JP2001198542A - 遮水シートの補修工法 - Google Patents

遮水シートの補修工法

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JP2001198542A JP2000008018A JP2000008018A JP2001198542A JP 2001198542 A JP2001198542 A JP 2001198542A JP 2000008018 A JP2000008018 A JP 2000008018A JP 2000008018 A JP2000008018 A JP 2000008018A JP 2001198542 A JP2001198542 A JP 2001198542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮水シートの補修工法を提供する。 【解決手段】 地盤1の凹所と、凹所に沿って設けられ
た低透水層6と遮水シート5とを有する遮水部2とから
構成され、凹所1に廃棄物3が投棄されて遮水部2が廃
棄物3により覆われている廃棄物処分場における遮水シ
ートの補修方法は、投棄された廃棄物3を掘削して遮水
シート破損箇所12を露出させ、遮水シートの破損箇所
12に対して遮水シート補修部材33を配置し、遮水シ
ート補修部材33の外周部分を局所加熱可能な溶着装置
36により溶融させて遮水シート5と遮水シート補修部
材33とを溶着することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業廃棄物処分場又
は一般廃棄物処分場における遮水シート破損箇所の補修
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤に大きな凹所が設けられ、この凹所
に一般廃棄物や産業廃棄物が投棄される廃棄物処分場に
おいては、廃棄物中に浸透した雨水が廃棄物により汚染
されて生じた汚水が地中に侵入して、地下水や周辺環境
を著しく汚染することを防止するべく、凹所の底面や法
面に種々の遮水構造が施工されている。
【0003】この遮水構造としては、例えば遮水シート
を底面及び法面に設けるものや、底面及び法面に粘性土
層を設けるもの、底面及び法面を遮水性のあるコンクリ
ートで構築するものが知られている。特に管理型産業廃
棄物処分場や、一般廃棄物処分場においては、二重遮水
シートを用いたり、遮水シートと粘性土層又は遮水シー
トとアスファルトコンクリートの併用により、防水性を
より確実にすることが行われている。
【0004】しかしながら、上述した廃棄物処分場で
は、長年にわたり廃棄物が投棄されるにつれて遮水シー
トが破損し、廃棄物から浸出した汚染物を含有する汚水
が遮水シート破損箇所から地盤へと漏れ出すことも考え
られ、この漏れ出した汚水が周囲環境を汚染してしまう
場合もある。このような遮水シートが破損した場合の対
応策としては、これまで種々の方法が知られている。
【0005】上述した遮水シートの破損に対する従来の
対応策の一例を図9に示す。図9に示された遮水シート
の補修方法においては、廃棄物を掘削して遮水シート9
1を露出させた後、遮水シート91の破損箇所92に対
して、遮水シート91と同一の材料から形成された増張
りシート93を当てて、遮水シート91と増張りシート
93とを互いに接着剤94により接合することにより、
遮水シート91の破損箇所92を通した汚水の拡散を防
止している。
【0006】また、図10には従来行われている遮水シ
ート101の破損部の別の補修方法が示されている。図
10に示した遮水シート101の補修方法においては、
まず廃棄物を掘削した後、遮水シート101と同一の材
料を溶融させておき、この溶融物102を遮水シートの
破損箇所103に流し込んで破損箇所103を充填し、
密封する方法である。この他にも、廃棄物を掘削せずに
グラウト材を注入する方法、袋状に密閉された二重遮水
シート構造を用い、破損箇所及び対応する遮水シートの
間の空間に注入剤を注入する方法、廃棄物の掘削から補
修剤の注入までを自動化した補修方法が提案されてい
る。
【0007】図9及び図10に示した補修方法は、破損
個所を露出させて補修工事を行うため、確実な補修が行
え、補修後の補修状態の確認も容易である。しかしなが
ら、図9に示した補修方法は、接着剤等による接着が可
能な材料から遮水シート91が形成されている場合には
