si基板42上に、NIA膜43を用いた光送信部44と、この光送信部44から送出された光信号を入力電気信号に応じて変調するスイッチング変調素子45とを形成したものである。p型単結晶Siからなる単結晶Si基板42は、GaAs等の化合物半導体を用いた基板に比べ、コストが安く、物理的な信頼性も高いので、NIA膜43を用いた光送信部44と、この光送信部44を変調し、入力信号49によってオンオフ制御されるスイッチング変調素子45とを従来の半導体製造プロセスにより容易に組み込むことができる。したがって、本実施例の光送信素子41は、低コストで信頼性も良好となる。また、単結晶Si基板に代えて、ガラス基板上に蒸着したポリシリコン基板を使用することも可能である。
【0094】
また、光送信部44としてNIA膜43を用いているので、簡便で優れた光送信機能を発揮させることができる。
【0095】
更に、p型単結晶Si基板42上にスイッチング変調素子45と、光送信部44とをモノリシックに形成しているので、単一のウェハ上に画素としての光送信部44とスイッチング変調素子とを高密度で搭載でき、高集積化を図ることができる。
【0096】
次に、上記の光送信素子41を多数マトリックス状に展開して構成したより実用的な光送信素子41Aについて、図18〜図20を参照して説明する。
【0097】
図18、図19に示す光送信素子41Aは、複数の光送信素子41の各光送信部44を一枚のp型単結晶Si基板42上に列設する構成としたものである。
【0098】
そして、各光送信部44に対して各スイッチング変調素子45に図19に示すように、入力信号を、1、1、1、0、1、0、0、1、0、…、1、0、1、0、1、0、…(FET45がオンする閾値電圧以上が1でそれ以外は0)というように電圧信号として供給することにより、各光送信部44から各々変調された光信号を受光部70の各受光素子71にパラレルに送る光多重送信が可能となる。
【0099】
このような構成とすることにより、低コストで信頼性も高く、優れた光送信機能を発揮させることが可能な光送信素子を実現することができる。また、変調素子を、p型単結晶Siの半導体基板上に光送信部とモノリシックに形成することにより、単一のウェハ上に光送信部と変調素子とを高密度に搭載でき、集積度が高く実用価値の大きい光送信素子を実現することができる。
【0100】
(実施例7)光−光変換素子
次に、本発明の実施例7について説明する。
【0101】
図20は本発明の実施例7による光−光変換素子の概略構成を示す断面図である。また、図21はその光−光変換素子にバイアスを加えていないときのバンド図、図22は同光−光変換素子にバイアスを加え且つ光へ照射したときのバンド図である。
【0102】
図20に示すように、この光−光変換素子は、受光素子であるホトダイオード82と発光素子84とを垂直方向に集積したものである。ホトダイオード82は、p型単結晶Si基板92の裏面にn+型単結晶Si層94を作製し、pn接合で形成したものである。n+型単結晶Si層94上には、Al電極86aを形成している。また、発光素子84は、p型単結晶Si基板92の表面にNIA層96を形成し、更にその上にITO膜で透明電極86bを形成している。
【0103】
次に、この光−光変換素子の作製方法について説明する。
【0104】
前述のようにして作製されたNIA/Siの裏面にn+型単結晶Si層94を形成する。このn+型単結晶Si層94は、イオン注入法あるいは拡散法を用いて作成する。そして、n+型単結晶Si層94上にAlを蒸着してオーミックコンタクトを取り、Al電極86aを形成する。
【0105】
最後に、電子ビーム蒸着装置を用い、NIA膜96条にITO膜を堆積させて透明電極を形成することにより、図20に示す光−光変換素子を得ることができる。
【0106】
次に、上記のようにして得られた第1の光−光変換素子の動作について説明する。
【0107】
図22に示すように、光−光変換素子に電圧を加えると、ホトダイオード82は逆バイアス状態になり、発光素子84は順バイアス状態になる。そして、ホトダイオード82側から光が入射すると、p型単結晶Si基板92で電子と正孔の対が光励起されて生成する。これらのキャリアの内、電子はn+型単結晶Si層94に移動し、正孔はNIA層96に移動する。また、発光素子84には順バイアスが加わるため、NIA膜96には、n型のITO膜から電子が注入されるので、NIA層96で電子と正孔が再結合して、光が放射される。
