JP2001271666A - 可変動弁機構を有する内燃機関 - Google Patents

可変動弁機構を有する内燃機関

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JP2001271666A
JP2001271666A JP2000089778A JP2000089778A JP2001271666A JP 2001271666 A JP2001271666 A JP 2001271666A JP 2000089778 A JP2000089778 A JP 2000089778A JP 2000089778 A JP2000089778 A JP 2000089778A JP 2001271666 A JP2001271666 A JP 2001271666A
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cylinder
valve
intake
internal combustion
combustion engine
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JP2000089778A
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Hideyuki Nishida
秀之 西田
Isao Matsumoto
功 松本
Kazuhiko Shiratani
和彦 白谷
Masaji Katsumata
正司 勝間田
Keiji Yotsueda
啓二 四重田
Tomoumi Yamada
智海 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、可変動弁機構を備えた内燃機関に
おいて、吸排気弁の異常によって気筒の運転を休止する
必要が生じた場合に、内燃機関の振動悪化を抑制するこ
とができる技術を提供し、ドライバビリィティの低下を
防止することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る可変動弁機構を有する内燃
機関は、吸気弁又は排気弁の異常が検出又は予測された
場合に、その吸気弁又は排気弁を備えた気筒に加えて、
所定の気筒の運転も休止させることにより、該内燃機関
の燃焼間隔が略一定の間隔とすることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気弁及び排気弁
の開閉タイミングおよびまたはリフト量を変更可能な可
変動弁機構を具備する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などに搭載される内燃機関
では、吸排気弁の開閉駆動に起因した機械損失の防止、
吸気のポンピング損失の防止、正味熱効率の向上等を目
的として、吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを任意に
変更可能な可変動弁機構の開発が進められている。
【0003】このような可変動弁機構としては、例え
ば、磁性体からなり吸排気弁と連動して進退動作するア
ーマチャと、励磁電流が印加されたときにアーマチャを
閉弁方向へ変位させる電磁力を発生する閉弁用電磁石
と、励磁電流が印加されたときにアーマチャを開弁方向
へ変位させる電磁力を発生する開弁用電磁石と、前記ア
ーマチャを閉弁方向へ付勢する閉弁側戻しばねと、前記
アーマチャを開弁方向へ付勢する開弁側戻しばねとを備
えた電磁駆動式の動弁機構が提案されている。
【0004】電磁駆動式動弁機構では、従来の動弁機構
のように機関出力軸(クランクシャフト)の回転力を利
用して吸排気弁を開閉駆動させる必要がないため、吸排
気弁の駆動に起因した機械損失が防止される。
【0005】更に、上記したような電磁駆動式動弁機構
によれば、機関出力軸の回転動作と独立して吸排気弁を
開閉駆動させることが可能となるため、吸排気弁の開閉
時期や開度を制御する場合の自由度が高い等、種々の利
点がある。
【0006】ところで、上記したような電磁駆動式動弁
機構では、開弁用電磁石や閉弁用電磁石へ駆動電流を印
加するための電気系に不具合が生じた場合や、吸排気弁
やアーマチャの摺動摩擦の変化、もしくは気筒内の圧力
の変化等が生じた場合に、吸気弁又は排気弁が正常に動
作しないことがある。
【0007】このような問題に対し、従来では、特開平
10−47028号公報に記載された電磁弁型エンジン
の制御装置が知られている。この公報に記載された電磁
弁型エンジンの制御装置は、電磁力を利用して吸排気弁
を開閉駆動する動弁機構を備えたエンジンにおいて、吸
気弁およびまたは排気弁に異常が発生した場合、特に吸
気弁およびまたは排気弁の電気系統に異常が発生した場
合に、その吸気弁または排気弁を含む気筒の全ての吸排
気弁を閉弁状態に保持することにより該気筒の運転を休
止させ、以て、吸気系から排気系への空気の吹き抜け、
排気系から吸気系への排気の逆流、気筒内の既燃ガスや
未燃混合気の吸気系への逆流、気筒内の未燃混合気の排
気系への吹き抜け等の不具合を防止しようとするもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな電磁弁型エンジンの制御装置では、異常が発生した
吸気弁およびまたは排気弁を含む気筒の運転が休止され
た後は、残りの気筒によって内燃機関の運転が継続され
ることになるが、その際に内燃機関の燃焼間隔が不等間
隔になる場合がある。
【0009】例えば、1番気筒、3番気筒、4番気筒、
2番気筒の順に燃焼される4気筒の内燃機関において、
1番気筒の運転が休止されると、残りの3番気筒、4番
気筒、及び2番気筒によって内燃機関の運転が継続され
ることになる。
【0010】この場合、内燃機関では、3番気筒、4番
気筒、2番気筒が連続して燃焼された後に1番気筒の燃
焼が休止され、次いで3番気筒、4番気筒、2番気筒が
