JP3098465U - スイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次側の直流出力の電圧を低下させないときと低下させるときとの双方において、同じ電圧に安定化された直流出力を得るときにも、別途に定電圧回路を設けることを不要にする。
【解決手段】第2の直流出力32の経路と第1の直流出力31の経路31Aとの間の接続を開閉するスイッチ回路15を備え、スイッチ回路15の接続を閉じることによって、第2の直流出力32の電圧を、スイッチ回路15の接続を閉じる前の第1の直流出力31の電圧まで降下させている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、二次側の直流出力の状態を、高い電圧となる状態と低い電圧となる状態とに切り換えて安定化することを可能にしたスイッチング電源に係り、より詳細には、電圧誤差が検出される直流出力より電圧が高い直流出力を、スイッチ回路を介して、電圧誤差が検出される直流出力の側に導くことにより、直流出力の電圧を低下させるスイッチング電源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
商用電源が供給された状態において、負荷となるブロックを電源オフ状態に移行させることを可能にするスイッチング電源の1つに、図3に示す構成の電源がある(第1の従来技術とする)。すなわち、この構成においては、スイッチ52の接続が開かれる場合、誤差検出回路51は、第1の直流出力31の電圧を1/2に分圧した電圧と2.5Vとの差異を誤差電圧として検出し、フォトカプラ13を介して、スイッチング回路11に帰還する。このため、第1の直流出力31の電圧は5Vに安定化される。一方、スイッチ52の接続が閉じられる場合、誤差検出回路51は、第1の直流出力31の電圧と2.5Vとの差異を誤差電圧として検出し、フォトカプラ13を介して、スイッチング回路11に帰還する。このため、第1の直流出力31の電圧は2.5Vに安定化される。つまり、スイッチ52の接続を閉じるときでは、第1の直流出力31、第2の直流出力32、および、第3の直流出力33の全ての電圧が所定電圧の1/2の電圧に下降する。その結果、負荷部16は、電源オフ状態と等価な状態になる。
【0003】
一方、マイクロコンピュータ17には、第1の直流出力31が5Vに安定化されるときには、第1の直流出力31が動作電源として供給される(定電圧回路53は動作を停止するようになっている)。そして、第1の直流出力31が2.5Vに安定化されるときでは、定電圧回路53は、6Vに下降した第2の直流出力32から5Vに安定化された直流出力を生成し、マイクロコンピュータ17に動作電源として供給する。従って、マイクロコンピュータ17には、スイッチ52の接続が開かれたときと閉じられたときとの双方において、5Vに安定化された直流出力が供給されるので、マイクロコンピュータ17は、常に、所定の動作を行うことができるようになっている。
【0004】
また、図4(図3に示す構成と同一となる部分には、図3における符号と同一符号が付与されている)に示す構成のスイッチング電源も使用されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この構成においては、ダイオードD2とコンデンサC2とからなる整流平滑回路から送出される12Vの第2の直流出力32を、トランジスタQ11を介して、負荷部16に導いている。また、ダイオードD1とコンデンサC1とからなる整流平滑回路から送出される5Vの第1の直流出力31を、トランジスタQ6を介して、負荷部16に導いている。また、ダイオードD3とコンデンサC3とからなる整流平滑回路から送出される約40Vの第3の直流出力33を、抵抗R11とツェナーダイオードD6とからなり、33Vの電圧に安定する定電圧回路を介して、負荷部16に導いている。
【0005】
このため、マイクロコンピュータ17からトランジスタQ12に送出する制御信号をHレベルとし、トランジスタQ12をオンとするときでは、トランジスタQ11がオフとなる。その結果、第2の直流出力32は負荷部16には送出されなくなる。また、トランジスタQ11がオフとなったときには、トランジスタQ6がオフとなり、第1の直流出力31は負荷部16に送出されなくなる。その結果、負荷部16は動作を停止する(抵抗R11とツェナーダイオードD6とからなる定電圧回路の出力は、チューナのチューニング用電圧の生成にのみ使用される構成となっている)。
【0006】
また、以下に示す従来技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術においては、誤差検出の対象となる直流出力(検出対象側直流出力)と、誤差検出の対象となる直流出力より低い電圧であり、誤差検出されない直流出力(非検出側直流出力)との間にスイッチ回路を設けている。また、検出対象側直流出力の電圧を、高い側の電圧(7.5V)と低い側の電圧(5V)とに切り換えて安定化することが可能になっている。一方、非検出側直流出力の電圧は、検出対象側直流出力の電圧が7.5Vとなるときには5Vとなり、検出対象側直流出力の電圧が5Vとなるときには3.3Vとなるようになっている。そして、検出対象側直流出力の電圧を、低い側の電圧(5V)に安定化する制御を行うときには、スイッチ回路の接続を閉じることによって、非検出側直流出力の電圧を、検出対象側直流出力の電圧と同じ電圧の5Vとしている。従って、非検出側直流出力の電圧は、検出対象側直流出力の電圧が低い側の電圧(5V)に安定化されるときにも、3.3Vに低下することなく、所望の電圧である5Vに維持されることになる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−205769号公報
