JP2007262919A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの冷態始動時におけるHC,COの排出量に加えNOxの排出量をもより低減処理できる内燃機関の制御装置機構を提供する。
【解決手段】吸入空気量制御手段38及び燃料供給手段32を備えた内燃機関1に設けられ、両手段28、34を介して燃焼室13に供給する混合気の空燃比A/Fを制御する空燃比制御手段A1と、点火手段34の点火時期を制御する点火時期制御手段A2とを備え、空燃比制御手段A1は冷態始動後のアイドル運転域Eadで空燃比を第1触媒昇温期間TYPE1にはリーン化補正をし、その後の第2触媒昇温期間TYPE2には通常より小さい制御ゲインでストイキオにフィードバック制御し、点火時期制御手段A2はアイドル運転域Eadで、第1及び第2触媒昇温期間TYPE1、2にわたり所定量の点火時期遅角化補正をする。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気系に排気ガス浄化用の触媒が設けられた内燃機関の制御装置に関し、特に、機関始動直後における排出ガス抑制制御を行うものに関する。
内燃機関の排気系に設けられる排気ガス浄化用の触媒は、機関始動直後において、その触媒温度上昇を早期に図って活性化させ、適正な浄化作用を早期に発揮させる必要がある。従来、内燃機関はその始動直後の暖気運転において、例えば特開2000−234552号公報(特許文献1)に開示されるように、排気温度上昇を早期に図るため、吸入空気量を増加させ、しかも、機関回転数Nenが目標回転数Neoと一致するように、点火時期を遅角(リタード)側に保持するようフィードバック制御する手法が知られている。更に、この際、排ガス中のHC,COの増加を抑制するため、空燃比(A/F)をリーン化処理しており、このリーン化処理は排ガス温度の上昇に伴いリッチ化させている。
特開2000−234552号公報
ところで、始動直後に触媒早期活性化することで排ガス中のHC,COの増加を抑制することができるが、空燃比のリーン化処理によりNOxの排出量が増加する点が問題になる。
前述の従来例では排ガス温度の昇温に伴い、リーン化処理をリッチ化させているため、ある程度はNOxの排出量を抑制できるが、近年の超低排ガス規制の要求に十分に対処できず、改善が望まれている。
本発明は、以上のような課題に着目して成されたもので、エンジンの冷態始動時におけるHC,COの排出量に加えNOxの排出量をもより低減処理できる内燃機関の制御装置を提供するものである。
請求項1の発明は、排気系に排気ガスを浄化する触媒を設け吸気系に吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段及び燃料供給量を制御する燃料供給手段を備えた内燃機関に設けられ、前記吸入空気量制御手段及び燃料供給手段を介して前記内燃機関の燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、前記内燃機関の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、前記混合気を点火する点火手段の点火時期を制御する点火時期制御手段と、を備えた内燃機関の制御装置において、前記空燃比制御手段は前記内燃機関の冷態始動後のアイドル運転域で、混合気の空燃比を始動直後の第1触媒昇温期間は所定のリーン化補正を行う一方、前記第1触媒昇温期間に続く第2触媒昇温期間は前期空燃比センサの出力に基づいてストイキオにフィードバック制御し、前記点火時期制御手段は前記冷態始動後のアイドル運転域で、前記第1触媒昇温期間及び第2触媒昇温期間にわたり所定量の点火時期遅角化補正をすると共に、前記第2触媒昇温期間におけるフィードバック制御の制御ゲインは通常運転時の空燃比フィードバック制御の制御ゲインより小さく設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の内燃機関の排出ガス浄化装置において、前記第1触媒昇温期間は前記排気ガス中のNOx排出量が設定排出値に達するに相当する期間として設定されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、冷態始動後のアイドル運転域にあって、始動直後の第1触媒昇温期間にはCO,HCの削減に重点をおいて触媒昇温を図り、続く第2触媒昇温期間ではNOxの低減を図りながら触媒の昇温を図ることが出来る。また、第2触媒昇温期間における空燃比フィードバック制御の制御ゲインが通常運転時より小さく設定されているので、制御が不安定になりやすい冷態始動時であっても制御を安定化させることができ、触媒の昇温と排ガス性能を高次元で効率よく両立させることが出来る。
