JP2001201228A - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

Info

Publication number
JP2001201228A
JP2001201228A JP2000011934A JP2000011934A JP2001201228A JP 2001201228 A JP2001201228 A JP 2001201228A JP 2000011934 A JP2000011934 A JP 2000011934A JP 2000011934 A JP2000011934 A JP 2000011934A JP 2001201228 A JP2001201228 A JP 2001201228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
storage
recess
wine
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000011934A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Takizawa
俊 滝澤
Kenji Kuno
健司 久野
Junichi Oki
淳一 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Aircool Corp
Original Assignee
Denso Aircool Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Aircool Corp filed Critical Denso Aircool Corp
Priority to JP2000011934A priority Critical patent/JP2001201228A/ja
Publication of JP2001201228A publication Critical patent/JP2001201228A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2331/00Details or arrangements of other cooling or freezing apparatus not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2331/80Type of cooled receptacles
    • F25D2331/803Bottles

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワインボトルなどを収納し加湿トレイで湿度
調整できる貯蔵庫において、貯蔵庫内のスペースを効率
よく利用できるようにする。 【解決手段】 貯蔵庫の側壁22にドアの開閉方向に開
いた凹み23を設け、加湿トレイ50を差込めるように
する。貯蔵庫のスペースを加湿トレイの設置スペースと
して割くことなく加湿トレイ50を設置できるので、貯
蔵庫内のスペースをいっそう有効に利用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワインなどの被貯
蔵物を適当な温度および湿度で貯蔵可能な貯蔵庫に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワインが多く流通するようにな
り、レストランのみならず家庭でもワインを飲む機会が
増えている。ワインを保存し、また美味しく飲むために
は、ワインを適当な温度および湿度の条件のもとで貯蔵
することが要求される。例えば、ワインの熟成条件、す
なわち、保存するときの環境は、一般的に12〜16℃
の温度範囲が適すると言われている。さらに、このとき
の温度変化の幅が大きいと味が劣化する可能性があるこ
とが知られており、保管温度をほぼ一定に保つことが重
要である。また、コルクが乾燥して縮むと、ボトルに空
気が入りワインの風味が損なわれるため、保存中は適度
な湿度(相対湿度60から85%程度)を維持すること
が望ましい。湿度が高くなりすぎると、ラベルにカビが
発生するなどの問題がある。
【0003】一方、ワインの飲み頃の温度は、熟成温度
と異なっており、例えば、白ワインまたは発泡ワインの
飲み頃は、5〜10℃が適温であり、赤ワインは、ワイ
ンセラー内の温度よりやや高めの16〜20℃が適温で
あると言われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ワインを適温で
貯蔵するために大量のワインを取扱うレストランなどに
おいては、地下室などを用いて貯蔵庫(ワインセラー)
を設けている。しかしながら、地下式のワインセラーを
用意することは経費がかかり、小規模なレストランや家
庭では無理がある。このため、冷却機能を備えた小型の
ワイン貯蔵庫が登場しており、小規模なレストランで
は、そのようなワイン貯蔵庫を設置して、ワインを保管
