JP2001199009A - 銅張り積層板 - Google Patents

銅張り積層板

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JP2001199009A
JP2001199009A JP2000013153A JP2000013153A JP2001199009A JP 2001199009 A JP2001199009 A JP 2001199009A JP 2000013153 A JP2000013153 A JP 2000013153A JP 2000013153 A JP2000013153 A JP 2000013153A JP 2001199009 A JP2001199009 A JP 2001199009A
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JP
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thickness
inorganic filler
base material
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JP2000013153A
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Inventor
Tsuneo Katayama
統夫 片山
Yasuhiro Kurikawa
康宏 栗川
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Risho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Risho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚が薄くなっても、たわみが少なく、スル
ーホール信頼性の高い、耐環境性に優れた銅張り積層板
を提供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂組成物をガラス布基材に含
浸した後、加熱乾燥して得るプリプレグシートを所要枚
数積み重ね、その外側に銅箔を重ね、加熱加圧して得る
銅張り積層板において、ガラス織布基材を、平織りのガ
ラス織布とし、このガラス織布に含浸させる熱硬化性樹
脂組成物を、熱硬化性樹脂100に対し無機フィラーを
50重量部以上含有するものを使用し、さらに、プリプ
レグシート中における樹脂含有率を25重量%以下、無
機フィラーの含有率を5%以上とし、プリプレグシート
の厚みを、ガラス布基材の厚みの90%以下になるよう
に加圧成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、銅張り積層板に
関するものである。
【0002】
【従来技術およびその課題】銅張り積層板あるいは内層
回路入り銅張り積層板は、エポキシ樹脂などの熱硬化性
樹脂をガラス布などの補強基材に含浸、予備乾燥して得
たプリプレグを、所定寸法に切断した後、所定枚数重
ね、さらにその外側に金属箔を置き、その後、加熱加圧
して成形一体化している。また、多層プリント配線板の
場合には、内層回路板の上に、プリプレグを介して金属
箔を置き、その後、加熱加圧して成形一体化している。
【0003】プリント配線板は、上記のようにして得た
銅張り積層板あるいは内層回路入り銅張り積層板にスル
ーホール加工し、その後、外層回路加工して形成されて
いるが、最近の携帯機器の発達によって、軽量・小型化
がさらに求められてきている。
【0004】このため、プリント配線板も、板厚のより
薄いものが必要になってきているが、薄くなるに伴って
たわみの問題が顕在化している。より配線密度の高いビ
ルドアップ工法による配線板では、樹脂層の塗り重ねに
よって層数の高い多層板を得ており、補強効果のあるガ
ラス布が少ない分、たわみの問題はより深刻である。
【0005】一方、自動車の用途などでは、エンジンル
ーム内にプリント配線板を設置する例が増えており、耐
環境性に優れたプリント配線板が必要になっている。と
ころが、従来の銅張り積層板は、エンジンルーム内の高
温に耐える高スルーホール信頼性の要求に満足できるも
のではなかった。また、ビルドアップ配線板では樹脂層
の比率が高い分、スルーホール信頼性が低くなり、この
点の解決も求められている。
【0006】そこで、この発明は、板厚が薄くなって
も、たわみが少なく、スルーホール信頼性の高い、耐環
境性に優れた銅張り積層板を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、熱硬化性樹脂組成物をガラス布基材
に含浸した後、加熱乾燥して得るプリプレグシートを所
要枚数積み重ね、その外側に銅箔を重ね、加熱加圧して
得る銅張り積層板において、ガラス織布基材が平織りの
ガラス織布であり、このガラス織布に含浸させる熱硬化
性樹脂組成物が、熱硬化性樹脂100に対し無機フィラ
