JP2001193299A - パレット落下防止装置及びアクチュエータ - Google Patents

パレット落下防止装置及びアクチュエータ

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JP2001193299A
JP2001193299A JP2000000817A JP2000000817A JP2001193299A JP 2001193299 A JP2001193299 A JP 2001193299A JP 2000000817 A JP2000000817 A JP 2000000817A JP 2000000817 A JP2000000817 A JP 2000000817A JP 2001193299 A JP2001193299 A JP 2001193299A
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JP2000000817A
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English (en)
Inventor
Koji Kurita
浩二 栗田
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Kokusai Dengyo Co Ltd
Original Assignee
Kokusai Dengyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット落下防止装置の動作時における騒音
を低減すること、及び騒音の低減に好適なアクチュエー
タを提供すること。 【解決手段】 シャフト27に揺動自在に軸支されたレ
バー28の両側に、いずれもねじりコイルばねの形状を
有し、レバー28を互いに逆方向に付勢する戻しばね3
2及び駆動ばね33が取り付けられている。駆動ばね3
3は、形状記憶合金からなり、非加熱時には、その付勢
力が戻しばね32の付勢力とレバー28の自重との合成
力より十分に小さく、加熱時には、記憶形状に戻ろうと
して上記合成力より十分に大きな駆動力を発生する。瞬
時に大きな駆動力を発生させる電磁ソレノイドとは異な
り、付勢力のバランスを変化させてレバー28を駆動す
るため、レバー28の動きが緩やかであり、レバー28
がストッパー30,31に衝突する際の衝撃,騒音が小
さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車が載置され
るパレットを昇降させる立体駐車機に取り付けられ、該
パレットの落下を防止するパレット落下防止装置、及び
該パレット落下防止装置の構成に好適なアクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の駐車スペースを確保
するために、自動車を載置するパレットを、モータに駆
動されたチェーンによって昇降させる立体駐車機が実用
化されている。このような立体駐車機においては、パレ
ットを上昇させた位置に保持する場合、通常、チェーン
によりパレットを保持しているが、万が一、このチェー
ンが切れた場合にでもパレットが落下しないようにする
ため、パレット落下防止装置が装着されている。
【0003】そして、この種のパレット落下防止装置
は、パレットの昇降経路に出し入れ可能なレバーを備え
ており、レバーをパレットの昇降経路に突出させること
でパレットを支えると共に、レバーをパレットの昇降経
路から退避させることでパレットの昇降の妨げにならな
いようにしている。
【0004】このようなレバーを突出/退避させるため
の駆動機構として、一端(以下「揺動端」という)が揺
動自在となるよう軸支されたレバーを有し、該レバーに
ロッドを介して電磁ソレノイドの可動鉄心を連結し、電
磁ソレノイドを通電して可動鉄心を吸引することにより
レバーを駆動するものや、電磁ソレノイドの可動鉄心
を、そのままレバーとして使用するもの等が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可動鉄心と
レバーとが連結されている前者の場合には、通常、電磁
ソレノイドの通電により、レバーをパレットの昇降経路
から退避した退避位置に移動させ、通電の遮断により、
レバーを、その自重によって退避位置からパレットの昇
降経路に突出した設定位置に移動させている。そして、
レバーが、設定位置や退避位置を越えて移動してしまう
ことを防止するために、レバーに当接してレバーの位置
決めをする保持部材が設けられている。
【0006】一方、可動鉄心をそのままレバーとして使
用する後者の場合には、可動鉄心を設定位置及び退避位
置に確実に静止させる必要があるため、通常、電磁ソレ
ノイドの筐体の一部をストッパとして、このストッパに
可動鉄心の一部を衝突させることにより可動鉄心(レバ
ー)の位置決めを行っている。
【0007】つまり、いずれの場合も、保持部材や筐体
にレバー(可動鉄心)を衝突させることにより、レバー
の移動を停止させているため、これらの衝突によって大
きな騒音が発生するという問題があった。本発明は、上
記問題点を解決するために、パレット落下防止装置の動
作時における騒音を低減すること、及び騒音の低減に好
適なアクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、自動車を載置する
パレットの昇降経路に突出した設定位置、及び該昇降経
路から退避した退避位置の間を移動可能に設けられたレ
バーと、該レバーを、前記設定位置及び退避位置のいず
れかに位置するよう駆動する駆動手段とを備え、自動車
が載置されるパレットを昇降する昇降装置を備えた立体
駐車機に取り付けられ、前記設定位置に移動させた前記
レバーにより、前記パレットの落下を防止するパレット
落下防止装置において、前記駆動手段は、前記レバーを
前記設定位置に向けて付勢する第1付勢手段と、前記レ
バーを前記退避位置に向けて付勢する第2付勢手段とを
有し、該第1及び第2付勢手段の少なくともいずれか一
方が、通常時には他方の付勢力により変形し、加熱時に
は他方の付勢力に抗して記憶形状に戻る形状記憶合金ば
ねからなり、該形状記憶合金ばねの加熱状態に応じて、
前記レバーの位置が切り替わることを特徴とする。
【0009】このように構成された本発明のパレット落
下防止装置では、例えば第2付勢手段のみが形状記憶合
金ばねからなる場合、通常時には、第1付勢手段が第2
付勢手段より付勢力が大きく、第1付勢手段の付勢力に
よって第2付勢手段が変形することにより、レバーは設
定位置に移動し、第2付勢手段の加熱時には、第2付勢
手段が記憶形状に戻ろうとして、第1付勢手段より付勢
力が増大することにより、レバーは退避位置に移動す
る。これは、第1付勢手段のみが形状記憶合金ばねから
なる場合も、上記説明において、第1付勢手段と第2付
勢手段、設定位置と退避位置が入れ替わるだけで、全く
同様である。
【0010】また、第1及び第2付勢手段のいずれもが
