JP2001197664A - 設備停止計画作成支援システム及び記憶媒体 - Google Patents

設備停止計画作成支援システム及び記憶媒体

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JP2001197664A
JP2001197664A JP2000003606A JP2000003606A JP2001197664A JP 2001197664 A JP2001197664 A JP 2001197664A JP 2000003606 A JP2000003606 A JP 2000003606A JP 2000003606 A JP2000003606 A JP 2000003606A JP 2001197664 A JP2001197664 A JP 2001197664A
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equipment
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JP2000003606A
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Masahiko Murai
雅彦 村井
Yasuo Takagi
康夫 高木
Kazue Shimada
和恵 島田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済性を考慮した設備停止計画を作成す
ることにある。 【解決手段】 近似解演算手段3aおよび厳密解探索演
算手段3bを設け、この近似解演算手段にて電力系統の
設備停止計画に基づく停止設備およびその停止時に現存
する運転設備のデータを用いて、初期停止要求時期にお
ける発電機運転コストを線形化し、この線形化された運
転コストの一次関数をもとに発電機停止計画を作成し、
さらにこの発電機停止計画に関連づけられた系統設備の
停止計画を探索して近似解を取得し、さらに厳密解探索
演算手段にて、求めた近似解から厳密解を探索し、最適
な設備停止計画を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系統設備(送電
線,送電線接続機器等)・発電設備等の電力系統設備停
止時の停止作業計画を作成支援する設備停止計画作成支
援システム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統設備の保全,修復等の
観点から、定期的または任意必要時に点検・修理が行わ
れているが、電力系統の系統上の制約条件等が存在する
ことから、作業者の自己判断に委ねることなく、電力系
統の信頼性を維持しつつ電力系統設備の停止計画を作成
するために設備停止計画作成支援システムが提案されて
いる(特開平9−28036号)。
【0003】このシステムは、予め電力系統の複数の停
止予定設備に対する停止日時を立案し、各停止日時での
系統形態に対して停電・過負荷に関する電力系統の信頼
性を評価しつつ運用の可否を判定し、運用不可の場合に
は別の系統形態に変更して同様に評価し、運用可の場合
には実際の系統形態から設備停止に関する次の系統形態
に系統変更するための系統操作手順を順次変えつつ良否
を判定し、停止作業時の最適な系統操作手順を抽出する
といった設備停止計画を作成することが試みられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなシステムは、専ら電力系統上の制約とか作業実施
上の操作に着目した設備停止計画の作成支援であって、
例えば発電機の発電コストや送電ロスといった,いわゆ
る経済性を考慮した設備停止計画を作成するための支援
ではなかった。
【0005】さらに、近時、電力市場の規制緩和に伴
い、設備停止計画自体に売電可能会社によるIPP運転
スケジュールや各会社間の契約に伴う電力伝送による売
買,つまり電力託送等を考慮する時期にきているが、未
だそれらの考慮がなされていない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、発電コスト等の経済性を考慮した最適な設備停
止計画を作成する設備停止計画作成支援システムを提供
することにある。
【0007】本発明の他の目的は、電力市場の規制緩和
を考慮しつつ合理的な設備停止計画を作成する設備停止
計画作成支援システムを提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、発電コスト等の経
