JP2001199686A - 巻取装置 - Google Patents

巻取装置

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JP2001199686A
JP2001199686A JP2000008376A JP2000008376A JP2001199686A JP 2001199686 A JP2001199686 A JP 2001199686A JP 2000008376 A JP2000008376 A JP 2000008376A JP 2000008376 A JP2000008376 A JP 2000008376A JP 2001199686 A JP2001199686 A JP 2001199686A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウィンチ等の巻取装置において、巻取能力を
損なうことなく、巻取対象を巻き取るドラム部材の小型
化を可能とする。 【解決手段】 このウィンチは、ドラム11の内部に駆
動源である電動モータ13の出力を減速する減速機構1
4を有している。減速機構14は、3段の遊星歯車機構
を有しており、減速機構14の最終段の遊星歯車機構の
3つの第3遊星歯車39とドラム11の一部を構成する
ドラム円盤部11cとが直接連結されている。これによ
り、ドラム円盤部11cは3つの第3遊星歯車39の回
転移動に伴って直接回転駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物等の巻き上
げなどに使用される巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、船のいかり上げやエレベータ
の引き上げ、または土木建築工事などにおける重量物の
引き上げにはウィンチが用いられている。ウィンチは、
支持台等に回転自在になされた巻取ドラムを有してお
り、この巻取ドラムを回転駆動することによりロープな
どを巻き取るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなウィンチの中には、駆動源や減速機構などを巻取ド
ラム内部に配置したものが開発されており、これにより
装置全体を小型化したものがある。しかしながら、この
ようなウィンチは、駆動源や減速機構を巻取ドラム内部
に配置するものであり、巻取ドラム自体の小型化につい
ては特に考慮されていない。このように減速機構等を内
蔵した巻取ドラムを小型化することができれば、装置全
体のさらなる小型化が可能となる。
【0004】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、巻取能力を損なうことなく、巻取対象を巻
き取るドラム部材の小型化が容易な巻取装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の巻取装置は、回転駆動源
と、該回転駆動源によって回転させられることにより巻
取対象を巻き取る部材であって、中空部を有する円筒状
のドラム部材とを備えた巻取装置であって、前記ドラム
部材の前記中空部に配置され、前記回転駆動源の発する
回転力を減速する1または複数段の減速歯車機構を有す
る歯車装置であって、最終段の減速歯車機構として太陽
歯車、およびその周囲に歯合される3以上の遊星歯車と
を有する歯車装置を備え、前記ドラム部材は、前記3以
上の遊星歯車のそれぞれと直接連結されており、これら
の遊星歯車の回転移動により回転駆動されることを特徴
としている。
【0006】また、請求項2に記載の巻取装置は、請求
項1に記載の巻取装置において、前記回転駆動源は、可
変速制御が可能な電動モータであることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項3に記載の巻取装置は、請求
項2に記載の巻取装置において、前記回転駆動源の回転
状態を検出する検出手段をさらに具備し、前記電動モー
タの可変速制御では、前記検出手段の検出結果に応じた
フィードバック制御が行われることを特徴としている。
【0008】また、請求項4に記載の巻取装置は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の巻取装置において、前
記回転駆動源またはこれに伴って回転する部材に接触す
る位置と、接触しない位置との間を移動可能に設けられ
る摩擦部材を有し、該摩擦部材の接触時には摩擦力によ
り前記回転駆動源、またはこれに伴って回転する部材に
制動力を付与する制動装置をさらに具備し、前記制動装
置は、前記ドラム部材の外部に配置されていることを特
徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係るウィンチを示す
