JP2001197253A - 情報出力装置、ラインセンサ装置及び情報読み取り方法 - Google Patents
情報出力装置、ラインセンサ装置及び情報読み取り方法Info
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Abstract
出力装置を提供し、さらにこの情報出力装置を同列に配
置したラインセンサ装置を提供すること。 【解決手段】 読み取り対象物に記載された情報を読み
取って出力する情報出力装置31において、PN接合を
有する発光ダイオードからなる発光機能を有する発光手
段と、PN接合を有する発光ダイオードからなると共
に、発光手段で発光した光を受光する受光機能を有する
受光手段32と、受光手段32で得られた受光結果を読
み取り対象物の読み取り情報として出力する出力手段3
5とを備えている。そして、発光ダイオードに少なくと
も一つの制御信号によって、光を受光した場合にPN接
合をバイアスする向きに光起電力を生じさせる受光状態
と、発光ダイオードに対して順方向電圧を加え発光させ
る発光状態とに切り替える切り替え手段を備えた発光兼
受光手段10を設けるのが好ましい。
Description
用いた情報出力装置、ラインセンサ装置及び情報読み取
り方法に関する。
の各種光学装置においては、CCD(charge c
oupled device;電化結合素子)で列を形
成したラインセンサが用いられている。このCCD列を
形成したラインセンサでは、CCD画素を一列に並べ、
これをラインセンサとして用いている。
は、光源として発光素子であるLED(light e
mitting diode;発光ダイオード)を用い
ることが多い。LEDは、民生用ディスプレイ素子とし
て広く用いられており、パイロットランプや表示装置と
して広く利用されている。表示装置として用いる場合、
例えば数字表示装置としては、7セグメントの素子を井
形が2つ並んだ状態(8の字状)に組み合わせたものが
あり、これは、所定のセグメントに電流を流すことによ
って所望の数字を表示させるものである。
は発光素子(表示素子)としてのみ用いられており、ま
たCCDは受光素子としてのみ用いられている。このた
め、上述の光学装置では、これらLEDやCCDをそれ
ぞれ設ける必要があり、装置の小型化に限界が生じてい
る。また、これらLED及びCCDを両方設ける場合、
コストも高くなってしまう。
もので、その目的とするところは、スペース効率が良
く、低コスト化できる情報出力装置、ラインセンサ装置
及び情報読み取り方法を提供しようとするものである。
に、本発明は、読み取り対象物に記載された情報を読み
取って出力する情報出力装置において、PN接合からな
り発光機能を有する発光ダイオードを具備する発光手段
と、PN接合からなり発光手段で発光した光を受光する
受光機能を有する発光ダイオードを具備する受光手段
と、受光手段で得られた受光結果を読み取り対象物の読
み取り情報として出力する出力手段と、を具備してい
る。
で、同一の構成を有する発光ダイオードに、それぞれ発
光機能と受光機能を奏させることが可能となる。このた
め、受光手段にCCDを用いる場合と比較して、構成の
簡略化による装置の小型化を図ることができる。また、
CCDを用いる場合と比較して、低価格化を実現するこ
とができる。
光手段は複数設けられていると共に、この受光手段と前
記出力手段の間には、それぞれの受光手段で得られた受
光結果を、異なる時間毎に時分割して出力し、それぞれ
の受光結果を多重化させる時分割多重化手段が接続され
たものである。
に時分割して出力し、それぞれの受光結果を多重化させ
ることにより、多重化された情報の出力が可能となる。
このため、情報処理が容易となると共に多重化によって
ライン状の情報を得ることが可能となる。
分割多重化手段には、特定の受光手段からの受光結果を
出力する出力命令を与える制御手段が接続されたもので
ある。
手段に接続されたことにより、特定の受光手段に対して
適切な出力命令を与え、これを多重化させれば、適切な
受光結果を出力手段で得ることが可能となる。
載された情報を読み取る情報出力装置において、PN接
