JP2001200776A - 内燃機関点火制御方法及び内燃機関用点火制御装置 - Google Patents

内燃機関点火制御方法及び内燃機関用点火制御装置

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JP2001200776A JP2000146271A JP2000146271A JP2001200776A JP 2001200776 A JP2001200776 A JP 2001200776A JP 2000146271 A JP2000146271 A JP 2000146271A JP 2000146271 A JP2000146271 A JP 2000146271A JP 2001200776 A JP2001200776 A JP 2001200776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の始動性を良好にし、アイドリング時
の回転を安定にすることができる内燃機関点火制御方法
を提供する。 【解決手段】内燃機関の特定の回転角度位置でパルス信
号Vp1,Vp2を発生する信号発電機3と、機関により駆
動される磁石式交流発電2の発電コイルWg の出力波形
の零クロス点を検出する毎に位置検出信号Vs3を出力す
る位置検出回路11とを設ける。機関の始動時には、信
号発電機3がパルス信号Vp2を発生した時に機関を点火
し、機関のアイドリング回転時にはパルス信号Vp1が発
生した後パルス信号Vp2が発生するまでの間に位置検出
回路11が位置検出信号Vs3を出力した時に機関を点火
する。アイドリング回転を超える領域では、CPU8が
演算した点火位置で機関を点火する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火位
置を制御する点火制御方法及び該点火制御方法を実施す
る内燃機関用点火制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用の点火装置は、点火信号が与
えられた時に点火コイルの一次電流を制御して該点火コ
イルの二次コイルに点火用の高電圧を発生させる点火回
路と、該点火回路に点火信号を与える位置(点火位置)
を制御する点火制御装置とにより構成される。
【0003】点火制御装置は、内燃機関のクランク軸の
回転角度位置が回転速度に応じて予め定めておいた特定
の回転角度位置に一致したことが検出された時に内燃機
関を点火するように該内燃機関の点火位置を制御する低
速時点火位置制御手段と、少なくとも内燃機関の回転速
度を制御条件として演算された点火位置が検出された時
に内燃機関を点火するように内燃機関の点火位置を制御
する定常時点火位置制御手段とを備えていて、内燃機関
の始動時及び該内燃機関が設定値以下の回転速度で回転
している時には低速時点火位置制御手段により内燃機関
の点火位置を定め、内燃機関が設定値を超える回転速度
で回転している時には定常時点火位置制御手段により前
記内燃機関の点火位置を定める。
【0004】内燃機関には、機関の回転情報(回転速度
情報及び回転角度情報)を得るために信号発生装置が取
り付けられる。信号発生装置は、通常、誘導子形の発電
機からなっていて、機関の上死点位置(ピストンが上死
点に達した時のクランク軸の回転角度位置)より進角し
た位置に設定された第1の回転角度位置及び該第1の回
転角度位置よりも遅れた位置に設定された第2の回転角
度位置でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信
号を発生する。
【0005】第1の回転角度位置は、通常機関の点火位
置の最大進角位置、または該最大進角位置よりも更に進
んだ位置に設定され、この第1の回転角度位置を基準位
置として点火位置の計測が行われる。また第2の回転角
度位置は、機関の低速時の点火位置として適した位置に
設定される。
【0006】従来の点火制御装置において、低速時点火
位置制御手段は、上記信号発生装置が低速時の点火位置
として適した第2の回転角度位置で第2のパルス信号を
発生した時に点火回路に点火信号を与えるように構成さ
れる。
【0007】また定常時点火位置制御手段は、例えば、
内燃機関に取り付けられた信号発生装置が定位置で発生
する信号から機関の回転速度情報と回転角度情報とを得
て点火位置を演算する点火位置演算手段と、信号発生装
置が特定の信号を発生した時に演算した点火位置の計測
を開始して、該点火位置の計測が完了した時(機関のク
ランク軸の回転角度位置が演算した点火位置に一致した
ことが検出された時)に点火信号を発生する点火信号発
生手段とにより構成される。これらの手段は、例えば、
マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行させる
ことにより実現される。
【0008】内燃機関の点火位置を制御する場合に、内
燃機関の低速時においても、信号発生装置の出力から得
た回転情報を用いて点火位置を演算して、演算した点火
位置で機関を点火することが考えられる。しかしなが
ら、機関の始動時及び低速回転時には、機関の回転が安
定せず、機関の行程変化によりクランク軸の回転速度が
細かく変動するため、信号発生装置が発生する信号から
正しく回転情報を得ることができない。そのため、機関
の低速時には点火位置を的確に演算することが難しく、
低速時にも演算した点火位置で機関を点火しようとする
と、かえって機関の回転が安定しなくなる。そのため、
機関の低速時には、演算した点火位置で機関を点火する
のではなく、信号発生装置が予め定めた一定の回転角度
位置で信号を発生した時に機関を点火するようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関においては、
始動時に点火位置が上死点に対して進角していると、機
関が点火した際にピストンが押し戻される現象(ケッチ
ンと呼ばれる。)が生じて機関の始動に失敗することが
ある。そのため、機関の始動時には上死点に近い十分に
遅角した位置で機関を点火する必要がある。
【0010】しかしながら、機関のケッチンを防止する
ために、機関の低速時の点火位置を十分に遅角した位置
に設定すると、機関が始動した後その回転速度がアイド
リング回転速度まで上昇したときに、点火位置が遅れ過
ぎていてアイドリングが安定しない場合があった。例え
ばある内燃機関では、機関の始動時の最適な点火位置は
上死点より更に2度遅角した位置であるが、アイドリン
グ状態での最適な点火位置は上死点前10度の位置であ
る。この場合に、低速時の点火位置を、機関の始動性を
良好にすることを重視して上死点後2度の位置に設定す
ると、アイドリングを安定に行なわせることができな
い。
【0011】そこで、アイドリング時の点火位置を演算
により決めることが考えられるが、アイドリング状態で
は、機関の回転速度が細かく変動するため、前述の理由
により、点火位置を的確に演算することができず、演算
した点火位置で機関を点火しても機関の回転を安定させ
ることができない。
【0012】また信号発生装置から異なる位置で3以上
の信号を発生させて、該信号発生装置の出力信号を利用
して始動時の点火位置及びアイドリング時の点火位置を
定めるようにすることも考えられるが、信号発生装置か
ら3以上の信号を発生させようとすると、信号発生装置
の構成が複雑になるので好ましくない。
【0013】本発明の目的は、始動時及び低速時の点火
位置を最適な位置に設定することができるようにした内
燃機関点火制御方法及び該点火制御方法を実施するため
に用いる点火制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の点火制御方法に
おいては、内燃機関の上死点よりも進角した位置に設定
された第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置よ
りも遅角した位置に設定された第2の回転角度位置でそ
れぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発生す
る信号発生装置と、内燃機関により駆動される磁石式交
流発電機内に設けられた発電コイルの出力の波形の特異
点を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検出回路
とを設けて、第1の回転角度位置と第2の回転角度位置
との間で位置検出信号が少なくとも1回発生するように
信号発生装置の出力と発電コイルの出力との間の位相関
係を設定しておく。
【0015】そして、内燃機関の回転速度が設定値より
も低いときには、信号発生装置が第2のパルス信号を発
生した時、または第1の回転角度位置と第2の回転角度
位置との間で位置検出回路が位置検出信号を発生した時
に内燃機関を点火し、内燃機関の回転速度が設定値を超
えている時には内燃機関の回転速度を含む制御条件に対
して演算された回転角度位置で内燃機関を点火するよう
に内燃機関の点火位置を制御する。
【0016】磁石式交流発電機内の発電コイルの出力波
形の特異点とは、他の部分と明確に区別し得る点であっ
て、例えば、出力波形の零クロス点や、ピーク点であ
る。磁石式交流発電機の出力電圧のピーク点を検出した