済性を考慮した最適な設備停止計画を作成するプログラ
ムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電力系統の系統設備および発電設備の停
止計画を支援する設備停止計画支援システムにおいて、
電力系統の設備停止計画に基づく停止設備およびその停
止時に現存する運転設備のデータを用いて、初期停止要
求時期における発電機運転コストを線形化し、この線形
化された運転コストの一次関数をもとに発電機停止計画
を作成し、さらにこの発電機停止計画に関連づけられた
系統設備の停止計画を探索し、近似解とする近似解演算
手段と、この近似解演算手段によって求めた近似解から
厳密解を探索する厳密解探索演算手段とを備えたもので
ある。
【0010】なお、厳密解探索演算手段は、近似解演算
手段に代えて、予め初期停止要求日を含む近似解に相当
する初期解データを記憶する記憶手段を設け、この記憶
手段によって求めた初期解データから厳密解を探索する
ようにしてもよい。
【0011】従って、本発明は、以上のような構成とし
たことにより、予め電力系統の設備停止計画に基づく停
止設備およびその停止時に現存する運転設備のデータを
用いて、初期停止要求時期における発電機運転コストを
線形化し、この発電機運転コストの線形化に基づいて発
電設備停止計画および系統設備停止計画を作成するの
で、経済性を考慮しつつほぼ運転コストの低い停止時期
を求めることができ、また系統設備の操作順序等の作業
停止計画を近似解として探索できる。
【0012】しかも、近似解または初期解に基づき最小
解となる厳密解を求めるので、最適な設備停止計画を作
成できる。
【0013】なお、前記発電機運転コストの線形化処理
は、1年を4つの時期に分割し、各時期ごとに各系統・
発電設備の停止による発電機運転コストを線形化処理す
るとか、或いは1年を4つの時期に分割し、各系統・発
電設備の初期停止要求日が前記4分割された何れの時期
に相当するか応じ、その設備停止時期およびその停止に
伴なう発電機運転コストの増分を1次関数で近似するこ
とにより、比較的容易に設備停止計画を作成可能であ
る。
【0014】また、系統設備停止計画の探索処理として
は、送電ロス,潮流制約等を考慮することにより、電力
市場の規制緩和を考慮しつつ合理的な設備停止計画を探
索可能である。
【0015】また、前記厳密解探索演算手段は、前記近
似解または初期解として得られる設備停止計画のもとに
設備停止開始時期をずらしながら近傍解を求めた後、こ
の近傍解に基づいて所定の制約条件のもとにコスト関数
を最小化し、かつ、この制約条件としては電力託送を含
むようにすれば、電力市場の規制緩和を考慮しつつ経済
性に富んだ最適な設備停止計画を作成可能となる。
【0016】また、本発明は、記憶媒体に記憶される電
力系統の設備停止計画用プログラムをコンピュータに読
取らせることにより、系統停止計画に基づく電力系統の
設備停止に関係する系統接続データを設定する系統接続
データ設定機能と、この系統接続データを用いて、複数
の時期に分けて系統停止計画に伴なう発電機の運転コス
トを線形化処理する運転コスト線形化機能と、各計画停
止要求日に応じた前記何れかの時期の線形化関数を用い
て、最も低運転コストとなる停止時期を決定し発電機設
備停止計画を作成する発電機停止計画作成機能と、この
発電機停止計画に関連づけた順序で系統停止計画である
近似解を探索する系統停止計画作成機能と、この系統停
止計画作成機能による近似解または予め定める初期解を
もとに単位期間をずらして近傍解を演算する近傍解作成
機能と、この近傍解作成機能によって作成された近傍解
に基づいて所定の制約条件のもとに最適化計算を行って
停止計画を求める最適化計算機能とを実現させることに
より、発電コスト等の経済性を考慮した最適な設備停止
計画を作成することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明に係る設備停止計画作成支援
システムの一実施の形態を示すブロック構成図である。
【0019】このシステムは、大きく別けて、予め電力
系統によって決定されている各種の系統設備,発電設備
等のデータを蓄積するシステムデータベース1と、計画
初期時にユーザの要求に基づいて記憶される計画初期デ
ータ記憶部2と、これらデータベース1および計画初期
データ記憶部2に記憶されるデータに基づいて系統設
備,発電設備の最適な停止計画を作成する停止計画作成
エンジン3とによって構成されている。
【0020】前記システムデータベース1のうち、系統
