JP2001198726A - ブローチ盤の切削油剤供給装置 - Google Patents

ブローチ盤の切削油剤供給装置

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JP2001198726A
JP2001198726A JP2000012439A JP2000012439A JP2001198726A JP 2001198726 A JP2001198726 A JP 2001198726A JP 2000012439 A JP2000012439 A JP 2000012439A JP 2000012439 A JP2000012439 A JP 2000012439A JP 2001198726 A JP2001198726 A JP 2001198726A
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cutting oil
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Hideki Matsumoto
英樹 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑,冷却効果にすぐれた立て型ブローチ盤
の切削油剤供給装置を提供する。 【解決手段】 ブローチ4の周囲のうち加工対象となる
ワークWよりも上方部分に4個の噴射ノズル6を均等に
配置してクーラントミストを一斉に噴射し、同時にワー
クWの下側部分ではブローチ4の周囲にエアブローノズ
ル12を8個均等配置して一斉にエアを吹き付ける。ク
ーラントミストの噴射条件としては、噴射口7の口径を
4mm、噴射方向を下向き15°、噴射口7からブロー
チ4の軸心までの噴射距離を60mmに設定する。エア
ブロー条件としては、噴射孔13の口径を1mm、噴射
角度を下向き30°、噴射距離を40mmに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立て型ブローチ盤
の切削油剤供給装置に関し、特にミスト状の切削油剤を
加工部位に効率的に供給できるようにした切削油剤供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の切削油剤供給装置として例えば
特開平10−006175号公報に記載のものが知られ
ている。この従来の技術では、図5に示すように、工具
であるブローチ101が内挿されて該ブローチ101と
相対移動することになるワークWをはさんでその上下に
治具102,103を配置し、上側の治具102には下
向きに傾斜した複数の噴射通路104を、下側の治具1
03には上向きに傾斜した複数の噴射通路105をそれ
ぞれ形成し、各噴射通路104,105からブローチ1
01に向けて一斉にミスト化されたクーラントを噴射す
るようにしている。なお、各噴射通路104,105は
図示のようにブローチ101の軸心方向で傾斜している
のと同時に、ブローチ101の軸直角平面においても各
噴射通路104,105の軸線がブローチ101の接線
方向を指向するように傾けられている。
【0003】また、治具103よりもさらに下方の治具
106にはブローチ101の軸心を指向する複数のエア
ブローポート107が形成されていて、各エアブローポ
ート107から同じくブローチ101に向けてエアを吹
き出すことにより、例えばブローチ101のすくい面に
付着した切屑を除去できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の技
術では、ミスト状のクーラントを噴射する噴射通路10
4,105の直径の大きさ次第では、すなわちその直径
が小さいとブローチ101全体にクーラントが十分にゆ
き渡らず、加工部位の潤滑不良が生じやすい。特にクー
ラントの霧化装置の圧力源として一般的な工場内の工業
用空気圧を利用した場合には、使用量による圧力変動が
大きいために上記のクーラント供給不足が一段と顕著と
なる。
【0005】また上記の構造では、下向きにミスト状の
クーラントを噴射するのと同時に上向きにもミスト状の
クーラントを噴射するようにしているため、この上向き
のクーラント噴射は結果としてブローチ101のすくい
面側から各切刃に向けて噴射していることにほかなら
ず、そのすくい面に付着した切屑の除去効率が悪くな
り、切屑詰まりを原因とする加工不良を招き易くなるほ
