JP2001200736A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2001200736A
JP2001200736A JP2000010376A JP2000010376A JP2001200736A JP 2001200736 A JP2001200736 A JP 2001200736A JP 2000010376 A JP2000010376 A JP 2000010376A JP 2000010376 A JP2000010376 A JP 2000010376A JP 2001200736 A JP2001200736 A JP 2001200736A
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internal combustion
combustion engine
intake
valve
exhaust
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JP2000010376A
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Masaaki Tanaka
正明 田中
Isao Matsumoto
功 松本
Masaji Katsumata
正司 勝間田
Keiji Yotsueda
啓二 四重田
Hideyuki Nishida
秀之 西田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関1が過熱状態にあるか、または過熱状
態に至ることが予測されるとき、燃費の悪化を生じさせ
ることなく、内燃機関1の温度を低下させる手段を備え
た内燃機関の制御装置を提供する。 【解決手段】内燃機関1が過熱状態もしくは過熱状態に
なると予想される場合は、吸・排気弁28a,28b,
29a,29bの開閉作動状態を変更することにより前
記内燃機関1の温度を低下させる。吸・排気弁28a,
28b,29a,29bのバルブタイミングを変化させ
て気筒内への吸入空気量を低減させ、または一気筒内に
複数の吸気弁28a,28bを有するときは、その一部
28bを閉状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関が過熱し
たとき、または内燃機関が過熱状態になると予想される
場合に内燃機関の温度を低下させる内燃機関の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の過熱状態に気づかずに走行を
続け、内燃機関の破損を招来することを回避するため、
例えば特開平8−246932公報にエンジン過熱の発
生を防止又は遅らせることができるエンジンの制御装置
が開示されている。
【0003】この装置は、エンジン温度検出手段と、検
出されたエンジン温度に基づいてエンジンが過熱状態に
至ることを予測する過熱予測手段と、過熱予測がされた
ときに、運転状態に応じた燃料量よりも多量の燃料をエ
ンジンに供給することでシリンダ、ピストン等を冷却
し、エンジン温度の上昇を停止または抑制する過熱抑制
手段と、を備えるものである。
【0004】この装置によれば検出エンジン温度に基づ
いて、例えば検出エンジン温度が所定のしきい温度を超
えたとき、又は温度上昇速度が所定値以上の状態が所定
時間以上継続したときは、エンジンが過熱状態になるこ
とを予測し、余剰燃料を供給してシリンダ、ピストン等
を冷却してエンジンが過熱状態になるのを防止または遅
らせることができる。これらの場合、燃料噴射弁の開時
間を、最適燃料噴射量より過熱抑制用燃料量だけ過剰の
過熱抑制時燃料量に応じた時間に制御すること、及び燃
料噴射を継続しつつ点火のみを停止する気筒休止運転を
行うことが示されている。一方、内燃機関の過熱時に
は、点火遅角制御により燃焼室内における燃焼温度を下
げてエンジン出力を抑え、内燃機関の過熱を防ぐ方法も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の余剰燃
料の供給による過熱抑制方法によれば、燃料消費量が増
加して燃費が悪くなるという問題があった。また点火遅
角制御では、点火時期の遅れによって燃料が十分に燃焼
しない状態で排出されるのでエミッションが悪化する欠
点がある。本発明は上述のような問題点に鑑みてされた
ものであり、内燃機関が過熱状態にあるか、または過熱
状態に至ることが予測されるとき、燃費や内燃機関の燃
焼状態を悪化させることなく、内燃機関の温度を低下さ
せる手段を備えた内燃機関の制御装置を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のような手段を採用した。すなわち、気筒
内に吸・排気弁を備えた内燃機関であって、内燃機関が
過熱状態もしくは過熱状態になると予想される場合は、
吸・排気弁の開閉作動状態を変更することにより、前記
内燃機関の温度を低下させる手段を備えたことを特徴と
する。
【0007】本発明では、吸・排気弁の開閉作動状態を
変化させることでηv(1サイクル当たりの行程容積V
