JP2001197748A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001197748A
JP2001197748A JP2000007116A JP2000007116A JP2001197748A JP 2001197748 A JP2001197748 A JP 2001197748A JP 2000007116 A JP2000007116 A JP 2000007116A JP 2000007116 A JP2000007116 A JP 2000007116A JP 2001197748 A JP2001197748 A JP 2001197748A
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JP2000007116A
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Hiroshi Ogasawara
宏 小笠原
Hidenori Kakehashi
英典 掛橋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の大型化ならびにコストアップを抑え
て広い周囲温度範囲に対応した電源装置を提供する。 【解決手段】圧電トランスT1の1次側電極にコイルL
1を並列接続するとともに、圧電トランスT1の1次側
電極にコンデンサC1を直列接続する。圧電トランスT
1の入力容量およびコイルL1ならびにコンデンサC1
の合成容量値Cxの周囲温度Tに対する変化量を小さく
することができ、安定した回路効率を維持して広い周囲
温度範囲に対応することができる。さらに共振電流を小
さくすることができることによって、各部品の大型化を
防いで装置全体の大型化ならびにコストアップを抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスを用
いた電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスT1は電磁トランス(以
下、トランスと略す)と比較して小型化や薄型化を図れ
るといった特徴があり、冷陰極管62を点灯させるイン
バータとして利用したり、高圧電源として注目されてい
る素子である。
【0003】このような圧電トランスT1を用いた従来
の電源装置は、図16に示すように、2次側電極が負荷
76に接続された圧電トランスT1、圧電トランスT1
の一方の1次側電極に2次側端子が接続されたオートト
ランスTa11、オートトランスTa11の中間端子に
接続されたトランジスタQ23、圧電トランスT1の他
方の1次側電極に2次側端子が接続されたオートトラン
スTa12、オートトランスTa12の中間端子に接続
されたトランジスタQ24、トランジスタQ23,Q2
4を交互にオン/オフさせる分周回路71を備えた昇圧
回路72と、トランジスタQ23,Q24をオン/オフ
させる駆動周波数fを変化させて圧電トランスT1の2
次側電極から所定の出力電流値または出力電圧値が得ら
れるように、圧電トランスT1の昇圧比を制御する周波
数制御手段73と、一端に直流電圧VDDが印加され、他
端を電流保持手段74を介してオートトランスTa1
1,Ta12の1次側端子に接続されたトランジスタQ
25を備え、トランジスタQ23,Q24のオン時間内
でデューティ比を可変した駆動電圧信号の入力によりト
ランジスタQ25をオン/オフさせて圧電トランスT1
の駆動電圧を所定の値に制御する駆動電圧制御手段75
とを具備している(特開平9−107684号公報参
照)。
【0004】この電源装置では、図17(a)に示すよ
うに、駆動電圧制御手段75に入力される周波数制御手
段73からの三角波波形の電圧信号fvcoを、圧電ト
ランスT1の1次側電圧を駆動電圧制御手段75の整流
回路77で整流した整流電圧Vcと比較し、その結果、
図17(b)に示すように、トランジスタQ25は駆動
電圧信号Vg25を入力してオン/オフする。また、ト
ランジスタQ23,Q24は、図17(c),(d)に
示すように、分周回路71から与えられる駆動電圧信号
Vg23,Vg24によってオン/オフし、トランジス
タQ23,Q24には、図17(e),(f)に示すよ
うに、ドレイン電圧Vd23、Vd24がかかって、オ
ートトランスTa11,Ta12のそれぞれの1次側に
は、図17(g),(h)に示すようなコイル電流I1
1,電流I12が流れる。
【0005】上述のように動作する電源装置の昇圧回路
72は、オートトランスTa11,Ta12のインダク
タンスと圧電トランスT1の入力容量とを並列共振させ
ることによって、図17(e),(f)に示すドレイン
電圧Vd23、Vd24から圧電トランスT1には略正
弦波形の駆動電圧が印可され、損失となる共振周波数以
外の成分を低減できる。また、プッシュプル構成によ
り、オートトランスTa11,Ta12に入力された直
流電圧VDDより高い電圧を圧電トランスの1次側に印加
することができるので、低い入力電圧で動作させること
ができるという利点がある。さらに、駆動電圧制御手段
75は、広い電源入力範囲での効率変化、トランジスタ
の耐圧アップ、スイッチングの不具合を改善し、入力電
圧範囲を大きくできる利点がある。
【0006】また他にも圧電トランスT1を用いた従来
の電源装置がある。この電源装置は、図18に示すよう
に、一端に直流電圧Vinが印加され、交互にオン/オ
フされるスイッチング素子Q21,Q22の直列回路
と、可変の駆動周波数f’でスイッチング素子Q21,
Q22を交互にオン/オフする制御回路61と、スイッ
チング素子Q21,Q22の接続点に一端を接続された
コイルL11と、コイルL11の他端に一方の1次側電
極が接続された圧電トランスT1とを備え、圧電トラン
スT1の他方の1次側電極ならびにスイッチング素子Q
21,Q22の直列回路の他端側を接地している(特開
平11−8082号公報参照)。
【0007】このような電源装置は、制御回路61によ
るスイッチング素子Q21,Q22の駆動周波数f’を
圧電トランスT1の共振周波数近傍に設定し、コイルL
11のインダクタンスと圧電トランスT1の入力容量と
の共振によって生じる交流電圧を圧電トランスT1の1
次側電極に印加し、圧電トランスT1の2次側電極に接
続された冷陰極管62に昇圧された交流電圧を供給して
冷陰極管62を点灯させるものであり、コイルL11と
圧電トランスT1の入力容量との直列共振による昇圧作
用を利用することにより、直流電圧Vinの電圧値が低
くても圧電トランスT1に高い駆動電圧を印加すること
ができるという利点がある。また、スイッチング素子Q
21,Q22には、図19(a),(b)に示すよう
に、それぞれ交互に電流Iq11,Iq12が流れ、そ
の結果、図19(c)に示すように、圧電トランスT1
の1次側電極に供給される共振電流It1が略正弦波に
なるため、圧電トランスT1を効率良く駆動でき、ノイ
ズの発生を少なくなるすることができるという利点もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に圧
電トランスT1は周囲温度Tにより大幅に特性が変化す
る。例えば、図20に示すように、周囲温度Tが約30
℃のときの圧電トランスT1の入力容量値Ctを1とし
て正規化した場合、周囲温度Tを約−30℃〜90℃ま
で変化させると、入力容量値Ctは約−30%〜約+3
0%も変化することとなる。
【0009】前述の2つの従来例のように、圧電トラン
スT1の入力容量とオートトランスTa11,Ta12
又はコイルL11のインダクタンスとを共振させている
回路構成の場合、このような圧電トランスT1の入力容
量値Ctの周囲温度Tに対する変化が回路に与える影響
は大きい。まず図16に示す電源装置が受ける影響と問
題点について以下に説明する。
【0010】例えば、周囲温度Tが常温であるとき、ト
ランジスタQ23,Q24には、図21(a),(b)
に示すように、それぞれ分周回路71により交互に、H
レベルにオン状態、Lレベルにオフ状態となる駆動電圧
信号Vg23,Vg24が入力され、圧電トランスT1
の入力容量と第1及び第2のオートトランスTa11,