形状記憶合金ばねからなる場合には、いずれかを択一的
に加熱することにより、第1付勢手段の加熱時には、第
1付勢手段が第2付勢手段より付勢力が増大してレバー
が設定位置に移動し、一方、第2付勢手段の加熱時に
は、第2付勢手段が第1付勢手段より付勢力が増大して
レバーが退避位置に移動する。
【0011】従って、本発明のパレット落下防止装置に
よれば、電磁ソレノイドのように電磁的に瞬時に発生す
る強力な吸引力によってレバー(可動鉄心)が急激に移
動するのではなく、形状記憶合金ばねの温度変化に従っ
た第1及び第2付勢手段の付勢力のバランス状態の変化
に応じて、レバーが緩やかに移動するため、レバーを位
置決めするためのストッパへの衝突時の衝撃を小さく抑
えることができ、ひいてはその衝突時に発生する騒音を
小さくすることができる。
【0012】また、形状記憶合金ばねからなる第1及び
第2付勢手段は、それ自体が錆びないだけでなく、電磁
力を使用しないため、他の構成部品も磁性材料からなる
部品を用いる必要がなく、当該装置の全ての部品をSU
S(ステンレス)等の錆びない材料を使用して構成で
き、装置の耐久性を向上させることができる。
【0013】更に、錆びない材料を使用して装置を構成
することにより、筐体を密閉構造とする必要がなくなる
ため、装置を軽量化できると共に、水分が溜まる部分を
確実になくすことができるため、漏電や腐蝕への耐性を
向上させることができる。また更に、形状記憶合金ばね
からなる第1及び第2付勢手段は、電磁ソレノイドと比
較して構造が簡単であり、部品点数が少ないため、故障
が発生する可能性が低く、しかも、電磁ソレノイドのよ
うに磁気によって砂鉄等を吸着して動作不良を引き起こ
すことがないため、装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【0014】次に、請求項2記載の発明は、予め設定さ
れた第1の位置及び第2の位置の間を移動自在に設けら
れた可動部材と、該可動部材が前記第1の位置或いは第
2の位置のいずれかに位置するよう該可動部材を駆動す
る駆動手段とを備えたアクチュエータにおいて、前記駆
動手段は、前記可動部材を前記第1の位置に向けて付勢
する第1付勢手段と、前記可動部材を前記第2の位置に
向けて付勢する第2付勢手段とを有し、該第1及び第2
付勢手段の少なくともいずれか一方が、通常時には他方
の付勢力により変形し、加熱時には他方の付勢力に抗し
て記憶形状に戻る形状記憶合金ばねからなり、該形状記
憶合金ばねの加熱状態に応じて、前記可動部材の位置が
切り替わることを特徴とする。
【0015】このように構成された本発明のアクチュエ
ータの作用,効果は、上述の請求項1についての説明に
おいて、パレット落下防止装置をアクチュエータに、レ
バーを可動部材に、設定位置を第1の位置に、退避位置
を第2の位置に、置き換えるだけで、全く同様である。
【0016】なお、本発明のアクチュエータを用いてパ
レット落下防止装置を構成する際には、レバーに可動部
材を連結して間接的にレバーを駆動するように構成して
もよいし、可動部材をそのままレバーとして用いるよう
に構成してもよい。もちろん、本発明のアクチュエータ
は、パレット落下防止装置に限らず、何等かの物体を2
位置間で移動させる装置であれば、どのようなものに適
用してもよい。これは、以下で説明する請求項3〜6記
載のアクチュエータでも同様である。
【0017】ところで、可動部材の一端が揺動自在に軸
支されている場合には、例えば、請求項3記載のよう
に、第1及び第2付勢手段として、いずれも可動部材の
支持軸に取り付けられ、可動部材の動作に応じて支持軸
の回りに互いに逆方向のねじり荷重を受けるネジリコイ
ルバネを用いることができる。
【0018】この場合、第1及び第2付勢手段は、支持
軸の回りに取り付けられ、取付用の特別なスペースを必
要としないため、アクチュエータを小型に構成すること
ができる。また、可動部材が、第1の位置および第2の
位置の間を直線的に移動するよう形成されている場合に
は、例えば、請求項4記載のように、第1及び第2付勢
手段として、いずれもコイル状に形成されコイル中心線
方向に沿って一方が圧縮荷重、他方が引張荷重を受ける
コイルバネを用い、しかも、一方を他方の中空部内に配
置するように構成してもよい。
【0019】この場合、第1及び第2付勢手段の取付用
スペースが有効利用されるため、アクチュエータを小型
に構成することができる。次に、請求項5記載の発明
は、請求項2記載のアクチュエータにおいて、前記可動
部材は、前記第1の位置および前記第2の位置の間を直
線的に移動し、且つ移動方向とは直交する周方向に突出
した磁性体からなる鍔部を有すると共に、前記第1及び
第2付勢手段は、いずれも形状記憶合金ばねからなり、
いずれか一方を加熱することで前記可動部材の位置が切
り替わるよう形成され、更に、前記可動部材が前記第1
の位置にある時に、前記鍔部の外周面に対向して、該鍔
部を磁力により吸引保持する第1保持手段と、前記可動
部材が前記第2の位置にある時に、前記鍔部の外周面に
対向して、該鍔部を磁力により吸引保持する第2保持手
段とを備えることを特徴とする。
【0020】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載のアクチュエータにおいて、前記可動部材は、前記設
定位置および前記退避位置の間を直線的に移動し、且つ
移動方向とは直交する周方向に突出した磁性体からなる
一対の鍔部を有すると共に、前記第1及び第2付勢手段
は、いずれも形状記憶合金ばねからなり、いずれか一方
を加熱することで前記可動部材の位置が切り替わるよう
形成され、更に、前記可動部材が第1の位置にある時
に、一方の鍔部の外周面に対向し、前記可動部材が第2
の位置にある時に、他方の鍔部の外周面に対向して、各
鍔部を磁力により吸引保持する保持手段を備えることを
特徴とする。
【0021】これら請求項5又は6記載のアクチュエー
タでは、可動部材を筐体などに衝突させることなく、第
1及び第2保持手段,又は保持手段の磁力にて鍔部を吸
引することにより非接触の状態で、第1或いは第2の位
置に可動部材を保持することになるため、アクチュエー
タの作動時の騒音をより一層低減することができる。
【0022】また、請求項5又は6記載のアクチュエー
タでは、第1及び第2保持手段,又は保持部材が可動部
材の位置を保持するため、第1或いは第2の位置に可動
部材を移動させた後は、その位置を保持するために第1
或いは第2付勢手段への加熱を継続する必要がないた
め、消費エネルギーを低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。 [第1実施形態]図1(a)は、本実施形態のパレット
落下防止装置が適用された立体駐車機の概略構成を表す
側面図、図1(b)はそのA−A断面図である。
【0024】図1に示すように、立体駐車機2は、上下
2段に自動車を駐車可能に構成されたものであり、上段
に駐車する自動車を載置するためのパレット4と、パレ
