JP2001071137A - 肉盛溶接方法 - Google Patents

肉盛溶接方法

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Takao Hiyamizu
孝夫 冷水
Yoshihisa Kato
喜久 加藤
Ryuzo Yamada
龍三 山田
Koji Horio
浩次 堀尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉盛溶接中に溶込み深さおよび肉盛厚さをリ
アルタイムで測定でき、さらに前記測定値にもとづいて
肉盛溶接条件を変化させて肉盛溶接をおこなうことがで
きる肉盛溶接方法を提供する。 【解決手段】 金属板1(金属部材)の表面1a側に肉
盛材を肉盛溶接する方法において、肉盛溶接中に、肉盛
溶接位置近傍部の金属板1の裏面1b側に超音波パルス
21〜23を入射し、この超音波パルスの反射波の検出
により肉盛溶接中または肉盛溶接直後の部位の溶込み深
さおよび肉盛溶接直後の部位の肉盛厚さを測定しつつ、
肉盛溶接をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は板状や管状などの
各種形状の金属部材の表面(一方の面)側に、金属材料
または金属材料とたとえばセラミック粉末などの非金属
材料の混合物を、肉盛材として肉盛溶接する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の肉盛溶接は、金属部材に耐食性
や耐摩耗性などの所望の特性を与えるためにおこなうも
のであり、所定の特性を得るためには規定の肉盛厚さお
よび溶込み深さを有する肉盛層を形成する必要がある。
このため従来は、肉盛溶接後の製品に対して、マクロ試
験等により肉盛部の断面を調べて肉盛厚さや溶込み深さ
を測定して肉盛品質の判定をおこなっている。
【0003】ところがこの検査法による場合は、肉盛部
全面についての検査は不可能であり、抜取検査の形とな
らざるを得ないので、部分的な品質不良を見逃すおそれ
がある。また品質不良部が発見された場合でも、その品
質不良が生じている肉盛範囲の特定は困難であり、再肉
盛などの補修を適確におこなうことができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来の
問題点を解決しようとするもので、請求項1記載の発明
は、肉盛溶接中に溶込み深さおよび肉盛厚さをリアルタ
イムで測定でき、肉盛溶接部全面にわたる検査データの
記録およびそれに基づく品質保証が可能であり、さらに
品質不良の生じた範囲の特定が容易で、適切な範囲に対
して再肉盛などの補修を適確におこなうことができる肉
盛溶接方法を提供することを目的とする。
【0005】また請求項2記載の発明は、肉盛溶接中に
溶込み深さおよび肉盛厚さを測定して肉盛溶接条件を変
化させることにより、肉盛不良の発生を防止し健全な肉
盛溶接品を得ることができる肉盛溶接方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、金属部材の表面側に肉盛
材を肉盛溶接する方法において、肉盛溶接中に、肉盛溶
接位置近傍部の前記金属部材の裏面側に超音波パルスを
入射し、この超音波パルスの反射波の検出により肉盛溶
接中または肉盛溶接直後の部位の溶込み深さおよび肉盛
溶接直後の部位の肉盛厚さを測定しつつ、肉盛溶接をお
こなうことを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明は、金属部材の表
面側に肉盛材を肉盛溶接する方法において、肉盛溶接中
に、肉盛溶接位置近傍部の前記金属部材の裏面側に超音
波パルスを入射し、この超音波パルスの反射波の検出に
より肉盛溶接中または肉盛溶接直後の部位の溶込み深さ
および肉盛溶接直後の部位の肉盛厚さを測定し、これら
の測定値が予め設定された規定溶込み深さおよび規定肉
盛厚さを満足するように肉盛溶接条件を変化させて肉盛
溶接をおこなうことを特徴とする。
【0008】この発明において超音波パルスの入射は、
超音波探触子を用いておこなうことができ、この超音波
