JP2001192062A

JP2001192062A - ブリスターパック

Info

Publication number: JP2001192062A
Application number: JP37731999A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Komamiya; 一寿駒宮; Kenichi Hoya; 憲一保谷; Hideaki Kaneoka; 秀明金岡; Masaji Sudo; 正司須藤; Kenichi Abe; 賢一阿部
Original assignee: KYOWA SEIKAN KK; Shiseido Co Ltd
Current assignee: KYOWA SEIKAN KK; Shiseido Co Ltd
Priority date: 1999-12-28
Filing date: 1999-12-28
Publication date: 2001-07-17

Abstract

(57)【要約】【課題】一度の成形でブリスター本体が得られ、ブリ
スター本体の製作が容易に行え、無理なくコストダウン
を図る。【解決手段】製品収納用の凹部３、その回りのフラン
ジ部４を有するブリスター本体１と、ブリスター本体の
フランジ部に当接されて凹部３の開口を覆う台紙２とを
備える。ブリスター本体１のフランジ部４に長孔５を設
け、この長孔５に台紙２の一端側を挿入する。長孔の左
右両側にはリブ部６，６が形成されている。さらに、前
記ブリスター本体のフランジ部と台紙との間には、両者
を固定する舌片と、切込部からなる固定手段７が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品、文具、日
用品等を包装するのに用いられるブリスターパックに関
する。

【０００２】

【従来の技術】ブリスターパックは、樹脂製シートに、
製品収納用の凹部、その回りのフランジ部を形成してな
るブリスター本体と、このブリスター本体のフランジ部
に当接されて凹部の開口を覆う台紙とを備えてなるもの
であり、ブリスター本体と台紙とは、例えば、次のよう
な手段によって固定されていた。すなわち、ブリスター
本体のフランジ部の左右両側縁部や下側縁部に、裏側に
向けて折り返し部を設け、この折り返し部に台紙の左右
両側部や下端部を挿入して係合させ、さらにステープラ
ー等で、ブリスター本体と台紙とを部分的に固定すると
いった方法が採用されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のブリスターパックにあっては、次に示すような問
題があった。すなわち、ブリスター本体の折り返し部
は、成形時の型抜きの関係で、一度に成形することがで
きず、製品収納用の凹部を成形した後、別の工程で左右
両側部や下側縁部を折り返す加工を行わなければなら
ず、ブリスター本体の製作に手間がかかり、コスト高に
なるという問題があった。

【０００４】本発明は、上記事情に鑑みて成されたもの
であって、その目的とするところは、一度の成形でブリ
スター本体が得られ、ブリスター本体の製作が容易にな
り、無理なくコストを低減できるブリスターパックを提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、以下の点と特徴としている。すなわち、
請求項１に係るブリスターパックは、製品収納用の凹
部、その回りのフランジ部を有するブリスター本体と、
該ブリスター本体のフランジ部に当接されて凹部の開口
を覆う台紙とを備えてなるブリスターパックにおいて、
前記ブリスター本体のフランジ部に長孔を設け、該長孔
に台紙の一端側を挿入したことを特徴とする。前記ブリ
スターパックでは、ブリスター本体を作るにあたり、従
来例で示したような、左右縁部や下端部に折り曲げ部を
形成する必要がないので、後加工が不要となり、一回の
工程で成形することができる。

【０００６】請求項２に係るブリスターパックは、前記
長孔が、ブリスター本体の一端側とそれと対向する他端
側の２箇所形成されていることを特徴とする。前記ブリ
スターパックでは、ブリスター本体の台紙を挿入して係
止する部分である長孔が２箇所設けてあるので、台紙の
挿入係止部分が増えることとなり、その分、ブリスター
本体と台紙との固定が安定する。

【０００７】請求項３に係るブリスターパックは、前記
長孔の左右両側にはリブ部が形成されていることを特徴
とする。前記ブリスターパックでは、長孔の左右両端は
応力が集中しやすくしかも台紙の側縁部が突き当たる部
分であるのでもともと破損しやすいが、この部分がリブ
部によって補強されているので、ブリスター本体が損傷
されにくくなる。