時に位置検出信号を発生させる場合には、位置検出回路
としてピーク検出回路を用いる。また磁石式交流発電機
の出力電圧の零クロス点を検出した時に位置検出信号を
発生させる場合には、位置検出回路として零クロス検出
回路を用いる。
【0017】位置検出回路は、発電コイルの出力電圧波
形の特異点を検出する毎に位置検出信号を発生するた
め、位置検出信号は機関のクランク軸の1回転当たり複
数回発生するが、本発明では、信号発生装置が第1の信
号を発生した後に発生する位置検出信号を低速時の点火
位置を定める信号として用いるので、1回転当たり複数
個発生する位置検出信号の中から、低速時の点火位置を
定めるために用いる位置検出信号を識別することは容易
である。
【0018】上記のように、内燃機関により駆動される
磁石式交流発電機の出力波形からも機関の回転角度位置
の情報を得るようにすると、信号発生装置の構成を複雑
にすることなく、始動時及び低速時の点火位置を定める
ために用いることができる信号を複数個発生させること
ができるため、機関の低速時の点火位置の制御を的確に
行なうことができる。
【0019】機関の始動時及び低速時の最適な点火位置
は機関により異なるが、通常の機関では、始動時及び、
機関の回転速度が第1の設定値よりも低い時には、機関
の上死点付近の十分に遅角した位置で点火を行なわせ、
機関の回転速度が第1の設定値以上、第2の設定値以下
の時には(例えばアイドリング領域では)、始動時の点
火位置よりも進角した位置で点火を行なわせるようにす
るのが好ましい。
【0020】このような機関に本発明を適用する場合に
は、機関の始動時及び機関の回転速度が第1の設定値よ
りも低い時に信号発生装置が第2のパルス信号を発生し
た時に内燃機関を点火し、内燃機関の回転速度が第1の
設定値以上、第2の設定値以下の範囲にあるときには、
第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で位置
検出回路が位置検出信号を発生した時に内燃機関を点火
し、内燃機関が第2の設定値を超える回転速度で回転し
ている時には内燃機関の回転速度を含む制御条件に対し
て演算された回転角度位置で内燃機関を点火するように
するのが好ましい。
【0021】上記のように構成すると、機関の始動時及
び極低速時(回転速度が第1の設定値未満の時)に十分
に遅角した第2のパルス信号の発生位置で機関を点火す
ることができるため、機関の始動時にケッチンが生じる
のを防ぐことができる。また機関が始動して回転速度が
第1の設定値から第2の設定値までの範囲にある場合に
は、第2のパルス信号の発生位置よりも進角した位置検
出信号の発生位置で機関を点火させることができるた
め、低速回転時の回転を安定にすることができる。
【0022】本発明に係わる内燃機関用点火制御装置
は、内燃機関の回転角度位置が回転速度に応じて予め定
めておいた特定の回転角度位置に一致したことが検出さ
れた時に内燃機関を点火するように該内燃機関の点火位
置を制御する低速時点火位置制御手段と、少なくとも内
燃機関の回転速度を制御条件として演算された点火位置
が検出された時に内燃機関を点火するように内燃機関の
点火位置を制御する定常時点火位置制御手段とを備え
て、内燃機関の始動時及び該内燃機関の回転速度が設定
値以下である時には低速時点火位置制御手段により内燃
機関の点火位置を定め、内燃機関の回転速度が設定値を
超えているときには点火位置制御手段により内燃機関の
点火位置を定めるように制御するものである。
【0023】本発明においては、内燃機関の上死点より
も進角した位置に設定された第1の回転角度位置及び該
第1の回転角度位置よりも遅角した位置に設定された第
2の回転角度位置でそれぞれ第1のパルス信号及び第2
のパルス信号を発生する信号発生装置と、内燃機関によ
り駆動される磁石式交流発電機内に設けられた発電コイ
ルの出力の波形の特異点を検出する毎に位置検出信号を
出力する位置検出回路とを設け、第1の回転角度位置と
第2の回転角度位置との間で位置検出信号が少なくとも
1回発生するように信号発生装置の出力と発電コイルの
出力との間の位相関係を設定する。
【0024】低速時点火位置制御手段は、内燃機関の始
動時及び内燃機関の回転速度が第1の設定値よりも低い
時には信号発生装置が第2のパルス信号を発生した時に
内燃機関を点火し、内燃機関の回転速度が第1の設定値
以上、第2の設定値以下の範囲にある時には、第1の回
転角度位置と第2の回転角度位置との間で位置検出回路
が位置検出信号を発生した時に内燃機関を点火するよう
に構成される。
【0025】また定常時点火位置制御手段は、内燃機関
の回転速度が第2の設定値を超えている時に演算された
点火位置で内燃機関を点火するように構成される。
【0026】上記の説明では、信号発生装置が機関の始
動時の点火位置として適した位置で第2のパルス信号を
発生するとしたが、磁石式交流発電機内の発電コイルの
出力波形の特異点を検出する位置検出検出回路から機関
の始動時に適した回転角度位置を検出するための位置検
出信号を出力させるようにしてもよい。
【0027】即ち、本発明においては、内燃機関の上死
点よりも進角した位置に設定された第1の回転角度位置
及び該第1の回転角度位置よりも遅角した位置に設定さ
れた第2の回転角度位置でそれぞれ第1のパルス信号及
び第2のパルス信号を発生する信号発生装置と、内燃機
関により駆動される磁石式交流発電機内に設けられた発
電コイルの出力波形の特異点を検出する毎に位置検出信
号を出力する位置検出回路とを設けて、第2のパルス信
号が発生した後に位置検出信号が発生するように信号発
生装置の出力と発電コイルの出力との間の位相関係を設
定し、内燃機関の始動時及びその回転速度が第1の設定
値よりも低い時には、位置検出信号が発生した時に内燃
機関を点火し、内燃機関の回転速度が第1の設定値から
該第1の設定値よりも高い第2の設定値までの範囲にあ
るときには第2のパルス信号が発生した時に内燃機関を
点火し、内燃機関の回転速度が第2の設定値を超えてい
る時には内燃機関の回転速度を含む制御条件に対して演
算された回転角度位置で内燃機関を点火するようにして
もよい。
【0028】上記位置検出回路としては、零クロス検出
回路や、ピーク検出回路を用いることができる。
【0029】上記の説明では、内燃機関により駆動され
る磁石式交流発電機内に設けられた発電コイルの出力波
形の零クロス点やピーク点等の特異点を検出して位置検
出信号を出力するように位置検出回路を構成したが、信
号発生装置が第2のパルス信号を発生した後に、位置検
出回路から位置検出信号を発生させて、該位置検出信号
の発生位置を機関の始動時及び機関の回転速度が第1の
設定値未満の時の点火位置とする場合には、発電コイル
の一方の極性の出力電圧が一定の設定値に達する毎に位
置検出信号を出力するように位置検出回路を構成しても
よい。
【0030】発電コイルの出力電圧が一定の設定値に達
する位置(クランク軸の回転角度位置)は、機関の回転
速度の上昇に伴う発電コイルの出力電圧の波高値の上昇
に伴って進角していく。したがって上記のように、発電
コイルの一方の極性の出力電圧が一定の設定値に達する
毎に位置検出信号を出力するように位置検出回路を構成
した場合には、機関の回転速度が第1の設定値以下の領
域で、点火位置を機関の回転速度の上昇に伴って進角さ
せることができ、回転速度が第1の設定値から第2の設
定値までの範囲にあるときには、点火位置を一定(第2
のパルス信号の発生位置)にすることができる。ここ
で、回転速度が第1の設定値から第2の設定値までの範
囲の値をとる領域をアイドリング領域とすると、機関の
始動時には点火位置を十分に遅角させてケッチンを防止
することができ、機関が始動した後点火位置を進角させ
て、アイドリング領域では、その回転を維持するのに適
した一定の点火位置で点火動作を行わせることができる
ため、内燃機関の始動時にケッチンが生じるのを防止し
つつ、アイドリング回転を安定に行わせることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる内燃機関用
点火制御装置の構成例を示したもので、同図において1
は点火回路、2は内燃機関により駆動される磁石式交流
発電機、3は機関の特定の回転角度位置の情報を与える
第1のパルス信号Vp1及び第2のパルス信号Vp2を発生
する信号発生装置である。
【0032】4は発電機2内に設けられたバッテリ充電
用発電コイルWg の出力電圧によりレギュレータ6を通
して充電されるバッテリ、7はバッテリ4の出力電圧を
昇圧して点火回路1に与える電源電圧を発生するDC−
DCコンバータ、8はマイクロコンピュータのCPUで
ある。
【0033】また9及び10はそれぞれ信号発生装置3
が発生する第1のパルス信号Vp1及び第2のパルス信号
Vp2をCPU8が認識し得る波形の第1の信号Vs1及び
第2の信号Vs2に変換してCPU8のポートA1 及びA
2 にを与える第1及び第2の波形整形回路で、この例で
は、信号発電機3と第1及び第2の波形整形回路9及び
10とにより信号発生装置が構成されている。
【0034】11は発電コイルWg の出力電圧Vg の零
クロス点を検出した時に位置検出信号Vs3を発生する位
置検出回路で、位置検出信号Vs3はCPU8のポートA
