JP2001195009A - 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及びその製造方法

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JP2001195009A
JP2001195009A JP2000002075A JP2000002075A JP2001195009A JP 2001195009 A JP2001195009 A JP 2001195009A JP 2000002075 A JP2000002075 A JP 2000002075A JP 2000002075 A JP2000002075 A JP 2000002075A JP 2001195009 A JP2001195009 A JP 2001195009A
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crystal silicon
silicon thin
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Machio Yamagishi
万千雄 山岸
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した有機EL素子の電流駆動を行うこと
が可能な、アクティブマトリックス型の有機ELディス
プレイを提供する。 【解決手段】 基板4上に配列形成された各有機EL素
子40にTFT30a,30bを接続してなる有機EL
ディスプレイにおいて、TFT30a,30bは単結晶
シリコン薄膜6a,6bにソース/ドレイン拡散層22
a,22bを設けてなること特徴としている。この有機
ELディスプレイを形成するには、先ず、単結晶シリコ
ン薄膜6a,6bにソース/ドレイン拡散層22a,2
2bを設けてなるTFT30a、30bを基板4上に配
列形成する。次に、TFT30a,30bを覆う状態で
基板4上に絶縁膜31,34を形成する。その後、絶縁
膜31,34に形成した接続孔32,35を介してTF
T30a,30bに接続された有機EL素子40を絶縁
膜31,34上に配列形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネッセンスディスプレイ及びその製造方法に関し、特
には基板上に配列形成された各有機エレクトロルミネッ
センス素子に薄膜トランジスタを接続させてなるアクテ
ィブマトリックス型の有機エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機材料のエレクトロルミネッセンス(e
lectroluminescence:以下ELと記す)を利用した有機
EL素子は、陽極と陰極との間に、有機正孔輸送層や有
機発光層を積層させた有機層を設けてなり、低電圧直流
駆動による高輝度発光が可能な発光素子として注目され
ている。
【0003】このような有機EL素子を用いた表示装置
(すなわち有機ELディスプレイ)のうち、アクティブ
マトリックス型の有機ELディスプレイには、有機EL
素子を駆動するための薄膜トランジスタ(thin film tr
ansistor:以下TFTと記す)が設けられている。これ
らの各TFTは、基板上に成膜されたポリシリコン膜に
ソース/ドレイン拡散層を設けてなり、これらを覆う状
態で設けられた絶縁膜を介して基板上に形成された各有
機EL素子に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成の有機ELディスプレイでは、ポリシリコン膜を用
いたTFTを備えたものであることから、次のような課
題があった。すなわち、ポリシリコン膜には、結晶粒界
が存在するため、各TFTを構成するポリシリコン部分
に含まれる結晶粒界によって、トラップ準位/トラップ
数にばらつきが生じている。また、ポリシリコン膜の表
面には、様々な結晶面が混在しているため、各TFTを
構成するポリシリコン毎に結晶面にばらつきが生じてい
る。
【0005】このため、有機ELディスプレイの表示面
内に配列された各TFTのしきい値(Vth)及び、ソー
ス/ドレイン間に流れるドレイン電流(Ids)にばらつ
きが生じることになる。
【0006】ここで、有機EL素子の発光は電流駆動で
あるため、上述のように各TFTのしきい値(Vth)や
ドレイン電流(Ids)にばらつきが生じると、有機EL
素子の発光強度(すなわち各画素の輝度)にばらつきが
生じることになる。そして、この輝度のばらつきは、階
調に乱れを生じさせるなどの画素劣化として現れる。
