JP2001202143A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001202143A
JP2001202143A JP2000012296A JP2000012296A JP2001202143A JP 2001202143 A JP2001202143 A JP 2001202143A JP 2000012296 A JP2000012296 A JP 2000012296A JP 2000012296 A JP2000012296 A JP 2000012296A JP 2001202143 A JP2001202143 A JP 2001202143A
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output voltage
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Yuzo Imoto
裕三 井本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力損失を抑えながら低電圧出力ができる限
り先に立ち上がるように出力電圧の立ち上げシーケンス
を制御することのできる電源装置を提供する。 【解決手段】 第1の出力電圧V1>第2の出力電圧V
2>第3の出力電圧V3となる電源装置1において第1
の出力電圧V1の立ち下げ開始後、電圧検出ブロック2
で第2の出力電圧V2が立ち上がることを検出するまで
は、定電圧回路6の入力端子、すなわち第3出力部U3
の入力端子が第1出力部U1の出力端子に接続されるよ
うに、制御ブロック3によって切り換えブロック4の切
り換え動作を制御する。また、第2の出力電圧V2が立
ち上がったことを検出すると第3出力部U3の入力端子
がチョッパダウン回路5の出力端子、すなわち第2出力
部U2の出力端子に接続されるように、制御ブロック3
によって切り換えブロック4の切り換え動作を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の電圧を
出力する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数種類の電圧を出力する従来の電源装
置の構成を図6に示す。この電源装置51では出力電圧
として、第1の出力電圧V1、第2の出力電圧V2、お
よび第3の出力電圧V3の3種類を備えており、それぞ
れ第1出力部U1、第2出力部U2、第3出力部U3か
ら出力される。上記3種類の出力電圧の大小関係はV1
>V2>V3である。第2の出力電圧V2は第1の出力
電圧V1を入力電圧としてチョッパダウン回路52で発
生させたものである。第3の出力電圧V3は第2の出力
電圧V2を入力電圧として定電圧回路53で発生させた
ものである。
【0003】このような構成から、まず第1の出力電圧
V1が立ち上がることによりチョッパダウン回路52へ
電源供給が行われて第2の出力電圧V2が立ち上がる。
また、第2の出力電圧V2が立ち上がることにより定電
圧回路53に電源供給が行われて第3の出力電圧V3が
立ち上がる。従って、この電源装置51は出力電圧の大
きい順に立ち上がりの動作を行う。
【0004】また、複数種類の電圧を出力する他の電源
装置としては、特開平5−91741号公報に開示され
ているようにトランスを用いて1次側の電圧から2種類
の電圧を生成するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電源装置のうち、少なくとも2種類の出力電圧
をそれより大きい他の出力電圧から生成するものについ
ては、次のような問題が起こる。従来の電源装置では出
力電圧の大きい順に出力が起動されるため、これに接続
される負荷において低電圧出力の方を先に立ち上げる必
要のある場合には負荷の破損や誤動作が発生する虞があ
る。また、低電圧出力をできるだけ先に立ち上げようと
して、例えば上述の電源装置51の例で第3の出力電圧
V3を第1の出力電圧V1から直接生成した場合、定電
圧回路53の入出力間の電圧差が大きいために電力損失
が増加し、発熱の問題が発生する虞がある。
【0006】このように、従来では出力電圧の立ち上げ
シーケンスを制御していないために高信頼性および低損
失を同時に満たすことができない。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、上
記課題を解決するために、第1の出力電圧を出力する第
1出力部と、入力された電圧から上記第1の出力電圧よ
りも低い第2の出力電圧を生成して出力する第2出力部
と、入力された電圧から上記第2の出力電圧よりも低い
第3の出力電圧を生成して出力する第3出力部とを有す
る電源装置において、上記第2の出力電圧の電圧値を検
出する電圧検出手段と、上記第1の出力電圧と上記第2
の出力電圧とのうちいずれか一方が上記第3出力部の入
力電圧となるように切り換え動作を行う切り換え手段
と、上記電圧検出手段の検出結果に基づいて上記切り換
え手段の上記切り換え動作を制御する制御手段とを有す
ることを特徴としている。
【0009】上記の発明によれば、第3出力部には切り
換え手段によって第1の出力電圧と第2の出力電圧との
いずれかが入力電圧として入力されるようになってい
る。電圧検出手段は第2の出力電圧の電圧値を検出して
おり、その検出結果に基づいて制御手段が切り換え手段
の切り換え動作を制御する。
【0010】例えば、第2の出力電圧を第1の出力電圧
から生成するような場合には第2の出力電圧は第1の出
力電圧よりも立ち上がりが遅い。従って、電圧検出手段
によって第2の出力電圧が充分に立ち上がっていないこ
とが検出された場合は、制御手段によって第1の出力電
圧が第3出力部に入力されるように切り換え手段の切り
換え動作を制御すれば、第3の出力電圧を第1の出力電
圧から生成することになる。これにより、第2の出力電
圧から生成する場合と比較して第3の出力電圧、すなわ
ち低電圧出力を早く立ち上げることができる。
【0011】また、その後、電圧検出手段によって第2
の出力電圧が充分に立ち上がったことが検出されると、
制御手段によって第2の出力電圧が第3出力部に入力さ
れるように切り換え手段の切り換え動作を制御すれば、
第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成することにな