充分な補修を行うことが可能であるものの、ポリエチレ
ンやポリプロピレンといった接着が困難な材料から遮水
シート91が形成されている場合には、充分な補修を行
うことが困難である。同様に、図10に示した補修方法
においても、ポリエチレンやポリプロピレンといった材
料を用いる場合には、損傷箇所を充分に被覆し、密閉性
を確保することができるようにポリエチレンやポリプロ
ピレンを充分に溶融させることが困難な場合もある。
【0008】また、上述した遮水シートの破損・化学的
安定性といった観点から、従来、合成ゴム、ポリウレタ
ンといった材料から形成されている遮水シートは、今後
ポリエチレン、特に高密度ポリエチレン(HDPE)又
はポリプロピレンといった化学的に安定な材料から形成
されることが予想され、このため、図9及び図10に示
した従来の補修方法ではポリエチレン又はポリプロピレ
ンから形成される遮水シートに対して充分良好な補修を
行うことができないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点に鑑み、
本発明は産業廃棄物処分場又は一般廃棄物処分場におい
て用いられる遮水シートに生じた破損を材料の種類によ
らず容易、かつ確実に行うことを可能とし、汚水により
周囲環境への汚染拡大を最小限に止める遮水シートの補
修工法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、本
発明の遮水シートの補修工法を提供することにより達成
される。
【0011】すなわち、本発明の請求項1の発明は、地
盤の凹所と、該凹所に沿って設けられた低透水性構造と
遮水シートとを有する遮水部とから構成され、上記凹所
に廃棄物が投棄されて上記遮水部が上記廃棄物により覆
われた廃棄物処分場における遮水シートの補修方法であ
って、該補修方法は、投棄された廃棄物を掘削して遮水
シート破損箇所を露出させる工程と、上記遮水シート破
損箇所に対して遮水シート補修部材を配置する工程と、
上記遮水シート補修部材の外周部分を局所加熱可能な溶
着装置により溶融させて上記遮水シートと上記遮水シー
ト補修部材とを溶着する工程と含むことを特徴とする遮
水シートの補修工法が提供される。
【0012】本発明の請求項2の発明によれば、上記遮
水シート及び上記遮水シート補修部材は、熱溶融可能な
重合体から形成されていることを特徴とする遮水シート
の補修工法が提供される。
【0013】本発明の請求項3の発明によれば、上記遮
水シート及び上記遮水シート補修部材は、不織布から形
成されていることを特徴とする遮水シートの補修工法が
提供される。
【0014】本発明の請求項4の発明によれば、上記遮
水シートと上記遮水シート補修部材との溶着後に、上記
遮水シートと上記遮水シート補修部材との密着性を遮水
シート補修部を密閉するためのチャンバを備える上記溶
着装置を用いて確認する工程を有することを特徴とする
遮水シートの補修工法が提供される。
【0015】本発明の請求項5の発明によれば、上記廃
棄物は、上記遮水シートから所定高さ位置までオールケ
ーシング工法により掘削され、上記所定高さ位置よりも
上記遮水シート側では、遠隔操作された精密掘削装置に
より掘削されることを特徴とする遮水シートの補修工法
が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面をもって本発明の遮水
シート補修工法について詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の漏水検知装置が適用され
る廃棄物処分場の概略的な断面を示した図である。本発
明が適用される廃棄物処分場は、地盤1の凹所と、この
凹所に沿って地盤1上に配設された遮水部2とから構成
されている。地盤1の凹所は、地表から基礎地盤に向か
って掘込んで人工的に形成されていても良く、また、山
間部等の沢や谷間を用いる場合にはその地形を用いるこ
ともできる。このような凹所内には、廃棄物3が投棄さ
れ、雨水等により発生する汚水が遮水部2により漏れ出
さないようにされている。
【0018】この遮水部2は、図1では、廃棄物3に隣
接する砂層又は覆土4と、この砂層又は覆土4に隣接す
る遮水シート5と、遮水シート5の下側に設けられた低
透水性構造6とにより構成されている。遮水シート5
は、合成ゴム又はポリエステルといったプラスチック製
のシート、具体的には高密度ポリエチレン(HDP
E)、ポリプロピレン等、又はポリエステル製の不織布