3 に与えられている。
【0035】12は信号発生装置3が第2のパルス信号
Vp2を発生して波形整形回路10が第2の信号Vs2を発
生した時に始動時点火信号Vi1を出力する始動時点火信
号出力回路、13は機関の回転速度が第1の設定値を超
えてCPU8がポートB1 から禁止信号を出力した時に
始動時点火信号出力回路12の出力端子間を短絡して始
動時点火信号Vi1の出力を禁止する始動時点火信号出力
禁止回路である。
【0036】14はCPU8がアイドリング運転時の点
火位置及び定常運転時(アイドリング回転速度を超える
速度での運転時)の点火位置でポートB2 から点火指令
信号を発生した時に非始動時点火信号Vi2を出力する非
始動時点火信号出力回路、15は始動時点火信号Vi1ま
たは非始動時点火信号Vi2のいずれかが発生した時に点
火回路1に点火信号Vi を与えるオア回路である。
【0037】図示の点火回路1は周知のコンデンサ放電
式の回路で、一次コイルの一端が接地され、二次コイル
の一端が一次コイルの他端に共通接続された点火コイル
IGと、該点火コイルの一次コイルの他端に一端が接続
された点火用コンデンサC1と、カソードを接地側に向
けた状態でコンデンサC1 の他端と接地間に接続された
サイリスタTh1と、カソードを接地側に向けて点火コイ
ルの一次コイルの両端に並列に接続されたダイオードD
1 と、サイリスタTh1のゲートカソード間に接続された
抵抗R1 と、図示しない内燃機関の気筒に取り付けられ
て点火コイルの二次コイルに接続された点火プラグPと
からなっている。
【0038】この点火回路においては、点火信号Vi が
与えられたときにサイリスタTh1が導通してコンデンサ
C1 に充電された電荷を点火コイルIGの一次コイルを
通して放電させる。このコンデンサの放電により点火コ
イルIGに急激に大きな一次電流が流れるため、点火コ
イルIGの二次コイルに点火用の高電圧が誘起する。こ
の高電圧により点火プラグPで火花が生じ、機関が点火
される。
【0039】磁石式交流発電機2は、機関のクランク軸
に取り付けられたフライホイール磁石回転子2Aと、磁
石回転子2Aの磁石界磁に対向する磁極部を有する電機
子鉄心及び該電機子鉄心に巻回された複数の発電コイル
からなる固定子とを備えたもので、図示の例では、固定
子側に設けられた1つの発電コイルがバッテリ充電用発
電コイルWg として用いられている。発電コイルWg が
出力する交流電圧Vgの波形の一例を図2(A)に示し
た。
【0040】信号発電機3は、磁石式交流発電機2のフ
ライホイールの外周にリラクタ3aを形成することによ
り構成したロータと、リラクタ3aの回転方向の前端縁
及び後端縁をそれぞれ検出した時に第1及び第2のパル
ス信号Vp1及びVp2を発生する信号発電子3bとからな
っている。信号発電子3bは、リラクタ3aに対向する
磁極部を先端に有する鉄心と該鉄心に巻回された信号コ
イルWsと、該鉄心に磁気結合された永久磁石とからな
っていて、リラクタ3aが信号発電子の鉄心の磁極部と
の対向を開始する際及び該対向を終了する際にそれぞれ
信号コイルWsに極性が異なる第1のパルス信号Vp1及
びVp2を誘起する。
【0041】第1のパルス信号Vp1及び第2のパルス信
号Vp2の波形の一例を図2(B)に示した。この例で
は、第1のパルス信号Vp1が負極性のパルスからなり、
第2のパルス位置VP2が正極性のパルスからなってい
る。第1のパルス信号Vp1の発生位置は機関の点火位置
の最大進角位置よりも更に進角した第1の回転角度位置
θ1 に設定され、第2のパルス信号Vp2の発生位置は機
関の始動時の点火位置として適した第2の回転角度位置
θ2 に設定されている。
【0042】レギュレータ6は、発電コイルWg が出力
するほぼ正弦波形の交流電圧Vg を整流する整流器と、
該整流器の出力を設定値以下に保つように制御する制御
回路とを備えたもので、発電コイルWg からレギュレー
タ6を通して与えられる電圧によりバッテリ4が充電さ
れる。
【0043】DC−DCコンバータ7は、バッテリ4の
出力電圧がダイオードD2 を通して一次コイルに印加さ
れた昇圧トランスTsfと、バッテリ4からトランスTsf
の一次コイルに供給される一次電流を断続させる発振回
路OSCとを備えたもので、バッテリ4の出力電圧(1
2V)を昇圧してトランスTsfの二次コイルに200
[V]以上の電圧を誘起する。昇圧トランスTsfの二次
コイルに得られる電圧はダイオードD3 を通して点火用
コンデンサC1 と点火コイルIGの一次コイルとの直列
回路の両端に印加されている。点火用コンデンサC1 は
DC−DCコンバータ7の出力電圧により図示の極性に
充電される。
【0044】第1の波形整形回路9は、NPNトランジ
スタTR1 と、抵抗R2 ないしR5と、ダイオードD4
及びD5 と、コンデンサC2 とからなるもので、信号コ
イルWs が発生する負極性の第1のパルス信号Vp1がコ
ンデンサC2 の両端の電圧(しきい値電圧)を超えた時
に信号コイルWs −ダイオードD4 −ダイオードD5 −
抵抗R5 −信号コイルWs の経路で電流が流れてダイオ
ードD4 の両端に電圧降下が生じる。この電圧降下によ
りトランジスタTR1 のベースエミッタ間が逆バイアス
されるため、トランジスタTR1 は、パルス信号Vp1が
しきい値を超えている間だけオフ状態になり、該トラン
ジスタTR1 のコレクタにパルス信号Vp1がしきい値を
超えている間だけ高レベルの状態になるパルス波形の第
1の信号Vs1が得られる。CPU8は、この第1の信号
Vs1が発生した時に、機関のクランク軸の回転角度位置
が第1の回転角度位置θ1 に達したことを検出する。
【0045】第2の波形整形回路10は、NPNトラン
ジスタTR2 と、抵抗R6 及びR7と、コンデンサC3
と、ダイオードD6 とからなるもので、信号コイルWs
が発生する第2のパルス信号Vp2がコンデンサC3 の両
端の電圧(しきい値)を超えている間トランジスタTR
2 にベース電流が流れて該トランジスタが導通する。ト
ランジスタTR2 のコレクタには、該トランジスタが導
通している間零レベルになる第2の信号Vs2が得られ
る。CPU8は、この第2の信号Vs2が発生した時に機
関のクランク軸の回転角度位置が機関の始動時の点火位
置として適した第2の回転角度位置θ2 (機関の上死点
より2°遅れた位置)に達したことを検出する。
【0046】位置検出回路11は、NPNトランジスタ
TR3 と、抵抗R8 ないしR11と、ダイオードD7 及び
D8 とからなる零クロス検出回路からなっている。この
位置検出回路においては、発電コイルWg が正の半サイ
クルの電圧を発生した時に、発電コイルWg −抵抗R11
−ダイオードD7 −ダイオードD8 −発電コイルWgの
経路で電流が流れてダイオードD7 の両端に電圧降下が
生じる。この電圧降下によりトランジスタTR3 のベー
スエミッタ間が逆バイアスされるため、該トランジスタ
TR3 がオフ状態になる。発電コイルWg が負の半サイ
クルの電圧を発生している時には、ダイオードD7 を通
して電流が流れないため、トランジスタTR3 はバッテ
リ4を電源として一定の直流電圧を出力する図示しない
直流電源回路から抵抗R10を通してベース電流が与えら
れて導通する。従って、トランジスタTR3 のコレクタ
には、図2(C)に示すように、発電コイルWg が正の
半サイクルの電圧を発生している期間高レベルの状態を
保持し、発電コイルWg が負の半サイクルの電圧を発生
している期間ほぼ零レベルの状態を保持する矩形波状の
信号が得られる。この矩形波信号は、発電コイルWg の
出力電圧が負の半波から正の半波に立ち上がる際の零ク
ロス点で立上がり、発電コイルWg の出力電圧が正の半
波から負の半波に立ち下がる際の零クロス点で立下がる
信号である。CPU8はこの信号の零レベルから高レベ
ルへの各立上がりを位置検出信号Vs3として認識して機
関の回転角度位置情報を得る。
【0047】本発明においては、第1の回転角度位置θ
1 と第2の回転角度位置θ2 との間で位置検出信号Vs3
が少なくとも1回発生するように、信号発生装置の出力
と発電コイルWg の出力と間の位相関係を設定するとと
もに、第1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度位置θ
2 との間で位置検出回路11から出力される位置検出信
号Vs3が、機関の低速度の特定の回転領域における点火
位置(通常はアイドリング時の点火位置)で発生するよ
うに、発電コイルWg の出力の位相を調整しておく。
【0048】図示の例では、第1の回転角度位置θ1 と
第2の回転角度位置θ2 との間で位置検出回路11が位
置検出信号Vs3を1回だけ発生するように、信号発生装
置の出力と発電コイルWg の出力と間の位相関係が設定
されるとともに、第1の回転角度位置θ1 と第2の回転
角度位置θ2 との間で位置検出回路11から出力される
位置検出信号Vs3が、機関のアイドリング時の点火位置
として適した位置(図示の例では上死点より10°進角
した位置)θ3 で発生するように、発電コイルWg の出
力の位相が調整されている。発電コイルWg の出力の位
相の調整は、磁石式交流発電機2の固定子の取付け位置