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら第1の従来技術を用いた場合では、以下に示す問題を生じていた。すなわち、第1〜第3の直流出力31〜33の電圧を1/2に下降させたときにも、マイクロコンピュータが必要とする安定化された5Vの電圧を生成するには、定電圧回路53が不可欠となっている。このため、回路構成が複雑なものとなっていた。
【0009】
一方、第2の従来技術を用いる場合では、定電圧回路53を必要とせず、回路構成の複雑化を招くことも少ない。しかし、負荷部16を電源オフ状態とするときにも、第3の直流出力33の経路においては、ツェナーダイオードD6に電流が流れる続ける。従って、電源オフ状態においても、ツェナーダイオードD6において無駄な電力が消費され、電源オフ時の消費電力の増加を招いている。このような事態を防止するため、第3の直流出力33の経路にスイッチ回路を設け、電源オフとなるときには、スイッチ回路の接続を開くことによって、ツェナーダイオードD6への電圧の供給を停止させる構成とする場合では、上記した消費電力の増加は回避されるが、このときでは、追加して設けたスイッチ回路の分だけハードウエアの増加を招くことになる。
【0010】
第3の従来技術は、誤差が検出される直流出力(検出対象側直流出力)と、誤差が検出される直流出力の電圧より低い電圧の直流出力(非検出側直流出力)との間の接続を、スイッチ回路を用いて開閉可能にしている。つまり、検出対象側直流出力と、検出対象側直流出力の電圧より高い電圧の直流出力との間の接続を開閉するためのスイッチ回路を設けた構成とはなっていない。従って、第3の従来技術においては、スイッチ回路の接続を閉じるときにも、検出対象側直流出力の電圧は、変化することなく、スイッチ回路の接続を閉じないときと同じ電圧に安定化される。従って、直流出力の電圧を低下させようとする場合では、別の制御方法を用いる必要がある(上記公報においては、スイッチング制御回路において、検出対象側直流出力の電圧を、低い側の電圧に安定化するための制御と、高い側の電圧に安定化するための制御とが、外部信号に従って切り換わることが示されている)。
【0011】
本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、二次側の直流出力の電圧を低下させないときと低下させるときとの双方において、制御用のマイクロコンピュータに同じ電圧に安定化された直流出力を動作電源として供給するときにも、別途に定電圧回路を設けることを不要とすることのでき、且つ、スイッチ回路の接続を閉じたときの電圧誤差の検出対象となる直流出力の経路の電圧の一時的な異常上昇の発生を防止することのでき、且つ、スイッチ回路の構成を簡単化することのでき、且つ、スイッチ回路の接続を閉じたときの直流出力の電圧の低下の割合を大きいものにすることのでき、且つ、ツェナーダイオードにおける電力の消費を無くすことにより、電源オフ時の消費電力を、より少ないものにすることのできるスイッチング電源を提供することにある。
【0012】
また本考案の目的は、電圧誤差の検出対象となる直流出力と、この直流出力より高い電圧の直流出力との間にスイッチ回路を設け、スイッチ回路を閉じることでもって二次側の出力電圧を低下させることにより、二次側の出力電圧を低下させるときにも、電圧誤差の検出対象となる直流出力の経路の電圧を、スイッチ回路の接続が閉じられる以前の電圧と同じ電圧に安定化させることによって、二次側の直流出力の電圧を低下させないときと低下させるときとの双方において、同じ電圧に安定化された直流出力を得るときにも、別途に定電圧回路を設けることを不要とすることのできるスイッチング電源を提供することにある。
【0013】
また上記目的に加え、スイッチ回路の接続のインピーダンスの変化を緩やかな変化とすることにより、スイッチ回路の接続を閉じたときの電圧誤差の検出対象となる直流出力の経路の電圧の一時的な異常上昇の発生を防止することのできるスイッチング電源を提供することにある。
【0014】
また上記目的に加え、スイッチ回路のスイッチ素子をPNPトランジスタとし、スイッチ回路の構成を簡単化することでもって、部品原価を低減することのできるスイッチング電源を提供することにある。
【0015】