合を有する発光ダイオードを具備する共に、この発光ダ
イオードに少なくとも一つの制御信号によって、光を受
光した場合にPN接合をバイアスする向きに光起電力を
生じさせる受光状態と、発光ダイオードに対して順方向
電圧を加え発光させる発光状態とに切り替える切り替え
手段を具備した発光兼受光手段と、発光兼受光手段の受
光状態で得られた受光結果を出力し、この出力結果を読
み取り対象物の読み取り情報として出力する出力手段
と、を具備するものである。
れ受光状態と発光状態とに切り替え手段で切り替えるこ
とにより、例えば併設配置された発光兼受光手段の一方
を発光状態、他方を受光状態とすれば、この発光兼受光
手段の機能の切り替えのみで出力手段で良好な受光結果
を出力することが可能となる。
り、発光状態と受光状態とを切り替えれば、それぞれ発
光状態と受光状態とを別々の装置で実現する場合と比較
して、装置の簡略化及びスペース効率の向上を図ること
が可能となる。
力装置であって、PN接合を有する発光ダイオードを具
備すると共に、発光兼受光手段の発光ダイオードとこの
発光ダイオードとが隣り合って設けられ、この発光ダイ
オードは、光を受光した場合にPN接合をバイアスする
向きに光起電力を生じさせる受光状態となる受光手段と
なり、この受光手段と発光兼受光手段の各受光結果が前
記出力手段に出力され、読み取り対象物の読み取り情報
として得られるものである。
イオードと受光手段の発光ダイオードとが隣り合って設
けられていることにより、発光兼受光手段で発光機能を
生じさせたときには受光手段で受光可能となる。また、
発光兼受光手段単独でも、受光機能を生じさせることが
可能となる。それによって、受光手段と発光兼受光手段
が多数ある場合には、受光手段及び発光兼受光手段のど
ちらでも、光の受光を行うことが可能となる。
発光兼受光手段及び受光手段は、各二つ設けられ、これ
ら二つの発光兼受光手段の各前記発光ダイオードが二つ
並設されていると共に、隣り合ったこの発光ダイオード
の長手方向両端部には、受光手段の発光ダイオードが並
設されることで最小制御ブロックを構成し、この最小制
御ブロックを一つ以上一列に並べて配置したものであ
る。
の発光兼受光手段及び受光手段を設けたことにより、第
1の発光兼受光手段で発光機能を奏させた場合には、そ
の隣に位置する第2の発光兼受光手段で受光機能を奏さ
せて光を受光させると共に、受光手段で光を受光させれ
ば、発光している発光兼受光手段の両隣で光を受光可能
となる。
能と受光機能の切り替えを行い、他方の発光兼受光手段
で発光機能を奏させる。そして、その隣に位置する一方
の発光兼受光手段で受光機能を奏させて光を受光させる
と共に、受光手段で光を受光させれば、発光している発
光兼受光手段の両隣で光を受光可能となる。すなわち、
切り替え手段での一度の切り替え動作により、すべての
発光兼受光手段及び受光手段で光をライン状に受光する
ことが可能となる。そのため、発光状態と受光状態との
切り替え回数を最小限にすることが可能となる。
光手段と前記出力手段の間には、それぞれの受光手段若
しくは発光兼受光手段で得られた受光結果を、異なる時
間毎に時分割して出力し、それぞれの受光結果を多重化
させる時分割多重化手段が接続されたものである。
手段と出力手段の間に設けられたことにより、それぞれ
の受光手段若しくは発光兼受光手段で得られた受光結果
を、異なる時間毎に時分割して適切に出力させることが
可能となる。それによって、情報処理が容易となると共
に、この受光結果の出力を重ね合わせることにより、光
のライン状の受光結果を適切に出力させることが可能と
なる。
時分割多重化手段には、特定の受光手段若しくは発光兼
受光手段からの受光結果を出力する出力命令を与える制
御手段が接続されていると共に、この制御手段は発光兼
受光手段にも接続されて発光兼受光手段の発光状態と受
光状態の切り替えを行う切り替え信号を発するものであ
る。
手段に接続されていることにより、この制御手段からの
出力命令によって特定の受光手段若しくは発光兼受光手
段から適切に出力させることが可能となる。すなわち、
この制御手段での制御によって、発光兼受光手段の発光
状態と受光状態とを適切に切り替えれば、受光手段及び
