JP2682390B2 - 溶接部の超音波探傷装置 - Google Patents

溶接部の超音波探傷装置

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JP2682390B2
JP2682390B2 JP5202668A JP20266893A JP2682390B2 JP 2682390 B2 JP2682390 B2 JP 2682390B2 JP 5202668 A JP5202668 A JP 5202668A JP 20266893 A JP20266893 A JP 20266893A JP 2682390 B2 JP2682390 B2 JP 2682390B2
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弘 鹿田
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶接管の溶接部にお
ける微小ブローホールを検出するための溶接部の超音波
探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接部のブローホールを検出する方法と
しては、従来一般にX線透過法が採用されている。この
X線透過法は、検査ヵ所にフイルムを貼ってX線を溶接
部に照射させ、X線の透過線量の差異に基づいて欠陥を
識別するため、ブローホールに対する検出能は優れてい
るが、検査能率が極めて悪く、全長全数検査することは
困難である。さらに、X線透過法は、フイルム等の消耗
コストが高く、また、放射線に対する安全管理等の問題
を有している。
【0003】一方、金属表面にレーザビームを照射して
シーム溶接するレーザ溶接においては、溶接部の溶接欠
陥を検出する方法として、突合せ部位の溶け込み不良を
レーザビームを照射するノズルの先端に設けられた温度
センサからの出力に基づいて検知する方法(特開平2−
255288号公報)、溶接加工中の物体を保持する保
持部に付設された鍔を有し、該鍔を超音波に対し減衰の
少ない液体中に浸して、超音波センサは前記液体中を伝
播する超音波信号を検出する装置(特開平3−8581
号公報)、予め良好な溶接部の形状を計測してその値を
記憶装置に記憶しておき、溶接品質判定に供する溶接継
手部の形状を計測し、その値を記憶装置の値と比較照合
し、溶接品質の良否を判定する方法(特開平3−189
083号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気抵抗溶接では、ア
ップセットの突き合わせ力によって、ブローホールは密
着されるため発生しない。しかしながら、レーザ溶接管
の溶接部においては、通常の電気抵抗溶接に比べて溶接
時のアップセットを行わないため、雰囲気ガスを溶接部
に巻き込むためブローホールが発生し易く、溶接状態に
よって0.1〜1mm程度のブローホールが点在または
連続して発生することがある。これに対して超音波によ
るレーザ溶接部に発生するブローホールの検出は、その
形状が球状欠陥であるため、超音波の反射量が極めて小
さく困難であった。
【0005】また、上記特開平2−255288号公報
に開示の方法は、溶接突合わせ部位の溶け込み不良を検
出するもので、溶接部のブローホールを検出することは
不可能である。また、特開平3−8581号公報に開示
の装置は、レーザ溶接時にアコースティックエミッショ
ンにより発生する超音波(約150KHz)が内部欠陥
の有無により変化するのを利用したもので、溶接部のブ
ローホールを検出することは不可能である。さらに、特
開平3−189083号公報に開示の方法は、溶接品質
の良否を判定できるが、前記と同様に溶接部のブローホ
ールを検出することは不可能である。
【0006】この発明の目的は、溶接部に発生する0.
1mm以上のブローホールを超音波探傷試験により連続
的に検出できる溶接部の超音波探傷装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべくレーザ溶接管の溶接部に発生するブローホ
ールに対して、超音波探傷試験を種々試験し検討した。
その結果、周波数帯域が広帯域で周波数20〜80MH
zの点集束型探触子を用い、超音波の点集束位置を溶接
部肉厚方向に3mm以下のピッチになるように複数個の
探触子を溶接線に沿う直線上に配置することによって、
溶接部の0.1mm以上のブローホールを超音波探傷に
より連続的に検出できることを究明し、この発明に到達
した。
【0008】すなわちこの発明は、溶接管の溶接部に発
生するブローホールを超音波探傷により検出する溶接部
の超音波探傷装置において、周波数帯域が広帯域で周波
数20〜80MHzの点集束型探触子を用い、超音波の
点集束位置が溶接部肉厚方向に3mm以下のピッチとな
るよう複数個の探触子を溶接線に沿って配置することを
特徴とする溶接部の超音波探傷装置である。
【0009】
【作用】この発明においては、周波数帯域が広帯域で周
波数20〜80MHzとすることによって、S/N比の
良い短い波長の超音波を発生させ、かつ、点集束型探触
子を用いてビームを絞ることによって、従来超音波では
困難とされていた微小なブローホールの検出が可能とな
る。さらに、超音波の点集束位置が溶接部肉厚方向に3
mm以下のピッチになるように複数個の探触子を溶接線
に沿う直線上に配置するから、溶接部の肉厚方向全体に
亘って0.1mm以上のブローホールを連続的に検出す
ることができる。
【0010】この発明において、周波数帯域を広帯域と
したのは、S/N比を向上させ、かつ、パルス幅を小さ
くして不感帯を短くし、溶接部の肉厚方向全体に亘って
探傷可能とするためである。また、周波数を20〜80
MHzとしてのは、20MHz未満では0.5mm以下