Ta12のインダクタンスとの共振によって図21
(c),(d)に示すような略半波の正弦波形のドレイ
ン電圧Vd23,Vd24が発生する。オートトランス
Ta11,Ta12のインダクタンス値は、これらのド
レイン電圧Vd23,Vd24がそれぞれトランジスタ
Q23,Q24のオフ期間toff中に、時間幅Dで約
0Vに戻るように設定され、オフ期間toff中にドレ
イン電圧Vd23,Vd24が約0Vに戻るとトランジ
スタQ23,Q24の寄生ダイオードによりオフ期間t
offが終わるまで約0Vにクランプされる。このよう
にドレイン電圧Vd23,Vd24が約0Vのときにト
ランジスタQ23,Q24をターンオンさせると、図2
1(e),(f)に示すように、トランジスタQ23,
Q24のそれぞれに流れる電流Iq23,Iq24には
過大なサージ電流が含まれないため、圧電トランスT1
の1次側に流れる電流It1にも、図21(g)に示す
ように、サージ電流が含まれず、トランジスタQ23,
Q24及び圧電トランスT1のそれぞれに対してターン
オン時のスイッチングストレスが生じることはない。
【0011】しかし、前述のように周囲温度Tが高くな
ると圧電トランスT1の入力容量値Ctが大きくなり、
その結果、図22(c),(d)に示すように、トラン
ジスタQ23,Q24のドレイン電圧Vd23,Vd2
4が発生している時間幅Dが長くなる。これにより、ド
レイン電圧Vd23,Vd24の時間幅Dはトランジス
タQ23,Q24のオフ期間toffよりも長くなり、
ターンオン時まで電圧が残っている。これにより図22
(e)に示すように、ターンオン時にトランジスタQ2
4を流れる電流Iq24に過大なサージ電流が含まれ、
トランジスタQ23にも同様にサージ電流が流れる。ま
た、ターンオン時まで残っているドレイン電圧Vd2
3,Vd24は圧電トランスT1にチャージされている
電圧であるので、図22(f)に示すように、圧電トラ
ンスT1の1次側に流れる電流It1にも過大なサージ
電流が含まれることとなる。
【0012】このように、トランジスタQ23,Q24
のスイッチング時に過大なサージ電流が流れることは、
トランジスタQ23,Q24の破損する原因となり、ま
た圧電トランスT1に過大なサージ電流が流れること
は、過振動による破損の原因となるため、電源装置を動
作させる周囲温度Tには上限が定められている。
【0013】また、逆に周囲温度Tが低くなりすぎる
と、ドレイン電圧Vd23,Vd24の電圧が発生する
時間幅Dは狭くなり、図23(c),(d)に示すよう
に、トランジスタQ23,Q24のオフ期間toff内
に2個目の共振電圧が発生する。これにより、高温時と
同様にターンオン時まで電圧が残って、図23(e)に
示すように、トランジスタQ24を流れる電流Iq24
に過大なサージ電流が含まれ、トランジスタQ23にも
同様のサージ電流が流れる。そして、図23(f)に示
すように、圧電トランスT1に流れる電流It1にも過
大なサージ電流が含まれることとなり、周囲温度Tを高
くしたときと同様、トランジスタQ23,Q24及び圧
電トランスT1の破損原因となるため、電源装置を動作
させる周囲温度Tには下限が定められている。
【0014】上述のように図16の電源装置では動作さ
せる周囲温度Tの範囲が限定され、一般に0℃〜60℃
程度が動作温度範囲となっていた。そのため、−30℃
〜120℃程度の動作温度範囲が要求される一般の照明
分野や車載分野では使用できないという問題があった。
【0015】そこで、周囲温度Tに対する圧電トランス
T1の入力容量値Ctの変化による影響を抑える手段と
して、圧電トランスT1の入力部に並列にコンデンサを
接続し、オートトランスTa11,Ta12のインダク
タンスを圧電トランスの入力容量およびコンデンサの合
成容量と共振させ、合成容量における圧電トランスT1
の入力容量が占める割合を小さくさせた電源装置がある
(特開平11−136958号公報参照)。
【0016】上述の電源装置は、図24に示すように、
圧電トランスT1の入力容量に間接的(等価的)に並列
接続するように、2つのコンデンサCs1,Cs2をそ
れぞれトランジスタQ23,Q24に並列接続してい
る。これにより、周囲温度Tの変化対策だけでなく、ト
ランジスタQ23,Q24が同時にオフ状態となる発振
停止時の過電圧防止などの効果もある。
【0017】しかし、この方法で−30℃〜120℃程
度の周囲温度範囲に対応させようとすると、圧電トラン
スT1の入力容量値Ctに対してコンデンサCs1,C
s2の容量値は、少なくとも約2〜3倍必要で、圧電ト
ランスT1の入力容量とコンデンサCs1、Cs2の合
成容量値は圧電トランスT1の入力容量値Ctのみに対
して約3〜4倍必要となる。また、圧電トランスT1の
駆動電圧が同じであれば、合成容量値の増えた分だけ共
振電流It1は増加するので、−30℃〜120℃程度
の周囲温度範囲に対応させるためには、コンデンサCs
1,Cs2を接続していないときの約3〜4倍の共振電
流の増加を伴うことになる。これによってオートトラン
スTa11,Ta12は大幅にサイズアップし、さら
に、トランジスタQ23,Q24は、オン抵抗の低減の
ためにサイズアップならびにコストアップすることとな
る。
【0018】このように圧電トランスT1以外の部品が
大きくなりすぎると、圧電トランスT1の小型・薄型と
いう特長を活かせず、意味のないものとなってしまう。
【0019】次に、図18に示す電源装置が受ける影響
と問題点について以下に説明する。このような電源装置
の場合、圧電トランスT1の入力容量値Ctの周囲温度
Tに対する変化は、電源装置のスイッチング素子Q2
1,Q22の駆動周波数f’に対する圧電トランスT1
の出力電圧値Vに大きな影響を与える。
【0020】図25に示すように、スイッチング素子Q
21,Q22の駆動周波数f’に対する圧電トランスT
1の出力電圧値Vは2重共振特性を有し、周囲温度Tを
常温のTmとしたとき、圧電トランスT1とコイルL1
の直列共振周波数に相当する駆動周波数fm1と、圧電
トランスT1の共振周波数f0の近傍の駆動周波数fm
2とにピークをもつ。ところが、例えば、周囲温度Tを
上げてTmからThとした場合、圧電トランスT1の入
力容量値Ctは、図20に示したように、周囲温度Tm
のときより大きくなって、出力電圧値Vがピークとなる
一方の駆動周波数f’は、fm1からfh1に低下し,
他方の駆動周波数f’も、fm2からfh2に低下す
る。また逆に、周囲温度Tを下げてTmからTcとした
場合、圧電トランスT1の入力容量値Ctは周囲温度T
mのときより小さくなり、出力電圧値Vがピークとなる
一方の駆動振動f’は、fm1からfc1に上昇し,他
方の駆動周波数f’は、fm2からfc2に上昇する。
これに伴って、周囲温度Tmで駆動周波数frとして所
定の出力電圧値Voを得ていた場合、周囲温度TがT
h,Tcに変化すると、出力電圧値Voを保つために駆
動周波数f’をfrh,frcに変化させる必要があ
る。つまり、周囲温度Tが変化することによって、駆動
周波数f’に対する圧電トランスT1の出力電圧値Vの
特性が変化し、所定の出力電圧値Vを得るのに駆動周波
数f’を変化させなければならないこととなる。
【0021】ところで、圧電トランスT1の昇圧比はそ
れ自身の共振周波数f0でピークになることは言うまで
もないが、この共振周波数f0から駆動周波数f’が離
れるほど圧電トランスT1自身の昇圧比が低下し所定の
出力電圧値Vを得るために必要な圧電トランスT1への
入力電圧値が大きくなる。さらに圧電トランスT1への
入力電圧値が大きくなると圧電トランスT1に供給され
る共振電流It1の値も大きくなる。つまり、周囲温度
Tが変化することにより駆動周波数f’を変化させる
と、共振電流It1が変化してしまうことになる。例え
ば、図26に示すように、周囲温度Tmを約30℃とし
てこのときの共振電流It1の値を1として正規化し、
周囲温度Thを約90℃、周囲温度Tcを約−30℃と
して周囲温度TをTcからThまで変化させると、駆動
周波数f’の低下に伴い、共振電流It1の値は約+5
0%から約−20%程度まで変化し、特に周囲温度Tc
での共振電流It1の値は周囲温度Tmのときの約1.