る。これにより、第3の出力電圧を第1の出力電圧から
生成し続ける場合と比較して第3出力部の入出力間の電
圧差を小さくすることができ、第3出力部における発熱
が抑制される。
【0012】以上により、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を提供
することができる。
【0013】さらに本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、上記第2出力部は上記第2の出力電圧を
上記第1の出力電圧から生成して出力し、上記電圧検出
手段は上記第2の出力電圧の基準値に対する大小を検出
し、上記制御手段は、上記電圧検出手段によって上記第
2の出力電圧が上記基準値よりも小さいことが検出され
た場合は上記第3出力部に上記第1の出力電圧を入力す
るように上記切り換え手段の上記切り換え動作を制御
し、上記電圧検出手段によって上記第2の出力電圧が上
記基準値よりも大きいことが検出された場合は上記第3
出力部に上記第2の出力電圧を入力するように上記切り
換え手段の上記切り換え動作を制御することを特徴とし
ている。
【0014】上記の発明によれば、第2の出力電圧を第
1の出力電圧から生成する場合、第2の出力電圧は第1
の出力電圧よりも立ち上がりが遅いため、電圧検出手段
によって第2の出力電圧が基準値よりも小さいことが検
出される期間は、制御手段によって第1の出力電圧が第
3出力部に入力されるように切り換え手段の切り換え動
作を制御する。これにより、第3の出力電圧を第1の出
力電圧から生成することになり、第2の出力電圧から生
成する場合と比較して第3の出力電圧、すなわち低電圧
出力を早く立ち上げることができる。
【0015】その後、電圧検出手段によって第2の出力
電圧が基準値よりも大きくなったことが検出されると、
制御手段によって第2の出力電圧が第3出力部に入力さ
れるように切り換え手段の切り換え動作を制御する。こ
れにより、第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成す
るように切り換わる。従って、第3の出力電圧を第1の
出力電圧から生成し続ける場合と比較して第3出力部の
入出力間の電圧差を小さくすることができ、第3出力部
における発熱が抑制される。
【0016】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を容易
に提供することができる。
【0017】さらに本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、上記基準値を、上記第3出力部の最低動
作入力電圧値としたことを特徴としている。
【0018】上記の発明によれば、電圧検出手段によっ
て第2の出力電圧が第3出力部の最低動作入力電圧値よ
りも大きくなったことが検出された時点で第2の出力電
圧を第3出力部に入力することにより、最も短時間で電
力損失の少ない状態に移行して第3の出力電圧を立ち上
げることができる。
【0019】さらに本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧
に応じた電圧が印加され上記第2の出力電圧が上記基準
値を越えると非導通状態から導通状態となる定電圧素子
を有し、上記切り換え手段は上記第1出力部の出力端子
と上記第3出力部の入力端子との間の導通および遮断を
行う第1スイッチング素子と、上記第2出力部の出力端
子と上記第3出力部の入力端子との間の導通および遮断
を行う第2スイッチング素子とを有し、上記制御手段は
上記定電圧素子の出力電流を上記電圧検出手段の検出結
果として、上記定電圧素子が非導通状態のときには上記
第1スイッチング素子を導通状態、上記第2スイッチン
グ素子を非導通状態とする一方、上記定電圧素子が導通
状態のときには上記第1スイッチング素子を非導通状
態、上記第2スイッチング素子を導通状態とする制御信
号を出力するようにスイッチングを行う第3スイッチン
グ素子を有していることを特徴としている。
【0020】上記の発明によれば、電圧検出手段は第2
の出力電圧が基準値に対して大きいか小さいかを定電圧
素子によって検出しており、第2の出力電圧が基準値よ
りも小さいときには非導通状態、基準値よりも大きいと
きには導通状態となってその出力電流を検出結果として
制御手段に出力する。制御手段は第3スイッチング素子
を有しており、定電圧素子の検出結果を入力信号として
スイッチングを行って切り換え手段を制御する制御信号
を出力する。切り換え手段は第1スイッチング素子と第
2スイッチング素子とを有しており、第3スイッチング
素子からの制御信号を基に、第3出力部への電圧の入力
経路を切り換える。
【0021】定電圧素子が非導通状態、すなわち第2の
出力電圧が基準値よりも小さい期間には、第1の出力電
圧が第3出力部に入力されるように、第3スイッチング
素子からの制御信号により第1スイッチング素子を導通
状態、第2スイッチング素子を非導通状態とする。これ
により、第3の出力電圧を第1の出力電圧から生成する
ことになる。従って、第3の出力電圧、すなわち低電圧
出力をできる限り早く立ち上げることができる。
【0022】定電圧素子が導通状態、すなわち第2の出
力電圧が基準値よりも大きくなると、第2の出力電圧が
第3出力部に入力されるように、第3スイッチング素子
からの制御信号により第1スイッチング素子を非導通状
態、第2スイッチング素子を導通状態とする。これによ
り、第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成するよう
に切り換わることになる。従って、第3の出力電圧を第
1の出力電圧から生成し続ける場合と比較して第3出力
部の入出力間の電圧差を小さくすることができ、第3出
力部における発熱が抑制される。
【0023】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができる。
【0024】さらに本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧
を上記基準値と比較する比較器を有し、上記切り換え手
段は上記第1出力部の出力端子と上記第3出力部の入力
端子との間の導通および遮断を行う第1スイッチング素
子と、上記第2出力部の出力端子と上記第3出力部の入
