JP2001196735A - リフローノズル - Google Patents

リフローノズル

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JP2001196735A
JP2001196735A JP2000002365A JP2000002365A JP2001196735A JP 2001196735 A JP2001196735 A JP 2001196735A JP 2000002365 A JP2000002365 A JP 2000002365A JP 2000002365 A JP2000002365 A JP 2000002365A JP 2001196735 A JP2001196735 A JP 2001196735A
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Japan
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inert gas
cover
nozzle
substrate
work
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JP2000002365A
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English (en)
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Yoshimasa Matsubara
賢政 松原
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Taisei Kaken KK
Original Assignee
Taisei Kaken KK
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフロー炉を使用することなく電子部品を半
田付けし、プリント基板を酸化させずに電子部品をリワ
ークする。 【解決手段】 不活性ガス(G) を噴出するノズル(10)外
側をカバー(18,20)で覆い、カバーの先端縁を基板(40)
と密着させてワーク(30)の周囲に不活性ガス雰囲気を形
成し、半田(31)を溶融し得る温度及びワークを基板から
浮上させ得る圧力の不活性ガスをワークと基板との間に
廻り込ませ、基板上のワークを半田付けし又は基板から
ワークを取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリフローノズルに関
し、特にプリント基板(以下、PC板という)上のパッ
トやランドホールに電子部品を接合し、又接合した電子
部品のPC板から取外す(以下、リワーク又はリペアー
ともいう)のに適したノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品のプリント基板(以下、PC板
という)への接合及び電子部品のリワークは電子部品の
実装を円滑かつ効率よく行う上で非常に重要な技術であ
る。
【0003】従来より、電子部品をPC板に接合する場
合には半田付け技術が広く採用されている。例えば、S
MD(Surface Mount Device)部品を実装する場合、P
C板にクリーム半田を印刷した後、SMD部品をPC板
に載せ、クリーム半田をリフローさせて硬化させ、SM
D部品を半田付けすることが行われている。
【0004】また、リード部品をPC板のランドホール
に接合する場合、リード部品をPC板のランドホールに
挿入した後、手作業によって半田付けするか、又はディ
ップによって半田付けするか、あるいはロボット等によ
る自動半田付け装置によって半田付けすることが行われ
ている。
【0005】他方、例えばSMD部品をリワークする場
合、手で半田ごてを持ち、PC板のパット上に接合され
たSMD部品の半田を溶融させた後、半田吸取機によっ
て溶融半田を吸い取り、SMD部品を取り外すことが行
われている。また、PC板のランドホールに接合された
リード部品をリワークする場合にも同様の手順が採用さ
れている。
【0006】また、BGA(Ball Grid Array )部品、
CSP(Chip Size Package )部品、TSOP(Thin S
mall Outline Package)部品あるいはTQFP(Thin Q
uadFlat Package)部品をリワークする場合、PC板の