【０００８】請求項４に係るブリスターパックは、前記
ブリスター本体のフランジ部と台紙との間には、両者を
固定する固定手段が設けられている。前記ブリスターパ
ックでは、前記台紙がブリスター本体に挿入されて係止
されること、及び固定手段による固定の少なくと２点
で、ブリスター本体と台紙との固定できるので、相対移
動のない強固な固定が実現できる。

【０００９】請求項５に係るブリスターパックは、前記
固定手段が、前記ブリスター本体と台紙のいずれか一方
に舌片を設け、前記ブリスター本体と台紙の他方に切込
部を設け、前記舌片を前記切込部に挿入することで、ブ
リスター本体と台紙とを固定する構成であることを特徴
とする。前記ブリスターパックでは、ステープラ等他の
部材を用いることなく、ブリスター本体と台紙との２つ
の部材だけで、それらを固定できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面を参照して説明する。＜第１の実施の形態＞図１は本発明の第１の実施の形態
を示すブリスターパックの斜視図である。図１に示すよ
うに、ブリスターパックＰは、樹脂製の成形品であるブ
リスター本体１と台紙２とからなる。

【００１１】ブリスター本体１は、図２に示すように製
品収納用の凹部３と、その回りのフランジ部４を有し、
全体が略長方形状に形成されたものである。製品収納用
の凹部３は製品の外形に対応した形状とされ、製品より
も若干大きめに形成されている。また、ブリスター本体
１の上端部に位置するフランジ部４には長孔５が左右方
向に延びて形成されている（なお、ここでいう上下及び
左右は、図１に示すように、ブリスター本体１に台紙２
が正規に組み込まれてなるブリスターパックＰを正面か
ら見た方向を基準とする）。長孔５の長さＬは、前記台
紙２が挿入できるように、台紙２幅Ｗよりも若干大きな
値に設定されている。また、ブリスター本体１の長孔５
の左右両側にはリブ部６，６が形成されている。このリ
ブ部６は、ブリスター本体１の側端に沿って上端部から
下端部に達するように形成され、長孔５の左右両側を補
強するとともに、ブリスター本体１自体の左右両側部も
補強している。

【００１２】前記台紙２は、ブリスター本体１に組み付
けられたときに、ブリスター本体１のフランジ部４に当
接して、製品収納用の凹部３の開口を覆うものである。
台紙２の表面等には必要に応じて製品の商品名や会社名
等が印刷されている。

【００１３】ブリスター本体１のフランジ部４と台紙２
との間には、両者を固定する固定手段７が設けられてい
る。ここで示す固定手段７は、ブリスター本体１の左右
のフランジ部４にそれぞれ切り込まれて形成された舌片
８，８と、台紙２の舌片８，８に対応する位置に形成さ
れた切込部９，９からなっている（図３参照）。この固
定手段７では、舌片８と切込部９とが互いに重ね合わさ
れて、舌片８が台紙２側に押されると、舌片８の先端が
切込部９に入り込んで台紙２の裏側に至り、このとき、
舌片８の上下両端の係止部８ａ，８ａが切込部９の切り
込まれた切断部分９ａ、９ａに突き当たることにより、
舌片８と切込部９との上下方向の相対移動を規制するよ
うになっている。つまり、舌片８の係止部８ａ、８ａ
は、前記長孔５に対して直交するよう、ブリスター本体
１の長手方向に沿う方向に離間して設けられている。

【００１４】したがって、ブリスター本体１と台紙２と
は、台紙２がブリスター本体１の長孔５に挿入されるこ
とにより両者の左右方向の相対移動が規制され、また前
記固定手段７により、両者の上下方向の相対移動が規制
されるようになっている。また、上記舌片８は、ここで
は扁平なΩ状に形成され、切込部９は略Ｈ状に形成され
ている。

