JP2001191619A - インターフェース切換可能なプリンタ、このプリンタの駆動方法および駆動プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
インターフェース切換可能なプリンタ、このプリンタの駆動方法および駆動プログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
有効に利用し、データの処理動作を効率的に行なう。 【解決手段】 複数の外部供給データをそれぞれ受け入
れる複数のインターフェース制御回路10,11,12
と、これら制御回路を介して入力された複数の外部供給
データを受信して受信データを揮発的に記憶する受信バ
ッファとしてのRAM8とを備え、設定手段6が個々の
インターフェースについて使用I/Fと不使用I/Fと
を設定できると共に、設定手段6により不使用I/Fに
設定されたインターフェース制御回路に割り当てられた
RAM8内の対応受信バッファのメモリ領域をメモリ領
域切換手段7により他のデータの記憶領域として割り当
てるように構成されている。
Description
切換可能なプリンタ、このプリンタの駆動方法および駆
動プログラムを記録する記録媒体に係り、特に使用しな
いインターフェース制御回路用の受信バッファとして用
いられるメモリ領域を他のデータを記憶するメモリ領域
として使用するようにしたプリンタ、その駆動方法およ
び駆動プログラムを記録した記録媒体に関するものであ
る。
ンピュータ(以下、PC― PersonalComputer―と略記
する)などの種々のホスト機器から、パラレル信号,シ
リアル信号等種々の信号形式やイーサネットなどのネッ
トワークを介して送られてくる種々の外部供給データを
受け入れるため、個別のインターフェース制御回路と、
このインターフェース制御回路にそれぞれ対応してメモ
リ領域を割り当てられた揮発性の受信バッファと、を備
えている。
ア構成としてはダイナミックランダムアクセスメモリ
(以下、DRAM―Dynamic Random Access Memory―と
略記する)のIC(Integrated Circuit)により構成さ
れており、DRAMは受信バッファとして使用されるの
みでなく、例えば読み出し専用メモリ(以下、ROM―
Read Only Memory―と略記する)に格納されている印刷
用の言語プログラム等を読み出して一時的に記憶し、印
刷動作を高速処理する際にも用いられている。
て、プリンタ110は、印刷機構(プリンタエンジン)
120とコントローラ130とを備えている。コントロ
ーラ130の主な機能は、PC140,141やネット
ワーク143を介するPC142より供給される印刷用
の外部供給データを受信して、この外部供給データを印
刷機構120で印刷可能な構成のデータに変換すること
であり、コントローラ130が出力する印刷データに基
づいて印刷機構120が印刷用紙(図示せず)上に印刷
を行なっている。
(以下、CPU―Central ProcessingUnit―と略記す
る)131と、CPUバスを介してCPU131に接続
されたメモリ制御回路132と、このメモリ制御回路1
32に接続されたRAM133と、を備えており、メモ
リ制御回路132には内部バスを介してROM134や
各種のインターフェース制御回路135〜138が接続
されている。プリンタのインターフェースとしては、パ
ラレルインターフェース,シリアルインターフェース,
ネットワークインターフェース等の入力インターフェー
スや、画像インターフェース等の出力インターフェース
など種々のものが設けられており、これらの各種インタ
ーフェースは対応する各種のインターフェース制御回路
により制御されている。これらのインターフェース制御
回路は、図8に示すように、パラレルインターフェース
制御回路135,シリアルインターフェース制御回路1
36,ネットワークインターフェース制御回路137お
よび画像インターフェース制御回路138などである。
には、PC140等のホスト機器が接続され、このPC
140からはパラレル信号よりなる印刷データが入力さ
れている。また、シリアルインターフェース制御回路1
36にもPC141からシリアル信号よりなる印刷デー
タが入力される。ネットワークインターフェース制御回
路137にはネットワーク143が接続され、このネッ
トワーク143には例えば複数のPC142が接続さ
れ、これらのPC142からはネットワーク143を介
してネットワーク制御回路137に印刷用の外部供給デ
ータが入力されている。これらの各種入力インターフェ
ース制御回路135〜137を介して受信された外部供
給データは、RAM133に各インターフェース毎に割
り当てられたメモリ領域に格納される。この明細書にお
いては、このメモリ領域のことを便宜的にインターフェ
ース対応受信バッファとする。
ばプリンタの操作パネルの設定が、「I/F切換え=自
動/Interface =Auto」のように自動モードとなってい
る場合には、送受信バッファを各インターフェース毎に
独立して有し、各インターフェースが同時に受信するこ
とができるように構成されていた。ただし、印刷データ
の処理は全てのインターフェースを同時に行なうわけで
はなく、1つひとつのインターフェース毎に順番に印刷
データの処理が行なわれていた。また、操作パネルの設
定が、自動モード以外の設定となっている場合、例えば
「I/F切換え=パラレル」「I/F切換え=シリア
ル」「I/F切換え=オプション」のような場合には、
選択されたインターフェースのみ受信することができ、
それ以外のインターフェースでは受信できないことにな
る。この場合、選択されたインターフェース以外のイン
ターフェースからの外部供給データは全く入力されなく
なり、他のインターフェースに切り換わるようなことは
ない。
プリンタは、操作パネルが自動モード設定でない場合に
選択されたインターフェースのみが受信され、他のイン
ターフェースは外部供給データが受信されないように設
定されているが、各々のインターフェースに割り当てら
れた受信バッファのメモリ領域は、それぞれのインター
フェースに割り当てられた儘となっており、選択されて
いないインターフェースに対応するメモリ領域は全く利
用されていないため、RAM等の揮発性記録媒体のメモ
リ領域を有効に利用することができないという問題があ
った。このため、使用していないインターフェースに相
当する揮発性メモリの不使用メモリ領域を有効に活用し
たいという課題がある。
ターフェース制御回路用の受信バッファとして使用され
る以外にも、プリンタをRAM動作させる際にプリンタ