5倍にもなる。
【0022】このように周囲温度Tの広い範囲に電源装
置を対応させるためには、大きな共振電流It1が流れ
ても許容できるように、コイルL11の大型化、スイッ
チング素子Q21,Q22の低オン抵抗化が必要とな
る。スイッチング素子Q21,Q22の低オン抵抗化
は、部品サイズを大型化してしまうこととなり、コイル
L11の大型化とともに、電源装置自体が大型化して、
圧電トランスT1の小型・薄型という特長を活かせない
という問題と、このような大型化がコストアップの要因
となるなどの問題があった。さらに共振電流値It1が
大きくなると回路のエネルギー損失も増えるので、周囲
温度Tの変化によって回路効率が大きく変化するという
問題があった。
【0023】上述のように、圧電トランスT1を用いた
従来の電源装置では、広い周囲温度範囲に対応させるた
めに、コイルL11又はオートトランスTa11,Ta
12とトランジスタQ23,Q24又はスイッチング素
子Q21,Q22とにそれぞれ過大な共振電流が流れ、
これら各部品を大型化しなければならないといった問題
や、各部品の大型化に伴って装置全体の大型化ならびに
コストアップしてしまうという問題があった。
【0024】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、装置全体の大型化ならびにコストアップを抑
え、回路効率の変動を抑制して広い周囲温度範囲に対応
した電源装置を提供する。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、圧電トランス、圧電トランスの
1次側に並列接続される第1のインダクタンス要素、圧
電トランスの1次側に直列または並列に接続されるキャ
パシタンス要素を具備し、交流電圧を昇圧して圧電トラ
ンスの2次側に出力する昇圧回路と、第2のインダクタ
ンス要素を具備して、第2のインダクタンス要素を、圧
電トランスの入力容量ならびに第1のインダクタンス要
素およびキャパシタンス要素の合成インピーダンスと共
振させて出力する交流電圧を圧電トランスの1次側に印
可する電源回路とを備え、電源回路の出力電圧周波数を
圧電トランスの共振周波数付近に設定するとともに、圧
電トランスの入力容量と第1のインダクタンス要素のイ
ンダクタンスとキャパシタンス要素の容量との合成イン
ピーダンスを容量性としたことを特徴とし、キャパシタ
ンス要素を圧電トランスの1次側に接続したことによっ
て、昇圧回路の合成容量に対する圧電トランスの入力容
量の占める割合を小さくして、昇圧回路の合成容量値の
周囲温度に対する変化量を、圧電トランスの入力容量値
の周囲温度に対する変化量よりも小さくすることができ
る。その結果、周囲温度が変化しても共振電流ならびに
共振電圧の変動を抑えることができ、安定した回路効率
を維持して広い周囲温度範囲に対応することができる。
さらにキャパシタンス要素を圧電トランスの1次側に直
列接続したときには、キャパシタンス要素によって昇圧
回路の合成容量値を圧電トランスの入力容量値よりも小
さくして、共振電流を小さくすることができるととも
に、圧電トランスの1次側に並列接続された第1のイン
ダクタンス要素によって、圧電トランスと第1のインダ
クタンス要素との合成インピーダンスをキャパシタンス
要素のインピーダンスよりも大きくすることができ、圧
電トランスの1次側に印可される交流電圧の電圧値の低
下を抑えることができる。また、キャパシタンス要素を
圧電トランスの1次側に並列接続したときには、第1の
インダクタンス要素によって昇圧回路の合成容量値を圧
電トランスの入力容量値よりも小さくして、共振電流を
小さくすることができる。このように共振電流を小さく
できることにより、回路構成部品の大型化を防いで装置
全体の大型化ならびにコストアップを抑えることができ
る。
【0026】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、キャパシタンス要素は、圧電トランスの1次側に直
列接続され、第1のインダクタンス要素のインダクタン
ス値は、電源回路の出力電圧周波数に2πを乗じた角周
波数の二乗と圧電トランスの入力容量値との積の逆数よ
りも大きいことを特徴とし、昇圧回路の合成容量値の周
囲温度に対する変化量をさらに小さくすることができ
る。
【0027】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、キャパシタンス要素は、圧電トランスの1次
側に直列接続され、キャパシタンス要素の容量値は、圧
電トランスの入力容量値の略1/2倍よりも大きく、且
つ圧電トランスの入力容量値の略4倍よりも小さいこと
を特徴とし、キャパシタンス要素の容量値を圧電トラン
スの入力容量値の略1/2倍よりも大きくしたことによ
って、圧電トランスの1次側に印加される入力電圧値を
大きくすることができるとともに、キャパシタンス要素
の容量値を圧電トランスの入力容量値の略4倍よりも小
さくしたことによって、昇圧回路の合成容量値の周囲温
度に対する変化量をさらに小さくすることができる。
【0028】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、キャパシタンス要素は、圧電トランスの1次側に並
列接続され、第1のインダクタンス要素のインダクタン
ス値は、電源回路の出力電圧周波数に2πを乗じた角周
波数の二乗と、圧電トランスの入力容量値及びキャパシ
タンス要素の容量値の合成容量値との積の逆数よりも大
きいことを特徴とし、昇圧回路の合成容量値の周囲温度
に対する変化量をさらに小さくすることができる。
【0029】請求項5の発明は、請求項1又は4の発明
において、キャパシタンス要素は、圧電トランスの1次
側に並列接続され、キャパシタンス要素の容量値は、圧
電トランスの入力容量値の略1/2倍よりも大きく、且
つ第1のインダクタンス要素のインダクタンス値は、電
源回路の出力電圧周波数に2πを乗じた角周波数の二乗
とキャパシタンス要素の容量値との積の逆数以下となる
ことを特徴とし、キャパシタンス要素の容量値を圧電ト
ランスの入力容量値の略1/2倍よりも大きくしたこと
によって、昇圧回路の合成容量値の周囲温度に対する変
化量をさらに小さくすることができるとともに、第1の
インダクタンス要素のインダクタンス値を、電源回路の
出力電圧周波数に2πを乗じた角周波数の二乗とキャパ
シタンス要素の容量値との積の逆数以下にしたことによ
って、昇圧回路の合成容量値を圧電トランスの入力容量
値よりも小さくして昇圧回路に流れる共振電流を小さく
することができる。
【0030】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、第1のインダクタンス要素は1次側を
電源回路に接続し、2次側を圧電トランスの1次側に接
続したトランスであることを特徴とし、請求項1〜5の
何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0031】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
の発明において、キャパシタンス要素は、少なくとも1
個のコンデンサからなることを特徴とし、請求項1〜6
の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0032】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、電源回路は、直流電源と、直流電源の
両端に接続される第1のコイル及び第1のスイッチング
要素の直列回路ならびに第2のコイル及び第2のスイッ
チング要素の直列回路とを具備して、第1及び第2のス
イッチング要素を圧電トランスの共振周波数付近の周波
数で交互にオン/オフし、第1のコイル及び第1のスイ
ッチング要素の接続点と、第2のコイル及び第2のスイ
ッチング要素の接続点とに、昇圧回路の圧電トランスお
よびキャパシンタンス要素の直列回路又は並列回路が接
続されて成り、第1及び第2のコイルを第2のインダク
タンス要素としたことを特徴とし、請求項1〜7の発明
と同様の作用を奏する。
【0033】請求項9の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、電源回路は、直流電源と、直流電源の