パット上に実装されたBGA部品等のデバイスの近傍を
予熱(プリヒート)した後、デバイス形状に対応する専
用のノズルをリワークすべきデバイスに覆い被せ、ノズ
ル内部に高温の熱風を吹き込んで加熱し、デバイスとP
C板のパットとを接合している半田を溶融させ、半田が
溶融した時点で吸着パット等の機械的な手段によってデ
バイスをPC板上から取外すことが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SMD部品を
PC板に接合する場合、接合プロセスの途中にリフロー
炉という大型の設備を必要とし、又リフロー炉はPC板
上の多数の電子部品を一括に半田付けするので、一括半
田付けによる接合のできないSMD部品、いわゆる単一
部品の場合には適用できないという問題がある。
【0008】また、BGA部品等のデバイスをリワーク
する場合、予熱や熱風加熱を行っているが、これらの作
業は全て大気雰囲気中で行われているので、デバイスを
取り外した後のPC板は酸化され、ほとんど再利用する
ことができないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑み、リフロー炉を使用することなく電子部品を半田
付けでき、又PC板を酸化させずに電子部品をリワーク
できるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件発明者は上述の課題
を解決すべく鋭意研究したところ、電子部品の半田付け
に当たって不活性ガスによるポイントリフローが可能な
ノズルを採用すればよいことに着目し、更に研究を続け
た結果、ノズルをカバーで覆い、カバー内の圧力分布を
上手く設定すると、半田が溶融した後、電子部品が不活
性ガスの圧力によって浮上して分離できることを知見
し、本発明を完成するに至った。
【0011】そこで、本発明に係るリフローノズルは、
不活性ガスを用いて半田を溶融して基板上のワークを半
田付けし又は基板からワークを取り外す際に用いるリフ
ローノズルであって、先端側に不活性ガスの噴出口が形
成されたノズルと、該ノズルの外側を覆って設けられ、
先端周縁が上記基板と密着されて上記ワークの周囲に不
活性ガス雰囲気を形成し、上記半田を溶融し得る温度及
び上記ワークを基板から浮上させ得る圧力の不活性ガス
を上記ワークと基板との間に廻り込ませるカバーと、該
カバーに設けられ、雰囲気を構成する不活性ガスの一部
を系外に排出するガス排出口と、上記ノズルから噴出さ
れる不活性ガスを所望の温度に加熱する加熱手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】本発明の特徴の1つは不活性ガスの噴出ノ
ズルをカバーで覆い、カバー内に不活性ガスの雰囲気を
形成し、しかも不活性ガスの一部をワークと基板との間
に廻り込ませるようにした点にある。これにより、従来
のようなリフロー炉を使用することなくPC板上の半田
を溶融させることができ、ポイントリフローによる電子
部品の半田付けが可能となり、又不活性ガス雰囲気中で
ワークのリワークやリペアーを行えるので、電子部品を
取り外した後のPC板は酸化されておらず、再利用する
ことができることとなる。
【0013】また、本発明の他の特徴は雰囲気を構成す
る不活性ガスの一部をワークと基板との間に廻り込ませ
るようにした点にある。これにより、不活性ガスの圧力
を制御することによって半田溶融後のワークを基板から
浮上させることができ、しかも不活性ガスの流量を制御
することによって溶融半田をワーク側と基板側とに分離
できる結果、電子部品のリワークやリペアーを自動的に
行うことができる。かかる圧力浮上による分離方式を本
件発明では「浮上分離」という。また、ワークを下方か
らカバーで覆い、「浮上分離」の場合と同様の操作を行
うと、ワークは圧力によってPC板から浮き上がり、自
重によって落下させて分離させることができる。かかる
分離方式を本件発明では「自重落下分離」という。
【0014】本発明に係るリフローノズルは不活性ガス
を用いた非接触式の半田ごて(例えば、特開平10−8
7305号公報、WO98/30352号、特願平11
−145863号、等参照)を利用して構築することも
できる。
【0015】即ち、本発明に係るリフローノズルは、不
活性ガスを用いて半田を溶融して基板上のワークを半田
付けし又は基板からワークを取り外す際に用いるリフロ
ーノズルであって、先端側に不活性ガスの噴出口が形成
されたノズルと、該ノズルの外側を覆って設けられ、先