ット4を昇降して上段位置或は下段位置に保持する昇降
機構6と、昇降機構6を駆動するモータ8と、昇降機構
6及びモータ8等の動作を制御する制御装置10とによ
り構成されている。
【0025】このうち、昇降機構6は、パレット4の長
手方向に沿った両側部に夫々2本ずつ立設された合計4
本の支柱Pと、パレット4の長手方向に沿った各側部毎
に設けられた各2本の支柱Pに夫々固定される2本の桁
Kとを備えている。そして、各支柱Pの上部には、スプ
ロケット12が設けられており、各スプロケット12に
は、パレット4を昇降させるチェーン14が掛け止めら
れている。なお、各スプロケット12は、パレット4の
長手方向の両端部に位置するもの毎に、夫々共通の駆動
軸16,17に取り付けられており、一方の駆動軸16
は、モータ8により直接回転駆動され、他方の駆動軸1
7は、各駆動軸16,17に取り付けられた駆動力伝達
用のスプロケット13及びチェーン15を介して回転駆
動される。
【0026】また、各桁Kの下部には、本実施例のパレ
ット落下防止装置20が夫々2個ずつ固定されている。
ここで、図2は、パレット落下防止装置20の外観を表
す斜視図である。図2に示すように、パレット落下防止
装置20は、当該装置20を桁Kへ固定するためのネジ
孔22aが形成された取付板22と、取付板22から垂
設され、前壁24a及び両側壁24b,24cを構成す
る断面コの字形の筐体24とを備えており、これら取付
板22と筐体24とは、溶接により一体化されている。
【0027】筐体24には、後部の開口部を覆って後壁
を構成するカバー25がネジ止めされ、また筐体24の
側壁24bには、ケーブル取出口が設けられており、電
源供給及び検出信号取出に用いるケーブルCが配線され
ている。また、筐体24の前壁24aには、レバー28
を出し入れするための開口部26が形成されている。
【0028】次に、図3は、パレット落下防止装置20
の内部構成及び動作を説明するためのものであり、
(a)は正面図、(b)(c)は側面から筐体の内部を
透視した説明図であり、特に(b)はレバーを筐体から
突出させた状態、(c)はレバーを筐体内に収納した状
態を表している。
【0029】図3(a)〜(c)に示すように、筐体2
4の内部には、筐体24の下部に配置され、両側壁24
b,24cによって支持されたシャフト27と、シャフ
ト27に回動自在に取り付けられたレバー28と、側壁
24bに固定され、レバー28が完全に筐体内に収納さ
れる位置にてレバー28と接触し、レバー28の移動を
検出するマイクロスイッチ29とが設けられている。
【0030】そして、筐体前壁24aの開口部26下部
には、開口部26から突出する方向にレバー28を動作
させた時、レバー28に当接してレバー28を設定位置
に保持する第1のストッパーゴム30が設けられてい
る。また、レバー28の後方(後壁側)には、筐体24
内へ退避する方向にレバー28を動作させた時、レバー
28が退避位置を越えて移動することのないよう、レバ
ー28に当接して、その動きを制限する第2のストッパ
ーゴム31が設けられている。なお、第1及び第2のス
トッパーゴム30,31は、いずれも円筒状に形成され
ており、その周囲側面には、周方向に沿って連続的に多
数形成された断面三角形状の溝により、蛇腹状の凹凸が
設けられている。
【0031】また、シャフト27には、レバー28を挟
んだ両側に、戻しばね32及び駆動ばね33が取り付け
られている。これら戻しばね32及び駆動ばね33は、
いずれも、シャフト27が挿通されたコイル部と、該コ
イル部分の両端から延設された一対の腕部とを有する周
知のねじりコイルばねからなる。
【0032】そして、戻しばね32では、レバー28を
設定位置に向けて付勢する付勢力が生じ、駆動ばね33
では、レバー28を退避位置に向けて付勢する付勢力が
生じるように、両ばね32,33の各腕部は、それぞ
れ、一方がレバー28の側壁から突設されシャフト27
より上部に位置する固定軸34と係合し、他方が側壁2
4b,24c間に固定されシャフト27より下部に位置
する固定軸35と係合するように取り付けられている。
つまり、戻しばね32が第1付勢手段、駆動ばね33が
第2付勢手段に相当する。
【0033】また、駆動ばね33は、形状記憶合金から
なり、レバー28を退避位置まで移動させた時の状態を
記憶形状として作成されおり、加熱して記憶形状に戻し
た時には、戻しばね32の付勢力及びレバー28の自重
に抗して、レバー28を設定位置から退避位置まで移動
させるだけの付勢力を発生させるように構成されてい
る。
【0034】このように構成されたパレット落下防止装
置20では、通常時(駆動ばね33の非加熱時)には、
戻しばね32の付勢力とレバー28の自重とによる設定
位置に移動しようとする合成力が、駆動ばね33の付勢
力による退避位置に移動しようとする力より大きいた
め、レバー28は、図3(b)に示すように、第1のス
トッパーゴム30に当接した設定位置に保持されること
により、レバー28の揺動端が筐体の開口部26から外
部に突出した状態となる。
【0035】このように、レバー28が設定位置にある
時に、図示しない加熱装置によって駆動ばね33を変態
開始温度まで加熱すると、駆動ばね33が記憶形状に戻
ろうとすることにより、レバー28を退避位置に向けて
移動させようとする付勢力が増大する。そして、この付
勢力が、戻しばね32の付勢力とレバー28の自重とに
よる設定位置に止まろうとする合成力より大きくなる
と、レバー28は、シャフト27を回転軸として回動
し、図3(c)に示すように、第2のストッパーゴム3
0に当接する退避位置まで移動する。これにより、レバ
ー28は、その全体が筐体24内に収納された状態とな
り、駆動ばね33が加熱されている間、その状態が保持
される。
【0036】なお、加熱装置は、駆動ばね33を変態開
始温度以上に加熱できるものであればどのようなもので
もよく、例えば、駆動ばね33に直接電流を流すことに
より発熱させてもよいし、電磁誘導によって生じる渦電
流によりジュール熱を発生させたり、光や赤外線を照射
したり、シャフト27内或いは駆動ばね33の周囲にヒ
ータや通電により高温を発生するペルチェ素子を設けた
り、高温の液体や気体を利用して加熱してもよい。これ
は、後で示す他の実施形態でも同様である。
【0037】また、レバー28が退避位置にある時に、
駆動ばね33の加熱を止めると、温度の低下と共に、駆
動ばね33が記憶形状を保持しようとする力、ひいては
退避位置に向けて付勢する付勢力が低下し、この付勢力
が、戻しばね32の付勢力とレバー28の自重とによる
レバー28を設定位置に向けて移動させようとする合成
力より低下すると、レバー28は、設定位置に向けて回
動し、図3(b)に示すように、第1のストッパーゴム
30に当接した設定位置にて保持されることにより、再
び、レバー28の揺動端が開口部26から外部に突出し
た状態となる。
【0038】なお、駆動ばね33の加熱を止めた後、レ
バー28が設定位置に戻るまでの応答性を向上させるた