一端側に1次側の一端を接続された第1及び第2のトラ
ンスと、直流電源の他端側ならびに第1及び第2のトラ
ンスの1次側の他端にそれぞれ接続され、圧電トランス
の共振周波数付近の周波数で交互にオン/オフする第1
及び第2のスイッチング要素とを具備し、第1及び第2
のトランスの2次側に昇圧回路の圧電トランスおよびキ
ャパシタンス要素の直列回路又は並列回路が接続されて
成り、第1及び第2のトランスを第2のインダクタンス
要素としたことを特徴とし、請求項1〜7の何れかの発
明と同様の作用を奏する。
【0034】請求項10の発明は、請求項1〜7の何れ
かの発明において、電源回路は、直流電源と、直流電源
の両端に接続される第1のコイル及びスイッチング要素
の直列回路とを具備し、圧電トランスの共振周波数付近
の周波数でオン/オフするスイッチング要素の両端に昇
圧回路の圧電トランスおよびキャパシタンス要素の直列
回路又は並列回路が接続されて成り、第1のコイルを第
2のインダクタンス要素としたことを特徴とし、請求項
1〜7の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0035】請求項11の発明は、請求項1〜7の何れ
かの発明において、電源回路は、直流電源と、直流電源
の両端に接続され、圧電トランスの共振周波数付近の周
波数で交互にオン/オフする第1及び第2のスイッチン
グ要素の直列回路とを具備し、第1又は第2のスイッチ
ング要素の両端に、第1のコイルと、昇圧回路の圧電ト
ランスおよびキャパシタンス要素の直列回路又は並列回
路とが直列に接続されて成り、第1のコイルを第2のイ
ンダクタンス要素としたことを特徴とし、請求項1〜7
の何れかの発明と同様の作用を奏する。
【0036】請求項12の発明は、請求項1〜7の発明
において、電源回路は、直流電源と、直流電源の両端に
接続され、交互にオン/オフする第1及び第2のスイッ
チング要素の直列回路、ならびに交互にオン/オフする
第3及び第4のスイッチング要素の直列回路とを具備
し、第1及び第2のスイッチング要素の接続点および第
3及び第4のスイッチング要素の接続点に、第1のコイ
ルと、昇圧回路の圧電トランスおよびキャパシタンス要
素の直列回路又は並列回路とが直列に接続されて成り、
第1のコイルを第2のインダクタンス要素としたことを
特徴とし、請求項1〜7の何れかの発明と同様の作用を
奏する。
【0037】請求項13の発明は、請求項11又は12
の発明において、第1のインダクタンス要素と第1のコ
イルとを、1次側が電源回路の出力端に接続され、2次
側が圧電トランスの1次側に並列接続されたリーケージ
トランスの漏れインダクタンスにより構成したことを特
徴とし、部品点数を減らしてコスト低減を図ることがで
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の電源
装置は、図1に示すように、圧電トランスT1、圧電ト
ランスT1の1次側に並列接続される第1のインダクタ
ンス要素たるコイルL1、圧電トランスT1の1次側に
直列接続されるキャパシタンス要素たるコンデンサC1
を具備し、交流電圧を昇圧して圧電トランスT1の2次
側に出力する昇圧回路2と、第2のインダクタンス要素
L2を具備して、第2のインダクタンス要素L2を、圧
電トランスT1の入力容量ならびにコイルL1およびコ
ンデンサC1の合成インピーダンスと共振させて出力す
る交流電圧を、昇圧回路2の圧電トランスT1及びコン
デンサC1の直列回路に印可する電源回路1とを備えて
いる。なお、圧電トランスT1の2次側電極には、接地
された負荷3が接続されている。
【0039】本実施形態では、従来例のように圧電トラ
ンスT1の入力容量を直接、コイルL11又はオートト
ランスTa21,Ta22のインダクタンスと共振させ
ずに、圧電トランスT1の入力容量およびコイルL1な
らびにコンデンサC1による昇圧回路2の合成インピー
ダンスを、第2のインダクタンス要素L2のインダクタ
ンスと共振させたことに特長がある。
【0040】このようにコンデンサC1を圧電トランス
T1に直列に接続することにより、圧電トランスT1の
入力容量およびコンデンサC1ならびにコイルL1によ
る昇圧回路2の合成容量に対する圧電トランスT1の入
力容量の占める割合を小さくして、昇圧回路2の合成容
量値Cxの周囲温度Tに対する変化量を、圧電トランス
T1の入力容量値Ctの周囲温度Tに対する変化量より
小さくすることができる。また、合成容量値Cxは入力
容量値Ctに対してCx<Ctとなるため、昇圧回路2
に流れる共振電流を小さく抑えることができる。
【0041】ところで、電源回路1の出力電圧周波数f
に2πを乗じた角周波数をωとすると、コイルL1のイ
ンダクタンス値L1nは、コイルL1と圧電トランスT
1の入力容量との合成インピーダンスが容量性になるよ
うに、L1n>1/(ω2Ct)とする必要がある。誘
導性となるとコンデンサC1による温度変化に対する改
善効果が低下するためである。
【0042】例えば、圧電トランスT1の共振周波数が
約60kHzであってこのときの入力容量値Ctを約3
0nF、コンデンサC1の容量値C1nを約80nF、
コイルL1のインダクタンス値L1nを約300μHと
したときには、L1n>1/(ω2Ct)を満たし、図
2(a)に示すように、周囲温度Tが約30℃のときの
合成容量値Cxを1として正規化した場合、周囲温度T
が約−30℃では合成容量値Cxは約0.9となり、周
囲温度Tが約120℃のときには合成容量値Cxは約
1.1となる。一方、従来では、周囲温度Tが約30℃
のときの合成容量値Cx(圧電トランスT1の入力容量
値Ctに相当)を1として正規化した場合、図2(b)
に示すように、周囲温度Tが約−30℃では合成容量値
Cxは約0.7となり、周囲温度Tが約120℃のとき
には合成容量値Cxは約1.4となっていた。つまり、
周囲温度Tに対する合成容量値Cxの変化量は大幅に改
善されたことになる。
【0043】なお、コイルL1のインダクタンス値L1
nを約100μHとして、コイルL1と圧電トランスT
1の入力容量の合成インピーダンスを誘導性とした場合
(L1n>1/(ω2Ct)を満たさない場合)には、
図2(c)に示すように、合成インピーダンスを容量性
としたときほど大幅な改善が見られないことがわかる。
【0044】また、周囲温度Tを約30℃から約120
℃に変化させたときの合成容量値Cxの変化率を、コン
デンサC1の容量値C1nを圧電トランスT1の入力容
量値Ctの約1/10倍の値から約10倍の値まで変化
させて調べた。その結果、合成容量値Cxの変化率は、
図3に示すように、C1n/Ctが増加するほど大きく
なるが、特に容量値C1nが入力容量値Ctの約4倍以
上の値になると急増して約20%以上となった。これに
より、合成容量値Cxの変化率を小さくするためには、
コンデンサC1の容量値C1nをC1n<4Ctにする
のが望ましい。
【0045】さらに、コンデンサC1を圧電トランスT
1に直列に接続しただけでは、電源回路1から昇圧回路
2に供給される電圧値V1は、コンデンサC1と圧電ト
ランスT1とに分圧され、圧電トランスT1に十分な電
圧を供給することができないが、コイルL1を圧電トラ
ンスT1に並列に接続したことによって、コイルL1と
圧電トランスT1の入力容量の合成インピーダンスを大
きくすることができ、コンデンサC1と分圧して印加さ
れる圧電トランスT1の入力電圧値Vpを大きくするこ
とができる。つまり、コイルL1と圧電トランスT1の
入力容量との合成インピーダンスが、コンデンサC1の
インピーダンスより十分に大きければ圧電トランスT1
の入力電圧値Vpを電源回路1の電圧値V1に近づける
ことができる。
【0046】例えば、コンデンサC1の容量値C1nを
圧電トランスT1の入力容量値Ctの約1/10倍の値
から約10倍の値まで変化させたときの、圧電トランス
T1の入力電圧値Vpを調べた結果、入力電圧値Vpを
電源回路1の電圧値V1で規格化した場合、図4に示す
ように、Vp/V1はC1n/Ctが減少するほど低下
するが、特にC1n/Ctが約0.5以下の値になると
急減し約0.8以下になった。これにより、コンデンサ
C1の容量値C1nはC1n>0.5Ctにするのが望
