JP2001201485A - 超音波測定装置および方法 - Google Patents

超音波測定装置および方法

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JP2001201485A
JP2001201485A JP2000009528A JP2000009528A JP2001201485A JP 2001201485 A JP2001201485 A JP 2001201485A JP 2000009528 A JP2000009528 A JP 2000009528A JP 2000009528 A JP2000009528 A JP 2000009528A JP 2001201485 A JP2001201485 A JP 2001201485A
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光彦 内田
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
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    • G01N2291/02881Temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造ライン内で新たな工程を設けることな
く、ワーク全数の探傷を、精度良く迅速に行うことがで
きる超音波測定装置および方法を提供する。 【解決手段】 溶接接合したワークを水中に浸漬し、該
ワークの溶接部に向けて超音波を出射して溶接部の深さ
を測定する超音波測定装置であって、水中への浸漬前の
ワークの温度を検出するワーク温度センサ93と、ワー
クが浸漬される水槽内の水の温度を検出する水温センサ
94と、当該水槽内の水の温度を調整する、ヒータ95
を備えた水温調整手段と、ワーク温度センサ93により
検出された水中への浸漬前のワークの温度と水温センサ
94により検出された水槽内の水の温度とが略合致する
ように、水温調整手段を動作させるコントローラ100
と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを水中に浸
漬し、当該ワークの被測定部に向けて超音波を出射して
探傷を行う超音波測定装置および方法、特に、溶接接合
したワークの溶接部の深さを超音波を利用して測定する
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、溶接接合したワークの溶接部
の深さを測定する方法としては、ワークの溶接部を切断
し、その断面を観察して溶接深さを測定する破壊検査が
知られている。しかし、ワークの切断が必要となる破壊
検査は、切断した断面でしか検査できない点、ワークを
破壊するため抜き取り検査しかできない点、および測定
に時間がかかりすぎる点、で問題があった。
【0003】これに対し、ワークを水中に浸漬し、当該
ワークの被測定部に向けて超音波を出射して、その反射
波の強度から溶接深さを測定する超音波測定方法が提案
されている。この超音波測定方法にあっては、ワーク置
台にワークをセットし、ワーク置台を回転させながら、
ワークの溶接部に向けて、超音波測定子のヘッド部から
超音波を出射し、その反射波を分析する。これにより、
ワークを破壊することなく、しかも溶接部の全域におけ
る溶接深さを、比較的短時間で測定することが可能とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の超音波測定方法を利用して、溶接接合したワー
クの溶接部の深さを測定する場合にあっては、被測定物
であるワークが溶接や温風ブローによる熱を受けて例え
ば50〜60℃に温度上昇するため、ワークを水中に浸
漬するときに、ワークの温度と該ワークが浸漬される水
槽内の水の温度との間に大きな温度差が生じることによ
り、測定作業に悪影響を与えるという問題があった。
【0005】すなわち、水槽内の水温は例えば約20℃
程度であるが、温度上昇したワークの周囲を取り巻く水
域には、例えば30〜40℃程度の変温層が発生する。
そして、この変温層の境界表面で超音波が反射してしま
うために、受信される反射波が乱れて測定精度の低下を
もたらしていた。
【0006】一方、温度上昇した溶接後のワークを冷却
した後に、超音波測定方法により溶接深さを測定するこ
とも考えられるが、溶接後のワークを冷却する工程を別
途新たに設ける必要が生じる。しかも、冷却にある程度
の時間を要することになるので、ワークの流れを確保す
るためには、製造ライン内で溶接後のワークをいくらか