設備データ格納エリア1aには各系統設備の送電容量そ
の他の必要な設備定数、各系統設備の接続データ、各期
間ごとの各需要端の平均電力需要などの需給データ、潮
流制約データなどが格納され、また発電設備データ格納
エリア1bには例えば各発電機の発電容量その他発電設
備に関する設備定数、各発電機の接続データ等が格納さ
れている。
【0021】前記計画初期データ記憶部2には例えば設
備停止要求日、IPP運転条件、託送仕様、予備力その
他必要な要求データが格納されている。なお、予備力
は、系統全体の他、予め定めた地区毎に設定してもよ
い。
【0022】また、計画初期データ記憶部2には、一部
の発電機の発電計画、または予め設備停止計画を設定
し、これらを固定値データとすると同時に、他の発電機
の発電計画、または設備停止計画を調整設定するように
してもよい。
【0023】前記停止計画作成エンジン3は、線形計画
法(LP:Linearly Program)を用いて、近似的では
あるが大域的な最適解を演算する近似解(初期解)演算
手段3aと、各種の探索法を総称するAMP(Adaptive
Memory Programming)を用いて、近似解演算手段3
aで求めた近似解の近傍で線形近似して厳密解を探索し
て設備停止計画を作成する厳密解探索演算手段3bと、
この探索手段3bから得られる設備停止計画および設備
停止コスト,送電ロスを出力し表示する停止計画出力手
段3cとが設けられている。
【0024】なお、以上の説明は、システムの構成につ
いて述べたが、実際上,停止計画作成エンジン3自体は
CPUで構成されているので、初期解演算手段3aおよ
び厳密解探索演算手段3bを実行する一連の処理プログ
ラムを記憶媒体4に記録し、CPUが記憶媒体4に記録さ
れるプログラムを読取って前記各演算手段3a,3bの
一連の処理を行ってもよい。ここで、記憶媒体として
は、一般的には磁気ディスクが用いられるが、それ以外
にも例えば磁気テープ、CD−ROM、DVD−RO
M、フロッピーディスク、MO、CD−R、メモリカー
ドなどを用いてもよい。
【0025】次に、以上のように構成されたシステムの
動作およびCPUが記憶媒体4に記録されるプログラム
を読取って所要の処理を実行する例について説明する。
【0026】先ず、近似解の求解例について図2および
図3を参照して説明する。図2は近似解演算手段3aに
よる近似解の求解処理手順を説明する図、図3はLPを
用いて求解可能とするために季節分割で表わした図であ
る。
【0027】近似解の求解処理は、系統停止計画のもと
に考えられる全ての停止設備および当該設備停止時に存
在する運用可能な設備機器等の系統接続に関するデータ
をシステムデータベース1や計画初期データ記憶部2か
ら読み出してバッファその他の記憶部(図示せず)に設
定する(S1,系統接続データ設定機能)。
【0028】しかる後、ある停止設備および当該設備停
止時に存在する運用可能な設備機器等の系統接続に関す
るデータを用いて、各時期ごとに系統停止計画に伴なう
停止コスト,ひいては各発電機の運転コストを関数化す
る。このとき、一般には、停止時期に対して多峰性のコ
スト関数となるのを回避するため、前記設定データ,運
転発電機のデータ等を用いて、図3に示すように1年を
4分割し、ロードの山から谷、谷から山というように単
純な関数となるようにし、発電機運転コストの線形化,
つまり時期をずらしつつコストカーブを作成する(S
2,運転コスト線形化機能)。なお、4分割の例として
は、例えば春の需要最低期から夏の需要ピーク時期、夏
の需要ピーク時期から秋の需要最低期まで、秋の需要最
低期から冬の需要ピークまで、冬の需要ピークから春の
需要最低期が挙げられる。
【0029】引き続き、発電機停止計画を演算する(S
3,発電機停止計画作成機能)。ここでは、計画初期デ
ータ記憶部2に記憶される各時期ごとの計画停止要求日
が4分割された各時期の中の何れかの時期における送電
線停止に伴なう現存する系統設備,発電機を運転させた
時の運転コストを演算し、他の3つの時期についても同
様に発電機の運転コストを演算し、そのうち最も低運転
コストとなる停止時期を決定する。その結果、停止時期
およびその停止時に運転する発電機等の発電機設備停止
計画が作成できる。つまり、図3に示すように、停止時
期と停止による運転コストとは単調関数となっているの
で、1次関数で近似してもそれほど大きな誤差とならな
いので、1次関数で近似し、LPにて最適停止計画の解
を求める。特に,LPであるので、最適コスト、最適計
画は大域的であることが保証できる。