するケースが増加している。小型のワイン貯蔵庫であっ
ても湿度を上記のような範囲に維持することが重要であ
る。
【0005】夏季などの外気温の高い条件を考慮する
と、上記のような適温に維持するには冷却器が必要であ
り、冷却することにより除湿されてしまう。したがっ
て、適当な湿度範囲にするためには何らかの加湿手段が
要求される。さらに、外気温が低く、加温が必要になれ
ば加温により相対湿度が下がるので、この場合も加湿が
必要である。そのため、冷却器あるいはヒータと共に加
湿器も設置すれば湿度管理という点では望ましい。しか
しながら、加湿器にコストがかかり、さらに、加湿器を
設置するスペースが要求されるために経済的でない。そ
こで、ワインボトルを搭載するトレイの下にスペースを
設け、平皿状のトレイを設置し、それに水を入れて加湿
することが考えられている。
【0006】薄いスペースにトレイを設置し、そこに水
を貯めておくだけである程度の加湿ができるので、非常
に経済的である。しかしながら、トレイの設置スペース
が必要とされることは変わりなく、ワインボトルの収納
スペースが削減される。また、薄いスペースにトレイを
設置しようとするために、トレイが浅いものとなり、面
積も大きくなる。したがって、蒸発面積は確保しやすい
が、その反面、コスト高であり、水を入れた状態で安定
しないので、水を入れたトレイを設置したり、トレイの
水を交換することが難しい。
【0007】さらに、トレイの水位が見難いので、残量
が確認しにくいという問題がある。このため、トレイに
指を入れて水位を確認したり、ラックからワインボトル
を移動して水位を見る必要がある。また、ワインボトル
と干渉しないためには壁などとの間に一定のクリアラン
スが必要であるが、ラックの下のスペースをトレイを設
置するために用いるのでクリアランスが小さくなればボ
トルと干渉する可能性が発生する。
【0008】そこで、本発明においては、加湿用トレイ
の設置スペースがさらに小さくでき、ワインボトルの取
り出しにも邪魔にならない個所に加湿用のトレイを設置
することができる貯蔵庫を提供することを目的としてい
る。さらに、加湿用のトレイの着脱が容易であり、水位
の確認も容易な貯蔵庫を提供することを目的としてい
る。そして、貯蔵室内の湿度も維持しやすい貯蔵庫を提
供することが本発明の主な目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、貯蔵庫内のスペースを割いてトレイを収納するス
ペースを設ける代わりに、断熱性の側壁の一部を凹ませ
ることによりトレイを収納するスペースを確保するよう
にしている。すなわち、本発明の貯蔵庫は、少なくとも
1部が断熱性の側壁で構成され、被貯蔵物を出し入れ可
能なように少なくとも一方の側を開閉可能な貯蔵室を有
し、断熱性の側壁の一部に貯蔵室の内側および開閉可能
な側に開き、その開閉可能な側からトレイを差込可能な
凹みが形成されていることを特徴としている。断熱性の
側壁はトレイを収納可能な程度の厚みが十分にある場合
が多く、また、その厚みに合わせてトレイを設計するこ
とが可能である。したがって、側壁の一部を凹ませてト
レイを差込めるようにすることにより、貯蔵室の本来の
収納スペースを減ずることがなく、ワインボトルなどの
被収納物を収納するスペースを最大限に確保できる。
【0010】また、その凹みを貯蔵室の内側と共に収納
物を入れる開閉可能な側、たとえばドアの方向にもオー
プンすることにより、被貯蔵物と同様に、ドアなどを開
閉可能な側から凹みの内部にトレイを抜き差しできる。
したがって、ワインボトルなどの被貯蔵物がいっぱいに
なっている状態でも簡単にトレイを出し入れでき、便利
である。さらに、開閉可能な側が開いているのでトレイ
を開閉可能な側から見ることができる。したがって、ト
レイの少なくとも開閉可能な側から内部が見え、たとえ
ば水位が見える状態になっていれば、トレイの内部の状
態を容易に確認できる。
【0011】さらに、凹みを構成することにより側壁の
一部の壁厚みを減じても、断熱材がまったくなくなるわ
けではなく、また、凹みのサイズもそれほど大きくなら
なければ断熱性能上の問題も生じない。特に、ワインを
貯蔵する貯蔵庫などにおいては、貯蔵庫内の温度と外気
温との差はそれほど大きくない。したがって、側壁の一
部に凹みを設けても断熱性能にそれほど大きな影響を及
ぼすことはない。
【0012】垂直な側壁に形成されている凹みに蒸発用
のトレイを差込めるようにし、蒸発を促進するためには
トレイを差し込んだときに該トレイの上部に隙間が形成
される形状あるいは寸法にしておくことが望ましい。こ
のような凹みに上部の少なくとも一部が開放されたトレ
イを差し込むことにより、湿度を制御する蒸発用トレイ
として利用することができる。また、そのトレイは、差
込む方向から内部の水位が見え、差込む方向に指を掛け
る部分が形成されていれば、水位の監視が容易であり、
また、引き抜きも容易となる。さらに、垂直な側面に凹
みを形成する場合は、差込んだトレイが内側に外れるの
を防止する突起を設けておくことが安全である。