sに対して実際に吸入される空気の容積(Va)の比)
を小さくすることができ、気筒内での燃焼を抑制し内燃
機関の温度を低下させることができる。
【0008】内燃機関の発熱量を減らしその温度を低下
させることは、吸気弁のリフト量を小さくして新気の吸
入量自体を減らすことの他、(1)吸気の開始時期を遅ら
せること、(2)吸気の終了時期を早めること、または(3)
排気の時期を早めること、及び(4)排気の終了時期を遅
くすること、等の方法によって達成できる。これらの方
法に対応して(1)吸気弁の開時期を遅くすること、(2)吸
気弁の閉時期を早くすること、または(3)排気弁の開時
期を早くすること、及び(4)排気弁の閉時期を遅くする
こと、等によって吸入空気量が減少し、または気筒内で
の燃料の燃焼時間が短縮されるので内燃機関の発熱量が
低下する。また以上の方法は可能な限りこれらを組み合
わせて実施してもよい。
【0009】吸・排気弁のカムリフト量及び開閉時期を
変化させるには、例えばタイミングベルトで駆動される
部分とカムシャフトに固定される部分とを分割して、そ
の間に設けた内外周ヘリカルスプラインを油圧で軸方向
に移動させることにより両者の位相を異ならせるもの、
またカムと吸・排気弁との間に油圧室を設け、この油圧
室内の油量をソレノイドバルブ等で調整するもの、など
の種々の公知の可変動弁システムを採用することができ
る。
【0010】一気筒内に複数の吸気弁を有する内燃機関
では、この複数の吸気弁の一部を閉状態にして吸入空気
量を低減させてもよい。例えば、一気筒内に吸気弁と排
気弁がそれぞれ2個ずつ設けられた4バルブエンジンで
は、片側の吸気弁の作動を停止し、これを閉状態に保持
することが考えられる。この場合は、吸入空気量を自由
に、かつ大幅に低減できる。なお、吸・排気弁の作動を
容易にコントロールするためには、クランクシャフトに
連動するカムシャフトの回転により作動し、クランクシ
ャフトの回転に同期して作動する吸・排気弁ではなく、
クランクシャフトの回転に同期せずに、独立してその作
動をコントロールできる電磁駆動弁を採用すれば、吸・
排気弁の開閉時期を自由に設定できる。電磁駆動弁とは
磁力を利用して吸気弁及び排気弁を開閉駆動する電磁駆
動式の動弁機構を備えたものである。
【0011】本発明では、内燃機関が過熱状態もしくは
過熱状態になると予想される場合か否かは、通常は水温
が所定の温度値を超えたか否かで判断することができ
る。また電磁駆動弁を備えた内燃機関では、アクチュエ
ータを作動させるコイルの温度を測定して内燃機関の過
熱状態を判断することができる。さらにそのコイルに印
加される電流量、すなわちアクチュエータの作動のため
に消費される電流量と水温との相関関係を示すマップに
基づき、電流量を測定することによって水温を推定する
ことができるので、これに基づいて内燃機関の過熱状態
を検出することも可能である。
【0012】上記のように構成された内燃機関の制御装
置では、内燃機関の温度が所定温度以上であるときは、
吸・排気弁の開閉動作を種々変更することで吸入空気量
を減少させ、または燃焼室での燃料の燃焼時間を短くし
て内燃機関の発生熱量を抑制し、走行状態を確保しつつ
内燃機関の温度の上昇を制限し、または内燃機関の温度
を下げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の制
御装置を、電磁駆動弁を備えた内燃機関についての実施
の形態を説明する。この実施の形態では、複数の吸気弁
を備えた4サイクルエンジンにおいて、片側の吸気弁の
作動を停止させる場合について述べる。図1は、本発明
に係る電磁駆動弁を有する内燃機関の概略構成を示すも
のであり、図2はその電磁駆動弁の配置状態を示す。図
1及び図2に示す内燃機関1は、4個の気筒21を備え
るとともに、各気筒21内に直接燃料を噴射する燃料噴
射弁32を具備し、また各気筒21に吸気弁28a,2
8bと排気弁29a,29bをそれぞれ2個ずつ設けた
4サイクルのガソリンエンジンである。
【0014】前記内燃機関1は、複数の気筒21及び冷
却水路1cが形成されたシリンダブロック1bと、この
シリンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッ
ド1aとを備えている。前記シリンダブロック1bに
は、機関出力軸であるクランクシャフト23が回転自在
に支持され、このクランクシャフト23は、各気筒21
内に摺動自在に装填されたピストン22とコンロットを
介して連結されている。前記ピストン22の上方には、
ピストン22の頂面とシリンダヘッド1aの壁面とに囲
まれた燃焼室24が形成されている。前記シリンダヘッ
ド1aには、燃焼室24に臨むよう点火栓25が取り付
けられ、この点火栓25には、この点火栓25に駆動電
流を印加するためのイグナイタ25aが接続されてい
る。前記シリンダヘッド1aには、2つの吸気ポート2
6の開口端と2つの排気ポート27の開口端とが燃焼室
24に臨むよう形成されるとともに、その噴孔が燃焼室
24に臨むよう燃料噴射弁32が取り付けられている。
【0015】前記吸気ポート26の各開口端は、シリン