また上記目的に加え、スイッチ回路を介して電圧誤差の検出対象となる直流出力に接続される直流出力の電圧を、電圧誤差の検出対象となる直流出力の電圧の2倍より高い電圧とすることによって、スイッチ回路の接続を閉じたときの直流出力の電圧の低下の割合を大きいものにすることのできるスイッチング電源を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係るスイッチング電源は、一次コイルと第1の二次コイルと第2の二次コイルと第3の二次コイルとが巻回されたトランスと、一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイッチング回路と、第1の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第1の直流出力を送出する第1の整流平滑回路と、第2の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第2の直流出力を送出する第2の整流平滑回路と、第3の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第3の直流出力を送出する第3の整流平滑回路と、第1の直流出力の経路の電圧誤差を検出するとともに、検出した電圧誤差を絶縁素子を介してスイッチング回路に帰還する誤差検出回路とを備え、第1の直流出力の経路に現れる直流出力は、第1の直流出力と第2の直流出力とを動作電源とする負荷部の制御を行うマイクロコンピュータに動作電源として供給され、二次側の直流出力の状態を、高い電圧となる状態と低い電圧となる状態とに切り換えて安定化することを可能にしたスイッチング電源に適用している。そして、第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧とし、一方の端子が第3の直流出力に接続された抵抗と、前記抵抗の他方の端子と接地レベルとの間に接続されたツェナーダイオードとからなり、第3の直流出力から電圧が安定化された直流出力を生成して負荷部に供給する定電圧回路と、第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路とを備え、スイッチ回路は、エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、制御信号がLレベルからHレベルに変化したとき、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかとすることによって、PNPトランジスタのコレクタ・エミッタ間のインピーダンスを、接続が開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させる遅延回路とを備え、第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧まで下降させるときには、制御信号のレベルをLレベルからHレベルに変化させている。
【0017】
すなわち、スイッチ回路の接続が開かれているときでは、第1の直流出力の電圧が目標とする電圧となるようにスイッチングが行われる。そして、スイッチ回路の接続が閉じられたときには、第2の直流出力の電圧が、前記目標とする電圧となるようにスイッチングが行われる。また、このときでは、第2の直流出力は第1の直流出力の経路に導かれる。つまり、スイッチ回路が開かれた状態と閉じられた状態との双方において、第1の直流出力の経路には、同じ電圧に安定化された直流電圧が現れる。また、第1の直流出力の経路には、第2の直流出力が、電流値を緩やかに増加させながら流れ込む。このため、第1の直流出力の経路の電圧の上昇を補正するためのスイッチングの変化が充分に追従できることになる。また、少数の素子によってスイッチ回路を構成することができる。また、スイッチ回路の接続を閉じるときでは、閉じる以前に比して、第2の直流出力の電圧は1/2以下の電圧に下降する。また、スイッチ回路を閉じたときでは、定電圧回路におけるツェナーダイオードの消費電力が0となる。
【0018】
また本考案に係るスイッチング電源は、一次コイルと第1の二次コイルと第2の二次コイルとが巻回されたトランスと、一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイッチング回路と、第1の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第1の直流出力を送出する第1の整流平滑回路と、第2の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第2の直流出力を送出する第2の整流平滑回路と、第1の直流出力の経路の電圧誤差を検出するとともに、検出した電圧誤差を絶縁素子を介してスイッチング回路に帰還する誤差検出回路とを備え、第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧より高い電圧とし、二次側の直流出力の状態を、高い電圧となる状態と低い電圧となる状態とに切り換えて安定化することを可能にしたスイッチング電源に適用している。そして、第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路を備え、スイッチ回路の接続を閉じることによって、第2の直流出力の電圧をスイッチ回路の接続を閉じる前の第1の直流出力の電圧まで下降させている。
【0019】
すなわち、スイッチ回路の接続が開かれているときでは、第1の直流出力の電圧が目標とする電圧となるようにスイッチングが行われる。そして、スイッチ回路の接続が閉じられたときには、第2の直流出力の電圧が、前記した目標とする電圧となるようにスイッチングが行われる。また、このときでは、第2の直流出力は第1の直流出力の経路に導かれる。つまり、スイッチ回路が開かれた状態と閉じられた状態との双方において、第1の直流出力の経路には、同じ電圧に安定化された直流電圧が現れる。