請求項2の発明によれば、NOxの排出を効果的に抑制することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。内燃機関1は吸気管噴射型(マルチポイント インジェクション)多気筒ガソリン機関であり、不図示の車両に搭載されている。この内燃機関1は、その本体がオイルパン2を下部に固着したシリンダブロック3、その上のシリンダヘッド4、その上のヘッドカバー5とで形成され、シリンダヘッド4の両側壁には吸気マニホールド6及び排気マニホールド7を取付けている。
シリンダブロック3には、上下に向いたシリンダ8が紙面垂直方向に複数個並設され、各シリンダ8内には、ピストン9が往復動可能に収容される。各ピストン9の往復運動はコネクティングロッド11を介してクランクシャフト12の回転運動に変換される。各ピストン9とシリンダヘッド4との間に燃焼室13が設けられ、この燃焼室13はシリンダヘッド4の両側壁の吸気ポート14及び排気ポート15を介して吸気マニホールド6及び排気マニホールド7に連通するよう形成されている。シリンダヘッド4には吸気バルブ16及び排気バルブ17が斜め上下方向に往復動可能に支持され、これらにより吸気ポート14及び排気ポート15が開閉される。吸気バルブ16及び排気バルブ17は吸気カム181を備える吸気カムシャフト18及び排気カム191を備える排気カムシャフト19と対向配備されている。吸気、排気カムシャフト18及び19の端部にはそれぞれタイミングプーリ21、22が設けられる。
これらタイミングプーリ21、22は、クランクシャフト12側のタイミングプーリ23とタイミングベルト24を介し回転伝達可能に連結されており、このタイミングプーリ23の回転は、その回転速度が1/2に減速されてタイミングプーリ21,22に伝達される。このため、タイミングプーリ21,22の回転にともない吸気、排気カムシャフト18及び19が回転し、吸気バルブ16、排気バルブ17が往復動し、これら動弁系の働きで吸気及び排気ポート14,15が開閉操作される。
吸気ポート14には、吸気マニホールド6、サージタンク25、スロットルバルブ26、エアクリーナ27等を備えた吸気通路RIが接続され、この吸気通路RIを通して外部の空気が燃焼室13に流入できる。
スロットルバルブ26は、その軸261端が不図示のリンク部材及びこれに接続されたワイヤを介してアクセルペダル(図示しない)に連結されており、アクセルペダルに連動して一体で回動される。しかも、このスロットルバルブ26が配備された吸気通路RIにはこれを迂回する不図示のバイパス路が併設され、このバイパス路の流量を制御することでアイドル時の空気流量を後述のECUの制御信号に応じて調節するアイドル回転速度制御装置(ISCV)28が装着されている。ここで、スロットルバルブ26及びISCV28が吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を成している。
吸気マニホールド6には、各吸気ポート14へ向けて燃料を噴射するインジェクタ31が取付けられている。燃料は、不図示の燃料タンク、燃料ポンプ等からなる燃料供給系32を経てインジェクタ31に供給される。そして、インジェクタ31から噴射される燃料と吸気通路RI内を流れる空気とからなる混合気は、吸気行程において開状態の吸気バルブ16を通過して燃焼室13へ導入され、圧縮行程においてピストン9により圧縮される。ここで、インジェクタ31及び燃料供給系32が燃料供給量を制御する燃料供給手段を成している。