の言語プログラムをROMから読み出してコピーするた
めや、フォントデータをコピーしておくためにも使用さ
れており、RAMのメモリ領域が不足してくるとRAM
動作中のプリンタのメモリ動作モードをROM動作に切
り換えて印刷データの処理を行なう場合もあり、データ
の処理を行なう際の処理効率が非能率的であるという問
題もあった。このため、使用可能なメモリ領域をケース
バイケースで拡張することにより、データ処理の効率化
を図りたいという課題もある。
たものであり、揮発性メモリの使用していないメモリ領
域を有効に利用すると共に、データの処理動作を効率的
に行なうことのできるインターフェース切換可能なプリ
ンタ、その駆動方法およびその駆動プログラムを記録し
た記録媒体を提供することを目的としている。
め、本発明の第1の基本構成に係るインターフェース切
換可能なプリンタは、複数の外部供給データをそれぞれ
受け入れる複数のインターフェース制御回路と、このイ
ンターフェース制御回路を介して入力された複数の外部
供給データを受信して受信データを揮発的に記憶する受
信バッファと、を備えるプリンタであって、前記複数の
インターフェース制御回路のそれぞれについてそのイン
ターフェース制御回路を使用するか否かをインターフェ
ース毎に設定可能とすると共に、そのインターフェース
制御回路を使用しないときには前記受信バッファとして
用いられるメモリ領域を他のデータを記憶するメモリ領
域として使用可能とすることを特徴としている。
本構成に係るプリンタは、使用しないインターフェース
制御回路を不使用I/Fとして設定することができると
共に不使用I/Fとして設定されたインターフェース制
御回路に割り当てられた受信バッファのメモリ領域を他
のインターフェースまたは他のデータの処理のために開
放することができ、揮発性メモリのメモリ領域の有効活
用を行なうことができる。
体的な構成として、前記複数のインターフェース制御回
路のうち個々のインターフェースについて使用I/Fと
不使用I/Fとを設定可能な設定手段と、前記設定手段
により不使用I/Fに設定されたインターフェース制御
回路に割り当てられた前記受信バッファの対応メモリ領
域を他のインターフェース制御回路で受信された前記外
部供給データおよびその他のデータの記憶領域として割
り当てるメモリ領域切換手段と、を備えるようにしても
良い。このように構成することにより、設定手段がI/
Fの使用または不使用を設定し、メモリ領域切換手段が
不使用I/Fとして設定されたインターフェースのため
に確保されていたメモリ領域を開放し、他のインターフ
ェースを介して供給された外部供給データやその他のデ
ータのためのメモリ領域として新たに割り当てて用いる
ことができる。これによりDRAM等の揮発性メモリの
記憶領域を有効に活用することができる。
おいて、前記設定手段は、印刷データを供給する可能性
のあるホスト機器毎に各インターフェースの使用/不使
用の情報を記憶する記憶手段を有し、前記メモリ領域切
換手段は前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて
全てのホスト機器が不使用であるインターフェースに対
応するメモリ領域のみを開放するようにしても良い。こ
のように構成することにより、記憶手段がこのプリンタ
に接続されている外部供給データを供給するPC等のホ
スト機器の使用・不使用状態を例えばテーブル等により
記憶しているので、特定のインターフェースに接続され
ているホスト機器の全てが不使用の場合にはインターフ
ェースを使用状態としておく必要がないことを判断して
このインターフェースを使用不能にすることができる。
設定手段により特定のインターフェースが使用不能に設
定されると、メモリ領域切換手段がそのインターフェー
スのために揮発性メモリ内に確保しているメモリ領域を
他のデータを保存するための領域として開放するように
メモリ領域を切り換える。
おいて、前記設定手段は、プリンタ本体に設けられて種
々の動作モードを表示してモードの設定を操作するため
のパネルにより構成され、任意のI/Fを使用可能とす
るモードと任意のI/Fを不使用とするモードを含むよ
うに構成しても良い。このように、設定手段として従来
より設けられていた表示または操作パネルを用いること
により、ハードウェア構成としては従来のプリンタの構
成を変更する必要はなく、表示パネルに上記のモードを
表示すると共にこのモードを選択できるように構成して
おけば良い。以上の構成により、従来のプリンタの構成
を大幅に変更しなくとも本発明による優れた効果を得る
ことができる。
おいて、前記設定手段は、何れかの前記インターフェー
ス制御回路を介して接続されたコンピュータを含むホス
ト機器に設けられたプリンタドライバを含み、任意のI
/Fの使用モードと任意のI/Fの不使用モードを含む
ように構成しても良い。このように、プリンタの設定を
外部のホスト機器より変更することができるので、ユー
ザはインターフェースの使用/不使用の設定を変更する
際にいちいちプリンタのところまで移動する必要がなく
なり、使い勝手の良いプリンタを提供することができ
る。
おいて、接続されているインターフェースを全て不使用
に設定した場合には、プリンタがどこからの印刷指令を
も受け入れないという望ましくない状況となってしまう
ので、プリンタを初期化するように設定されている。具
体的には、前記設定手段において、I/Fについて不使
用が設定されたときには、デフォルトとしての工場出荷
時の状態に自動設定するように構成されている。このよ
うに構成することにより、何らかの使用環境の変化等に
よりたまたま全てのI/Fが不使用に設定されてしまう
という不具合が生じた場合にも対処することができ、特
に設定手段をホスト機器のプリンタドライバ等に頼る場
合に、有効な対策となり得る。
おいて、前記外部供給データを入力するホスト機器がプ
リンタに対して1対1の関係で接続されるI/Fを少な
くとも備えるようにしても良い。このように構成するこ
とにより、特定のホスト機器とプリンタとの間でのデー
タのやり取りしか行なわれなくなるので、使用しないイ
ンターフェースについてまでも揮発性のメモリに記憶領
域を確保しておく必要がなくなり、プリンタ立ち上げ
後、直ちに不使用が歴然としているインターフェースを
不使用I/Fとして設定すると共にその対応メモリ領域
を他のデータのために開放することができる。
おいて、前記外部供給データを供給するホスト機器がネ
ットワークを介して1対複数または複数対複数の関係で
接続されるI/Fを少なくとも含むと共に、前記設定手
段はネットワークインターフェース制御回路を使用I/