発光兼受光手段で良好な受光結果を得ることが可能とな
る。
述の各発明における情報出力装置を、発光ダイオードが
同列となるように多数配置して設けたものである。
ユニットとしてこれを多数同列に配列して設けた構成と
なるので、情報の読み取りをライン状に行うことが可能
となる。このため、ライン状の情報の読み取り状態を移
動させれば、良好に面状の情報の読み取りを行うことが
可能となる。
載された情報を読み取る情報読み取り方法において、発
光ダイオードを具備した第1の発光兼受光手段が発光状
態となるように切り替え信号を伝達する第1の信号伝達
工程と、第1の発光兼受光手段の発光ダイオードを発光
状態とすると共に、第2の発光兼受光手段を受光状態と
してこの第2の発光兼受光手段及び第1の受光手段で光
を受光して情報の読み取りを行う第1の読み取り工程
と、第1の読み取り工程で読み取られた情報を出力する
第1の出力工程と、第1の出力工程の後に第1の発光兼受
光手段及び第2の発光兼受光手段の発光状態及び受光状
態の切り替えを行うように切り替え信号を伝達する第2
の信号伝達工程と、第2の発光兼受光手段の発光ダイオ
ードを発光状態とすると共に、第1の発光兼受光手段を
受光状態として第1の発光兼受光手段及び第2の受光手
段で光を受光して情報の読み取りを行う第2の読み取り
工程と、第2の読み取り工程で読み取られた情報を出力
する第2の出力工程と、を具備するものである。
第2の信号伝達工程で、第1の発光兼受光手段及び第2
の発光兼受光手段の発光状態及び受光状態の切り替えを
適正に行うと共に、第1の読み取り工程及び第2の読み
取り工程で、これに基づいて情報の読み取りを行えば、
発光状態にある発光兼受光手段及び受光手段で適切に光
を受光して出力することが可能となる。また、この光の
受光状態と発光状態を第1の発光兼受光手段と第2の発
光兼受光手段との間で切り替えて行うことにより、同列
にあるすべての発光兼受光手段及び受光手段から光の受
光結果を得ることが可能となる。
態から受光状態への切り替え動作を行うことで、これら
の状態を別々の装置を設けることなく発光兼受光装置で
実現することが可能となる。
法に加え、第1の出力工程は、最初に第1の受光手段で
受光した読み取り情報を出力し、続いて第2の発光兼受
光手段で受光した読み取り情報を出力すると共に、第2
の出力工程は、最初に第2の受光手段で受光した読み取
り情報を出力し、続いて第1の発光兼受光手段で受光し
た読み取り情報を出力するものである。
取り情報の出力を制御することにより、順次読み取り情
報を出力することができる。そして、出力された読み取
り情報を重ね合わせれば、適切な出力結果を得ることが
可能となる。
いて、図1から図5に基づいて説明する。
ブロック図を示すものであり、図2は、発光兼受光手段
としての発光兼受光回路の基本回路図を示すものであ
る。
所定の電位Eを生じさせる電源11が設けられており、
この電源電圧を抵抗12及び抵抗13によって分圧して
いる。そして、LED14のカソード側14aにバイア
ス電圧Vkを与えている。
る発光ダイオードである。そして、LED14のアノー
ド側14bには、MOSFET15のゲート15aが接
続されており、これと共にトランジスタ16のコレクタ
16aが接続されている。
には、負荷抵抗17が接続されている。そして、この負
荷抵抗17を介して、MOSFET15のドレイン15
bが電源11のプラス極に接続されている。また、MO
SFET15のソース15cは、帰還抵抗18に接続さ
れている。そして、この帰還抵抗18を介して、MOS
FET15のソース15cが電極11のマイナス極に接
続されている。
の間には、LED14の受光出力を測定するために分岐
した分岐配線19を有しており、この分岐配線19の端
部19aで受光出力Vout を測定可能としている。
は、抵抗20が接続されており、この抵抗20が配線2
1を介して不図示の制御回路に接続されている。それに
よって、抵抗20を介して不図示の制御回路から切り替
え信号が与えられる構成である。この場合、切り替え信
号がhighレベルの時、トランジスタ16はOFFと
なり、LED14が受光素子として働くこととなる。ま