【0030】以上のようにして発電機停止計画が決定さ
れたならば、予め発電機停止計画に関連づけた順序で、
系統停止計画を探索する(S4,系統停止計画作成機
能)。この系統停止計画は、従来周知の一般的な探索法
を用いて、送電ロス,潮流制約などを考慮しつつ時期,
コストに関する最適な系統停止計画を探索する。
【0031】さらに、以上のようにして求められた系統
(発電設備,系統設備)停止計画に基づき、さらに次に
考えられる停止設備および当該設備停止時に存在する運
用可能な設備機器等があるか否かを判断し(S5)、有
りの場合には当該停止設備および当該設備停止時に存在
する運用可能な設備機器等に関するデータを用いて、各
時期ごとに系統停止計画に伴なう停止コスト,ひいては
各発電機の運転コストおよび停止時期を決定する(S
5,S1〜S4)。
【0032】そして、以上のような処理を繰り返し、探
索によってコストが変化しなくなったとき、最終的に見
つけ出した停止時期、停止設備、運用する系統設備を含
む発電機等の系統停止計画データを停止計画出力手段3
cから出力し表示部に表示し(S6)、例えば停止時期
を含む必要な項目データを近似解として終了する。
【0033】次に、厳密解探索演算手段3bによる厳密
解の求解処理手順について図4を参照して説明する。
【0034】この厳密解探索演算手段3bは、近似解演
算手段3aで求めた近似解(初期解)を出発点として厳
密解を探索することになる。なお、近傍解および厳密解
の求解時に用いる制約およびコスト関数は下記に示す通
りである。
【0035】潮流制約
【0036】
【数1】
【0037】ft:期間tでの潮流 gt:期間tでの発電量 dt:期間tでの平均電力需要 yt:期間tでの系統設備の停止計画(0:停止,1:
運転) A(yt):直流法による潮流方程式の係数行列 ∀t:すべての期間t 需給バランス
【0038】
【数2】
【0039】git:発電機iの期間tでの発電量 dit:需要端kの期間tでの平均電力需要 発電容量
【0040】
【数3】
【0041】送電容量
【0042】
【数4】
【0043】予備力
【0044】
【数5】
【0045】この予備力には、系統全体での予備力と地
域ごとに分割したときの予備力とを考慮した制約があ
る。
【0046】発電機停止期間
【0047】
【数6】
【0048】流通設備停止期間
【0049】
【数7】
【0050】同時停止禁止
【0051】
【数8】
【0052】I:同時停止禁止発電機ペアの集合 J:同時停止禁止系統設備ペアの集合 K:同時停止禁止の発電機と系統設備ペアの集合 次に、コスト関数は、発電コスト、系統ロスの他に、要
求日との差を考慮し、以下の通りとする。
【0053】
【数9】
【0054】ai,bi,ci:発電機iの発電コスト
を発電量の二次関数で表わしたときの係数 Pj:系統設備jの抵抗 Si,Ri:発電機i,系統設備jの作業開始要求日 w1,w2,w3,w4:コスト換算の重み係数 従って、厳密解探索演算手段3bは、以上のような式を
用いて厳密解を求めるものであるが、これには2通りの
方法がある。
【0055】第1の方法によるコスト関数最小化処理に
ついて、図4を参照して説明する。ここで、(si,r
i)から(xit,yit)は一意に定まり、この系統停止
計画をMとする。
【0056】ステップS11:近似解演算手段3aで求
めた近似解である現在の停止計画Mnowを初期設定値と
し、電力託送を含む前記(1)式〜(4)式の制約条件
のもとに、(13)式を最小化し、Jnowを計算する
(S11)。
【0057】ステップS12:近傍解を求める処理を実
行する(S12,近傍解作成機能)。ここでは、停止作
業開始時期(si,rj)の中の1つを選ぶ操作につい
て単位期間i,jの全てについて行い、以下の手順に従
って処理する。
【0058】手順a:選んだ停止作業開始時期si或い
はrjに対し、1単位期間±1した系統停止計画Mを考
える。この系統停止計画は(6)式或いは(8)式を満
たしていれば、(7)式或いは(9)式からxjt′或い
はyjt′を求める。(6)式或いは(8)式を満たして
いなければ、ステップS12の最初の状態に戻る。
【0059】手順b:そして、求めたxjt′が(5)式
を満たしていなければ、同じくステップS12の最初の
状態に戻る。
【0060】ステップS13:ここでは、新しい設備停
止計画Mにおいて(1)式〜(4)式の制約条件のもと
に(13)式を最小化し、Jを求める(最適化計算機
能)。
【0061】ステップS14,S15:以上のようにし
て求めた{J}の中で最も小さい値をJnewとし、この