力端子との間の導通および遮断を行う第2スイッチング
素子とを有し、上記制御手段は、上記比較器から上記第
2の出力電圧が上記基準値よりも小さいことを示す信号
が出力されたときには上記第1スイッチング素子を導通
状態、上記第2スイッチング素子を非導通状態とする一
方、上記比較器から上記第2の出力電圧が上記基準値よ
りも大きいことを示す信号が出力されたときには上記第
1スイッチング素子を非導通状態、上記第2スイッチン
グ素子を導通状態とする制御信号を出力するようにスイ
ッチングを行う第3スイッチング素子を有していること
を特徴としている。
【0025】上記の発明によれば、電圧検出手段は第2
の出力電圧が基準値に対して大きいか小さいかを比較器
によって検出しており、比較結果に応じた信号を検出結
果として制御手段に出力する。制御手段は第3スイッチ
ング素子を有しており、比較器の検出結果を入力信号と
してスイッチングを行って切り換え手段を制御する制御
信号を出力する。切り換え手段は第1スイッチング素子
と第2スイッチング素子とを有しており、第3スイッチ
ング素子からの制御信号を基に、第3出力部への電圧の
入力経路を切り換える。
【0026】比較器によって第2の出力電圧が基準値よ
りも小さいことが検出される期間には、第1の出力電圧
が第3出力部に入力されるように、第3スイッチング素
子からの制御信号により第1スイッチング素子を導通状
態、第2スイッチング素子を非導通状態とする。これに
より、第3の出力電圧を第1の出力電圧から生成するこ
とになる。従って、第3の出力電圧、すなわち低電圧出
力をできる限り早く立ち上げることができる。
【0027】比較器によって第2の出力電圧が基準値よ
りも大きくなったことが検出されると、第2の出力電圧
が第3出力部に入力されるように、第3スイッチング素
子からの制御信号により第1スイッチング素子を非導通
状態、第2スイッチング素子を導通状態とする。これに
より、第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成するよ
うに切り換わることになる。従って、第3の出力電圧を
第1の出力電圧から生成し続ける場合と比較して第3出
力部の入出力間の電圧差を小さくすることができ、第3
出力部における発熱が抑制される。
【0028】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができる。
【0029】さらに本発明の電源装置は、上記課題を解
決するために、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧
を抵抗で分割して検出する分圧回路を有し、上記切り換
え手段は、接点が上記第1出力部の出力端子と上記第3
出力部の入力端子との間、あるいは上記第2出力部の出
力端子と上記第3出力部の入力端子との間を接続する双
投型のリレーを有し、上記制御手段は、上記分圧回路か
ら出力される電圧が上記基準値に対応する値よりも小さ
いときには上記リレーの接点が上記第1出力部の出力端
子と上記第3出力部の入力端子とを接続し、上記分圧回
路から出力される電圧が上記基準値に対応する値よりも
大きいときには上記リレーの接点が上記第2出力部の出
力端子と上記第3出力部の入力端子との間を接続するよ
うに上記リレーのコイル電流を制御するシャントレギュ
レータを有していることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、電圧検出手段は第2
の出力電圧の大きさを分圧回路により抵抗で分割して検
出しており、その分圧を検出結果として制御手段に出力
する。制御手段はシャントレギュレータを有しており、
分圧回路の検出結果を入力信号として出力電流を調整
し、これによって切り換え手段を制御する。切り換え手
段は双投型のリレーを有しており、シャントレギュレー
タからの出力電流をコイル電流として接点を移動させ、
第3出力部への電圧の入力経路を切り換える。
【0031】分圧回路によって第2の出力電圧が基準値
よりも小さいことが検出される期間には、第1の出力電
圧が第3出力部に入力されるように、シャントレギュレ
ータによる出力電流の調整によりリレーの接点が第1出
力部の出力端子と第3出力部の入力端子とを接続する。
これにより、第3の出力電圧を第1の出力電圧から生成
することになる。従って、第3の出力電圧、すなわち低
電圧出力をできる限り早く立ち上げることができる。
【0032】分圧回路によって第2の出力電圧が基準値
よりも大きくなったことが検出されると、第2の出力電
圧が第3出力部に入力されるように、シャントレギュレ
ータによる出力電流の調整によりリレーの接点が第1出
力部の出力端子と上記第3出力部の入力端子とを接続す
る。これにより、第3の出力電圧を第2の出力電圧から
生成するように切り換わることになる。従って、第3の
出力電圧を第1の出力電圧から生成し続ける場合と比較
して第3出力部の入出力間の電圧差を小さくすることが
でき、第3出力部における発熱が抑制される。
【0033】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の電源装置を具現する実施
の一形態について図1ないし図5を用いて説明すれば以
下の通りである。
【0035】図1に、本実施の形態に係る電源装置1の
概念的な構成を示す。電源装置1は、第1出力部U1、
第2出力部U2、第3出力部U3、電圧検出ブロック
2、制御ブロック3、および切り換えブロック4を備え
ている。さらに第2出力部U2はチョッパダウン回路5
を、第3出力部U3は定電圧回路6を有している。第1
出力部U1は図示しない供給源から供給された第1の出
力電圧V1を出力する。第2出力部U2は第1出力部U
1の出力端子から供給される第1の出力電圧V1を入力
電圧としたチョッパダウン回路5によって、第2の出力
電圧V2を生成して出力する。第3出力部U3は、切り
換えブロック4を介して入力される第1の出力電圧V1
あるいは第2の出力電圧V2から、定電圧回路6によっ
て第3の出力電圧V3を生成して出力する。各出力電圧
の関係はV1>V2>V3である。
【0036】電圧検出ブロック(電圧検出手段)2はチ
ョッパダウン回路5の出力端子に接続され、第2の出力
電圧V2の大きさを検出している。電圧検出ブロック2
は第2の出力電圧V2の検出結果を制御ブロック3に出
力する。制御ブロック(制御手段)3は電圧検出ブロッ