た、切り替え信号がlowレベルの時、トランジスタ1
6はONとなり、LED14が従来どおり発光素子とし
て働くこととなる。
0、配線21および後述するCPU34により、切り替
え手段が構成されている。それにより、トランジスタ1
6のON/OFF作動で、LED14を受光素子若しく
は発光素子のいずれかに選択的に切りかえることが可能
な構成としている。
ついて、以下に説明する。まず、図1のCPU34によ
り切り替え信号が発せられて、配線21を介してhig
hレベルの切り替え信号が入力される場合について説明
する。
れると、PN接合を順方向にバイアスする向きに光起電
力を生ずる。この場合、解放光起電力をVoとすると、 Vo=k(T/q)×In(I/Is) であることが、一般的に知られている。なお、この式に
おいて、Isは逆方向の飽和電流、kはボルツマン定
数、Tは絶対温度、qは電子の電荷、Iは光電流であ
る。
ギーギャップをEg(ev)としたとき、λ=1240
/Eg(nm)の波長以下の光を必要とする。このた
め、例えばλ=660(nm)の波長で発光する透明部
材で封止された赤色LEDを受光素子として使用した場
合、660(nm)よりも短波長側に受光感度を持つこ
とになり、660(nm)よりも短波長側ではない赤外
領域の波長には感度を持たないことになる。したがっ
て、フォトダイオードにおいて必要とされている視感度
補正フィルタを必要とせずに済む。
封止されている場合は、赤色を選択して受光可能とな
る。同様に、緑色や青色の封止部材でLED14が封止
されている場合は、それぞれ緑色や青色を選択して受光
可能となる。このため、赤色LEDを使用し、赤、緑、
青の三原色の封止部材でそれぞれ封止したLED14を
受光素子として使用したり、LED自体を赤、緑、青の
LED14として使用すれば、読み取り対象物の色情報
を取り出すことができる。すなわち、図2に示す発光兼
受光回路10を3つ併設し、LED14としてそれぞれ
異なる色(赤、緑、青)のものを使用することで読み取
り対象物の色情報を検出できることとなる。これと共
に、この色情報を基にLED14を発光させ、その光を
集めることによって、読み取り対象物の色を再現するこ
とも可能となる。
おいて、異なる発光波長の物を複数使用してその差をと
ることにより、波長選択を行うことも可能となる。例え
ば、660nmの赤色LEDと560nmの緑色LED
の2つの受光量の差を取れば、560nmより短い波長
の光による受光量は2つの間で同じとなる。このため、
その間の受光量の差の変化を利用すれば、560nmと
660nmの間の波長の光量を測定することが可能とな
る。すなわち、560〜660nmの波長を選択的に抽
出することが可能となるのである。
電力をVoとし、バイアス電圧をVkとすれば、MOS
FET15のゲート15aには、Vo+Vkの電圧が入
力電圧として印加される。これによって、MOSFET
15が導通可能となり、この入力電圧に比例した電圧が
MOSFET15のドレイン15bに出力電圧Vout
として生ずることとなる。
電圧Vin(v)に対する出力電圧Vout(v)の特
性を示す。この図3の結果より、略直線的に変化する領
域(Vinの値が2.0弱〜2.4強の間)を使用する
ように、バイアス電圧Vkを設定すれば、入力電圧に比
例した電圧がMOSFET15のドレイン15bに出力
電圧として生ずることになり、良好な読み取り結果を得
ることが可能となる。
DからなるLED14の出力電圧の特性の一例を示す。
ここでは、図3の直線領域となるようにバイアス電圧V
kが設定済となっている。このグラフより、どこまで暗
い輝度を測定できるかは、LED14の素子サイズに依
存する。すなわち、素子サイズの大きなLED14を用
いれば、読み取り対象物の読み取りの許容範囲が広がる
が、素子サイズの小さいLED14を用いれば、許容範
囲は限られる。
14を使用した場合の特性を示す。この図においては、
略直線的に変化する領域が限られている。したがって、
異なる素子サイズのLED14を組み合わせる等によっ
て選択使用することにより、読み取りの許容範囲を広げ
ると共に、必要とする読み取り許容範囲に切り替えて認