【0020】
また上記構成に加え、スイッチ回路の接続を開いた状態から閉じた状態に移行させるときには、スイッチ回路の接続のインピーダンスを、開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させるようになっている。すなわち、第1の直流出力の経路には、第2の直流出力が、電流値を緩やかに増加させながら流れ込む。このため、第1の直流出力の経路の電圧の上昇を補正するためのスイッチングの変化が充分に追従できることになる。
【0021】
また上記構成に加え、スイッチ回路は、エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、制御信号がLレベルからHレベルに変化するときに、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかにする遅延回路とを備えている。すなわち、少数の素子によってスイッチ回路を構成することができる。
【0022】
また上記構成に加え、第2の直流出力の電圧は第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧となっている。すなわち、スイッチ回路の接続を閉じるときでは、閉じる以前に比して、第2の直流出力の電圧は1/2以下の電圧に下降する。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案に係るスイッチング電源の一実施形態の電気的接続を示す回路図であり、RCC方式スイッチング電源を示している。なお、図3に示す構成と同一となる部分には、図3における符号と同一符号を付与している。
【0024】
図において、ダイオードD1とコンデンサC1とからなる第1の整流平滑回路21は、トランス12に巻回された二次コイルL2のうち、タップT0からタップT1までの部分である第1の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第1の直流出力31を、インダクタL5の一方の端子に送出する。インダクタL5のコンデンサC8とは、コンデンサC1とともに、π型の平滑回路を構成する。そして、前記したπ型の平滑回路の出力は、マイクロコンピュータ17に動作電源として導かれるとともに、スイッチ素子となるトランジスタQ6を介して、負荷部16に導かれている。
【0025】
ダイオードD2とコンデンサC2とからなる第2の整流平滑回路22は、二次コイルL2のうち、タップT0からタップT2までの部分である第2の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第2の直流出力32を、負荷部16に送出する。ダイオードD3とコンデンサC3とからなる第3の整流平滑回路23は、二次コイルL2のうち、タップT0からタップT3までの部分である第3の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第3の直流出力33を、第2の抵抗R11の一方の端子に送出する。また、第2の抵抗R11の他方の端子と接地レベルとの間には、第2の抵抗R11の他方の端子から送出される直流出力の電圧を33V(その他の電圧とすることもできる)に安定化するため、ツェナーダイオードD6が接続されている。そして、第2の抵抗R11の他方の端子から送出される33Vに安定化された直流出力は、負荷部16に送出されている。なお、第2の抵抗R11とツェナーダイオードD6とからなるブロック19は、請求項記載の定電圧回路となっている。
【0026】
破線15により囲まれ、PNPトランジスタQ3、NPNトランジスタQ4、5つの抵抗R5〜R9、コンデンサC6からなるブロックは、第1の直流出力31の経路31Aと第2の直流出力32の経路との接続の開閉を行うスイッチ回路となっている。
【0027】
詳細には、PNPトランジスタQ3のエミッタは第2の直流出力32の経路に接続され、コレクタは第1の直流出力31の経路31Aに接続されている。また、ベースと第2の直流出力32の経路との間には、PNPトランジスタQ3のベース電位をエミッタの電位に引き上げるための抵抗R6が接続されている。また、PNPトランジスタQ3のベースには、ベース電流を制限するための第1の抵抗R7の一方の端子が接続されている。そして、第1の抵抗R7の他方の端子は、NPNトランジスタQ4のコレクタに接続されている。
【0028】
NPNトランジスタQ4のベースには、抵抗R5と抵抗R8とを介して、マイクロコンピュータ17から送出される制御信号171が導かれている。また、NPNトランジスタQ4のベースと接地レベルとの間には、ベースインピーダンスの上昇を抑制するための抵抗R9が接続され、NPNトランジスタQ4のエミッタは接地されている。また、抵抗R5と抵抗R8との接続点と接地レベルとの間には、コンデンサC6が接続されている。なお、抵抗R5とコンデンサC6からなるブロック18は、制御信号171がLレベルからHレベルに変化するときに、NPNトランジスタQ4のベース電流の増加を遅らせる遅延回路となっている。
【0029】