か、ミスト状のクーラントの噴射とは言え上下から噴射
しているかぎりそのクーラントの使用量が多く、コスト
アップが余儀なくされる。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、上記のように上下からクーラント等の切削
油剤を噴射しなくとも初期の目的を達成できるようにし
た切削油剤供給装置を提供しようとするものである。す
なわち、本発明者等は上記クーラントに代表されるよう
な切削油剤の噴射のための条件を種々変更して実験を繰
り返した結果、その噴射ノズルの口径や噴射距離あるい
は噴射角度等を特定の値に限定することでいわゆる下向
き噴射だけでも従来の同等もしくはそれ以上の潤滑効果
が得られることを見い出したものであり、その好ましい
切削油剤供給装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、立て型ブローチ盤のブローチの周囲のうち該ブロー
チと相対移動するワークよりも上方に位置する部分にブ
ローチに対して霧化した切削油剤を噴射するための四つ
の噴射ノズルを均等に配置し、各噴射ノズルの口径を4
mm、各噴射ノズルからブローチの軸心までの距離を6
0mm、各噴射ノズルからの噴射方向をブローチと軸直
角な平面に対して15°下方に傾けて下向きにそれぞれ
設定したことを特徴としている。上記四つの噴射ノズル
はワークとともにブローチとの間で相対移動することに
なる。
【0008】立て型のブローチ盤には、ブローチに対し
てワークが上動することにより加工が行われるタイプの
ものと、所定位置に固定されたワークに対してブローチ
が下動することにより加工が行われるタイプのものが存
在するが、本発明はいずれのタイプのものにも対応でき
る。
【0009】ここで、噴射ノズルの口径を比較的大きめ
に4mmに設定したのは次のような理由による。すなわ
ち、比較的使用頻度の高い直径30mm前後のブローチ
を使って加工を行う場合、先に述べた工業用空気圧(一
般的には0.4〜0.6MPa程度)を用いて霧化装置
にてクーラント等の切削油剤を霧化した上でこれを各噴
射ノズルから噴射することを前提とすると、ブローチ側
での必要な噴射幅寸法とミスト状の切削油剤の濃度とを
確保しつつ工業用空気圧の使用量変動による圧力のばら
つきの影響を可及的に回避するためには、噴射ノズルの
口径として4mmが最適であるためである。
【0010】そして、上記のように噴射ノズルの口径を
4mmとして固定化すると、先に述べたように必要な噴
射幅寸法とミスト状の切削油剤の濃度とを両立しようと
すると、各種実験の結果、各噴射ノズルからブローチの
軸心までの距離を60mm、各噴射ノズルからの噴射方
向をブローチと軸直角な平面に対して15°下方に傾け
て下向きにそれぞれ設定すると最も良い結果が出ること
が判明した。なお、この下方に15°傾けての下向きの
噴射は、ブローチの切れ刃の逃げ面側からすくい面側に
向けて噴射することになる。
【0011】上記切削油剤としては、例えば植物油系の
クーラント(RS−100(大同))等を用いる。
【0012】したがって、この請求項1に記載の発明で
は、上記四つの噴射ノズルからミスト化された切削油剤
を一斉に噴射しながらその噴射ノズルをワークとともに
ブローチとの間で相対移動させる。この時、上記噴射ノ
ズルから噴射されたミスト状の切削油剤はブローチのう
ちワークの加工部位に噛み込む前の切刃に向けて噴射さ
れることから、ミスト状の切削油剤が切刃のすくい面や
逃げ面に十分に付着することはもちろんのこと、そのミ
スト状の切削油剤の一部はブローチそのものを伝わりな
がら加工部位に到達して加工に必要な潤滑,冷却効果を
発揮し、結果としてミスト状のごく少量の切削油剤の供
給でありながらその切刃とワークとの摺動部位を十分に
潤滑しつつ冷却することになる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明におけるブローチの周囲のうちワークよりも下方
に位置する部分にブローチに対して圧縮空気を噴射する
ための複数のエアブローノズルを均等に配置し、各エア
ブローノズルからの噴射方向をブローチと軸直角な平面
に対して所定角度下方に傾けて下向きに設定したことを
特徴としている。
【0014】したがって、この請求項2に記載の発明で
は、上記の四つの噴射ノズルからのミスト状の切削油剤
の噴射供給と並行して、ブローチのうち加工部位を通過