めに、駆動ばね33を強制的に冷却する冷却装置を設け
てもよい。この冷却装置としては、例えば、通電により
低温を発生するペルチェ素子や冷却ファン等を用いるこ
とができ、また、低温の液体や気体を利用してもよい。
これは、加熱装置と同様に、後で示す他の実施形態でも
同様である。
【0039】つまり、パレット4の昇降時には、駆動ば
ね33を加熱して、レバー28を退避位置に移動させる
ことにより、レバー28がパレット4の昇降を妨げるこ
とがないようにし、また、パレット4を上段位置に保持
する時には、駆動ばね33の加熱を止めて、レバー28
を設定位置に戻すことにより、万が一、パレット4を支
持するチェーン14が切れても、レバー28によりパレ
ット4を支持できるようにして、パレット4の落下を防
止しているのである。
【0040】以上、説明したように、本実施形態のパレ
ット落下防止装置20においては、レバー28の駆動装
置として、電磁ソレノイドを用いることなく、レバー2
8を設定位置に向けて付勢する戻しばね32と、記憶形
状に戻る時に戻しばね32の付勢力とレバー28の自重
との合成力に抗して、レバー28を退避位置に向けて移
動させる付勢力を発生する形状記憶合金からなる駆動ば
ね33を用いている。
【0041】このため、駆動装置(戻しばね32,駆動
ばね33)自体が、その動作時に騒音を発生しないだけ
でなく、駆動ばね33の温度変化に従って駆動ばね33
による付勢力(即ちレバー28を退避位置に向けて移動
させようとする付勢力)が徐々に変化し、駆動装置全体
としてみると、レバー28をいずれかの方向に移動させ
る付勢力は徐々に増大又は減少するため、レバー28の
移動が緩やかになり、ひいては、レバー28が第1及び
第2のストッパーゴム30,31に衝突する際の衝撃が
小さくなる。
【0042】その結果、本実施形態のパレット落下防止
装置20によれば、レバー28の移動時に発生する騒音
を大幅に低減することができる。なお、本実施形態で
は、第1及び第2付勢手段としての戻しばね32及び駆
動ばね33を、いずれもねじりばねにより構成したが、
例えば、図4(a)〜(c)に示すように、このねじり
ばねからなる駆動ばね33の代わりに、一端が筐体の上
部に溶接された取付板22に固定され、他端が、固定軸
34と係合し、湾曲した形状に形成された板ばねからな
る駆動ばね36を用いてもよい。この場合、形状記憶合
金からなる駆動ばね36の記憶形状として、図4(c)
に示すように、全体の湾曲が少なくなる形状にしておけ
ばよい。このような板ばねからなる駆動ばね36を用い
ても、上述のねじりばね33を用いた場合と全く同様の
作用,効果を得ることができる。 [第2実施形態]次に、第2実施形態のパレット落下防
止装置40について説明する。
【0043】図5は、本実施形態のパレット落下防止装
置40の外観を表す斜視図であり、図6(a)は、その
正面図、図6(c)は、動作を表す説明図である。本実
施形態のパレット落下防止装置40は、第1実施形態の
パレット落下防止装置20と同様に、桁K(図1参照)
の下部に取り付けて使用するものであり、図5及び図6
に示すように、当該装置40を桁Kへ固定するためのネ
ジ孔42aが形成された取付板42と、シャフト47を
支持するために、取付板42から垂設された一対の側壁
44a,44bとを備えており、これら取付板42と側
壁44a,44bとは、溶接により一体化されている。
【0044】両側壁44a,44bによって支持された
シャフト47には、フック状に形成されたレバー48が
回動自在に釣支されている。以下、図6(b)中におい
て、矢印にて示した方向、即ち、レバー48の下端部が
突出している方向を前方という。
【0045】また、シャフト47の上部後方には、レバ
ー48の下端を前方に移動させた時に、図6(b)に実
線にて示す設定位置を越えてレバー28が移動すること
のないよう、レバー48に当接して、レバー48の動き
を制限するためのストッパー軸43が設けられており、
このストッパー軸43は、両側壁44a,44b間に固
定されている。
【0046】また、シャフト47には、レバー48を挟
んだ両側に、第1実施形態と同様のねじりコイルばねか
らなる第1付勢手段としての戻しばね32及び第2付勢
手段としての駆動ばね33が取り付けられている。そし
て、戻しばね32では、レバー48を設定位置に向けて
前方に付勢する付勢力が生じるように、戻しばね32の
一対の腕部は、一方が上述のストッパー軸43と係合
し、他方がレバー48の側壁から突設されシャフト47
より下部に位置する固定軸45と係合するように取り付
けられている。また、駆動ばね33では、レバー48
を、図6(b)中に2点鎖線にて示す退避位置に向け、
後方に付勢する付勢力が生じるように、駆動ばね32の
一対の腕部は、一方がシャフト47の上部前方に設けら
れた固定軸46と係合し、他方が前述のレバー48の側
壁から突設された固定軸45と係合するように取り付け
られている。
【0047】また、駆動ばね33は、形状記憶合金から
なり、レバー48を退避位置に移動させた時の状態を記
憶形状として作成されおり、加熱して記憶形状に戻した
時には、戻しばね32の付勢力に抗して、レバー48を
設定位置から退避位置まで移動させるだけの付勢力を発
生させるように構成されている。
【0048】このように構成されたパレット落下防止装
置40では、通常時(駆動ばね33の非加熱時)には、
戻しばね32の付勢力が、駆動ばね33の付勢力とレバ
ー48の自重とによる設定位置から後方に移動しようと
する合成力より大きくなるように設定されているため、
レバー48は、図6(b)の実線及び点線にて示すよう
に、レバー48の下端を、パレット4の昇降経路に突出
させた設定位置に保持される。
【0049】このように、レバー48が設定位置にある
時に、図示しない加熱装置によって駆動ばね33を変態
開始温度まで加熱すると、駆動ばね33が記憶形状に戻
ろうとして、レバー48を退避位置にむけて移動させよ
うとする付勢力が増大し、この付勢力が、戻しばね32
の付勢力より大きくなると、レバー48は、図6(b)
の2点鎖線にて示すように、退避位置まで移動する。こ
れにより、レバー48は、その下端をパレット4の昇降
経路から退避させた状態となり、駆動ばね33が加熱さ
れている間、その状態が保持される。
【0050】また、レバー48が退避位置にある時に、
駆動ばね33の加熱を止めると、温度の低下と共に、駆
動ばね33の付勢力が低下し、この付勢力が、戻しばね
32の付勢力より低下すると、レバー48は、設定位置
に向けて回動し、ストッパー軸43に当接した設定位置
にて保持されることにより、再び、レバー48の下端
が、パレット4の昇降経路に突出した状態となる。
【0051】そして、本実施形態のパレット落下防止装
置40では、レバー48の下部に傾斜面が設けられてい
るため、レバー48が設定位置にある時に、パレット4
が上昇してレバー48下部の傾斜面に当接し、レバー4
8を押し上げると、レバー48は、戻しばね32の付勢
力に抗して後方に向けて回動する。このため、パレット