側断面図である。同図に示すように、このウィンチは、
地面などのウィンチ支持面上に固定されるスタンド10
と、スタンド10によって支持される軸受部16によっ
て回転自在に支持される円筒状のドラム11とを備えて
いる。
【0010】ドラム11の外周面における回転軸方向
(図の左右方向)の両端側には、それぞれフランジ部1
1aが設けられており、これらのフランジ部11aの間
にロープなどの巻取対象が巻かれることになる。そし
て、ドラム11が回転させられることにより、ロープな
どの巻取対象の巻き上げや繰り出し動作などが可能とな
っている。
【0011】スタンド10は、ウィンチ支持面の二箇所
に固定されており、その一方側(図の右側)には、ドラ
ム11の図の右端面から突出する軸部11dを回転自在
に軸支する軸受部16が設けられている。また、スタン
ド10の他方(図の左側)側には、後述する電磁ブレー
キ(制動装置)12、電動モータ(回転駆動源)13お
よび減速機構14などが内部に配置される略円筒状の支
持筐体部17が設けられている。支持筐体部17は、そ
の左端側でスタンド10に固定支持されるとともに、そ
の図の右側部分がドラム11の左端面に設けられた円形
の孔からドラム11の中空部に挿入された状態となって
いる。このようにドラム11内部に挿入された支持筐体
部17は内部からドラム11を回転自在に支持し、上記
軸受部16が外部からドラム11を回転自在に支持する
ことにより、ドラム11が回転自在に支持されている。
【0012】支持筐体部17内部には、電磁ブレーキ1
2、電動モータ13および減速機構14が配置されてい
る。電動モータ13は、支持筐体部17の内周部に配置
される固定子13aと、この固定子13aの内周側に所
定のギャップを隔てて配置される回転子13bを備えた
誘導モータである。
【0013】電磁ブレーキ12は、回転子13bに設け
られたシャフト13cのドラム11と反対側(図の左
側)に配置されている。電磁ブレーキ12は、図の左右
方向に移動可能に設けられた固定側摩擦部材12aと、
これに対向するように固定配置される固定側摩擦部材1
2eとを有しており、これらの摩擦部材12a,12e
をシャフト13cにスプライン結合されている回転側摩
擦部材13dに接触させることにより、両者の間に摩擦
を生じさせ、シャフト13cに制動力を付与する。具体
的には、摩擦部材12aは、コイルバネ12cにより本
体部12bから回転側摩擦部材13d側(図の左側)に
付勢されている。一方、本体部12bには、励磁コイル
12dが設けられており、励磁コイル12dに励磁電流
が供給されている間は、励磁コイル12dが発生させる
磁界によって固定側摩擦部材12aがコイルバネ12c
の付勢力に抗して本体部12b側(図の右側)に吸着さ
せられ、固定側摩擦部材12a、12eが回転側摩擦部
材13dと接触しないようになっている。言い換えれ
ば、励磁コイル12dが励磁されていない状態では、コ
イルバネ12cの付勢力により固定側摩擦部材12a,
12eと回転側摩擦部材13dとが接触させられた状態
となる。つまり、電磁ブレーキ12は、無励磁状態で固
定側摩擦部材12a,12eと回転側摩擦部材13dと
を接触させて制動力を付与し、励磁状態でその制動力を
解除する無励磁作動ブレーキである。従って、このウィ
ンチの電源がオフである場合には、ブレーキが作用し、
電源オフ時にシャフト13cが回転してしまうといった
ことを防止できる。
【0014】本実施形態に係るウィンチでは、上述した
電磁ブレーキ12は、支持筐体部17内部におけるドラ
ム11の外部に配置するとともに、電磁ブレーキ12を
覆うブレーキ筐体17aを、支持筐体部17に対して個
別に着脱可能に設けている。従って、電磁ブレーキ12
のメンテナンス等を行う場合には、このブレーキ筐体1
7aを取り外すだけでよく、ドラム11を軸受部16お
よび支持筐体部17といった支持機構から取り外す必要
がない。従って、スタンド10とドラム11をピンなど
の係合部材によって自由回転を規制する状態とすれば、
ドラム11にロープ等の巻取対象に負荷が加わっている
状態(例えばロープ先端に重量物が吊られた状態)のま
まで電磁ブレーキ12のメンテナンスを行うことができ
る。
【0015】次に、シャフト13cの左端部にはマイク
ロカップリング18を介してモータ状態検出器19が設
けられている。このモータ状態検出器19は電動モータ
13の位置や速度等の状態を検出するものであり、光学
式の位置センサやレゾルバを用いた位置検出センサなど
種々の公知のものを使用することができる。そして、こ
の検出結果を後述する制御装置に送出し、制御装置はこ
の検出結果を用いて電動モータ13の回転速度のフィー
ドバック制御を行う。
【0016】次に、電動モータ13の制御構成について
図2を参照しながら説明する。同図に示すように、電動
モータ13の制御構成は、電源20と、電力逆変換装置