を調整することにより行なうことができる。
【0049】始動時点火信号出力回路12は、PNPト
ランジスタTR4 と、抵抗R12,R13及びR21とからな
っていて、機関の始動時の点火位置で第2のパルス信号
Vp2が発生して第2の波形整形回路10のトランジスタ
TR2 がオン状態になった時にトランジスタTR4 が導
通して、図示しない電源回路から抵抗R13を通して始動
時点火信号Vi1を出力する。
【0050】始動時点火信号出力禁止回路13は、NP
NトランジスタTR5 と、抵抗R14及びR15とからなっ
ていて、機関の回転速度が第1の設定値を超えてCPU
8がそのポートB1 から禁止信号を出力したときに、ト
ランジスタTR5 が導通して、低速時点火信号出力回路
12の出力端子間を短絡することにより、低速時点火信
号Vi1の出力を禁止する。
【0051】非始動時点火信号出力回路14は、PNP
トランジスタTR6 及びNPNトランジスタTR7 と、
抵抗R16ないしR20とからなっていて、CPU8がアイ
ドリング時の点火位置及び定常運転時の点火位置を検出
してそのポートB2 から点火指令信号を出力した時に、
トランジスタTR7 及びTR6 が導通して、図示しない
直流電源回路からトランジスタTR6 のエミッタコレク
タ間と抵抗R20とを通して非始動時点火信号Vi2を出力
する。
【0052】オア回路15は、カソードがサイリスタT
h1のゲートに共通接続されたダイオードD9 及びD10か
らなっていて、始動時点火信号Vi1及び非始動時点火信
号Vi2がそれぞれダイオードD9 及びD10を通して点火
回路1に入力されている。
【0053】図1の点火制御装置のCPU8が実行する
プログラムのアルゴリズムの一例を示すフローチャート
を図4ないし図7に示した。
【0054】図4はメインルーチンを示したもので、こ
のメインルーチンは、CPU8に電源が投入された時に
起動する。メインルーチンでは、先ずステップ1におい
て各部の初期化を行い、次いでステップ2において、機
関の回転速度に対して点火位置を演算し、ステップ3に
おいてその他の必要な処理を行う。点火位置の演算は、
マイクロコンピュータのROMに記憶された点火位置演
算用マップ(回転速度と点火位置との関係を与えるマッ
プ)を用いて行なう。
【0055】第1の波形整形回路9からCPU8のポー
トA1 に第1の信号Vs1が与えられると、図5に示した
割込みルーチンが実行される。この割込みルーチンで
は、先ずステップ1において機関の回転速度を演算す
る。この回転速度は、前回発生した第1の信号Vs1が入
力されてから今回発生した第1の信号Vs1が入力される
までの時間(クランク軸が1回転するのに要した時間)
から機関の回転速度Nを演算する。
【0056】機関の回転速度を演算した後、ステップ2
において演算した回転速度Nが第2の設定値N2 を超え
ているか否かを判定する。その結果、回転速度がアイド
リング領域の上限を与える回転速度に等しく設定された
第2の設定値を超えていないと判定された時にはステッ
プ3に進んでマイクロコンピュータによる点火位置の制
御を中止してメインルーチンに戻る。またステップ2に
おいて回転速度が第2の設定値を超えていると判定され
たときには、ステップ4に進んでマイクロコンピュータ
による点火位置の制御を開始させてメインルーチンに戻
る。
【0057】第2の波形整形回路10からCPU8のポ
ートA2 に第2の信号Vs2が与えられると、図6の割込
みルーチンが実行される。この割込みルーチンでは、先
ずステップ1において機関の回転速度Nがアイドリング
領域の下限の速度に等しく設定された第1の設定値N1
よりも低いか否かを判定する。その結果、回転速度が第
1の設定値N1 よりも低いときには、ステップ2に進ん
で、ポートB1 からの禁止信号の出力を停止して始動時
点火信号出力回路12から点火回路1に点火信号が与え
られるのを許容してメインルーチンに戻る。従って、機
関の回転速度がアイドリング領域の下限値を与える回転
速度よりも低いときには、始動時点火信号Vi1が発生し
たときに点火回路1が点火動作を行う。
【0058】ステップ1において回転速度Nが第1の設
定値N1 以上になっていると判定されたときには、ステ
ップ3に進んでポートB1 から禁止信号を出力する。こ
の禁止信号によりトランジスタTR5 をオン状態にし
て、始動時点火信号出力回路12からの点火信号の出力
を禁止した後メインルーチンに戻る。
【0059】位置検出回路11からCPU8のポートA
3 に位置検出信号Vs3が与えられると、図7に示す割込
みルーチンが実行される。この割込みルーチンでは、先
ずステップ1において、現在の機関のクランク軸の回転
角度位置θが第1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度
位置θ2 との間にあるか否かを判定する。この判定は、
第1の信号Vs1が発生した後、第2の信号Vs2が発生し
ているか否かを見ることにより行うことができる。第1
の信号Vs1のみが発生し、第2の信号Vs2が未だ発生し
ていないときに現在の機関のクランク軸の回転角度位置
θが第1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度位置θ2
との間にあると判定し、それ以外の時には現在の機関の
クランク軸の回転角度位置θが第1の回転角度位置θ1
と第2の回転角度位置θ2 との間にないと判定する。
【0060】ステップ1において、回転角度位置θが第
1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度位置θ2 との間
にないと判定された時には、そのままメインルーチンに
戻る。ステップ1において、現在の回転角度位置θが第
1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度位置θ2 との間
にあると判定された時には、次いでステップ2に進んで
回転速度Nが第1の設定値N1 と第2の設定値N2 との
間にあるか否か(機関の回転速度がアイドリング領域に
あるか否か)を判定する。その結果、機関の回転速度が
アイドリング領域にあると判定された時には、ステップ
3に進んで、機関の点火位置をアイドリング時の点火位
置とすることを選択して、ポートB2 から点火指令信号
を発生させる。これにより非始動時点火信号出力回路1
4から点火信号を出力させて、第1の回転角度位置θ1
と第2の回転角度位置θ2 との間で発生した位置検出信
号Vs3の発生位置θ3 (アイドリング時の点火位置)で
点火動作を行わせる。ステップ2において、機関の回転
速度がアイドリング領域にないと判定された時には、C
PU8のポートB2 から点火指令信号を出力させること
なく(アイドリング時の点火位置を選択することな
く)、メインルーチンに戻る。
【0061】図1に示した点火制御装置の動作をまとめ
て示すと次の通りである。機関の始動時には、図6の割
込みルーチンのステップ1において、回転速度が第1の
設定値よりも低いと判定されるため、同割込みルーチン
のステップ2において始動時点火信号の出力が許可さ
れ、トランジスタTR5 が遮断状態に保持される。従っ
て、始動時の点火位置として適した位置に設定された第
2の回転角度位置θ2 (図示の例では上死点後2°の位
置)で第2の信号Vs2が発生した時に、第2の波形整形
回路10から始動時点火信号出力回路12とオア回路1
5とを通して点火回路のサイリスタTh1に点火信号が与
えられる。これによりサイリスタTh1が導通して点火用
コンデンサC1 の電荷を放電させ、点火動作を行わせ
る。
【0062】内燃機関が始動した後、その回転速度が第
1の設定値N1 を超えると、図6の割込みルーチンによ
り始動時点火位置(第2の回転角度位置θ2 )での点火
が禁止される。このときCPU8は、図7のステップ3
において位置検出信号Vs3の発生位置θ3 をアイドリン
グ時の点火位置として選択するモードとなり、この点火
位置で位置検出信号Vs3が発生すると同時にポートB2
から点火指令信号を出力する。従って、アイドリング領
域では、第1の回転角度位置θ1 と第2の回転角度位置
θ2 との間に設定されたアイドリング時に適した回転角
度位置θ3 (図示の例では上死点前10°の位置)で位
置検出信号Vs3が発生した時に点火動作が行われる。
【0063】機関の回転速度が第2の設定値N2 を超え
ると、図7の割込みルーチンのステップ4において、ア
イドリング時の点火位置θ3 を選択するモードが解除さ
れ、図5のステップ4において、マイクロコンピュータ
により点火位置を制御するモードが開始されるため、図
4のメインルーチンにおいて演算された点火位置で点火
動作が行われる。
【0064】メインルーチンで演算される点火位置は、
第1の信号Vs1の発生位置(基準位置)から点火位置ま
で機関が回転するのに要する時間(点火位置計測時間)
ΔTの形で演算される。CPU8は第1の信号Vs1が発
生したことを検出したときに演算した点火位置の計測値
をマイクロコンピュータ内に設けられた点火用タイマに
セットしてその計測を開始させ、点火用タイマが点火位
置の計測を完了した時にポートB2 から点火指令信号を
出力する。
【0065】図1の点火制御装置を用いた場合の点火位