【0013】また、側壁に凹みを設けて蒸発用トレイを
設置するようにすると、蒸発用トレイの設置位置がフレ
キシブルに選択できる。このため、貯蔵室の上部から冷
気あるいは暖気を送って貯蔵室を冷却あるいは加温可能
な温度調整機構を有する貯蔵庫においては、凹みを貯蔵
室の上部に形成することにより蒸発用トレイからの蒸発
を促すと共に貯蔵室内の湿度の管理も容易となる。さら
に、温度調整機構は冷気あるいは暖気を吹き出し可能な
ファンを有し、このファンから送風された空気の流れが
偏る場合、その偏る側に凹みを配置することにより、蒸
発効率をさらに向上できる。したがって、側壁に凹みを
設けて蒸発用トレイを配置した貯蔵室を備えた貯蔵庫で
あって、加湿性能が高く、貯蔵庫内の湿度調整が容易な
貯蔵庫を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る貯蔵庫の外
観を示してある。本例の貯蔵庫1は、ワインのボトルを
所定の温度で貯蔵できるようになっており、高さが18
00mm、奥行き750mm、幅700mm程度のボッ
クスタイプの貯蔵庫である。さらに、このサイズの貯蔵
庫でありながら、750mlのワインボトルを140本
から150本程度まで収納することが可能である。した
がって、通常のレストランであれば、本例の貯蔵庫1を
厨房あるいはフロア−などに設置することにより十分な
ワインの量を貯蔵しておくことができる。
【0015】貯蔵庫1は、方形で断熱性のハウジング2
を備えており、前面2aが開閉可能なドア4になってい
る。ドア4の上部にはワインに有害な紫外線をカットす
るガラス5がはめ込まれた領域が用意されており、貯蔵
庫の内部が見られるようになっている。さらに、ハウジ
ング2の前面上部には操作パネル6が配置されており、
貯蔵庫内部の温度などの条件を設定できると共に内部の
温度および湿度などの状態が監視できる。
【0016】図2に、本例の貯蔵庫1の概略構成を断面
を用いて示してある。また、図3に、貯蔵庫1の各々の
貯蔵室の温度制御を行う機構を展開した状態で示してあ
る。上述したように、この貯蔵庫1は、ワイン61を被
貯蔵物としたワイン用の貯蔵庫であり、全体が断熱パネ
ルからなるほぼ直方体状のハウジング2により覆われて
いる。貯蔵庫1の内部は、上下に配置された2つの断熱
性の仕切り3により各々断熱された独立の3つの貯蔵室
10、11および12に分割されている。各々の貯蔵室
10、11および12には、スライド式のワインラック
60が収納されており、これらのワインラック60に複
数の瓶入りのワイン(ワインボトル)61を水平な姿勢
で置き保存することができる。そして、各々の貯蔵室1
0、11および12には、それぞれの室内の空気70を
循環して室内温度をほぼ一定に保持できる温度調整機構
31が配置され、それぞれの貯蔵室10,11および1
2をそれぞれの目的にあった温度で保持できるようにし
ている。例えば、上段の貯蔵室10と中段の貯蔵室11
の室内温度は、5〜20℃の範囲で設定温度を選択で
き、白ワインあるいは赤ワインを飲み頃の温度で保管で
きる。また、やや広めの下段の貯蔵室12の室内温度は
保存(熟成)用として、12〜16℃の範囲で設定温度
を選択できるようにしている。
【0017】温度調整機構31は、それぞれの貯蔵室1
0、11および12の後方にパーティション21により
区画化された空調室30に配置されており、各貯蔵室毎
に同じ構成の機構が用意されている。すなわち、各貯蔵
室の空調室30には、下方の吸込口35から吸込まれた
空気70を冷却するエバポレータ(冷却器)33と、空
気70を加温する面状のヒータ32と、これらの温度調
整された空気70を吹出口36から各々の貯蔵室に送風
する送風ファン34が下から順番に配置されている。さ
らに、空調室30の下方には、エバポレータ33で発生
したドレンを受けて溜めるドレンパン40が配置されて
いる。なお、これらの配置の順番は、必ずしもこの例に
限定されるものではない。
【0018】各々のドレンパン40に回収されたドレン
は、ドレンパイプ41を通ってコンプレッサ38の上部
に設置された外部のドレンパン42に回収される。そし
て、コンプレッサ38および基板38aなどの熱を利用
して蒸発処理される。
【0019】各々の温度調整機構31のエバポレータ3
3は、ハウジングの下方2cに配置された共通のコンプ
レッサ38と、ハウジングの後方2bに配置されたコン
デンサ39、膨張弁39a、ドライア39bなどを備え
た共通の冷媒回路に接続されている。各々のエバポレー
タ33は、それらの上流に設けられた電磁弁39cによ
って各々個別に制御することができる。したがって、各
々の貯蔵室10、11および12に設けられたサーミス
タにより検出した温度に応じ、各々の空調室30では、
各々の温度調整機構31がエバポレータ33で空気70
を冷却し、また、ヒータ32で空気70を加熱する。し
たがって、本例の貯蔵庫1においては、3つの貯蔵庫1
0、11および12の室内温度を個別に制御することが
可能であり、四季を通じて各々の貯蔵室の室温を保存さ