【００１５】上記ブリスター本体１と台紙２とを組み付
けるには、まず、台紙２の下端側をブリスター本体１の
長孔５に挿入するとともに、ブリスター本体１の舌片
８，８と台紙２との切込部９，９とを合致させ、この状
態で舌片８，８を台紙側へ押し付ける。そして、舌片８
の先端を切込部９に入り込ませて、舌片８の上下両端の
係止部８ａ，８ａを切込部９の切り込まれた切断部分９
ａ、９ａに係合させる。これにより、ブリスター本体１
と台紙とは、上下方向及び左右方向の相対移動が規制さ
れた状態で互いに組み付けられる。なお、この状態で、
ブリスター本体１の製品収納用の凹部３にセットされた
製品は、凹部３の開口を台紙２によって覆われるので、
該製品が外部に飛び出すことはない。

【００１６】上述のブリスターパックＰによれば、ブリ
スター本体１は、製品収納用の凹部３と、左右方向に延
びる長孔５と、リブ部６とを形成すればよく、従来例で
示したような、左右縁部や下端部に折り曲げ部を形成す
る必要はないので、一回の成形工程で、それらを同時に
形成することができる。このように、ブリスター本体１
を容易に作ることができるので、無理なくコストダウン
が図れる。

【００１７】なお、上記の実施の形態では、固定手段７
を構成する舌片８と切込部９とは左右に一つずつ設けて
いるが、これに限られることなく、左右いずれかに１つ
だけ設けても良い。また、上記の実施の形態では、ブリ
スター本体１側に舌片８をまた台紙２側に切込部９を設
けているが、これとは逆に、ブリスター本体１側に切込
部９を設け、台紙２側に舌片８を設けてもよい。さら
に、固定手段７としては、舌片８と切込部９との組み合
わせたものに限られることなく、その他の手段、例え
ば、ボタンと該ボタンを収納する凹部とを組み合わせた
ものであっても、あるいはステープラであっても良い。

【００１８】＜第２の実施の形態＞図４は、本発明の第
２の実施の形態を示すブリスターパックＰの平面図であ
る。この実施の形態では、ブリスター本体１のフランジ
部４に長孔５が、上端部と下端部の２箇所互いに略平行
に設けられている。そして、これら２箇所設けられた長
孔５，５に対して台紙２を、上側の長孔５では表側から
裏側へ、下側の長孔５では裏側から表側に向けて挿入さ
れている。その他、リブ部６及び固定手段７を備える構
成は、前述の第１の実施の形態と同様である。

【００１９】この実施の形態によれば、長孔５，５に台
紙２を挿入することによってブリスター本体１と台紙２
を互いに係止する部分をブリスターパックＰの上下２箇
所設けており、前記第１の実施の形態に示す一箇所のみ
しか設けていない構成に比べて、強固な固定が実現でき
る。なお、第２の実施の形態では、上下の長孔５、５を
略平行に設けているが、これに限られることなく、双方
の長孔５，５を互いに傾斜するように設けてもよい。

【００２０】＜第３の実施の形態＞図５は、本発明の第
３の実施の形態を示すブリスターパックＰの平面図であ
る。この実施の形態では、ブリスター本体１の一部が幅
広とされ、この幅広部分に左右方向に延びる長孔５が設
けられている。ブリスター本体１の幅広部分以外の幅寸
法は、台紙２の幅と同じ寸法に設定されている。なお、
長孔５の左右外方にはそれぞれ、円弧状のリブ部６，６
がけられている。

【００２１】この実施の形態でも、第１の実施の形態と
同様に、一回の成形工程でブリスター本体１を作ること
ができ、無理なくコストダウンを図ることができる。

【００２２】＜第４の実施の形態＞図６は、本発明の第
４の実施の形態を示すブリスターパックＰの平面図であ
る。この実施の形態では、ブリスター本体１及び台紙２
が、それぞれ上端部が幅広とされ、下方に向かうに従い
漸次狭くなる、クサビ状とされている。

【００２３】このブリスターパックでは、第１の実施の
形態と同様に、一回の工程でブリスター本体１を成形す
ることができ、もって、無理なくコストダウンを図るこ
とができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の優れた効果を奏する。請求項１にかかるブリスターパ
ックによれば、ブリスター本体を作るにあたり、従来例
で示したような、左右縁部や下端部に折り曲げ部を形成
する必要がないので、後加工が不要となり、一回の工程
で成形することができ、このように、ブリスター本体を
容易に作ることができるので、無理なくコストダウンが
図れる。