【0108】
単結晶Siのエネルギーギャップは1.12eVであるので、この光−光変換素子では、波長1.1μmの近赤外光まで感知することができる。しかも、NIA層は、波長400〜800nmの光を発光するので、この光−光変換素子では、赤外光を入射させて可視光を放出させることができる。なお、ホトダイオード82側から光が入射しない場合には、n+型単結晶Si層94とp型単結晶Si基板92が逆バイアス状態であるため、正孔がNIA膜96に注入されないので、発光しない。
【0109】
この発光素子と、Siを用いて形成した受光素子とを垂直方向に集積することによって、光−光変換素子をすべてSiで作製することができるので、化合物半導体を用いて作製した従来のものに比べて、構造が簡易で、製造コストが安く、しかも信頼性を高めることができ、また、幅が12インチ以上の大きい面積のものであっても作ることができるという利点がある。したがって、この第1の光−光変換素子は、光コンピュータ用素子や波長変換素子等として用いるのに好適である。
【0110】
(実施例8)光−光変換素子
次に、本発明の実施例8の光−光変換素子について図面を参照して説明する。図23は本実施例の第2の光−光変換素子の概略構成図、図24はこの光−光変換素子にバイアスを加えていない場合のバンド図、図25はこの光−光変換素子にバイアスを加えた場合のバンド図、図26はこの光−光変換素子にバイアスを加え且つ光を照射した場合のバンド図である。
【0111】
第2の光−光変換素子が第1の光−光変換素子と異なる点は、受光素子としてホトトランジスタ82aを用いた点である。ホトトランジスタ82aは、p型単結晶Si基板92下にn型単結晶Si層99とp型単結晶Si層100とを形成したpnp構造のものである。その他の構成は第1の光−光変換素子と同様であり、第1の光−光変換素子と同様の構成を有するものには同一の符号を付すことによりその詳細な説明を省略する。
【0112】
第2の光−光変換素子を作製するには、上記実施例で作製したNIA/Siのp型単結晶Si基板92の裏面にn型単結晶Si層99をエピタキシャル成長させて形成する。
【0113】
そして、n型単結晶Si層99上に拡散法あるいはイオン注入法によりp型単結晶Si層100を形成することにより、ホトトランジスタ82aが形成される。また、p+型単結晶Si層100上にAlを蒸著してオーミックコンタクトを取り、Al電極86aを形成する。
【0114】
最後に、NIA膜96上に、ITO膜で透明電極86bを形成して、図23に示す光−光変換素子を得ることができる。
【0115】
次に、第2の光−光変換素子の動作について説明する。
【0116】
まず、図25に示すように、光−光変換素子に電圧を加えると、ホトトランジスタ82aのp型単結晶Si層100とn型単結晶Si層99は順バイアス状態に、n型単結晶Si層99とp型単結晶Si基板92は逆バイアス状態になる。また、発光素子84は順バイアス状態になる。このとき、ホトトランジスタ82aでは、電圧は主にn型単結晶Si層99とp型単結晶Si基板92との間にかかるため、p型単結晶Si層100の正孔は、p型単結晶Si基板92には注入されない。
【0117】
そして、ホトトランジスタ82a側から光が入射すると、図26に示すように、p型単結晶Si基板92で光が吸収され、電子と正孔の対が生成される。これらのキャリアの内、電子はn型単結晶Si層99に移動し、そこに溜まる。このため、p型単結晶Si層100とn型単結晶Si層99はより順バイアス状態となり、p型単結晶Si層100とn型単結晶Si層99間の正孔に対する障壁が小さくなる。したがって、p+型単結晶Si層100の正孔は、n型単結晶Si層99及びp型単結晶Si基板92を通過し、p型単結晶Si基板92で生成された正孔と共に、NIA膜96に移動する。NIA膜96には、ITO膜86bから電子が注入されるため、NIA膜96で電子と正孔の再結合が起こり、可視光が放射される。
【0118】
第2の光−光変換素子では、受光素子としてホトトランジスタを用いたことにより、応答速度がホトダイオードを用いた場合に比べて遅くなるが、光増幅ができ、発光輝度を増やすことができる。その他の効果は第1の光−光変換素子と同様である。
【0119】
また、上記の各実施例において、ITO膜の代わりに、例えばAu層を直接形成しても良い。図27にその光−光変換素子の概略構成図、図28にその光−光変換素子にバイアスを加え且つ光を照射した場合のバンド図を示す。なお、図20と同一部分については、同一符号を付してそれらの説明は省略するが、この場合も構造が非常に簡単になるが、発光輝度が小さくなるという問題がある。