【0007】そこで、本発明は、有機EL素子の電流駆
動を安定した状態で行うことが可能なアクティブマトリ
ックス型の有機ELディスプレイを提供することを目的
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明は、基板上に配列形成された各有機エレ
クトロルミネッセンス素子に薄膜トランジスタを接続さ
せてなる有機エレクトロルミネッセンスディスプレイに
おいて、各薄膜トランジスタが単結晶シリコン薄膜にソ
ース/ドレイン拡散層を設けてなるものであることを特
徴としている。
【0009】また、本発明の有機ELディスプレイの製
造方法は、先ず、単結晶シリコン薄膜にソース/ドレイ
ン拡散層を設けてなる薄膜トランジスタを基板上に配列
形成し、次に、これらの薄膜トランジスタを覆う状態で
基板上に絶縁膜を形成した後、絶縁膜に形成した接続孔
を介して各薄膜トランジスタに接続された有機EL素子
をこの絶縁膜上に配列形成することを特徴としている。
【0010】このような構成の有機ELディスプレイ及
びその製造方法によれば、単結晶シリコン薄膜にソース
/ドレイン拡散層を設けてなる薄膜トランジスタが各画
素に設けられるため、各画素間において各薄膜トランジ
スタのしきい値電圧やドレイン電流が均一化される。し
たがって、この薄膜トランジスタに接続された有機EL
素子の発光強度、すなわち各画素の輝度が安定化され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有機ELディスプ
レイ及びその製造方法を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1、図2及び図3は、本発明の有機ELディスプ
レイの製造方法の一例を説明するための断面工程図であ
り、また図4は有機ELディスプレイの等価回路図の一
例である。以下にこれらの図を用いて実施形態における
有機ELディスプレイの製造方法から順に説明を行う。
【0012】先ず、図1を用いて基板上に単結晶シリコ
ン薄膜を形成する方法を説明する。ここでは、SOI(S
ilicon on Insulator)技術のうちUNIBOND法
(水素イオン注入剥離法)を適用した単結晶シリコン薄
膜の形成を説明する。
【0013】この際先ず、図1(1)に示すように、単
結晶シリコンからなるウェハ1を用意し、熱酸化法によ
って表面に酸化膜2を成長させる。次に、図1(2)に
示すように、ウェハ1における酸化膜2下の所定深さ領
域に、水素イオン3を注入する。その後、図1(3)に
示すように、室温にてウェハ1の一主面上(すなわち酸
化膜2上)に、シリコン基板、ガラス基板、または石英
基板等の中から適宜選択された基板4をはり合わせ、は
り合わせ基板5を形成する。
【0014】次いで、図1(4)に示すように、はり合
わせ基板5を加熱することによって、水素イオンを注入
した深さ領域において基板4側からウェハ1を剥離す
る。しかる後、図1(5)に示すように、基板4とこの
基板4の一主面上に残されたウェハ1(すなわち、単結
晶シリコン薄膜6)部分との酸化膜2部分での結合を図
るためのアニール処理を行い、次いで単結晶シリコン薄
膜6表面の鏡面研磨処理を行う。これによって、基板4
上に酸化膜2(すなわち絶縁膜:Insulator)を介して
単結晶シリコン薄膜6が設けられたSOI基板7を得
る。
【0015】以上の後、図2(1)に示すように、基板
4上に酸化膜2を介して設けられた単結晶シリコン薄膜
6をパターニングし、各画素にPチャンネルのMOS型
TFT(以下、P−TFTと記す)とNチャンネルのM
OS型TFT(以下、N−TFTと記す)とを形成する
ための2つ島パターン状の単結晶シリコン薄膜6a,6
bを形成する。尚、図面においては、左側の単結晶シリ
コン薄膜6aをP−TFT形成側とし、右側の単結晶シ
リコン薄膜6bをN−TFT形成側として説明を行う。
【0016】次に、図2(2)に示すように、単結晶シ
リコン薄膜6a,6bの表面に犠牲酸化膜10を成長さ
せる。そして、リソグラフィー技術によって形成したマ
スクパターン(図示省略)上からのイオン注入によっ
て、各画素におけるP−TFT形成側の単結晶シリコン
薄膜6aにp型不純物11を導入し、N−TFT形成側
の単結晶シリコン薄膜6bにn型不純物12を導入す
る。これらの不純物11,12は、これらの単結晶シリ
コン薄膜6a,6bを用いて形成されるTFTのしきい
値を調整するためのものである。以上の後、単結晶シリ
コン薄膜6a,6b表面の犠牲酸化膜10を除去する。
【0017】次に、図2(3)に示すように、単結晶シ