4は、レバー48と接触しながらレバー48を押しのけ
るようにして、レバー48が設けられた部分を通過す
る。その後、パレット4の通過によりパレット4とレバ
ー48との接触が解除されると、戻しばね43の付勢力
により、レバー48は設定位置に戻る。
【0052】一方、パレット4の降下時には、駆動ばね
33を加熱して、レバー48を退避位置に移動させるこ
とにより、レバー48がパレット4の下降を妨げること
がないようにし、パレット4を通過させた後、駆動ばね
33の加熱を止めて、レバー48を設定位置に戻すこと
により、万が一、パレット4を支持するチェーン14が
切れても、レバー48によりパレット4を支持できるよ
うにして、パレット4の落下を防止している。
【0053】以上説明したように、本実施形態のパレッ
ト落下防止装置40によれば、レバー48の駆動装置と
して、電磁ソレノイドを用いることなく、戻しばね32
及び駆動ばね33を用いているので、第1実施形態のパ
レット落下防止装置20と同様に、駆動装置自体がその
動作時に騒音を発生しないだけでなく、レバー48の移
動が緩やかになり、レバー48の移動時に発生する騒音
を大幅に低減することができる。
【0054】特に、本実施形態のパレット落下防止装置
40によれば、パレット4を下降させる時にのみ駆動ば
ね33への加熱を行えばよいため、消費エネルギーを低
減することもできる。 [第3実施形態]次に第3実施形態について説明する。
【0055】図7(a)は、本実施形態のパレット落下
防止装置50の外観を表す斜視図、(b)は、その取付
状態を表す説明図である。第1及び第2実施形態では、
桁Kの下部に取り付ける形態のパレット落下防止装置に
ついて説明したが、本実施形態では、図7(b)に示す
ように、パレット4の昇降経路に対向した桁Kの壁面に
取り付ける形態のものについて説明する。
【0056】図7に示すように、本実施形態のパレット
落下防止装置50は、ロッド51を挿通する挿通孔が形
成された軸受け部52a、及び桁Kに固定する際に使用
されるネジ孔52bを有する取付板52と、ロッド51
を駆動する駆動機構が収納されたケース部53とを備え
ている。また、取付板52の軸受け部52aに形成され
た挿通孔には、外側開口部側から、ロッド51をスムー
ズに摺動させるための樹脂製のリング54が嵌入されて
いる。
【0057】ここで図8は、パレット落下防止装置50
の内部構成を表す断面図及び破断図を含んだ説明図であ
り、(a)はロッド51を突出させた状態、(b)はロ
ッド51を収納した状態を示す。図8に示すように、ロ
ッド51は、ケース部53内に収納された側の端部に、
他の部分より大径に形成された鍔部51aが設けられて
いる。この鍔部51aとケース部53との間には、コイ
ルばねからなりロッド51を外部に突出させた設定位置
に向けて付勢する第1付勢手段としての戻しばね55が
設けられ、また、鍔部51aと取付板52との間には、
同じくコイルばねからなりロッド51を内部に収納した
退避位置に向けて付勢する第2付勢手段としての駆動ば
ね56が設けられている。
【0058】なお、駆動ばね56は、形状記憶合金から
なり、図8(b)に示すようにロッド51を退避位置に
移動させた時の伸張した状態を記憶形状として作成され
おり、加熱して記憶形状に戻した時には、戻しばね55
の付勢力に抗して、ロッド51を設定位置から退避位置
まで移動させるだけの付勢力を発生させるように構成さ
れている。
【0059】このように構成されたパレット落下防止装
置50では、通常時(駆動ばね56の非加熱時)には、
戻しばね55の付勢力が、駆動ばね56の付勢力より大
きくなるように設定されているため、ロッド51は、図
8(a)に示すように、外部に突出した設定位置まで移
動し、その状態が保持される。
【0060】このように、ロッド51が設定位置にある
時に、図示しない加熱装置によって駆動ばね56を変態
開始温度まで加熱すると、駆動ばね56が記憶形状に戻
ろうとすることにより、ロッド51を退避位置に向けて
移動させようとする付勢力が増大する。この付勢力が、
戻しばね55の付勢力より大きくなると、ロッド51
は、図8(b)に示すように、退避位置まで移動し、駆
動ばね56が加熱されている間、その状態が保持され
る。
【0061】また、ロッド51が退避位置にある時に、
駆動ばね56の加熱を止めると、温度の低下と共に、駆
動ばね56の付勢力が低下し、この付勢力が、戻しばね
55の付勢力より低下すると、ロッド51は、設定位置
に向けて移動し、再び設定位置にて保持される。
【0062】つまり、パレット4の昇降時には、駆動ば
ね56を加熱して、ロッド51を退避位置に移動させる
ことにより、ロッド51がパレット4の昇降を妨げるこ
とがないようにし、また、パレット4を上段位置に保持
する時には、駆動ばね56の加熱を止めて、ロッド51
を設定位置に戻すことにより、万が一、パレット4を支
持するチェーン14が切れても、ロッド51によりパレ
ット4を支持できるようにして、パレット4の落下を防
止しているのである。
【0063】以上説明したように、本実施形態のパレッ
ト落下防止装置50によれば、ロッド51の駆動装置と
して、電磁ソレノイドを用いることなく、戻しばね55
及び形状記憶合金からなる駆動ばね56を用いているの
で、第1実施形態のパレット落下防止装置20と同様
に、駆動装置自体がその動作時に騒音を発生しないだけ
でなく、ロッド51の移動が緩やかになるため、ロッド
51の移動時に発生する騒音を大幅に低減することがで
きる。
【0064】ところで、本実施形態では、第1及び第2
付勢手段としての戻しばね55及び駆動ばね56を、ロ
ッド51の鍔部51aを挟んだ両側に配置したが、図9
(a)及び(b)に示すパレット落下防止装置50aの
ように、戻しばね55の中空部分に戻しばねより径の小
さい駆動ばね56を配置することにより、鍔部51aに
対して同じ側に第1及び第2付勢手段を配置してもよ
い。
【0065】但し、この場合、形状記憶合金からなる駆
動ばね56は、図9(b)に示すようにロッド51を退
避位置に移動させた時の圧縮された状態を記憶形状とし
ておく必要がある。また、鍔部51aと取付板52との
間には、ロッド51を図9(a)に示す設定位置に移動
させた時に、鍔部51aが取付板52に衝突する際の衝
撃を吸収するために、弾性体からなる衝撃吸収リング5
8を装着しておくことが望ましい。
【0066】なお、図9(a)はロッド51が設定位置
にある時の断面図、図9(b)はロッド51が退避位置
にある時の断面図である。また、上述の第1〜第3実施
形態にて説明したパレット落下防止装置は、レバーやロ
ッドが2つの位置を移動するアクチュエータとして、他
の用途に用いてもよい。 [第4実施形態]次に第4実施形態について説明する。
【0067】図10は、パレット落下防止装置としても
使用可能な本実施形態のアクチュエータの外観を表す斜
視図である。図10に示すように、本実施形態のアクチ
ュエータ60は、ロッド61を挿通する挿通孔がそれぞ