【0120】
このように、本実施例によれば、発光素子をp型半導体とn型半導体とでNIA膜を挟んだ構成としたことにより、発光層であるNIA膜に電子や正孔が入り易くなり、良好な発光素子を得ることができるので、この発光素子と受光素子とをSiを用いて垂直方向に集積することによって、従来のように化合物半導体で作製した場合に比べて製造コストが安く、信頼性を高めることができ、また大きい面積のものであっても作ることができる。
【0121】
したがって、光コンピュータ用素子や波長変換素子等として用いるのに好適な光−光変換素子を提供することができる。
【0122】
(実施例9)表示装置
図29は本発明の実施例9を示す表示装置の断面図である。
【0123】
この図に示すように、この表示装置101は、p型単結晶Si基板102上に、NIA膜103を用いた構造の発光素子104と、この発光素子104を選択するスイッチ素子105とを形成したものである。発光素子104は、p型単結晶Si基板102の一方の端部側に形成したNIA膜103と、このNIA膜103上に形成したITO膜107とを具備している。上記スイッチ素子105は、単結晶Si基板102上に積層構造に成膜したトランジスタ108により構成されている。
【0124】
次いで、表示装置101の製造工程について、図30を参照して説明する。
【0125】
(1)まず、図30の(a)に示すように、一面にAl(あるいはAu)102aを蒸著してオーミック接触させたp型単結晶Si基板102を用意し、このp型単結晶Si基板102の他面に絶縁層としてのSiO2膜111をプラズマCVD、スパッタ、熱酸化の何れかの方法により成膜する。次に、SiO2膜111のパターニングを行った後、イオン注入あるいは拡散によりp型単結晶Si基板102の上部に一対のn+層112、113を形成するとともに、SiO2膜111を貫いて一対のn+層112、113に接触するAlあるいはCrあるいはITO等からなる内部電極層114を成膜する。
【0126】
(2)次に、図30の(b)に示すように、その内部電極層114をパターニングして、一対のn+層112、113に接触したソース電極115、ドレイン電極116及び上記SiO膜111上のゲート電極117を形成する。
【0127】
(3)次に、図30の(c)に示すように、上記SiO膜111をパターニングし、プラズマCVDあるいはスパッタにより、絶縁層としてのSiO膜(あるいはSi膜)118をソース電極115、ドレイン電極116、ゲート電極117を覆うように成膜し、パターニングする。次に、単結晶Si基板102上の上述したスイッチ素子105の形成領域の隣にNIA膜103を作製する。
【0128】
(4)次に、図30の(d)に示すように、NIA膜103上に、ITO膜107を成膜し、これらのパターニングを行うことで、発光素子104を形成する。更に、SiO膜118を再度パターニングし、SiO膜118上にドレイン電極116、ゲート電極117への上面への穴開けを行った後、ドレイン電極116に接触する金属電極121、ゲート電極117へ接触する金属電極122を成膜する。ドレイン電極116に接触する金属電極121は、上記ITO膜107にも接触させる。
【0129】
このような製造方法により、図30に示す発光素子104、トランジスタ108が一画素に形成された表示装置101を得ることができる。この表示装置101の等価回路を図31に示す。
【0130】
本実施例の表示装置101は、一枚の単結晶Si基板102上に、NIA膜103を用いた構造の発光素子104と、この発光素子104を選択するスイッチ素子105とを形成したものである。単結晶Siからなるp型単結晶Si基板102は、化合物半導体を用いた基板に比べ、そのコストが安く、物理的な信頼性も高いので、NIA膜103を用いた構造の発光素子104とこの発光素子104を選択するスイッチ素子105とを従来の半導体製造プロセスにより容易に組み込むことができる。
【0131】
したがって、本実施例の表示装置101は、低コストで信頼性も良好となる。
【0132】
また、発光素子として、NIA膜を用いているので、簡便で優れた表示機能を発揮させることができる。
【0133】
更に、駆動回路を、単結晶Si基板上に表示装置とモノリシックに形成できるので、単一のウェハ上に表示装置とそのスイッチ素子とを高密度に搭載できる。