置θi の回転速度Nに対する特性の一例を図3に示し
た。
【0066】上記の例では、バッテリ充電用発電コイル
Wg の出力の零クロス点を特異点として検出して位置検
出信号を発生させるようにしたが、他の発電コイルの出
力の零クロス点を特異点として検出して位置検出信号を
発生させるようにしてもよい。また磁石式交流発電機内
の1つの発電コイルを、機関の回転角度位置の情報を得
るために専用に用いることができて、該発電コイルから
実質的にピーク位置の変動がない波形の出力を得ること
ができる場合には、該発電コイルの出力のピーク位置を
特異点として、該ピーク位置を検出する毎に位置検出信
号を発生するように位置検出回路を構成することもでき
る。
【0067】上記の例では、信号発生装置3が第1のパ
ルス信号Vp1を発生する間隔から機関の回転速度Nを演
算しているか、回転速度Nの演算を行うことなく、信号
発生装置3が出力するパルス信号の発生間隔(機関の1
回転するのに要する時間)Tnそのものを機関の回転速
度を与える変数として用いて、回転速度の判定や点火位
置の演算などを行わせるようにしてもよい。
【0068】上記の例では、信号発生装置が第2のパル
ス信号Vp2を発生する第2の回転角度位置θ2 を、始動
時の点火位置として適した位置に設定したが、第2のパ
ルス信号Vp2を発生する第2の回転角度位置θ2 をアイ
ドリング時に適した位置に設定し、信号発生装置が第2
のパルス信号を出力した後に位置検出回路11が位置検
出信号を出力する位置を始動時の点火位置として適した
位置に設定するようにして、機関の始動時には第2のパ
ルス信号が発生した後、位置検出回路が位置検出信号を
発生した位置で機関を点火し、機関の回転速度が第1の
設定値以上、第2の設定値以下になっている時(アイド
リング回転時)には、第2のパルス信号Vp2が発生した
位置で機関を点火し、回転速度が第2の設定値を超えた
ときに演算された点火位置計測時間ΔTの計測が完了し
た位置で機関を点火するようにしてもよい。
【0069】信号発生装置3が第2のパルス信号Vp2を
発生した後に位置検出回路11が位置検出信号を出力す
るように構成する場合の本発明に係わる内燃機関用点火
制御装置の構成例を図8以下に示した。
【0070】図8の例では、位置検出回路11が、比較
器CP1 と、抵抗R31ないしR36と、ダイオードD31と
からなっている。この例では、発電コイルWg の出力電
圧がダイオードD31と抵抗R31とを通して比較器CP1
の非反転入力端子に入力され、バッテリ4の電圧を抵抗
R32とR33とからなる分圧回路により分圧して得た設定
電圧Vf が比較器CP1 の反転入力端子に入力されてい
る。また比較器CP1の非反転入力端子と接地間に抵抗
R34が接続され、比較器CP1 の出力端子とバッテリ4
の正極端子との間、及び比較器CP1 の出力端子とCP
U8のポートA3 との間がそれぞれ抵抗R35及びR36を
通して接続されている。この例では、図1の例で設けら
れていた始動時点火信号出力回路12及び始動時点火信
号出力禁止回路13が省略され、常にCPU8がポート
B2 から点火指令信号を発生した時に点火信号出力回路
14´を通して点火回路1に点火信号が与えられるよう
になっている。点火信号出力回路14´の構成は、図1
の例で用いた非始動時点火信号出力回路14の構成と同
じである。その他の点は、図1に示した例と同様に構成
されている。
【0071】図8に示した点火装置の動作を示すタイミ
ングチャートを図9に示した。図9において、(A)は
信号発生装置3が発生するパルス信号を示し、(B)は
CPU8内の点火用タイマの計測動作を示す。また
(C)は点火回路1に与えられる点火信号Vi を示し、
(D),(E)及び(F)はそれぞれ発電コイルWg の
出力電圧波形、位置検出回路11が出力する位置検出信
号Vq,Vq´の波形、点火回路1の点火コイルIGの
一次コイルの誘起電圧V1 の波形を示している。なお図
9においては、横軸に時間tをとっている。
【0072】図8に示した例では、図9(E)に示した
ように、発電コイルWgの出力電圧が設定値(設定電圧
Vf の電圧値)未満の時に比較器CP1 の出力電圧が低
レベルの状態を保持し、発電コイルWgの出力電圧が設
定値以上になっている時に比較器CP1 の出力電圧が高
レベルの状態を保持する。この例では、磁石式交流発電
機が4極に構成されているため、発電コイルWgは、機
関の1回転当り2サイクルの交流電圧を出力する。そし
て、信号発生装置3が第2のパルス信号Vp2を発生した
後に位置検出回路11が位置検出信号Vq及びVq´を
順次発生するように、磁石式交流発電機の出力と信号発
生装置3の出力との位相関係が設定されている。図9
(E)においてVqは信号発生装置3が第2のパルス信
号Vp2を発生した後に最初に発生する位置検出信号を示
し、Vq´は信号発生装置3が第2のパルス信号Vp2を
発生した後2番目に発生する位置検出信号を示してい
る。
【0073】図9に示した例では、機関の回転速度の第
1の設定値を1000[rpm]とし、この第1の設定
値よりも低い領域を極低速領域としている。また回転速
度の第2の設定値を2000[rpm]とし、1000
[rpm]から2000[rpm]までの領域を低速領
域としている。
【0074】回転速度が第1の設定値1000[rp
m]未満の時には、第2のパルス信号Vp1が発生した後
時刻t1 で最初の位置検出信号Vqが発生した時にCP
U8が点火指令信号を発生する。したがって、回転速度
が第1の設定値未満の領域では、図9(C)に示すよう
に、位置検出信号Vqが発生した時に点火回路1に点火
信号Vi が与えられ、点火用コンデンサC1 が放電させ
られる。この放電時に点火コイルIGの一次コイルに電
圧V1 が誘起し、点火コイルの二次コイルに点火用の高
電圧が誘起して機関の点火動作が行われる。CPU8
は、第2のパルス信号Vp2が発生した後2番目の位置検
出信号Vq´が発生した時には、点火指令信号の発生を
行わない。
【0075】機関の回転速度が第1の設定値(1000
rpm)から第2の設定値(2000rpm)の値をと
る低速領域(アイドリング領域)では、時刻t2 で第2
のパルス信号Vp2が発生した時にCPU8が点火指令信
号を発生する。したがってこの領域では、時刻t2 で第
2のパルス信号Vp2が発生した時に点火回路1に点火信
号Vi が与えられて点火動作が行われる。時刻t2 で点
火指令信号を発生した後、位置検出信号Vqが発生する
が、CPU8はこの位置検出信号を認識しても点火指令
信号の出力を行わない。
【0076】回転速度が2000[rpm]を超える領
域では、図9の右端に示されたように、CPU8内の点
火用タイマが演算された点火位置計測時間ΔTの計測を
完了した時刻t3 で点火回路1に点火信号Vi が与えら
れて点火動作が行われる。このときCPUは、第2のパ
ルス信号Vp2及び位置検出信号Vs3による点火指令信号
の出力を禁止する。
【0077】上記のように、図8に示した例では、機関
の回転速度が第1の設定値未満の領域で、発電コイルの
出力電圧が設定値Vf に達して位置検出信号Vqが発生
した時に点火動作が行われる。発電コイルの出力電圧が
設定値Vf に達する位相は、回転速度の上昇に伴う発電
コイルの出力電圧の波高値の増大に伴って進んで行くた
め、位置検出信号Vqが立上るタイミングは回転速度の
上昇に伴って進角していく。
【0078】図10(A)は、回転速度の種々の値に対
して発電コイルの出力電圧Vgの半波の波形を示したも
ので、同図においてaないしdはそれぞれ回転速度が3
00,500,700及び900[rpm]のときの発
電機の出力電圧Vgの波形を示している。位置検出回路
11はこれらの電圧が設定電圧Vf 以上になっている期
間位置検出信号Vqを出力するため、回転速度が30
0,500,700及び900[rpm]のときに位置
検出回路11が出力する位置検出信号の波形はそれぞれ
図10(B)ないし(E)に示すようになる。
【0079】図10に示した例では、機関の上死点TD
Cで発電コイルWgの出力電圧がピークに達するように
磁石式交流発電機の固定子の取り付け位置が設定されて
いる。図10においてBTDCは機関の上死点よりも進
角側であることを示し、ATDCは機関の上死点よりも
遅角側であることを示している。
【0080】上記のように、位置検出信号Vqが発生す
るタイミングは回転速度の上昇に伴って進角していくた
め、機関の回転速度が第1の設定値未満になっている極
低速領域では、機関の回転速度の上昇に伴って点火位置
が徐々に進角していき、最終的には回転速度が第1の設
定値から第2の設定値までの範囲の値を示す低速領域
(アイドリング領域)での点火位置に収束する。したが
って、図8の点火装置によれば、図11に示すように、
機関の回転速度Nが第1の設定値N1 未満になっている
極低速領域で点火時期(点火位置に相当するタイミン
グ)tiが進角していき、回転速度が第1の設定値N1
から第2の設定値N2 までの値をとる低速領域では点火
時期tiが一定になり、回転速度が第2の設定値N2 を
超える中高速領域で点火時期tiが進角していく特性が
得られる。
【0081】図11の特性において、機関の始動時の点
火時期tiの進角量Δt1 を十分に小さくしておくこと