から形成される遮水シート5を挙げることができ、その
厚さ材質等は、必要な遮水性・耐久性が得られるもので
あればいかなるものでも用いることができる。また、遮
水シート5は、溶融押し出し法といった適切な成型方法
により製造されたシートとされていても良く、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル又はこれら以外の
材料から形成された不織布とされていても良い。
【0019】上述した低透水性構造6は、土質材料から
なる土質遮水層あるいはアスファルトからなる遮水層と
されており、具体的には、粘性土、アスファルト、コン
クリートといった透水性の低い材料が用いられ、これら
を適宜組み合わせて用いることも可能である。また、上
述した遮水シート5は、一重の構造を有するものとして
説明を行ってきたが、二重の遮水シートを用いることも
可能である。
【0020】上述したように産業廃棄物処分場や一般廃
棄物処分場においては、充分な耐久性を付与できるよう
な遮水シート5と、低透水性構造6とを用いて汚水が周
辺環境へと漏れ出さないようにされている。しかしなが
ら、廃棄物処分場の長年にわたる使用により、遮水シー
ト5が損傷してしまうことになると汚水のさらなる漏出
を防止するべく、遮水シート5を補修する必要が生じ
る。
【0021】本発明は、廃棄物処分場の長年の使用によ
り発生する可能性のある遮水シート5の損傷を、遮水シ
ート5の材質によらず、さらには、一般に接着剤等によ
り接着することが困難である材質から遮水シート5が形
成される場合にも適用することが可能な遮水シートの補
修方法を提供するものである。以下に、本発明の遮水シ
ートの補修工法を詳細に説明する。
【0022】本発明の遮水シートの補修工法は、投棄さ
れた廃棄物を掘削して遮水シート破損箇所を露出させる
工程と、遮水シート破損箇所から汚水等を取り除く清掃
工程と、遮水シート破損部に対して遮水シート補修部材
を設置する工程と、遮水シート補修部材の外周部分を局
所加熱可能な溶着装置により溶融させて遮水シートと遮
水シート補修部材とを溶着する工程とを有する。
【0023】図2は、本発明の遮水シートの補修工法に
おける掘削工程を示した図である。本発明の遮水シート
補修工法においては、廃棄物3の表面から遮水シート5
から所定高さに相当する位置まで廃棄物3を掘削する。
この掘削の際には、オープン掘削方法により掘削して行
くことも可能であるが、後述する各工程を精度良く行う
点から、オールケーシング工法を用いて掘削するように
することが好ましい。
【0024】図2に示された本発明の遮水シートの補修
工法においては、オールケーシング工法により、所定の
深さまで掘削されているのが示されている。本発明にお
ける廃棄物3の掘削工程は、さらに、遮水シート5の破
損個所を拡大させず、かつ不必要に健常な遮水シート5
の部分を損傷させないようにするために、概ね図2に示
された位置にまでオールケーシング工法により掘削を行
う工程と、より遮水シート5に隣接する領域を精密掘削
装置により掘削する工程から構成されることが好まし
い。
【0025】図2を用いてさらに、本発明におけるオー
ルケーシング工法について説明すると、まず、電位法、
電流法、比抵抗法といった所定の漏水位置検知方法を用
いて確認された漏水位置に、ウエイト7と、台座8と、
チュビングマシン9とを配置する。次いで、図2に示さ
れたクレーン等により吊り下げられたハンマグラブ10
といった掘削装置を用いて、廃棄物3を表面から掘削す
る。掘削の進行につれ、台座8上に載置されたチュビン
グマシン9は、深さ方向へとケーシングチューブ11を
挿入させて行く。この際、必要に応じて廃棄物3中に蓄
積された有害ガス、汚水等の汚染物を吸引等することに
より、周辺環境への有害ガスや汚染された液体の放出を
防止することが好ましい。なお、この有害ガス等の吸引
については、後に行われる工程においては特に説明はし
ないものの、後述する各工程においては必要に応じて適
宜用いることができる。
【0026】図2に示すケーシングチューブ11の径
は、適宜設定することができるが、ハンマグラブ10と
いった作業機械を挿入し、余裕を持って作業を行うため
に充分な径とすることが好ましい。また、オールケーシ
ング工法により掘削される遮水シート5からの所定高さ
位置は、オールケーシング工法を施工することでさらに
遮水シート5が損傷を受けない程度の高さとされる。こ
の高さは、遮水シート5から測って約1.5m〜約2.