れ設けられた磁性材料からなる4個の構造体62a〜6
2dを有しており、これら構造体62a〜62dは、挿
通孔を中心にして4隅にそれぞれ設けられたネジ孔を挿
通する4本のボルト63によって一体に固定されてい
る。
【0068】但し、第1及び第2の構造体62a,62
bの間と、第3及び第4の構造体62c,62dの間に
は、それぞれリング状に形成された磁石64,65が狭
持されており、また、第2及び第3の構造体62b,6
2cの間には、ボルトを挿通させたスペーサ66によっ
て、一定間隔が保持された状態で固定されている。な
お、磁石64,65は、極性が同一方向を向くように配
置されている。
【0069】ここで、図11は、(a)がアクチュエー
タ60の正面図、(b)がその側面図、(c)が(b)
におけるA−A断面図である。図11(a)〜(c)に
示すように、ロッド61には、そのほぼ中心部に、リン
グ状に形成された磁性材料からなる鍔部61aが固着さ
れている。
【0070】また、両端に位置する第1及び第4の構造
体62a,62dに設けられた挿通孔は、ロッド61よ
りわずかに大径に形成されており、外部に向いた開口部
には、回転摩擦を小さくするためのリング69が嵌入さ
れている。また、内側に位置する第2及び第3の構造体
(以下「中間構造体」ともいう)62b,62cは、そ
の挿通孔が鍔部61aを挿通する大きさに形成され、且
つその厚さが鍔部61aの幅とほぼ同じ大きさに形成さ
れている。
【0071】このため、第2構造体62bの挿通孔の付
近に鍔部61aが位置するようにロッド61が配置され
ると、磁石64,第2の構造体62b,鍔部61a,ロ
ッド61,第1の構造体62a(これらが第1保持手段
に相当する)が形成する第1閉磁路の作用により、鍔部
61aを第2の構造体62bの挿通孔に収めようとする
吸引力が働く。以下、この吸引力により、ロッド61が
安定して保持される位置を第1の位置という。
【0072】同様に、第3構造体62cの挿通孔の付近
に鍔部61aが位置するようにロッド61が配置される
と、磁石65,第3の構造体62c,鍔部61a,ロッ
ド61,第4の構造体62d(これらが第2保持手段に
相当する)が形成する第2閉磁路の作用により、鍔部6
1aを第3の構造体62cの挿通孔に納めようとする吸
引力が働く。以下、この吸引力により、ロッド61が安
定して保持される位置を第2の位置という。
【0073】また、鍔部61aと第1の構造体62aと
の間、及び鍔部61aと第4の構造体62dとの間に
は、それぞれ、コイルばねの形状を有し中空部にロッド
61を挿通させた第1及び第2駆動ばね67,68が取
り付けられている。これら第1及び第2駆動ばね67,
68が第1及び第2付勢手段に相当する。
【0074】これら第1及び第2駆動ばね67,68
は、いずれも形状記憶合金からなり、このうち、第1駆
動ばね67は、加熱時に復元される記憶形状が、第2の
位置にある鍔部61aと第1構造体62aとの対向面間
の長さを有するように設定され、一方、第2駆動ばね6
8は、加熱時に復元される記憶形状が、第1の位置にあ
る鍔部61aと第4構造体62dとの対向面間の長さを
有するように設定されている。
【0075】なお、第1及び第2駆動ばね67,68
が、通常時(非加熱時)に、圧縮荷重或いは引張荷重に
対して発生させる反発力は、上述の閉磁路が発生させる
吸引力より十分に小さく、また、第1及び第2駆動ばね
67,68が、記憶形状に戻る時に生じる駆動力は、上
述の閉磁路が発生させる吸引力より十分に大きいものと
する。
【0076】このように構成された本実施形態のアクチ
ュエータ60では、第1及び第2駆動ばね67,68を
いずれも加熱していない時には、第1及び第2駆動ばね
67,68の付勢力より、第1及び第2閉磁路の吸引力
が十分に大きいため、鍔部61aは、第1の位置又は第
2の位置のうち、いずれかより近くの方に吸引され、そ
の位置に保持される。
【0077】そして、例えば、図11(a)(c)に示
すように、ロッド61が第1の位置にある時に、図示し
ない加熱装置によって第1駆動ばね67を変態開始温度
まで加熱すると、第1駆動ばね67が記憶形状に戻ろう
とすることにより生じる駆動力によって、ロッド61は
第2の位置に向けて移動する。第1の位置及び第2の位
置の中間点までは、第1の位置に引き戻そうとする第1
閉磁路の吸引力が強く働くが、これを越えると、逆に第
2の位置に引き込もうとする第2閉磁路の吸引力が優勢
となるため、速やかに第2の位置まで移動することにな
る。
【0078】このように第2の位置まで移動すると、第
2閉磁路の吸引力が強力に働くため、第1駆動ばね67
の加熱を止めても、ロッド61は第2の位置に保持され
続けることになる。これはロッド61が第2の位置にあ
り、第2駆動ばね68を加熱して第1の位置に移動させ
る場合も、全く同様である。
【0079】以上説明したように、本実施形態のアクチ
ュエータ60においては、ロッド61に形成された鍔部
61aの外周側から磁力を作用させ、非接触にてロッド
61を第1及び第2の位置のいずれかに保持できるよう
にされている。このため、形状記憶合金からなる第1及
び第2駆動ばね67,68によるロッド61の移動時に
は、何物にも衝突させることなくロッド61を停止させ
ることができ、作動時の騒音を格段に低減することがで
きる。
【0080】なお、本実施形態のアクチュエータ60
を、そのままパレット落下防止装置として用いる場合に
は、別途用意される固定具を用いて、桁K等への取付を
行えばよい。そして、例えば、第1の位置を設定位置、
第2の位置を退避位置に対応させ、パレット4の昇降時
には、まず第1駆動ばね67を加熱して、ロッド61を
退避位置(第2の位置)に移動させることにより、ロッ
ド61がパレット4の昇降を妨げることがないように
し、また、パレット4を上段位置に保持する時には、第
2駆動ばね68を加熱して、ロッド61を設定位置(第
1の位置)に移動させることにより、万が一、パレット
4を支持するチェーン14が切れても、ロッド51によ
りパレット4を支持できるようにして、パレット4の落
下を防止することができる。
【0081】しかも、本実施形態のアクチュエータ60
を用いて構成したパレット落下防止装置では、設定位置
又は退避位置のいずれかにロッド61を移動させた後
は、その移動に用いた第1又は第2駆動ばね67,68
への加熱を止めても、ロッド61は移動した位置に保持
され続けるため、長時間の加熱を行う必要がなく、消費
エネルギーを低減することができる。
【0082】なお、本実施形態のアクチュエータ60
は、ロッド61をパレット4を支持するためのレバーと
して用いる場合に限らず、別途設けられたレバーにロッ
ド61を連結して動作させる場合等、電磁ソレノイドを
用いて構成されたパレット落下防止装置であれば、その
電磁ソレノイドの代わりに、本実施形態のアクチュエー
タ60を用いることが可能である。 [第5実施形態]次に第5実施形態について説明する。
【0083】図12は、(a)が本実施形態のアクチュ
エータ70の正面図、(b)がその側面図、(c)が