ク2から入力される第2の出力電圧V2の大きさの検出
結果を基に、切り換えブロック4の動作を制御する。切
り換えブロック(切り換え手段)4は定電圧回路6の入
力端子を第1出力部U1の出力端子に接続するか、第2
出力部U2の出力端子に接続するかの切り換え動作を行
う。
【0037】電源装置1の立ち上げ時には、最初に第1
の出力電圧V1が立ち上がり始める。第1の出力電圧V
1が立ち上がり、チョッパダウン回路5が動作可能な電
圧となると第2の出力電圧V2も第1の出力電圧V1に
遅れて立ち上がる。第3出力部U3は第1出力部U1の
出力端子と第2出力部U2の出力端子とのうち、切り換
えブロック4によって接続されている方からの出力電圧
を入力電圧とする。ここで、第3の出力電圧V3をでき
る限り早く立ち上げたい場合は第1の出力電圧V1を入
力電圧とした方がよいので、第3出力部U3の入力端子
を第1出力部U1の出力端子に接続しておけばよい。ま
た、第2の出力電圧V2が立ち上がった後、定電圧回路
6の入出力間の電圧差を抑えたい場合は第2の出力電圧
V2を入力電圧とした方がよいので、第3出力部U3の
入力端子を第2出力部U2の出力端子に接続すればよ
い。
【0038】従って、第3出力部U3の接続関係を上述
のように設定する場合は、電源装置1の立ち下げ開始
後、電圧検出ブロック2で第2の出力電圧V2が立ち上
がることを検出するまでは、第3出力部U3の入力端子
が第1出力部U1の出力端子に接続されるように、制御
ブロック3によって切り換えブロック4の切り換え動作
を制御する。また、第2の出力電圧V2が立ち上がった
ことを検出すると第3出力部U3の入力端子が第2出力
部U2の出力端子に接続されるように、制御ブロック3
によって切り換えブロック4の切り換え動作を制御す
る。このように、本実施の形態では電源電圧の立ち上げ
シーケンスを制御することができるようにしている。
【0039】これにより、第3の出力電圧V3、すなわ
ち低電圧出力を立ち上げる際には、第1の出力電圧V1
から生成するようにシーケンスを制御することにより、
第2の出力電圧V2から生成する場合と比較して早く立
ち上げることができる。また、その後、電圧検出ブロッ
ク2によって第2の出力電圧V2が充分に立ち上がった
ことが検出されると、第3の出力電圧V3を第2の出力
電圧V2から生成するようにシーケンスを制御すること
により、第3の出力電圧V3を第1の出力電圧V1から
生成し続ける場合と比較して第3出力部U3の入出力間
の電圧差を小さくすることができ、第3出力部U3にお
ける発熱が抑制される。
【0040】以上により、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができるだけ先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を提供
することができる。
【0041】次に、上記の電圧検出ブロック2、制御ブ
ロック3、および切り換えブロック4の具体的な回路構
成について以下の実施例で説明する。
【0042】〔実施例1〕図2に、第1の実施例におけ
る電源装置1の回路構成を示す。電圧検出ブロック2
は、カソードが入力端子としてチョッパダウン回路5に
接続され、アノードが出力端子とされる定電圧ダイオー
ド(定電圧素子)ZD1を有している。制御ブロック3
は抵抗R1・R2およびNPN型のトランジスタ(第3
スイッチング素子)Q2を有している。トランジスタQ
2のベースは抵抗R2を介して定電圧ダイオードZD1
のアノードに接続され、コレクタは抵抗R1を介して第
1出力部U1の出力端子に接続され、エミッタは接地さ
れている。切り換えブロック4はNPN型のトランジス
タ(第1スイッチング素子)Q1およびダイオード(第
2スイッチング素子)Dを有している。トランジスタQ
1のベースはトランジスタQ2のコレクタに接続され、
コレクタは第1出力部U1の出力端子に接続され、エミ
ッタは定電圧回路6の入力端子、すなわち第3出力部U
3の入力端子に接続されている。ダイオードDのアノー
ドはチョッパダウン回路5の出力端子、すなわち第2出
力部U2の出力端子に接続され、カソードは定電圧回路
6の入力端子、すなわち第3出力部U3の入力端子に接
続されている。
【0043】チョッパダウン回路5の出力電圧である第
2の出力電圧V2は定電圧ダイオードZD1、抵抗R
2、およびトランジスタQ2のベース・エミッタ間に直
列に印加されるが、第2の出力電圧V2が立ち上がった
と見なされる基準値に達すると定電圧ダイオードZD1
が非導通状態から導通状態になるとともに、トランジス
タQ2のベース・エミッタ間電圧が閾値を越えるよう
に、定電圧ダイオードZD1のツェナー電圧が設定され
ている。すなわち、定電圧ダイオードZD1の出力電流
が電圧検出ブロック2の検出結果となって、トランジス
タQ2の導通状態および非導通状態を決める。
【0044】上記の構成の電源装置1において、まず第
1の出力電圧V1が立ち上がり始めると、遅れてチョッ
パダウン回路5が動作可能な状態になり、第2の出力電
圧V2も立ち上がり始める。第2の出力電圧V2はしば
らくの間、基準値よりも小さいため、定電圧ダイオード
ZD1は非導通状態のままである。従って、トランジス
タQ2は非導通状態であり、トランジスタQ1のベース
電位は抵抗R1を介して“High”レベルとなり、ト
ランジスタQ1は導通状態となる。従って、定電圧回路
6の入力端子は第1出力部U1の出力端子に接続され
る。このとき、ダイオードDのカソード電位は第1の出
力電圧V1によって引き上げられるのでダイオードDは
非導通状態となる。これにより、第3出力部U3の入力
端子と第1出力部U1の出力端子との間は導通され、第
3出力部U3の入力端子と第2出力部U2の出力端子と
の間は遮断される。これにより、第3の出力電圧V3を
第1の出力電圧V1から生成することになる。従って、
第3の出力電圧、すなわち低電圧出力をできる限り早く
立ち上げることができる。
【0045】次に、第2の出力電圧V2が基準値を越え
ると、定電圧ダイオードZD1が導通状態となり、トラ
ンジスタQ2がスイッチングを行って導通状態になる。
これによりトランジスタQ1のベース電位が“Low”
レベルとなり、トランジスタQ1はスイッチングを行っ
て非導通状態になる。ダイオードDはこの状態で第2の
出力電圧V2となるアノード電位がカソード電位に対し