ましい。
【0047】以上のことから、合成容量値Cxの周囲温
度Tに対する変化量を抑制し、かつ圧電トランスT1の
入力電圧を確保するコンデンサC1の容量値C1nの条
件は、0.5Ct<C1n<4Ctとなる。
【0048】ところで、本実施形態の電源回路1は、例
えば図5に示すように、直流電源Eと、直流電源Eの一
端側に1次側端子が接続された第1及び第2のトランス
たるオートトランスTa1,Ta2と、直流電源Eの他
端側ならびに第1及び第2のオートトランスTa1,T
a2の中間端子にそれぞれ接続された第1及び第2のス
イッチング要素たるトランジスタQ1,Q2とを具備し
たプッシュプル回路から構成され、第1及び第2のオー
トトランスTa1,Ta2の2次側のインダクタンス成
分を第2のインダクタンス要素L2としている。このよ
うな電源回路1は、図16に示す従来例のオートトラン
スTa11,Ta12及びトランジスタQ23,Q24
で構成される回路と同様であって、分周回路71、周波
数制御手段73などは省略している。
【0049】また昇圧回路2は、コンデンサC1と圧電
トランスT1の直列回路をこの電源回路1の第1及び第
2のオートトランスTa1,Ta2の2次側端子に接続
し、一端を圧電トランスT1の2次側電極に接続された
負荷3は、他端を第1及び第2のトランジスタQ1,Q
2の接続点に接続している。
【0050】このような電源装置では、第1及び第2の
トランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフさせること
によって、圧電トランスT1の入力容量およびコンデン
サC1ならびにコイルL1による昇圧回路2の合成容量
を、第2のインダクタンス要素L2のインダクタンスと
並列共振させている。
【0051】実際に、圧電トランスT1の共振周波数が
約60kHzであってこのときの入力容量値Ctを30
nF、コンデンサC1の容量値C1nを80nF、第1
及び第2のオートトランスTa1,Ta2の2次側のイ
ンダクタンス値L2nを240μH、コイルL1のイン
ダクタンス値L1nを300μHとしたとき、周囲温度
Tを約−30℃から約120℃まで変化させても第1及
び第2のトランジスタQ1,Q2が共にゼロボルトスイ
ッチングすることができた。これにより、周囲温度Tに
対する昇圧回路2の合成容量値Cxの変化量を小さくで
き、共振電圧波形の変動を抑えていることが確かめられ
た。
【0052】本実施形態では、コンデンサC1を圧電ト
ランスT1に直列接続することによって、昇圧回路2の
合成容量に対する圧電トランスT1の入力容量の占める
割合を小さくし、昇圧回路2の合成容量値Cxの周囲温
度Tに対する変化量を、圧電トランスT1の入力容量値
Ctの変化量より小さくすることができ、昇圧回路2の
合成容量を第2のインダクタンス要素L2のインダクタ
ンスと共振させるので、周囲温度Tが変化しても共振電
流および共振電圧の変動を抑えることができる。その結
果、回路効率の変動を抑えることができるとともに、第
1及び第2のトランジスタQ1,Q2のスイッチング時
のサージ電流の発生を防止して周囲温度Tの広い範囲で
使用することができる。さらに、昇圧回路2の合成容量
値Cxは、圧電トランスT1の入力容量値Ctよりも小
さくなることによって、昇圧回路2に流れる共振電流を
小さくすることができ、その結果、回路を構成する第2
のインダクタンス要素L2および第1及び第2のトラン
ジスタQ1,Q2などの各部品の大型化を防いで、装置
全体の大型化ならびにコストアップを抑えることができ
る。またコンデンサC1に印加される電圧は、図4から
分るように、コンデンサC1の容量値C1nの圧電トラ
ンスT1の入力容量値Ctに対する割合によって変動
し、C1n/Ctの値を大きくすることにより、コンデ
ンサC1にかけられる電圧値を、圧電トランスT1に印
加される入力電圧値Vpの1/10程度にすることがで
きるので、コンデンサC1は小型のものを用いることが
できる。さらに、このコンデンサC1を複数のコンデン
サから構成し、これらの合成容量値をC1nとしても良
い。 (実施形態2)本実施形態は、電源回路1に特徴があ
り、それ以外の構成は実施形態1と共通するので、共通
する部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0053】本実施形態の電源回路1は、図6に示すよ
うに、第2のインダクタンス要素L2として実施形態1
の第1及び第2のオートトランスTa1,Ta2の代わ
りに第1及び第2のコイルLc1,Lc2を備え、第1
のコイルLc1は第1のトランジスタQ1及びコンデン
サC1の接続点と直流電源の一端とに接続し、第2のコ
イルLc2は第2のトランジスタQ2及びコイルL1の
接続点と直流電源の一端とに接続している。このように
第1及び第2のコイルLc1,Lc2を用いることで、
電源回路1を小型化して電源装置全体の小型化を図るこ
とができる。
【0054】また、図7に示すように、第1のインダク
タンス要素としてコイルL1の代わりにトランスTr1
を用い、トランスTr1の1次側をコンデンサC1の一
端と第2のコイルLc2及び第2のトランジスタQ2の
接続点とに接続し、2次側を圧電トランスT1の1次側
電極に並列接続しても良い。この場合、昇圧回路2の昇
圧性能を向上させることができるが、トランスTr1の
巻数比によりコンデンサC1の容量値C1nを調整する
必要がある。 (実施形態3)本実施形態は電源回路1に特徴があり、
それ以外の構成は実施形態1と共通するので、共通する
部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】本実施形態の電源回路1は、図8に示すよ
うに、直流電源Eと、直流電源Eの両端に接続された第
2のインダクタンス要素L2たるコイルLc3及びスイ
ッチング要素たるトランジスタQ3の直列回路とを備
え、一石式インバータ回路を構成している。昇圧回路2
のコンデンサC1及び圧電トランスT1の直列回路は、
この電源回路1のトランジスタQ3の両端に接続され
る。
【0056】このような本実施形態の電源装置は、トラ
ンジスタQ3をオン/オフさせることによって、昇圧回
路2の合成容量をコイルLc3のインダクタンスと並列
共振させて動作するものであり、実施形態1又は2より
もさらに小型化を図ることができる。また、実施形態2
と同様に、コイルL1の代わりにトランスTr1を用い
ても良い。 (実施形態4)本実施形態は電源回路1に特徴があり、
それ以外の構成は実施形態1と共通するので、共通する
部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】本実施形態の電源回路1は、図9に示すよ
うに、直流電源Eと、直流電源Eの両端に接続した第1
及び第2のスイッチング要素たるトランジスタQ4,Q
5の直列回路と、第1及び第2のトランジスタQ4,Q
5の接続点に一端を接続した第2のインダクタンス要素
L2たるコイルLc4とを備えて、ハーフブリッジイン
バータ回路を構成している。昇圧回路2のコンデンサC
1及び圧電トランスT1の直列回路は、この電源回路1
のコイルLc4の他端と、直流電源E及び第2のトラン
ジスタQ5の接続点とに接続される。この電源回路1
は、図18に示す従来例のスイッチング素子Q21,Q
22とコイルL11で構成される回路と同様であって、
制御回路61は省略している。
【0058】このような本実施形態の電源装置は、第1
及び第2のトランジスタQ4,Q5を交互にオン/オフ
させることによって、昇圧回路2の合成容量をコイルL
c4のインダクタンスと直列共振させて動作するもので
ある。
【0059】また、第2のインダクタンス要素たるコイ
ルLc4と第1のインダクタンス要素たるコイルL1の
代わりにリーケージトランスTl1を用い、図10
(a)に示すように、リーケージトランスTl1の1次
側をコンデンサC1の一端と第2のトランジスタQ5及
び直流電源Eの接続点とに接続し、2次側を圧電トラン
スT1の1次側電極に接続しても良い。図10(b)は
昇圧回路2の等価回路を示しており、リーケージトラン
スTl1は、リーケージインダクタンス成分Tl1a
と、励磁インダクタンス成分Tl1bとの直列回路で表
わされ、図9の電源装置と同様の動作となる。このよう