F,その他のインターフェース制御回路を不使用I/F
として設定し、前記メモリ領域切換手段は、不使用I/
Fとして設定されたネットワークインターフェース制御
回路以外のインターフェース制御回路に対応する前記受
信バッファのメモリ領域をその他のデータの記憶領域と
して割り当てるようにしても良い。このように構成する
ことにより、ネットワーク印刷システムにこの発明のプ
リンタを用いる場合に、他のインターフェースからの外
部供給データの入力がない場合に、ネットワークインタ
ーフェース制御回路以外のインターフェース制御回路を
不使用I/Fとして切り離し、これらの不使用I/Fに
対応する受信バッファのメモリ領域をネットワークイン
ターフェース制御回路用の記憶領域として用いたり、そ
の他のデータの記憶手段として用いたりすることができ
る。
おいて、前記外部供給データを供給するホスト機器がネ
ットワークを介して複数接続される場合に、前記ホスト
機器の接続数が増加するのに伴い前記使用I/Fが前記
設定手段により設定され、前記メモリ領域切換手段は、
増設されたインターフェース制御回路に対応するメモリ
領域を所定の割合ずつ増加させるようにしても良い。こ
のように、ネットワークモードで使用する際に、そのプ
リンタに接続されるホスト機器の数が増加するのに伴い
RAMのメモリ領域を所定の割合で増設することができ
るので、印刷データの供給の増加に対応して迅速な処理
を行なうことが可能となる。
ターフェース切換可能なプリンタの駆動方法は、複数の
外部供給データをそれぞれ受け入れる複数のインターフ
ェース制御回路と、このインターフェース制御回路を介
して入力された複数の外部供給データを受信して受信デ
ータを揮発的に記憶する受信バッファと、を備えるプリ
ンタの駆動方法であって、前記複数のインターフェース
制御回路のそれぞれについてそのインターフェース制御
回路を使用するか否かをインターフェース毎に設定し、
そのインターフェース制御回路を使用しないときには前
記受信バッファとして用いられるメモリ領域を他のデー
タを記憶するメモリ領域として使用することを特徴とし
ている。
係るプリンタの駆動方法は、前記複数のインターフェー
ス制御回路のうち個々のインターフェースについて使用
I/Fと不使用I/Fとを設定するステップと、このス
テップにより不使用I/Fに設定されたインターフェー
ス制御回路に割り当てられた前記受信バッファの対応メ
モリ領域を他のインターフェース制御回路で受信された
前記外部供給データおよびその他のデータの記憶領域と
して割り当てるステップと、を備えることを特徴として
いる。このようなステップを経てプリンタを駆動するこ
とにより、使用していないインターフェースがある場合
に、その使用していないインターフェースを不使用I/
Fに設定し、その不使用I/Fに対応する揮発性メモリ
の記憶領域を他のインターフェース用のデータやその他
のデータのために開放することができる。
の駆動方法において、前記使用I/Fおよび不使用I/
Fの設定は、プリンタ本体に設けられて種々の動作モー
ドを表示してモードの設定を操作するためのパネル、ま
たは何れかの前記インターフェース制御回路を介して接
続されたコンピュータを含むホスト機器に設けられたプ
リンタドライバにより行なわれ、この設定により、任意
のI/Fを使用するモードと任意のI/Fを使用しない
モードが少なくとも選択可能であるようにプリンタを駆
動しても良い。このようにインターフェースの使用/不
使用をパネルまたはホスト機器のプリンタドライバを用
いて設定することにより、使用しないI/Fの設定とこ
のI/Fに対応する揮発性メモリの記憶領域の他のデー
タへの開放とが簡単に行なうことができ、例えばDRA
Mリソースの有効利用を簡単に行なうことができる。
の駆動方法において、前記外部供給データを入力するホ
スト機器がプリンタに対して1対1の関係で接続される
I/Fを少なくとも含み、前記インターフェースを設定
するステップはこれらの中から不使用I/Fを選択する
ようにしても良い。このように構成することにより、プ
リンタとホスト機器が1対1の関係で接続されているス
タンドアローンタイプの場合には、同時に幾つものイン
ターフェースを使用しないことが予め分かっているの
で、プリンタの立ち上げ後に所定の設定手段を用いて不
使用I/Fを切断し、それに対応する揮発性のメモリの
記憶領域を他のデータのために割る当てることにより、
DRAM資源の有効な利用とプリンタの迅速な駆動とは
可能にすることができる。
リンタの駆動方法において、前記外部供給データを供給
するホスト機器がネットワークを介して1対複数または
複数対複数の関係で接続されるI/Fを少なくとも含む
と共に、前記インターフェースを設定するステップは、
個々のホスト機器が接続可能なインターフェースが複数
ある場合に個々のホスト機器に何れかのインターフェー
ス制御回路を割り当てることにより接続されている全て
のホスト機器からの外部供給データが供給されるように
しても良い。このように構成することにより、プリンタ
をネットワーク環境で用いる場合にも、使用しないI/
Fの切断とそれに対応するメモリ領域の節約とを行なう
ことができ、DRAMリソースの有効活用を行なうこと
が可能となる。
ンターフェース切換可能なプリンタの駆動プログラムを
記録した記録媒体は、複数の外部供給データをそれぞれ
受け入れる複数のインターフェース制御回路と、このイ
ンターフェース制御回路を介して入力された複数の外部
供給データを受信して受信データを揮発的に記憶する受
信バッファと、を備えるプリンタの駆動プログラムを記
録した記録媒体であって、前記複数のインターフェース
制御回路のうち個々のインターフェースについて使用I
/Fと不使用I/Fとを設定する設定手順と、前記設定
手順により不使用I/Fに設定されたインターフェース
制御回路に割り当てられた前記受信バッファの対応メモ
リ領域を他のインターフェース制御回路で受信された前
記外部供給データおよびその他のデータの記憶領域とし
て割り当てるメモリ領域切換手順と、を少なくとも備え
るものである。
いてプリンタを駆動することにより、既存のプリンタで
あってもこの駆動プログラムを記録した記録媒体により
例えばホスト機器等のプリンタドライバを用いてプリン
タの駆動プログラムを書き換えることにより、本発明に
係るインターフェースの切換を可能にすることができる
ようになる。また、ROMチップ等にこの第3の基本構
成に係る駆動プログラムを記録して、既存のプリンタの
ROMチップと交換することによっても容易に本発明を
実施することが可能となる。このように、第3の基本構
成に係るインターフェース切換可能なプリンタの駆動プ