貯溜させておかなければならない。このため、ワークの
溶接深さを全数検査して品質確保することが困難であっ
た。
【0007】そこで、本発明の目的は、製造ライン内で
新たな工程を設けることなく、ワーク全数の探傷を、精
度良く迅速に行うことができる超音波測定装置および方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0009】(1) ワークを水中に浸漬し、当該ワー
クの被測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音
波測定装置において、水中への浸漬前に検出されたワー
クの温度に略合致するように、当該ワークが浸漬される
水の温度を調整することを特徴とする超音波測定装置。
【0010】(2) ワークを水中に浸漬し、当該ワー
クの被測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音
波測定装置において、水中への浸漬前のワークの温度を
検出するワーク温度検出手段と、ワークが浸漬される水
の温度を検出する水温検出手段と、ワークが浸漬される
水の温度を調整する水温調整手段と、前記ワーク温度検
出手段により検出された水中への浸漬前のワークの温度
と前記水温検出手段により検出された水の温度とが略合
致するように、前記水温調整手段を動作させる制御手段
と、を有することを特徴とする超音波測定装置。
【0011】(3) ワークが浸漬される水を満たすた
めの水槽と、前記水槽に供給する水を収容するためのタ
ンクと、前記タンクと前記水槽に設けられた供水用の開
口部である給水口とを接続する接続管と、を有すること
を特徴とする上記(2)に記載の超音波測定装置。
【0012】(4) 前記水温調整手段は、前記接続管
に設けられたヒータを有することを特徴とする上記
(3)に記載の超音波測定装置。
【0013】(5) ワークを水中に浸漬し、当該ワー
クの被測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音
波測定方法において、水中への浸漬前にワークの温度を
検出し、当該温度に略合致するように、当該ワークが浸
漬される水の温度を調整することを特徴とする超音波測
定方法。
【0014】
【発明の効果】本発明は、請求項ごとに以下のような効
果を奏する。
【0015】請求項1,2,5に記載の発明によれば、
ワークを水中に浸漬するときに、ワーク温度と該ワーク
が浸漬される水の温度との間に大きな温度差が生じるこ
とを防止することができる。これにより、温度上昇した
ワークの周囲を取り巻く水域に変温層が発生して、この
変温層の境界表面で超音波が反射し、受信される反射波
が乱れてしまう、という事態を回避することが可能とな
り、測定精度が向上する。
【0016】しかも、製造ライン内で新たな工程を設け
ることなく、ワーク全数の探傷を迅速に行うことが可能
となり、高い品質の確保を実現することができる。ま
た、例えば溶接後のワークを冷却する工程を別途新たに
設ける必要がないので省スペースが図られると共に、ワ
ークの流れを確保するための製造ライン内でのワークの
溜め置きを無くすことができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、測定のために水槽内にワー
クを順次出し入れする際にワークに水が少しずつ付いて
いってしまうものの、タンクから適宜、水の補充を行う
ことができる。また、温度調整される水槽内の水に比べ
て、タンク内の水は、水温をより低く保つことができ、
万一水槽内の水温が高くなり過ぎた場合には、タンクか
ら水を供給することで水槽内の水温の上昇を抑えること
が可能になる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、水槽内の水温を簡単かつ速
やかに変化させることができる。また、このように温度
追従性が良好となるので、測定前のウォーミングアップ
時間の短縮も可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の一実施の形態を説明する。
【0020】図1は、本発明に係る超音波測定装置の概
略構成を示す正面図、図2は、図1の平面図、図3は、
ワークの溶接部に向けて超音波を出射して探傷を行う様
子を示す図、図4は、水槽内の水の循環装置を示す模式
図である。
【0021】本発明の超音波測定装置は、溶接接合した
ワーク1の溶接部11の深さを超音波を利用して測定す
る装置であって、超音波測定子4のヘッド部(振動子)
41と被測定物であるワーク1表面との間に水を満たし
て超音波を良好に伝達させる水浸法により、超音波測定