れているワインの種類および目的に合致した一定の温度
に保つことができる。
【0020】各貯蔵室10、11および12の対峙する
側壁22の内、ドア4の方向から見て左側の側壁の上部
には、各々凹み23が形成されており、その凹み23に
蒸発用トレイ(加湿トレイ)50が差込まれている。本
例の貯蔵庫1の側壁22は断熱性であり、厚みが20m
m前後に設計されている。したがって、厚みが10数m
m程度の蒸発用トレイであれば、そのトレイを収納する
程度の寸法の凹みを形成することができる。この蒸発用
トレイ50が差込まれている位置は、温度調節機構31
のファン34から出力された冷風が偏向してあたる位置
である。さらに、各々の凹み23の形状は、上部の一部
がオープンしたトレイ50を差込むと、その上部に隙間
24が開く構造あるいは形状となっている。したがっ
て、空調室30から吹き出された冷風は蒸発用トレイ5
0の近傍で加湿され、その後、各々の貯蔵室内を循環す
る。このため、貯蔵室内が乾燥しすぎることはなく、上
述した適度な範囲に保たれる。
【0021】さらに、本例の貯蔵庫1においては、各々
の空調室30に冷却器33から排出されたドレンを貯め
るドレンパン40が用意されており、吸込まれた空気7
0はこの上を通過して加湿される。したがって、ドレン
パン40から蒸発する水分によっても貯蔵室内の湿度が
維持される。多くのケースでは、貯蔵庫1を稼動し始め
てからドレンパン40にドレンが溜まるまでの期間、た
とえば、数日から数10日程度は、側壁22に設置され
た蒸発用トレイ50から蒸発する水分によって各々の貯
蔵室10、11および12の湿度が保持される。その
後、ドレンパン40に水位が形成されると、冷却運転に
よる除湿と、ドレンパン40から蒸発する水分による加
湿が平衡して貯蔵室内の湿度はほとんど定常状態とな
る。
【0022】図4に、貯蔵庫1の内部をドア4の方向か
ら示してある。貯蔵庫1のハウジング2の側壁内部22
には水平方向に延びた溝28が適当な間隔を置いて複数
形成されており、それらの内部にレール29をはめ込め
るようになっている。そして、これらのレール29に
は、ラック60の側端のフレームを差し込むことができ
る。このため、ドアを開閉する方向からラック60を水
平方向に抜き差しすることができ、ワインボトル61を
ラック60に寝かせた状態で簡単に取り出すことができ
る。
【0023】さらに、図5に拡大して示すように、各貯
蔵室10、11および12の側壁22の上部には貯蔵室
の内側および開閉方向に開いた凹み23が用意されてお
り、その凹み23にドアを開閉する方向、すなわち、ワ
インボトルを取り出す方向と同じ方向から蒸発用トレイ
50を差込めるようになっている。蒸発用トレイ50
は、ほぼ凹み23と同じサイズに設計されており、凹み
23に取り付けても貯蔵室内にはみ出すことがない。し
たがって、貯蔵室10、11および12の室内空間をワ
インボトルを収納する本来の目的のためにフルに活用す
ることができる。
【0024】側壁22に設けられた凹み23は、水平に
延びた貯蔵室の方向に開いた部分に加え、ドアを開閉す
る方向にも開かれた部分26を備えている。このため、
ラック60と同様にドア4の方向から蒸発用トレイ50
を出し入れすることができる。凹み23には、さらに、
蒸発用トレイ50が貯蔵室の側に外れるのを防止するた
めの突起25が貯蔵室に開いた端に形成されており、凹
み23に蒸発用トレイ50を差込むと、この突起25に
よって挟まれた状態となる。このため、トレイ50は、
貯蔵室10、11あるいは12の方向に外れないと共
に、ドア4の方向(手前)にも抜けにくくなり、誤って
トレイ50を抜いてしまうことも防止できている。
【0025】凹み23の上部は手前が広く、後方が狭い
2段になっており、トレイ50を差込むと、奥の狭い部
分にトレイ50が挟み込まれて固定される。一方、手間
の広くなっている部分はトレイ50の上方に隙間24を
形成する部分であり、この隙間24に対応するトレイ5
0の上方もオープン51になっている。このため、この
隙間24の部分でトレイ50の内部の水が蒸発し、各貯
蔵室の湿度を制御することができる。
【0026】蒸発用トレイ50は、全体が直方体状の半
透明な樹脂により形成されている。上部の一部は上述し
たようにオープンになっており、ここからトレイ50に
水を補給することができると共に、トレイ50の内部の
水が蒸発する。トレイ50の手前の側には、指を掛ける
ように凹んだ部分あるいはトレイを横方向に貫通する部
分52が形成されている。このため、側壁22の凹み2
3に装着したトレイ50は、この指掛けの部分52に指
を掛けて引き抜くことにより、簡単に取り外すことがで
きる。
【0027】さらに、凹み23の手前、すなわち、ドア
を開閉する側が開口26になっているので、トレイ50
の手間の面53はドア4を開閉する方向から見ることが
できる。そして、トレイ50は全体が半透明な素材によ
り形成されているので、手前からトレイ内部の水位55
を簡単に確認することができる。
【0028】このように、本例のワインボトル用の貯蔵