ログラムを記録した記録媒体によれば、RAMリソース
の有効利用に加えて、既存のハードウェア構成の有効利
用をも図ることができ、プリンタのランニングコストの
低減と資源の有効利用とが図れる。
ース切換可能なプリンタ、その駆動方法およびその駆動
プログラムを記録した記録媒体の好適な実施形態につい
て、添付図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を用
いて本発明の基本概念に相当する第1実施形態に係るイ
ンターフェース切換可能なプリンタについて説明する。
くとも、複数の外部供給データをそれぞれ受け入れる複
数のインターフェース制御回路と、このインターフェー
ス制御回路を介して入力された複数の外部供給データを
受信して受信データを揮発的に記憶する受信バッファ
と、を備えている。このようなプリンタにおいて、前記
複数のインターフェース制御回路のそれぞれについてそ
のインターフェース制御回路を使用するか否かをインタ
ーフェース毎に設定可能とすると共に、そのインターフ
ェース制御回路を使用しないときには前記受信バッファ
として用いられるメモリ領域を他のデータを記憶するメ
モリ領域として使用可能とするように構成されている。
以下、図1を参照しながら、具体的な構成について説明
する。
ーフェース切換可能なプリンタ1は印刷機構(プリンタ
エンジン)2とコントローラ3とを備えており、このコ
ントローラ3は、CPU4と、CPUバスを介してCP
U4に接続されたメモリ制御回路5と、を備えている。
このメモリ制御回路5は、後述する複数のインターフェ
ース制御回路10ないし12のうち個々のインターフェ
ースについて使用I/Fと不使用I/Fとを設定可能な
設定手段6と、この設定手段6により不使用I/Fに設
定されたインターフェース制御回路に割り当てられた受
信バッファの対応メモリ領域を他のインターフェース制
御回路で受信された前記外部供給データおよびその他の
データの記憶領域として割り当てるメモリ領域切換手段
7と、を備えており、メモリ領域切換手段7はRAM8
に接続されている。
ており、この内部バスには、ROM9,パラレルインタ
ーフェース制御回路10,シリアルインターフェース制
御回路11,ネットワークインターフェース制御回路1
2,画像インターフェース制御回路13が接続されてい
る。パラレルインターフェース制御回路10には、例え
ばPC14のようなホスト機器が接続され、このPC1
4からはパラレル信号よりなる印刷データが入力されて
いる。また、シリアルインターフェース制御回路11に
もPC15からシリアル信号よりなる印刷データが入力
される。ネットワークインターフェース制御回路12に
はネットワーク17が接続され、このネットワーク17
には例えば複数のPC16が接続され、これらのPC1
6からはネットワーク17を介してネットワーク制御回
路12に印刷用の外部供給データが入力されている。こ
れらの各種入力インターフェース制御回路10〜12を
介して受信された外部供給データは、RAM8における
各インターフェース毎に割り当てられたメモリ領域に格
納される。画像インターフェース制御回路13は、印刷
機構2に接続されている。
は、プリンタの起動時には操作パネルの設定が、「I/
F切換え=自動/Interface =Auto」のようにデフォル
トで自動モードとなっている。したがって、送受信バッ
ファはRAM8内の記憶領域として各インターフェース
毎に独立して設けられ、各インターフェースが同時に受
信することができるように構成されている。ただし、印
刷データの処理は全てのインターフェースを同時に行な
うわけではなく、1つひとつのインターフェース毎に順
番に印刷データの処理が行なわれる。
いインターフェースを不使用I/Fとして設定したい場
合には、設定手段として例えば操作・表示パネルの表示
を見ながら操作を行ない幾つかのモードの中から所望の
モードを選択する。例えば、工場出荷時のデフォルト設
定から任意のI/Fを使用しないモードに設定する。こ
のとき、I/F使用/不使用設定手段6としてのパネル
からの操作入力に基づいて、そのI/Fを使用不能状態
にすると共に、メモリ領域切換手段7によりRAM8の
中のメモリ領域のうち、使用しないI/Fに対応するメ
モリ領域が他のデータのために開放されることになる。
る可能性のあるホスト機器、図1ではPC14,15,
16毎に各インターフェースの使用/不使用の情報を記
憶する記憶手段(図示せず)を有するように構成しても
良い。設定手段6をこのように構成した場合、前記メモ
リ領域切換手段は前記記憶手段に記憶されている情報に
基づいて全てのホスト機器が不使用であるインターフェ
ースに対応するメモリ領域のみを開放するように動作す
ることになる。
ルに限定されず、例えばPC14のような外部から印刷
データを供給するホスト機器のプリンタドライバを用い
るようにしても良い。この場合、設定手段としてのプリ
ンタドライバは、何れかのインターフェース制御回路を
介して接続された例えばPC14に設けられている。例
えば、PC14の表示画面を用いて、プリンタドライバ
を開いて上記パネルと同じような設定環境をPC14の
ディスプレイ(図示せず)上に表示させる。
あるが、上記のようにプリンタドライバにより使用・不
使用の設定をする場合には、特に、どのインターフェー
スが不使用モードに設定されており、どのインターフェ
ースが使用するものとして設定しているのかがユーザに
不明なことがある。特にパネルとプリンタドライバとの
両方を用いてインターフェースの使用/不使用の設定を
する場合にはパネル上でもPCのディスプレイ上でも確
認できないことも起こり得る。
いては、全てのインターフェースが不使用モードに設定
されたときには、工場出荷時の設定に戻すように構成さ
れている。すなわち、図1において、入力インターフェ
ース制御回路10,11,12の全てのI/Fが不使用
とされた場合、プリンタは自動的に工場出荷時の設定に
移行し、全てのインターフェースを起動時と同様に初期
化して使用可能に設定すると共に、メモリ領域切換手段
がRAM内の所定メモリ領域をそれぞれのインターフェ
ースの使用領域として確保することになる。このような
構成を採用することにより、プリンタの電源が投入され
ているにも拘わらず、何れのインターフェースも使用で
きないという状態を回避することができる。
型(スタンドアローン)のものであっても良い。すなわ
ち、外部供給データを入力するPC14等のホスト機器
がプリンタに対して1対1の関係で接続されている。し
たがって、パラレル信号による印刷データ出力回路しか
有していないホスト機器のみが、このプリンタに接続さ