を行うものである(図3参照)。
【0022】図1,2に示すように、超音波測定装置
は、溶接工程を含む前工程から送られるワーク1が載置
されるワーク搬入部2と、ワーク1が浸漬される水を満
たす水槽3と、超音波を出入射してワークの探傷を行う
超音波測定子4と、超音波測定が終了したワーク1を次
工程に搬出するために該ワーク1が一時的に載置される
ワーク搬出部5と、を有している。ワーク搬入部2への
ワーク1の搬入、およびワーク搬出部5からのワーク1
の搬出は、図示しないコンベアやロボット等の搬送手段
により行われる。なお、図中符号51は、溶接部の深さ
が不良と判定されたワークを払出すためのNGシュータ
を示す。
【0023】また、超音波測定装置は、ワーク1を、ワ
ーク搬入部2から水槽3、あるいは水槽3からワーク搬
出部5、に移動させるためのワーク移動手段6を有して
いる。なお、図2においては、図面が複雑になるのを避
けるため、ワーク移動手段6の大部分を図示省略してあ
る。
【0024】ワーク移動手段6は、ワーク1を掴んで保
持するための2つのハンド61,61が固定されたハン
ド取付部62を備えており、ハンド取付部62は、図1
の紙面に垂直な軸のまわりで回転可能に支持部63に取
り付けられている。支持部63は、モータ64および送
りねじ65により水平方向に、シリンダ66により上下
方向に、移動させられる。
【0025】例えばワーク1をワーク搬入部2から水槽
3に移動させる場合には、支持部63を下降させて、一
方のハンド61でワーク1を保持した後に、支持部63
を上昇させてから、ワーク1を水槽3の上方まで移動さ
せる。水槽3内に既に検査済みのワーク1がある場合に
は、ハンド取付部62を回転させて他方のハンド61を
下方に向け、検査済みのワーク1を当該他方のハンド6
1で保持して取り除く。それから、ハンド取付部62を
逆回転させて前記一方のハンド61を下方に向け、未検
査のワーク1を水槽3内の水中に浸漬する。このよう
に、2つのハンド61,61を適宜切り替えて使用する
ことにより、ワーク1を水槽3内に自由に搬出入させる
ことができる。
【0026】また、超音波測定装置は、超音波測定子4
を水槽3内に出し入れするための測定子移動手段7を有
している。測定子移動手段7は、超音波測定子4を設置
するための測定子取付部71を備えており、測定子取付
部71は、シリンダ72により水平方向に、シリンダ7
3により上下方向に、移動させられる。超音波測定子4
は、検査中以外は、ワーク1の水槽内への搬出入を妨げ
ないようにするために、測定子移動手段7により水槽3
内から取り出されて退避させられる。
【0027】水槽3の底部には、ワーク1を載置するた
めのワーク置き台31が設けられている。ワーク置き台
31は、図示しないモータ等の駆動手段により回転させ
られる。図3にも示すように、ワーク置き台31の中央
には、先端が先細テーパ状に形成されたピン32が立設
されており、ワーク1の中央孔12にピン32を挿入す
ることにより、ワーク1を位置決めすることができる。
水槽3の内部には、水槽3に水を供給するための開口部
である給水口32と、水槽3から水を排出するための開
口部である排出口33とが開設されている。
【0028】図4に示すように、超音波測定装置には、
水槽3の水を循環させるための循環装置8が設けられて
いる。そして、循環装置8は、水槽3に供給する水を収
容するためのリザーバタンク83と、リザーバタンク8
3と水槽3の給水口32とを接続する接続管としての供
給管82と、リザーバタンク83と水槽3の排出口33
とを接続する排出管81と、を備えている。したがっ
て、測定のため水槽3内にワークを順次出し入れする際
にワークに水が少しずつ付いていってしまうが、リザー
バタンク83から適宜、水の補充を行うことができる。
また、溶接後の温度上昇したワークが浸漬され、しかも
後述するように温度調整され得る水槽3内の水に比べ
て、リザーバタンク83内の水は、水温をより低く保つ
ことができ、万一水槽3内の水温が高くなり過ぎた場合
には、リザーバタンク83から水を水槽3に供給するこ
とで、水槽3内の水温の上昇を抑えることが可能にな
る。これにより連続的な測定が容易になる。なお、リザ
ーバタンク83の上記機能を効率的に発揮するために、
リザーバタンク83の容量は、水槽3の容量に対して比
較的大きく、例えば6〜10倍程度とするのが好まし
い。一例としては容量12リットル(L)の水槽3に対
し、容量100リットル(L)のリザーバタンク83を
使用することができる。
【0029】また、水槽3内に立設された管34の上端
に、オーバーフロー排出口35が開口しており、このオ