シリンダヘッド4には点火駆動手段34に接続される点火手段をなす点火プラグ33が取付けられ、これにより燃焼室13の混合気を点火する。点火駆動手段34は点火信号を後述のECU50内の駆動回路54より受けたイグナイタ341が、点火コイル342の1次電流の通電及び遮断を制御し、その2次電流が、点火ディストリビュータ343を介して点火プラグ33に供給されるという機能を備える。ここで、点火時期を制御する点火時期制御手段としての機能をECU50が備える。
燃焼室13へ導入された混合気は、点火プラグ33による点火処理によって燃焼せしめられ(膨張行程)、この際生じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン9が下降し、クランクシャフト12が回転せしめられ、内燃機関1の駆動力が発生する。
排気行程において排気ガスは開状態の排気バルブ17近傍を通過して排気ポート15に導かれる。排気ポート15には排気マニホールド7、前段触媒35、後段触媒36を備えた排気通路ERが接続されている。前段触媒35及び後段触媒36には、不完全燃焼成分であるHC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空気中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるNOx(窒素酸化物)の還元とを空燃比がストイキオの条件で同時に促進する三元触媒が収容されている。前段触媒35及び後段触媒36において浄化された排気ガスは大気中に排出される。
ところでシリンダブロック3には、内燃機関1の冷却水の温度(冷却水温Twt)情報を出力する水温センサ37が取付けられ、吸気通路RIには、吸入空気流量Qaを検出するためのエアフローセンサ38が取付けられている。吸気通路RIにおいてエアクリーナ27の近傍には、吸入空気の温度Tarを検出するための吸気温センサ39が取付けられている。吸気通路RIにおいて、スロットルバルブ26の軸261にはその回動角度(スロットル開度θs)を検出するためのスロットル開度センサ41が設けられている。また、スロットルバルブ26が全閉状態のときには、アイドルスイッチ42がオンSiとなる。
図1に示すように、排気通路ERの前段触媒35の上流側と下流側には、排気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを検出するZ型特性のOセンサ43、44がそれぞれ設けられ、後段触媒36の下流にはNOxセンサ48が装着される。なお、このNOxセンサ48はジルコニア(ZrO)の酸素イオン伝導性を応用したものが採用される。このNOxセンサ48は本実施形態では図4に示すNOx排出量の経時的変化を説明する上で装着しているが、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の必須の構成要件に入るものではない。また、Oセンサ43、44は本発明の空燃比センサを構成するものである。
クランクシャフト12には同期して回転する不図示のロータが取付けられ、このロータには720°CAごとに基準位置検出用パルスを発生させるクランク基準位置センサ45と、機関回転速度Neを検出するためのクランク角センサ46が設けられている。更に、車両の回転伝達系には車速Vc情報を出力する車速センサ47が取付けられている。
内燃機関1の制御手段を成すECU50は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転速度制御等を実行するマイクロコンピュータであり、その中央処理装置(CPU)51は、各種センサ及びスイッチからの信号を入力インタフェース回路53を介して入力し、その入力信号に基づき、リードオンリメモリ(ROM)49に格納されたプログラム及び各種のマップに従って演算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動回路54〜56を介して各種アクチュエータ用制御信号を出力する。ランダムアクセスメモリ(RAM)57は、その演算制御処理過程における一時的なデータ記憶場所として使用される。また、バックアップDRAM58は、バッテリ(図示せず)に直接接続されることにより電力の供給を受け、イグニションスイッチがオフの状態においても保持されるべきデータ(例えば、各種の学習値)を格納するために使用される。また、これらのECU50内の各構成要素はシステムバス59を介して接続されている。