連続して燃焼されることが繰り返されることになる。
【0011】その際、3番気筒と4番気筒の燃焼間隔及
び4番気筒と2番気筒の燃焼間隔が略均一になるが、こ
れらの燃焼間隔に比して2番気筒と3番気筒の燃焼間隔
が長くなるため、内燃機関の燃焼間隔が不等間隔にな
る。
【0012】このように内燃機関の燃焼間隔が不等間隔
になると、内燃機関の振動が悪化し、ドライバビリィテ
ィが低下してしまう。本発明は、上記したような問題点
に鑑みてなされたものであり、可変動弁機構を備えた内
燃機関において、吸排気弁の異常によって気筒の運転を
休止する場合に、内燃機関の振動悪化を抑制することが
できる技術を提供することにより、ドライバビリィティ
の低下を防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために以下のような手段を採用した。すなわ
ち、本発明に係る可変動弁機構を有する内燃機関は、内
燃機関の吸気弁およびまたは排気弁の開閉タイミングお
よびまたはリフト量を変更可能な可変動弁機構と、前記
吸気弁又は前記排気弁の異常が検出又は予測されたとき
に、その吸気弁又は排気弁を有する気筒の運転を休止す
る第1の気筒休止手段と、前記第1の気筒休止手段によ
り前記気筒の運転が休止されたときに前記内燃機関の燃
焼間隔が所定の間隔となるよう前記気筒以外の気筒の運
転を休止する第2の気筒休止手段と、を備えることを特
徴としている。
【0014】このように構成された可変動弁機構を有す
る内燃機関では、第1の気筒休止手段は、吸気弁又は排
気弁の異常が検出又は予測されると、その吸気弁又は排
気弁を有する気筒(以下、異常気筒と称する)の運転を
休止させる。これと同時に、第2の気筒休止手段は、内
燃機関の燃焼間隔を所定の間隔とすべく、前記異常気筒
以外の気筒の運転を休止する。
【0015】この場合、内燃機関では、所定の間隔で燃
焼が行われることになるため、内燃機関の振動が悪化す
ることがない。例えば、1番気筒、3番気筒、4番気
筒、2番気筒の順で燃焼される4気筒の内燃機関におい
て、1番気筒の吸気弁又は排気弁の異常が検出又は予測
された場合は、第1の気筒休止手段が前記1番気筒の運
転を休止すると同時に、第2の気筒休止手段が4番気筒
の運転を休止させる。
【0016】この場合、内燃機関は、3番気筒と2番気
筒との2つの気筒で運転され、これら3番気筒と2番気
筒との燃焼が一気筒おきに行われることになる。この結
果、内燃機関の燃焼間隔が略一定となり、内燃機関の振
動が悪化することがない。
【0017】尚、本発明に係る可変動弁機構としては、
電磁力を利用して吸気弁およびまたは排気弁を開閉駆動
する電磁駆動式動弁機構を例示することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可変動弁機構
を有する内燃機関の具体的な実施態様について図面に基
づいて説明する。
【0019】図1及び図2は、本実施の形態に係る内燃
機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。図1及
び図2に示す内燃機関1は、4つの気筒21を備えた4
ストローク・サイクルの水冷式ガソリンエンジンであ
る。
【0020】内燃機関1は、4つの気筒21及び冷却水
路1cが形成されたシリンダブロック1bと、このシリ
ンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッド1
aとを備えている。
【0021】前記シリンダブロック1bには、機関出力
軸たるクランクシャフト23が回転自在に支持され、こ
のクランクシャフト23は、各気筒21内に摺動自在に
装填されたピストン22とコネクティングロッド19を
介して連結されている。
【0022】各気筒21のピストン22上方には、ピス
トン22の頂面とシリンダヘッド1aの壁面とに囲まれ
た燃焼室24が形成されている。前記シリンダヘッド1
aには、各気筒21の燃焼室24に臨むよう点火栓25
が取り付けられ、この点火栓25には、該点火栓25に
駆動電流を印加するためのイグナイタ25aが取り付け
られている。
【0023】前記シリンダヘッド1aにおいて各気筒2
1の燃焼室24に臨む部位には、吸気ポート26の開口
端が2つ形成されるとともに、排気ポート27の開口端
が2つ形成されている。そして、前記シリンダヘッド1
aには、前記吸気ポート26の各開口端を開閉する吸気
弁28と、前記排気ポート27の各開口端を開閉する排
気弁29とが進退自在に設けられている。
【0024】前記シリンダヘッド1aには、励磁電流が
印加されたときに発生する電磁力を利用して前記吸気弁
28を進退駆動する電磁駆動機構30(以下、吸気側電
磁駆動機構30と称する)が吸気弁28と同数設けられ
ている。各吸気側電磁駆動機構30には、該吸気側電磁
駆動機構30に励磁電流を印加するための駆動回路30
a(以下、吸気側駆動回路30aと称する)が電気的に
接続されている。
【0025】前記シリンダヘッド1aには、励磁電流が
印加されたときに発生する電磁力を利用して前記排気弁
29を進退駆動する電磁駆動機構31(以下、排気側電
磁駆動機構31と称する)が排気弁29と同数設けられ
ている。各排気側電磁駆動機構31には、該排気側電磁
駆動機構31に励磁電流を印加するための駆動回路31
a(以下、排気側駆動回路31aと称する)が電気的に
接続されている。
【0026】上記した吸気側電磁駆動機構30、吸気側
駆動回路30a、排気側電磁駆動機構31、排気側駆動
回路31aは、本発明に係る可変動弁機構を実現するも
のである。
【0027】ここで、吸気側電磁駆動機構30と排気側
電磁駆動機構31の具体的な構成について述べる。尚、
吸気側電磁駆動機構30と排気側電磁駆動機構31とは
同様の構成であるため、吸気側電磁駆動機構30のみを
例に挙げて説明する。
【0028】図3は、吸気側電磁駆動機構30の構成を
示す断面図である。図3において内燃機関1のシリンダ