探触子は格別の冷却をおこなわずに使用してもよいが、
請求項3記載の発明のように、前記超音波パルスの入射
に用いる超音波探触子を冷却しつつ前記入射をおこなう
構成とすれば、超音波探触子を肉盛溶接部の近傍位置に
配置した場合でも、溶接熱による熱影響を受けずに通常
形式の超音波探触子を支障なく使用できるので、好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図1〜図2に示す第1例によ
り、この発明の実施の形態を説明する。この例は平板状
の金属板1の表面(上面)1aの縁部を除く全面に、肉
盛溶接を施すものであり、金属板1は、冷却水3を収容
した水槽4の上部に取付保持され、金属板1の裏面1b
は冷却水3に接している。
【0010】5は肉盛溶接装置で、図示しない肉盛材供
給装置およびシールドガス供給装置に接続されたトーチ
6を、矢印Xで示すX軸方向およびこれに直交する水平
方向であるY軸方向に駆動する二次元駆動装置7の移動
台8に取付けてあり、溶接制御装置9によりトーチ6に
与える溶接電流、アーク電圧、肉盛材供給量および溶接
速度を制御し、二次元駆動装置7により前記溶接速度に
対応したトーチ6のX軸方向への連続移動と、その移動
端におけるY軸方向への間欠移動とをおこなうことによ
り、アークを熱源として金属板1の表面1aに連続的に
肉盛溶接して、肉盛材層2を形成するものである。7a
は二次元駆動装置7のX軸方向駆動機であるモータで、
Y軸方向駆動機の図示は省略してある。
【0011】また11〜13は、パルス反射法による探
傷用の超音波探傷器14に接続した超音波探触子で、送
信部と受信部を内蔵した垂直探触子から成る。これら超
音波探触子11〜13は、水槽4中に配設した二次元駆
動装置17の移動台18に取付けてあり、この二次元駆
動装置17は前記二次元駆動装置7と同じX軸およびY
軸方向への移動をおこなって移動台18を前記移動台8
の直下位置に位置させるよう同期駆動するものであり、
17aはX軸方向駆動機であるモータで、Y軸方向駆動
機の図示は省略してある。
【0012】そして図2(a)に示すように各超音波探
触子11〜13は、トーチ6による溶接線に沿って、ト
ーチ6の直下位置に超音波探触子12が位置し、トーチ
6の直下位置から矢印Xで示す溶接方向(トーチ進行方
向)およびこれと反対方向にそれぞれ小距離(たとえば
10mm)離間した位置に、超音波探触子13および11
が位置するように、移動台18上に取付けてある。
【0013】超音波探傷器14は、超音波探触子11〜
13に対応する3個の表示部15A〜15Cをそなえ、
その出力側は溶接制御装置9に接続されている。
【0014】上記構成の装置を用いて肉盛溶接位置近傍
部の溶込み深さおよび肉盛厚さの測定は、次のようにし
ておこなう。すなわち、肉盛溶接装置5による肉盛溶接
中に短時間周期で、超音波探触子11〜13により金属
板1の裏面1b側に超音波パルス21〜23を入射す
る。超音波探触子11による超音波パルス21の入射に
対して、図2(b)に示すように表示部15Aに、金属
板1の裏面1bによる反射波21aと、肉盛材層2の表
面からの反射波21bと、肉盛材層2と金属板1の境界
部25からの反射波21cが表示され、反射波21a〜
21b間の時間t の測定値およびこの部位における超
音波のビーム路程の温度に基づく音速から、肉盛溶接直
後の部位の全厚Tが測定される。
【0015】また超音波探触子12による超音波パルス
22の入射に対しては、図2(c)に示すように表示部
15Bに、金属板1の表面1bによる反射波22aと、
肉盛溶接位置における金属板1の溶融部底面1cからの
反射波22bが表示され、これら両反射波間の時間t
の測定値およびこの部位における超音波のビーム路程の
温度に基づく音速から、肉盛溶接位置における金属板1
の厚さUが測定される。
【0016】また超音波探触子13による超音波パルス
23の入射に対しては、図2(d)に示すように表示部
15Cに、金属板1の裏面1bによる反射波23aと、
表面1aからの反射波23bが表示され、これら両反射
波間の時間tの測定値およびこの部位における超音波
のビーム路程の温度に基づく音速から、金属板1の肉盛