0程度とすることが好ましい。しかしながら、廃棄物3
の状況に応じては、1.5m〜2.0m以下、又は2m
以上とすることも可能である。図2に示されているよう
に、ハンマグラブ10により掘削された廃棄物3は、図
2に示されたダンプトラックへと積載され、図示しない
廃棄物3の仮置き場へと運搬されて貯蔵される。
【0027】図3は、図2で説明したオールケーシング
工法により遮水シート5から所定高さ位置にまで掘削さ
れた後、図4でより詳細に説明する精密掘削装置による
掘削により、遮水シート5の破損箇所12が露出された
掘削孔の断面を示した図である。図3に示されるよう
に、掘削孔には、遮水シート5から所定高さ位置にま
で、先端部に掘削用の刃13を備えたケーシングパイプ
11が挿入されているのが示されている。図3において
は、この所定高さ位置以下の、より遮水シート5に隣接
する側の掘削孔の内側壁には、図示しない遠心コンクリ
ート吹付機等により、壁面にコンクリート,セメント,
モルタル,グラウト等が吹付けられて、土止め壁14が
構築されているのが示されている。なお、この土止め壁
14は、可能である場合には、セグメント化されたライ
ナプレートを用いることもできる。また、オールケーシ
ング工法に用いるケーシングパイプ11の先端部は、図
3に示されているような刃を別途設けておくのではな
く、ケーシングパイプ11の先端部を鋸歯状に形成し
て、ケーシングパイプ11自体に掘削能力を付与したも
のも用いることができる。
【0028】以下図4を用いて、図3に示された遮水シ
ート5に隣接した部分における掘削について説明する。
以下、ケーシングパイプ11の先端部の掘削用の刃13
等の掘削、清掃、溶着といった各工程に用いられない部
材、要素については、説明の便宜上省略する。図4に示
されるように、本発明においては、所定の高さ位置より
も遮水シート5に隣接した部分では精密掘削のための精
密掘削装置15を用いる。この精密掘削工程において
は、ケーシングパイプ11よりも下側の掘削を行うため
に、ハンマグラブ10に代えてケーシングパイプ11の
図示しない天端からクレーン等により、精密掘削装置1
5を掘削孔内へと挿入する。図4に示した精密掘削装置
15は、支持部16と、支持部16に取り付けられた遠
隔操作可能なマジックハンド17と、このマジックハン
ド17の先端部に取り付けられたアーム式小型バケット
18と、支持部16とアーム式小型バケット18との間
の距離を変化させるため、一端が支持部16の下側面に
固定され、他端がアーム式小型バケット18に取り付け
られたジャッキ19とを備えている。
【0029】マジックハンド17の各端部は、支持部1
6及びアーム式小型バケット18へと、マジックハンド
17が伸縮自在となるように取り付けられている。ま
た、支持部16には、アーム式小型バケット18の作業
を監視するための工業用テレビカメラITVが配置され
ていて、アーム式小型バケット18の動作を監視しなが
ら遠隔的に精密な掘削を行って、遮水シート5をさらに
損傷させないようにされている。図4に示す精密掘削装
置15においては、支持部16には、アーム式小型バケ
ット18による掘削中にケーシングパイプ11の内側面
に対して精密掘削装置15を堅固に固定させるため、ゴ
ム等の弾性材料で形成されたストッパ20が取り付けら
れた支持ジャッキ21a〜21dが配設されているのが
示されている。図4中では、支持ジャッキ21dについ
ては支持部16に隠されているので図示されていない。
また、この支持ジャッキ21a〜21dは、ケーシング
チューブ11の径と支持部16の径とに応じて、図中左
右へと独立して伸縮自在とされていて、アーム式小型バ
ケット18をケーシングチューブ11の内側において矢
線Aで示される方向に移動させ、ケーシングチューブ1
1の内側全体にわたり精密な掘削を可能とさせている。
図4においては、支持部16を一部切り欠いて、支持ジ
ャッキ21a〜21dの配置を示している。