トランジスタQ6のコレクタは第1の直流出力31の経路31Aに接続され、エミッタは負荷部16に接続されている。また、トランジスタQ6のベースと第2の直流出力32の経路との間には、ベース電流を制限する抵抗R12が接続されている。また、トランジスタQ6のベースとNPNトランジスタQ4のコレクタとの間には、NPNトランジスタQ4のコレクタの側に電流が流れる方向に、ダイオードD7が接続されている。つまり、ダイオードD7は、PNPトランジスタQ3のベースから、抵抗R7を介して、トランジスタQ6のベースの側に電流が流れることを防止する。
【0030】
シャントレギュレータQ2、抵抗R1〜R4、コンデンサC4からなるブロック14は、第1の直流出力31の経路31Aに現れる電圧の電圧誤差を検出し、検出結果を、フォトカプラ13を介して、スイッチング回路11に帰還する誤差検出回路となっている。詳細には、抵抗R2と抵抗R4とは、第1の直流出力31の経路31Aの電圧を1/2に分圧して、シャントレギュレータQ2の検出端子に出力する。また、フォトカプラ13の発光ダイオードD4のアノードには、抵抗R1を介して、第1の直流出力31が供給されている。また、発光ダイオードD4のカソードは、シャントレギュレータQ2のカソードに接続されている。このため、発光ダイオードD4には、電圧誤差に対応した電流が流れる(コンデンサC4と抵抗R3とは、位相補正を行う)。
【0031】
スイッチング回路11は、補助コイルL3に発生する電圧がゲートに導かれ、自励発振を行うことによって、一次コイルL1に流れる電流をスイッチングするFETや、FETのゲート電圧を、フォトカプラ13のフォトトランジスタQ1の出力に対応して制御することにより、第1の直流出力31の経路31Aの電圧を5Vに安定化する制御用トランジスタ、等を備えている。このため、スイッチング回路11は、フォトカプラ13の出力に従って、一次コイルL1に流れる電流をスイッチングすることにより、二次側の直流出力の電圧を所定電圧に安定化する。
【0032】
詳細に説明すると、スイッチング回路11は、誤差検出回路14に導かれる電圧が5Vとなるように(第1の直流出力31の経路31Aの電圧が5Vとなるように)、一次コイルL1に流れる電流をスイッチングする。このため、PNPトランジスタQ3がオフであるときには、スイッチング回路11は、第1の直流出力31の電圧が5Vとなるようにスイッチングを行う。このとき、第2の直流出力32の電圧は12Vとなり、第3の直流出力33の電圧は約40Vとなる。
【0033】
一方、PNPトランジスタQ3がオンとなるときには、第2の直流出力32が第1の直流出力31の経路31Aに流れ込むので、第2の直流出力32の電圧が5Vとなるようにスイッチングを行う(PNPトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間電圧を無視することにする)。このとき、第3の直流出力33の電圧は約17Vとなる。また、流れ込んだ第2の直流出力32の電圧を無視すると、第1の整流平滑回路21の出力電圧は約2.2Vとなる。
【0034】
図2は、実施形態の主要点のレベル変化を示す説明図である。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
マイクロコンピュータ17からNPNトランジスタQ4に送出される制御信号171がLレベルの場合、NPNトランジスタQ4はオフとなる。このため、PNPトランジスタQ3のベース電位はエミッタ電位に等しくなり、PNPトランジスタQ3はオフとなる。また、トランジスタQ6のベースには、抵抗R12を介して、第2の直流出力32の側から電流が供給されるので、トランジスタQ6はオンとなる。
【0035】
上記状態においては、第1の直流出力31の電圧誤差が誤差検出回路14によって検出され、フォトカプラ13を介して、スイッチング回路11に帰還される。このため、スイッチング回路11は、第1の直流出力31の電圧が5Vとなるようにスイッチングを行う。その結果、負荷部16には、第1の直流出力31の5Vが供給される。また、負荷部16には、第2の直流出力32の12Vが供給される。また、負荷部16には、ツェナーダイオードD6によって安定化された33Vの直流出力が、チューニング電圧のための直流電源として供給される。また、マイクロコンピュータ17には5Vの第1の直流出力31が供給される。その結果、負荷部16とマイクロコンピュータ17とは、所定動作が可能な状態に維持されるので、マイクロコンピュータ17は負荷部16の動作の制御を行う。また、負荷部16は、マイクロコンピュータ17により指示された動作を実行する。
【0036】
上記状態において、図示されない電源キーが操作されたことから、電源オフとする場合、マイクロコンピュータ17は、遅延回路18に送出する制御信号171のレベルを、LレベルからHレベルに変化させる(時刻S1)。遅延回路18の出力においては、抵抗R5とコンデンサC6との作用により、172によって示したように、レベルの上昇が遅れる。このため、NPNトランジスタQ4のベース電流は、急激に増加することなく、Aに示すように、緩やかな増加を示す。従って、NPNトランジスタQ4のコレクタ電流も緩やかな増加を示す。その結果、PNPトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間のインピーダンスは、Bによって示したように、オフに対応するインピーダンスからオンに対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化する。