このようなECU50はエンジン制御処理を行うもので、特に、図2に示すように、空燃比制御手段A1として駆動回路56を介し吸入空気量制御手段(ISCV28、スロットルバルブ26)及び燃料供給手段(インジェクタ31及び燃料供給系32)を介して燃焼室13に供給する混合気の空燃比A/Fを制御する機能と、点火時期制御手段A2として混合気を点火する点火手段(点火プラグ33)の点火時期を駆動回路54を介して制御する機能と、アイドル回転数制御手段A3として、実エンジン回転速度Neが目標アイドル回転数Neadと一致するように点火時期θiまたは吸入空気量Qa(ISCV28)の少なくとも一方を制御する機能とを備える。
更に、空燃比制御手段A1は内燃機関1の冷態始動後のアイドル運転域Eadで、図4に示すように、混合気の空燃比A/Fを第1触媒昇温期間TYPE1には所定のリーン化補正をし、その後の第2触媒昇温期間TYPE2にはストイキオへのフィードバック制御を行うよう機能する。
更に、点火時期制御手段A2は、クランク角センサ46から得られる機関回転速度Ne及びその他のセンサからの信号により、機関の状態を判定し、図4に示すように、最適な点火時期θiを決定し、駆動回路54を介してイグナイタ341に点火信号を送るものである。しかも、点火時期制御手段A2は冷態始動後のアイドル運転域Eadで、第1触媒昇温期間TYPE1及び第2触媒昇温期間TYPE2にわたり点火時期θiを所定量dθiだけ遅角補正を行うよう機能する。
このようなECU50は、不図示のメインルーチンの途中の一定クランク回転角毎に触媒昇温制御ルーチンや回転速度制御ルーチンが実行され。なお、メインルーチンの途中ではクランク角センサ46の信号が入力する毎に、そのパルス間隔から機関回転速度Neが算出されている。
回転速度制御ルーチンに達すると、ここでは、図3に示すように、ステップa1で、アイドルスイッチ42からのオン信号(スロットル全閉信号)Si、ステップa2で車速センサ47からの車速信号Vcによって停車アイドル状態を検出し、停車アイドル状態を脱するとこの回の制御を終了しメインルーチンに戻る。一方、停車アイドル状態でステップa3に達すると、ここでは水温センサ37からの冷却水温度Twtによって決められるアイドル目標回転速度Neoadと実際の機関回転速度Nenとに基づく回転数フィードバック制御を行う。即ち、ここでは、目標回転速度Neoadと実際の機関回転速度Nenの差に応じてアイドル目標回転速度Neoadとなるように制御量を決定し、駆動回路56を介してISCV28を制御して空気量を調節することとなる。
触媒昇温制御ルーチンに達すると、図5に示すように、まず、ステップs1では、各センサからの最新のデータを取り込み、内燃機関1の各種制御のための吸入空気流量Qa、スロットル開度θs、吸気温Tar及び冷却水温Twtの各信号を取り込み、格納する。
次いで、ステップs2では冷却水温度Twtが設定値以下で、エンジン回転速度Neが始動判定値を上回り、車速Vcが停車判定値以下であると、ここで、内燃機関1は冷態状態で始動されたと判断し、ステップs2に進み、そうでないとステップs4の通常制御域に進む。
ステップs3ではアイドルスイッチ42からのオン信号(スロットル全閉信号)Siの入力を判断し、オンでは冷態始動後の暖気運転域継続期間Eadの期間内か否かを判断するためステップs5に進み、そうでないとステップs4の通常制御域に進む。
ステップs5では、始動直後の暖気運転域継続期間Ead(図4参照)の継続中か否かの判断がなされ、継続期間Ead内ではステップs6に同期間を離脱するとステップs4の通常制御に進む。図4に示すように、継続期間Eadは、暖気運転域継続期間Eadの前段域としてあらかじめ設定されている第1触媒昇温期間TYPE1及び同期間後連続する第2触媒昇温期間TYPE2が加算された期間として設定されている。ここで第1触媒昇温期間TYPE1はHCの前段触媒35での燃焼が確実に成される程度の触媒温度(MCC温度)αに達するまでの経過時間としてあらかじめ設定される。第2触媒昇温期間TYPE2は内燃機関の暖気完了までの期間としてあらかじめ設定される。