れている場合には、パラレルインターフェース制御回路
のみを使用モードに設定してプリンタが準備している他
のインターフェースを不使用とし、不使用に設定された
インターフェース制御回路のためのRAM8内のメモリ
領域を他のデータのためのメモリ領域として開放するこ
とになる。
は、外部供給データを供給するホスト機器がネットワー
クを介して1対複数または複数対複数の関係で接続され
たネットワーク型プリンタシステムにも適用することが
できる。この場合、インターフェース制御回路は複数の
ホスト機器またはプリンタが接続されるネットワークか
らの前記外部供給データの受信を制御するネットワーク
インターフェース制御回路12を備えている必要があ
る。このような構成において、設定手段6はこのネット
ワークインターフェース制御回路12を使用I/F,そ
の他のインターフェース制御回路10,11を不使用I
/Fとして設定し、前記メモリ領域切換手段7は、不使
用I/Fとして設定されたネットワークインターフェー
ス制御回路12以外のインターフェース制御回路10,
11に対応するRAM8内の受信バッファとしてのメモ
リ領域をその他のデータの記憶領域として割り当てる。
勿論、開放された不使用I/Fのメモリ領域を使用I/
Fとしてのネットワークインターフェース制御回路12
に対応するRAMのメモリ領域として用いることもでき
る。
ワークに接続されているときに、RAM8内の受信バッ
ファのメモリ領域を増設するようにしても良い。すなわ
ち、外部供給データを供給するPC16等のホスト機器
がネットワーク17を介して複数接続される場合に、前
記ホスト機器(PC16)の接続数が増加するのに伴い
設定手段6がネットワークインターフェース制御回路1
2を使用I/Fとして設定すると共に、メモリ領域切換
手段7が、ホスト機器が次々と増設されていくネットワ
ークインターフェース制御回路12に対応するRAM8
内のメモリ領域を増加されたホスト機器の増加の割合に
応じて増加させる。
ンターフェース切換可能なプリンタは、種々の詳細な構
成が考えられ得るが、特許請求の範囲の各請求項の限定
内容を逸脱しない限り、これ以外であっても如何なる変
形・変更も自由である。例えば、主に出力側のインター
フェースとして用いられる画像インターフェース制御回
路13については本発明に関連する説明を行なわなかっ
たが、入力側のインターフェースに連動してこの画像イ
ンターフェース制御回路13の送受信バッファとして用
いられるRAM8のメモリ領域を増設したり削ったりす
ることも可能である。
ターフェース切換可能なプリンタの駆動方法について、
図1および図2を用いて説明する。第2実施形態に係る
プリンタ駆動方法は、図1に示すような複数の外部供給
データをそれぞれ受け入れる複数のインターフェース制
御回路10〜12と、このインターフェース制御回路を
介して入力された複数の外部供給データを受信して受信
データを揮発的に記憶する受信バッファが設けられるR
AM8と、を備えるプリンタ1を駆動するために用いら
れる。この駆動方法は、複数のインターフェース制御回
路10,11,12のそれぞれについてそのインターフ
ェース制御回路を使用するか否かをインターフェース毎
に設定し、そのインターフェース制御回路10,11ま
たは12を使用しないときには前記受信バッファとして
用いられるRAM8内のメモリ領域を他のデータを記憶
するメモリ領域として使用するものである。
係るプリンタの駆動方法について、図2のフローチャー
トを用いて説明する。図2において、より具体的なプリ
ンタ駆動方法は、ステップS1でプリンタの電源がオン
とされた後、ステップS2において、不揮発性のメモリ
に記憶されている使用I/Fまたは不使用I/Fの設定
に基づいてプリンタが起動される。
使用I/Fと不使用I/Fとの設定の変更があるか否か
が判断され、設定変更があるものと判断された場合に
は、ステップS4において不揮発性メモリに変更される
その設定が記憶される。ステップS3で設定変更がない
ものと判断された場合にはステップS5に進み、不使用
I/Fに対応するメモリの領域を他の用途のために開放
する。ステップS4に続いては、ステップS6において
全てのI/Fが不使用設定か否かが判断され、全てのI
/Fを使用しないように設定された場合には、電源がオ
ンされているにも拘わらず、どのインターフェースから
も印刷ジョブを実行できない状態となってしまうのを避
けるために、ステップS7においてデフォルトである工
場出荷時の使用および不使用設定に戻される。工場出荷
時の設定に戻されると、ステップS4と同様に不揮発性
メモリにその設定を記憶し直し(ステップS8)、印刷
可能な状態となる(ステップS9)。
使用に設定されていない場合、すなわち何れかのI/F
は使用可能な状態であるときには、先ほどのステップS
5に進んで不使用I/Fに対応するメモリの領域を他の
用途のために開放する。不使用I/Fについて対応する
不揮発性メモリの領域が開放された後は、前記ステップ
S9の印刷可能状態となり、使用I/Fを用いて印刷が
行なわれる。その後、ユーザがプリンタそのものを使用
しなくなると、ステップS10において、プリンタの電
源がオフにされ、一連のルーチンが終了する。ステップ
S10でプリンタの電源がオフにされるまでの間はステ
ップS3〜ステップS9までの処理ルーチンを所定の時
間毎にまたはユーザの設定により繰り返すことになる。
によるプリンタの駆動方法においては、前記使用I/F
および不使用I/Fの設定は、プリンタ本体に設けられ
て種々の動作モードを表示してモードの設定を操作する
ためのパネル、または何れかの前記インターフェース制
御回路を介して接続されたコンピュータを含むホスト機
器に設けられたプリンタドライバにより行なわれ、この
設定により、プリンタを駆動しても良い。
用をパネルまたはホスト機器のプリンタドライバを用い
て設定することにより、使用しないI/Fの設定とこの
I/Fに対応する揮発性メモリの記憶領域の他のデータ
への開放とが簡単に行なうことができ、例えばDRAM
リソースの有効利用を簡単に行なうことができる。
リンタの駆動方法において、前記外部供給データを入力
するホスト機器がプリンタに対して1対1の関係で接続
されると共に、前記インターフェース制御回路は、パラ
レル信号により前記データを供給するホスト機器に対応
するパラレルインターフェース制御回路と、シリアル信
号により前記データを供給するホスト機器に対応するシ
リアルインターフェース制御回路と、を少なくとも含
み、前記インターフェースを設定するステップはこれら
の中から不使用I/Fを選択するようにしても良い。