端周縁が上記基板と密着されて上記ワークの周囲に不活
性ガス雰囲気を形成し、上記ワークを基板から浮上させ
得る圧力の不活性ガスを上記ワークと基板との間に廻り
込ませるカバーと、該カバーに設けられ、雰囲気を構成
する不活性ガスの一部を系外に排出するガス排出口とを
備えたことを特徴とする。
【0016】本件発明では不活性ガス雰囲気の圧力を制
御することが大切であるが、ワークと基板との間に不活
性ガスの一部を確実に廻り込ませることが重要である。
カバー内には単にノズルから不活性ガスを噴出させて不
活性ガス雰囲気を形成してもよいが、電子部品と基板と
の間の隙間が小さいと、不活性ガスが上手く廻り込まな
いおそれがある。そこで、加熱された不活性ガスを上記
カバー内に供給する供給口部を更に備えるようにする
と、ノズルから噴出された不活性ガスは周囲の不活性ガ
スによって包囲され、ワークに当たると、ワークに沿っ
て移動し、さらに周囲に不活性ガスによって電子部品と
基板との間に案内させることができる。
【0017】供給口部は不活性ガスの供給通路等をカバ
ーに設けて構成するようにしてもよいが、ノズルの基部
にオリフィスを形成し、ノズルに供給される不活性ガス
の一部をカバーとノズルとの間を介してノズルの周囲に
噴出させるようにするのが構造上も簡単である。
【0018】カバーは一重とし、カバーの先端側にガス
排出口を形成してもよいが、カバーを内外の二重とし、
内外のカバーの間にガス排出口を形成すると、不活性ガ
スの廃熱を利用して内側カバーやノズルを保温でき、不
活性ガスの利用効率を向上できる。
【0019】即ち、カバーを、ノズルの外側を所定の隙
間をあけて覆い、供給口部から供給される不活性ガスを
ワークと基板との間に廻り込ませるとともにワークの周
囲に不活性ガス雰囲気を形成する内側カバーと、内側カ
バーの外側を所定の隙間をあけて覆いかつ内側カバーの
先端周縁と基板との間に所定の隙間が形成されるように
設けられ、その先端周縁が基板と密着されて上記内側カ
バー内の不活性ガス雰囲気を維持する外側カバーとから
構成する一方、ガス排出口を内側カバーと外側カバーと
の間に設けるようにするのがよい。
【0020】また、カバーを、ノズルの外側を所定の隙
間をあけて覆い、供給口部から供給される不活性ガスを
ワークと基板との間に廻り込ませるとともにワークの周
囲に不活性ガス雰囲気を形成する一方、供給口部から供
給される不活性ガスの一部を分岐して外側に供給する第
2の供給口部を有する内側カバーと、内側カバーの外側
を所定の隙間をあけて覆いかつ内側カバーの先端周縁と
基板との間に所定の隙間が形成されるように設けられ、
その先端周縁が基板と密着され、第2の供給口部から供
給される不活性ガスをワークと基板との間に廻り込ませ
るとともに内側カバー内の不活性ガス雰囲気を維持する
外側カバーとから構成する一方、ガス排出口を内側カバ
ーと外側カバーとの間に設けるようにしてもよい。
【0021】さらに、カバーを、ノズルの外側を所定の
隙間をあけて覆い、ワークの周囲に不活性ガス雰囲気を
形成する一方、供給口部から供給される不活性ガスの一
部を分岐して外側に供給する第2の供給口部を有する内
側カバーと、内側カバーの外側を所定の隙間をあけて覆
いかつ内側カバーの先端周縁と基板との間に所定の隙間
が形成されるように設けられ、その先端周縁が基板と密
着され、第2の供給口部から供給される不活性ガスをワ
ークと基板との間に廻り込ませるとともに内側カバー内
の不活性ガス雰囲気を維持する外側カバーとから構成す
る一方、ガス排出口を内側カバーと外側カバーとの間に
設けるようにすることもできる。
【0022】外側カバーと内側カバーとの間から不活性
ガスを供給する場合、ワークに対して均等に供給するの
がよい。そこで、第2の供給口部からの不活性ガスがワ
ークに対して均等に供給されるように内側カバー内及び
外側カバーと内側カバーとの間を複数に仕切るのがよ
い。
【0023】また、雰囲気中の不活性ガスはカバーから
そのまま系外に排出してもよいが、外側カバーをガス排
出口部よりも後方部分がノズルの基部との間に隙間をあ
けて覆った形状となすと、不活性ガスはノズル基部を予
熱しながら排出されるので、不活性ガスの利用効率を更
によくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に
係るリフローノズルの好ましい実施形態を示す。図にお
いて、ノズル10は中心軸線上に小径の不活性ガスの供
給通路が形成され、該供給通路の先端側はノズル10の