て閾値を越え、導通状態となる。これにより、第3出力
部U3の入力端子と第1出力部U1の出力端子との間は
遮断され、第3出力部U3の入力端子と第2出力部U2
の出力端子との間は導通される。これにより、第3の出
力電圧V3を第2の出力電圧V2から生成するように切
り換わることになる。このように、トランジスタQ2の
コレクタ電位は、定電圧回路6への電圧の入力経路を切
り換える制御信号となる。
【0046】従って、第3の出力電圧V3を第1の出力
電圧V1から生成し続ける場合と比較して第3出力部U
3の入出力間の電圧差を小さくすることができ、定電圧
回路6における発熱、すなわち第3出力部U3における
発熱が抑制される。
【0047】以上により、第2の出力電圧V2を第1の
出力電圧V1から生成する場合に、電力損失を抑えなが
ら低電圧出力ができる限り先に立ち上がるように出力電
圧の立ち上げシーケンスを制御することのできる電源装
置を、簡単な素子の組み合わせで実現することができ
る。
【0048】また、第2の出力電圧V2が立ち上がった
か否かを判別するのに用いた上記基準値を、定電圧回路
6の最低動作入力電圧値、すなわち第3出力部U3の最
低動作入力電圧値とするとなお好ましい。これは、電圧
検出ブロック2によって第2の出力電圧V2が第3出力
部U3の最低動作入力電圧値よりも大きくなったことが
検出された時点で第2の出力電圧V2が第3出力部U3
に入力され、最も短時間で電力損失の少ない状態に移行
して第3の出力電圧V3を立ち上げることができるから
である。
【0049】〔実施例2〕図3に、第2の実施例におけ
る電源装置1の回路構成を示す。この電源装置1は実施
例1におけるダイオードDを、ベースが抵抗R3を介し
てトランジスタQ2のコレクタに接続され、エミッタが
第2出力部U2の出力端子に接続され、コレクタが定電
圧回路6の入力端子に接続されたPNP型のトランジス
タ(第2スイッチング素子)Q3に置き換えたものであ
る。
【0050】第1の出力電圧V1が立ち上がり始めた
後、第2の出力電圧V2が基準値に達するまでは実施例
1と同様の電圧関係で、トランジスタQ1は導通状態、
トランジスタQ3はベースが“High”レベルになる
ことにより非導通状態となる。これにより、第3出力部
U3の入力端子と第1出力部U1の出力端子との間は導
通され、第3出力部U3の入力端子と第2出力部U2の
出力端子との間は遮断される。これにより、第3の出力
電圧V3を第1の出力電圧V1から生成することにな
る。従って、第3の出力電圧、すなわち低電圧出力をで
きる限り早く立ち上げることができる。
【0051】第2の出力電圧V2が基準値を越えると、
トランジスタQ1は非導通状態、トランジスタQ3はベ
ースが“Low”レベルになることにより導通状態とな
る。これにより、第3出力部U3の入力端子と第1出力
部U1の出力端子との間は遮断され、第3出力部U3の
入力端子と第2出力部U2の出力端子との間は導通され
る。これにより、第3の出力電圧V3を第2の出力電圧
V2から生成するように切り換わることになる。このよ
うに、トランジスタQ2のコレクタ電位は、定電圧回路
6への電圧の入力経路を切り換える制御信号となる。
【0052】従って、第3の出力電圧V3を第1の出力
電圧V1から生成し続ける場合と比較して第3出力部U
3の入出力間の電圧差を小さくすることができ、定電圧
回路6における発熱、すなわち第3出力部U3における
発熱が抑制される。
【0053】以上により、第2の出力電圧V2を第1の
出力電圧V1から生成する場合に、電力損失を抑えなが
ら低電圧出力ができる限り先に立ち上がるように出力電
圧の立ち上げシーケンスを制御することのできる電源装
置を、簡単な素子の組み合わせで実現することができ
る。
【0054】また、第2の出力電圧V2が立ち上がった
か否かを判別するのに用いた上記基準値を、定電圧回路
6の最低動作入力電圧値、すなわち第3出力部U3の最
低動作入力電圧値とするとなお好ましいことも実施例1
と同様である。
【0055】〔実施例3〕図4に、第3の実施例におけ
る電源装置1の回路構成を示す。この電源装置1は実施
例1と電圧検出ブロック2の構成のみが異なっている。
電圧検出ブロック2は比較器CMP、抵抗R4、および
定電圧ダイオードZD2を有している。抵抗R4の一端
は定電圧ダイオードZD2のカソードに接続されてい
て、他端は第1出力部U1の出力端子に接続されてい
る。また、定電圧ダイオードZD2のアノードは接地さ
れている。比較器CMPの反転入力端子はチョッパダウ
ン回路5の出力端子に接続されており、非反転入力端子
は定電圧ダイオードZD2のカソードに接続されてい
る。また、比較器CMPの出力端子はトランジスタQ2
のベースに接続されている。
【0056】比較器CMPは第2の出力電圧V2の大き
さを定電圧ダイオードZD2から基準値として取り出し
た定電圧と比較する。第2の出力電圧V2が基準値より
も小さいときには検出結果として“Low”レベルの信
号を出力し、基準値よりも大きいときには検出結果とし
て“High”レベルの信号を出力する。これによりト
ランジスタQ2が実施例1と同様にスイッチングを行
い、同様の作用・効果を得る。
【0057】〔実施例4〕図5に、第4の実施例におけ
る電源装置1の回路構成を示す。電圧検出ブロック2
は、第2出力部U2の出力端子と接地端子との間に抵抗
R5・R6が直列に接続された分圧回路を有している。
制御ブロック3は、制御端子が抵抗R5・R6の接続点
に接続されたシャントレギュレータ11を有している。
シャントレギュレータ11は後述のリレー12の励磁コ
イル12aに直列に接続されており、制御端子に入力さ
れる電圧値を前述した第2の出力電圧V2の基準値に対
応する内部電圧と比較して出力電流を調整し、励磁コイ
ル12aの電流のON・OFFを制御する。切り換えブ
ロック4は双投型のリレー12を有している。リレー1
2は励磁コイル12aと接点12bとを備えている。励
磁コイル12aは第1出力部U1の出力端子とシャント
レギュレータ11との間に接続されている。接点12b
は励磁コイル12aにコイル電流が流れたか否かでその
位置を変え、一方では第3出力部U3の入力端子を第1
出力部U1の出力端子と接続し、他方では第3出力部U
3の入力端子を第2出力部U2の出力端子と接続するよ
うになっている。
【0058】上記の構成の電源装置1において、まず第
1の出力電圧V1が立ち上がり始めると、遅れてチョッ
