JP2001199219A - 車両用空気調和ユニット - Google Patents

車両用空気調和ユニット

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JP2001199219A
JP2001199219A JP2000009668A JP2000009668A JP2001199219A JP 2001199219 A JP2001199219 A JP 2001199219A JP 2000009668 A JP2000009668 A JP 2000009668A JP 2000009668 A JP2000009668 A JP 2000009668A JP 2001199219 A JP2001199219 A JP 2001199219A
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foot
door
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JP2000009668A
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Inventor
Isao Watabe
功 渡部
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通路抵抗の低減と冷房性能の向上を図る。 【解決手段】 ミックス通路27とヒータ通路29の両
方に選択して流すミックスドア23と、第1、第2、第
3のモードドア15、17、26とを備え、第3のモー
ドドア26を第1作動位置aの時で、ミックスドア23
のフルクール時に、ヒータ通路29からフット通路19
へ連通させる一方、ミックス通路27への流れを遮断す
る。同時に、ベントモード時の冷風通路から退避して最
大通路面積とする。また、ミックスドア23のフルホッ
ト時で、フットモード時にヒータ通路29からフット通
路19へ流し、フット口13を介してデフ口9へ流す。
また、第2作動位置bの時で、ミックスドア23の温調
時に、ヒータ通路29からミックス通路27へのガイド
壁を形成し、エアミックス性の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に適する
車両用空気調和ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】車室内のスペースを確保するために、通
過時の空気を冷却する冷却用熱交換器(エバポレータ)
と通過時の空気に熱を与える加熱用熱交換器(ヒータコ
ア)とを1つのユニットケース内に配置し、全体をコン
パクト化したものが公知となっており、例えば、特開平
11−291747号公報、あるいは、特開平10−2
97255号公報の手段が知られている。
【0003】前者及び後者の手段は、いずれも、上流側
から冷却用熱交換器、加熱用熱交換器の順に配置され、
各熱交換器を通過した空気は、ミックスドアにより切換
え制御される。
【0004】具体的には、ミックスドアのフルクール時
には、冷却用熱交換器を通過する流れとなり、フルホッ
ト時には、冷却用熱交換器,加熱用熱交換器の順に通過
する流れとなる。また、温調時には、一方に冷却用熱交
換器を通過する流れと、他方に冷却用熱交換器,加熱用
熱交換器の順に流れる組合せ混合流れとに制御され、例
えば、ベントモード時には、ベント吹出口から乗員の上
半身へ向けて、デフ・フットモード時には、デフ吹出口
とフット吹出口からそれぞれフロントガラス及び足元へ
向けて、ベント・フットモード時には、ベント吹出口及
びフット吹出口から乗員の上半身及び足元へ向けてそれ
ぞれ調和された空気が吹き出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の特開平11−2
91747号公報の手段にあっては、冷却用熱交換器、
加熱用熱交換器の順で通過した温風を、デフ口、ベント
口、フット口へ向けて送り出すガイド通路が設けられ、
ガイド通路は、可動ガイドによって開閉自在に制御可能
となっている。
【0006】可動ガイドは、ガイド通路からの温風を、
ミックス通路領域へガイドするガイド位置と、温風の流
れを遮断する遮断位置とにヒンジを支点として所定角度
回動する一枚のドアで形成され、主な機能は可動ガイド
のガイド位置の時に、ガイド通路を延長する延長ガイド
壁として機能するようになっている。
【0007】このために、通路が長くなる分、通路抵抗