した直後の切刃部分にエアブローノズルからブローチに
向けて圧縮空気が供給されることで、例えばすくい面に
切屑が噛み込んでいるような場合にはその切屑が圧縮空
気の圧力によって除去されることになる。これにより、
次サイクル以降での切屑詰まりを原因とする加工不良等
を未然に防止できるようになる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明におけるブローチの周囲のうちワークよりも下方
に位置する部分にブローチに対して圧縮空気を噴射する
ための8個のエアブローノズルを均等に配置し、前記エ
アブローノズルの口径を1mm、各エアブローノズルか
らブローチの軸心までの距離を40mm、各エアブロー
ノズルからの噴射方向をブローチと軸直角な平面に対し
て30°下方に傾けて下向きに設定したことを特徴とし
ている。
【0016】エアブロー方向を下向き30°に設定した
のは、切屑の除去効率改善の上から切刃の逃げ面(二番
取り面)に対してほぼ直角にエアブローするためであ
る。
【0017】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、エアブローノズルから吹き出す圧縮空気として先に
述べた元圧が0.4〜0.6MPa程度の工業用空気圧
をそのまま使用したとしても、加工後のブローチの切刃
に対して切屑除去に必要十分な圧力の圧縮空気が有効に
作用するようになる。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、霧化し
たいわゆるミスト状の切削油剤を噴射するための四つの
噴射ノズルをブローチの外周に均等に配置して、各噴射
ノズルの口径および各噴射ノズルからブローチの軸心ま
での距離を特定の値に設定するとともに、各噴射ノズル
からの噴射方向をブローチと軸直角な平面に対して15
°下方に傾けて下向きに設定したことから、きわめて少
ない切削油剤の使用量で加工部位を効率よく潤滑と冷却
とを行うことができ、また切屑の除去効率も改善される
ことから切屑詰まりを原因とする加工不良をも未然に防
止でき、さらに切削油剤を霧化するための圧縮空気とし
て一般的な工業用空気圧をそのまま使用したとしても圧
力変動の影響を受けにくく安定して切削油剤を供給で
き、併せて切削油剤の使用量の削減とブローチを駆動す
るための油圧系の動力負荷を軽減できる効果がある。
【0019】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記の噴射ノズルに加えて、ブローチの外周のうちワーク
よりも下方部分に複数のエアブローノズルを均等に配置
して、そのエアブロー方向を所定角度下方に傾けて斜め
下向きにエアブローするようにしたことから、請求項1
に記載の発明と同様の効果に加えて、ブローチの切刃が
噛み込んだ切屑を効果的に除去することができ、切屑詰
まりを原因とする加工不良やブローチの早期寿命を防止
できる効果がある。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、上記エア
ブローノズルを8個均等な配置として、その口径、ブロ
ーチの軸心までの距離およびノズル自体の傾斜角度をそ
れぞれ特定の値に設定したことにより、エアブロー効果
による切屑の除去効率が一段と向上する効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明に係る切削油剤
供給装置の好ましい実施の形態を示す図であって、立て
型ブローチ盤のテーブル1上にはスペーサ2を介してワ
ークベースたる基準ブロック3が載置されており、この
基準ブロック3の上に加工対象となる筒状のワークWが
位置決めされる。そして、周知のようにこのワークWに
加工工具たるブローチ4が内挿されるようになってい
て、このブローチ4が図示しない駆動機構によって上方
から下方に移動することでブローチ加工が施される。
【0022】上記ブローチ4の外周のうち加工対象とな
るワークWよりも上方に位置する部分には矩形枠状の支
持体5が設けられていて、この支持体5は例えばテーブ
ル1から立設された図示外のスタンド等を介してその高
さ位置に保持されているとともに、支持体5には既存の
コネクタを流用した四つの噴射ノズル6が均等に配置さ
れている。すなわち、四つの噴射ノズル6は各々の噴射
方向がブローチ4を指向するように平面視において90