ダヘッド1aに進退自在に支持された吸気弁28a,2
8bによって開閉されるようになっており、これら吸気
弁28a,28bは、シリンダヘッド1aに設けられた
電磁駆動機構30(以下、吸気側電磁駆動機構30とい
う)によって開閉駆動されるようになっている。前記排
気ポート27の各開口端は、シリンダヘッド1aに進退
自在に支持された排気弁29a,29bにより開閉され
るようになっており、これら排気弁29a,29bは、
シリンダヘッド1aに設けられた電磁駆動機構31(以
下、排気側電磁駆動機構31という)によって開閉駆動
されるようになっている。
【0016】ここで吸気側電磁駆動機構30と排気側電
磁駆動機構31の具体的な構成について述べる。なお、
吸気側電磁駆動機構30と排気側電磁駆動機構31とは
同様の構成であるため、吸気側電磁駆動機構30のみを
例に挙げて説明する。図3は吸気側電磁駆動弁30の構
成を示す断面図である。図面において内燃機関1のシリ
ンダヘッド1aは、シリンダブロック1bの上面に固定
されるロアヘッド10と、このロアヘッド10の上部に
設けたアッパヘッド11とを備える。前記ロアヘッド1
0には、各気筒21に対応した吸気ポート26が形成さ
れ、各吸気ポート26の燃焼室24側の開口端には、吸
気弁28の弁体28aが着座する弁座12が設けられて
いる。ロアヘッド10には、各吸気ポート26の内壁面
からこのロアヘッド10の上面にかけて断面円形の貫通
孔が形成され、この貫通孔には、この貫通孔に挿通され
る吸気弁28の弁軸28bを進退自在に案内する筒状の
バルブガイド13が挿入されている。
【0017】またアッパヘッド11は第1コア301及
び第2コア302が嵌入される断面円形のコア取付孔1
4が設けられ、このコア取付孔14は前記バルブガイド
13と軸心が同一となる位置にある。またコア取付孔1
4は下部が径大に形成され、その上部の径小部14aと
下部の径大部14bを備えている。前記径小部14aに
は、軟磁性体からなる環状の第1コア301と第2コア
302とが所定の間隙303をおいて軸方向に直列に嵌
挿されている。これらの第1コア301の上端と第2コ
ア302の下端には、それぞれフランジ301aとフラ
ンジ302aが形成され、第1コア301は上方から、
また第2コア302は下方からそれぞれコア取付孔14
に嵌挿され、フランジ301aとフランジ302aがコ
ア取付孔14の縁部に当接することにより第1コア30
1と第2コア302の位置決めがされて、前記間隙30
3が所定の距離に保持される。さらに第1コア301の
上方には筒状のアッパキャプ305が設けられ、これは
その下端に形成したフランジ部305aにボルト304
を貫通させてアッパヘッド11の上面に固定される。こ
のときフランジ部305aを含むアッパキャップ305
の下端が第1コア301の上面周縁部に当接し、これを
保持することで第1コア301がアッパヘッド11に固
定される。
【0018】一方、第2コア302の下部には環状のロ
アキャップ307が設けられ、その外周にはボルト30
7が貫通し、前記径小部14aと径大部14bの段部に
おける下向きの段差面に固定される。このときロアキャ
ップ307が第1コア302の下面周縁部に当接し、こ
れを保持することで第1コア301がアッパヘッド11
に固定される。前記第1コア301の前記間隙303側
の面に形成した溝部内は、第1の電磁コイル308が装
着されており、他方、前記第2コア302の間隙303
側の面には同様に第2の電磁コイル309が装着され、
これらに第1の電磁コイル308と第2の電磁コイル3
09は互いに向き合って配置されている。前記間隙30
3の中間には、軟磁性体からなる環状のアーマチャ31
1が配置されている。このアーマチャ311の中心から
上下方向に延出し、その上部の基端が前記第1コア30
1の中心を通ってその上方のアッパキャップ305内ま
で至るとともに、その下方の先端部が第2コア302の
中心を通ってその下方の径大部14b内に至る円柱状の
アーマチャシャフト310が設けられ、このアーマチャ
シャフト310は軸方向に進退自在に保持されている。
【0019】前記アッパキャップ305内に延出したア
ーマチャシャフト310の基端には円板状のアッパリテ
ーナ312が接合されるとともに、前記アッパキャップ
305の上部開口部にはアジャストボルト313が螺着
され、これらアッパリテーナ312とアジャストボルト
313との間には、アッパスプリング314が介在して
いる。なお、前記アジャストボルト313と前記アッパ
スプリング314との当接面には、前記アッパキャップ
305の内径と略同径の外径を有するスプリングシート
315が介装されている。一方、前記大径部12b内に
延出したアーマチャシャフト310の先端部は、吸気弁
28の弁軸28bの基端部281と当接している。この
基端部28dの外周には円盤状のロアリテーナ28cが
接合されており、そのロアリテーナ28cの下面とロア
ヘッド10の上面との間には、ロアスプリング316が
介在している。
【0020】このように構成された吸気側電磁駆動機構
30では、第1の電磁コイル308及び第2の電磁コイ