識することが可能となる。
wレベルでトランジスタ16がONとなり、LED14
を発光素子として使用する場合について、以下に説明す
る。このような使用はLED14の通常の使用に相当す
る。
により、LED14には抵抗13を介して電流が供給さ
れ、発光する。この場合、抵抗13の値は次式によって
与えられる。 R2=(E−Vled)/Imax
電源11の電圧、VledはLED14の順方向電圧、
ImaxはLED14に流すことが可能な許容電流であ
る。したがって、抵抗12の抵抗値R1は、 R1=R2×{(E/Vk)−1} となる。
すれば、LED14は連続点灯することになり、切り替
え信号のlowレベルとhighレベルを周期的に繰り
返せば、LED14は点滅することになる。このよう
に、図2に示した発光兼受光回路10では、LED14
の受光と発光とを簡単に切り替えることが可能となる。
て、以下のようなラインセンサ装置30を構成してい
る。これを図1に示す。
ロック31を構成する場合について説明する。最小制御
ブロック31は、読み取り情報を出力可能な最小単位
の、情報出力装置として機能を備えるものである。この
場合、上述の発光兼受光手段としての発光兼受光回路1
0に設けられているLED14を隣り合うように、2つ
並べる。そして、隣り合って設けられた発光兼受光回路
10と同列になるように、受光のみを行う受光手段とし
ての受光回路32のLED14をこの列の長手方向両端
部に位置するように設ける。
D14が、受光回路32、発光兼受光回路10、発光兼
受光回路10、受光回路32の順に、同列に配列されて
いる。
に、受光回路32や発光兼受光回路10を受光回路32
−1、発光兼受光回路10−2、発光兼受光回路10−
3、受光回路32−4というように、この図において上
から並べられた順に符号を付して説明する。また、これ
と同様に、LED14においても上述の順でLED14
−1〜LED14−4として符号を付して説明する。
光兼受光回路10−2,10−3は、共に時分割多重化
手段としてのマルチプレクサ33に接続されている。マ
ルチプレクサ33は、発光兼受光回路10−2,10−
3や受光回路32−1,32−4から発せられた複数の
信号を時分割多重方式などで多重化可能な装置である。
また、マルチプレクサ33は、制御手段としてのCPU
34にも接続されている。CPU34は、マルチプレク
サ33や発光兼受光回路10に対して制御信号を発する
ものである。それによって、マルチプレクサ33が制御
信号を受信すると、CPU34に存する出力手段として
のA/D入力端子35で各LED14における出力電圧
の取り込みを行えるようになっている。
づいて、発光兼受光回路10−2,10−3や受光回路
32−1,32−4から出力された出力電圧を、時分割
して受信することを可能としている。また、CPU34
からの制御信号によって、発光兼受光回路10において
は、発光状態と受光状態との切り替えを行う構成となっ
ている。
の多重化による信号の受信を可能とするために、マルチ
プレクサ33は、A/D入力端子35にも接続されてい
る。
−2,10−3の配線21と接続している。このため、
CPU34が発した発光・受光切り替え信号を発光兼受
光回路10−2,10−3で受信して、発光兼受光回路
10−2,10−3の発光機能と受光機能とを切り替え
るように構成されている。
ぞれのLED14−1〜14−4が同列となるように、
複数並べて設ければ、ラインセンサ装置30としての機
能を果たすことが可能となる。
置30の作用について、以下に説明する。
せられて、LED14−2を光源として使用する場合に
ついて説明する。この場合、配線21を介してCPU3
4で発せられたlowレベルの切り替え信号が伝達され
る。それによって、トランジスタ16がONとなり、L
ED14−2を発光素子として使用することが可能とな
る。
合、CPU34はLED14−3にも切り替え信号を同
時に伝達し、配線21を介してCPU34からhigh
レベルの切り替え信号が伝達される。それによって、ト
ランジスタ16はOFFとなり、LED14−3を受光
素子として使用することが可能となる(第1の信号伝達
工程)。