リコン薄膜6a,6b表面に、酸化シリコンからなるゲ
ート絶縁膜13を形成し、このゲート絶縁膜13を介し
て各単結晶シリコン薄膜6a,6b上にゲート電極14
a,14bを形成する。これらのゲート電極14a,1
4bのうち、P−TFT側のゲート電極14aはN−T
FTのソース/ドレイン拡散層に接続され、N−TFT
側のゲート電極14bは有機ELディスプレイの走査線
S(図4のみに図示)に接続されるように形成される。
また、このようなゲート電極14a,14bは、例え
ば、ポリシリコン上にタングステンシリサイドを積層し
てなるポリサイド構造に形成する。
【0018】次いで、図2(4)に示すように、N−T
FTを高耐圧にするためのn-領域形成用のn型不純物
15を、イオン注入によってN−TFT側の単結晶シリ
コン薄膜6bに導入する。この際、図中破線で示すよう
に、P−TFT側の単結晶シリコン薄膜6aをマスクパ
ターン16で覆っておいても良い。
【0019】その後、図2(5)に示すように、リソグ
ラフィー法によって、P−TFT側の単結晶シリコン薄
膜6aと、N−TFT側の単結晶シリコン薄膜6bにお
けるゲート電極14bの側周とを覆う形状のマスクパタ
ーン17を形成する。そして、このマスクパターン17
上からのイオン注入によって、N−TFT側の単結晶シ
リコン薄膜6bにソース/ドレイン拡散層を形成するた
めのn型不純物18を導入する。イオン注入終了後に、
マスクパターン17を除去する。
【0020】次に、図3(1)に示すように、リソグラ
フィー法によって、N−TFT側の単結晶シリコン薄膜
6bを覆う形状のマスクパターン20を形成する。そし
て、このマスクパターン20上からのイオン注入によっ
て、P−TFT側の単結晶シリコン薄膜6aにソース/
ドレイン拡散層を形成するためのp型不純物21を導入
する。イオン注入終了後に、マスクパターン20を除去
する。
【0021】以上の後、例えば1000℃,10分間の
アニール処理を行うか、または浅い接合を形成するため
に1000℃,10秒〜30秒間のRTA(Rapid Therm
al Annealing)処理を行う。
【0022】これによって、図3(2)に示すように、
単結晶シリコン薄膜6a,6bに導入した各不純物を活
性化させ、P−TFT側の単結晶シリコン薄膜6aにソ
ース/ドレイン拡散層22aを形成し、N−TFT側の
単結晶シリコン薄膜6bにソース/ドレイン拡散層22
bと共にn-領域(いわゆるLDD:Lightly Doped Dra
in)22b’を形成する。そして、基板4上に、単結晶
シリコン薄膜6a,6bを用いてなるP−TFT30a
とN−TFT30bとを得る。
【0023】次に、図3(3)に示すように、P−TF
T30a及びN−TFT30bを覆う状態で、基板4上
に第1層間絶縁膜31を形成し、この第1層間絶縁膜3
1に対してP−TFT30a及びN−TFT30bの各
ソース/ドレイン拡散層22a,22bに達する接続孔
32を開口させる。尚、図面においては、P−TFT3
0aのソース/ドレイン拡散層22aに達する接続孔3
2のみを図示した。
【0024】その後、これらの接続孔32を介して各ソ
ース/ドレイン拡散層22a,22bに接続された配線
(例えば、チタンとアルミニウムとの2層構造からな
る)33を、第1層間絶縁膜31上に形成する。これら
の配線33によって、P−TFT30aのソース/ドレ
イン拡散層22a及びN−TFT30bのソース/ドレ
イン拡散層22bを、有機ELディスプレイのデータ線
C(図4参照)に接続させる。その後、この配線33を
覆う状態で、第1層間絶縁膜31上に第2層間絶縁膜3
4を表面平坦に形成する。
【0025】次いで、図3(4)に示すように、第2層
間絶縁膜34に対して、配線32に達する接続孔35を
形成し、この接続孔35及び配線32を介してP−TF
T30aのソース/ドレイン拡散層22aに接続された
下部電極36を第2層間絶縁膜34上に形成する。この
下部電極36は、例えば有機EL素子のアノード電極と
して用いられ、アルミニウムを用いて構成される。
【0026】その後、この下部電極36の周縁を覆う形
状の絶縁膜37を、第2層間絶縁膜34上に形成し、次
いで、下部電極36の露出面上を覆う形状の有機EL層
38を形成する。この有機EL層38は、下部電極36
がアノード電極として用いられる場合には、例えばアノ
ード電極側から順に正孔輸送層、発光層、電子輸送層等
を積層してなることとする。
【0027】次に、有機EL層38が形成された基板4
の上方の全面に、上部電極39を形成する。この上部電
極39は、例えば有機EL素子のカソード電極として用