【0030】図4に示されるように、支持部16の上側
面には、工業用テレビカメラITVといった電気機器の
ための配電盤22が設けられている。この支持部16
は、支持部16の上側面に固定された保持部材23を介
してワイヤロープ24により図示しないクレーンにより
吊り下げられていて、掘削深さに応じて上下に移動可能
とされている。
【0031】支持ジャッキ21a〜21dは、アーム式
小型バケット18の掘削の進行に応じて、クレーンによ
る精密掘削装置15の下降を可能とするように引き込ま
れるようにされており、遮水シート5が完全に露出され
るまで廃棄物3、及び図4で説明する実施例では不織布
製の遮水シート5の上部の掘削を行う。この後、図示し
ない遠心コンクリート吹付機によりコンクリートを孔壁
へと噴霧させて、土止め壁14が構築される。
【0032】精密掘削装置15により掘削された廃棄物
3は、精密掘削装置15を矢線Aの方向へと移動させる
ことによりアーム式小型バケット18から図示しないホ
ッパ、篭等に一旦移動される。上述したホッパ、篭等が
廃棄物3により満たされると、ホッパ、篭等をワイヤロ
ープといった手段により掘削孔内から搬出させることに
より、廃棄物3が地上に待機しているダンプトラックへ
と積載されることになる。
【0033】図5は、本発明の遮水シートの補修工法に
おける清掃工程を示した図である。図4で示した精密掘
削の後、土止め壁14が構築された掘削孔から精密掘削
装置15を撤去し、清掃装置25を挿入する。清掃装置
25は、支持部16と中間支持プレート26との間に構
成されるメインマニピュレータ25aと、中間支持プレ
ート26と、下側支持プレート27との間に構成される
サブマニピュレータ25bとから構成されている。メイ
ンマニピュレータ25aは、一端が支持部16の下側面
に取り付けられ、他端が中間支持プレート26の上側面
に取り付けられた複数のジャッキ28により伸縮自在に
構成されている。
【0034】同様にサブマニュピレータ25bは、一端
が中間支持プレート26の下側面に取り付けられ、他端
が下側支持プレート27の上側面に取り付けられた複数
のジャッキ29により伸縮自在に構成されていて、下側
支持プレート27の遮水シート5側に設けられた吸引手
段30を遮水シート5へと隣接させて、支持部16の上
側に配置されたポンプ31により、吸引パイプ32を介
して遮水シート5の上側面から残土や、汚水を吸引す
る。この吸引パイプ32は、各部分の運動に追従できる
ように伸縮自在とされている。また、支持部16及び中
間支持プレート26には、作業を遠隔的にモニタし、各
マニピュレータ25a,25bにより吸引手段30が適
切に汚水等を吸引するように調節するために用いられる
工業用テレビカメラITVが配置されている。
【0035】次いで、本発明の遮水シートの補修工法に
おいては、清掃手段25を掘削孔から撤去して、予めア
ーム式小型バケット18に保持させておいた遮水シート
補修部材33を、図4に示した精密掘削装置15ごと掘
削孔内へと挿入して行き、アーム式小型バケット18に
保持させておいた遮水シート補修部材33を破損箇所1
2へと配置させる。この際、精密掘削装置15以外の適
切な手段を、遮水シート補修部材33を配置するために
用いても良い。遮水シート補修部材33は、遮水シート
5と同一の材質とされていることが、遮水シート5の均
一な品質を保持するために好ましい。また、遮水シート
補修部材33の厚さ、寸法については、破損箇所12の
大きさ、強度等を考慮して適宜設定することが可能であ
る。
【0036】遮水シート5及び遮水シート補修部材33
の材料は、従来知られているいかなる熱溶融可能な重合
体からなる材料でも良いが、特にポリエチレン及びポリ
プロピレンといった材料から遮水シート5及び遮水シー
ト補修部材33が形成されている場合には、遮水シート
5と、遮水シート補修部材33とは、互いに同質の材料
とされていることが好ましく、さらには、本発明の溶着