すると、LED14−1,14−3でこの光源として使
用された光を取り込む(読み取る)ことが可能となる
(第1の読み取り工程)。この場合、CPU34はまず
マルチプレクサ33に制御信号aを送り、LED14−
1の出力電圧をA/D入力端子35に取り込むようにす
る。これに続いて、制御信号cを送り、LED14−3
の出力電圧をA/D入力端子35で取り込むようにす
る。すなわち、LED14−2を光源として利用した場
合には、これの両隣りのLED14−1とLED14−
3で光を受光する。そして、受光結果を、LED14−
1,LED14−3の順で、A/D入力端子35で取り
込むようにする(第1の出力工程)。
する場合について、説明する。この場合、上述のLED
14−2とLED14−3の、発光機能と受光機能とが
逆の関係になる。すなわち、配線21を介してCPU3
4で発せられたlowレベルの切り替え信号が伝達され
る。それによって、トランジスタ16がONとなり、L
ED14−3を発光素子として使用可能となる。
も切り替え信号を同時に伝達し、配線21を介してCP
U34からhighレベルの切り替え信号が伝達され
る。それにより、トランジスタ16はOFFとなり、L
ED14−2が受光素子として使用可能となる(第2の
信号伝達工程)。
と、LED14−2,14−4でこの光源として使用さ
れた光を取り込む(読み取る)ことが可能となる(第2
の読み取り工程)。この場合、CPU34はまずマルチ
プレクサ33に制御信号bを送り、LED14−2の出
力電圧をA/D入力端子35で取り込む。これに続い
て、制御信号dを送り、LED14−4の出力電圧をA
/D入力端子35で取り込む(第2の出力工程)。それ
によって、LED14−3の両隣りのLED14−2と
LED14−4で光を受光することが可能となる。
D14−4までの、計4個の出力電圧を得ることが可能
となる。そして、この最小制御ブロック31での動作
を、他の最小制御ブロック31でも同時にまたは順次に
行う。それによって、所定の長さを有したライン状の情
報の読み取りが可能となる。
等の読み取り対象物に対して所定のピッチだけ進行する
毎に、上述の動作を繰り返して行うことによって、面と
しての読み取り情報を得ることが可能となる。
よると、発光兼受光回路10−2,10−3を設け、こ
の発光兼受光回路10−2,10−3に発光機能と受光
機能を備えさせたことにより、受光手段としてCCD等
を別途設ける場合と比較して、構成の簡略化を図ること
ができる。また、他のCCD等の装置を別途必要としな
くなるため、低価格化を実現することもできる。
より、受光回路32−1,32−4や発光兼受光回路1
0−2,10−3で受光した受光結果を、異なる時間毎
に時分割して出力し、これを多重化させることによって
ライン状の出力情報を得ることが可能となる。
4が接続されているので、このCPU34から制御信号
a〜dを制御して伝達すれば、LED14−1〜LED
14−4で得られた受光結果を、A/D入力端子35に
順次出力させることができる。それによって、適切な読
み取り情報を得ることができる。
を二つ設け、さらに受光回路32−1,32−4を二つ
設けて、これらのLED14−1〜LED14−4が同
列になるように設けたため、最小制御ブロック31毎に
ライン状に情報を読み取ることが可能となる。また、最
小制御ブロック31が、複数一列に設けられることによ
り、所定長さを有するライン状の情報の読み取りが可能
となる。
4−4の順番で配列し、さらにLED14−2,14−
3は、発光兼受光回路10−2,10−3の一部を構成
すると共に、LED14−1,14−4は受光回路32
−1,32−4の一部を構成する。そのため、CPU3
4からの切り替え信号を送る回数を、最小回数の一回に
することが可能となる。また、切り替え信号を送る回数
を最小限にすることにより、情報の読み取り欠陥を最小
限にすることが可能となる。
定ピッチ進行する毎に、読み取り動作を繰り返すことに
より、面としての読み取り情報を得ることが可能とな
る。
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。以
下、これについて説明する。