庫1においては、各貯蔵室10、11および12の垂直
な側面22に凹み23が設けられ、その凹み23に蒸発
用トレイ50を差込めるようになっている。このため、
加湿用のトレイ50を庫内の壁面に埋め込むことがで
き、設置スペースを少なくできる。さらに、ドア4を開
閉する方向にトレイ50の前面53が現れるので、加湿
トレイ50が見やすい場所となり、水位の監視およびメ
ンテナンスを行いやすい。さらに、垂直方向に延びた横
の壁にトレイ50を埋め込むことにより、ワインの収納
および取り出しに加湿トレイ50が邪魔になることはな
く、貯蔵庫内のスペースを有効に使用できる。
【0029】さらに、本例の加湿トレイ50が配置され
た位置は、温度調整機構31から吹き出す冷気あるいは
暖気が最も当たりやすい位置であり、加湿トレイ50か
らの蒸発を促すことができる。このため、冷却あるいは
暖房によって除湿されたり相対湿度が低下した場合に効
率よく湿度調整ができ、その湿度調整された空気を貯蔵
室内に循環できる。したがって、ファン34から出力さ
れる風が偏る向きが本例と逆にドア4の方向から見て右
側であれば、加湿トレイ50を設置するための凹み23
も本例と逆にドア4の方向から見て右側にすることが望
ましい。
【0030】したがって、本例の貯蔵庫1においては、
熱交換機33によりドレンパン40にドレンが溜まるま
での間であっても、蒸発用トレイ50から蒸発される水
分により貯蔵庫1の各貯蔵室10、11および12の湿
度を適度に維持できる。空調室30のドレンパン40に
水が溜まれば、蒸発用トレイ50から蒸発する水分も減
少するので、当初、たとえば1月に1回、水を補給しな
ければいけない状態であったものが2月に1回といった
程度に給水する頻度が低下する。そして、本例の貯蔵庫
1であれば、蒸発用トレイ(加湿トレイ)50の内部の
水位がドアを開閉する方向から、たとえば、ワインボト
ルを出し入れする際に監視することができる。このた
め、給水するタイミングをはずすことなく、貯蔵室内の
湿度を維持することができる。
【0031】なお、本例の加湿トレイ(蒸発用トレイ)
50は、全体が半透明のものを使用しているが、少なく
ともドア4を開閉する方向の面26で水位が見られるも
のであれば良く、その他の部分は透明である必要はな
い。しかしながら、全体を半透明あるいは透明にしてお
くと、庫内に面した側でも水位が見られるので、より便
利である。また、本例のトレイ50および凹み23は、
これらの後方でトレイおよび凹み23が嵌め合い、トレ
イ50が凹み23に固定されるが、凹み23の前方でこ
れらが嵌め合い固定されるものであっても良い。さら
に、トレイを設置するための凹みは垂直方向に延びた横
の側壁に限らず、上下の側壁に設けることも可能である
が、蒸発用トレイの場合、上方の側壁、すなわち天井に
トレイを設置すると蒸発用の空間を確保することが難し
くなる。また、下方の側壁、すなわち底面にトレイを設
置すると、その上がワインボトルで覆われるので、蒸発
効率が下がる。また、冷却効率を考えると、空調用の風
は上方から吹き出すことが望ましいが、底面では吹き出
した風の湿度を調整することが困難である。したがっ
て、加湿トレイ50を設置する場所としては、本例のよ
うに横方向の側壁に凹み23を設けることが最も望まし
いと考えられる。
【0032】また、上記ではワインボトルを貯蔵する貯
蔵庫を例に本発明を説明しているが、被貯蔵物(収納
物)は必ずしもワインボトルに限定されることはない。
冷蔵庫あるいは冷凍庫などにおいても同様にトレイを収
納するスペースを確保することができる。たとえば、加
湿トレイと同様に、冷蔵庫の自動製氷用の製氷水トレイ
などの他の用途のトレイを側壁の一部を凹ませて収納す
ることが可能であり、本来の収納物のために庫内の収納
スペースを有効に利用できるなどの効果が得られる。温
度調節用の吹き出し風との関係がなければ、トレイを収
納するための凹みを設ける位置は比較的自由である。し
かしながら、内部の水などの量を監視すると共に、収納
物と干渉しないでトレイを引き出せるようにするために
は、庫内のみならず、ドアあるいは他の開閉機構の側に
も開いた凹みを設けておくことが必要である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の貯蔵庫
は、庫内のスペースを割いて加湿用のなどのトレイを収
納する代わりに、断熱性の側壁の一部を凹ませることに
よりトレイを収納するスペースを確保している。したが
って、ワインボトルなどの本来収納するものを配置する
ために庫内のスペースを最大限に利用することが可能と
なる。したがって、コンパクトでありながら大量のワイ
ンボトルなどの被収納物を収納可能な貯蔵庫を提供する
ことができる。特に、ワインボトルなどの湿度管理が要
求される被収納物を収納する場合は、加湿トレイを垂直
な側面に収納することが可能となり、加湿トレイの上方
に蒸発するための隙間を設けることができ、効率よく庫