図4に示すような第1触媒昇温期間TYPE1に入ったとしてステップs6に達すると、ここでは、第1触媒昇温期間TYPE1の継続中はステップs7に、同期間を離脱するとステップs8に進む。第1触媒昇温期間TYPE1内でステップs7に達すると、ここでは排温上昇優先の制御に入る。即ち、目標点火時期θiを所定量―dθiだけ遅角(リタード)補正し、燃焼室13内での混合気の燃焼を抑え、排気路ERでの燃焼、即ち、前段触媒35、後段触媒36でのHCの燃焼を促進させる。
更に、ステップs7では第1触媒昇温期間TYPE1中において、混合気の空燃比A/Fをリーン化補正する。即ち、アイドル目標空燃比AFを理論空燃比AF0に対してリーン化量dAFだけリーン化する。このため、筒内空気量Qaとして回転速度制御ルーチンのステップa3で求めている値が用いられ、更に、リーン空燃比AF1(=AF0+dAF)に基づき、目標燃料量FuO1が(Qa/AF1)として算出される。
ここで演算された目標燃料量FuO1は不図示の燃料噴射制御ルーチンでの噴射制御時に用いられ、目標燃料量FuO1相当のパルス幅SFで燃料供給系32のインジェクタ31を駆動し、第1触媒昇温期間TYPE1中の燃料噴射を行い、混合気をリーン空燃比AF1に保持できる。なお、この場合のリーン空燃比への制御はオープンループ制御により行われる。
このように、冷態始動直後の第1触媒昇温期間TYPE1内では、空燃比を所定量dAFだけリーン化補正したリーン空燃比AF1(=AF0+dAF)に保持して排気中の余剰空気によるHC、COの浄化を促進すると共に、所定量の点火時期遅角補正を行って排気温度を高くして触媒の昇温を図る。このように、冷態始動直後のアイドル運転域にあっても、第1触媒昇温期間にはCO、HCの削減に重点をおいて触媒昇温を図り、特に、触媒の昇温に応じてHCの浄化がより促進される。
次に、上述のステップs6よりステップs8に達するとする。
ここでは、触媒の昇温がある程度進み、第2触媒昇温期間TYPE2に達すると、ここでは、同期間を離脱したか否か判断し、第2触媒昇温期間TYPE2の経過中はステップs9に、離脱後は通常制御のステップs10に進む。
ステップs9ではNOx抑制優先の制御に入る。ここでは、第1触媒昇温期間TYPE1の点火時期遅角化補正を継続し、即ち、目標点火時期θiを所定量―dθiだけ遅角(リタード)補正する処理を継続し、排気温度を高く保って引き続き前段触媒35、後段触媒36の昇温を図る。
更に、このステップs9では、第2触媒昇温期間TYPE2中において、Oセンサ43の出力に基づいて混合気の空燃比A/Fをストイキオにフィードバック制御する空燃比フィードバック制御が実行される。
この場合、空燃比フィードバック制御の制御ゲインは通常の空燃比フィードバック制御の制御ゲインより小さく設定される。例えば、吸入空気量Qaに応じた噴射量をQo、Oセンサ出力に基づく補正量をQAFとして最終的な燃料量Qを「QF=Qo+QAF」として求めた場合、フィードバック制御ゲインKの値を通常のフィードバック制御時よりは小さく設定するといった手法で設定される。これは冷態始動後で十分な暖気状態ではなく、しかも、点火時期をリタードしている状態では制御が不安定になり易いことに配慮したもので、通常のフィードバック制御に比べて燃料噴射量の変動が小さくなるので、このような状況下でも安定した制御を実現できる。このように、第2触媒昇温期間TYPE2中は混合気をストイキオ空燃比AF2に保持させることができ、これにより図4に示すように触媒昇温を促進しながらNOxを大幅に低減することが出来る。
図5に戻り、ステップs4、ステップs10の通常制御に達したとする。この場合、所定の条件がそろえば、Oセンサ43の出力に基づきストイキオへの空燃比フィードバック制御が実行されるが、前述の通り、その制御ゲインは第2触媒昇温期間TYPE2の場合より大きく設定されている。
以上のように、図1の内燃機関の制御装置を備えた内燃機関1は、冷態始動直後のアイドル運転域Eadにあって、第1触媒昇温期間TYPE1にはCO,HCの削減に重点をおいて触媒昇温を図り、第2触媒昇温期間TYPE2ではNOxの低減を図りながら触媒昇温を図ることが出来る。