パダウン回路5が動作可能な状態になり、第2の出力電
圧V2も立ち上がり始める。第2の出力電圧V2はしば
らくの間、基準値よりも小さいため、電圧検出ブロック
2により第2の出力電圧V2を抵抗で分割して得た検出
電圧はシャントレギュレータ11の上記内部電圧よりも
小さい。この期間に例えばシャントレギュレータ11が
出力電流をゼロにするものとすると、励磁コイル12a
は励磁されず、接点12bは第1の出力電圧V1が第3
出力部U3に入力されるように、第1出力部U1の出力
端子と上記第3出力部U3の入力端子とを接続する。す
なわち接点12bは初期位置のままである。これによ
り、第3の出力電圧V3を第1の出力電圧V1から生成
することになる。従って、第3の出力電圧V3、すなわ
ち低電圧出力をできる限り早く立ち上げることができ
る。
【0059】電圧検出ブロック2によって検出された分
圧が第2の出力電圧V2の基準値よりも大きくなると、
検出電圧はシャントレギュレータ11の上記内部電圧よ
りも大きくなる。するとシャントレギュレータ11は所
定の出力電流を流して励磁コイル12aを励磁する。接
点12bは第2の出力電圧V2が第3出力部U3に入力
されるように、第1出力部U1の出力端子と第3出力部
U3の入力端子とを接続する。これにより、第3の出力
電圧V3を第2の出力電圧V2から生成するように切り
換わることになる。従って、第3の出力電圧V3を第1
の出力電圧V1から生成し続ける場合と比較して第3出
力部U3の入出力間の電圧差を小さくすることができ、
定電圧回路6における発熱、すなわち第3出力部U3に
おける発熱が抑制される。
【0060】以上により、第2の出力電圧V2を第1の
出力電圧V1から生成する場合に、電力損失を抑えなが
ら低電圧出力ができる限り先に立ち上がるように出力電
圧の立ち上げシーケンスを制御することのできる電源装
置を、簡単な素子の組み合わせで実現することができ
る。
【0061】また、第2の出力電圧V2が立ち上がった
か否かを判別するのに用いた上記基準値を、定電圧回路
6の最低動作入力電圧値、すなわち第3出力部U3の最
低動作入力電圧値とするとなお好ましいことは実施例1
と同様である。
【0062】
【発明の効果】本発明の電源装置は、以上のように、第
2の出力電圧の電圧値を検出する電圧検出手段と、第1
の出力電圧と第2の出力電圧とのうちいずれか一方が第
3出力部の入力電圧となるように切り換え動作を行う切
り換え手段と、上記電圧検出手段の検出結果に基づいて
上記切り換え手段の上記切り換え動作を制御する制御手
段とを有する構成である。
【0063】それゆえ、例えば、第2の出力電圧を第1
の出力電圧から生成するような場合に、第2の出力電圧
が充分に立ち上がっていないことが検出されたときは、
第1の出力電圧が第3出力部に入力されるように制御す
れば、第3の出力電圧を第1の出力電圧から生成するこ
とになる。これにより、第2の出力電圧から生成する場
合と比較して第3の出力電圧、すなわち低電圧出力を早
く立ち上げることができる。
【0064】また、第2の出力電圧が充分に立ち上がっ
たことが検出されると、第2の出力電圧が第3出力部に
入力されるように制御すれば、第3の出力電圧を第2の
出力電圧から生成することになる。これにより、第3の
出力電圧を第1の出力電圧から生成し続ける場合と比較
して第3出力部の入出力間の電圧差を小さくすることが
でき、第3出力部における発熱が抑制される。
【0065】以上により、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を提供
することができるという効果を奏する。
【0066】さらに本発明の電源装置は、以上のよう
に、上記第2出力部は上記第2の出力電圧を上記第1の
出力電圧から生成して出力し、上記電圧検出手段は上記
第2の出力電圧の基準値に対する大小を検出し、上記制
御手段は、上記電圧検出手段によって上記第2の出力電
圧が上記基準値よりも小さいことが検出された場合は上
記第3出力部に上記第1の出力電圧を入力するように上
記切り換え手段の上記切り換え動作を制御し、上記電圧
検出手段によって上記第2の出力電圧が上記基準値より
も大きいことが検出された場合は上記第3出力部に上記
第2の出力電圧を入力するように上記切り換え手段の上
記切り換え動作を制御する構成である。
【0067】それゆえ、第2の出力電圧を第1の出力電
圧から生成する場合、第2の出力電圧が基準値よりも小
さいことが検出される期間は、第1の出力電圧が第3出
力部に入力されるように制御する。これにより、第3の
出力電圧を第1の出力電圧から生成することになり、第
2の出力電圧から生成する場合と比較して第3の出力電
圧、すなわち低電圧出力を早く立ち上げることができ
る。
【0068】その後、第2の出力電圧が基準値よりも大
きくなったことが検出されると、第2の出力電圧が第3
出力部に入力されるように制御する。これにより、第3
の出力電圧を第2の出力電圧から生成するように切り換
わることになる。従って、第3の出力電圧を第1の出力
電圧から生成し続ける場合と比較して第3出力部の入出
力間の電圧差を小さくすることができ、第3出力部にお
ける発熱が抑制される。
【0069】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を容易
に提供することができるという効果を奏する。
【0070】さらに本発明の電源装置は、以上のよう
に、上記基準値を、上記第3出力部の最低動作入力電圧
値とした構成である。
【0071】それゆえ、電圧検出手段によって第2の出
力電圧が第3出力部の最低動作入力電圧値よりも大きく
なったことが検出された時点で第2の出力電圧を第3出
力部に入力することにより、最も短時間で電力損失の少
ない状態に移行して第3の出力電圧を立ち上げることが
できるという効果を奏する。
【0072】さらに本発明の電源装置は、以上のよう
に、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧に応じた電
圧が印加され上記第2の出力電圧が上記基準値を越える
と非導通状態から導通状態となる定電圧素子を有し、上
記切り換え手段は上記第1出力部の出力端子と上記第3
出力部の入力端子との間の導通および遮断を行う第1ス
イッチング素子と、上記第2出力部の出力端子と上記第
3出力部の入力端子との間の導通および遮断を行う第2