(b)におけるB−B断面図である。図12に示すよう
に、本実施形態のアクチュエータ70は、ロッド71を
挿通する挿通孔がそれぞれ設けられた4個の構造体72
a〜72dを有しており、これら構造体72a〜72d
は、挿通孔を中心にして4隅にそれぞれ設けられたネジ
孔を挿通する4本のボルト73によって一体に固定され
ている。
【0084】但し、第1及び第2の構造体72a,72
bの間と、第3及び第4の構造体72c,72dの間に
は、それぞれボルト73を層通させたスペーサ76によ
って一定間隔が保持された状態で固定されており、ま
た、磁性材料からなる第2及び第3の構造体72b,7
2cの間には、リング状に形成された磁石74が狭持さ
れている。
【0085】そして、ロッド71には、そのほぼ中心部
に、リング状に形成された磁性材料からなる3個の鍔部
71a〜71cが等間隔に固着されており、その間隔
は、第2及び第3の構造体72b,72c間の間隔とほ
ぼ等しくされている。また、両端に位置する第1及び第
4の構造体72a,72dに設けられた挿通孔は、ロッ
ド71よりわずかに大径に形成されており、外部に向い
た開口部には、回転摩擦を小さくするためのリング79
が嵌入されている。また、内側に位置する第2及び第3
の構造体(以下「中間構造体」ともいう)72b,72
cは、その挿通孔が鍔部71a〜71cを挿通する大き
さに形成され、且つその厚さが、鍔部71a〜71cの
幅とほぼ同じ大きさに形成されている。
【0086】このため、図12(b)に示すように、第
2及び第3の構造体72b,72cの挿通孔の付近に鍔
部71b,71cが位置するようにロッド71が配置さ
れると、磁石74,第2の構造体72b,鍔部71b,
ロッド71,鍔部71c,第3の構造体72cが形成す
る閉磁路の作用により、鍔部71b,71cを第2及び
第3の構造体72b,72cの挿通孔に収めようとする
吸引力が働く。以下、この吸引力により、ロッド71が
安定して保持される位置を第1の位置という。
【0087】同様に、第2及び第3構造体72b,72
cの挿通孔の付近に鍔部71a,71bが位置するよう
にロッド71が配置されると、磁石74,第2の構造体
72b,鍔部71a,ロッド71,鍔部71b,第3の
構造体72cが形成する閉磁路の作用により、鍔部71
a,71bを第2及び第3の構造体72b,72cの挿
通孔に納めようとする吸引力が働く。以下、この吸引力
により、ロッド71が安定して保持される位置を第2の
位置という。
【0088】これら閉磁路を形成する磁石74、第2及
び第3の構造体72b,72c、ロッド71及びその鍔
部71a〜71cが、保持手段に相当する。また、鍔部
71aと第1の構造体72aとの間、及び鍔部71cと
第4の構造体72dとの間には、それぞれ、コイルばね
の形状を有し中空部にロッド71を挿通させた第1及び
第2駆動ばね77,78が取り付けられている。これら
第1及び第2駆動ばね77,78が、第1及び第2付勢
手段に相当する。
【0089】これら第1及び第2駆動ばね77,78
は、いずれも形状記憶合金からなり、このうち、第1駆
動ばね77は、加熱時に復元される記憶形状が、第2の
位置にある鍔部71aと第1構造体72aとの対向面間
の長さを有するように設定され、一方、第2駆動ばね7
8は、加熱時に復元される記憶形状が、第1の位置にあ
る鍔部71aと第4構造体72dとの対向面間の長さを
有するように設定されている。
【0090】なお、第1及び第2駆動ばね77,78
が、通常時(非加熱時)に、圧縮荷重或いは引張荷重に
対して発生させる反発力は、上述の閉磁路が発生させる
吸引力より十分に小さく、また、第1及び第2駆動ばね
77,78が、記憶形状に戻る時に生じる駆動力は、上
述の閉磁路が発生させる吸引力より十分に大きいものと
する。
【0091】このように構成された本実施形態のアクチ
ュエータ70では、第1及び第2駆動ばね77,78を
いずれも加熱していない時には、第1及び第2駆動ばね
77,78の付勢力より、閉磁路の吸引力が十分に大き
いため、鍔部71a〜71cは、第2及び第3の構造体
72b,72cとの位置関係により、第1の位置又は第
2の位置のうち、いずれかより近くの方に吸引され、そ
の位置に保持される。
【0092】そして、例えば、図11(a)(c)に示
すように、ロッド71が第1の位置にある時に、図示し
ない加熱装置によって第1駆動ばね77を変態開始温度
まで加熱すると、第1駆動ばね77が記憶形状に戻ろう
とすることにより生じる駆動力によって、ロッド71は
第2の位置に向けて移動する。第1の位置及び第2の位
置の中間点までは、鍔部71b,71cを含んだ閉磁路
の第1の位置に引き戻そうとする吸引力が強く働くが、
これを越えると、逆に鍔部71a,71bを含んだ閉磁
路の第2の位置に引き込もうとする吸引力が優勢となる
ため、速やかに第2の位置まで移動することになる。
【0093】このように第2の位置まで移動すると、鍔
部71a,71bを含んだ閉磁路の吸引力が強力に働く
ため、第1駆動ばね77の加熱を止めても、ロッド71
は第2の位置に保持され続けることになる。これはロッ
ド71が第2の位置にあり、第2駆動ばね78を加熱し
て第1の位置に移動させる場合も、全く同様である。
【0094】以上説明したように、本実施形態のアクチ
ュエータ70においては、ロッド71に形成された鍔部
71a〜71cの外周側から磁力を作用させ、非接触に
てロッド71を第1及び第2の位置のいずれかに保持で
きるようにされている。このため、第4実施形態の場合
と同様に、形状記憶合金からなる第1及び第2駆動ばね
77,78によるロッド71の移動時には、何物にも衝
突させることなくロッド71を停止させることができ、
作動時の騒音を格段に低減することができる。
【0095】なお、第4実施形態では、1個の鍔部61
aと、これを吸引して位置決めするための2個の中間構
造体62b,62cとを備え、また、第5実施形態で
は、3個の鍔部71a〜71cと、これを吸引して位置
決めするための2個の中間構造体72b,72cとを備
えたが、これらに限らず、n(≧2)個の鍔部とn−1
個の中間構造体とを備えるもの、或いは、n個の鍔部と
n+1個の中間構造体とを備えるものを構成してもよ
い。これらの場合、より強力にロッドを第1或いは第2
の位置に保持することができる。
【0096】また、第4及び第5実施形態のアクチュエ
ータでは、上述したように、第1及び第2駆動ばねを加
熱して位置を切り替える場合に、第1の位置と第2の位
置との中間点を越える位置まで移動すると、閉磁路の吸
引力により自動的に所望の位置まで移動するため、第1
及び第2駆動ばねの記憶形状は、この中間点を少し越え
た位置までロッドを移動させることができる長さに形成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のパレット落下防止装置が装着され
た立体駐車機の構成を表す説明図である。
【図2】 第1実施形態のパレット落下防止装置の外観
を表す斜視図である。