の立ち上げ後に所定の設定手段を用いて不使用I/Fを
通信不能とし、それに対応する揮発性のメモリの記憶領
域を他のデータのために割り当てることにより、DRA
M資源の有効な利用とプリンタの迅速な駆動を可能にす
ることができる。
リンタの駆動方法において、前記外部供給データを供給
するホスト機器がネットワークを介して1対複数または
複数対複数の関係で接続されると共に、前記インターフ
ェース制御回路は複数のホスト機器またはプリンタが接
続されるネットワークからの前記外部供給データの受信
を制御するネットワークインターフェース制御回路を少
なくとも含むと共に、前記インターフェースを設定する
ステップは、個々のホスト機器が接続可能なインターフ
ェースが複数ある場合に個々のホスト機器に何れかのイ
ンターフェース制御回路を割り当てることにより接続さ
れている全てのホスト機器からの外部供給データが供給
されるようにしても良い。
をネットワーク環境で用いる場合にも、使用しないI/
Fを通信不能とし、使用しないI/Fに対応するメモリ
領域の他の用途への開放とを行なうことができ、DRA
Mリソースの有効活用を行なうことが可能となる。
より詳細な構成を有する第3実施形態に係るインターフ
ェース切換可能なプリンタについて、図3ないし図5を
用いて説明する。図3は第3実施形態に係るプリンタの
詳細なハードウェア構成を示すブロック図である。同図
において、図1と同一符号を付した構成要素は、第1実
施形態と同一または相当する構成要素を示すものとす
る。
のプリンタ1において、特定用途向け集積回路(以下、
ASIC―Application Specific Integrated Circuit
―と略記する。)20に、中央処理装置(以下、CPU
―Central Processing Unit―と略記する。)4とDR
AM(Dynamic Random Access Memory)8とが接続され
ており、このASIC20は、SRAM(Static Rando
m Access Memory )よりなるプログラムメモリ21とデ
ータメモリ22とを備えると共に、内部バス23を介し
てROM9、入出力(IO)・ASIC24、フォント
/イニシャルプログラムローダ(以下、FONT/IP
L)25、DIMM26等と接続されている。IO・A
SIC24は「IEEE1284」インターフェース
(I/F),シリアルインターフェース(SerialI/
F),エンジンインターフェース(EngineI/F),E
EPROM(Electrically Erasable and Programmable
ReadOnly Memory ―電気的に消去可能およびプログラ
ム可能な読出し専用メモリ―)等の各種のインターフェ
イスやメモリに接続されると共に、内部バスを介して
「TYPEB(オプションI/F)」27や、「US
B」28、「IEEE1394」29、イーサネット
(Ethernet)17等が接続されている。
リンタ1は、以下のように動作する。図3において、I
O・ASIC24との間で入出力を行なう「IEEE1
284」I/F,シリアルI/F,USB28,「IE
EE1394」29およびイーサネット17等が、本発
明における設定手段によって「使用する/使用しない」
の設定が可能となるホスト機器用のインターフェースと
して考えられている。このプリンタ1は、工場出荷時に
おいては、全てのインターフェースが使用可能であるデ
フォルト状態に自動設定されている。したがって、プリ
ンタ1を起動すると、デフォルト状態の「自動」モード
となり、全インターフェースが使用可能となりRAM8
に割り当てられる送受信バッファもそれぞれのメモリ領
域に割り振られる。
ワーク環境でない上述したスタンドアローン状態で使用
する場合に、あるユーザがUSB28のインターフェー
スしか使用しないときには、このUSB28以外のイン
ターフェース、すなわち、「IEEE1284」I/
F,シリアルI/F,「IEEE1394」29,イー
サネット17,TYPEB27を「使用しない」モード
に設定する。次に、「IEEE1284」I/F,シリ
アルI/F,「IEEE1394」29,イーサネット
17,TYPEB27に割り当てられていたDRAM8
のメモリ領域が開放され、他のデータの記憶等の他の用
途のために使用することが可能となる。他の用途の一例
としては、USB28の送受信バッファを増加させるこ
となどが考えられる。
は、第1および第2実施形態と同様に表示・操作パネル
による方法や、プリンタドライバを用いる方法などが考
えられる。もしも、全てのインターフェースを使用しな
いモードに設定してしまうと、全てのインターフェース
を使用することができなくなるため、プリンタドライバ
からの設定ができなくなってしまう。このためのフェイ
ルセーフ機能として、全てのインターフェースが不使用
モードに設定された場合には工場出荷時と同じようにデ
フォルトに設定されることになる。
ワーク環境で使用する場合について図4および図5を用
いて説明する。図4は3人のユーザA,B,Cが1台の
プリンタを使用する場合を示す表であり、ユーザA,
B,Cを縦方向にとり、3人が使用するインターフェー
スを横方向としてそのユーザがそのI/Fを使用する場
合を「○」とし、使用しない場合を「×」として表して
いる。図4より、ユーザAは「IEEE1284」と
「Ethernet」を使用し、ユーザBは「Serial」と「Ethe
rnet」を使用し、ユーザCは「Ethernet」と「TYPE
B」を使用するものと設定されている。
し、ユーザA,B,Cの使用するI/Fの論理和(O
R)を取り「IEEE1284」I/F,「Seria
l」I/F,「Ethernet」I/F,「TYPEB」I/
Fの4つのインターフェースを使用可能なI/Fとして
設定する。ユーザA,B,Cの3人ともが全く使用しな
いこれ以外のインターフェース「USB」と「IEEE
1394」は不使用I/Fとして接続を断たれ、これら
不使用I/Fに対応するRAM8の受信バッファにおけ
るメモリ領域は他のデータ用のメモリとして確保され
る。
人のユーザが使用するため外部供給データが入力される
頻度が高く、このため受信バッファの容量も他のI/F
よりも大容量を必要としている。このため、このように
1つのI/Fを複数のユーザが共通で使用する場合に、
図5に示す表のように、イーサネットI/F対応の送受
信バッファをRAM8内で増設するようにしても良い。
図5に示す送受信バッファの増設は、デフォルト状態の
標準最少値としてのユーザがいない場合の受信バッファ
サイズを“Z”KByteとした場合に、ユーザが1名
の場合には受信バッファサイズは20%増の「Z×1.