溶接直前の部位における金属板1の板厚Sが測定され
る。
【0017】そこで上記各測定値から、板厚Sから金属
板1の厚さUを減算すれば、肉盛溶接中の部位の溶込み
深さd(=S−U)の測定値が得られ、肉盛後の全厚T
から板厚Sを減算すれば、肉盛溶接直後の部位の肉盛厚
さH(=T−S)の測定値が得られるので、これら測定
値d,Hを溶接制御装置9に与え、溶接制御装置9部に
おいては、肉盛製品として必要な予め設定された規定溶
込み深さdおよび肉盛厚さHと比較し、各測定値と
規定値の偏差が減少するように、たとえば溶接電流およ
び/またはアーク電圧、肉盛材供給量、溶接速度などの
うちから予め選定しておいた溶接条件の変更をおこな
い、これによって肉盛溶接中に溶込み深さおよび肉盛厚
さがそれぞれ規定値を満足するよう修正され、肉盛不良
のない健全な肉盛溶接品を得ることができるのである。
【0018】上記の例では、トーチ6の直下位置に配置
した超音波探触子12による反射波22bにより金属板
1の厚さUを測定し、肉盛溶接中の部位における溶込み
深さdを測定するようにしたので、規定溶込み深さとの
比較により直ちに溶接条件を変更して肉盛不良の発生を
迅速確実に防止できるという長所を有するものである
が、このかわりに超音波探触子11による図2(b)に
おける境界部25からの反射波21cを利用し、反射波
21a〜21c間の時間tの測定値およびこの部位に
おける超音波のビーム路程の温度に基づく音速から、肉
盛溶接直後の部位における金属板1の厚さVを測定し、
前記板厚Sからこの厚さVを減算することにより、肉盛
溶接直後の部位の肉盛厚さd′(=S−V)を求めるよ
うにしてもよく、この場合は超音波探触子12は不要と
なるので装置が簡潔となる。
【0019】また上記の例では超音波探触子13により
金属板1の板厚Sを測定したので、板厚Sが変化する場
合や各種の板厚の金属板1に対して肉盛溶接する場合に
便利であるが、金属板1の板厚が一定あるいは既知の場
合には、その板厚値を用いて溶込み深さや肉盛厚さを算
出すればよく、この場合は超音波探触子13は不要とな
るので装置が簡潔化される。
【0020】また上記の例では測定結果に基づく溶接条
件の変更を自動的におこなうようにしたが、このかわり
に各表示部15A〜15Cにおける波形を観察している
作業者による手動操作により、溶接制御装置9に指令を
与えて溶接条件の変更をおこなうようにしてもよい。
【0021】さらに上記の例では、溶込み深さと肉盛厚
さの測定値にもとづいて、肉盛溶接条件の変更をおこな
うようにしたが、この肉盛溶接条件の変更はおこなわず
に、前記の溶込み深さおよび肉盛厚さを測定しつつ肉盛
溶接をおこなうようにしてもよく、この場合は肉盛溶接
位置に対応した各測定値を記録することにより、肉盛溶
接部全面にわたる検査データの記録およびそれに基づく
品質保証が可能となり、さらに肉盛不良の生じた範囲を
容易に特定できるので、その範囲に対して肉盛材層2を
除去して再肉盛するなどの補修を、適確におこなうこと
ができるのである。
【0022】次に図3はこの発明の実施の形態の第2例
を示し、金属管31の外周面31a(表面)側に硬質合
金粉を肉盛材とする肉盛溶接を施して、肉盛材層32を
形成するものである。金属管31は水平軸線のまわりに
回転駆動され、プラズマアーク熱による肉盛溶接用の横
向式のトーチ33は、金属管31の長手方向に平行に延
び矢印X方向に駆動されるトーチ保持杆34の先端部に
取付けてあり、内部に冷却水35を流通させた金属管3
1を回転しつつトーチ33を移動することにより、螺旋
状の溶接線に沿って連続的に肉盛溶接するものであっ
て、その具体的構造としてはたとえば特開平7ー256
450号公報に開示の構造が用いられる。
【0023】前記の第1例と同じ超音波探触子11〜1
3は、金属管31内に挿入されトーチ保持杆34と平行
に延びる探触子保持杆36の先端部に取付けられ、超音
波探触子12をトーチ33の直下位置に配置し、超音波
探触子13はトーチ33進行方向側に、超音波探触子1
1はその反対方向側に、それぞれ小距離離間した位置に
配置した点も、前記第1例と同じである。そして探触子