°ごとに等ピッチにて配置されていて、各噴射ノズル6
はその軸心が支持体5側に形成された噴射口7と合致す
るようにその支持体5側の装着凹部8に嵌め合わされて
いるとともに、ホース9を介してクーラント霧化装置1
0に接続されている。なお、上記噴射口7はその部分で
急激な圧力変化が生じないように噴射ノズル8およびホ
ース9の内径とほぼ同一径に形成されているとともに、
噴射口7自体は実質的に各噴射ノズル7の一部を形成し
ている。
【0023】上記クーラント霧化装置10は、切削油剤
であるクーラント(例えば、植物油系のクーラントとし
てRS−100(大同)を用いる)と空気圧源11から
の圧縮空気とを導入してそのクーラントをミスト化した
上で上記各噴射ノズル6に供給するもので、したがっ
て、ブローチ4のうちこれからワークWの加工に関与す
る部分に向けて各噴射ノズル6からクーラントミストが
一斉に下向きにて噴射されるようになっている。
【0024】ここで、上記噴射ノズル6によるクーラン
トミストの噴射諸元として、その噴射口7の口径aは4
mm、噴射口7からの噴射角度すなわちブローチ4に対
し軸直角な平面と噴射口7の軸線とのなす角度θ1は下
向きに15°、噴射口7の先端からブローチ4の軸線ま
での距離Dは60mmにそれぞれ設定されている。
【0025】一方、加工対象となるワークWよりも下方
のスペーサ2には、既存のコネクタを流用した8個のエ
アブローノズル12が均等に配置されている。すなわ
ち、8個のエアブローノズル12は各々の噴射方向がブ
ローチ4を指向するように平面視において45°ごとに
等ピッチにて配置されていて、各エアブローノズル12
はその軸心がスペーサ2側に形成された噴射孔13と合
致するようにスペーサ2に形成された装着凹部14に嵌
め合わされているとともに、ホース15を介して空気圧
力源11に接続されている。なお、上記噴射孔13はそ
の噴射ノズル12およびホース15の内径よりも小径に
形成されているとともに、噴射孔13自体は実質的に各
エアブローノズル12の一部を形成している。したがっ
て、ブローチ4のうちワークWの加工を終えた直後の部
分に向けて8個のエアブローノズル12から一斉に圧縮
空気が下向きに噴射されるようになっている。
【0026】ここで、上記エアブローノズル12による
エアの噴射諸元として、その噴射孔13の口径bは1m
m、噴射孔13からの噴射角度すなわちブローチ4に対
し軸直角な平面と噴射孔13の軸線とのなす角度θ2は
下向きに30°、噴射孔13の有効長さMは20mm、
その噴射孔13の先端からブローチ4の軸線までの距離
Nは40mmにそれぞれ設定されている。また、上記ク
ーラント霧化装置10に導入される空気圧力源11とし
ては、一般工場等で使用されているところの元圧が0.
4〜0.6MPa程度の工業用空気圧をそのまま用いて
いる。
【0027】したがって、このように構成された切削油
剤供給装置によれば、4個の噴射ノズル6からクーラン
トミストを一斉に噴射させるとともに、8個のエアブロ
ーノズル12から一斉にエアを噴射させ、その状態でブ
ローチ4を上方から下方に移動させてブローチ加工を行
う。
【0028】この時、図2に示すように、クーラントミ
ストはブローチ4のうちワークWよりも上方位置にあっ
て且つこれからワークWの加工に関与する部分に向けて
4方向からから噴射されることから、そのブローチ4の
全周に満遍なく付着するとともに、その一部はブローチ
4の切刃を伝わるように流下してワークWとブローチ4
との間の隙間にも浸入する。したがって、加工時におけ
る切刃のすくい面や逃げ面の全周に十分にクーラントミ
ストがゆきわたり、潤滑効果と冷却効果とが発揮される
ことになる。
【0029】特に、先に述べたようにクーラントミスト
噴射用の噴射口7の口径を4mmとして、噴射ノズル6
そのものの内径やホース9の内径とほぼ等しく設定して
あるため、その噴射口7でのクーラントミストの圧力変
動が生じにくく、クーラント霧化装置10側の元圧であ
る工業用空気圧がばらついたとしても噴射口7からのク
ーラントミストの噴射状態が影響を受けることがなく、
一つの噴射ノズル6についてブローチ4の円周方向で1
5mm以上の噴射幅を確保できることから、4方向から
の噴射であっても例えば直径が30mm前後のブローチ
であればその全周について満遍なくクーラントミストを
付着させることができる。しかも、噴射口7からのクー
ラントミストの噴射方向を下向き15°とするとともに