2」KByteであり、ユーザが2名になると受信バッ
ファサイズはさらに20%増の「(Z×;1.2)×
1.2」KByteとなり、さらにユーザが3名に増え
ると受信バッファサイズもさらに20%増の「{(Z×
1.2)×1.2}×1.2」KByteとなり、ユー
ザが4人以上となると、受信バッファサイズはYとな
る。このYは、図5にも記載したように「Y>{(Z×
1.2)×1.2}×1.2」の任意の容量である。
ンタおよびその駆動方法においては不使用I/Fとして
設定されたインターフェースに対応して受信バッファ内
に設けられていたメモリ領域を上述したように3人のユ
ーザが使用するI/Fである例えば「Ethernet」I/F
用のメモリ領域として増設するようにしているので、使
用頻度が多いかまたは使用量の大きいI/Fに対応する
RAMのメモリ容量を印刷データがプリンタに供給され
る前に充分に確保することができ、使用勝手に極めて優
れたプリンタを提供することができるという特有の効果
がある。
動作選択可能なプリンタの駆動プログラムを記録した記
録媒体について図6および図7を用いて説明する。図
6,図7は、メモリ動作選択可能なプリンタの駆動プロ
グラムを記録した記録媒体が用いられるコンピュータシ
ステム30の一例を示す斜視図およびブロック図であ
る。図6において、コンピュータシステム30は、CP
Uを含むコンピュータ本体31と、例えばCRT等の表
示装置32と、キーボードやマウス等の入力装置33
と、印刷を実行するプリンタ34と、を備えている。
に、RAMより構成される内部メモリ35と、内蔵また
は外付け可能なメモリユニット36と、を備えており、
メモリユニット36としてはフレキシブルまたはフロッ
ピディスク(FD)ドライブ37,CD−ROMドライ
ブ38,ハードディスクドライブ(HD)ユニット39
が搭載されている。図6に示すように、これらのメモリ
ユニット36に用いられる記録媒体40としては、FD
ドライブ37のスロットに挿入されて使用されるフレキ
シブルディスクまたはフロッピディスク(FD)41
と、CD−ROMドライブ38に用いられるCD−RO
M42等が用いられる。
ンピュータシステムに用いられる記録媒体40として
は、FD41やCD−ROM42が考えられるが、本発
明は特にプリンタ34の印刷実行プログラムに関するも
のであるので、例えばプリンタ34に内蔵させる不揮発
性メモリとしてのROMチップ43に本発明の第4実施
形態に係るメモリ動作選択可能なプリンタの駆動プログ
ラムを記録させ、このROMチップ43を差し替えるこ
とにより駆動プログラムを交換するようにしても良い。
それぞれ受け入れる複数のインターフェース制御回路
と、このインターフェース制御回路を介して入力された
複数の外部供給データを受信して受信データを揮発的に
記憶する受信バッファと、を備えるプリンタの駆動プロ
グラムを記録した記録媒体であって、前記複数のインタ
ーフェース制御回路のうち個々のインターフェースにつ
いて使用I/Fと不使用I/Fとを設定する設定手順
と、前記設定手順により不使用I/Fに設定されたイン
ターフェース制御回路に割り当てられた前記受信バッフ
ァの対応メモリ領域を他のインターフェース制御回路で
受信された前記外部供給データおよびその他のデータの
記憶領域として割り当てるメモリ領域切換手順と、を少
なくとも備えるものである。
いてプリンタを駆動することにより、既存のプリンタで
あってもこの駆動プログラムを記録した記録媒体により
例えばホスト機器等のプリンタドライバを用いてプリン
タの駆動プログラムを書き換えることにより、本発明に
係るインターフェースの切換を可能にすることができる
ようになる。また、ROMチップ等にこの第4実施形態
に係る駆動プログラムを記録して、既存のプリンタのR
OMチップと交換することによっても容易に本発明を実
施することが可能となる。このように、第4実施形態に
係るインターフェース切換可能なプリンタの駆動プログ
ラムを記録した記録媒体によれば、RAMリソースの有
効利用に加え、既存のハードウェア構成の有効利用をも
図ることができ、プリンタのランニングコストの低減と
資源の有効利用とが図れる。
来の手順を記録している例えばROMチップを、所定の
手順が記録されている本発明のROMチップに付け替え
ることにより、本発明を既存のプリンタにも広く適用す
ることができ、本発明の第1の構成に係るプリンタとし
て用いることも可能となる。また、ROM動作モードで
用いる読出し専用メモリが、EEPROM(Electrical
ly Erasable and Programmable Read Only Memory)で
ある場合には、例えばパーソナルコンピュータ(以下、
PCと略記する。)を利用して例えばコンパクトディス
ク読出し専用メモリ(Compact Disc-Read Only Memory
―CD−ROM―)やフレキシブル又はフロッピディス
ク(FD)等の記録媒体に記録されたプログラムにより
前記EEPROMのプログラムデータを書き換えること
により、既存のプログラムで動作していたプリンタであ
っても本発明の第1および第2実施形態に係るプリンタ
およびその駆動方法として実施することが可能となる。