21と、制御装置22と、上述したモータ状態検出器1
9とを備えている。電力逆変換装置21は、電源20か
ら供給される電力を、制御装置22からの制御指令にし
たがって所要の電圧および周波数を有する交流電力に変
換し、電動モータ13に出力する。
【0017】制御装置22は、このウィンチの使用者等
から入力される駆動指令(停止位置や回転速度などの指
令)に応じた制御指令を電力逆変換装置21に送出す
る。これにより、使用者等の駆動指令に応じた回転速度
や停止位置の制御を行うことができる。この際、制御装
置22は、モータ状態検出器19から供給される電動モ
ータ13の速度または位置情報に基づいてフィードバッ
ク制御を行っており、これによりより正確な電動モータ
13の制御を行うことができるようになっている。
【0018】なお、上記の制御装置22による電力逆変
換装置21の制御方法としては、公知の種々の方法を用
いることができ、例えばベクトル制御やすべり周波数制
御などの方法を用いることができる。なお、本実施形態
では、上述した制御構成により電動モータ13の可変速
制御を行うようにしていたが、極数変換電動機を用いて
極数を制御することにより、電動モータの可変速制御を
行うようにしてもよい。
【0019】図1に戻り、電動モータ13のシャフト1
3cの図の右端は、減速機構14と連結されており、こ
れによりシャフト13cの回転が減速されて出力される
ようになっている。以下、この減速機構14の構成につ
いて図1および図3を参照しながら説明する。
【0020】図1および図3に示すように、この減速機
構14は、シャフト13cに連結される第1太陽歯車3
0と、第1太陽歯車30の周囲にそれぞれ歯合される3
つの第1遊星歯車31とを備えている。また、各第1遊
星歯車31は、支持筐体部17の内周面に形成された内
歯車33と歯合されている。つまり、第1太陽歯車3
0、第1遊星歯車31および内歯車33は遊星歯車機構
を構成しており、図中矢印方向に第1太陽歯車30が回
転させられると、これに伴って各第1遊星歯車31が内
歯車33と第1太陽歯車30との間で矢印で示す方向に
回転移動させられるようになっている。このように回転
移動させられる各第1遊星歯車31の軸部には伝達軸を
介して第1キャリア32が連結されている。この第1キ
ャリア32は、第1太陽歯車30と同心で回転可能にな
されており、上記のように第1遊星歯車31が回転移動
させられると、この第1キャリア32が第1太陽歯車3
0と同心上で回転させられるようになっている。
【0021】図1に示すように、上述したように回転さ
せられる第1キャリア32の中心軸には、第2太陽歯車
35が連結されており、これにより第2太陽歯車35は
上記のように回転させられる第1キャリア32に伴って
回転させられる。第2太陽歯車35の周囲には、3つの
第2遊星歯車36が歯合されており、これらの第2遊星
歯車36は上述した内歯車33に歯合されている。ま
た、各第2遊星歯車36には、第1太陽歯車30および
第2太陽歯車35と同心で回転可能な第2キャリア37
が連結されている。
【0022】また、図1および図4に示すように、第2
キャリア37の中心軸には、第3太陽歯車38が連結さ
れており、第3太陽歯車38は第2キャリア37の回転
に伴って回転させられる。第3太陽歯車38の周囲に
は、3つの第3遊星歯車39が歯合されており、これら
の第3遊星歯車39は支持筐体部17の内周面に形成さ
れた内歯車40と歯合されている。
【0023】つまり、この減速機構14は、第1太陽歯
車30、第1遊星歯車31、第1キャリア32および内
歯車33からなる第一段目の遊星歯車機構と、第2太陽
歯車35、第2遊星歯車36、第2キャリア37および
内歯車33からなる第2段目の遊星歯車機構と、第3太
陽歯車38、第3遊星歯車39および内歯車40からな
る最終段の遊星歯車機構といった3段の遊星歯車機構を
組み合わせたものである。このような3段の遊星歯車機
構によりシャフト13cの回転が減速されて最終段の第
3遊星歯車39が回転させられることになる。
【0024】通常の一般的な遊星歯車機構では、最終段
の各遊星歯車の軸部に、上記第1キャリア32や第2キ
ャリア37と同様のキャリアが連結されており、このキ
ャリアの軸部が減速機構の出力軸となっている。しかし
ながら、本実施形態における減速機構14では、最終段
の各第3遊星歯車39の軸部がそれぞれ伝達軸41によ
りドラム11の図1の右端面を構成するドラム円盤部1
1cに連結されている。つまり、本実施形態では、最終
段の各第3遊星歯車39とドラム11の一部を構成する
ドラム円盤部11cをキャリア等を介さずに直接連結
し、第3遊星歯車39の回転移動によりドラム円盤部1
1cを直接回転駆動するようになっている。この際、減
速機構14は、遊星歯車機構を複数段に組み合わせたも
のであるため、ドラム円盤部11cは、電動モータ13