ヘッド1aは、シリンダブロック1bの上面に固定され
るロアヘッド10と、このロアヘッド10の上部に設け
られたアッパヘッド11とを備えている。
【0029】前記ロアヘッド10には、各気筒21毎に
2つの吸気ポート26が形成され、各吸気ポート26の
燃焼室24側の開口端には、吸気弁28の弁体28aが
着座するための弁座12が設けられている。
【0030】前記ロアヘッド10には、各吸気ポート2
6の内壁面から該ロアヘッド10の上面にかけて断面円
形の貫通孔が形成され、その貫通孔には筒状のバルブガ
イド13が挿入されている。前記バルブガイド13の内
孔には、吸気弁28の弁軸28bが貫通し、前記弁軸2
8bが軸方向へ進退自在となっている。
【0031】前記アッパヘッド11において前記バルブ
ガイド13と軸心が同一となる部位には、断面円形のコ
ア取付孔14が設けられている。前記コア取付孔14の
下部14bは、その上部14aに比して径大に形成され
ている。以下では、前記コア取付孔14の下部14bを
径大部14bと称し、前記コア取付孔14の上部14a
を径小部14aと称する。
【0032】前記径小部14aには、軟磁性体からなる
環状の第1コア301と第2コア302とが所定の間隙
303を介して軸方向に直列に嵌挿されている。これら
第1コア301の上端と第2コア302の下端には、そ
れぞれフランジ301aとフランジ302aが形成され
ており、第1コア301は上方から、また第2コア30
2は下方からそれぞれコア取付孔14に嵌挿され、フラ
ンジ301aとフランジ302aがコア取付孔14の縁
部に当接することにより第1コア301と第2コア30
2の位置決めがされて、前記間隙303が所定の距離に
保持されるようになっている。
【0033】前記第1コア301の上方には、筒状のア
ッパキャップ305が取り付けられている。このアッパ
キャップ305は、その下端に形成されたフランジ部3
05aにボルト304を貫通させてアッパヘッド11上
面に固定されている。この場合、フランジ部305aを
含むアッパキャップ305の下端が第1コア301の上
面周縁部に当接した状態で固定されることになり、その
結果、第1コア301がアッパヘッド11に固定される
ことになる。
【0034】一方、前記第2コア302の下部には、コ
ア取付孔14の径大部14bと略同径の外径を有する環
状体からなるロアキャップ307が取り付けられてい
る。このロアキャップ307にはボルト307が貫通
し、そのボルト307により前記ロアキャップ307が
前記径小部14aと径大部14bの段部における下向き
の段差面に固定されている。この場合、ロアキャップ3
07が第2コア302の下面周縁部に当接した状態で固
定されることになり、その結果、第2コア302がアッ
パヘッド11に固定されることになる。
【0035】前記第1コア301の前記間隙303側の
面に形成された溝部には、第1の電磁コイル308が把
持されており、前記第2コア302の前記間隙303側
の面に形成された溝部には第2の電磁コイル309が把
持されている。その際、第1の電磁コイル308と第2
の電磁コイル309とは、前記間隙303を介して向き
合う位置に配置されるものとする。そして、第1及び第
2の電磁コイル308、309は、前述した吸気側駆動
回路30aと電気的に接続されている。
【0036】前記間隙303には、該間隙303の内径
より径小な外径を有する環状の軟磁性体からなるアーマ
チャ311が配置されている。このアーマチャ311の
中空部には、該アーマチャ311の軸心に沿って上下方
向に延出した円柱状のアーマチャシャフト310が固定
されている。このアーマチャシャフト310は、その上
端が前記第1コア301の中空部を通ってその上方のア
ッパキャップ305内まで至るとともに、その下端が第
2コア302の中空部を通ってその下方の径大部14b
内に至るよう形成され、前記第1コア301及び前記第
2コア302によって軸方向へ進退自在に保持されてい
る。
【0037】前記アッパキャップ305内に延出したア
ーマチャシャフト310の上端部には、円板状のアッパ
リテーナ312が接合されるとともに、前記アッパキャ
ップ305の上部開口部にはアジャストボルト313が
螺着され、これらアッパリテーナ312とアジャストボ
ルト313との間には、アッパスプリング314が介在
している。また、前記アジャストボルト313と前記ア
ッパスプリング314との当接面には、前記アッパキャ
ップ305の内径と略同径の外径を有するスプリングシ
ート315が介装されている。
【0038】一方、前記径大部14b内に延出したアー
マチャシャフト310の下端部には、吸気弁28の弁軸
28bの上端部が当接している。前記弁軸28bの上端
部の外周には、円盤状のロアリテーナ28cが接合され
ており、そのロアリテーナ28cの下面とロアヘッド1
0の上面との間には、ロアスプリング316が介在して
いる。
【0039】このように構成された吸気側電磁駆動機構
30では、吸気側駆動回路30aから第1の電磁コイル
308及び第2の電磁コイル309に対して励磁電流が
印加されていないときは、アッパスプリング314から
アーマチャシャフト310に対して下方向(すなわち、
吸気弁28を開弁させる方向)への付勢力が作用すると
ともに、ロアスプリング316から吸気弁28に対して
上方向(すなわち、吸気弁28を閉弁させる方向)への
付勢力が作用し、その結果、アーマチャシャフト310
及び吸気弁28が互いに当接して所定の位置に弾性支持
された状態、いわゆる中立状態に保持されることにな
る。
【0040】尚、アッパスプリング314とロアスプリ
ング316の付勢力は、前記アーマチャ311の中立位
置が前記間隙303において前記第1コア301と前記
第2コア302との中間の位置に一致するよう設定され
ており、構成部品の初期公差や経年変化等によってアー
マチャ311の中立位置が前記した中間位置からずれた
場合には、アーマチャ311の中立位置が前記した中間
位置と一致するようアジャストボルト313によって調