内の湿度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貯蔵庫の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す貯蔵庫の概略構成を示す縦断面図で
ある。
【図3】図1に示す貯蔵庫の温度調整機構の構成を展開
して示す図である。
【図4】図1に示す貯蔵庫の内部をドアの方向から示す
図である。
【図5】加湿トレイを収納する部分の構成を拡大して示
す図であり、図5(a)は加湿トレイを挿入するところ
を示し、図5(b)は加湿トレイを装着した状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 貯蔵庫 2 ハウジング 3 仕切り 4 ドア 5 UVカットガラス 10、11、12 貯蔵室 22 側壁 23 側壁の凹み 24 加湿トレイの上の隙間となる部分 25 加湿トレイのはずれ防止機構 26 凹みの開閉方向に開いた部分 30 空調室 31 温度調整機構 32 ヒータ 33 エバポレータ(冷却器) 34 送風ファン 35 吸込口、36 吹出口 38 コンプレッサ 39 コンデンサ 40 ドレンパン 50 蒸発用トレイ(加湿トレイ) 51 開放された部分 52 指かけ部 53 開閉方向に向いた面 60 ワインラック 61 ワイン 70 空気 72 冷媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 淳一 長野県南安曇郡豊科町大字豊科1000番地 ジーエーシー株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA04 AA07 BA01 CA02 DA02 EA01 HA03 HA07 KA07 KA12 PA04 3L102 JA01 LB09 LB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1部が断熱性の側壁で構成さ
    れ、被貯蔵物を出し入れ可能なように少なくとも一方の
    側を開閉可能な貯蔵室を有し、 前記断熱性の側壁の一部に前記貯蔵室の内側および前記
    開閉可能な側に開き、その開閉可能な側からトレイを差
    込可能な凹みが形成されている貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凹みは垂直な前
    記側壁に形成されており、さらに、トレイを差し込んだ
    ときに該トレイの上部に隙間が形成されることを特徴と
    する貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記トレイが内側に
    外れるのを防止する突起が前記凹みの縁に形成されてい
    る貯蔵庫。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記凹みに、上部の
    少なくとも一部が開放されたトレイが差し込まれている
    貯蔵庫。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記トレイは差込む
    方向から内部の水位が見え、差込む方向に指を掛ける部
    分が形成されている貯蔵庫。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記貯蔵室の上部に
    冷気または暖気を送って該貯蔵室を冷却または加温可能
    な温度調整機構を有し、前記凹みは、前記貯蔵室の上部
    に形成されている貯蔵庫。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記温度調整機構は
    冷気あるいは暖気を吹き出し可能なファンを有し、この
    ファンから送風された空気が偏る側に前記凹みが形成さ
    れている貯蔵庫。
JP2000011934A 2000-01-20 2000-01-20 貯蔵庫 Withdrawn JP2001201228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000011934A JP2001201228A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 貯蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000011934A JP2001201228A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 貯蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001201228A true JP2001201228A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18539728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000011934A Withdrawn JP2001201228A (ja) 2000-01-20 2000-01-20 貯蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001201228A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007003808A2 (fr) * 2005-05-11 2007-01-11 Nvs Dispositif d'humidification pour armoire de stockage de bouteilles et armoire comportant un tel dispositif