スイッチング素子とを有し、上記制御手段は上記定電圧
素子の出力電流を上記電圧検出手段の検出結果として、
上記定電圧素子が非導通状態のときには上記第1スイッ
チング素子を導通状態、上記第2スイッチング素子を非
導通状態とする一方、上記定電圧素子が導通状態のとき
には上記第1スイッチング素子を非導通状態、上記第2
スイッチング素子を導通状態とする制御信号を出力する
ようにスイッチングを行う第3スイッチング素子を有し
ている構成である。
【0073】それゆえ、定電圧素子が非導通状態、すな
わち第2の出力電圧が基準値よりも小さい期間には、第
3スイッチング素子からの制御信号により第1スイッチ
ング素子を導通状態、第2スイッチング素子を非導通状
態とする。これにより、第3の出力電圧を第1の出力電
圧から生成することになる。従って、第3の出力電圧、
すなわち低電圧出力をできる限り早く立ち上げることが
できる。
【0074】定電圧素子が導通状態、すなわち第2の出
力電圧が基準値よりも大きくなると、第3スイッチング
素子からの制御信号により第1スイッチング素子を非導
通状態、第2スイッチング素子を導通状態とする。これ
により、第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成する
ように切り換わることになる。従って、第3の出力電圧
を第1の出力電圧から生成し続ける場合と比較して第3
出力部の入出力間の電圧差を小さくすることができ、第
3出力部における発熱が抑制される。
【0075】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができるという効
果を奏する。
【0076】さらに本発明の電源装置は、以上のよう
に、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧を上記基準
値と比較する比較器を有し、上記切り換え手段は上記第
1出力部の出力端子と上記第3出力部の入力端子との間
の導通および遮断を行う第1スイッチング素子と、上記
第2出力部の出力端子と上記第3出力部の入力端子との
間の導通および遮断を行う第2スイッチング素子とを有
し、上記制御手段は、上記比較器から上記第2の出力電
圧が上記基準値よりも小さいことを示す信号が出力され
たときには上記第1スイッチング素子を導通状態、上記
第2スイッチング素子を非導通状態とする一方、上記比
較器から上記第2の出力電圧が上記基準値よりも大きい
ことを示す信号が出力されたときには上記第1スイッチ
ング素子を非導通状態、上記第2スイッチング素子を導
通状態とする制御信号を出力するようにスイッチングを
行う第3スイッチング素子を有している構成である。
【0077】それゆえ、比較器によって第2の出力電圧
が基準値よりも小さいことが検出される期間には、第3
スイッチング素子からの制御信号により第1スイッチン
グ素子を導通状態、第2スイッチング素子を非導通状態
とする。これにより、第3の出力電圧を第1の出力電圧
から生成することになる。従って、第3の出力電圧、す
なわち低電圧出力をできる限り早く立ち上げることがで
きる。
【0078】比較器によって第2の出力電圧が基準値よ
りも大きくなったことが検出されると、第3スイッチン
グ素子からの制御信号により第1スイッチング素子を非
導通状態、第2スイッチング素子を導通状態とする。こ
れにより、第3の出力電圧を第2の出力電圧から生成す
るように切り換わることになる。従って、第3の出力電
圧を第1の出力電圧から生成し続ける場合と比較して第
3出力部の入出力間の電圧差を小さくすることができ、
第3出力部における発熱が抑制される。
【0079】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができるという効
果を奏する。
【0080】さらに本発明の電源装置は、以上のよう
に、上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧を抵抗で分
割して検出する分圧回路を有し、上記切り換え手段は、
接点が上記第1出力部の出力端子と上記第3出力部の入
力端子との間、あるいは上記第2出力部の出力端子と上
記第3出力部の入力端子との間を接続する双投型のリレ
ーを有し、上記制御手段は、上記分圧回路から出力され
る電圧が上記基準値に対応する値よりも小さいときには
上記リレーの接点が上記第1出力部の出力端子と上記第
3出力部の入力端子とを接続し、上記分圧回路から出力
される電圧が上記基準値に対応する値よりも大きいとき
には上記リレーの接点が上記第2出力部の出力端子と上
記第3出力部の入力端子との間を接続するように上記リ
レーのコイル電流を制御するシャントレギュレータを有
している構成である。
【0081】それゆえ、分圧回路によって第2の出力電
圧が基準値よりも小さいことが検出される期間には、シ
ャントレギュレータによる出力電流の調整によりリレー
の接点が第1出力部の出力端子と上記第3出力部の入力
端子とを接続する。これにより、第3の出力電圧を第1
の出力電圧から生成することになる。従って、第3の出
力電圧、すなわち低電圧出力をできる限り早く立ち上げ
ることができる。
【0082】分圧回路によって第2の出力電圧が基準値
よりも大きくなったことが検出されると、シャントレギ
ュレータによる出力電流の調整によりリレーの接点が第
1出力部の出力端子と上記第3出力部の入力端子とを接
続する。これにより、第3の出力電圧を第2の出力電圧
から生成するように切り換わることになる。従って、第
3の出力電圧を第1の出力電圧から生成し続ける場合と
比較して第3出力部の入出力間の電圧差を小さくするこ
とができ、第3出力部における発熱が抑制される。
【0083】以上により、第2の出力電圧を第1の出力
電圧から生成する場合に、電力損失を抑えながら低電圧
出力ができる限り先に立ち上がるように出力電圧の立ち
上げシーケンスを制御することのできる電源装置を、簡
単な素子の組み合わせで実現することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における電源装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の電源装置に対する第1の実施例の構成を
示す回路ブロック図である。
【図3】図1の電源装置に対する第2の実施例の構成を
示す回路ブロック図である。