の面で望ましくない。また、可動ガイドの遮断位置の時
には、ガイド通路の外側は内部より負圧域となるため、
内部の温風が負圧域となる外へ向かって流れ、例えば、
フルクール時において、ベント口へ向かう空気の流れと
合流して温度を上昇させ、効率のよいフルクール状態が
得られにくい不具合を招く。また、ミックス通路領域が
短くエアミックス性の面でも望ましくない。
【0008】一方、後者の特開平10−297255号
公報の手段にあっては、ミックスドアの外に、ベントモ
ード時にベント口を開閉するベントドア、デフモード時
にデフ口を開閉するデフドア、フットモード時にフット
口を開閉するフットドアを有している。さらに、加熱用
熱交換器を通過した温風を、ベント口、あるいは、デフ
口及びフット口へそれぞれ切換え制御するサブミックス
ドアとを備えており、各口をそれぞれ専用のドアで制御
するところから、効率のよい制御が可能となり、制御性
の面で優れるが、反面、ドアの枚数が増えるため、組付
性の面で望ましくなく、構造も複雑となる。しかも、コ
ストアップにつながり、コスト性の面でも望ましくな
い。
【0009】そこで、この発明は、前記問題点の解決を
図った車両用空気調和ユニットを提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の請求項1にあっては、ユニットケース内
に、冷却用熱交換器と、ヒータ通路内に配置された加熱
用熱交換器と、冷却用熱交換器を通過した空気を、ミッ
クス通路へ流すフルクール時と、ヒータ通路へ流すフル
ホット時と、ミックス通路及びヒータ通路へそれぞれ流
す温調時とに切換えるミックスドアと、デフモード、ベ
ントモード、フットモードへそれぞれ切換え可能な第1
のモードドア、第2のモードドア、第3のモードドアと
を有し、少なくともその内の1つのモードドアを、ミッ
クスドアのフルクール時に、ヒータ通路とフット通路と
を連通させると共に、ヒータ通路からミックス通路への
流れを遮断し、ベントモード時のミックス通路から退避
して最大通路面積とする一方、ミックスドアのフルホッ
ト時で、フットモード時にヒータ通路からフット通路へ
の流れを可能にすると共に、ヒータ通路からミックス通
路への流れを遮断し、フット口を介してデフ口への流れ
を作る第1作動位置と、ミックスドアの温調時に、ヒー
タ通路からフット通路への流れを遮断すると共に、ヒー
タ通路からミックス通路へのガイド壁を形成する第2作
動位置とに切換え可能とする。
【0011】これにより、ベントモードのフルクール時
において、ミックスドアは、ヒータ通路への流れを遮断
する一方、例えば、第1のモードドアはデフ口を閉塞
し、第2のモードドアはフット口を閉にすると共に、ベ
ント口を開とする。
【0012】第3のモードドアは、第1作動位置に切換
わりヒータ通路とフット通路とを連通させる。また、ヒ
ータ通路からミックス通路への流れを遮断し、第3のモ
ードドアがミックス通路から退避し最大通路面積が確保
される。
【0013】したがって、冷却用熱交換器を通過する時
に冷却された空気は、大きな通路抵抗を受けることなく
ベント口へ向かう確実な冷気の流れが確保され、効率の
よいフルクール状態が得られる。この時、ミックスドア
が温調状態に作動した時ヒータ通路内にたまった温風
は、一旦フット通路へ流れるため、一時的に、温風が乗
員の顔等に直接当る不快感も解消される。
【0014】次に、フットモード時で、ミックスドアの
フルホット時において、ミックスドアは、ミックス通路
への流れを遮断する一方、例えば、第1のモードドアは
デフ口を開とし、第2のモードドアはフット口を開、ベ
ント口を閉にする。第3のモードドアは、第1作動位置
にあり、ヒータ通路からフット通路への流れを可能とす
る一方、ヒータ通路からミックス通路への流れを遮断す
る。
【0015】したがって、冷却用熱交換器、加熱用熱交
換器の順で通過する空気は、調和され、調和された空気
の一方は、直接フット通路へ、他方は、フット口を介し
てデフ口へ向かう流れが確保される。このため、特にフ
ット通路にはヒータ通路から直接温風が流れるようにな
るため、温度低下のロスが少なくて済み、効率のよいフ
ルホット状態が得られる。
【0016】次に、ミックスドアの温調時において、第
3のモードドアは、第2作動位置に切換わり、ヒータ通
路からの温風は、第3のモードドアのガイド壁に案内さ
れてミックス位置へ向かう流れによって、冷却用熱交換
器を通過した空気と混合し、ベント口(あるいはデフ