のシャフト13cとは軸方向(図1の左右方向)から見
て同心で回転することになる。これにより、ドラム11
が回転させられ、ロープなどの巻取対象が巻き取った
り、送り出したりすることができる。そして、このドラ
ム円盤部11cの中心から軸方向に突出する軸部11d
が軸受部16によって回転自在に支持されている。この
ようにドラム11を回転させるにあたって、本実施形態
では、固定部材である支持筐体部17の図の両端側にオ
イルシール45a,45bおよび大口径かつ薄型の軸受
46a,46bを設けてドラム円盤部11cの回転を支
持している。
【0025】このように最終段の各第3遊星歯車39と
ドラム円盤部11cとを直接連結することによる効果を
図1および図5を参照しながら説明する。ここで、図5
は従来の一般的な遊星歯車機構を用い、最終段の各遊星
歯車39をキャリア50と連結し、キャリア50の中心
部に設けられた出力軸51にドラム円盤部11cを連結
した構成を示す。
【0026】これらの図を比較すると、本実施形態に係
る構成(図1参照)が従来の構成(図5参照)と比較し
て小型になっていることが分かる。これは、本実施形態
に係る構成では、最終段の各第3遊星歯車39とドラム
円盤部11cとを直接連結するようにしているので、図
5に示す最終段の各第3遊星歯車39と連結されるキャ
リア50、その出力軸51および出力軸51を支持する
軸受52等が不要となるからである。すなわち、本実施
形態では、キャリア50や出力軸51などの部品を不要
とするとともに、ドラム11の一部を構成して、その内
部を密閉空間にする部材であるドラム円盤部11cを駆
動軸として兼用しているのである。このように本実施形
態に係るウィンチは、ト゛ラム11の小型化が可能となる
とともに、部品数を削減することができる。
【0027】B.実施形態の動作 次に、上記構成のウィンチの動作について説明する。本
実施形態に係るウィンチでは、上述したように回転駆動
源として、可変速制御が可能な電動モータ13を採用し
たので、以下のような動作が可能となっている。
【0028】まず、このウィンチがクレーン装置の巻取
装置に用いられる場合、このクレーン装置が重量物の引
き上げ動作等を行う場合、電動モータ13を低速で駆動
し、重量物をゆっくりと引き上げる。重量物を引き上げ
る場合、高速の引き上げを行うと安全上問題があるた
め、上記のように低速で引き上げることが好ましい。
【0029】次に、このクレーン装置のロープ先端に設
けられる荷物保持部等を下降させる、つまりウィンチの
巻取対象であるロープ等を送り出す場合について説明す
る。従来の巻取装置では、上記のような下降動作を行う
場合、荷物等を保持していないので高速で下降させるこ
とが可能である。このように高速で下降させることがで
きれば、作業時間の短縮を図ることができる。このた
め、従来のウィンチでは、ドラムを自由回転させて荷物
保持部を自由落下させていた。このような自由落下を行
うために、従来のウィンチでは、駆動機構とドラムとを
電磁クラッチで連結し、自由落下動作を行う場合には、
電磁クラッチにより駆動機構とドラムとの連結状態を解
除していた。これに対し、本実施形態に係るウィンチで
は、上述したような可変速制御が可能な電動モータ13
を採用することにより、下降動作時には電動モータ13
を高速で回転させるような制御を行い、電磁クラッチを
設けることなく、高速での下降動作を可能としている。
しかも、このような高速での下降動作を行った場合に
も、電動モータ13によって下降動作が制御されている
ので、その停止位置の制御も自由落下を行う場合と比較
してより正確に行うことができる。
【0030】このように本実施形態に係るウィンチによ
れば、上記のように可変速制御が可能な電動モータ13
を採用することによって重量物を引き上げる際の安全性
を維持するとともに、ロープなどの巻取対象の送り出し
動作を行う場合には、電磁クラッチ等を設けることなく
高速での送り動作が可能である。また、このような高速
での送り出し動作を行う場合の巻取対象の送り量の制御
などもより正確に行うことができる。また、低負荷状態
で短時間に巻き取りを行う場合ににも、電動モータ13
を高速で回転させることにより、高速での巻き取り動作
が可能となる。
【0031】C.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0032】(1)上述した実施形態においては、無励
磁作動型の電磁ブレーキ12を用いるようにしていた
が、これに限らず、摩擦による機械的な制動力をシャフ
ト13cに付与する構造のブレーキであればよく、摩擦
部材12aを機械的な機構で作動させるものであっても
よい。
【0033】(2)また、上述した実施形態において
は、このウィンチの回転駆動源として可変速制御が可能
な電動モータ13(誘導型)を採用した場合について説
明したが、これに限らず、可変速制御が可能な他のタイ