【0037】
以上の結果、第1の直流出力31の経路31Aには、第2の直流出力32が、電流値を緩やかに増加させながら流れ込む。そして、流れ込む第2の直流出力32の電流値の増加に対応して生じる経路31Aの電圧の上昇は、経路31Aの電圧を下降させるように、スイッチング回路11のスイッチングを変化させる。一方、経路31Aの電圧が上昇し、この上昇がスイッチング回路11のスイッチングの変化を生じさせて、経路31Aの電圧を下降させるまでには少しの遅れがある。しかし、経路31Aに流れ込む第2の直流出力32の電流値は、緩やかに増加するに過ぎないので、経路31Aの電圧の上昇を補正するためのスイッチングの変化が充分に追従する。従って、制御信号171をLレベルからHレベルに急激に変化させるときにも、経路31Aの電圧は、図2の31Aによって示したように、一定の5Vの電圧に維持される。そして、PNPトランジスタQ3が完全なオン状態となったときには、スイッチング回路11は、第2の直流出力32の電圧が5Vとなるようにスイッチングを行う。従って、マイクロコンピュータ17には、このときにも、5Vに安定化された直流出力が動作電源として供給されることになる。
【0038】
また、第3の直流出力33の電圧は約17Vとなり、ツェナーダイオードD6の電流は0となる。また、第2の直流出力32の電圧の流れ込みを無視したときの第1の直流出力31の電圧は約2.2Vとなる。つまり、経路31Aに流れ込んだ第2の直流出力32の電圧によってダイオードD1は逆バイアスされることになり、第1の二次コイルの出力電流は0となる。また、トランジスタQ6のベース電位が0V近傍となるので、トランジスタQ6はオフとなる。
【0039】
このため、負荷部16には、33Vから約17Vに低下した第3の直流出力33と、12Vから5Vに低下した第2の直流出力32とが供給されるのみとなり、トランジスタQ6のエミッタから供給されていた直流出力の電圧は0Vとなる。このため、負荷部16は動作を停止する。また、このときでは、17Vの第3の直流出力33の電流値および5Vの第2の直流出力32の電流値は、ともに0近傍となる。
【0040】
上記状態を、図4に示した構成と比較するときには、ツェナーダイオードD6において消費されていた電力分だけ、消費電力が少なくなることを意味している。すなわち、実機における測定では、図4に示す構成を用いたとき、電源オフ状態において一次側から見たときの消費電力が約1.5Wであったものが、図1に示す実施形態では、電源オフ状態において一次側から見たときの消費電力が約0.8Wとなっていて、ツェナーダイオードD6による電力の消費分だけ、改良されたという結果を得ている。また、このときでは、スイッチング回路11におけるスイッチング動作は、二次側の消費電力が微少となるように改善されているため、間欠的なスイッチング動作となっている。
【0041】
以下に補足的な説明を行う。
図2において破線により示したレベル変化は、遅延回路18を省略した場合の変化を示しており、時刻S1において、抵抗R8に与えられるレベルが急激に上昇する(破線61により示す)。従って、NPNトランジスタQ4のベース電流が急激に増加する(破線62により示す)。従って、PNPトランジスタQ3のベース電流が急激に増加する。このため、PNPトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間のインピーダンスが、急激に、オフに対応する値からオンに対応する値に変化する(破線63により示す)。
【0042】
その結果、第1の直流出力31の経路31Aに、突然に、第2の直流出力32の12Vが流れ込む。この流れ込みによって生じた経路31Aの電圧上昇に対応して、スイッチング回路11のスイッチングが変化し、経路31Aの電圧を下降させるが、経路31Aの電圧を下降させるまでの制御の遅れにより、経路31Aには、破線64でもって示したような一時的な電圧の異常上昇が発生する。また、この電圧の一時的な異常上昇の最大値は、実機では8Vとなっており、マイクロコンピュータ17の破壊を招く恐れがあることが示されている。つまり、遅延回路18の有効性が確認されるという結果を得ている。
【0043】
なお、本考案は上記実施形態に限定されず、RCC方式スイッチング電源に適用した場合について説明したが、その他のスイッチング電源として、例えば、他励式のスイッチング電源にも同様に適用することができる。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧とし、一方の端子が第3の直流出力に接続された抵抗と、前記抵抗の他方の端子と接地レベルとの間に接続されたツェナーダイオードとからなり、第3の直流出力から電圧が安定化された直流出力を生成して負荷部に供給する定電圧回路と、第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路とを備え、スイッチ回路は、エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、制御信号がLレベルからHレベルに変化したとき、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかとすることによって、PNPトランジスタのコレクタ・エミッタ間のインピーダンスを、接続が開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させる遅延回路とを備え、第2の直流出力の電圧を下降させるときには、制御信号のレベルをLレベルからHレベルに変化させるようになっている。