にリーケージトランスTl1を用いることによって部品
点数を減らすことができる。 (実施形態5)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0060】本実施形態は、図11に示すように、昇圧
回路2におけるコンデンサC1を圧電トランスT1の1
次側電極に並列接続した点に特徴がある。
【0061】ここで、昇圧回路2の圧電トランスT1の
入力容量およびコンデンサC1ならびにコイルL1によ
る合成インピーダンスは、第2のインダクタンス要素L
2のインダクタンスと共振させるため、容量性にする必
要があり、これによりコイルL1のインダクタンス値L
1nは、L1n>1/(ω2(Ct+C1n))とする
必要がある。
【0062】このようにコンデンサC1を圧電トランス
T1に並列に接続することにより、圧電トランスT1の
入力容量およびコンデンサC1ならびにコイルL1によ
る昇圧回路2の合成容量に対する圧電トランスT1の入
力容量の占める割合を小さくして、昇圧回路2の合成容
量値Cxの周囲温度Tに対する変化量を、圧電トランス
T1の入力容量値Ctの周囲温度Tに対する変化量より
小さくすることができる。
【0063】また、電源回路1から昇圧回路2に流れる
共振電流を従来例よりも小さくするためには、合成容量
値Cxが圧電トランスT1の入力容量値Ct以下となる
必要がある。これにより合成容量値Cxは、Cx=Ct
+C1n−1/(ω2L1n)として表わせることか
ら、L1n≦1/(ω2C1n)が共振電流を小さくす
るための条件となる。
【0064】上述のことから、並列接続されたコイルL
1のインダクタンス値L1nを、1/(ω2(Ct+C
1n))<L1n≦1/(ω2C1n)の条件を満たす
ように選定する。
【0065】そして、このようなインダクタンス値L1
nを有するコイルL1を用い、圧電トランスT1の共振
周波数が約60kHzであってこのときの入力容量値C
tを30nFとし、周囲温度Tを30℃から120℃に
変化させたときの合成容量値Cxの変化率を、上記条件
の1/(ω2(Ct+C1n))<L1n≦1/(ω2
1n)を満たすようにコンデンサC1の容量値C1nを
圧電トランスT1の入力容量値Ctの約1/10倍の値
から約10倍の値まで変化させて調べた。その結果、合
成容量値Cxの変化率は、図12に示すように、C1n
/Ctが減少するほど大きくなるが、特に容量値C1n
が入力容量値Ctの約0.5倍以下の値になると急増し
て20%以上となった。これにより、合成容量値Cxの
変化率を小さくするためには、コンデンサC1の容量値
C1nをC1n>0.5Ctにするのが望ましい。
【0066】ところで、本実施形態の電源回路1は、例
えば図5に示す電源回路1と同様、図13に示すよう
に、直流電源Eと、直流電源Eの一端側に1次側端子が
接続された第1及び第2のトランスたるオートトランス
Ta3,Ta4と、直流電源Eの他端側ならびに第1及
び第2のオートトランスTa3,Ta4の中間端子にそ
れぞれ接続された第1及び第2のスイッチング要素たる
トランジスタQ6,Q7とを具備したプッシュプル回路
から構成され、第1及び第2のオートトランスTa3,
Ta4の2次側のインダクタンス成分を第2のインダク
タンス要素L2としている。昇圧回路2は、圧電トラン
スT1を電源回路1の第1及び第2のオートトランスT
a3,Ta4の2次側端子に接続し、一端を圧電トラン
スT1の2次側電極に接続された負荷3は、他端を第1
及び第2のトランジスタQ6,Q7の接続点に接続して
いる。
【0067】このような電源装置では、第1及び第2の
トランジスタQ6,Q7を交互にオン/オフさせること
によって、昇圧回路2の合成容量を第2のインダクタン
ス要素L2と並列共振させており、実施形態1と同様の
効果がある。
【0068】実際に、圧電トランスT1の共振周波数が
約60kHzであってこのときの入力容量値Ctを30
nF、コンデンサC1の容量値C1nを60nF、第1
及び第2のオートトランスTa3,Ta4の2次側のイ
ンダクタンス値L2nを240μH、コイルL1のイン
ダクタンス値L1nを100μHとしたとき、周囲温度
を約−30℃から約120℃の範囲において変化させて
も第1及び第2のトランジスタQ6,Q7が共にゼロボ
ルトスイッチングすることができた。これにより、周囲
温度Tに対する昇圧回路2の合成容量値Cxの変化量を
小さくでき、共振電圧波形の変動を抑えていることが確
かめられた。 (実施形態6)本実施形態は電源回路1に特徴があり、
それ以外の構成は実施形態5と共通するので、共通する
部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0069】本実施形態の電源回路1は、図14に示す
ように、直流電源Eと、直流電源Eの両端に接続された
第1及び第2のスイッチング要素たるトランジスタQ
8,Q9の直列回路と、同じく直流電源Eの両端に接続
された第3及び第4のスイッチング要素たるトランジス
タQ10,Q11の直列回路と、第1及び第2のトラン
ジスタQ8,Q9の接続点に一端を接続した第2のイン
ダクタンス要素L2たるコイルLc5とを備えて、フル
ブリッジインバータ回路を構成している。昇圧回路2の
圧電トランスT1の1次側は、この電源回路1のコイル
Lc5の他端と、第3及び第4のトランジスタQ10,
Q11の接続点とに接続される。
【0070】本実施形態の電源装置は、例えば昇圧回路
2に対して一方の対角辺の位置にある第1及び第4のト
ランジスタQ8,Q11の対と、他方の対角辺の位置に
ある第2及び第3のトランジスタQ9,Q10の対とを
交互にオン/オフさせることによって、昇圧回路2の合
成容量を第2のインダクタンス要素L2のインダクタン
スと並列共振させて動作するものであり、実施形態5と
同様の効果がある。さらに、第1〜第4のトランジスタ
Q8〜Q11のデューティ比を制御することによって、
直流電源Eの入力電圧の変動を抑えて安定した電力を昇
圧回路2に供給することができる。
【0071】また、図15に示すように、コイルLc5
とコイルL1の代わりに、第1及び第2のスイッチング
要素Q8,Q9の接続点と、第3及び第4のスイッチン
グ要素Q10,Q11の接続点とに1次側が接続され、
2次側が圧電トランスT1に並列接続されたリーケージ
トランスTl2を用いても良い。図15(b)は昇圧回
路2の等価回路を示しており、リーケージトランスTl
2は、リーケージインダクタンス成分Tl2aと、励磁
インダクタンス成分Tl2bとの直列回路で表わされ、
図14の電源装置と同様の動作となる。このようにリー
ケージトランスTl2を用いることによって部品点数を
減らすことができる。
【0072】なお、電源回路1は、実施形態3又は4の
ように、一石式インバータ回路又はハーフブリッジイン
バータ回路であっても良い。また、昇圧回路2を実施形
態1の構成としても良い。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明は、圧電トランス、圧電
トランスの1次側に並列接続される第1のインダクタン
ス要素、圧電トランスの1次側に直列または並列に接続
されるキャパシタンス要素を具備し、交流電圧を昇圧し
て圧電トランスの2次側に出力する昇圧回路と、第2の
インダクタンス要素を具備して、第2のインダクタンス
要素を、圧電トランスの入力容量ならびに第1のインダ
クタンス要素およびキャパシタンス要素の合成インピー
ダンスと共振させて出力する交流電圧を圧電トランスの
1次側に印可する電源回路とを備え、電源回路の出力電
圧周波数を圧電トランスの共振周波数付近に設定すると
ともに、圧電トランスの入力容量と第1のインダクタン
ス要素のインダクタンスとキャパシタンス要素の容量と
の合成インピーダンスを容量性としたので、昇圧回路の
合成容量に対する圧電トランスの入力容量の占める割合
を小さくして、昇圧回路の合成容量値の周囲温度に対す
る変化量を、圧電トランスの入力容量値の周囲温度に対
する変化量よりも小さくすることができる。その結果、
周囲温度が変化しても共振電流ならびに共振電圧の変動
を抑えることができ、安定した回路効率を維持して広い
周囲温度範囲に対応することができるという効果があ
る。さらにキャパシタンス要素を圧電トランスの1次側