整することが可能になっている。
【0041】前記アーマチャシャフト310及び前記弁
軸28bの軸方向の長さは、前記アーマチャ311が前
記間隙303の中間位置に位置するときに、前記弁体2
8aが全開側変位端と全閉側変位端との中間の位置(以
下、中開位置と称する)となるように設定されている。
【0042】前記した吸気側電磁駆動機構30では、吸
気側駆動回路30aから第1の電磁コイル308に対し
て励磁電流が印加されると、第1コア301と第1の電
磁コイル308とアーマチャ311との間に、アーマチ
ャ311を第1コア301側へ変位させる方向の電磁力
が発生し、その電磁力によってアーマチャ311が退行
する。
【0043】このようにしてアーマチャ311が退行す
ると、吸気弁28がロアスプリング316の付勢力を受
けて閉弁動作することになる。また、前記した吸気側電
磁駆動機構30では、吸気側駆動回路30aから第2の
電磁コイル309に対して励磁電流が印加されると、第
2コア302と第2の電磁コイル309とアーマチャ3
11との間にアーマチャ311を前記第2コア302側
へ変位させる方向の電磁力が発生し、その電磁力によっ
てアーマチャ311が進出する。
【0044】このようにしてアーマチャ311が進出す
ると、該アーマチャ311が吸気弁28の弁軸28bに
当接しつつ進出動作することになり、その結果、吸気弁
28はロアスプリング316の付勢力に抗して開弁動作
することになる。
【0045】従って、上記した吸気側電磁駆動機構30
では、吸気側駆動回路30aからの励磁電流が第1の電
磁コイル308と第2の電磁コイル309とに交互に印
加されることにより、アーマチャ311が進退動作し、
それに伴って弁軸28bが進退駆動されると同時に弁体
28aが開閉駆動されることになる。
【0046】その際、第1の電磁コイル308及び第2
の電磁コイル309に対する励磁電流の印加タイミング
と励磁電流の大きさを変更することにより、吸気弁28
の開閉タイミングを任意に制御することが可能となる。
【0047】また、上記した吸気側電磁駆動機構30に
は、吸気弁28の変位を検出するバルブリフトセンサ3
17が取り付けられている。このバルブリフトセンサ3
17は、アッパリテーナ312の上面に取り付けられた
円板状のターゲット317aと、アジャストボルト31
3における前記アッパリテーナ312と対向する部位に
取り付けられたギャップセンサ317bとから構成され
ている。
【0048】このように構成されたバルブリフトセンサ
317では、前記ターゲット317aが前記吸気側電磁
駆動機構30のアーマチャ311と一体的に変位し、前
記ギャップセンサ317bが該ギャップセンサ317b
と前記ターゲット317aとの距離に対応した電気信号
を出力することになる。
【0049】その際、アーマチャ311が中立状態にあ
るときのギャップセンサ317bの出力信号値を予め記
憶しておき、その出力信号値と現時点におけるギャップ
センサ317bの出力信号値との偏差を算出することに
より、アーマチャ311及び吸気弁28の変位を特定す
ることが可能となる。
【0050】ここで、図1及び図2に戻り、内燃機関1
のシリンダヘッド1aには、4つの枝管からなる吸気枝
管33が接続され、前記吸気枝管33の各枝管は、各気
筒21の吸気ポート26と連通している。
【0051】前記シリンダヘッド1aにおいて前記吸気
枝管33との接続部位の近傍には、その噴孔が吸気ポー
ト26内に臨むよう燃料噴射弁32が取り付けられてい
る。前記吸気枝管33は、吸気の脈動を抑制するための
サージタンク34に接続されている。前記サージタンク
34には、吸気管35が接続され、吸気管35は、吸気
中の塵や埃等を取り除くためのエアクリーナボックス3
6と接続されている。
【0052】前記吸気管35には、該吸気管35内を流
れる空気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を
出力するエアフローメータ44が取り付けられている。
前記吸気管35において前記エアフローメータ44より
下流の部位には、該吸気管35内を流れる吸気の流量を
調整するスロットル弁39が設けられている。
【0053】前記スロットル弁39には、ステッパモー
タ等からなり印加電力の大きさに応じて前記スロットル
弁39を開閉駆動するスロットル用アクチュエータ40
と、前記スロットル弁39の開度に対応した電気信号を
出力するスロットルポジションセンサ41とが取り付け
られている。
【0054】一方、前記内燃機関1のシリンダヘッド1
aには、4本の枝管が内燃機関1の直下流において1本
の集合管に合流するよう形成された排気枝管45が接続
され、前記排気枝管45の各枝管が各気筒21の排気ポ
ート27と連通している。
【0055】前記排気枝管45は、排気浄化触媒46を
介して排気管47に接続され、排気管47は、下流にて
図示しないマフラーと接続されている。前記排気枝管4
5には、該排気枝管45内を流れる排気、言い換えれ
ば、排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比に対応し
た電気信号を出力する空燃比センサ48が取り付けられ
ている。
【0056】ここで、上記した排気浄化触媒46として
は、例えば、該排気浄化触媒46に流入する排気の空燃
比が理論空燃比近傍の所定の空燃比であるときに排気中
に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒
素酸化物(NOx)を浄化する三元触媒、該排気浄化触
媒46に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であると
きは排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)を吸蔵する
とともに該排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比が