先端に不活性ガスの噴射口19として開口されている。
【0025】このノズル10の後端部には大径の筒状部
分(基部)11が一体的に形成され、該筒状部分11内
には筒状のセラミックヒータ12が挿入され、該セラミ
ックヒータ12内を不活性ガスが供給されて加熱される
ようになっている。
【0026】また、筒状部分11の先端側には段部が形
成され、筒状部分11のノズル10との境界部位には4
つのオリフィス(供給口部)13・・・が90°の等角
度間隔をあけて形成され、オリフィス13・・・の先端
側は段部に開口されている。
【0027】この段部には内側アタッチメントカバー2
0がオリフィス13・・・の開口部及びノズル10の外
周面と間に隙間をあけて着脱可能(又は固定的)に取付
けられ、内側アタッチメントカバー20の下端側は内ケ
ース部14が一体的に形成され、内ケース部14はリフ
ロー又はリワークすべきワークを覆う大きさの四角形状
をなしている。
【0028】また、内側アタッチメントカバー20の外
側には外側アタッチメントカバー18が連結壁21によ
って固定されている。この外側アタッチメントカバー1
8は上方部分がノズル10の筒状部分11との間に所定
の隙間を有する筒状をなし、これに連続する下方部分は
断面台形状に拡大され、その下方には外ケース部15が
一体的に形成され、外ケース部15はその下端縁が内ケ
ース部14の下端縁より下方に位置し、かつ内ケース部
14との間に所定の隙間が設けられている。
【0029】また、外ケース部15の下端縁にはシール
部材16が全周にわたって固定され、シール部材16に
は耐熱ガラスあるいは耐熱シリコンゴム、テフロン、そ
の他シリコン系の接着硬化材が用いられている。
【0030】さらに、内側アタッチメントカバー20と
外側アタッチメントカバー18との間の連結壁21には
4つの不活性ガスの排出口17・・・形成されている。
【0031】外側アタッチメントカバー18にはステン
レス鋼を用いることができるが、その外表面に耐熱ガラ
ス材、耐熱シリコン材あるいはテフロン材を貼付ける
と、周囲の電子部品やPC板に対する熱影響を軽減でき
る。
【0032】本例のリフローノズルにおいて、セラミッ
クヒータ12に通電を行って発熱させるとともに、セラ
ミックヒータ12内に所定圧力の窒素ガスGを供給する
と、窒素ガスGはセラミックヒータ12によって所定の
温度に加熱されてノズル10の噴出口19から前方に噴
出される一方、セラミックヒータ12を流通してきた高
温窒素ガスGの一部はオリフィス13・・・から内側ア
タッチメントカバー20内に供給される。
【0033】例えば、PC板にCSP部品を半田付けす
る場合、図2に示されるように、パット41上にクリー
ム半田を印刷したPC板40上にCSP部品30を載
せ、その上から本例のリフローノズルの内外のアタッチ
メントカバー20、18のケース部14、15を被せて
外ケース部15のシール部材16をPC板40の表面に
密着させる。
【0034】すると、内側アタッチメントカバー20の
内ケース部14内にはノズル10の噴出口19及びオリ
フィス13から供給された高温窒素ガスGが充満されて
CSP部品30の周囲に窒素ガスによる不活性雰囲気が
形成される。
【0035】しかも、ノズル10の噴出口19から高温
窒素ガスGが噴出されてCSP部品30に当たり、CS
P部品30の上面に沿って周囲に移動し、同時にオリフ
ィス13・・・から供給された高温窒素ガスGが内側ア
タッチメントカバー20の内ケース14内に広がってノ
ズル10から噴出された高温窒素ガスGの周囲を包み込
むので、高温窒素ガスGの一部はCSP部品30の周囲
から下側に素早く廻り込み、クリーム半田31は高温窒
素ガスGによってクリーム半田が素早くリフローされ
る。
【0036】内ケース部14内に充満した高温窒素ガス
Gは内外のケース部14、15の間、排出口17・・
・、内外のアタッチメントカバー20、18及びノズル
10の筒状部分11と外側アタッチメントカバー18の
上方筒状部分との間を経て系外に排出されるが、その
際、窒素ガスGは内側アタッチメントカバー20の筒状
部分及びノズル10の筒状部分11を予熱するので、セ
ラミックヒータ12、ノズル10及び内側アタッチメン
トカバー20を素早く昇温させることができ、窒素ガス
Gを所定の温度に加熱できるとともに、高温窒素ガスG
の温度低下を防止できる。
【0037】クリーム半田がリフローすると、セラミッ
クヒータ12の発熱温度を制御して窒素ガスGの温度を