に直列接続したときには、キャパシタンス要素によって
昇圧回路の合成容量値を圧電トランスの入力容量値より
も小さくして、共振電流を小さくすることができるとと
もに、圧電トランスの1次側に並列接続された第1のイ
ンダクタンス要素によって、圧電トランスと第1のイン
ダクタンス要素との合成インピーダンスをキャパシタン
ス要素のインピーダンスよりも大きくすることができ、
圧電トランスの1次側に印可される交流電圧の電圧値の
低下を抑えることができる。また、キャパシタンス要素
を圧電トランスの1次側に並列接続したときには、第1
のインダクタンス要素によって昇圧回路の合成容量値を
圧電トランスの入力容量値よりも小さくして、共振電流
を小さくすることができる。このように共振電流を小さ
くできることにより、回路構成部品の大型化を防いで装
置全体の大型化ならびにコストアップを抑えることがで
きるという効果がある。
【0074】請求項2の発明は、キャパシタンス要素
は、圧電トランスの1次側に直列接続され、第1のイン
ダクタンス要素のインダクタンス値は、電源回路1の出
力電圧周波数に2πを乗じた角周波数の二乗と圧電トラ
ンスの入力容量値との積の逆数よりも大きいので、昇圧
回路の合成容量値の周囲温度に対する変化量をさらに小
さくすることができるという効果がある。
【0075】請求項3の発明は、キャパシタンス要素
は、圧電トランスの1次側に直列接続され、キャパシタ
ンス要素の容量値は、圧電トランスの入力容量値の略1
/2倍よりも大きく、且つ圧電トランスの入力容量値の
略4倍よりも小さいので、圧電トランスの1次側に印加
される入力電圧値を大きくすることができるとともに、
昇圧回路の合成容量値の周囲温度に対する変化量をさら
に小さくすることができるという効果がある。
【0076】請求項4の発明は、キャパシタンス要素
は、圧電トランスの1次側に並列接続され、第1のイン
ダクタンス要素のインダクタンス値は、電源回路1の出
力電圧周波数に2πを乗じた角周波数の二乗と、圧電ト
ランスの入力容量値及びキャパシタンス要素の容量値の
合成容量値との積の逆数よりも大きいので、昇圧回路の
合成容量値の周囲温度に対する変化量をさらに小さくす
ることができるという効果がある。
【0077】請求項5の発明は、キャパシタンス要素
は、圧電トランスの1次側に並列接続され、キャパシタ
ンス要素の容量値は、圧電トランスの入力容量値の略1
/2倍よりも大きく、且つ第1のインダクタンス要素の
インダクタンス値は、電源回路1の出力電圧周波数に2
πを乗じた角周波数の二乗とキャパシタンス要素の容量
値との積の逆数以下となるので、昇圧回路の合成容量値
の周囲温度に対する変化量をさらに小さくすることがで
きるとともに、昇圧回路の合成容量値を圧電トランスの
入力容量値よりも小さくして昇圧回路に流れる共振電流
を小さくすることができるという効果がある。
【0078】請求項6の発明は、第1のインダクタンス
要素は1次側を電源回路に接続し、2次側を圧電トラン
スの1次側に接続したトランスであるので、請求項1〜
5の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0079】請求項7の発明は、キャパシタンス要素
は、少なくとも1個のコンデンサからなるので、請求項
1〜6の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0080】請求項8の発明は、電源回路は、直流電源
と、直流電源の両端に接続される第1のコイル及び第1
のスイッチング要素の直列回路ならびに第2のコイル及
び第2のスイッチング要素の直列回路とを具備して、第
1及び第2のスイッチング要素を圧電トランスの共振周
波数付近の周波数で交互にオン/オフし、第1のコイル
及び第1のスイッチング要素の接続点と、第2のコイル
及び第2のスイッチング要素の接続点とに、昇圧回路の
圧電トランスおよびキャパシンタンス要素の直列回路又
は並列回路が接続されて成り、第1及び第2のコイルを
第2のインダクタンス要素としたので、請求項1〜7の
発明と同様の効果を奏する。
【0081】請求項9の発明は、電源回路は、直流電源
と、直流電源の一端側に1次側の一端を接続された第1
及び第2のトランスと、直流電源の他端側ならびに第1
及び第2のトランスの1次側の他端にそれぞれ接続さ
れ、圧電トランスの共振周波数付近の周波数で交互にオ
ン/オフする第1及び第2のスイッチング要素とを具備
し、第1及び第2のトランスの2次側に昇圧回路の圧電
トランスおよびキャパシタンス要素の直列回路又は並列
回路が接続されて成り、第1及び第2のトランスを第2
のインダクタンス要素としたので、請求項1〜7の何れ
かの発明と同様の効果を奏する。
【0082】請求項10の発明は、電源回路は、直流電
源と、直流電源の両端に接続される第1のコイル及びス
イッチング要素の直列回路とを具備し、圧電トランスの
共振周波数付近の周波数でオン/オフするスイッチング
要素の両端に昇圧回路の圧電トランスおよびキャパシタ
ンス要素の直列回路又は並列回路が接続されて成り、第
1のコイルを第2のインダクタンス要素としたので、請
求項1〜7の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0083】請求項11の発明は、電源回路は、直流電
源と、直流電源の両端に接続され、圧電トランスの共振
周波数付近の周波数で交互にオン/オフする第1及び第
2のスイッチング要素の直列回路とを具備し、第1又は
第2のスイッチング要素の両端に、第1のコイルと、昇
圧回路の圧電トランスおよびキャパシタンス要素の直列
回路又は並列回路とが直列に接続されて成り、第1のコ
イルを第2のインダクタンス要素としたので、請求項1
〜7の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0084】請求項12の発明は、電源回路は、直流電
源と、直流電源の両端に接続され、交互にオン/オフす
る第1及び第2のスイッチング要素の直列回路、ならび
に交互にオン/オフする第3及び第4のスイッチング要
素の直列回路とを具備し、第1及び第2のスイッチング
要素の接続点および第3及び第4のスイッチング要素の
接続点に、第1のコイルと、昇圧回路の圧電トランスお
よびキャパシタンス要素の直列回路又は並列回路とが直
列に接続されて成り、第1のコイルを第2のインダクタ
ンス要素としたので、請求項1〜7の何れかの発明と同
様の効果を奏する。
【0085】請求項13の発明は、第1のインダクタン
ス要素と第1のコイルとを、1次側が電源回路の出力端
に接続され、2次側が圧電トランスの1次側に並列接続
されたリーケージトランスの漏れインダクタンスにより
構成したので、部品点数を減らしてコスト低減を図るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の他の動作説明図である。
【図4】同上のさらに他の動作説明図である。
【図5】同上の回路図である。
【図6】実施形態2を示す回路図である。
【図7】同上の他の回路図である。
【図8】実施形態3を示す回路図である。
【図9】実施形態4を示す回路図である。
【図10】同上の他の回路図である。
【図11】実施形態5を示す概略回路図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の回路図である。
【図14】実施形態5を示す回路図である。
【図15】同上の他の回路図である。
【図16】従来例を示す回路図である。
【図17】同上の回路の動作説明図である。
【図18】同上の他の回路図である。
【図19】同上の他の回路の動作説明図である。
【図20】圧電トランスの動作説明図である。
【図21】同上の回路の他の動作説明図である。
【図22】同上の回路のさらに他の動作説明図である。
【図23】同上の回路のさらに他の動作説明図である。
【図24】同上のさらに他の回路図である。
【図25】同上の他の回路の他の動作説明図である。
【図26】同上の他の回路のさらに他の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 電源装置 2 昇圧回路 3 負荷 C1 コンデンサ L1 コイル L2 第2のインダクタンス要素 T1 圧電トランス