特に、第1触媒昇温期間TYPE1は暖気が適量進み、HCの前段触媒35での燃焼が確実に成される程度の経過時間として設定される。これにより内燃機関1の暖気完了期間であるアイドル運転域Eadの完了時と比べて、比較的早期に空燃比をリーンよりストイキオ空燃比に戻すこととなる。このため、図4に示すように冷態始動直後よりのリーン運転でNOxの排出が増加し、これが過度に増加するのを防止するよう第1触媒昇温期間TYPE1を設定することが出来る。
更に、第1触媒昇温期間TYPE1は冷態始動直後より予め設定される所定経過時間として、前段触媒35での燃焼が確実に成される程度の触媒温度(MCC温度)αに達するまでの経過時間として、あらかじめ設定され、期間のカウントを行う制御で済み、制御を容易化出来る。
上述のところにおいて、図1の内燃機関の制御装置は第1触媒昇温期間を前段触媒35での燃焼が確実に成される程度の触媒温度(MCC温度)αに達するまでの経過時間としていたが、これに代えて、図4中に2点鎖線で示すように、排気ガス中のNO排出量が設定排出値βに達するに相当する期間TYPEβとして設定されるとしても良い。この場合も、あらかじめ設定される、期間TYPEβのカウントを行う制御で済み、制御を容易化出来る。
本発明の一実施形態としての内燃機関の制御装置を備えた内燃機関の概略構成図である。 図1の内燃機関の制御装置の機能ブロック図である。 図1の内燃機関の制御装置が行うアイドル回転制御ルーチンのフローチャートである。 図1の内燃機関の制御装置を備えた内燃機関の冷態始動時の作動説明図である。 図1の内燃機関の制御装置が行う暖気制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
13 燃焼室
26 スロットルバルブ(吸入空気量制御手段)
28 ISCV(吸入空気量制御手段)
32 燃料供給手段
33 点火プラグ
34 点火駆動手段(点火手段)
35,36 触媒
38 エアフローセンサ
43、44 Oセンサ(空燃比センサ)
50 ECU
A1 空燃比制御手段
A2 点火時期制御手段
A/F 空燃比
ER 排気通路(排気系)
Ead アイドル運転域
RI 吸気通路(吸気系)
TYPE1 第1触媒昇温期間
TYPE2 第2触媒昇温期間

Claims (2)

  1. 排気系に排気ガスを浄化する触媒を設け吸気系に吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段及び燃料供給量を制御する燃料供給手段を備えた内燃機関に設けられ、前記吸入空気量制御手段及び燃料供給手段を介して前記内燃機関の燃焼室に供給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、前記内燃機関の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、前記混合気を点火する点火手段の点火時期を制御する点火時期制御手段と、を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記空燃比制御手段は前記内燃機関の冷態始動後のアイドル運転域で、混合気の空燃比を始動直後の第1触媒昇温期間は所定のリーン化補正を行う一方、前記第1触媒昇温期間に続く第2触媒昇温期間は前期空燃比センサの出力に基づいてストイキオにフィードバック制御し、前記点火時期制御手段は前記冷態始動後のアイドル運転域で、前記第1触媒昇温期間及び第2触媒昇温期間にわたり所定量の点火時期遅角化補正をすると共に、前記第2触媒昇温期間におけるフィードバック制御の制御ゲインは通常運転時の空燃比フィードバック制御の制御ゲインより小さく設定されていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の排出ガス浄化装置において、
    前記第1触媒昇温期間は前記排気ガス中のNOx排出量が設定排出値に達するに相当する期間として設定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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