口)、フット口へ流れるようになる。この時、第3のモ
ードドアのガイド壁により混合領域が延長されるため、
エアミックス性が向上する。また、ドア枚数も少なくて
済むようになる。
【0017】また、この発明の請求項2によれば、ミッ
クスドアのフルホット時に、第2作動位置から第1作動
位置に切換わるモードドアにより開となるフット連通口
を、フット通路のフット口より下流側に設ける。
【0018】これにより、ヒータ通路の温風は、フット
口へ向かう迂回した流れに対して、ヒータ通路から直接
フット通路へ向かうショートカットされた流れとなるた
め、温度低下を招くことはなく、温風を効率よく、足元
へ吹出すことができる。
【0019】
【発明の効果】この発明の車両用空気調和ユニットによ
れば、第1作動位置と第2作動位置とに切換え可能なモ
ードドアにより、ベントモード時に、ミックス通路を最
大通路面積に拡大することができるため、通路抵抗が低
減され、ベント口へ向かうフルクール時の確実な空気の
流れを確保できる。しかも、ヒータ通路とミックス通路
を遮断するため、フルクール時の冷気を温度上昇させる
ことがなくなり、冷房能力の向上が図れる。また、ミッ
クスドアが温調状態に切換った時に、ヒータ通路内にた
まった温風を一旦足元へ逃がすことができるため、温風
が一時的に乗員の上半身へ吹出し不快にさせることもな
くなる。また、ドア枚数を少なくできるため、構造の複
雑化を招くことはなく、組付性、コスト性のにおいても
大変好ましいものとなる。
【0020】また、フットモード時にヒータ通路の温風
を迂回させることなく直接フット通路へ向かうショート
カットした流れが得られるため、温度低下のロスがなく
なり、温風を効率よく足元へ吹出すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6の図面を参照
しながらこの発明の第1の実施形態について具体的に説
明する。
【0022】図1において、1は車両用空気調和ユニッ
ト3のユニットケースを示している。ユニットケース1
の接続部5には、ブロワユニット7が接続される。な
お、ブロワユニット7は内部に、外気及び車室内から空
気を選択して取入れる開閉ドアと、取入れた空気をユニ
ットケース1内へ送り込む送風機(いずれも図示してい
ない)がそれぞれ設けられている。
【0023】ユニットケース1は、デフ口9、ベント口
11、フット口13とを有している。デフ口9は第1の
モードドア15により開閉自在に制御され、デフ口9が
開のデフモード時にデフダクト(図示していない)を介
して図外のフロントガラスへ調和された空気を当てて曇
り止めが行なわれるようなっている。
【0024】ベント口11及びフット口13は、第2の
モードドア17により、一方が閉の時、他方が開となる
よう切換え制御され、ベント口11が開となるベントモ
ード時にベントダクト(図示していない)を介して乗員
の上半身へ空気が吹出される。また、フット口13が開
となるフットモード時にフット通路19を介して図外の
フット吹出口から乗員の足元へ空気が吹出されるように
なっている。
【0025】ユニットケース1内には、冷却用熱交換器
21,ミックスドア23,加熱用熱交換器25の外に、
第3のモードドア26を有している。
【0026】冷却用熱交換器21は、ブロワユニット7
が接続されるユニットケース1の上流側に位置し、冷媒
が流れる冷媒管と多数のフィン(いずれも図示していな
い)で構成され、ユニットケース1内の上下方向の通路
幅一杯に配置された構造となっている。したがって、ブ
ロワユニット7によって上流側から矢印のように送り込
まれた空気がフィンとフィンの間を通過するようになっ
ている。
【0027】なお、冷却用熱交換器21は、図外の圧縮
機,凝縮器,膨張弁と連通し、圧縮機から吐出された冷
媒が、凝縮器,膨張弁を通り、エバポレータとなる前記
冷却用熱交換器21から再び圧縮機へ戻る冷凍サイクル
を構成し、フィンとフィンの間を空気が通過する時に熱
交換が行なわれることで、冷却されるようになってい
る。
【0028】ミックスドア23は、駆動ギヤ24によっ
て冷却用熱交換器21の上半分を開とし、下半分を閉と
するフルクール時から、下半分を開とし上半分を閉とす
るフルホット時まで上下にスライド可能なスライドタイ
プとなっている。ミックスドア23のフルクール時(図
1実線)には、下半分を閉として加熱熱交換器25への
流れを遮断し、冷却用熱交換器21を通過した空気をミ
ックス通路27へ流すようになる。以下、ミックスドア
23がスライド移動し中間の温調時には、図2実線で示