いられ、ITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電
性材料を用いて構成される。
【0028】これによって、第2層間絶縁膜34上に、
下部電極36、有機EL層38及び上部電極39からな
る有機EL素子40を形成する。
【0029】以上のようにして、基板4上に、P−TF
T30a及びN−TFT30bとこれらに接続された有
機EL素子40とを形成してなる有機ELディスプレイ
を得る。この有機ELディスプレイは、基板4と反対側
の有機EL素子40側から発光光が取り出される上面発
光型になる。また、このように構成された有機ELディ
スプレイは、図4の等価回路図に示すようにアレイ化さ
れることで画素出しが可能になる。
【0030】このようにして形成された有機ELディス
プレイのP−TFT30a及びN−TFT30bは、単
結晶シリコン薄膜6a,6bにソース/ドレイン拡散層
22a,22bを設けてなるものとなる。このため、画
素間において各TFT30a,30bのしきい値電圧
(Vth)やドレイン電流(Ids)が、ポリシリコンやア
モルファスシリコンにソース/ドレイン拡散層を設けて
なるTFTよりも均一化される。したがって、このTF
T30a,30bに接続された有機EL素子40の発光
強度、すなわち各画素の輝度が安定化する。
【0031】この結果、TFT30a,30bによる有
機EL素子40の安定した電流駆動を行うことが可能
で、階調の乱れ等の画素劣化が抑えられ、画質に優れた
アクティブマトリックス型の有機ELディスプレイを得
ることが可能になる。
【0032】上述の実施形態においては、TFT30
a,30bを構成する単結晶シリコン薄膜6a,6bの
形成方法として、SOI技術のうちのUNIBOND法
を適用した場合を説明した。しかし、単結晶シリコン薄
膜6a,6bの形成方法は、これに限定されるものでは
なく、図5に示すようなSOI技術のうちのELTRA
N法を適用しても良い。
【0033】この場合、先ず、図5(1)に示すよう
に、シリコンからなるウェハ101を用意し、陽極化成
によってこのウェハ101の一主面上に多孔質層102
を形成する。次に、図5(2)に示すように、この多孔
質層102上に単結晶シリコン膜103をエピタキシャ
ル成長させ、次いで、単結晶シリコン膜103の表面に
熱酸化層104を成長させる。
【0034】次に、図5(3)に示すように、室温にて
ウェハ101の一主面上(熱酸化膜104側)に基板1
05を貼り合わせ、ファンデルワールス結合の後、加熱
し、脱水縮合反応によりはり合わせ面を強固に結合させ
る。ここで、基板105は、シリコン基板、ガラス基
板、または石英基板等の中から適宜選択された基板であ
ることとする。
【0035】次いで、図5(4)に示すように、ウェハ
(101)を研削することによって、基板105上に多
孔質層102を全面に露出させる。その後、図5(5)
に示すように、超高選択性化学エッチングによって多孔
質層(102)を溶解させ、基板105上の全面に単結
晶シリコン薄膜103を露出させる。以上の後、水素雰
囲気中での熱処理によって、単結晶シリコン薄膜103
のエッチング表面の荒れを原子的に平坦化する。これに
よって、基板105上に熱酸化膜104(すなわち絶縁
膜:Insulator)を介して単結晶シリコン薄膜103が
設けられたSOI基板106が得られる。
【0036】また、この様にして得られたSOI基板1
06上へのTFT及び有機EL素子の形成は、図2及び
図3を用いて説明したと同様に行う。この際、基板10
5を基板4に対応させ、熱酸化膜104を酸化膜2に対
応させ、単結晶シリコン薄膜103を単結晶シリコン薄
膜6に対応させることとする。
【0037】また、上述のUNIBOND法やELTR
AN法に代表されるようなはり合わせ法の他にも、単結
晶シリコン薄膜を得る方法としてSIMOX法(酸素イ
オン注入法)を適用しても良い。
【0038】この場合、例えば先ず、図6(1)に示す
ように、単結晶シリコンからなるウェハ201を用意
し、このウェハ201の一主面側の所定深さに酸素イオ
ン202を注入する。次に、図6(2)に示すように、
高温アニール処理を行うことによって、ウェハ201に
おける酸素イオン202の注入深さ領域に埋め込み酸化
層202を形成すると共に、酸素イオン202の注入に
よって破壊されたウェハ201表面層のシリコンを再結
晶化させて単結晶シリコン薄膜204を得る。またこの
際、ウェハ201の最表面が酸化されて酸化膜205が
形成される。
【0039】その後さらに、高温での熱酸化処理を行う
ことによって、図6(3)に示すように、埋め込み酸化