ル309に励磁電流が印加されていないときは、アーマ
チャシャフト310がアッパスプリング314による下
方(すなわち、吸気弁28を開弁させる方向)への付勢
力と、吸気弁28がロアスプリング316による上方
(すなわち、吸気弁28を閉弁させる方向)への付勢力
が作用し、その結果、アーマチャシャフト310及び吸
気弁28が互いに当接して所定の位置に弾性支持された
状態、いわゆる中立状態に保持される。なお、アッパス
プリング314とロアスプリング316の付勢力は、前
記アーマチャ311の中立位置が前記間隙303におい
て前記第1コア301と前記第2コア302との中間の
位置に一致するよう設定される。構成部品の初期公差や
経年変化等によってアーマチャ311の中立位置が前記
した中間位置からずれた場合には、アーマチャ311の
中立位置が前記した中間位置と一致するようアジャスト
ボルト313によって調整することができる。
【0021】さらに前記アーマチャシャフト310及び
前記弁軸28bの軸方向の長さは、前記アーマチャ31
1が前記間隙303の中間位置に位置するときに、前記
弁体28aが全開側変位端と全閉側変位端との中間の位
置(以下、中開位置と称する)となるように設定する。
前記した吸気側電磁駆動機構30では、第1の電磁コイ
ル308に励磁電流が印加されると、第1コア301と
第1の電磁コイル308とアーマチャ311との間に、
このアーマチャ311を第1コア301側へ変位させる
方向の電磁力が発生し、第2の電磁コイル309に励磁
電流が印加されると、第2コア302と第2の電磁コイ
ル309とアーマチャ311との間に前記アーマチャ3
11を前記第2コア302側へ変位させる方向の電磁力
が発生する。したがって吸気側電磁駆動機構30では、
第1の電磁コイル308と第2の電磁コイル309とに
交互に励磁電流が印加されることにより、アーマチャ3
11が進退し、以て弁体28aが開閉駆動されることに
なる。その際、第1の電磁コイル308及び第2の電磁
コイル309に対する励磁電流の印加タイミングと励磁
電流の大きさを変更することにより、吸気弁28a、2
8bの開閉タイミングを制御することが可能となる。ま
たこの吸気側電磁駆動機構30は、2個ずつ設けた吸気
弁28a,28bの弁体281のそれぞれについて、後
述する駆動回路301,310による開閉制御によって
独立に開閉駆動が可能となっている。
【0022】次に図1及び図2に戻り、前記内燃機関1
の各吸気ポート26は、この内燃機関1のシリンダヘッ
ド1aに取り付けられた吸気枝管33の各枝管と連通し
ている。前記吸気枝管33は、吸気の脈動を抑制するた
めのサージタンク34に接続されている。前記サージタ
ンク34には吸気管35が接続され、吸気管35は、吸
気中の塵や埃等を取り除くためのエアクリーナボックス
36と接続されている。前記吸気管35には、この吸気
管35内を流れる空気の質量(吸入空気質量)に対応し
た電気信号を出力するエアフローメータ44が取り付け
られている。前記吸気管35において前記エアフローメ
ータ44より下流の部位には、この吸気管35内を流れ
る吸気の流量を調整するスロットル弁39が設けられて
いる。前記スロットル弁39には、ステッパモータ等か
らなり印加電力の大きさに応じて前記スロットル弁39
を開閉駆動するスロットル用アクチュエータ40と、前
記スロットル弁39の開度に対応した電気信号を出力す
るスロットルポジションセンサ41と、アクセルペダル
42に機械的に接続されこのアクセルペダル42の操作
量に対応した電気信号を出力するアクセルポジションセ
ンサ43とが取り付けられている。
【0023】前記サージタンク34には、このサージタ
ンク34の圧力に対応した電気信号を出力するバキュー
ムセンサ50が取り付けられている。一方、前記内燃機
関1の各排気ポート27は、前記シリンダヘッド1aに
取り付けられた排気枝管45の各枝管と連通している。
前記排気枝管45は、排気浄化触媒46を介して排気管
47に接続され、この排気管47は、下流にて図示しな
いマフラーと接続されている。前記排気枝管45には、
この排気枝管45内を流れる排気の空燃比、言い換えれ
ば排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比に対応した
電気信号を出力する空燃比センサ48が取り付けられて
いる。
【0024】前記排気浄化触媒46は、例えば、この排
気浄化触媒46に流入する排気の空燃比が理論空燃比近
傍の所定の空燃比であるときに排気中に含まれる炭化水
素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NO
x)を浄化する三元触媒、この排気浄化触媒46に流入
する排気の空燃比がリーン空燃比であるときは排気中に
含まれる窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、流入排気の空
燃比が理論空燃比もしくはリッチ空燃比であるときは吸
蔵していた窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元・浄
化する吸蔵還元型NOx触媒、この排気浄化触媒46に