【0134】
次に、上述した表示装置101を多数マトリックス状に展開して構成したより実用的な表示装置101Aについて図32、図33、図34、図35を参照して説明する。
【0135】
図31に等価的に示す表示装置101Aは、図31及び図32に示す各発光素子104を単位画素として、480行×480列のマトリックス状に構成したものである。
【0136】
そして、各発光素子204を選択する選択素子205の各ソース電極215を列方向に配置したデータ線…,j−1,j,j+1,…に各々接続し、各ゲート電極222を行方向に配置したゲート線…,i−1,i,i+1,…に各々綾続している。
【0137】
このような構成の表示装置101Aにおいて、1分間に60枚の画像を表示しようとすると、ゲート線…,i−1,i,i+1,…には、不図示の駆動回路、例えばシフトレジスタで(1/60)×(1/480)=34μsecパルスを順次送ればよい。また、データについては、34μsecの問に、1,2…,j−1,j,j+1…の各画素にデータを加える必要があるので、34μsec/480=71nsecのパルスをデータ線…,j−1,j,j+1,…に順次送ればよい。この場合、メモリに1ライン分ためておいて1ラインー括して送るようにすることも可能である。
【0138】
また、各発光素子204の発光制御は以下のようにして行う。
【0139】
例えば、(i,j)の発光素子204を明らかにしようとすれば、iにゲートパルスが、jにデータパルスが同時に入るようにすればよい。また、ゲート線iにゲートパルスを送り、データ線1,3,…,j,j+2,…にデータを送った場合には、図32に示すように、(i−1,1),(i−1,3),…,(i−1,j),(i−1,j+2),…の各発光素子204が発光し、これらの間の各発光素子204は発光しない。
【0140】
このような表示装置101B、101Cの場合、駆動回路(垂直シフトレジスタ331、水平シフトレジスタ332、メモリ333)は1ウェハ上ではなく外付けしワイヤボンディングにより接続しても良いが、一つのウェハ上にモノリシックに組み込んだ方が集積度の向上を図る上で利点が多い。
【0141】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0142】
例えば、本発明の作製方法により形成されたB、またはAl、またはGa、またはIn、またはTlのIII属元素を膜中に含む薄膜で、太陽電池素子、発光素子、光センサー、光結合素子、光送信素子、光−光変換素子、表示装置などを構成することができる。
【0143】
また、同作製方法により形成されたN、またはP、またはAs、またはSb、またはBiのV属元素を膜中に含む薄膜で、上記を同様の素子及び装置を構成することができる。
【0144】
また、同様にO、またはS、またはSe、またはTe、のIV属元素を膜中に含む薄膜、あるいは、Sc、またはTi、またはV、またはCr、またはMn、またはFe、またはCo、またはNi、またはCu、またはZn、またはCa、またはMg、またはSr、またはY、またはZr、またはNb、またはMo、またはTc、またはRu、またはRh、またはPd、またはAg、またはCd、またはBa、またはHf、またはTa、またはW、またはRe、またはOs、またはIr、またはPt、またはAu、またはHg、の金属元素を膜中に含む薄膜で、上記と同様の素子及び装置を構成することができる。
【0145】
更に、上記、Sc、またはTi、またはV、またはCr、またはMn、またはFe、またはCo、またはNi、またはCu、またはZn、またはCa、またはMg、またはSr、またはY、またはZr、またはNb、またはMo、またはTc、またはRu、またはRh、またはPd、またはAg、またはCd、またはBa、またはHf、またはTa、またはW、またはRe、またはOs、またはIr、またはPt、またはAu、またはHg、の金属元素を膜中に含む薄膜で、圧電素子、焦電素子、超伝導素子、コンデンサー・マイクロ波素子、レーザー結晶膜、非線形光学膜、インダクター、フィルター、アクチュエーター、温度センサー、超音波センサー、加速度センサー、アコースティックエミッションセンサーなどを構成することができる。
【0146】