低下させると、リフローしたクリーム半田が素早く凝固
して半田バンプ31・・・となり、こうしてCSP部品
30をPC板40上に半田付けできることとなる。
【0038】その際、内ケース部14内に供給された低
温の窒素ガスGは内外のケース部14、15の間、排出
口17・・・、内外のアタッチメントカバー20、18
及びノズル10の筒状部分11と外側アタッチメントカ
バー18の上方筒状部分との間を経て系外に排出され、
窒素ガスGは内側アタッチメントカバー20の筒状部分
及びノズル10の筒状部分11を冷却するので、セラミ
ックヒータ12、ノズル10及び内側アタッチメントカ
バー20を素早く温度低下させることができ、窒素ガス
Gを所定の温度に素早く冷却することができる。
【0039】逆に、PC板にCSP部品を取外す場合、
上記と同様の操作を行うが、内側アタッチメントカバー
20内の高温窒素ガスGは加圧され、しかもシール部材
16とPC板40とが密着されているので、内側アタッ
チメントカバー20内における高温窒素ガスGの温度分
布及び圧力分布が均一化し、CSP部品30の半田バン
プ31・・・はその中心部分まで素早く昇温し、CSP
部品30の半田バンプ31・・・を溶かすことができ
る。
【0040】半田バンプ31・・・が溶融した後、窒素
ガスGの圧力を例えば0.1MPa、0.2MPa、
0.3MPa、・・・と上昇させると、内側アタッチメ
ントカバー20内の高温窒素ガスGの圧力が上昇してC
SP部品30がPC板40から少し持ち上げられて浮上
する。
【0041】CSP部品30が少し浮上すると、窒素ガ
スGの流量を例えば1リットル/min、2リットル/
min、3リットル/min・・・と増加させる。する
と、内側アタッチメントカバー20内の窒素ガスGがセ
ラミックヒータ12の設定温度以上の熱を奪い、冷却す
るので、半田バンプ31の溶融半田は図3に示されるよ
うに表面張力によってCSP部品30側とPC板40の
パット41側と分離する。
【0042】その後、セラミックヒータ12の通電を停
止し又はセラミックヒータ12の温度を調節し、冷却し
た又は低温の窒素ガスGを内側アタッチメントカバー2
0内に供給すると、CSP部品30側とPC板40のパ
ット41側とに分離した溶融半田は素早く凝固し、こう
してCSP部品30をPC板40から浮上分離させるこ
とができる。
【0043】上記の説明では本例のリフローノズルを上
方から被せるようにしたが、PC板40の裏面に電子部
品がある場合には本例のリフローノズルを下方から被せ
て上記と同様の操作を行うと、半田バンプ31の半田が
溶融して少し電子部品がPC板40から少し浮いた段階
で溶融半田に電子部品の重さが作用し、上述の内側アタ
ッチメントカバー20内の窒素ガスGの分離作用に加
え、電子部品の重量も手伝って電子部品をPC板40か
ら落下し、こうして電子部品を重力落下分離させること
もできる。
【0044】以上のように、本例のリフローノズルでは
アタッチメントカバー20、18で電子部品を覆って窒
素ガスを充満させ、半田を溶融させるようにしたので、
大型の設備を用いることなく、酸素分圧を限りなく真空
のそれに近づけた環境下において電子部品のポイント半
田づけ、リワーク、リペアを行うことができる。
【0045】再半田付けや再々半田付け等の作業では特
に電子部品やPC板に対するダメージを極力抑制する必
要があり、特に温度変化や高温に弱い電子部品等に対し
ては短時間で半田付けを行うことが必要である。本例の
リフローノズルでは窒素ガスGの圧力、流量、温度を複
合的に制御することにより半田を溶融させることができ
るので、電子部品やPC板及びそのパターンに対する熱
影響の少ない温度プロファイル、従って最適な半田付け
条件を見い出すことができ、リフロー時間を大幅に短縮
でき、又電子部品の再利用も可能とできる。
【0046】また、窒素ガ5Gの圧力、流量、温度を複
合的に制御することにより、「浮上分離」や「重力落下
分離」といった分離方式を採用できるので、電子部品の
リワークやリペア等に幅広く適用できる。
【0047】特に、BGA部品やCSP部品等、極小の
電子部品についてはリワーク時やリペア時において吸着
パット等で取扱い難い。これに対し、本例のリフローノ
ズルでは「浮上分離」や「重力落下分離」、吸着パット
等の機械的な手段を必要としない分離方式を採用でき、
極小の電子部品に対するリワークやリペアを効率よくか
く確実に行うことができる。
【0048】特に、半田付け作業のパラメータ(窒素ガ