流入する排気の空燃比が酸素過剰状態にあり且つ所定の
還元剤が存在するときに排気中の窒素酸化物(NOx)
を還元・浄化する選択還元型NOx触媒、もしくは上記
した各種の触媒を適宜組み合わせてなる触媒である。
【0025】前記した排気浄化触媒46には、この排気
浄化触媒46の床温に対応した電気信号を出力する触媒
温度センサ49が取り付けられている。また、内燃機関
1は、クランクシャフト23の端部に取り付けられたタ
イミングロータ51aと、このタイミングロータ51a
近傍のシリンダブロック1bに取り付けられた電磁ピッ
クアップ51bとからなるクランクポジションセンサ5
1と、内燃機関1の内部に形成された冷却水路1cを流
れる冷却水の温度を検出すべくシリンダブロック1bに
取り付けられた水温センサ52とを備えている。このよ
うに構成された内燃機関1には、この内燃機関1の運転
状態を制御するための電子制御ユニット(Electronic C
ontrol Unit:ECU、以下ECUという。)20が併
設されている。
【0026】前記ECU20には、スロットルポジショ
ンセンサ41、アクセルポジションセンサ43、エアフ
ローメータ44、空燃比センサ48、触媒温度センサ4
9、バキュームセンサ50、クランクポジションセンサ
51、水温センサ52等の各種センサが電気配線を介し
て接続され、各センサの出力信号がECU20に入力さ
れるようになっている。前記ECU20には、吸気側電
磁駆動機構30及び排気側電磁駆動機構31のそれぞれ
の駆動回路301及び310が接続されている。これら
の駆動回路301、310以外の駆動回路には、イグナ
イタ25a、燃料噴射弁32、スロットル用アクチュエ
ータ40が電気配線を介して接続される。そしてECU
20が各種センサの出力信号値をパラメータとしてこれ
らのイグナイタ25a、燃料噴射弁32、スロットル用
アクチュエータ40、及び駆動回路301、310を介
して吸気側電磁駆動機構30、排気側電磁駆動機構31
を制御することが可能になっている。
【0027】ここで、ECU20は、図4に示すよう
に、双方向性バス400によって相互に接続されたCP
U401とROM402とRAM403とバックアップ
RAM404と外部入力回路405と外部出力回路40
6とを備える。前記外部入力回路405は、クランクポ
ジションセンサ51のようにデジタル信号形式の信号を
出力するセンサの出力信号を入力し、それらの出力信号
をCPU401あるいはRAM403へ送信する。前記
外部入力回路405は、スロットルポジションセンサ4
1、アクセルポジションセンサ43、エアフローメータ
44、空燃比センサ48、触媒温度センサ49、バキュ
ームセンサ50、水温センサ52のようにアナログ信号
形式の信号を出力するセンサの出力信号を入力し、それ
らの出力信号をデジタル信号に変換してCPU401や
RAM403へ送信する。
【0028】前記外部出力回路406は、前記CPU4
01から出力される制御信号をイグナイタ25a、吸・
排気弁の駆動回路301及び310、燃料噴射弁32、
及び警報53へ送信する。前記ROM402は、燃料噴
射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、燃料噴
射時期を決定するための燃料噴射時期制御ルーチン、吸
気弁28a,28bの開弁時期を決定するための吸気弁
開閉弁時期制御ルーチン、排気弁29a,29bの開弁
時期を決定するための排気弁開閉弁時期制御ルーチン、
各気筒21の点火栓25の点火時期を決定するための点
火時期制御ルーチン、スロットル弁39の開度を決定す
るためのスロットル開度制御ルーチン等のアプリケーシ
ョンプログラムに加え、吸気側電磁駆動機構30及び排
気側電磁駆動機構31に印加すべき励磁電流量を決定す
るための励磁電流量制御ルーチン、吸気弁28a,28
bを所望のリフト量に制御するための吸気弁開弁量制御
ルーチン、排気弁29a,29bを所望のリフト量に制
御するための排気弁制御ルーチンを記憶している。
【0029】前記ROM402は、前記したアプリケー
ションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶して
いる。前記した制御マップは、例えば、内燃機関1の運
転状態と燃料噴射量との関係を示す燃料噴射量制御マッ
プ、内燃機関1の運転状態と燃料噴射時期との関係を示
す燃料噴射時期制御マップ、内燃機関1の運転状態と吸
気弁28の開閉時期との関係を示す吸気弁開閉時期制御
マップ、内燃機関1の運転状態と排気弁29の開閉時期
との関係を示す排気弁開閉時期制御マップ、内燃機関1
の運転状態と吸気側電磁駆動機構30及び排気側電磁駆
動機構31に印加すべき励磁電流量との関係を示す励磁
電流量制御マップ、内燃機関1の運転状態と各点火栓2
5の点火時期との関係を示す点火時期制御マップ、内燃
機関1の運転状態とスロットル弁39の開度との関係を
示すスロットル開度制御マップ等である。
【0030】前記RAM403は、各センサの出力信号
やCPU401の演算結果等を記憶する。前記演算結果
は、例えば、クランクポジションセンサ51の出力信号