【図3】 第1実施形態のパレット落下防止装置の内部
構成、及び動作を表す説明図である。
【図4】 第1実施形態の変形例の構成及び動作を表す
説明図である。
【図5】 第2実施形態のパレット落下防止装置の外観
を表す斜視図である。
【図6】 第2実施形態のパレット落下防止装置の構成
及び動作を表す説明図である。
【図7】 第3実施形態のパレット落下防止装置の外観
を表す斜視図、及び取付状態を表す説明図である。
【図8】 第3実施形態のパレット落下防止装置の内部
構成、及び動作を表す説明図である。
【図9】 第3実施形態の変形例の構成及び動作を表す
説明図である。
【図10】 第4実施形態のアクチュエータの外観を表
す斜視図である。
【図11】 第4実施形態のアクチュエータの正面図,
側面図,A−A断面図である。
【図12】 第4実施形態のアクチュエータの正面図,
側面図,B−B断面図である。
【符号の説明】
2…立体駐車機、4…パレット、6…昇降機構、20,
40,50,50a…パレット落下防止装置、22,4
2,52…取付板、24…筐体、25…カバー、26…
開口部、27,47…シャフト、28,48…レバー、
29…マイクロスイッチ、30,31…ストッパーゴ
ム、32,55…戻しばね、33,36,56,67,
68,77,78…駆動ばね、34,35,45,46
…固定軸、43…ストッパー軸、51,61,71…ロ
ッド、51a,61a,71a〜71c…鍔部、53…
ケース部、54,69,79…リング、58…衝撃吸収
リング、60,70…アクチュエータ、62a〜62
d,72a〜72d…構造体、63,73…ボルト、6
4,65,74…磁石、66,76…スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車を載置するパレットの昇降経路に
    突出した設定位置、及び該昇降経路から退避した退避位
    置の間を移動可能に設けられたレバーと、 該レバーを、前記設定位置及び退避位置のいずれかに位
    置するよう駆動する駆動手段と、 を備え、自動車が載置されるパレットを昇降する昇降装
    置を備えた立体駐車機に取り付けられ、前記設定位置に
    移動させた前記レバーにより、前記パレットの落下を防
    止するパレット落下防止装置において、 前記駆動手段は、 前記レバーを前記設定位置に向けて付勢する第1付勢手
    段と、 前記レバーを前記退避位置に向けて付勢する第2付勢手
    段と、 を有し、該第1及び第2付勢手段の少なくともいずれか
    一方が、通常時には他方の付勢力により変形し、加熱時
    には他方の付勢力に抗して記憶形状に戻る形状記憶合金
    ばねからなり、該形状記憶合金ばねの加熱状態に応じ
    て、前記レバーの位置が切り替わることを特徴とするパ
    レット落下防止装置。
  2. 【請求項2】 予め設定された第1の位置及び第2の位
    置の間を移動自在に設けられた可動部材と、 該可動部材が前記第1の位置或いは第2の位置のいずれ
    かに位置するよう該可動部材を駆動する駆動手段と、 を備えたアクチュエータにおいて、 前記駆動手段は、 前記可動部材を前記第1の位置に向けて付勢する第1付
    勢手段と、 前記可動部材を前記第2の位置に向けて付勢する第2付
    勢手段と、 を有し、該第1及び第2付勢手段の少なくともいずれか
    一方が、通常時には他方の付勢力により変形し、加熱時
    には他方の付勢力に抗して記憶形状に戻る形状記憶合金
    ばねからなり、該形状記憶合金ばねの加熱状態に応じ
    て、前記可動部材の位置が切り替わることを特徴とする
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記可動部材は、一端が揺動自在に軸支
    され、 前記第1及び第2付勢手段は、いずれも前記可動部材の
    支持軸に取り付けられ、前記可動部材の動作に応じて支
    持軸の回りに互いに逆方向のねじり荷重を受けるネジリ
    コイルバネからなることを特徴とする請求項2記載のア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記可動部材は、前記第1の位置および
    前記第2の位置の間を直線的に移動するよう形成され、 前記第1及び第2付勢手段は、いずれもコイル状に形成
    されコイル中心線方向に沿って一方が圧縮荷重、他方が
    引張荷重を受けるコイルバネからなり、且つ一方が他方
    の中空部内に配置されていることを特徴とする請求項2
    記載のアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記可動部材は、前記第1の位置および
    前記第2の位置の間を直線的に移動し、且つ移動方向と
    は直交する周方向に突出した磁性体からなる鍔部を有す
    ると共に、 前記第1及び第2付勢手段は、いずれも形状記憶合金ば
    ねからなり、いずれか一方を加熱することで前記可動部
    材の位置が切り替わるよう形成され、 更に、 前記可動部材が前記第1の位置にある時に、前記鍔部の
    外周面に対向して、該鍔部を磁力により吸引保持する第
    1保持手段と、 前記可動部材が前記第2の位置にある時に、前記鍔部の
    外周面に対向して、該鍔部を磁力により吸引保持する第
    2保持手段と、 を備えることを特徴とする請求項2記載のアクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記可動部材は、前記第1の位置および
    前記第2の位置の間を直線的に移動し、且つ移動方向と
    は直交する周方向に突出した磁性体からなる一対の鍔部
    を有すると共に、 前記第1及び第2付勢手段は、いずれも形状記憶合金ば
    ねからなり、いずれか一方を加熱することで前記可動部
    材の位置が切り替わるよう形成され、 更に、 前記可動部材が第1の位置にある時に、一方の鍔部の外
    周面に対向し、前記可動部材が第2の位置にある時に、
    他方の鍔部の外周面に対向して、各鍔部を磁力により吸
    引保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項2
    記載のアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105019703A (zh) * 2015-07-30 2015-11-04 河南中继威尔停车系统股份有限公司 用于立体车库的电机式防坠落装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105019703A (zh) * 2015-07-30 2015-11-04 河南中继威尔停车系统股份有限公司 用于立体车库的电机式防坠落装置
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