ーを50重量部以上含有し、プリプレグシート中におけ
る樹脂含有率を25重量%以下、無機フィラーの含有率
を5%以上とし、プリプレグシートの厚みを、ガラス布
基材の厚みの90%以下になるように加圧成形したもの
である。
【0008】即ち、たわみ性とスルホール信頼性の向上
に関し、鋭意検討を進めた結果、たわみ性(曲げ弾性
率)とスルーホール信頼性に大きな影響を与える因子と
して、補強基材とこれに含浸する樹脂含有率があること
が判明し、この知見に基づいて、この発明が得られたも
のである。特に、樹脂含有率に関しては、価格や加工
性、成形性を考慮して、従来ではプリプレグシートの3
5〜65重量%としている。この点に注目し、種々検討
した結果、樹脂含有率が低いほど前記問題に有利である
ことが判明したが、まだ充分ではなかった。そこで、さ
らに検討をすすめた結果、従来は求める厚みのプリプレ
グシートを得るためには、プリプレグシートと同等また
は薄めのガラス布を使用していた。この発明では、これ
を、求めるプリプレグシートの厚み以上のガラス布を使
用することとし、プリプレグシートの成形後の厚みが、
ガラス布厚みの90%以下となるようにすることでかな
りの効果を得ることができたのであるが、さらに、合浸
する樹脂に50部以上の無機フィラーを添加することに
よって上記の目的を達成したのである。
【0009】ガラス繊維の不織布の場合には、空隙が多
いため多量の無機フィラーを含有させる例もみられる
が、ガラス織布の場合には、空隙は少なく、成形性を損
ねると考えられることから、従来、これほどの量の無機
フィラーを含有させた例はみられない。
【0010】この発明では、この点の検討をすすめた結
果、樹脂100部に対し、無機フィラーは50〜150
部であっても、成形が充分できることを確認することが
できたのである。
【0011】この発明では、補強基材として、平織りガ
ラス織布を採用している。平織りガラス織布は、価格と
性能の点で良好なものである。また、平織り以外の織布
は、織り密度が高く、弾性率の高いものがあるが、一般
的に方向性が強く、プリント配線板用途には不向きであ
るだけでなく、高価であり、工業上不利である。限定す
るものではないが、ガラス繊維としては、Q、D、S、
Eなどの種類があり、たわみ性(曲げ弾性率)では高強
度とされるSガラスが有利であるが、ドリル加工性や価
格で難点があり、工業上有利なEガラスが望ましい。
【0012】ガラス織布に含浸させる熱硬化性樹脂は、
特に、限定するものではないが、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メ
ラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリイミド樹
脂、変性ポリイミド樹脂、熱硬化性ポリフェニレン樹脂
などがあるが、価格や性能のバランスのとれたエポキシ
樹脂が使いやすい。
【0013】無機フィラーとしては限定するものではな
いが、シリカ、タルク、マイカ、水酸化アルミニウム、
ガラスパウダーなどがある。無機フィラーには樹脂との
親和性のためカップリング処理してもよい。
【0014】無機フィラーの添加量としては、樹脂に対
し、50部以上とした。スルーホール信頼性は、樹脂の
熱膨張に起因するものであるから、無機フィラーの添加
部数の多い方が有利であるが、150〜200部の添加
では、成形時の樹脂流れが充分でないため、空隙部が発
生しやすくなり、絶縁性の低下を招く。したがって、従
来の加熱加圧条件で成形できる150部以下が望まし
い。
【0015】無機フィラーの形状に関しては、限定する
ものではないが、板状や針状などのものよりも、成形時
の樹脂流動性の点から球状のものが好ましい。
【0016】
【実施の形態】[実施例1]以下の組成にてエポキシ樹
脂組成物のワニスを作成した。 エポキシ樹脂:YDB−530(東都化成) 90部 YDCN−704(東都化成) 10部 硬化剤: ジシアンジアミド 3部 硬化促進剤: イミダゾール2E4MZ 0.1部 無機フィラー:シリカ(平均粒径3μm) 60部 溶剤: メチルセロソルブ 30部 MEKで固形分50%に調整 適量 このエポキシ樹脂ワニスを日東紡製0.18mm厚ガラ
スクロスWE−7628に含浸・予備乾燥し、樹脂組成
物含有量33%のプリプレグシートを得た。エポキシ樹
脂の含有量は20%、無機フィラーの含有率は13%で
あった。このプリプレグ2枚とその外側に18μm厚さ
の銅箔を重ね、圧力40kgf/cm2、温度150℃
で30分加熱加圧し、その後、170℃で60分加熱加
圧して0.3mm厚の銅張り積層板を得た。曲げ弾性率
測定用としては、プリプレグ6枚の0.9mm厚品を成
形した。
【0017】[実施例2]以下の組成にてエポキシ樹脂
組成物のワニスを作成した。 エポキシ樹脂:YDB−530(東都化成) 90部 YDCN−704(東都化成) 10部 硬化剤: ジシアンジアミド 3部 硬化促進剤: イミダゾール2E4MZ 0.1部 無機フィラー:シリカ(平均粒径3μm) 60部 溶剤: メチルセロソルブ 30部 MEKで固形分50%に調整 適量 このエポキシ樹脂ワニスを日東紡製0.13mm厚ガラ