保持杆36は矢印X方向にトーチ保持杆34と同期駆動
されるよう構成されている。
【0024】上記の装置により前記第1例と同様に、肉
盛溶接中に超音波探触子11〜13により金属管31の
内周面31b(裏面)側に超音波パルスを入射してその
反射波を検出することにより、溶込み深さおよび肉盛厚
さを測定することができ、その測定値にもとづいて肉盛
溶接条件の変更をおこなうことができるものであるが、
その詳細は第1例と同じであるので記述を省略する。
(以下、他の例も同様とする。)
【0025】次に図4はこの発明の実施の形態の第3例
を示し、金属管31の内周面31b(表面)側に肉盛溶
接を施して肉盛材層32を形成する場合を示す。トーチ
保持杆34は金属管31内に挿入され、探触子保持杆3
6は、金属管31を包囲し冷却水35を流通させる基礎
上に固設された筒状の冷却水ジャケット37内に挿入さ
れ、超音波探触子11〜13を金属管31の外周面31
a(裏面)に対向させてあるが、その他の点は前記第2
例と同様な構成を有するものであり、第2例と同一また
は相当部分に同一符号を付して図示し、その詳細な説明
は省略する。
【0026】この例においても、超音波探触子11〜1
3により金属管31の外周面31a(裏面)側に超音波
パルスを入射して溶込み深さおよび肉盛厚さを測定でき
る。
【0027】上記の第2例および第3例においては、超
音波探触子11〜13は金属管31の長手方向に離間し
て配置したが、第3例の変形態様として図5に示す第4
例のように、これら超音波探触子を円周上、詳しくは溶
接線に沿った螺旋面上に配置して、探触子保持杆36の
先端に固着した部分円環状の保持体36aに取付た構成
としてもよく、この場合は前記第3例の場合よりも肉盛
溶接位置(トーチ33の直下位置)に近接した位置で、
超音波探触子13による金属管肉厚の測定および超音波
探触子11による肉盛後の全厚および金属管の肉厚の測
定をおこなうことができるので、より好ましい。
【0028】また上記の各例では3個の超音波探触子1
1〜13を用いたが、第1例の変形態様として図6に示
す第4例のように、1個(2個としてもよい)の超音波
探触子12を矢印X方向に小距離往復間欠駆動して、各
位置12a,12bにおいて超音波パルスを発して第1
例と同様な測定をおこなうようにしてもよく、この場合
は超音波探触子が少数で済む。
【0029】この発明は上記各例に限定されるものでは
なく、たとえば超音波探触子は全体を冷却水中に浸漬さ
せるかわりに、部分水浸法に用いる水浸式の超音波探触
子を用いてもよく、さらに第1例において述べたように
最高温位置で用いる超音波探触子12を省略する場合な
どは、超音波探触子をグリセリンなどの接触媒質を介し
て直接金属部材の裏面に摺接させる構成としてもよい。
【0030】
【実施例】前記第1例の装置(超音波探触子11〜13
の超音波周波数=5MHz)および方法により、下記の
条件により巾550mm×長さ1100mmの金属板1の表
面1aに肉盛溶接後、巾方向両端縁部を各25mm、長手
方向両端縁部を各50mm切除して得た巾500mm×長さ
1000mmの試験板を、短冊状に切断して巾50mm×長
さ250mmの試験片40本を切出し、マクロ試験により
溶込み深さおよび肉盛厚さを実測後、肉盛材層2側が引
張側となる方向で曲げ試験を実施し、肉盛材層2の剥離
および割れの有無を調べた結果を、表1に示す。また比
較例として溶込み深さおよび肉盛厚さの測定も溶接条件
の変更もおこなわず、他は同条件で肉盛溶接をおこなっ
て得た試験片に対しても、上記と同じ検査および試験を
おこなった結果を、同表中に併記する。
【0031】〔条件〕 ○金属板:SS400軟鋼板 板厚=25mm ○肉盛材:YWG308Lステンレス溶接ワイヤ 線
径=1.6mm ○標準溶接条件:溶接電流=270A,溶接速度=6mm
/秒 ○規定溶込み深さd=1.5mm,規定肉盛厚さH
3.5mm ○溶接条件の変更範囲 実施例1:溶接電流を260〜280Aの範囲で増減 実施例2:溶接速度を5〜7mm/秒の範囲で増減
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果から、従来法に相当する比較例