このため、スイッチ回路が開かれた状態と閉じられた状態との双方において、第1の直流出力の経路には、同じ電圧に安定化された直流電圧が現れる。また、第1の直流出力の経路の電圧の上昇を補正するためのスイッチングの変化が充分に追従できることになる。また、少数の素子によってスイッチ回路は構成され、スイッチ回路の接続を閉じるときでは、閉じる以前に比して、第2の直流出力の電圧は1/2以下の電圧に下降し、且つ、定電圧回路におけるツェナーダイオードの消費電力が0となるので、二次側の直流出力の電圧を低下させないときと低下させるときとの双方において、制御用のマイクロコンピュータに同じ電圧に安定化された直流出力を動作電源として供給するときにも、別途に定電圧回路を設けることを不要とすることができ、且つ、スイッチ回路の接続を閉じたときの電圧誤差の検出対象となる直流出力の電圧の一時的な異常上昇の発生を防止することができ、且つ、スイッチ回路の構成を簡単化することができ、且つ、スイッチ回路の接続を閉じたときの直流出力の電圧の低下の割合を大きいものにすることができ、且つ、電源オフ時の消費電力を、より少ないものにすることができる。
【0045】
また本考案では、第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路を備え、スイッチ回路の接続を閉じることによって、第2の直流出力の電圧を下降させるようになっている。このため、スイッチ回路が開かれた状態と閉じられた状態との双方において、第1の直流出力の経路には、同じ電圧に安定化された直流電圧が現れるので、二次側の直流出力の電圧を低下させないときと低下させるときとの双方において、同じ電圧に安定化された直流出力を得るときにも、別途に定電圧回路を設けることを不要とすることができる。
【0046】
またさらに、スイッチ回路の接続を開いた状態から閉じた状態に移行させるときには、スイッチ回路の接続のインピーダンスを、開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させるようになっている。このため、第1の直流出力の経路の電圧の上昇を補正するためのスイッチングの変化が充分に追従できることになるので、スイッチ回路の接続を閉じたときの電圧誤差の検出対象となる直流出力の電圧の一時的な異常上昇の発生を防止することができる。
【0047】
またさらに、スイッチ回路は、エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかにする遅延回路とを備えている。このため、スイッチ回路の構成が簡単化されるので、部品原価を低減することができる。
【0048】
またさらに、第2の直流出力の電圧は第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧となっている。従って、スイッチ回路の接続を閉じるときでは、閉じる以前に比して、第2の直流出力の電圧は1/2以下の電圧に下降するので、スイッチ回路の接続を閉じたときの直流出力の電圧の低下の割合を大きいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスイッチング電源の一実施形態の電気的接続を示す回路図である。
【図2】実施形態の主要点のレベル変化を示す説明図である。
【図3】従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【図4】従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【符号の説明】
11 スイッチング回路
12 トランス
13 フォトカプラ(絶縁素子)
14 誤差検出回路
15 スイッチ回路
16 負荷部
17 マイクロコンピュータ
18 遅延回路
19 定電圧回路
21 第1の整流平滑回路
22 第2の整流平滑回路
23 第3の整流平滑回路
31 第1の直流出力
32 第2の直流出力
33 第3の直流出力
D6 ツェナーダイオード
L1 一次コイル
L2 第1〜第3の二次コイルを形成する二次コイル
Q3 PNPトランジスタ
Q4 NPNトランジスタ
R7 第1の抵抗
R11 第2の抵抗

Claims (5)

  1. 一次コイルと第1の二次コイルと第2の二次コイルと第3の二次コイルとが巻回されたトランスと、
    一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイッチング回路と、
    第1の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第1の直流出力を送出する第1の整流平滑回路と、
    第2の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第2の直流出力を送出する第2の整流平滑回路と、