【図4】図1の電源装置に対する第3の実施例の構成を
示す回路ブロック図である。
【図5】図1の電源装置に対する第4の実施例の構成を
示す回路ブロック図である。
【図6】従来の電源装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 電源装置 2 電圧検出ブロック(電圧検出手段) 3 制御ブロック(制御手段) 4 切り換えブロック(切り換え手段) 11 シャントレギュレータ 12 リレー 12a 励磁コイル 12b 接点 CMP 比較器 D ダイオード(第2スイッチング素子) Q1 トランジスタ(第1スイッチング素子) Q2 トランジスタ(第3スイッチング素子) Q3 トランジスタ(第2スイッチング素子) R5 抵抗(分圧回路) R6 抵抗(分圧回路) U1 第1出力部 U2 第2出力部 U3 第3出力部 V1 第1の出力電圧 V2 第2の出力電圧 V3 第3の出力電圧 ZD1 定電圧ダイオード(定電圧素子)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の出力電圧を出力する第1出力部と、
    入力された電圧から上記第1の出力電圧よりも低い第2
    の出力電圧を生成して出力する第2出力部と、入力され
    た電圧から上記第2の出力電圧よりも低い第3の出力電
    圧を生成して出力する第3出力部とを有する電源装置に
    おいて、 上記第2の出力電圧の電圧値を検出する電圧検出手段
    と、上記第1の出力電圧と上記第2の出力電圧とのうち
    いずれか一方が上記第3出力部の入力電圧となるように
    切り換え動作を行う切り換え手段と、上記電圧検出手段
    の検出結果に基づいて上記切り換え手段の上記切り換え
    動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする電
    源装置。
  2. 【請求項2】上記第2出力部は上記第2の出力電圧を上
    記第1の出力電圧から生成して出力し、上記電圧検出手
    段は上記第2の出力電圧の基準値に対する大小を検出
    し、上記制御手段は、上記電圧検出手段によって上記第
    2の出力電圧が上記基準値よりも小さいことが検出され
    た場合は上記第3出力部に上記第1の出力電圧を入力す
    るように上記切り換え手段の上記切り換え動作を制御
    し、上記電圧検出手段によって上記第2の出力電圧が上
    記基準値よりも大きいことが検出された場合は上記第3
    出力部に上記第2の出力電圧を入力するように上記切り
    換え手段の上記切り換え動作を制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】上記基準値を、上記第3出力部の最低動作
    入力電圧値としたことを特徴とする請求項2に記載の電
    源装置。
  4. 【請求項4】上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧に
    応じた電圧が印加され上記第2の出力電圧が上記基準値
    を越えると非導通状態から導通状態となる定電圧素子を
    有し、上記切り換え手段は上記第1出力部の出力端子と
    上記第3出力部の入力端子との間の導通および遮断を行
    う第1スイッチング素子と、上記第2出力部の出力端子
    と上記第3出力部の入力端子との間の導通および遮断を
    行う第2スイッチング素子とを有し、上記制御手段は上
    記定電圧素子の出力電流を上記電圧検出手段の検出結果
    として、上記定電圧素子が非導通状態のときには上記第
    1スイッチング素子を導通状態、上記第2スイッチング
    素子を非導通状態とする一方、上記定電圧素子が導通状
    態のときには上記第1スイッチング素子を非導通状態、
    上記第2スイッチング素子を導通状態とする制御信号を
    出力するようにスイッチングを行う第3スイッチング素
    子を有していることを特徴とする請求項2または3に記
    載の電源装置。
  5. 【請求項5】上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧を
    上記基準値と比較する比較器を有し、上記切り換え手段
    は上記第1出力部の出力端子と上記第3出力部の入力端
    子との間の導通および遮断を行う第1スイッチング素子
    と、上記第2出力部の出力端子と上記第3出力部の入力
    端子との間の導通および遮断を行う第2スイッチング素
    子とを有し、上記制御手段は、上記比較器から上記第2
    の出力電圧が上記基準値よりも小さいことを示す信号が
    出力されたときには上記第1スイッチング素子を導通状
    態、上記第2スイッチング素子を非導通状態とする一
    方、上記比較器から上記第2の出力電圧が上記基準値よ
    りも大きいことを示す信号が出力されたときには上記第
    1スイッチング素子を非導通状態、上記第2スイッチン
    グ素子を導通状態とする制御信号を出力するようにスイ
    ッチングを行う第3スイッチング素子を有していること
    を特徴とする請求項2または3に記載の電源装置。
  6. 【請求項6】上記電圧検出手段は上記第2の出力電圧を
    抵抗で分割して検出する分圧回路を有し、上記切り換え
    手段は、接点が上記第1出力部の出力端子と上記第3出
    力部の入力端子との間、あるいは上記第2出力部の出力
    端子と上記第3出力部の入力端子との間を接続する双投
    型のリレーを有し、上記制御手段は、上記分圧回路から
    出力される電圧が上記基準値に対応する値よりも小さい
    ときには上記リレーの接点が上記第1出力部の出力端子
    と上記第3出力部の入力端子とを接続し、上記分圧回路
    から出力される電圧が上記基準値に対応する値よりも大
    きいときには上記リレーの接点が上記第2出力部の出力
    端子と上記第3出力部の入力端子との間を接続するよう
    に上記リレーのコイル電流を制御するシャントレギュレ
    ータを有していることを特徴とする請求項2または3に
    記載の電源装置。
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