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電トランス、圧電トランスの1次側に
    並列接続される第1のインダクタンス要素、圧電トラン
    スの1次側に直列または並列に接続されるキャパシタン
    ス要素を具備し、交流電圧を昇圧して圧電トランスの2
    次側に出力する昇圧回路と、第2のインダクタンス要素
    を具備して、第2のインダクタンス要素を、圧電トラン
    スの入力容量ならびに第1のインダクタンス要素および
    キャパシタンス要素の合成インピーダンスと共振させて
    出力する交流電圧を圧電トランスの1次側に印可する電
    源回路とを備え、電源回路の出力電圧周波数を圧電トラ
    ンスの共振周波数付近に設定するとともに、圧電トラン
    スの入力容量と第1のインダクタンス要素のインダクタ
    ンスとキャパシタンス要素の容量との合成インピーダン
    スを容量性としたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 キャパシタンス要素は、圧電トランスの
    1次側に直列接続され、第1のインダクタンス要素のイ
    ンダクタンス値は、電源回路の出力電圧周波数に2πを
    乗じた角周波数の二乗と圧電トランスの入力容量値との
    積の逆数よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の
    電源装置。
  3. 【請求項3】 キャパシタンス要素は、圧電トランスの
    1次側に直列接続され、キャパシタンス要素の容量値
    は、圧電トランスの入力容量値の略1/2倍よりも大き
    く、且つ圧電トランスの入力容量値の略4倍よりも小さ
    いことを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 キャパシタンス要素は、圧電トランスの
    1次側に並列接続され、第1のインダクタンス要素のイ
    ンダクタンス値は、電源回路の出力電圧周波数に2πを
    乗じた角周波数の二乗と、圧電トランスの入力容量値及
    びキャパシタンス要素の容量値の合成容量値との積の逆
    数よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の電源装
    置。
  5. 【請求項5】 キャパシタンス要素は、圧電トランスの
    1次側に並列接続され、キャパシタンス要素の容量値
    は、圧電トランスの入力容量値の略1/2倍よりも大き
    く、且つ第1のインダクタンス要素のインダクタンス値
    は、電源回路の出力電圧周波数に2πを乗じた角周波数
    の二乗とキャパシタンス要素の容量値との積の逆数以下
    となることを特徴とする請求項1又は4記載の電源装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のインダクタンス要素は1次側を電
    源回路に接続し、2次側を圧電トランスの1次側に接続
    したトランスであることを特徴とする請求項1〜5の何
    れかに記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 キャパシタンス要素は、少なくとも1個
    のコンデンサからなることを特徴とする請求項1〜6の
    何れかに記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 電源回路は、直流電源と、直流電源の両
    端に接続される第1のコイル及び第1のスイッチング要
    素の直列回路ならびに第2のコイル及び第2のスイッチ
    ング要素の直列回路とを具備して、第1及び第2のスイ
    ッチング要素を圧電トランスの共振周波数付近の周波数
    で交互にオン/オフし、第1のコイル及び第1のスイッ
    チング要素の接続点と、第2のコイル及び第2のスイッ
    チング要素の接続点とに、昇圧回路の圧電トランスおよ
    びキャパシンタンス要素の直列回路又は並列回路が接続
    されて成り、第1及び第2のコイルを第2のインダクタ
    ンス要素としたことを特徴とする請求項1〜7の何れか
    に記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 電源回路は、直流電源と、直流電源の一
    端側に1次側の一端を接続された第1及び第2のトラン
    スと、直流電源の他端側ならびに第1及び第2のトラン
    スの1次側の他端にそれぞれ接続され、圧電トランスの
    共振周波数付近の周波数で交互にオン/オフする第1及
    び第2のスイッチング要素とを具備し、第1及び第2の
    トランスの2次側に昇圧回路の圧電トランスおよびキャ
    パシタンス要素の直列回路又は並列回路が接続されて成
    り、第1及び第2のトランスを第2のインダクタンス要
    素としたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載
    の電源装置。
  10. 【請求項10】 電源回路は、直流電源と、直流電源の
    両端に接続される第1のコイル及びスイッチング要素の
    直列回路とを具備し、圧電トランスの共振周波数付近の
    周波数でオン/オフするスイッチング要素の両端に昇圧
    回路の圧電トランスおよびキャパシタンス要素の直列回
    路又は並列回路が接続されて成り、第1のコイルを第2
    のインダクタンス要素としたことを特徴とする請求項1
    〜7の何れかに記載の電源装置。
  11. 【請求項11】 電源回路は、直流電源と、直流電源の
    両端に接続され、圧電トランスの共振周波数付近の周波
    数で交互にオン/オフする第1及び第2のスイッチング
    要素の直列回路とを具備し、第1又は第2のスイッチン
    グ要素の両端に、第1のコイルと、昇圧回路の圧電トラ
    ンスおよびキャパシタンス要素の直列回路又は並列回路
    とが直列に接続されて成り、第1のコイルを第2のイン
    ダクタンス要素としたことを特徴とする請求項1〜7の
    何れかに記載の電源装置。
  12. 【請求項12】 電源回路は、直流電源と、直流電源の
    両端に接続され、交互にオン/オフする第1及び第2の
    スイッチング要素の直列回路、ならびに交互にオン/オ
    フする第3及び第4のスイッチング要素の直列回路とを
    具備し、第1及び第2のスイッチング要素の接続点およ
    び第3及び第4のスイッチング要素の接続点に、第1の
    コイルと、昇圧回路の圧電トランスおよびキャパシタン
    ス要素の直列回路又は並列回路とが直列に接続されて成
    り、第1のコイルを第2のインダクタンス要素としたこ
    とを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の電源装
    置。
  13. 【請求項13】 第1のインダクタンス要素と第1のコ
    イルとを、1次側が電源回路の出力端に接続され、2次
    側が圧電トランスの1次側に並列接続されたリーケージ
    トランスの漏れインダクタンスにより構成したことを特
    徴とする請求項11又は12に記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010023709A1 (ja) * 2008-08-26 2010-03-04 株式会社MERSTech 溶接機用電源装置および溶接機
CN111541439A (zh) * 2020-03-17 2020-08-14 西安电子科技大学 用于压电能量获取的开关电容电路效率预测方法及装置

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WO2010023709A1 (ja) * 2008-08-26 2010-03-04 株式会社MERSTech 溶接機用電源装置および溶接機
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