に基づいて算出される機関回転数等である。前記RAM
403に記憶される各種のデータは、クランクポジショ
ンセンサ51が信号を出力する度に最新のデータに書き
換えられる。前記バックアップRAM45は、内燃機関
1の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリで
あり、各種制御に係る学習値等を記憶する。前記CPU
401は、前記ROM402に記憶されたアプリケーシ
ョンプログラムに従って動作して、燃料噴射制御、点火
制御等に加え、本発明の要旨となる吸気弁開閉制御、排
気弁開閉制御を実行する。このとき吸気弁開閉制御及び
排気吸気側電磁駆弁開閉制御は、駆動回路301、31
0を介してそれぞれ2個ずつの吸気弁28a,28b、
排気弁29a,29bについて独立して行うことができ
る。
【0031】以下、本発明の第1の実施の形態に係る一
部の吸気弁の作動停止制御について説明する。前記4サ
イクルの内燃機関1は4バルブエンジンであり、一気筒
について吸気弁28a,28bと排気弁29a,29b
がそれぞれ2個ずつ設けられている。吸気弁28a,2
8bは第1の電磁コイル303に対する励磁電流の印加
によって閉状態となるが、所定の場合には、その一方の
吸気弁28bのみを第1の電磁コイル303の励磁によ
って全閉状態に保持することが可能である。内燃機関1
が作動して車両が走行している間、水温センサ52によ
り冷却水路1cの水温が計測され、計測された水温はE
CU20に送られる。またクランクポジションセンサ5
1により機関回転数が計測され、これはECU20に送
られる。
【0032】図5は制御が実行される範囲を示してお
り、水温Twが制御範囲Aにあるときは本制御が実行さ
れる。この制御範囲Aは、例えば水温Twが100℃か
ら110℃の範囲に属する場合であり、通常、内燃機関
1がオーバーヒート状態であると判断される水温Twが
120℃から130℃に至る一歩手前である。クライテ
リアとは限界を表し、これは制御範囲Aのうちの最低ラ
インを示す。本制御は水温Twがこのクライテリアに達
する点Bを超えたときには直ちに実行される。本制御が
実行されると、ECU20は各気筒内の一方の吸気弁2
8bの作動を停止して、これを全閉状態に保持する。し
たがって燃焼室24内への空気の流入量が減少し、EC
U20によってその吸入空気量に見合った燃料が燃料噴
射弁32から燃焼室24内に供給されるので燃焼室24
内の発熱量が少なくなり、内燃機関1の出力が所定範囲
に保持され、運転者がアクセルペダルを操作しても内燃
機関1の回転数は一定数以上には上昇しなくなる。よっ
てオーバーヒート状態が回避される。
【0033】このように燃料の基本噴射量は吸入空気量
に比例し、燃焼室24内には吸入空気量に見合った燃料
が供給されて理論空燃比が維持される。よって燃焼効率
が悪化することがなく、燃料の無駄使いが避けられる。
また点火遅角による発熱量の制御と異なり、燃焼状態が
良好に保持されるのでエミッションの悪化等の内燃機関
1へのダメージはない。さらにECU20は警報53に
信号を送り、警報ランプ54を点灯させる。なお吸気弁
28bを停止することに併せて、作動している吸気弁2
8aの開閉タイミングを変更することも可能である。例
えば、吸気弁28aが閉じられるタイミングを早くする
ことで、いわゆる吹き返しが生じて吸入空気量が減少し
内燃機関1の発生熱量をさらに減少させることができ
る。さらに吸気弁28bの作動が休止すると、そのアク
チュエータ(吸気側電磁駆動機構30)が作動しないた
めに消費電力を減らすことができる。
【0034】次に上述の内燃機関1の制御を図6のフロ
ーチャートを用いて説明する。図6は本実施の形態にお
ける内燃機関の制御のフローチャートであり、内燃機関
1の冷却水温度が所定温度を超えた場合には吸気弁28
bの作動を停止して、これを全閉状態に保持する制御ル
ーチンである。本ルーチンは内燃機関1のスタート後、
ECU20によって所定時間毎に繰り返して実行され
る。ステップ(以下、Sという)1では、ECU20に
は、水温センサ52からの現在の水温Tw、クランクポ
ジションセンサ51からの内燃機関1の回転数neがそ
れぞれ入力され、内燃機関1の動作状態が検出される。
S2では、内燃機関1の回転数neが所定の回転数以下
(例えば、1500rpm)であればこの制御は実行し
ない。
【0035】他方、内燃機関1の回転数neが所定の回
転数以上であればS3に移行し、水温TwをECU20
に記憶されているクライテリアの数値と比較する。EC
U20が水温Twがクライテリアの数値よりも小さいと
判断するときは、S4に移行し運転者への警報ランプ5
4は点灯することなく、S5に進み吸気バルブは予め決
定されたマップから演算されたタイミングで開閉作動
し、通常の作動状態の制御が維持されて本ルーチンを抜
ける(リターン)。
【0036】一方、S3でECU20により水温Twが
クライテリアの数値より大きいと判断されるときは、S
7に進み警報ランプ54が点灯し、オーバーヒートの危
険と本制御を実行することを運転者に警告する。運転者