膜203を成長させる。また、これによってウェハ20
1表面の酸化膜205も成長する。以上の後、図6
(4)に示すように、ウェハ201表面の酸化膜205
をエッチング除去し、これによって、ウェハ201の表
面層に、埋め込み酸化膜203(すなわち絶縁膜:Insu
lator)を介して単結晶シリコン薄膜204が設けられ
たSOI基板206が得られる。
【0040】また、この様にして得られたSOI基板2
06上へのTFT及び有機EL素子の形成は、図2及び
図3を用いて説明したと同様に行う。この際、ウェハ2
01を基板4に対応させ、埋め込み酸化膜203を酸化
膜2に対応させ、単結晶シリコン薄膜204を単結晶シ
リコン薄膜6に対応させることとする。
【0041】また、上述したような各種のSOI技術の
他にも、単結晶シリコン薄膜を得る方法としてSOS(S
ilicon on Insulator)技術を適用しても良い。SOS
技術を適用する場合には、サファイア基板上に単結晶シ
リコン薄膜をエピタキシャル成長させるため、有機EL
ディスプレイの大型化を図ることができる。
【0042】尚、上記実施の形態においては、有機EL
素子40側から発光光を取り出す、いわゆる上面発光型
の有機ELディスプレイ及びその製造方法を例に採っ
た。しかし、本発明は、基板4側から発光光を取り出
す、いわゆる透過型の有機ELディスプレイ及びその製
造方法にも適用可能である。この場合、基板4として
は、ガラス基板、石英基板、またはサファイア基板等の
透明な基板を用い、有機EL素子40を構成する下部電
極36として透明導電性材料を用いることとする。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機EL
ディスプレイ及びその製造方法によれば、単結晶シリコ
ン薄膜にソース/ドレイン拡散層を設けてなる薄膜トラ
ンジスタを各画素に設けたことで、各画素間において各
薄膜トランジスタのしきい値電圧やドレイン電流が均一
化される。したがって、この薄膜トランジスタに接続さ
れた有機EL素子の発光強度、すなわち各画素の輝度の
安定化を図ることが可能になり、階調の乱れなどの画素
劣化が抑えられ、画質に優れた有機ELディスプレイを
得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機ELディスプレイの製造に適用する単結晶
シリコン薄膜の形成方法の一例を示す断面工程図(その
1)である。
【図2】有機ELディスプレイの製造方法を示す断面工
程図(その2)である。
【図3】有機ELディスプレイの製造方法を示す断面工
程図(その3)である。
【図4】アクティブマトリックス方の有機ELディスプ
レイにおける1画素分の等価回路図である。
【図5】有機ELディスプレイの製造に適用する単結晶
シリコン薄膜の形成方法の他の一例を示す断面工程図で
ある。
【図6】有機ELディスプレイの製造に適用する単結晶
シリコン薄膜の形成方法のさらに他の一例を示す断面工
程図である。
【符号の説明】
4…基板、6,6a,6b…単結晶シリコン薄膜、22
a,22b…ソース/ドレイン拡散層、30a…P−T
FT(薄膜トランジスタ)、30b…N−TFT、31
…第1層間絶縁膜、34…第2層間絶縁膜、32,35
…接続孔、40…有機EL素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に配列形成された各有機エレクト
    ロルミネッセンス素子に薄膜トランジスタを接続させて
    なる有機エレクトロルミネッセンスディスプレイにおい
    て、 前記薄膜トランジスタは、単結晶シリコン薄膜にソース
    /ドレイン拡散層を設けてなることを特徴とする有機エ
    レクトロルミネッセンスディスプレイ。
  2. 【請求項2】 基板上に配列形成された各有機エレクト
    ロルミネッセンス素子に薄膜トランジスタを接続させて
    なる有機エレクトロルミネッセンスディスプレイの製造
    方法であって、 単結晶シリコン薄膜にソース/ドレイン拡散層を設けて
    なる薄膜トランジスタを基板上に配列形成する工程と、 前記薄膜トランジスタを覆う状態で前記基板上に絶縁膜
    を形成する工程と、 前記絶縁膜に形成した接続孔を介して前記各薄膜トラン
    ジスタに接続された有機エレクトロルミネッセンス素子
    を当該絶縁膜上に配列形成する工程とを行うことを特徴
    とする有機エレクトロルミネッセンスディスプレイの製
    造方法。
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