に対し、実施例1,2(請求項2記載の発明)によれ
ば、肉盛不良品の発生が防止されていることが判る。ま
た実施例3(請求項1記載の発明)によれば、肉盛溶接
中の溶込み深さおよび肉盛厚さの測定値の記録により、
肉盛溶接不良部分の特定をおこなうことができた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、肉盛溶接中に溶込み深さおよび肉盛厚さをリ
アルタイムで測定でき、肉盛溶接部全面にわたる検査デ
ータの記録およびそれに基づく品質保証が可能であり、
さらに品質不良の生じた範囲の特定が容易で、適切な範
囲に対して再肉盛などの補修を適確におこなうことがで
きる。
【0035】また請求項2記載の発明によれば、肉盛溶
接中に溶込み深さおよび肉盛厚さをリアルタイムで測定
でき、肉盛溶接部全面にわたる検査データの記録および
それに基づく品質保証が可能であるとともに、肉盛溶接
中に溶込み深さおよび肉盛厚さを測定して肉盛溶接条件
を変化させることにより、肉盛不良の発生を防止し健全
な肉盛溶接品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の第1例を示す肉盛溶接
装置の縦断面図である。
【図2】図1の装置における超音波による測定状態を示
し、(a)は肉盛溶接部の模式断面図、(b)〜(d)
は超音波探傷器の表示部における波形図である。
【図3】この発明の実施の形態の第2例を示す図2
(a)相当図である。
【図4】この発明の実施の形態の第3例を示す図2
(a)相当図である。
【図5】この発明の実施の形態の第4例を示す図2
(a)相当図である。
【図6】この発明の実施の形態の第5例を示す図2
(a)相当図(金属管横断面図)である。
【符号の説明】
1…金属板、1a…表面、1b…裏面、2…肉盛材層、
6…トーチ、11…超音波探触子、12…超音波探触
子、13…超音波探触子、21…超音波パルス、21a
…反射波、21b…反射波、21c…反射波、22…超
音波パルス、22a…反射波、22b…反射波、22c
…反射波、23…超音波パルス、23a…反射波、23
b…反射波、31…金属管、32…肉盛材層、33…ト
ーチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 31/00 B23K 31/00 K N M G01B 17/02 G01B 17/02 Z (72)発明者 堀尾 浩次 愛知県東海市加木屋町南鹿持18 大同特殊 鋼知多寮Cー317 Fターム(参考) 2F068 AA28 BB19 FF03 FF12 FF14 FF18 FF25 JJ13 JJ17 KK12 KK17 KK18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材の表面側に肉盛材を肉盛溶接す
    る方法において、肉盛溶接中に、肉盛溶接位置近傍部の
    前記金属部材の裏面側に超音波パルスを入射し、この超
    音波パルスの反射波の検出により肉盛溶接中または肉盛
    溶接直後の部位の溶込み深さおよび肉盛溶接直後の部位
    の肉盛厚さを測定しつつ、肉盛溶接をおこなうことを特
    徴とする肉盛溶接方法。
  2. 【請求項2】 金属部材の表面側に肉盛材を肉盛溶接す
    る方法において、肉盛溶接中に、肉盛溶接位置近傍部の
    前記金属部材の裏面側に超音波パルスを入射し、この超
    音波パルスの反射波の検出により肉盛溶接中または肉盛
    溶接直後の部位の溶込み深さおよび肉盛溶接直後の部位
    の肉盛厚さを測定し、これらの測定値が予め設定された
    規定溶込み深さおよび規定肉盛厚さを満足するように肉
    盛溶接条件を変化させて肉盛溶接をおこなうことを特徴
    とする肉盛溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記超音波パルスの入射に用いる超音波
    探触子を冷却しつつ前記入射をおこなう請求項1または
    2記載の肉盛溶接方法。
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