は、内燃機関1の回転数の低下、及びアクセルペダルを
踏み込む操作をしても内燃機関1の回転数が一定数以
上、上昇しないことを認識できる。
【0037】次にECU20によりS8において閉じら
れるべき吸気弁が決定され、S9で本制御が実行され
る。すると電磁コイル303が常時通電状態となり、各
気筒の吸気弁28bの作動が停止してこれらが全閉状態
に保持される。よって内燃機関1の吸気量が減り、EC
U20によってこれに見合った燃料が燃料噴射弁32か
ら燃焼室24に供給されるので発熱量の上昇が抑制さ
れ、内燃機関1の回転数が一定以下に保持される。この
ようにして本ルーチンを抜ける(リターン)。上述のル
ーチンによれば、水温Twがクライテリアに達したとき
は燃焼室24の吸入空気量が減少し、内燃機関1の回転
数の抑制と共に燃焼室24内の発熱量が減るのでオーバ
ーヒートが回避される。このとき供給される燃料は吸気
量に合致したものに調整されるので、燃費や燃焼状態の
悪化を招くことがない。なお、図6に示すフローチャー
トにおいてはS2の判断は必ずしも要求されないので、
これを省略してもよい。
【0038】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。この実施の形態では吸気弁28a、28bの作
動のタイミングを調整することで燃焼室24内への吸気
量を減少させるものである。ハードウェアの構成要素は
第1の実施の形態において図1、図2に示したものと同
様である。この実施の形態では吸気弁28a,28bが
閉じるタイミングを通常よりも早めることにより、流入
吸気量を減少させる。吸気弁28a,28bを電磁駆動
弁とすることで開閉時期を自由に設定できるが、一般
に、内燃機関1の出力に影響が大きいのは、吸気弁を閉
じるタイミングであるので、これを早めることで効率よ
い制御が可能となる。
【0039】また、吸・排気弁の両方が開いているバル
ブオーバーラップを多くし、いわゆる内部EGR量を大
きくして、排気ガス再循環による燃焼温度の低下を併用
してもよい。上述のように吸気弁を閉じる時期を早める
ことによって燃焼室内へ流入する吸気量は通常よりも減
少するので、ECU20によってそれに見合った燃料が
燃焼噴射弁32から燃焼室24内に供給されて内燃機関
1の発熱量が抑制される。なお吸気弁28a,28bを
開くタイミングを通常よりも遅くすることによっても燃
焼室24内に流入する吸気量を減少させることができる
が、この場合はポンピングロスの発生が多くなる。
【0040】図7は第2の実施の形態の内燃機関1の制
御のフローチャートであり、水温Twが所定値を超えた
ときは、吸気弁が閉じるタイミングを早めることにより
気筒内への吸気量を少なくする制御ルーチンである。本
ルーチンは内燃機関1のスタート後、ECU20によっ
て所定時間毎に繰り返して実行される。ステップ(以
下、Sという)10は、ECU20は、水温センサ52
により現在の水温Twを、クランクポジションセンサ5
1により内燃機関1の回転数neをそれぞれ計測して内
燃機関1の動作状態を検出する。S11では、内燃機関
1の回転数neが所定の回転数以下(例えば、1500
rpm)であればこの制御は実行しない。なおS11は
必須のものではないので、省略してもよい。
【0041】一方、内燃機関1の回転数neが所定の回
転数以上であれば、S12に移行し、水温TwをECU
20に記憶されているクライテリアの数値と比較する。
ECU20が水温Twがクライテリアの数値以下である
と判断するときは、S13に移行し運転者への警報ラン
プ54は点灯することなく、S14に進み吸気バルブは
予め決定されたマップから演算されたタイミングで開閉
作動し、S15で通常の作動状態の制御が維持されて本
ルーチンを抜ける(リターン)。一方、S12でECU
20により水温Twがクライテリアの数値より大きいと
判断されるときは、S16に進み警報ランプ54が点灯
し、オーバーヒートの危険と本制御を実行することが運
転者に警告される。次にS17においてECU20によ
り吸気弁の開閉タイミングが決定され、S18で本制御
が実行される。すると各気筒について吸気弁28a,2
8bが閉じるタイミングが早くなり、燃焼室24への吸
入空気量が減る。このときこれに見合った燃料が燃料噴
射弁32から供給されて内燃機関1内の発熱量が抑制さ
れ、内燃機関1の回転数が一定以下に保持される。この
ようにして本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0042】上述のルーチンによれば、水温Twがクラ
イテリアに達したときは燃焼室24に流入する吸気量が
減少し、燃焼室24内の発熱量が減るので内燃機関1の
回転数が抑制されてオーバーヒートが回避される。第1
の実施の形態と同様に、空燃比は良好に保持されるの
で、燃費の悪化や内燃機関1の燃焼状態の悪化を招くこ
とはない。また上記の実施の形態では吸気弁の数を2個
としたが、特にこれに限定されることなく、例えば吸気
弁を3個とした場合でも本発明は成立する。勿論、排気
弁の数も限定されるものではない。
【0043】本制御のその他の実行内容として、吸気弁
のリフト量を小さくして吸入空気量を減らすことが採用