【００２５】請求項２に係るブリスターパックによれ
ば、ブリスター本体の台紙を挿入して係止する部分であ
る長孔が２箇所設けてあるので、台紙の挿入係止部分が
増えることとなり、その分、ブリスター本体と台紙との
固定が安定する。

【００２６】請求項３に係るブリスターパックによれ
ば、長孔の左右両端は応力が集中しやすくしかも台紙の
側縁部が突き当たる部分であるのでもともと破損しやす
いが、この部分がリブ部によって補強されているので、
ブリスター本体が損傷されてにくくなる。

【００２７】請求項４に係るブリスターパックによれ
ば、台紙がブリスター本体に挿入されて係止されるこ
と、及び固定手段による固定の少なくと２点で、ブリス
ター本体と台紙との固定できるので、相対移動のない強
固な固定が実現できる。

【００２８】請求項５に係るブリスターパックによれ
ば、ステープラ等他の部材を用いることなく、ブリスタ
ー本体と台紙との２つの部材だけで、それらを固定する
ことができ、部品点数の少ない組み付け形状が実現でき
る。また、台紙の切込部から舌片を抜き、その後、台紙
をブリスター本体の長孔から引き抜くことで、台紙とブ
リスター本体の分離が容易に行うことができ、ゴミの分
別回収時にも好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示すブリスター
パックの斜視図である。

【図２】同第１の実施の形態のブリスター本体の平面
図である。

【図３】同第１の実施の形態の固定手段の詳細を示す
拡大平面図である。

【図４】本発明の第２の実施の形態を示すブリスター
パックの平面図である。

【図５】本発明の第３の実施の形態を示すブリスター
パックの平面図である。

【図６】本発明の第４の実施の形態を示すブリスター
パックの平面図である。

【符号の説明】

１ブリスター本体２台紙３製品収納用の凹部４フランジ部５長孔６リブ部７固定手段８舌片８ａ係止部９切込部９ａ切断部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者保谷憲一東京都中央区銀座７丁目５番５号株式会社資生堂内 (72)発明者金岡秀明東京都中央区銀座７丁目５番５号株式会社資生堂内 (72)発明者須藤正司東京都台東区東上野１丁目23番９号協和製函株式会社内 (72)発明者阿部賢一東京都台東区東上野１丁目23番９号協和製函株式会社内Ｆターム(参考） 3E067 AA11 AB79 AB81 BA02A BB01A BB14A BC07A CA11 EA18 EA20 EA32 EB27 EE15 FA01 FB02 FC01 GD10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】製品収納用の凹部、その回りのフランジ
部を有するブリスター本体と、該ブリスター本体のフラ
ンジ部に当接されて凹部の開口を覆う台紙とを備えてな
るブリスターパックにおいて、前記ブリスター本体のフランジ部に長孔を設け、該長孔
に台紙の一端側を挿入したことを特徴とするブリスター
パック。
【請求項２】請求項１記載のブリスターパックにおい
て、前記長孔は、ブリスター本体の一端側とそれと対向する
他端側の２箇所形成されていることを特徴とするブリス
ターパック。
【請求項３】請求項１または２記載のブリスターパッ
クにおいて、前記長孔の左右両側にはリブ部が形成されていることを
特徴とするブリスターパック。
【請求項４】請求項１〜３のいずれかに記載のブリス
ターパックにおいて、前記ブリスター本体のフランジ部と台紙との間には、両
者を固定する固定手段が設けられていることを特徴とす
るブリスターパック。
【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載のブリス
ターパックにおいて、前記固定手段は、前記ブリスター本体と台紙のいずれか
一方に舌片を設け、前記ブリスター本体と台紙の他方に
切込部を設け、前記舌片を前記切込部に挿入すること
で、ブリスター本体と台紙とを固定する構成であること
を特徴とするブリスターパック。