JnewとJnowとを比較し、JnewがJnowよりも小さけれ
ば、Jnow←Jnew、Mnow←Mとし、ステップS12に
戻って同様の処理を繰り返す。
【0062】JnewがJnowよりも小さくない場合には、
Mを新しい設備停止計画とし、処理を終了する(最小解
選択機能)。
【0063】よって、以上のような処理手順に従い、近
似解である初期停止計画の近傍において発電コストおよ
び送電ロス等のコスト関数を最小化する最適な停止時期
の設備停止計画を作成できる。
【0064】次に、第2の方法によるコスト関数最小化
処理について説明する。
【0065】第1の方法によるステップS13まで同じ
処理を実施し、ステップS14,S15においてJnew
がJnowよりも小さくないときに処理を終了せずに設備
停止計画の更新を行い、次回の更新時に前回の停止計画
に戻らないようにステップS11とステップS14,S
15とを以下のようなステップS11′とステップS1
4′とに変更する。
【0066】ステップS11′:現在の設備停止計画M
において、(1)式〜(4)式の制約条件のもとで(1
3)式を最小化し、Jnowを計算する。また、Mopt(o
ptは現時点までで一番最適な解)=Mnow、Jopt=J
nowとし、設備停止計画の履歴集合H=φとする。
【0067】ステップS14′:M∈Hとならない
{M}の中で、対応するJが最も小さい値をJnewと
し、その設備停止計画をMnewとする。M∈Hとならな
い{M}がなければ終了する。また、Jnew<Joptなら
ば、Mopt=Mnewとする。Jnow←Jnew、Mnow←Mne
w、H←H∪Mnowとし、ステップS12に戻って同様の
処理を繰り返す。
【0068】よって、以上のようにして、大域的厳密解
が求まるので、その評価関数と設備停止計画とを用い
て、停止が無いときの運転コストを基準とし、最適解の
発電機運転コスト、初期停止要求日に停止したときの運
転コスト等に関し、停止コストを計算し表示する。これ
によって、最適化による効果がわかり易く表示できる。
また、同様に最適設備停止計画時の送電ロスを計算し表
示する。
【0069】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、電力系統の設備停止計画に基づく停止設備およびそ
の停止時に現存する運転設備のデータを用いて、系統設
備の停止計画である近似解を求めた後、この近似解から
厳密解を探索するので、最適な設備停止計画を作成でき
る。
【0070】また、停止要求時期における発電機運転コ
ストを線形化し、発電機停止計画を作成し、さらにこの
発電機停止計画に関連づけられた系統設備の停止計画を
探索すること、また厳密解において送電ロスを制約条件
とし最適化処理を実施するので、電力市場の規制緩和を
考慮に入れながら経済性に富んだ最適な設備停止計画を
作成できる。
【0071】なお、上記実施の形態では、近似解演算手
段3aで求めた近似解を初期解とし、この初期解から厳
密解を求めるようにしたが、計画初期データ記憶部2に
記憶される例えば作業停止要求日等を初期解とし、この
初期解を用いて図4に示す手順等に従って厳密解を求め
る構成であってもよい。また、予め近似解演算手段3a
で求めた近似解を計画初期データ記憶部2に初期解とし
て記憶し、以後、この初期解を用いて厳密解を求める構
成であってもよい。
【0072】また、初期解演算手段3aおよび厳密解探
索演算手段3bの各処理は図2と図4とに分けて説明し
たが、記憶媒体4の場合には図2と図4とを含む一連の停
止計画用プログラムが記憶され、CPUにて実行するも
のである。
【0073】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
電コスト等の経済性を考慮した最適な設備停止計画を作
成できる。また、電力市場の規制緩和を考慮しつつ合理
的な設備停止計画を作成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る設備停止計画作成支援システム
の一実施の形態を示すブロック構成図。
【図2】 図1に示す近似解演算手段による処理手順を
説明する図。
【図3】 発電機運転コストを線形化した図。
【図4】 図1に示す厳密解探索演算手段による処理手
順を説明する図。
【符号の説明】