ーバーフロー排出口35は、排出管84を介してリザー
バタンク83に接続されている。したがって、水槽3内
の水位が増してオーバーフロー排出口35の高さを越え
る分の水は、オーバーフロー排出口35から排出管84
を通ってリザーバタンク83に戻るようになっており、
水槽3内の水位を所定高さ以下に保つ機能を有してい
る。
【0030】排出管81には、ストレーナ85が設けら
れており、ストレーナ85を通過することにより、水槽
3内から排出される水中のゴミやスパッタ等が除去され
る。リザーバタンク83内の水量は、フロート88およ
び水位センサ89により検出され、水量が不足している
場合には、給水自動バルブ91が開かれて不足分の水を
自動的に供給するようになっている。
【0031】一方、供給管82には、リザーバタンク8
3に蓄えられる水を水槽3に向けて送り出すためのポン
プ86と逆止弁87とが設けられている。また、水槽3
には、水槽3内の水位を検出する水位センサ90が設け
られている。なお、図中符号92で示す記号は、手動バ
ルブである。
【0032】本実施形態の超音波測定装置は特に、水中
への浸漬前のワーク1の温度を検出するワーク温度セン
サ93(図5参照)と、ワーク1が浸漬される水槽3内
の水の温度を検出する水温センサ94と、当該水槽3内
の水の温度を調整する水温調整手段と、ワーク温度セン
サ93により検出された水中への浸漬前のワークの温度
と水温センサ94により検出された水槽3内の水の温度
とが略合致するように、水温調整手段を動作させる制御
手段としてのコントローラ100(図5参照)と、を有
している。
【0033】ワーク温度センサ93は、図1では図示省
略しているが、ワーク移動手段6のハンド61に設置さ
れる。このワーク温度センサ93としては、非接触式の
赤外線近接センサが使用されるが、これに限られず、例
えば接触式のセンサを使用してもよい。接触式のセンサ
を使用する場合は、ワーク1をハンド61で保持する際
にセンサがワーク1に接触するように構成すると都合が
良い。水温センサ94は、図4に示すように、測定端子
が水槽3内に位置するように設置される。水温センサ9
4としては、例えば熱電対が使用されるが、他の温度セ
ンサを使用することも可能である。
【0034】上記した水温調整手段は、ヒータ95を有
している。ヒータ95は供給管82に設けられており、
これにより、水槽3内の水温を簡単かつ速やかに変化さ
せることができる。また、このように温度追従性が良好
となるので測定前のウォーミングアップ時間の短縮も可
能となる。なお、ヒータ95をポンプ86より下流側、
つまり水槽3側に設けるのが好ましく、このようにすれ
ば、ポンプ86の構成部品を高い温度に晒さなくて済
む。ヒータ95としては、電熱ヒータが使用されるが、
これに限られず、バーナ等、他の熱源を利用してもよ
い。
【0035】図5は、超音波測定装置の水槽内の水温を
調整するための構成のブロック図である。
【0036】図5に示すように、コントローラ100
は、比較部101と温度補償値演算部102とを備えて
いる。比較部101には、ワーク温度センサ93および
水温センサ94からの検出信号が温度センサI/F10
3を介して入力される。比較部101は、ワーク1の温
度と水槽内の水温との差温信号を温度補償値演算部10
2に出力する。また、温度補償値演算部102には、水
槽3内の水位を検出する水位センサ90からの検出信号
が水位センサI/F104を介して入力される。そし
て、温度補償値演算部102は、ワーク温度および水槽
内水温の差温と水槽3内の水位とに基づいて、ヒータI
/F105を介してヒータ95を、また、ポンプ駆動I
/F106を介してポンプ86を動作させる。
【0037】次に、超音波測定装置の動作について、図
6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0038】ワーク1は例えば外側部材1aと内側部材
1bとから構成されており(図3参照)、あらかじめ前
工程において、溶接作業が行われ、溶接部11が形成さ
れることにより両者が接合される。
【0039】溶接接合されたワーク1は、図示しないコ
ンベアやロボット等の搬送手段により、超音波測定装置
のワーク搬入部2に送られる。ワーク搬入部2にワーク
1が載置されると(S1のYES)、ワーク移動手段6
を作動させて、ワーク1を水槽3内に向けて移動開始す
る(S2)。
【0040】ワーク1が水槽3底部のワーク置き台31
にセットされると(S3のYES)、まず、水位センサ
90からの検出信号に基づいて、水槽3内の水量が超音
波測定するのに適量であるか否かが判断される(S
4)。水槽3内の水量が適量である場合には(S4のY