により始動時にケッチンが生じるのを防ぐことができ、
固定点火位置を適当なタイミングに設定したおくことに
より、アイドリング領域での回転を安定にすることがで
きる。
【0082】また図11に示したように、機関の極低速
時に点火時期を徐々に進角させて低速領域での点火時期
に収束させるようにすると、回転速度が極低速領域から
低速領域に入る際に点火時期をステップ状に進角させる
場合に比べて機関の回転を安定にすることができる。
【0083】なお図11に示した例では、回転速度が第
2の設定値N2 を超える中高速領域で点火時期が直線的
に進角しているが、回転速度が第2の設定値N2 を超え
る領域の点火時期(点火位置)はCPU8により演算さ
れる点火位置計測時間ΔTにより決まるため、回転速度
が第2の設定値N2 を超える領域での点火特性は、CP
U8による演算内容(機関側の要求により決まる。)に
より相違する。
【0084】図8の点火装置において、CPU8が実行
するプログラムのアルゴリズムの一例を示すフローチャ
ートを図12及び図13に示した。
【0085】図12は信号発生装置が第1のパルス信号
Vp1を発生する毎に実行される割り込みルーチンを示し
たもので、この割り込みルーチンでは、先ずステップ1
で前回の第1のパルス信号の発生時刻から今回の第2の
パルス信号の発生時刻までの時間(機関が1回転するの
に要した時間)Tnを読込み、読み込んだ時間TnをR
AMに格納する。次いでステップ2でこの時間Tnを回
転速度の第2の設定値N2 に相応する時間T2 と比較す
る。その結果、T2 <Tn(N<N2 )であるときに
は、ステップ3に進んで時間Tnが回転速度の第1の設
定値N1 に相応する値T1 を超えているか否か(N<N
1 であるか否か)を判定する。その結果、Tn>T1 で
あるときには、ステップ4に進んで位置検出信号Vqの
立上りのエッジで点火を行うことを許可し、メインルー
チンに戻る。メインルーチンの構成は、図4に示したも
のと同様である。ステップ3においてTn≦T1 (N≧
N1)であると判定されたときには、ステップ5に進ん
で第2のパルス信号Vp2の発生位置(固定点火位置)で
の点火を許可し、位置検出信号Vqの立上りのエッジで
の点火を禁止してメインルーチンに戻る。
【0086】またステップ2において、T2 ≧Tn(N
≧N2 )であると判定されたときには、ステップ6に進
んで演算された点火位置計測時間ΔTにより点火位置を
定めることを許可し、固定点火位置(第2のパルス信号
の発生位置)で点火を行うこと及び位置検出信号Vqの
立上りエッジで点火を行うことを禁止してメインルーチ
ンに戻る。
【0087】図12のステップ4で位置検出信号Vq の
立上りのエッジで点火を行うことが許可されている状態
で、CPU8が位置検出信号Vq ,Vq ´の立上りのエ
ッジを認識したときに図13の割込みルーチンが実行さ
れる。この割り込みルーチンのステップ1では、CPU
8が認識した位置検出信号の立上りのエッジが第1のパ
ルス信号Vp1が発生した後最初に認識されたエッジであ
るか否か(最初の位置検出信号Vq であるか否か)を判
定し、最初のエッジである場合には、ステップ2に進ん
で点火指令信号を出力する。ステップ1で最初のエッジ
でないと判定されたときには、何もしないで(位置検出
信号Vq ´の立上りのエッジで点火指令信号を発生させ
ることなく)メインルーチンに戻る。
【0088】図14は機関の始動時の点火位置を位置検
出信号により定めるようにした点火装置の他の構成例を
示したもので、この例では、位置検出回路11が発電コ
イルWgの出力電圧のピーク点を特異点として検出する
ピーク検出回路からなっている。位置検出回路11の出
力は、抵抗R40を通してCPU8のポートA3 に入力さ
れている。CPU8のポートに入力される電圧を制限す
るため、ポートA3 と接地間にツェナーダイオードZD
1 が接続されている。
【0089】図14に示した位置検出回路11は、PN
PトランジスタTR31及びTR32とダイオードD32及び
D33と、抵抗R37ないしR39と、コンデンサC31とから
なっている。このピーク検出回路では、発電コイルWg
が正の半サイクルの電圧を発生したときにダイオードD
32と抵抗R37とトランジスタTR31のエミッタベース回
路とコンデンサC31とを通して電流が流れ、トランジス
タTR31がオン状態になる。トランジスタTR31がオン
状態にあるときには、トランジスタTR32がオフ状態に
保たれるため、位置検出信号11は出力を発生しない。
発電コイルWgの正の半サイクルの出力電圧がピークに
達するとコンデンサC31に充電電流が流れなくなるた
め、トランジスタTR31がオフ状態になる。トランジス
タTR31がオフ状態になるとトランジスタTR32にベー
ス電流が流れて該トランジスタTR32がオン状態になる
ため、位置検出回路11が出力信号を発生する。
【0090】なお一般にピーク検出回路は、発電コイル
の一方の半サイクルの電圧で充電されるコンデンサと、
該コンデンサに充電電流が流れている間駆動信号が与え
られてオン状態を保持するスイッチ素子と、該スイッチ
素子がオン状態からオフ状態になったときに出力信号を
発生する回路とにより構成することができ、その構成は
図14に示した例に限定されない。
【0091】図14に示した点火装置において、位置検
出回路11が出力する位置検出信号Vsの波形を図15
(C)に示した。図15の(A)及び(B)はそれぞれ
信号発生装置が出力するパルス信号の波形及び磁石式交
流発電機の発電コイルWgが出力する正の半サイクルの
電圧Vgの波形を示している。CPU8は機関の回転速
度が第1の設定値N1 未満のときに第2のパルス信号V
p2が発生した後に最初に発生する位置検出信号Vsの立
上りで点火指令信号を発生する。この点火指令信号によ
り図15(D)に示すように点火装置に点火信号Viが
与えられる。図15(B)及び(C)において、実線で
示した波形は機関の回転速度が第1の設定値よりも低い
ある値を示しているときの波形を示し、破線で示した波
形は実線で示した波形が得られる回転速度よりも更に低
い回転速度における波形を示している。これらから明ら
かなように、発電コイルの出力電圧のピーク位置は回転
速度が変化してもほぼ一定の位置保持する。この例で
は、機関の上死点TDCよりも僅かに遅角した位置で発
電コイルの出力電圧の正の半サイクルの電圧がピークに
達するように設定されている。
【0092】図14に示した点火装置によると、図16
に示したように、回転速度が第1の設定値N1 未満のと
きに上死点TDCよりも僅かに遅角した位置(位置検出
信号Vsの発生位置)で点火が行われ、回転速度が第1
の設定値N1 から第2の設定値N2 までの値を示す領域
では第2のパルス信号Vp2の発生位置で点火が行われ
る。また回転速度が第2の設定値N2 を超える領域で
は、CPU8により演算された点火位置で点火が行われ
る。この例では、発電コイルWgの正の半サイクルの出
力電圧のピーク位置を適当に設定しておくことにより、
始動時にケッチンが生じるのを防ぐことができ、第2の
パルス信号Vp2の発生位置を適当に設定しておくことに
より、アイドリング領域等の低速領域での回転を安定に
することができる。
【0093】図14に示した例では、CPU8が位置検
出回路11の出力信号を認識したときに点火信号出力回
路14を通して点火回路1に点火信号を与えるようにし
ているが、図1に示した例と同様に、位置検出回路11
が位置検出信号を発生したときにオア回路15を通して
点火回路1に点火信号を与えるように構成することもで
きる。ピーク検出回路からなる位置検出回路15からオ
ア回路15を通して点火回路1に点火信号を与えるよう
にする場合の装置の構成例を図17に示した。図17の
点火装置の構成は、位置検出回路11がピーク検出回路
からなっている点、及び位置検出回路11が第2のパル
ス信号Vp2の発生位置よりも遅れた位置で位置検出信号
を発生する点、及び図1に示された始動時点火信号出力
回路12が省略されている点、及び始動時点火信号出力
禁止回路13のトランジスタのコレクタがピーク検出回
路のコンデンサC31の非接地側の端子に接続されている
点を除き、図1に示した例と同様である。
【0094】図17のように構成した場合には、機関の
回転速度が第1の設定値を超えている時に、CPU8が
ポートB1 から禁止信号を出力する。このとき、始動時
点火信号出力禁止回路13がピーク検出回路のコンデン
サC31を短絡するため、トランジスタTR31はオン状態
を保持し、トランジスタTR32はオフ状態を保持する。
したがって、機関の回転速度が第1の設定値を超えてい
る状態では、図18(D)に示したように、位置検出回
路11からオア回路15に与えられる点火信号Vi1が零
に保たれる。
【0095】図14及び図17に示した点火制御装置に
おいては、位置検出回路11をピーク検出回路により構
成したが、これらの点火制御装置において、位置検出回
路を零クロス検出回路により構成することもできる。
【0096】上記の説明では、点火回路1としてコンデ
ンサ放電式の回路を用いるとしたが、電流遮断形の点火
回路が用いられる場合にも本発明を適用することができ
る。