JP2013155889A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 機器、冷蔵庫
JP2015052429A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 福島工業株式会社 貯蔵庫
CN104613725A (zh) * 2015-01-28 2015-05-13 苏州路之遥科技股份有限公司 一种顶喷式冰箱保湿保鲜喷雾器
CN111578600A (zh) * 2020-05-20 2020-08-25 长虹美菱股份有限公司 一种保湿控制方法及其装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007003808A2 (fr) * 2005-05-11 2007-01-11 Nvs Dispositif d'humidification pour armoire de stockage de bouteilles et armoire comportant un tel dispositif
WO2007003808A3 (fr) * 2005-05-11 2007-03-08 Muller Vinosafe Sas Soc Par Ac Dispositif d'humidification pour armoire de stockage de bouteilles et armoire comportant un tel dispositif
JP2013155889A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Mitsubishi Electric Corp 機器、冷蔵庫
JP2015052429A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 福島工業株式会社 貯蔵庫
CN104613725A (zh) * 2015-01-28 2015-05-13 苏州路之遥科技股份有限公司 一种顶喷式冰箱保湿保鲜喷雾器
CN111578600A (zh) * 2020-05-20 2020-08-25 长虹美菱股份有限公司 一种保湿控制方法及其装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0252974A (ja) 冷蔵庫
JP2601057B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
US6266966B1 (en) Cooling system for compartments maintaining the relative humidity of refrigerated products
JP2003269830A (ja) 冷蔵庫
CN109990529A (zh) 冰箱
JP2009014295A (ja) たばこ用収納装置
JP2000346524A (ja) 貯蔵庫
JP2001201228A (ja) 貯蔵庫
JP2001201230A (ja) 貯蔵庫およびその制御方法
JP2009275929A (ja) 冷蔵庫
JP2624051B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
TW202001168A (zh) 冰箱
JP2000230765A (ja) 冷却装置および冷却装置が設置されるショーケース
JP2589223B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5138519B2 (ja) 冷蔵庫
US2175498A (en) Refrigerator
JP4189253B2 (ja) 冷却貯蔵庫
CN210267846U (zh) 一种新式商用冷柜制冷系统结构
KR101775274B1 (ko) 절전형 저온저장고
JPH03294776A (ja) 花用冷却ショーケース
JP2019132503A (ja) 冷蔵庫
JP2009174722A (ja) 冷却貯蔵庫
JPH0771857A (ja) 冷蔵庫
CN210638350U (zh) 冷藏库
JP2002090025A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403