と受光回路32の各2つで計4つを最小制御ブロックと
したものを説明したが、各1つで計2つを1組(最小制
御ブロック)としても良い。また、上述の実施の形態で
は、発光兼受光回路10を利用したラインセンサ装置3
0について説明したが、LED14は発光素子としても
受光素子としても活用できるため、発光状態と受光状態
の切り替えを行わずに、これらの状態を固定的にして、
発光回路と受光回路32からなるラインセンサ装置30
を構成しても構わない。この場合でも、CCD等を別途
必要としなくて済むので、低価格化や装置構成の簡略化
を図ることができる。
に限られるものではなく、発光兼受光回路10のみによ
って構成することも可能である。この場合は、最小制御
ブロック31を構成する必要はなく、LED14が一つ
おきに受光状態と発光状態となるように、CPU34か
ら制御信号を伝送すればよい。そして、一方のLED1
4で光を受光した後に、他方のLED14で光を受光す
るように、一度制御信号を伝送すれば、適正な読み取り
結果を出力することが可能となる。
も、各LED14で受光した受光結果の出力電圧を制御
調整する等によって、CPU34で受光結果の多重化を
行って良好な受光結果を得ることも可能である。
サ装置30について述べたが、このラインセンサ装置3
0を応用して、各種の光学装置に本発明を適用すること
も勿論可能である。その光学装置の例としては、例えば
カメラ装置やOCR装置等がある。
レクサ33やCPU34の個数は、特に限定していない
が、これらマルチプレクサ33やCPU34は、最小制
御ブロック31毎に設ける構成としても、或いはライン
センサ装置30全体で一つのみ設ける構成としても、ど
ちらでも構わない。
発光手段と受光手段とで、同一の構成を有する発光ダイ
オードに、それぞれ発光機能と受光機能を奏させること
が可能となる。このため、受光手段にCCDを用いる場
合と比較して、構成の簡略化による装置の小型化を図る
ことができる。また、CCDを用いる場合と比較して、
低価格化を実現することができる。
け、この発光兼受光手段をそれぞれ受光状態と発光状態
とに切り替え手段で切り替えるようにしている。このた
め、例えば併設配置された発光兼受光手段の一方を発光
状態、他方を受光状態とすれば、この発光兼受光手段の
機能の切り替えのみで出力手段で良好な受光結果を出力
することが可能となる。
してのラインセンサ装置の構成を示す図である。
示す図である。
電圧に対する出力電圧の特性を示す図である。
MOSFETの出力電圧特性を示す図である。
素子サイズが小さい場合における被写体輝度に対するM
OSFETの出力特性を示す図である。
光手段) 14,14−1,14−2,14−3,14−4…LE
D(発光ダイオード) 15…MOSFET 16…トランジスタ(切り替え手段の一部) 30…ラインセンサ装置(情報出力装置) 31…最小制御ブロック 32,32−1,32−4…受光回路 33…マルチプレクサ 34…CPU 35…A/D入力端子
Claims (11)
- 【請求項1】 読み取り対象物に記載された情報を読み
取って出力する情報出力装置において、 PN接合からなり発光機能を有する発光ダイオードを具
備する発光手段と、 PN接合からなり上記発光手段で発光した光を受光する
受光機能を有する発光ダイオードを具備する受光手段
と、 上記受光手段で得られた受光結果を読み取り対象物の読
み取り情報として出力する出力手段と、 を具備することを特徴とする情報出力装置。 - 【請求項2】 前記受光手段は複数設けられていると共
に、この受光手段と前記出力手段の間には、それぞれの
受光手段で得られた受光結果を、異なる時間毎に時分割
して出力し、それぞれの受光結果を多重化させる時分割
多重化手段が接続されていることを特徴とする請求項1
記載の情報出力装置。 - 【請求項3】 前記時分割多重化手段には、特定の前記
受光手段からの受光結果を出力する出力命令を与える制
御手段が接続されていることを特徴とする請求項2記載
の情報出力装置。 - 【請求項4】 読み取り対象物に記載された情報を読み
取る情報出力装置において、 PN接合を有する発光ダイオードを具備する共に、この