1…システムデータベース 2…計画初期データ記憶部 3…停止計画作成エンジン 3a…近似解演算手段 3b…厳密解探索演算手段 3c…停止計画出力手段 4…記憶媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 和恵 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G066 AA03 AA08 AA10 AE07 AE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の設備停止計画を支援する設備
    停止計画支援システムにおいて、 電力系統の設備停止計画に基づく停止設備およびその停
    止時に現存する運転設備の系統接続データを用いて、停
    止要求時期の発電機運転コストを線形化し、この線形化
    された運転コストの一次関数をもとに発電機停止計画を
    作成し、さらにこの発電機停止計画に関連づけられた系
    統設備の停止計画を探索し、近似解とする近似解演算手
    段と、 この近似解演算手段によって求めた近似解から厳密解を
    探索する厳密解探索演算手段とを備えたことを特徴とす
    る設備停止計画支援システム。
  2. 【請求項2】 電力系統の設備停止計画を支援する設備
    停止計画支援システムにおいて、 予め停止要求時期を含む近似解に相当する初期解データ
    を記憶する記憶手段と、 この記憶手段によって求めた初期解データから厳密解を
    探索する厳密解探索演算手段とを備えたことを特徴とす
    る設備停止計画支援システム。
  3. 【請求項3】 発電機運転コストの線形化処理は、1年
    を複数の時期に分割し、各時期ごとの各系統・発電設備
    の停止による発電機運転コストを線形化処理することを
    特徴とする請求項1記載の設備停止計画支援システム。
  4. 【請求項4】 発電機運転コストの線形化処理は、1年
    を4つの時期に分割し、電力系統の設備停止の停止要求
    日が前記4分割された何れの時期に相当するかに応じ、
    その設備停止時期およびその停止に伴なう発電機運転コ
    ストの増分を1次関数で近似することを特徴とする請求
    項1記載の設備停止計画支援システム。
  5. 【請求項5】 系統設備停止計画の探索処理は、送電ロ
    ス,潮流制約等を考慮しながら最適な系統設備停止計画
    を探索することを特徴とする請求項1記載の設備停止計
    画支援システム。
  6. 【請求項6】 厳密解探索演算手段は、前記近似解また
    は初期解である設備停止計画のもとに設備停止開始時期
    をずらしながら近傍解を求めた後、この近傍解に基づい
    て所定の制約条件のもとにコスト関数を最小化するもの
    である請求項1または請求項2記載の設備停止計画支援
    システム。
  7. 【請求項7】 所定の制約条件は、電力託送を含むもの
    である請求項6記載の設備停止計画支援システム。
  8. 【請求項8】 電力系統の設備停止計画用プログラムを
    記憶した記憶媒体であって、コンピュータに、 系統停止計画に基づく電力系統の設備停止に関係する系
    統接続データを設定する系統接続データ設定機能と、こ
    の系統接続データを用いて、複数の時期に分けて系統停
    止計画に伴なう発電機の運転コストを線形化処理する運
    転コスト線形化機能と、各計画停止要求日に応じた前記
    何れかの時期の線形化関数を用いて、最も低運転コスト
    となる停止時期を決定し発電機設備停止計画を作成する
    発電機停止計画作成機能と、この発電機停止計画に関連
    づけた順序で系統停止計画である近似解を探索する系統
    停止計画作成機能と、この系統停止計画作成機能による
    近似解または予め定める初期解をもとに単位期間をずら
    して近傍解を演算する近傍解作成機能と、この近傍解作
    成機能によって作成された近傍解に基づいて所定の制約
    条件のもとに最適化計算を行って停止計画を求める最適
    化計算機能ととを実現させるために設備停止計画用プロ
    グラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
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JP2021048729A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社日立製作所 作業停止計画作成支援装置および作業停止計画作成支援方法

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