スの流量、圧力、温度)をマイクロコンピュータ等で制
御するようにすると、アタッチメントカバーを電子部品
の形状に合わせて作成し、制御ソフトを準備することに
より、自動化や省力化を実現した全く新しい半田付け方
式が構築できる。
【0049】図4及び図5は第2の実施形態を示し、図
において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分
を示す。本例では内側アタッチメントカバー20の内ケ
ース部14の四角形の各側面の上端部側に、幅方向に延
びる長穴(第2の供給口部)23・・・が形成される一
方、内ケース部14内には仕切壁24が設けられ、該仕
切壁24には多数の穴が穿設され、又仕切壁24の上方
にはオリフィス13・・・から供給された不活性ガスを
受けてその衝撃を緩和する衝撃緩和材25が設けられて
いる。
【0050】さらに、内側アタッチメントカバー20及
び内ケース部14内は仕切壁(図示せず)によって四角
形の対角線を通る面で4つに仕切られ、内ケース部14
と外側アタッチメントカバー18の外ケース部15との
間も仕切壁(図示せず)によって四角形の対角線を通る
面で4つに仕切られている。
【0051】本例のリフローノズルにおいて、セラミッ
クヒータ12に通電を行って発熱させるとともに、セラ
ミックヒータ12内に所定圧力の窒素ガスGを供給する
と、窒素ガスGはセラミックヒータ12によって所定の
温度に加熱されてノズル10の噴出口19からPC板4
0上のCSP部品30に向けて噴出される。
【0052】他方、セラミックヒータ12を流通してき
た高温窒素ガスGの一部はオリフィス13・・・から内
側アタッチメントカバー20内に供給され、衝撃緩和材
25で供給の衝撃を緩和された後、その一部は仕切壁2
4の多数の穴を介してPC板40上のCSP部品30に
向けて供給され、CSP部品30に当たり、CSP部品
30の上面に沿って周囲に移動し、ノズル10の噴出口
19から噴出された高温窒素ガスGとともにCSP部品
30の下側に廻り込む。
【0053】同時に、内側アタッチメントカバー20内
に供給されて衝撃を緩和された高温窒素ガスGの一部は
長穴23を介して内外ケース部14、15間に供給さ
れ、内ケース部14とPC板40との間を介してCSP
部品30の下側に廻り込むが、内外ケース部14、15
の間が仕切壁によって仕切られているので、CSP部品
30の下側には均等に高温窒素ガスGが廻り込むことと
なる。
【0054】CSP部品30廻りの雰囲気圧力が所定の
圧力以上になると、高温窒素ガスGの一部はガス排出口
17から系外に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリフローノズルの好ましい実施
形態を示す断面構成図である。
【図2】 上記実施形態における作用を説明するための
図である。
【図3】 上記実施形態における作用を説明するための
図である。
【図4】 本発明に係るリフローノズルの第2の実施形
態を示す断面構成図である。
【図5】 上記実施形態における作用を説明するための
図である。
【符号の説明】
10 ノズル 11 筒状部分(ノズル基部) 12 セラミックヒータ(加熱手段) 13 オリフィス(供給口部) 14 内カバー 15 外カバー 16 シール材 17 ガス排出口 18 外側アタッチメントカバー 20 内側アタッチメントカバー 23 長穴(第2の供給口部) 30 CSP部品(ワーク) 31 半田バンプ 40 PC板(基板) 41 パット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスを用いて半田を溶融して基板
    上のワークを半田付けし又は基板からワークを取り外す
    際に用いるリフローノズルであって、 先端側に不活性ガスの噴出口が形成されたノズルと、 該ノズルの外側を覆って設けられ、先端周縁が上記基板
    と密着されて上記ワークの周囲に不活性ガス雰囲気を形
    成し、上記半田を溶融し得る温度及び上記ワークを基板
    から浮上させ得る圧力の不活性ガスを上記ワークと基板
    との間に廻り込ませるカバーと、 該カバーに設けられ、雰囲気を構成する不活性ガスの一
    部を系外に排出するガス排出口と、 上記ノズルから噴出される不活性ガスを所望の温度に加
    熱する加熱手段とを備えたことを特徴とするリフローノ
    ズル。
  2. 【請求項2】 不活性ガスを用いて半田を溶融して基板
    上のワークを半田付けし又は基板からワークを取り外す