    第3の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第3の直流出力を送出する第3の整流平滑回路と、
    第1の直流出力の経路の電圧誤差を検出するとともに、検出した電圧誤差を絶縁素子を介してスイッチング回路に帰還する誤差検出回路とを備え、
    第1の直流出力の経路に現れる直流出力は、第1の直流出力と第2の直流出力とを動作電源とする負荷部の制御を行うマイクロコンピュータに動作電源として供給され、
    二次側の直流出力の状態を、高い電圧となる状態と低い電圧となる状態とに切り換えて安定化することを可能にしたスイッチング電源において、
    第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧とし、
    一方の端子が第3の直流出力に接続された抵抗と、前記抵抗の他方の端子と接地レベルとの間に接続されたツェナーダイオードとからなり、第3の直流出力から電圧が安定化された直流出力を生成して負荷部に供給する定電圧回路と、
    第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路とを備え、
    スイッチ回路は、
    エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、
    一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、
    コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、
    制御信号がLレベルからHレベルに変化したとき、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかとすることによって、PNPトランジスタのコレクタ・エミッタ間のインピーダンスを、接続が開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させる遅延回路とを備え、
    第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧まで下降させるときには、制御信号のレベルをLレベルからHレベルに変化させることを特徴とするスイッチング電源。
  2. 一次コイルと第1の二次コイルと第2の二次コイルとが巻回されたトランスと、
    一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイッチング回路と、
    第1の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第1の直流出力を送出する第1の整流平滑回路と、
    第2の二次コイルの出力を整流平滑することにより得られた第2の直流出力を送出する第2の整流平滑回路と、
    第1の直流出力の経路の電圧誤差を検出するとともに、検出した電圧誤差を絶縁素子を介してスイッチング回路に帰還する誤差検出回路とを備え、
    第2の直流出力の電圧を第1の直流出力の電圧より高い電圧とし、
    二次側の直流出力の状態を、高い電圧となる状態と低い電圧となる状態とに切り換えて安定化することを可能にしたスイッチング電源において、
    第2の直流出力の経路と第1の直流出力の経路との間の接続を開閉するスイッチ回路を備え、
    スイッチ回路の接続を閉じることによって、第2の直流出力の電圧をスイッチ回路の接続を閉じる前の第1の直流出力の電圧まで下降させることを特徴とするスイッチング電源。
  3. スイッチ回路の接続を開いた状態から閉じた状態に移行させるときには、スイッチ回路の接続のインピーダンスを、開いた状態に対応するインピーダンスから閉じた状態に対応するインピーダンスに向かって緩やかに変化させることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源。
  4. スイッチ回路は、
    エミッタが第2の直流出力の経路に接続され、コレクタが第1の直流出力の経路に接続されたPNPトランジスタと、
    一方の端子がPNPトランジスタのベースに接続された第1の抵抗と、
    コレクタが第1の抵抗の他方の端子に接続され、ベースには制御信号が導かれたNPNトランジスタと、
    制御信号のレベルをLレベルからHレベルに変化させるときに、NPNトランジスタのベース電流の増加を緩やかにする遅延回路とを備えたことを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源。
  5. 第2の直流出力の電圧は第1の直流出力の電圧の2倍より高い電圧であることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれかに記載のスイッチング電源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0627752A (ja) * 1992-07-13 1994-02-04 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置のユニット取り付け構造
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