工程により特に良好に遮水シート5の補修を行うことが
可能となる。
【0037】上述したようにして遮水シート5上に配置
された遮水シート補修部材33は、図6で説明する溶着
工程により、遮水シート5と遮水シート補修部材33の
外周部分33aとの溶着が行われる。
【0038】この溶着工程を詳細に示したのが図6であ
る。図6に示した溶着工程においては、下側支持プレー
ト26に局所加熱可能な溶接機34a,34bが運動可
能に配設され、また、中間支持プレート26に後述する
チャンバ35a,35bが回動自在に配設された溶着装
置36を用いる。これらの点を除き、溶着装置36の主
要部は、図5において説明した清掃装置25と同様の構
成とされている。図6に示した溶着装置36は、全体を
清掃装置25とは別に構成することも可能であるし、中
間支持プレート26以下をアタッチメントとして構成
し、必要に応じて交換自在とされていても良い。また、
溶接機34a,34bの数については、必要に応じて適
宜設定することができる。
【0039】図6に示されるように、支持部16の上側
面には、図4及び図5において説明したと同様の配電盤
22が配置されている。また、図6においては、支持部
16の上側面には、溶着装置36のための燃料、酸素ボ
ンベ等から構成される燃料供給システム37が配設され
ていて、図示しない配管を介して溶接機34a,34b
へと燃料を供給している。図5で示したポンプ31は、
支持部16に配設されたままとすることもできるし、燃
料供給システム37と互いに交換することも可能であ
る。
【0040】本発明における溶着工程をさらに説明する
と、まず、溶接機34a,34bを溶接部分に配置させ
る。この溶接機34a,34bは、可能な限り細く、か
つ充分に溶接を行うことのできるフレームBを発生させ
る構成とされている。このような溶接機34a,34b
を用いることにより、遮水シート補修用部材33の溶接
される必要のない、遮水性を保持させるべき部分の熱劣
化を防止させるように、遮水シート補修部材33の外周
部分33aを矢線Bで示したフレームBにより加熱する
ことを可能とする。この際、図示されているようにフレ
ームBは、遮水シート補修用部材33の外周部分の端部
を溶着させるように構成されても良いし、遮水シート5
と遮水シート33とが接触する外周部分を所定の径方向
の幅にわたって遮水シート補修用部材33の上側面から
溶融させるようにされていても良い。
【0041】フレームBは、遮水シート5のフレームB
により加熱されている部分が充分に溶融し、工業用テレ
ビカメラITVにより遮水シート5と遮水シート補修部
材33との溶着が充分に行われたことが確認された後、
溶接機34a,34bを遮水シート補修部材33の外周
部分33aに沿って直線的に、又は周方向へと適切に移
動させ、同様の溶着を繰り返すことにより、遮水シート
5と、遮水シート補修部材33とを全周にわたり溶着し
て、遮水シート5の補修を行う。このように溶接機34
a,34bを適切に移動させるためにこれまで知られて
いる適切な手段を別途設けることも可能である。
【0042】溶着工程が終了した後、本発明の遮水シー
ト補修工法においては、図7に示す確認工程が行われ
る。確認工程においては、まず、溶着装置36に設けら
れたチャンバ35a,35bを回動させて、遮水シート
5の上側面へと密着させることにより、遮水シート5の
補修部を収容する空間を形成させる。次いで、図示しな
い減圧ポンプ又は加圧ポンプにより減圧又は加圧を行
い、減圧又は加圧操作を停止させた後の圧力変化を確認
する圧力法式により、溶着の確認を行う。チャンバ35
a,35bには、図7に示すように吸引手段30のノズ
ル38を密着収容するための開口部が設けられており、
ノズル38を介して減圧又は加圧のいずれか、又は双方
を行うことが可能とされている。
【0043】また、チャンバ35a,35bの上側面に
は、鉄,アルミ,ゴムといった密着性向上のための密着