ES)、ワーク温度センサ93および水温センサ94か
らの検出信号に基づいてワーク温度および水槽内水温の
差温を求め、当該差温が5℃以内であるか否かが判断さ
れる(S5)。なお、ワーク1の温度の測定は、ワーク
1をハンド61で保持して移動させるときに行うことが
できる。また、当該差温が5℃以内であるか否かの判断
は、ワーク温度および水槽内水温が略合致しているか否
かの判断の一例に過ぎず、例えば当該差温が3℃以内で
あるか否かで判断することもできる。
【0041】そして、ワーク温度および水槽内水温の差
温が5℃以内の場合は(S5のYES)、水槽3内の水
量が適量であることを今一度確認した上で(S6のYE
S)、超音波測定を開始する(S7)。
【0042】一方、ステップS4で、水槽3内の水量が
適量でない場合は(S4のNO)、ステップS15に進
む。本実施形態ではオーバーフロー排出口35により水
槽3内の水位は所定高さ以下に保たれるので、水量が適
量でないことは、つまり水量が少ないことを意味する。
【0043】ステップS15では、まず、ワーク温度お
よび水槽内水温の差温が5℃以内であるか否かが判断さ
れ、当該差温が5℃以内の場合は(S15のYES)、
そのままポンプ86を動作させて給水を行い(S1
6)、当該差温が5℃以内にない場合は(S15のN
O)、ヒータ95をオンさせた上で(S17)、ポンプ
86を動作させて給水を行う(S16)。ここで、ヒー
タ95およびポンプ86は、タイマー制御により一定時
間作動させられるが、例えば上記差温に応じてオン・オ
フ制御する構成とすることも可能である。なお、通常は
ワーク温度の方が水槽内水温よりも高いので、差温が5
℃以内にない場合とは水槽内水温がワーク温度よりも5
℃以上低いことを意味し、かかる場合に、ヒータ95を
オンさせるようにしている(S15,S17)。但し、
ヒータ95の使用等により水槽内水温の方がワーク温度
よりも万一高くなった場合には、ヒータ95をオンさせ
ないで、そのままポンプ86を動作させて給水を行うこ
とにより対応可能である。
【0044】ステップS16で給水が行われると、水槽
内水温も変化している可能性があるので、ステップS5
に進んで、再度ワーク温度および水槽内水温の差温が5
℃以内であるか否かを判断する。ここで、当該差温が5
℃以内にない場合は(S5のNO、)、ヒータ95を
オンさせての給水を当該差温が5℃以内になるまで繰り
返す(S17,S16)。ステップS5で、上記差温が
5℃以内である場合は(S5のYES)、水槽3内の水
量が適量であることを今一度確認した上で(S6のYE
S)、超音波測定を開始する(S7)。ステップS6
で、万一水槽3内の水量が少ない場合は(S6のNO、
)、給水してから(S16)、再度上記差温と水槽3
内の水量とのチェックを行う(S5,S6)。
【0045】ステップS7の超音波測定において、ま
ず、超音波測定子4は、測定子移動手段7により水槽3
内の水中に挿入され、図3に示したように、ワーク1の
溶接部11に臨ませられる。次いで、ワーク置き台31
が、図示しない駆動手段により回転させられると共に、
超音波測定子4のヘッド部41は、ワーク1の溶接部1
1に向けて超音波を出射するとともに、その反射波を受
信する。また、ヘッド部41は、図3の矢印で示すよう
に所定距離だけ上昇または下降される。そして、ワーク
1からの反射波の強度を分析することにより、溶接深さ
を検出することができる。この超音波探傷による溶接深
さの検出は既に公知技術であるので、詳しい説明を省略
する。
【0046】このように本実施形態では、水中への浸漬
前に検出されたワーク1の温度に略合致するように、当
該ワーク1が浸漬される水槽3内の水の温度を調整する
ようにしたので、ワークを水中に浸漬するときに、ワー
ク温度と該ワークが浸漬される水槽内水温との間に大き
な温度差が生じることを防止することができる。これに
より、温度上昇したワークの周囲を取り巻く水域に変温
層が発生して、この変温層の境界表面で超音波が反射
し、受信される反射波が乱れてしまう、という事態を回
避することが可能となり、測定精度が向上する。
【0047】しかも、製造ライン内で新たな工程を設け
ることなく、ワーク全数の探傷を迅速に行うことが可能
となり、高い品質の確保を実現することができる。ま
た、例えば溶接後のワークを冷却する工程を別途新たに
設ける必要がないので省スペースが図られると共に、ワ
ークの流れを確保するための製造ライン内でのワークの
溜め置きを無くすことができる。
【0048】超音波測定が終了すると(S8のYE
S)、ステップS7で求められたワーク1の溶接深さの
測定値が、ワーク1の設計仕様に応じて予め設定された