のブローホールの検出が困難となり、80MHzを超え
ると超音波の減衰が激しくなってS/N比が低下するた
めである。さらに、探触子として点集束型を用いたの
は、ビームを集中させることによって微小欠陥検出のS
/N比を向上させるためである。
【0011】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図1ないし図
5に基づいて説明する。図1は水浸法超音波探傷法にお
ける探触子と被検材である鋼管との配置関係を示す模式
図、図2は水浸法超音波探傷法における受信エコー波形
図、図3は被検材の鋼管の溶接線に沿って配置する複数
の探触子の配置例を示すもので、(a)図は先頭、
(b)図は真中、(c)図は最後の探触子の配置の模式
図、図4は図3(b)におけるブローホールの大きさと
エコー高さとの関係を示すグラフ、図5は点集束位置か
ら外れた場合の感度変化量のグラフである。
【0012】図1において、1は周波数帯域幅が広帯域
の点集束型水浸用垂直探触子、2は被検材であるレーザ
溶接鋼管、3はレーザ溶接鋼管2のレーザ溶接部、4は
レーザ溶接部3に形成されたブローホール、5は接触媒
質の水である。図1の水浸法超音波探傷法により、直径
5mm、点集束距離25mmの周波数帯域幅が広帯域の
点集束型水浸用垂直探触子1を、レーザ溶接部3に0.
3mmのブローホールを有する直径50.8mm、肉厚
6.0mmのレーザ溶接鋼管2に対し水距離13mmで
配置し、点集束型水浸用垂直探触子1から垂直にレーザ
溶接部3に超音波ビームを送信したところ、図2に示す
受信エコーが得られた。なお、図2中のTは送信パル
ス、Sは表面エコー、Fは欠陥エコー、Bは底面エコー
を示す。図2に示すとおり、0.3mmのブローホール
をS/N比良く検出している。
【0013】上記点集束型水浸用垂直探触子1は、図3
に示すとおり、被検材であるレーザ溶接鋼管2のレーザ
溶接部3の溶接線に沿って3個を直線に並べ、先頭の点
集束型水浸用垂直探触子1-1は、(a)図に示すとお
り、水距離X、管肉厚中における超音波ビームの点集束
位置xで、真中の点集束型水浸用垂直探触子1-2は、、
(b)図に示すとおり、水距離Y、管肉厚中における超
音波ビームの点集束位置yで、最後の点集束型水浸用垂
直探触子1-3は、(c)図に示すとおり、水距離Z、管
肉厚中における超音波ビームの点集束位置zで配置し、
各点集束型水浸用垂直探触子1-1、1-2、1-3が点集束
位置から所定範囲をカバーすることにより、レーザ溶接
鋼管2の肉中を均一に探傷できるよう構成する。
【0014】直径5mm、点集束距離25mmの周波数
帯域幅が広帯域の点集束型水浸用垂直探触子1を、直径
50.8mm、肉厚6.0mmのレーザ溶接鋼管2に対
し水距離13mmで配置し、点集束型水浸用垂直探触子
1から垂直にレーザ溶接部3に超音波ビームを送信して
探傷した場合のブローホールの大きさとエコー高さとの
関係および点集束位置から肉厚方向に±0〜2mm離れ
た位置でのエコー高さを調査した。その結果を図4およ
び図5に示す。図4に示すとおり、微小なブローホール
に対し、S/N比良く検出している。また、図5に示す
とおり、点集束位置から肉厚方向に±1.5mmずれる
ことによって、−3dBの感度低下を示した。
【0015】上記のとおり構成したことによって、例え
ば、直径50.8mm、肉厚6.0mmのレーザ溶接鋼
管2のレーザ溶接部3の超音波探傷を行うに際し、各点
集束型水浸用垂直探触子1-1、1-2、1-3の水距離Xを
19mm、Yを13mm、Zを7mmに調整し、管肉厚
中における超音波ビームの点集束位置xを1.5mm、
yを3mm、zを4.5mmに設定すれば、各点集束型
水浸用垂直探触子1-1、1-2、1-3は±1.5mmをカ
バーすることとなり、鋼管2の肉中を均一にS/N比高
く探傷することができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
従来超音波探傷では困難といわれていたレーザ溶接鋼管
の溶接部の微小なブローホールを、S/N比よく連続的
に検出することができ、レーザ溶接鋼管の溶接部を超音
波探傷による連続自動検出を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水浸法超音波探傷法における探触子と被検材で
ある鋼管との配置関係を示す模式図である。
【図2】水浸法超音波探傷法における受信エコー波形図
である。
【図3】被検材の鋼管の溶接線に沿って配置する複数の
探触子の配置例を示すもので、(a)図は先頭、(b)
図は真中、(c)図は最後の探触子の配置図である。
【図4】ブローホールの大きさとエコー高さとの関係を
示すグラフである。
【図5】集束位置から外れた場合の感度変化量のグラフ
である。
【符号の説明】
1、1-1、1-2、1-3 点集束型水浸用垂直探触子 2 レーザ溶接鋼管 3 レーザ溶接部 4 ブローホール 5 水 T 送信パルス S 表面エコー F 欠陥エコー B 底面エコー X、Y、Z 水距離 x、y、z 管肉厚中における超音波ビームの点集束位

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接管の溶接部に発生するブローホール
    を超音波探傷により検出する溶接部の超音波探傷装置に
    おいて、周波数帯域が広帯域で周波数20〜80MHz
    の点集束型探触子を用い、超音波の点集束位置が溶接部
    肉厚方向に3mm以下のピッチとなるよう複数個の探触
    子を溶接線に沿って配置することを特徴とする溶接部の
    超音波探傷装置。
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