性向上部材39が設けられていて確認工程における密閉
性をより向上させるようにされている。このチャンバ3
5a,35bは、図6に示した矢線Cの方向へと回転す
るようにされていると共に、ジャッキ40により遮水シ
ート5の上側面へと押圧されるようにされている。ま
た、図示していないものの、遮水シート5側にさらに密
着性を向上させるための別のパッキンを設けておくこと
もできる。
【0044】また、さらにポンプ31として液体、土壌
等に加え、気体を供給・吸引することができるポンプ3
1を用い、このようなポンプ31を溶着装置36に同時
に配設することにより、溶着装置36を溶着・確認装置
として構成することも可能である。このような溶着・確
認装置を用いることにより、清掃を行った後、遮水シー
ト補修部材33を配置させ、溶着し、溶着による確認を
行い、溶着が不充分である場合に他の装置と交換するこ
となく繰り返して原位置において、溶着工程と、確認工
程とを単一の装置により行うことを可能とし、よりいっ
そう本発明の補修工法を効率的なものとすることができ
る。また、ポンプ31として、液体及び土壌等を吸引す
るためのポンプ31と、気体を供給・排気するための図
示しないポンプといった複数のポンプシステムから構成
することもできる。図7においては、繰り返して溶着作
業を行うことができるように、溶接機34a,34bが
点火された状態で待機しているのが示されている。
【0045】図7に示した確認工程の後、本発明の遮水
シート補修工法においては、図8に示されるように掘削
によって仮置き場へと運搬された廃棄物3を再度埋め戻
しつつ、ケーシングパイプ11を撤去して行き、掘削孔
を埋設して復旧工程を行い、本発明の遮水シート補修工
法を終了する。
【0046】上述した工程は、作業者が掘削部付近にお
いて立ち会いながら行うことも可能であるが、廃棄物3
に接近せずに、遠隔操作により上述した各工程を行うこ
とができるように、すべて遠隔操作を行うことが可能な
装置を用いて行うことも可能である。
【0047】これまで、本発明を図面に示した実施例に
基づいて説明してきたが、本発明は図に示した実施例に
限定されるものではなく、各ジャッキの空圧、油圧とい
った駆動機構、各ジャッキの数、各装置の構成、寸法、
オールケーシング工法による掘削深さ、溶接機又は溶着
用バーナの構成については適宜本発明の遮水シート補修
工法を行うことができるものであれば、従来知られたい
かなる構成のものでも用いることが可能であることはい
うまでもないことである。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、産業
廃棄物処分場又は一般廃棄物処分場において用いられる
遮水シートに生じた破損を材料の種類によらず容易、か
つ確実に行うことを可能とする遮水シートの補修工法を
提供することができる。
【0049】本発明の請求項2の発明によれば、特にポ
リエチレン製の遮水シートに対する補修工法を提供する
ことができる。
【0050】本発明の請求項3の発明によれば、特に不
織布製の遮水シートに対する補修工法を提供することが
できる。
【0051】本発明の請求項4の発明によれば、溶着さ
れた遮水シートと遮水シート補修部材との密着性を容易
に確認でき、さらに密着性が充分でない場合にも、直ち
に溶着工程を再度行うことができる遮水シートの補修方
法が提供できる。
【0052】本発明の請求項5の発明によれば、遮水シ
ートの損傷を拡大させることなく、良好に補修を行うこ
とができる遮水シートの補修工法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する廃棄物処分場の縦断面。
【図2】本発明のオールケーシング工法による掘削工程
を示した図。
【図3】掘削孔及び遮水シートの詳細部を示した図。
【図4】本発明における精密掘削工程を示した図。
【図5】本発明における清掃工程を示した図。
【図6】本発明における溶着工程を示した図。