その噴射距離を60mmとしたことにより、ブローチ4
側でのクーラントミストの付着幅の最適化とともに付着
量の最適化も図れることになり、結果としてクーラント
使用量の大幅な削減やブローチ駆動系の油圧負荷の軽減
にもつながることになる。
【0030】その上、ブローチ4のうちワークWを通過
し終えた加工直後の切刃は8個のエアブローノズル12
によってエアブローされる。この時、図1に示すように
各エアブローノズル12からのエアブロー方向が切刃の
逃げ面(二番取り面)に対してほぼ直角となるようにそ
の角度を下向き30°に設定してあることから、各切刃
に付着している切屑をエア圧力によって効率よく除去す
ることができ、切屑詰まりによる加工不良やブローチ4
の早期寿命を防ぐ上でより効果的なものとなるほか、次
サイクル加工時の切屑の噛み込みを防ぐことができると
ともに、基準リング3上に切屑が堆積しない利点があ
る。
【0031】さらに、噴射口7からの噴射諸元を上記の
値に設定してクーラントミスト付着幅および付着量の最
適化が図られることにより、クーラントの使用量も大幅
に減少する。本発明者等が実験を行った結果では噴射ノ
ズル1個あたりのクーラント使用量は4cc程度で十分
であり、従来のおよそ半分程度まで削減できることが判
明した。
【0032】図3は上記の噴射口7の口径とブローチ4
側でのクーラントミストの噴射幅との相関を示したもの
で(ただし、噴射方向は下向き15°、噴射距離は60
mm、クーラント霧化装置側でのエア圧力を0.45M
Paとした)、噴射口7の口径を4mmとした場合にそ
のクーラントミストの付着幅が最も大きくなることがわ
かる。
【0033】また、図4は上記ブローチ4を往復駆動す
るための油圧負荷と稼働時間との相関を示す図で、本実
施の形態によれば、潤滑,冷却作用の改善によって従来
のものと比べてピークレベルでおおよそ10パーセント
負荷を軽減できることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削油剤供給装置の好ましい実施
の形態を示す説明図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面説明図。
【図3】クーラントミストの噴射口の口径とブローチ側
でのクーラント噴射幅との関係を示す特性図。
【図4】ブローチ駆動系の油圧負荷と稼働時間との相関
を示す特性図。
【図5】従来の切削油剤供給装置の一例を示す説明図。
【符号の説明】
4…ブローチ 6…噴射ノズル 7…噴射口 10…クーラント霧化装置 12…エアブローノズル 13…噴射孔 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立て型ブローチ盤のブローチの周囲のう
    ち該ブローチと相対移動するワークよりも上方に位置す
    る部分にブローチに対して霧化した切削油剤を噴射する
    ための四つの噴射ノズルを均等に配置し、各噴射ノズル
    の口径を4mm、各噴射ノズルからブローチの軸心まで
    の距離を60mm、各噴射ノズルからの噴射方向をブロ
    ーチと軸直角な平面に対して15°下方に傾けて下向き
    にそれぞれ設定したことを特徴とするブローチ盤の切削
    油剤供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ブローチの周囲のうちワークよりも
    下方に位置する部分にブローチに対して圧縮空気を噴射
    するための複数のエアブローノズルを均等に配置し、各
    エアブローノズルからの噴射方向をブローチと軸直角な
    平面に対して所定角度下方に傾けて下向きに設定したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のブローチ盤の切削油剤
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記エアブローノズルの数を8個とし、
    そのエアブローノズルの口径を1mm、各エアブローノ
    ズルからブローチの軸心までの距離を40mm、各エア
    ブローノズルからの噴射方向の傾き角度を30°に設定
    したことを特徴とする請求項2に記載のブローチ盤の切
    削油剤供給装置。
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