発光ダイオードに少なくとも一つの制御信号によって、
光を受光した場合にPN接合をバイアスする向きに光起
電力を生じさせる受光状態と、上記発光ダイオードに対
して順方向電圧を加え発光させる発光状態とに切り替え
る切り替え手段を具備した発光兼受光手段と、 上記発光兼受光手段の受光状態で得られた受光結果を出
力し、この出力結果を読み取り対象物の読み取り情報と
して出力する出力手段と、 を具備することを特徴とする情報出力装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の情報出力装置であって、 PN接合を有する発光ダイオードを具備すると共に、前
記発光兼受光手段の発光ダイオードとこの発光ダイオー
ドとが隣り合って設けられ、この発光ダイオードは、光
を受光した場合にPN接合をバイアスする向きに光起電
力を生じさせる受光状態となる受光手段となり、この受
光手段と前記発光兼受光手段の各受光結果が前記出力手
段に出力され、読み取り対象物の読み取り情報として得
られることを特徴とする情報出力装置。 - 【請求項6】 前記発光兼受光手段及び前記受光手段
は、各二つ設けられ、これら二つの発光兼受光手段の各
前記発光ダイオードが二つ並設されていると共に、隣り
合ったこの発光ダイオードの長手方向両端部には、前記
受光手段の発光ダイオードが並設されることで最小制御
ブロックを構成し、この最小制御ブロックを一つ以上一
列に並べて配置したことを特徴とする請求項5記載の情
報出力装置。 - 【請求項7】 前記受光手段と前記出力手段の間には、
それぞれの受光手段若しくは発光兼受光手段で得られた
受光結果を、異なる時間毎に時分割して出力し、それぞ
れの受光結果を多重化させる時分割多重化手段が接続さ
れていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1
項に記載の情報出力装置。 - 【請求項8】 前記時分割多重化手段には、特定の前記
受光手段若しくは前記発光兼受光手段からの受光結果を
出力する出力命令を与える制御手段が接続されていると
共に、この制御手段は前記発光兼受光手段にも接続され
て前記発光兼受光手段の発光状態と受光状態の切り替え
を行う切り替え信号を発することを特徴とする請求項7
記載の情報出力装置。 - 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
情報出力装置を、前記発光ダイオードが同列となるよう
に配置して設けたことを特徴とするラインセンサ装置。 - 【請求項10】 読み取り対象物に記載された情報を読
み取る情報読み取り方法において、 発光ダイオードを具備した第1の発光兼受光手段が発光
状態となるように切り替え信号を伝達する第1の信号伝
達工程と、 上記第1の発光兼受光手段の発光ダイオードを発光状態
とすると共に、第2の発光兼受光手段を受光状態として
この第2の発光兼受光手段及び第1の受光手段で光を受
光して情報の読み取りを行う第1の読み取り工程と、 上記第1の読み取り工程で読み取られた情報を出力する
第1の出力工程と、 上記第1の出力工程の後に第1の発光兼受光手段及び第
2の発光兼受光手段の発光状態及び受光状態の切り替え
を行うように切り替え信号を伝達する第2の信号伝達工
程と、 上記第2の発光兼受光手段の発光ダイオードを発光状態
とすると共に、上記第1の発光兼受光手段を受光状態と
して上記第1の発光兼受光手段及び第2の受光手段で光
を受光して情報の読み取りを行う第2の読み取り工程
と、 上記第2の読み取り工程で読み取られた情報を出力する
第2の出力工程と、 を具備することを特徴とする情報読み取り方法。 - 【請求項11】 前記第1の出力工程は、最初に前記第
1の受光手段で受光した読み取り情報を出力し、続いて
前記第2の発光兼受光手段で受光した読み取り情報を出
力すると共に、前記第2の出力工程は、最初に前記第2
の受光手段で受光した読み取り情報を出力し、続いて前
記第1の発光兼受光手段で受光した読み取り情報を出力
することを特徴とする請求項10記載の情報読み取り方
法。
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