プの電動モータを用いるようにしてもよい。また、可変
速制御が不要である場合には、定速動作する電動モータ
や油圧式の駆動源を用いるようにしてもよい。なお、ウ
ィンチの小型化を容易とするためには、電動モータを駆
動源として用いることが好ましい。
【0034】(3)また、上述した実施形態において
は、3段の遊星歯車機構を備えた減速機構14を用いる
ようにしていたが、これに限らず、最終段に遊星歯車機
構を有し、その最終段の各遊星歯車とドラム円盤部11
cが直接連結されるようなものであればよく、その段数
は任意であり、また他の減速機構と遊星歯車機構を組み
合わせた構成の減速機構であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
巻取能力を損なうことなく、巻取対象を巻き取るドラム
部材の小型化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るウィンチを示す側
断面図である。
【図2】 前記ウィンチの構成要素である電動モータの
制御構成を示すブロック図である。
【図3】 図1のIII−III線に沿って視た図である。
【図4】 図1のIV−IV線に沿って視た図である。
【図5】 従来のウィンチを示す側断面図である。
【符号の説明】
10……スタンド、11……ドラム、11a……フラン
ジ部、11c……ドラム円盤部、12……電磁ブレーキ
(制動装置)、13……電動モータ(回転駆動源)、1
4……減速機構、30……第1太陽歯車、31……第1
遊星歯車、32……第1キャリア、33……内歯車、3
5……第2太陽歯車、36……第2遊星歯車、37……
第2キャリア、38……第3太陽歯車、39……第3遊
星歯車、40……内歯車、41……伝達軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月14日(2000.9.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の巻取装置は、回転駆動源
と、該回転駆動源によって回転させられることにより巻
取対象を巻き取る部材であって、中空部を有する円筒状
のドラム部材とを備えた巻取装置であって、前記ドラム
部材の前記中空部に配置され、前記回転駆動源の発する
回転力を減速する1または複数段の減速歯車機構を有す
る歯車装置であって、最終段の減速歯車機構として太陽
歯車、およびその周囲に歯合される3以上の遊星歯車と
を有する歯車装置を備え、前記ドラム部材は、前記中空
部の一端側を閉じるドラム円盤部を有しており、当該ド
ラム円盤部は前記3以上の遊星歯車のそれぞれと直接連
結されており、これらの遊星歯車の回転移動により回転
駆動されることを特徴としている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源と、該回転駆動源によって回
    転させられることにより巻取対象を巻き取る部材であっ
    て、中空部を有する円筒状のドラム部材とを備えた巻取
    装置であって、 前記ドラム部材の前記中空部に配置され、前記回転駆動
    源の発する回転力を減速する1または複数段の減速歯車
    機構を有する歯車装置であって、最終段の減速歯車機構
    として太陽歯車、およびその周囲に歯合される3以上の
    遊星歯車とを有する歯車装置を備え、 前記ドラム部材は、前記3以上の遊星歯車のそれぞれと
    直接連結されており、これらの遊星歯車の回転移動によ
    り回転駆動されることを特徴とする巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動源は、可変速制御が可能な
    電動モータであることを特徴とする請求項1に記載の巻
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動源の回転状態を検出する検
    出手段をさらに具備し、 前記電動モータの可変速制御では、前記検出手段の検出
    結果に応じたフィードバック制御が行われることを特徴
    とする請求項2に記載の巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動源またはこれに伴って回転
    する部材に接触する位置と、接触しない位置との間を移
    動可能に設けられる摩擦部材を有し、該摩擦部材の接触
    時には摩擦力により前記回転駆動源、またはこれに伴っ
    て回転する部材に制動力を付与する制動装置をさらに具
    備し、 前記制動装置は、前記ドラム部材の外部に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の巻取装置。
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