溶接深さの基準値に合致しているか否かの溶接深さ判定
を行う(S9)。そして、ワーク1の溶接深さの測定値
を、判定結果と共に図示しないモニタ等の表示装置に表
示する(S10)。
【0049】次に、ワーク移動手段6を作動させて、ワ
ーク1の搬出を開始するが(S11)、上記溶接深さ判
定の結果が良好(溶接深さ測定値が基準値に合致)であ
る場合(S12のYES)、ワーク1はワーク搬出部5
に載置され、その後、図示しない搬送手段により次工程
に向けて搬出される(S13)。一方、上記溶接深さ判
定の結果が不良(溶接深さ測定値が基準値に合致しな
い)である場合(S12のNO)、ワーク1は不良のワ
ークを払出すためのNGシュータ51に搬出される(S
18)。さらに別のワークの測定作業が残っている場合
は(S14のNO)、ステップS1に戻って上記動作が
繰り返される。
【0050】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
い。例えば上記実施形態では、ワーク移動手段6を使用
してワークの搬出入を行うようにしたが、ロボット等、
他の移動手段や、あるいは手動によりワークの搬出入を
行うようにすることも可能である。また、超音波測定子
4は、測定時に水槽3内に挿入するようにしたが、最初
から水槽3内に固定設置した構成とすることもできる。
さらに、超音波測定装置の動作は、図6のフローチャー
トに示すものに限定されるものではなく、適宜変更でき
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波測定装置の概略構成を示
す正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 ワークの溶接部に向けて超音波を出射して探
傷を行う様子を示す図である。
【図4】 水槽内の水の循環装置を示す模式図である。
【図5】 超音波測定装置の水槽内の水温を調整するた
めの構成のブロック図である。
【図6】 超音波測定装置の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1…ワーク、 11…溶接部(被測定部)、 3…水槽、 8…循環装置、 81…排出管、 82…供給管、 83…リザーバタンク、 93…ワーク温度センサ(ワーク温度検出手段)、 94…水温センサ(水温検出手段)、 95…ヒータ、 100…コントローラ(制御手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを水中に浸漬し、当該ワークの被
    測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音波測定
    装置において、 水中への浸漬前に検出されたワークの温度に略合致する
    ように、当該ワークが浸漬される水の温度を調整するこ
    とを特徴とする超音波測定装置。
  2. 【請求項2】 ワークを水中に浸漬し、当該ワークの被
    測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音波測定
    装置において、 水中への浸漬前のワークの温度を検出するワーク温度検
    出手段と、 ワークが浸漬される水の温度を検出する水温検出手段
    と、 ワークが浸漬される水の温度を調整する水温調整手段
    と、 前記ワーク温度検出手段により検出された水中への浸漬
    前のワークの温度と前記水温検出手段により検出された
    水の温度とが略合致するように、前記水温調整手段を動
    作させる制御手段と、を有することを特徴とする超音波
    測定装置。
  3. 【請求項3】 ワークが浸漬される水を満たすための水
    槽と、 前記水槽に供給する水を収容するためのタンクと、 前記タンクと前記水槽に設けられた供水用の開口部であ
    る給水口とを接続する接続管と、を有することを特徴と
    する請求項2に記載の超音波測定装置。
  4. 【請求項4】 前記水温調整手段は、前記接続管に設け
    られたヒータを有することを特徴とする請求項3に記載
    の超音波測定装置。
  5. 【請求項5】 ワークを水中に浸漬し、当該ワークの被
    測定部に向けて超音波を出射して探傷を行う超音波測定
    方法において、 水中への浸漬前にワークの温度を検出し、当該温度に略
    合致するように、当該ワークが浸漬される水の温度を調
    整することを特徴とする超音波測定方法。
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