できる。例えば、通常の作動状態でリフト量が8mmで
あれば、これをより小さいリフト量(例えば70%)に
制御する。この制御は、所定の場合にはRAM402に
記憶されている吸気弁28a,28bを所望のリフト量
に制御するための吸気弁開弁量制御ルーチンを変更する
ことによって実現できる。またこの制御は、前記吸気弁
28bの閉状態保持、または吸気弁28a,28bの開
閉タイミングの調節と併せて実施することもできる。さ
らに前記リフト量の変更は、電磁駆動式の吸・排気弁を
採用しない場合であっても、各種の公知の可変動弁シス
テムにより実施することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関が過熱状態に
あるか、または過熱状態に至ることが予測されるとき、
燃焼室内の燃焼状態を良好に保持しつつ内燃機関の発熱
量を低減してオーバーヒートを回避することができる。
その結果、燃費の悪化を招くことがなく、また燃焼状態
が良好であるので内燃機関に負荷を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の概略構成を示す図
【図2】本発明の内燃機関の吸・排気弁及びその周辺の
構成を示す図
【図3】吸気側電磁駆動機構の構成を示す図
【図4】ECUの内部構成を示すブロック図
【図5】本発明の制御が実行される範囲を示す図
【図6】片方の吸気弁を閉状態に維持する制御ルーチン
を示すフローチャート図
【図7】吸気弁の閉時期を早める制御ルーチンを示すフ
ローチャート図
【符号の説明】
1 内燃機関 20 ECU 28a,28b 吸気弁 29a,29b 排気弁 30 吸気電磁駆動機構 31 排気電磁駆動機構 32 燃料噴射弁 51 クランクポジションセンサ 52 水温センサ 53 警報 54 警報ランプ 301,310 駆動回路 303 第1の電磁コイル 304 第2の電磁コイル 305 プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 345 F02D 45/00 345E (72)発明者 勝間田 正司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 四重田 啓二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 西田 秀之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA04 BA13 BA23 CA00 DA37 FA07 FA10 FA20 FA29 FA33 FA38 3G092 AA01 AA06 AA11 BA01 CB02 DA01 DA02 DA07 DA11 DA14 DC03 DG02 DG08 DG09 EA03 EA08 EA13 EC10 FA15 FA21 FA24 FA38 FB05 FB06 HA01X HA01Z HA06X HA06Z HA13X HD02Z HD05Z HE01Z HE03Z HE08Z HF08Z 3G301 HA01 HA04 HA09 HA19 JA02 JA32 JB07 JB10 LA03 LA07 LB04 LC01 LC04 MA12 MA24 NC04 NE11 PA01Z PA11Z PD02Z PD12Z PE01Z PE03Z PE08Z PE10Z PF03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気筒内に吸・排気弁を備えた内燃機関の制
    御装置であって、内燃機関が過熱状態もしくは過熱状態
    になると予想される場合は、前記吸・排気弁の開閉作動
    状態を変更することにより内燃機関の温度を低下させる
    手段を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】吸・排気弁の開閉タイミングを変化させて
    気筒内への吸入空気量を低減することにより内燃機関の
    温度を低下させる請求項1に記載の内燃機関の制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記内燃機関は一気筒内に複数の吸気弁を
    備え、これらの複数の吸気弁の一部を閉状態に保持して
    吸入空気量を低減するものである請求項1または2に記
    載の内燃機関の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124798A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2015190329A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 マツダ株式会社 エンジンの排気管温度制御装置
CN105189981A (zh) * 2013-03-12 2015-12-23 西港电力公司 燃料喷射器温度缓和

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