すように冷却用熱交換器21を通過した空気をミックス
通路27と加熱用熱交換器25へそれぞれ流すようにな
る。さらに、最上位までスライド移動し、上半分を閉と
して、ミックス通路27への流れを完全に遮断したフル
ホット時(図3、図4実線)には、冷却用熱交換器21
を通過した空気を加熱用熱交換器25へ全量流すように
なっている。
【0029】なお、ミックス通路27は、デフ口9,ベ
ント口11,フット口13とそれぞれ連通している。
【0030】加熱用熱交換器25は、ヒータ通路29内
に配置され、冷却用熱交換器21の下半分の領域内に納
まる寸法に設定されている。
【0031】加熱用熱交換器25には、図外のエンジン
によって加熱された加熱水が流れるようになっていて、
熱交換器本体を空気が通過する時に熱交換が行なわれ、
通過時の空気に熱が与えられる。
【0032】ヒータ通路29は、フット通路19のフッ
ト連通口31及びミックス通路27とそれぞれ連通して
おり、第3のモードドア26によって開閉自在に制御さ
れる。
【0033】フット連通口31は、フット通路19のフ
ット口13より下流側に設けられている。
【0034】第3のモードドア26は、中央のヒンジ3
3を支点として回動可能なV字形の形状となっている。
第3のモードドア26の一方は第1ドア部26a、他方
は第2ドア部26bとなっていて、図1及び図2に示す
ように第1作動位置aと第2作動位置bとに切換え可能
となる。
【0035】第1作動位置aと第2作動位置bに切換わ
る第3のモードドア26とミックスドア23との関係は
次のようになっている。
【0036】第3のモードドア26が第1作動位置aで
ミックスドアがフルクール時では、第2ドア部26b
は、図1に示すように、ヒータ通路29とフット通路1
9とをフット連通口31を介して連通とし、ヒータ通路
29からミックス通路27への流れを遮断する。一方、
第1ドア部26aは、ベントモード時の第2のモードド
ア17と重なり合う位置まで退避し、ベント口11へ向
かうミックス通路27を最大通路面積に拡大するように
なっている。
【0037】また、第3のモードドア26が第2作動位
置bで、ミックスドア23が温調時では、図2に示すよ
うに、第1ドア部26aは、ベント・フットモード時に
おいて、ヒータ通路29からの空気を冷却用熱交換器2
1を通過した空気と混合し合うミックス通路27へ向け
て誘導案内するガイド壁として機能する。
【0038】また、第3のモードドア26が第2作動位
置bで、ミックスドア23がフルホット時では、図3に
示すように、第2ドア部26bは、ヒータ通路29から
フット連通口31への流れを遮断する。一方、第1ドア
部26aは、デフモード時の第1モードドア15と直列
に連結し合う通路壁を形成し、ミックスドア23とでデ
フ口9へ向かうデフ通路を形成する。
【0039】また、第3のモードドア26が第1作動位
置aで、ミックスドア23がフルホット時には、第2ド
ア部26bは図4に示すように、ヒータ通路29からフ
ット通路31への流れを可能とし、ヒータ通路29から
ミックス通路27への流れを遮断する。一方、第1ドア
部26aは、フット口13の一部分を塞ぎ、フット連通
口31、フット口13を介してデフ口9へ向かう流れを
形成するようになっている。
【0040】なお、ミックスドア23と各モード時の第
3のモードドア26の各作動位置a・bの関係を図5に
示す。図5において、フットモード(2)時でフルホッ
ト時は第3のモードドア26はa・bいずれでも可であ
る。
【0041】また、フットモード(1)(2)は、第
1、第2のモードドア15の開度量の違いを示し、
(1)より(2)の方がフット通路19への流れが多く
なるモードを示している。
【0042】次に、動作について説明する。
【0043】(フルクール時のベントモード)図1 ミックスドア23はフルクール時にあり、ベント口11
は開、デフ口9及びフット口13は閉の状態にある。第
3のモードドア26の第2ドア部26bはフット連通口
31を開、ヒータ通路29からミックス通路27への流
れを遮断する一方、第1ドア部26aはベントモード時
の第2のモードドア17と重なり合う退避状態となり、
ベント口11へ向かうミックス通路27を拡大してい
る。
【0044】したがって、冷却用熱交換器21を通過す
る時に熱交換され、冷却された空気は、ストレートでベ
ント口11へ向かう流れが確保される。この時、ミック
ス通路27の拡大によって通路抵抗が低減され、確実な
フルクール状態が得られる。また、ヒータ通路29とミ