【0097】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし9に記載
された発明によれば、信号発生装置が遅角した位置で発
生する第2のパルス信号と、内燃機関により駆動される
磁石式交流発電機の出力波形の特異点を検出することに
より発生させた位置検出信号とを用いて、機関の始動時
及び低速時の点火位置を定めるようにしたので、信号発
生装置の構成を複雑にすることなく、始動時及び低速時
(アイドリング時)の点火位置の制御をきめ細かく行っ
て、機関の始動性を良好にするとともに、機関のアイド
リング時の回転を安定させることができる利点がある。
【0098】特に請求項10に記載した発明によれば、
機関の回転速度が第1の設定値よりも低い領域(極低速
領域)で点火位置が徐々に進角して、回転速度が第1の
設定値から第2の設定値までの範囲の値を示す低速領域
(アイドリング領域)での点火位置に収束する特性を得
ることができるため、極低速領域から低速領域に入る際
に点火位置をステップ状に進角させる場合よりも更に低
速時の機関の動作を安定に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内燃機関用点火制御装置の構成
例を示した回路図である。
【図2】図1の各部の電圧の波形図である。
【図3】図1の点火制御装置により得られる点火特性の
一例を示した線図である。
【図4】図1の点火制御装置のCPUが実行するプログ
ラムのメインルーチンのアルゴリズムの一例を示したフ
ローチャートである。
【図5】図1の点火制御装置において信号発生装置が第
1のパルス信号を出力した時にCPUが実行するプログ
ラムの割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフ
ローチャートである。
【図6】図1の点火制御装置において信号発生装置が第
2のパルス信号を出力した時にCPUが実行するプログ
ラムの割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフ
ローチャートである。
【図7】図1の点火制御装置において位置検出回路が位
置検出信号を出力した時にCPUが実行するプログラム
の割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフロー
チャートである。
【図8】本発明に係わる点火制御装置の他の構成例を示
した回路図である。
【図9】図8の装置の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図10】図8に示した装置の発電コイルの出力電圧の
半波の波形と、位置検出回路が出力する内検出信号とを
回転速度をパラメータにとって示した波形図である。
【図11】図8に示した点火制御装置により得られる点
火特性の一例を示した線図である。
【図12】図8の点火制御装置において信号発生装置が
第1のパルス信号を発生したときにCPUが実行するプ
ログラムのアルゴリズムの一例を示したフローチャート
である。
【図13】図8の点火制御装置において位置検出信号が
発生したときにCPUが実行するプログラムのアルゴリ
ズムの一例を示したフローチャートである。
【図14】本発明に係わる点火制御装置の他の構成例を
示した回路図である。
【図15】図14の点火制御装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図16】図14の点火制御装置により得られる点火特
性の一例を示した線図である。
【図17】本発明に係わる点火制御装置の更に他の構成
例を示した回路図である。
【図18】図17の装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1…点火回路、2…磁石式交流発電機、3…信号発生装
置、4…バッテリ、8…CPU、9…第1の波形整形回
路、10…第2の波形整形回路、11…位置検出回路、
12…始動時点火信号出力回路、Wg …発電コイル、W
s …信号コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 高広 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 3G019 AB01 AC01 AC03 BA02 BA05 BA07 BA09 CB20 DC06 EB06 FA31 GA03 GA05 3G022 BA01 BA03 BA07 CA01 CA03 DA01 DA02 EA01 EA07 FA06 FB19 GA02 GA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の上死点よりも進角した位置に
    設定された第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位
    置よりも遅角した位置に設定された第2の回転角度位置
    でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発
    生する信号発生装置と、前記内燃機関により駆動される
    磁石式交流発電機内に設けられた発電コイルの出力波形
    の特異点を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検
    出回路とを設けて、前記第1のパルス信号が発生してか
    ら第2のパルス信号が発生するまでの間に前記位置検出
    信号が少なくとも1回発生するように前記信号発生装置
    の出力と発電コイルの出力との間の位相関係を設定して
    おき、 前記内燃機関の始動時及び前記内燃機関の回転速度が設
    定値よりも低い時には、前記信号発生装置が第2のパル
    ス信号を出力した時または、前記位置検出回路が位置検
    出信号を発生した時に前記内燃機関を点火し、 前記内燃機関の回転速度が前記設定値を超えている時に
    は前記内燃機関の回転速度を含む制御条件に対して演算
    された回転角度位置で前記内燃機関を点火するように前
    記内燃機関の点火位置を制御する内燃機関点火制御方
    法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の上死点よりも進角した位置に
    設定された第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位
    置よりも遅角した位置に設定された第2の回転角度位置
    でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発
    生する信号発生装置と、前記内燃機関により駆動される
    磁石式交流発電機内に設けられた発電コイルの出力波形
    の特異点を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検
    出回路とを設けて、前記第1のパルス信号が発生してか
    ら第2のパルス信号が発生するまでの間に前記位置検出
    信号が少なくとも1回発生するように前記信号発生装置
    の出力と発電コイルの出力との間の位相関係を設定して
    おき、 前記内燃機関の始動時及びその回転速度が第1の設定値
    よりも低い時には、前記信号発生装置が第2のパルス信
    号を出力した時に前記内燃機関を点火し、 前記内燃機関の回転速度が前記第1の設定値から該第1
    の設定値よりも高い第2の設定値までの範囲にあるとき
    には前記第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との
    間で前記位置検出信号が位置検出信号を発生した時に前
    記内燃機関を点火し、 前記内燃機関の回転速度が前記第2の設定値を超えてい
    る時には前記内燃機関の回転速度を含む制御条件に対し
    て演算された回転角度位置で前記内燃機関を点火するよ
    うに前記内燃機関の点火位置を制御する内燃機関点火制
    御方法。
  3. 【請求項3】 内燃機関の回転角度位置が回転速度に応
    じて予め定めておいた特定の回転角度位置に一致したこ
    とが検出された時に前記内燃機関を点火するように該内
    燃機関の点火位置を制御する低速時点火位置制御手段
    と、少なくとも前記内燃機関の回転速度を制御条件とし
    て演算された点火位置が検出された時に前記内燃機関を
    点火するように前記内燃機関の点火位置を制御する定常
    時点火位置制御手段とを備え、前記内燃機関の始動時及
    び該内燃機関が設定値以下の回転速度で回転している時
    には前記低速時点火位置制御手段により前記内燃機関の
    点火位置を定め、前記内燃機関が前記設定値を超える回
    転速度で回転している時には前記定常時点火位置制御手
    段により前記内燃機関の点火位置を定める内燃機関用点
    火制御装置において、 前記内燃機関の上死点よりも進角した位置に設定された
    第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置よりも遅
    角した位置に設定された第2の回転角度位置でそれぞれ