理論空燃比もしくはリッチ空燃比であるときは吸蔵して
いた窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元・浄化する
吸蔵還元型NOx触媒、該排気浄化触媒46に流入する
排気の空燃比が酸素過剰状態にあり且つ所定の還元剤が
存在するときに排気中の窒素酸化物(NOx)を還元・
浄化する選択還元型NOx触媒、もしくは上記した各種
の触媒を適宜組み合わせてなる触媒である。
【0057】また、内燃機関1は、クランクシャフト2
3の端部に取り付けられたタイミングロータ51aとタ
イミングロータ51a近傍のシリンダブロック1bに取
り付けられた電磁ピックアップ51bとからなるクラン
クポジションセンサ51と、内燃機関1の内部に形成さ
れた冷却水路1cを流れる冷却水の温度を検出すべくシ
リンダブロック1bに取り付けられた水温センサ52と
を備えている。
【0058】このように構成された内燃機関1には、該
内燃機関1の運転状態を制御するための電子制御ユニッ
ト(Electronic Control Unit:ECU)20が併設さ
れている。
【0059】前記ECU20には、スロットルポジショ
ンセンサ41、エアフローメータ44、空燃比センサ4
8、クランクポジションセンサ51、水温センサ52、
バルブリフトセンサ317が電気配線を介して接続され
るとともに、車室内に設けられたアクセルペダル42の
操作量に対応した電気信号を出力するアクセルポジショ
ンセンサ43が電気配線を介して接続され、各センサの
出力信号がECU20に入力されるようになっている。
【0060】前記ECU20には、イグナイタ25a、
吸気側駆動回路30a、排気側駆動回路31a、燃料噴
射弁32、スロットル用アクチュエータ40等が電気配
線を介して接続され、ECU20が各種センサの出力信
号値をパラメータとしてイグナイタ25a、吸気側駆動
回路30a、排気側駆動回路31a、燃料噴射弁32、
スロットル用アクチュエータ40を制御することが可能
になっている。
【0061】ここで、ECU20は、図4に示すよう
に、双方向性バス400によって相互に接続されたCP
U401とROM402とRAM403とバックアップ
RAM404と入力ポート405と出力ポート406と
を備えるとともに、前記入力ポート405に接続された
A/Dコンバータ(A/D)407を備えている。
【0062】前記A/D407には、スロットルポジシ
ョンセンサ41、アクセルポジションセンサ43、エア
フローメータ44、空燃比センサ48、水温センサ5
2、バルブリフトセンサ317等のようにアナログ信号
形式の信号を出力するセンサと電気配線を介して接続さ
れている。このA/D407は、上記した各センサの出
力信号をアナログ信号形式からデジタル信号形式に変換
した後に前記入力ポート405へ送信する。
【0063】前記入力ポート405は、前述したスロッ
トルポジションセンサ41、アクセルポジションセンサ
43、エアフローメータ44、空燃比センサ48、水温
センサ52、バルブリフトセンサ317等のようにアナ
ログ信号形式の信号を出力するセンサと前記A/D40
7を介して接続されるとともに、クランクポジションセ
ンサ51のようにデジタル信号形式の信号を出力するセ
ンサと接続されている。
【0064】前記入力ポート405は、各種センサの出
力信号を直接又はA/D407を介して入力し、それら
の出力信号を双方向性バス400を介してCPU401
やRAM403へ送信する。
【0065】前記出力ポート406は、イグナイタ25
a、吸気側駆動回路30a、排気側駆動回路31a、燃
料噴射弁32、スロットル用アクチュエータ40等と電
気配線を介して接続されている。前記出力ポート406
は、CPU401から出力された制御信号を双方向性バ
ス400を介して入力し、その制御信号をイグナイタ2
5a、吸気側駆動回路30a、排気側駆動回路31a、
燃料噴射弁32、又はスロットル用アクチュエータ40
へ送信する。
【0066】前記ROM402は、燃料噴射量を決定す
るための燃料噴射量制御ルーチン、燃料噴射時期を決定
するための燃料噴射時期制御ルーチン、吸気弁28の開
閉タイミングを決定するための吸気弁開閉タイミング制
御ルーチン、排気弁29の開閉タイミングを決定するた
めの排気弁開閉タイミング制御ルーチン、吸気側電磁駆
動機構30に印加すべき励磁電流量を決定するための吸
気側励磁電流制御ルーチン、排気側電磁駆動機構31に
印加すべき励磁電流量を決定するための排気側励磁電流
量制御ルーチン、各気筒21の点火栓25の点火時期を
決定するための点火時期制御ルーチン、スロットル弁3
9の開度を決定するためのスロットル開度制御ルーチン
等のアプリケーションプログラムに加え、吸気弁28又
は排気弁29の異常が検出又は予測されたときに所定の
気筒21の運転を休止するための気筒休止制御ルーチン
を記憶している。
【0067】前記ROM402は、前記したアプリケー
ションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶して
いる。前記した制御マップは、例えば、内燃機関1の運
転状態と燃料噴射量との関係を示す燃料噴射量制御マッ
プ、内燃機関1の運転状態と燃料噴射時期との関係を示
す燃料噴射時期制御マップ、内燃機関1の運転状態と吸
気弁28の開閉タイミングとの関係を示す吸気弁開閉タ
イミング制御マップ、内燃機関1の運転状態と排気弁2
9の開閉タイミングとの関係を示す排気弁開閉タイミン
グ制御マップ、内燃機関1の運転状態と吸気側電磁駆動
機構30に印加すべき励磁電流量との関係を示す吸気側
励磁電流量制御マップ、内燃機関1の運転状態と排気側
電磁駆動機構31に印加すべき励磁電流量との関係を示
す排気側励磁電流量制御マップ、内燃機関1の運転状態
と各点火栓25の点火時期との関係を示す点火時期制御
マップ、内燃機関1の運転状態とスロットル弁39の開
度との関係を示すスロットル開度制御マップ等である。