ックス通路27が遮断されているためヒータ通路29内
の温風が合流して温度上昇させることはなく、効率のよ
い冷却性能が得られる。また、ミックスドア23が温調
時に切換った時ヒータ通路29内にたまった温風はフッ
ト連通口31からフット通路19を介して一旦足元へ流
れるため、ヒータ通路29から漏れた温風が一時的に顔
にあたり、不快に感じることもなくなる。
【0045】(ベント・フットモード)図2 ミックスドア23は、冷気がミックス通路27側と加熱
用熱交換器25側へそれぞれ流れるよう温調時にある。
デフ口9は閉、ベント口11及びフット口13は開の状
態にある。第3のモードドア26の第2ドア部26bは
フット連通口31を閉に遮断する一方、第1ドア部26
aは、ガイド壁としてミックス通路27側へ延長してい
る。
【0046】したがって、冷却用熱交換器21を通過す
る時に熱交換され、冷却された空気の一方は、ミックス
通路27へ、他方は加熱用熱交換器25で加熱された
後、第1ドア部26aによってミックス通路27へ向け
てガイドされ、ミックス通路27において混合調和され
る。混合調和された空気はベント口11及びフット口1
3へ向かって流れる。この時、加熱用熱交換器25を通
過した温風は、第1ドア部26aによるガイド壁によっ
て、ミックス領域が長くなるため、エアミックス性が向
上し、設定した最適な温調風が得られる。
【0047】(フルホット時のデフモード)図3 ミックスドア23はフルホット時にあり、デフ口9は
開,ベント口11は閉,フット口13は開の状態にあ
る。第3のモードドア26の第2ドア部26bは、フッ
ト連通口31を閉とする一方、第1ドア部26aは、デ
フモード時の第1モードドア15と直列に接続連通して
通路壁を形成すると共に、ミックスドア23とでデフ通
路を形成する。
【0048】したがって、冷却用熱交換器21,加熱用
熱交換器25の順で通過する時に、冷却→加熱され、調
和された空気は、デフ通路を介してデフ口9へ向かう流
れが得られる。この時、調和空気は、デフ通路によって
効率のよい流れを確保することができる。
【0049】(フルホット時のフットモード)図4 ミックスドア23はフルホット時にあり、デフ口9は
開、ベント口11は閉の状態にある。第3のモードドア
26の第2ドア部26bはフット連通口31を開とし、
ミックス通路27への流れを遮断する一方、第1ドア部
26aは、フット口13まで回動し、フット口13の一
部分を閉として開口量を縮少させた状態にある。
【0050】したがって、前記状態において、冷却用熱
交換器21、加熱用熱交換器25の順に空気が通過する
時に、冷却→加熱され、調和された空気の一方は、フッ
ト連通口31からフット通路19へ流れる。他方は、フ
ット通路19からフット口13を介してデフ口9へ向か
う流れが得られる。
【0051】この時、ヒータ通路29からの温風は、迂
回することなく直接フット通路19へ向かうショートカ
ットされた流れとなるため、温度低下を招くことなく足
元へ効率よく温風を吹出すことができる。
【0052】図7、図8は車両用空気調和ユニット3の
第2の実施形態を示したものである。即ち、ユニットケ
ース35に、ベント口37,デフ口39,フット口41
とを有し、各口37,39,41は、第1のモードドア
43,第2のモードドア45により開閉自在に制御さ
れ、ベントモード,デフモード,フットモードに対応し
て各口37,39,41は開に制御される。
【0053】ユニットケース35内には、空気を冷却す
るための冷却用熱交換器47と、この冷却用熱交換器4
7を通過した空気を加熱するための加熱用熱交換器49
と、前記冷却用熱交換器47を通過した空気を直接前記
各吹出口37,39,41へ送る冷風通路51と、前記
冷風通路51を通る空気と前記加熱用熱交換器49を通
る空気との割合を調整するエアミックスドア53と、前
記加熱用熱交換器49の下流に形成され、前記加熱用熱
交換器49を通過した空気を前記冷風通路51の下流へ
案内して前記冷風通路51の空気と合流させるガイド通
路55とを備えている。ガイド通路55の延長端には前
記エアミックスドア53に連動して、実線位置と鎖線位
置とに回動する第3のモードドア57が配置された構造
となっている。
【0054】したがって、この第2の実施形態によれ
ば、特に、ミックスドア53のフルクール時(図7、実
線位置)で、ベントモード時では、第1のモードドア4
3及び第3のモードドア57はいずれも実線位置となる
ため、ベント口37へ向かう通路面積の大きな冷風通路