スクロスWE−13Dに含浸・予備乾燥し、樹脂組成物
含有量33%のプリプレグシートを得た。エポキシ樹脂
の含有量は20%、無機フィラーの含有率は13%であ
った。このプリプレグ2枚とその外側に18μm厚さの
銅箔を重ね、圧力40kgf/cm2、温度150℃で
30分加熱加圧し、その後、170℃で60分加熱加圧
して0.2mm厚の銅張り積層板を得た。曲げ弾性率測
定用としては、プリプレグ8枚の0.8mm厚品を成形
した。
【0018】[比較例1]以下の組成にてエポキシ樹脂
組成物のワニスを作成した。 エポキシ樹脂:YDB−530(東都化成) 90部 YDCN−704(東都化成) 10部 硬化剤: ジシアンジアミド 3部 硬化促進剤: イミダゾール2E4MZ 0.1部 溶剤: メチルセロソルブ 30部 MEKで固形分50%に調整 適量 このエポキシ樹脂ワニスを日東紡製0.13mm厚ガラ
スクロスWE−13Dに含浸・予備乾燥し、樹脂組成物
含有量45%のプリプレグシートを得た。このプリプレ
グ2枚とその外側に18μm厚さの銅箔を重ね、圧力4
0kgf/cm2、温度150℃で30分加熱加圧し、
その後、170℃で60分加熱加圧して0.3mm厚の
銅張り積層板を得た。曲げ弾性率測定用としては、プリ
プレグ6枚の0.9mm厚品を成形した。
【0019】[比較例2]以下の組成にてエポキシ樹脂
組成物のワニスを作成した。 エポキシ樹脂:YDB−530(東都化成) 90部 YDCN−704(東都化成) 10部 硬化剤: ジシアンジアミド 3部 硬化促進剤: イミダゾール2E4MZ 0.1部 溶剤: メチルセロソルブ 30部 MEKで固形分50%に調整 適量 このエポキシ樹脂ワニスを日東紡製0.10mm厚ガラ
スクロスWE−2116に含浸・予備乾燥し、樹脂組成
物含有量44%のプリプレグシートを得た。このプリプ
レグ2枚とその外側に18μm厚さの銅箔を重ね、圧力
40kgf/cm2、温度150℃で30分加熱加圧
し、その後、170℃で60分加熱加圧して0.2mm
厚の銅張り積層板を得た。曲げ弾性率測定用としては、
プリプレグ8枚の0.8mm厚品を成形した。
【0020】実施例1から比較例2までの積層板の結果
を表1にまとめた。
【0021】
【表1】
【0022】試験方法: ガラス布厚み:JIS R 34207.10項に準拠
して、マイクロメーターにより厚みを測定した。 曲げ弾性率:JIS C 6481 5.8項に準拠し
て曲げ強さ試験を行い、弾性率を次式によって求めた。
【0023】曲げ弾性率=[(支点間距離)3/(4×
試料幅×(試料厚み)3)×(荷重−たわみ曲線の勾
配) スルーホール信頼性:JIS C 5012 9.2項
に準拠してスルーホーが破断するまでサイクル数を求め
た。処理条件は、1サイクル−65℃30分→20℃1
0分→125℃→20℃10分
【0024】
【発明の効果】この発明によって得られる銅張り積層板
は、板厚が薄くなっても、たわみが少なく、スルーホー
ル信頼性が高く、耐環境性にも優れているので、軽量・
小型化が要求される携帯機器や、自動車の用途に好適に
使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA00H AA01A AA01C AA01D AA20 AB17B AB33B AG00A AG00C AG00D AK01A AK01C AK01D AK13A AK13C AK13D AK53 AL05A AL05C AL05D BA02 BA04 BA07 CA23A CA23C CA23D DG12A DG12C DG12D DH01A DH01C DH01D EJ82 GB43 JL04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂組成物をガラス布基材に含
    浸した後、加熱乾燥して得るプリプレグシートを所要枚
    数積み重ね、その外側に銅箔を重ね、加熱加圧して得る
    銅張り積層板において、ガラス織布基材が平織りのガラ
    ス織布であり、このガラス織布に含浸させる熱硬化性樹
    脂組成物が、熱硬化性樹脂100に対し無機フィラーを
    50重量部以上含有し、プリプレグシート中における樹
    脂含有率を25重量%以下、無機フィラーの含有率を5
    %以上とし、プリプレグシートの厚みが、ガラス布基材
    の厚みの90%以下になるように加圧成形したことを特
    徴とする銅張り積層板。
JP2000013153A 2000-01-21 2000-01-21 銅張り積層板 Pending JP2001199009A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101077392B1 (ko) 2009-03-12 2011-10-26 삼성전기주식회사 동박 적층판 및 그 제조방법

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