【図7】本発明における確認工程を示した図。
【図8】本発明における復旧工程を示した図。
【図9】従来の破損個所補修方法を示した図。
【図10】従来の破損個所補修方法を示した図。
【符号の説明】
1…地盤 2…遮水部 3…廃棄物 4…砂層又は覆土 5…遮水シート 6…低透水性構造 7…ウエイト 8…台座 9…チュビングマシン 10…ハンマグラブ 11…ケーシングチューブ 12…破損箇所 13…掘削用刃 14…土止め壁 15…精密掘削装置 16…支持部 17…マジックハンド 18…アーム式小型バケット 19…ジャッキ 20…ストッパ 21a〜21d…支持ジャッキ 22…配電盤 23…保持部材 24…ワイヤロープ 25…清掃装置 25a…メインマニピュレータ 25b…サブマニピュレータ 26…中間支持プレート 27…下側支持プレート 28…ジャッキ 29…ジャッキ 30…吸引手段 31…ポンプ 32…吸引パイプ 33…遮水シート補修部材 33a…外周部分 34a,34b…溶接機 35a,35b…チャンバ 36…溶着装置 37…燃料供給システム 38…ノズル 39…密着性向上部材 40…ジャッキ 91…遮水シート 92…破損箇所 93…増張りシート 94…接着剤 101…遮水シート 102…溶融物 103…破損箇所 A…アーム式小型バケット移動方向 B…フレーム C…チャンバ回転方向 ITV…工業用テレビカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗 利夫 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA46 BB05 BB06 CA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤の凹所と、該凹所に沿って設けられ
    た低透水性構造と遮水シートとを有する遮水部とから構
    成され、前記凹所に廃棄物が投棄されて前記遮水部が前
    記廃棄物により覆われた廃棄物処分場における遮水シー
    トの補修方法であって、該補修方法は、 投棄された廃棄物を掘削して遮水シート破損箇所を露出
    させる工程と、 前記遮水シート破損箇所に対して遮水シート補修部材を
    配置する工程と、 前記遮水シート補修部材の外周部分を局所加熱可能な溶
    着装置により溶融させて前記遮水シートと前記遮水シー
    ト補修部材とを溶着する工程と含むことを特徴とする遮
    水シートの補修工法。
  2. 【請求項2】 前記遮水シート及び前記遮水シート補修
    部材は、熱溶融可能な重合体から形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の遮水シートの補修工法。
  3. 【請求項3】 前記遮水シート及び前記遮水シート補修
    部材は、不織布から形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の遮水シートの補修工法。
  4. 【請求項4】 前記遮水シートと前記遮水シート補修部
    材との溶着後に、前記遮水シートと前記遮水シート補修
    部材との密着性を遮水シート補修部を密閉するためのチ
    ャンバを備える前記溶着装置を用いて確認する工程を有
    することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の遮水
    シートの補修工法。
  5. 【請求項5】 前記廃棄物は、前記遮水シートから所定
    高さ位置までオールケーシング工法により掘削され、前
    記所定高さ位置よりも前記遮水シート側では、遠隔操作
    された精密掘削装置により掘削されることを特徴とする
    請求項1,2,3又は4に記載の遮水シートの補修工
    法。
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