【0068】前記RAM403は、各センサの出力信号
やCPU401の演算結果等を記憶する。前記演算結果
は、例えば、クランクポジションセンサ51の出力信号
に基づいて算出される機関回転数等である。前記RAM
403に記憶される各種のデータは、クランクポジショ
ンセンサ51が信号を出力する度に最新のデータに書き
換えられる。
【0069】前記バックアップRAM45は、内燃機関
1の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリで
あり、各種制御に係る学習値や、異常を発生した箇所を
特定する情報等を記憶する。
【0070】前記CPU401は、前記ROM402に
記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作
し、燃料噴射制御、点火制御、吸気弁開閉制御、排気弁
開閉制御、スロットル制御等の周知の制御に加え、本発
明の要旨となる気筒休止制御を実行をする。
【0071】本実施の形態に係る気筒休止制御は、別途
の異常判定制御によって吸気弁28又は排気弁29の異
常が検出もしくは予測された場合に実行されることにな
る。ここで、吸気弁28及び排気弁29の異常は、吸気
弁28又は排気弁29の固着、吸気側電磁駆動機構30
又は排気側電磁駆動機構31の故障、吸気側駆動回路3
0a又は排気側駆動回路31aの故障、ECU20から
吸気側電磁駆動機構30又は排気側電磁駆動機構31に
至る電気経路の断線又は短絡、気筒21内の圧力の変
化、吸気弁28又は排気弁29に作用する摺動摩擦の変
化などに起因して発生する。
【0072】このような原因により吸気弁28及び排気
弁29の異常が発生すると、例えば、吸気弁28又は排
気弁29が目標開閉タイミングで動作しない、吸気弁2
8又は排気弁29が全開位置又は全閉位置まで変位しな
い、吸気弁28又は排気弁29が全開位置又は全閉位置
に保持されない等の現象が発生し、その結果、吸気弁2
8又は排気弁29が中立位置に停留してしまう、いわゆ
る脱調が発生することになる。
【0073】吸気弁28及び排気弁29の脱調を検出す
る方法としては、個々の吸気弁28及び排気弁29に取
り付けられたバルブリフトセンサ317の出力信号値を
監視して、吸気弁28及び排気弁29が中立位置に停留
しているか否かを判別する方法を例示することができ
る。
【0074】また、吸気弁28及び排気弁29の脱調を
予測する方法としては、バルブリフトセンサ317の出
力信号値を監視して、吸気弁28及び排気弁29が所望
のタイミングで全開位置又は全閉位置まで変位したか否
か、吸気弁28及び排気弁29が所望の時期に全開位置
又は全閉位置に保持されているか否か、或いは、吸気弁
28及び排気弁29の開閉動作過程において所定の時期
に吸気弁28及び排気弁29が所望の位置に変位してい
るか否かを判別することによって、吸気弁28又は排気
弁29が脱調する可能性があるか否かを予測する方法を
例示することができる。
【0075】従って、異常判定制御では、CPU401
は、上記したような種々の方法により吸気弁28又は排
気弁29の異常を検出又は予測することになる。CPU
401は、吸気弁28又は排気弁29の異常を検出又は
予測すると、その吸気弁28又は排気弁29を特定する
情報をバックアップRAM404に記憶させるととも
に、RAM403に予め設定されている弁異常フラグ記
憶領域に“1”を記憶させる。
【0076】前記した弁異常フラグ記憶領域は、吸気弁
28又は排気弁29の異常が検出又は予測された場合に
“1”が記憶され、全ての吸気弁28及び排気弁29が
正常である場合に“0”が記憶される領域である。
【0077】前記弁異常フラグ記憶領域に“1”が記憶
されると、CPU401は、気筒休止制御を実行するこ
とになる。気筒休止制御では、CPU401は、異常が
検出もしくは予測された吸気弁28又は排気弁29を備
える気筒21(以下、異常気筒と称する)を判別し、異
常気筒21の吸気側駆動回路30a、排気側駆動回路3
1a、燃料噴射弁32、及び点火栓25に対する駆動電
流の印加を停止して、該異常気筒21の運転を休止させ
る。
【0078】その際、異常気筒21の運転のみが休止さ
れると、内燃機関1の燃焼間隔が不等間隔となるため、
燃焼に起因した振動も不等間隔で発生することになる。
特に、内燃機関1の燃焼間隔が長くなる低回転運転領域
では、不等間隔な振動発生によりドライバビリィティが
著しく低下する虞がある。
【0079】例えば、内燃機関1の点火順序が1番気筒
21、3番気筒21、4番気筒21、2番気筒21の順
序である場合に、1番気筒21の吸気弁28又は排気弁
29の異常が検出もしくは予測され、1番気筒21のみ
の運転が休止されると、内燃機関1は、2番気筒21、
3番気筒21、及び、4番気筒21の3つの気筒21に
よって運転されることになる。
【0080】この場合、図5に示すように、3番(#
3)気筒21と4番(#4)気筒21の燃焼間隔(点火
間隔)、4番(#4)気筒21と2番(#2)気筒21
の燃焼間隔(点火間隔)がともに180°CAとなるの
に対し、2番(#2)気筒21と3番(#3)気筒21
の燃焼間隔が360°CAとなる。このため、内燃機関
1の燃焼間隔が不等間隔となり、燃焼に起因した振動の
発生間隔も不等間隔となってしまう。
【0081】これに対し、本実施の形態に係る気筒休止
制御では、CPU401は、異常気筒21の運転を休止
させる場合に、内燃機関1の燃焼間隔を等間隔とすべ
く、異常気筒21以外の所定の気筒21の運転も休止さ
せるようにした。
【0082】例えば、内燃機関1の点火順序が1番気筒
21、3番気筒21、4番気筒21、2番気筒21の順
序である場合に、1番気筒21の吸気弁28又は排気弁
29の異常が検出もしくは予測されると、CPU401
は、1番気筒21に加えて4番気筒21の運転も休止さ
せる。
【0083】この場合、内燃機関1は、図6に示すよう
に、2番(#2)気筒21と3番(#3)気筒21との