    際に用いるリフローノズルであって、 先端側に不活性ガスの噴出口が形成されたノズルと、 該ノズルの外側を覆って設けられ、先端周縁が上記基板
    と密着されて上記ワークの周囲に不活性ガス雰囲気を形
    成し、上記ワークを基板から浮上させ得る圧力の不活性
    ガスを上記ワークと基板との間に廻り込ませるカバー
    と、 該カバーに設けられ、雰囲気を構成する不活性ガスの一
    部を系外に排出するガス排出口とを備えたことを特徴と
    するリフローノズル。
  3. 【請求項3】 加熱された不活性ガスを上記カバー内に
    供給する供給口部を更に備えた請求項1又は2記載のリ
    フローノズル。
  4. 【請求項4】 上記供給口部が、上記ノズルの基部に形
    成され、上記ノズルに供給される不活性ガスの一部を上
    記カバーとノズルとの間を介して上記ノズルの周囲に噴
    出するオリフィスである請求項4記載のリフローノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 上記カバーが、上記ノズルの外側を所定
    の隙間をあけて覆い、上記供給口部から供給される不活
    性ガスをワークと基板との間に廻り込ませるとともに上
    記ワークの周囲に不活性ガス雰囲気を形成する内側カバ
    ーと、該内側カバーの外側を所定の隙間をあけて覆いか
    つ上記内側カバーの先端周縁と上記基板との間に所定の
    隙間が形成されるように設けられ、その先端周縁が上記
    基板と密着されて上記内側カバー内の不活性ガス雰囲気
    を維持する外側カバーとから構成される一方、 上記ガス排出口が上記内側カバーと外側カバーとの間に
    設けられている請求項3又は4記載のリフローノズル。
  6. 【請求項6】 上記カバーが、上記ノズルの外側を所定
    の隙間をあけて覆い、上記供給口部から供給される不活
    性ガスをワークと基板との間に廻り込ませるとともに上
    記ワークの周囲に不活性ガス雰囲気を形成する一方、上
    記供給口部から供給される不活性ガスの一部を分岐して
    外側に供給する第2の供給口部を有する内側カバーと、
    該内側カバーの外側を所定の隙間をあけて覆いかつ上記
    内側カバーの先端周縁と上記基板との間に所定の隙間が
    形成されるように設けられ、その先端周縁が上記基板と
    密着され、上記第2の供給口部から供給される不活性ガ
    スを上記内側カバーの先端周縁と基板との間を介してワ
    ークと基板との間に廻り込ませるとともに上記内側カバ
    ー内の不活性ガス雰囲気を維持する外側カバーとから構
    成される一方、 上記ガス排出口が上記内側カバーと外側カバーとの間に
    設けられている請求項3又は4記載のリフローノズル。
  7. 【請求項7】 上記カバーが、上記ノズルの外側を所定
    の隙間をあけて覆い、上記ワークの周囲に不活性ガス雰
    囲気を形成する一方、上記供給口部から供給される不活
    性ガスの一部を分岐して外側に供給する第2の供給口部
    を有する内側カバーと、該内側カバーの外側を所定の隙
    間をあけて覆いかつ上記内側カバーの先端周縁と上記基
    板との間に所定の隙間が形成されるように設けられ、そ
    の先端周縁が上記基板と密着され、上記第2の供給口部
    から供給される不活性ガスを上記内側カバーの先端周縁
    と基板との間を介してワークと基板との間に廻り込ませ
    るとともに上記内側カバー内の不活性ガス雰囲気を維持
    する外側カバーとから構成される一方、 上記ガス排出口が上記内側カバーと外側カバーとの間に
    設けられている請求項3又は4記載のリフローノズル。
  8. 【請求項8】 上記第2の供給口部からの不活性ガスが
    上記ワークに対して均等に供給されるように上記内側カ
    バー内及び外側カバーと内側カバーとの間が複数に仕切
    られている請求項6又は7記載のリフローノズル。
  9. 【請求項9】 上記外側カバーはガス排出口部よりも後
    方部分が上記ノズルの基部との間に隙間をあけて覆った
    形状をなし、排出された不活性ガスにてノズル基部を保
    温するようになした請求項4ないし6のいずれかに記載
    のリフローノズル。
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