    第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発生する信号
    発生装置と、前記内燃機関により駆動される磁石式交流
    発電機内に設けられた発電コイルの出力の波形の特異点
    を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検出回路と
    を備え、 前記第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で
    前記位置検出信号が少なくとも1回発生するように前記
    信号発生装置の出力と発電コイルの出力との間の位相関
    係が設定され、 前記低速時点火位置制御手段は、前記内燃機関の始動時
    及び前記内燃機関の回転速度が第1の設定値よりも低い
    時には前記信号発生装置が第2のパルス信号を発生した
    時に前記内燃機関を点火し、前記内燃機関の回転速度が
    前記第1の設定値から該第1の設定値よりも高い第2の
    設定値までの範囲にある時には、前記第1の回転角度位
    置と第2の回転角度位置との間で前記位置検出回路が位
    置検出信号を発生した時に前記内燃機関を点火するよう
    に構成され、 前記定常時点火位置制御手段は、前記内燃機関の回転速
    度が前記第2の設定値を超えている時に前記演算された
    点火位置で前記内燃機関を点火するように構成されてい
    ることを特徴とする内燃機関用点火制御装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出回路は、前記発電コイルの
    出力波形の零クロス点を前記特異点として検出する零ク
    ロス検出回路からなっている請求項3に記載の内燃機関
    用点火制御装置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出回路は、前記発電コイルの
    出力波形のピーク点を前記特異点として検出するピーク
    検出回路からなっている請求項3に記載の内燃機関用点
    火制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の上死点よりも進角した位置に
    設定された第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位
    置よりも遅角した位置に設定された第2の回転角度位置
    でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発
    生する信号発生装置と、前記内燃機関により駆動される
    磁石式交流発電機内に設けられた発電コイルの出力波形
    の特異点を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検
    出回路とを設けて、前記第2のパルス信号が発生した後
    に前記位置検出信号が発生するように前記信号発生装置
    の出力と発電コイルの出力との間の位相関係を設定して
    おき、 前記内燃機関の始動時及びその回転速度が第1の設定値
    よりも低い時には、前記位置検出信号が発生した時に前
    記内燃機関を点火し、 前記内燃機関の回転速度が前記第1の設定値から該第1
    の設定値よりも高い第2の設定値までの範囲にあるとき
    には前記第2のパルス信号が発生した時に前記内燃機関
    を点火し、 前記内燃機関の回転速度が前記第2の設定値を超えてい
    る時には前記内燃機関の回転速度を含む制御条件に対し
    て演算された回転角度位置で前記内燃機関を点火するよ
    うに前記内燃機関の点火位置を制御する内燃機関点火制
    御方法。
  7. 【請求項7】 内燃機関の回転角度位置が特定の回転角
    度位置に一致したことが検出された時に前記内燃機関を
    点火するように該内燃機関の点火位置を制御する低速時
    点火位置制御手段と、少なくとも前記内燃機関の回転速
    度を制御条件として演算された点火位置が検出された時
    に前記内燃機関を点火するように前記内燃機関の点火位
    置を制御する定常時点火位置制御手段とを備え、前記内
    燃機関の始動時及び該内燃機関が設定値以下の回転速度
    で回転している時には前記低速時点火位置制御手段によ
    り前記内燃機関の点火位置を定め、前記内燃機関が前記
    設定値を超える回転速度で回転している時には前記定常
    時点火位置制御手段により前記内燃機関の点火位置を定
    める内燃機関用点火制御装置において、 前記内燃機関の上死点よりも進角した位置に設定された
    第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置よりも遅
    角した位置に設定された第2の回転角度位置でそれぞれ
    第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発生する信号
    発生装置と、前記内燃機関により駆動される磁石式交流
    発電機内に設けられた発電コイルの出力の波形の特異点
    を検出する毎に位置検出信号を出力する位置検出回路と
    を備え、 前記第2の回転角度位置よりも遅角した位置で前記位置
    検出信号が発生するように前記信号発生装置の出力と発
    電コイルの出力との間の位相関係が設定され、 前記低速時点火位置制御手段は、前記内燃機関の始動時
    及び前記内燃機関の回転速度が第1の設定値よりも低い
    時には前記位置検出信号が発生した時に前記内燃機関を
    点火し、前記回転速度が前記第1の設定値から該第1の
    設定値よりも高い第2の設定値までの範囲にあるときに
    は前記信号発生装置が第2のパルス信号を発生した時に
    前記内燃機関を点火するように構成され、 前記定常時点火位置制御手段は、前記内燃機関の回転速
    度が前記第2の設定値を超えている時に前記演算された
    点火位置で前記内燃機関を点火するように構成されてい
    ることを特徴とする内燃機関用点火制御装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検出回路は、前記発電コイルの
    出力波形の零クロス点を前記特異点として検出する零ク
    ロス検出回路からなっている請求項7に記載の内燃機関
    用点火制御装置。
  9. 【請求項9】 前記位置検出回路は、前記発電コイルの
    出力波形のピーク点を前記特異点として検出するピーク
    検出回路からなっている請求項7に記載の内燃機関用点
    火制御装置。
  10. 【請求項10】 内燃機関の回転角度位置が特定の回転
    角度位置に一致したことが検出された時に前記内燃機関
    を点火するように該内燃機関の点火位置を制御する低速
    時点火位置制御手段と、少なくとも前記内燃機関の回転
    速度を制御条件として演算された点火位置が検出された
    時に前記内燃機関を点火するように前記内燃機関の点火
    位置を制御する定常時点火位置制御手段とを備え、前記
    内燃機関の始動時及び該内燃機関が設定値以下の回転速
    度で回転している時には前記低速時点火位置制御手段に
    より前記内燃機関の点火位置を定め、前記内燃機関が前
    記設定値を超える回転速度で回転している時には前記定
    常時点火位置制御手段により前記内燃機関の点火位置を
    定める内燃機関用点火制御装置において、 前記内燃機関の上死点よりも進角した位置に設定された
    第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置よりも遅
    角した位置に設定された第2の回転角度位置でそれぞれ
    第1のパルス信号及び第2のパルス信号を発生する信号
    発生装置と、前記内燃機関により駆動される磁石式交流
    発電機内に設けられた発電コイルの一方の極性の出力電
    圧が設定値に達する毎に位置検出信号を出力する位置検
    出回路とを備え、 前記第2の回転角度位置よりも遅角した位置で前記位置
    検出信号が発生するように前記信号発生装置の出力と発
    電コイルの出力との間の位相関係が設定され、 前記低速時点火位置制御手段は、前記内燃機関の始動時
    及び前記内燃機関の回転速度が第1の設定値よりも低い
    時には前記位置検出信号が発生した時に前記内燃機関を
    点火し、前記回転速度が前記第1の設定値から該第1の
    設定値よりも高い第2の設定値までの範囲にあるときに
    は前記信号発生装置が第2のパルス信号を発生した時に
    前記内燃機関を点火するように構成され、 前記定常時点火位置制御手段は、前記内燃機関の回転速
    度が前記第2の設定値を超えている時に前記演算された
    点火位置で前記内燃機関を点火するように構成されてい
    ることを特徴とする内燃機関用点火制御装置。
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