また、La、またはCe、またはPr、またはNd、またはPm、またはSm、またはEu、またはGd、またはTb、またはDy、またはHo、またはEr、またはTm、またはYb、またはLu、のランタノイド元素を膜中に含む薄膜で、上記と同様の発光素子、光センサー、光結合素子、光送信素子、光−光変換素子、表示装置を構成することができる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡便な装置で、ナノ結晶の粒径分布を制御することができ、単一の粒径分布を容易に得ることができる薄膜作製方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーザーアブレーション法を利用した薄膜形成装置の構成を示す模式図
【図2】 種々の条件により堆積可能な薄膜の構造を示す図
【図3】 作製された薄膜のラマンスペクトルによる薄膜評価結果を示す図
【図4】 作製された薄膜のラマンシフトとサイズの関係を示す図
【図5】 作製された薄膜のサイズ分布を示す図
【図6】 作製された薄膜の透過電子顕微鏡写真
【図7】 作製された薄膜の発光スペクトルを示す図
【図8】 作製された薄膜の発光とサイズの関係を示す図
【図9】 実施例1のシリコン太陽電池の構造を示す図
【図10】 通常のシリコン太陽電池の構造を示す図
【図11】 実施例2の発光素子の構造を示す図
【図12】 実施例4の受光素子の構造を示す図
【図13】 実施例5の光結合素子の概略構成を示す断面図
【図14】 実施例6の光送信素子の概略構成を示す断面図
【図15】 実施例6の光送信素子の製造工程を示す断面図
【図16】 実施例6の光送信素子の等価回路図
【図17】 実施例6の光送信素子を多数マトリックス状に展開して構成した回路図
【図18】 実施例6の光送信素子を単結晶Si基板上に列設した状態を示す斜視図
【図19】 実施例6の光送信素子への入力信号を示す図
【図20】 実施例7の第1の光−光変換素子の概略構成を示す断面図
【図21】 実施例7の第1の光−光変換素子にバイアスを加えていないときのバンド図
【図22】 実施例7の第1の光−光変換素子にバイアスを加えて光を照射したときのバンド図
【図23】 実施例7の第2の光−光変換素子の概略構成を示す断面図
【図24】 実施例7の第2の光−光変換素子にバイアスを加えていないときのバンド図
【図25】 実施例7の第2の光−光変換素子にバイアスを加えたときのバンド図
【図26】 実施例7の第2の光−光変換素子にバイアスを加えて光を照射したときのバンド図
【図27】 ITO膜の代わりにAu層を直接形成した場合の光−光変換素子の概略構成を示す断面図
【図28】 実施例8の表示装置の概略構成を示す断面図にバイアスを加えて光を照射したときのバンド図
【図29】 図27の光−光変換素子の製造工程を示す断面図
【図30】 実施例8の表示装置の製造工程を示す断面図
【図31】 実施例8の表示装置の等価回路図
【図32】 実施例8の表示装置を多数マトリックス状に展開して構成した回路図
【図33】 実施例8の表示装置のゲートに印加されるパルスを示す図
【図34】 実施例8の表示装置のゲートに印加されるパルスを示す図
【図35】 実施例8の表示装置に垂直シフトレジスタと水平シフトレジスタを組み込んだ構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 Siプラズマ
2 プラズマ
3 Si
4 基板
10 p型単結晶Si基板
11 発光素子
14 受光素子
18 石英ガラス
19 バリウムホウケイ酸ガラス
21 光結合素子
22 光送信素子
24 p型単結晶Si基板
25 Si基板
26 受光素子
41 光送信素子
42 p型単結晶Si基板
71 受光素子
92 p型単結晶Si基板
100 p型単結晶Si基板
102 p型単結晶Si基板
104 発光素子
204 発光素子

Claims (1)

  1. 基板上に薄膜を形成する薄膜作製方法であって、
    レーザーアブレーションにより超高密度高エネルギー粒子プラズマを発生させ、
    該超高密度高エネルギー粒子プラズマを別のプラズマ反応で生成されたプラズマと衝突させるとともに、該プラズマの衝突によるプラズマ反応場に、前記超高密度高エネルギー粒子プラズマを反応させ、
    前記超高密度高エネルギー粒子プラズマが前記プラズマ反応場を通過する時間により、ナノ結晶の大きさを決定した薄膜を成膜するようにしたことを特徴とする薄膜作製方法。
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