2つの気筒21が1気筒おきに(360°CA毎に)に
運転されることになる。
【0084】この結果、内燃機関1の燃焼間隔が360
°CAで一定となるため、燃焼に起因した振動の発生間
隔も等間隔となり、ドライバビリィティの低下が抑制さ
れることになる。
【0085】また、2番気筒21の吸気弁28又は排気
弁29の異常が検出もしくは予測されると、CPU40
1は、2番気筒21に加えて3番気筒21の運転も休止
させ、1番気筒21と4番気筒21が一気筒おきに(3
60°CA毎に)運転されるようにする。
【0086】また、3番気筒21の吸気弁28又は排気
弁29の異常が検出もしくは予測されると、CPU40
1は、3番気筒21に加えて2番気筒21の運転も休止
させ、1番気筒21と4番気筒21が一気筒おきに(3
60°CA毎に)運転されるようにする。
【0087】また、4番気筒21の吸気弁28又は排気
弁29の異常が検出もしくは予測されると、CPU40
1は、4番気筒21に加えて1番気筒21の運転も休止
させ、2番気筒21と3番気筒21が一気筒おきに(3
60°CA毎に)運転されるようにする。
【0088】以下、本実施の形態に係る気筒休止制御に
ついて図7のフローチャートに沿って説明する。図7に
示すフローチャートは、気筒休止制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【0089】前記気筒休止制御ルーチンは、予めROM
402に記憶されているルーチンであり、CPU401
によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセン
サ51がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行され
るルーチンである。
【0090】前記気筒休止制御ルーチンにおいて、CP
U401は、先ずS701においてRAM403の所定
領域に設定された弁異常フラグ記憶領域に“1”が記憶
されているか否かを判別する。
【0091】前記S701においてRAM403の弁異
常フラグ記憶領域に“0”が記憶されていると判定した
場合は、CPU401は、本ルーチンの実行を一旦終了
する。
【0092】一方、前記S701においてRAM403
の弁異常フラグ記憶領域に“1”が記憶されていると判
定した場合は、CPU401は、S702へ進む。S7
02では、CPU401は、バックアップRAM404
へアクセスして異常が検出又は予測された吸気弁28又
は排気弁29を特定する情報を読み出し、その情報に基
づいて異常が検出又は予測された吸気弁28又は排気弁
29を備えている気筒21を判別する。
【0093】S703では、CPU401は、前記S7
02で判別された異常気筒21以外に運転を休止させる
気筒(以下、休止気筒と称する)を決定する。その際、
CPU401は、内燃機関1の燃焼間隔が1気筒おき、
言い換えれば360°CAとなるように休止気筒21を
決定する。
【0094】S704では、CPU401は、前記S7
02で判別された異常気筒21及び前記S703で決定
された休止気筒21の運転を休止させる。具体的には、
CPU401は、前記異常気筒21及び前記休止気筒2
1の吸気側電磁駆動機構30及び排気側電磁駆動機構3
1に対する励磁電流の印加を停止すべく吸気側駆動回路
30a及び排気側駆動回路31aを制御するとともに、
燃料噴射弁32及び点火栓25に対する駆動電流の印加
を停止する。
【0095】S705では、CPU401は、異常気筒
21及び休止気筒21以外の気筒21(以下、運転気筒
と称する)のトルク制御を実行する。トルク制御では、
CPU401は、例えば、前記運転気筒21の吸入空気
量及び燃料噴射量を増量すべく吸気弁28の開閉タイミ
ング及び燃料噴射時間を補正して、異常気筒21と休止
気筒21の運転停止に伴う内燃機関1のトルク低下を最
小限に抑制する。
【0096】この場合、内燃機関1は、異常気筒21及
び休止気筒21の運転が休止され、残りの気筒21が1
気筒おきに運転されることになる。この結果、内燃機関
1の燃焼間隔が1気筒おきに(360°CA毎に)な
り、燃焼に起因した振動の発生間隔も360°CAで一
定となる。
【0097】このようにCPU401が気筒休止制御ル
ーチンを実行することにより、本発明に係る第1の気筒
休止手段及び第2の気筒休止手段が実現されることにな
る。従って、本実施の形態に係る可変動弁機構を有する
内燃機関によれば、吸気弁28又は排気弁29の異常が
検出又は予測された場合には、その吸気弁28又は排気
弁29を備えた異常気筒21に加え、所定の休止気筒2
1の運転も休止させることにより、内燃機関1の燃焼に
起因した振動の発生間隔を一定間隔にすることができ、
以てドライバビリィティの低下を抑制することが可能と
なる。
【0098】尚、本実施の形態では、4気筒の内燃機関
1を例に挙げたが、これに限られるものではなく、複数
の気筒を有する内燃機関であればよい。また、気筒21
内の圧力変化や摺動摩擦の変化などの原因によって吸気
弁28又は排気弁29が脱調した場合には、その吸気弁
28又は排気弁29が脱調から復帰する可能性があるた
め、異常気筒21の休止中に、異常が検出又は予測され
た吸気弁28又は排気弁29の復帰処理を行うようにし
てもよい。
【0099】復帰処理では、例えば、CPU401は、
異常が検出又は予測された吸気弁28又は排気弁29の
初期駆動、吸気側電磁駆動機構30又は排気側電磁駆動
機構31に対する励磁電流量の補正等を実行する。その
際、吸気側電磁駆動機構30又は排気側電磁駆動機構3
1が油圧等を利用して第1コア301や第2コア302
等の位置を調整可能に構成されている場合には、CPU
401は、復帰処理において第1コア301や第2コア
302の位置を調整するようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明に係る可変動弁機構を有する内燃