が確保されるため、冷房性能の向上が図れる。
【0055】また、ミックスドア53のフルホット時
(図8、実線位置)で、フットモード時には、第1のモ
ードドア43、第2のモードドア45、第3のモードド
ア57はいずれも実線位置となるため、ガイド通路55
からフット口41へ最短距離でつながる流れが得られる
ようになる。
【0056】これにより、温度低下を招くことなく図外
のフット吹出口から効率よく足元へ温風を吹出すことが
できる。
【0057】また、ミックスドア53の温調時(図7)
に対応して、第3のモードドア57を鎖線位置に回動さ
せることで、ガイド通路55からの温風を、冷却用熱交
換器47を通過した冷気に対して確実に案内し、エアミ
ックス性の向上が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用空気調和ユニットを示
したベントモード時の説明図。
【図2】フットモード時の説明図。
【図3】デフモード時の説明図。
【図4】フットモード時の説明図。
【図5】ブロワユニットを接続した空気調和ユニットの
概要平面図。
【図6】ミックスドアと各モード時の第3のモードドア
の作動位置の関係を示した説明図。
【図7】第2の実施形態を示したベントモード時の動作
説明図。
【図8】第2の実施形態を示したフットモード時の動作
説明図。
【符号の説明】
9 デフ口 11 ベント口 13 フット口 15 第1のモードドア 17 第2のモードドア 19 フット通路 23 ミックスドア 25 加熱用熱交換器 26 第3のモードドア 27 ミックス通路 29 ヒータ通路 a 第1作動位置 b 第2作動位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットケース(1)内に、冷却用熱交
    換器(21)と、ヒータ通路(29)内に配置された加
    熱用熱交換器(25)と、冷却用熱交換器(21)を通
    過した空気を、ミックス通路(27)へ流すフルクール
    時と、ヒータ通路(29)へ流すフルホット時と、ミッ
    クス通路(27)及びヒータ通路(29)へそれぞれ流
    す温調時とに切換えるミックスドア(23)と、デフモ
    ード、ベントモード、フットモードへそれぞれ切換え可
    能な第1のモードドア(15)、第2のモードドア(1
    7)、第3のモードドア(26)とを有し、少なくとも
    その内の1つのモードドア(26)は、ミックスドア
    (23)のフルクール時に、ヒータ通路(29)とフッ
    ト通路(19)を連通させると共に、ヒータ通路(2
    9)からミックス通路(27)への流れを遮断し、ベン
    トモード時のミックス通路(27)から退避して最大通
    路面積とする一方、ミックスドア(23)のフルホット
    時で、フットモード時にヒータ通路(29)からフット
    通路(19)への流れを可能にすると共に、ヒータ通路
    (29)からミックス通路(27)への流れを遮断し、
    フット口(13)を介してデフ口(9)への流れを作る
    第1作動位置(a)と、ミックスドア(23)の温調時
    に、ヒータ通路(29)からフット通路(19)への流
    れを遮断すると共に、ヒータ通路(29)からミックス
    通路(27)へ向けてガイド壁を形成する第2作動位置
    (b)とに切換え可能であることを特徴とする車両用空
    気調和ユニット。
  2. 【請求項2】 ミックスドアのフルホット時に、第2作
    動位置から第1作動位置に切換わるモードドアにより開
    となるフット連通口を、フット通路のフット口より下流
    側に設けることを特徴とする請求項1記載の車両用空気
    調和ユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040051891A (ko) * 2002-12-13 2004-06-19 현대자동차주식회사 차량의 공기조화장치
JP2007112159A (ja) * 2005-10-17 2007-05-10 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
KR100842208B1 (ko) * 2002-03-22 2008-06-30 한라공조주식회사 자동차용 공조유니트

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