機関では、吸気弁又は排気弁の異常が検出又は予測され
ると、その吸気弁又は排気弁を有する気筒の運転が第1
の気筒休止手段によって休止されると同時に、第2の気
筒休止手段が内燃機関の燃焼間隔を所定の間隔とすべく
異常気筒以外の気筒の運転も休止させることになる。
【0101】この場合、内燃機関の燃焼間隔は、前記し
た所定の間隔で略一定となり、それに応じて、燃焼に起
因した振動の発生間隔も所定の間隔で一定となる。従っ
て、本発明に係る可変動弁機構を有する内燃機関によれ
ば、吸気弁又は排気弁の異常が検出又は予測され、その
吸気弁又は排気弁を含む気筒の運転を休止させる必要が
生じた場合であっても、内燃機関の振動悪化を抑制する
ことが可能となり、以てドライバビリィティの低下を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可変動弁機構を有する内燃機関
の概略構成を示す図(1)
【図2】 本発明に係る可変動弁機構を有する内燃機関
の概略構成を示す図(2)
【図3】 吸気側電磁駆動機構の内部構成を示す図
【図4】 ECUの内部構成を示すブロック図
【図5】 異常気筒の運転のみを休止させた場合の燃焼
間隔を示すタイミングチャート図
【図6】 異常気筒と休止気筒の運転を休止させた場合
の燃焼間隔を示すタイミングチャート図
【図7】 気筒休止制御ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・・内燃機関 20・・・ECU 25・・・点火栓 26・・・吸気ポート 27・・・排気ポート 28・・・吸気弁 29・・・排気弁 30・・・吸気側電磁駆動機構 30a・・吸気側駆動回路 31・・・排気側電磁駆動機構 31a・・排気側駆動回路 32・・・燃料噴射弁 46・・・排気浄化触媒 47・・・排気管 48・・・空燃比センサ 51・・・クランクポジションセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 17/04 F02D 17/04 G 41/04 320 41/04 320 41/22 320 41/22 320 45/00 345 45/00 345Z (72)発明者 白谷 和彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 勝間田 正司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 四重田 啓二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山田 智海 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AA05 AB09 AB16 CA12 DA45 DA70 EA11 EA16 EA17 EA22 EA23 EA32 FA01 FA06 FA07 FA12 GA22 GA38 GA39 3G084 AA03 BA04 BA11 BA23 DA28 DA33 DA39 EB02 EB22 EC02 FA07 FA10 FA20 3G092 AA01 AA11 AA14 AB02 BB01 BB06 CA04 CA05 CA08 CB02 DA01 DA07 DA11 DF01 DG09 EA02 EA11 EA12 FA45 FB03 FB04 FB05 FB07 HA01Z HA06Z HA11Z HA13X HB01Z HC04Z HE01Z HE03Z HE05Z HE08Z HF08Z 3G301 HA01 HA07 HA19 JA05 JA37 JB02 JB08 LA07 LC01 LC10 MA03 NA07 NB02 NB06 NB20 NE06 PA01Z PA11Z PA17Z PB06A PC09Z PE01Z PE03Z PE05Z PE08Z PE10A PF03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気弁およびまたは排気弁の
    開閉タイミングおよびまたはリフト量を変更可能な可変
    動弁機構と、 前記吸気弁又は前記排気弁の異常が検出又は予測された
    ときに、その吸気弁又は排気弁を有する気筒の運転を休
    止する第1の気筒休止手段と、 前記第1の気筒休止手段により前記気筒の運転が休止さ
    れたときに前記内燃機関の燃焼間隔が所定の間隔となる
    よう前記気筒以外の気筒の運転を休止する第2の気筒休
    止手段と、を備えることを特徴とする可変動弁機構を有
    する内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記第2の気筒休止手段は、前記第1の
    気筒休止手段により前記気筒の運転が休止されたとき
    に、前記内燃機関の燃焼間隔が一気筒おきとなるよう前
    記気筒以外の気筒の運転を休止することを特徴とする請
    求項1に記載の可変動弁機構を有する内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記可変動弁機構は、電磁力を利用して
    吸気弁およびまたは排気弁を開閉駆動する電磁駆動式動
    弁機構であることを特徴とする請求項1に記載の可変動
    弁機構を有する内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010079615A1 (ja) * 2009-01-09 2010-07-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の異常検出装置
KR101021381B1 (ko) 2007-03-20 2011-03-14 로베르트 보쉬 게엠베하 적어도 하나의 실린더를 갖는 엔진 작동 방법 및 장치

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