るインターフェース切換可能なプリンタ、その駆動方法
およびその駆動プログラムを記録した記録媒体によれ
ば、プリンタに複数設けられる各種インターフェースの
うち何れのホスト機器によっても使用されない不使用I
/Fの設定を切り換えると共に不使用I/Fとして設定
したインターフェースに対応する受信バッファのメモリ
領域を揮発性の記憶素子から消去して、その領域を使用
しているI/Fやその他のデータを格納するために用い
るようにしたので、例えばDRAM等の揮発性の記憶素
子のメモリ容量を確保することができ、DRAMリソー
スの有効活用を行なうことができるという優れた効果が
ある。
素子のメモリ領域を充分確保することにより、種々のイ
ンターフェース制御回路用の受信バッファとして使用さ
れる以外にプリンタをRAM動作させる際にプリンタの
言語プログラムをROMから読み出してコピーするため
や、フォントデータをコピーする等の動作速度を充分に
維持させることができ、データの処理を行なう際の処理
効率の向上を図ることができる効果もある。
ンタの駆動プログラムを記録した記録媒体に本発明を適
用することにより、既存のプリンタであっても本発明の
駆動プログラムによるプリンタの駆動を実現することが
でき、既存の社会的な資源を無駄にすることなく有効に
利用できると共に、コストの大幅な節約も達成できると
いう効果もある。
示すブロック図。
法を示すフローチャート。
ウェア構成を示すブロック図。
用いる場合の一例を示す表。
を増設する一例を示す表。
ログラムを記録した記録媒体が使用されるコンピュータ
システムを示す斜視図。
ステムのブロック図。
Claims (15)
- 【請求項1】複数の外部供給データをそれぞれ受け入れ
る複数のインターフェース制御回路と、このインターフ
ェース制御回路を介して入力された複数の外部供給デー
タを受信して受信データを揮発的に記憶する受信バッフ
ァと、を備えるプリンタであって、 前記複数のインターフェース制御回路のそれぞれについ
てそのインターフェース制御回路を使用するか否かをイ
ンターフェース毎に設定可能とすると共に、そのインタ
ーフェース制御回路を使用しないときには前記受信バッ
ファとして用いられるメモリ領域を他のデータを記憶す
るメモリ領域として使用可能とすることを特徴とするイ
ンターフェース切換可能なプリンタ。 - 【請求項2】前記複数のインターフェース制御回路のう
ち個々のインターフェースについて使用I/Fと不使用
I/Fとを設定可能な設定手段と、前記設定手段により
不使用I/Fに設定されたインターフェース制御回路に
割り当てられた前記受信バッファの対応メモリ領域を他
のインターフェース制御回路で受信された前記外部供給
データおよびその他のデータの記憶領域として割り当て
るメモリ領域切換手段と、を備えることを特徴とする請
求項1に記載のインターフェース切換可能なプリンタ。 - 【請求項3】前記設定手段は、印刷データを供給する可
能性のあるホスト機器毎に各インターフェースの使用/
不使用の情報を記憶する記憶手段を有し、前記メモリ領
域切換手段は前記記憶手段に記憶されている情報に基づ
いて全てのホスト機器が不使用であるインターフェース
に対応するメモリ領域のみを開放することを特徴とする
請求項2に記載のインターフェース切換可能なプリン
タ。 - 【請求項4】前記設定手段は、プリンタ本体に設けられ
て種々の動作モードを表示してモードの設定を操作する
ためのパネルにより構成され、任意のI/F使用モード
と任意のI/F不使用モードとを含むことを特徴とする
請求項2に記載のインターフェース切換可能なプリン
タ。 - 【請求項5】前記設定手段は、何れかの前記インターフ
ェース制御回路を介して接続されたコンピュータを含む
ホスト機器に設けられたプリンタドライバを含み、任意
のI/F使用モードと任意のI/F不使用モードとを含
むことを特徴とする請求項2に記載のインターフェース
切換可能なプリンタ。 - 【請求項6】前記設定手段は、任意のI/F使用モード
と任意のI/F不使用モードとを含み、全てのI/Fに
ついて不使用モードが設定されたときにはデフォルトと
しての工場出荷時の状態に自動設定されることを特徴と
する請求項2に記載のインターフェース切換可能なプリ
ンタ。 - 【請求項7】前記外部供給データを入力するホスト機器
がプリンタに対して1対1の関係で接続されるI/Fを
少なくとも含むことを特徴とする請求項2に記載のイン
ターフェース切換可能なプリンタ。 - 【請求項8】前記外部供給データを供給するホスト機器
がネットワークを介して1対複数または複数対複数の関
係で接続されるI/Fを少なくとも含むと共に、前記設
定手段はネットワークインターフェース制御回路を使用
I/F,その他のインターフェース制御回路を不使用I
/Fとして設定し、前記メモリ領域切換手段は、不使用
I/Fとして設定されたネットワークインターフェース
制御回路以外のインターフェース制御回路に対応する前
記受信バッファのメモリ領域をその他のデータの記憶領
域として割り当てることを特徴とする請求項2に記載の
インターフェース切換可能なプリンタ。 - 【請求項9】前記外部供給データを供給するホスト機器
がネットワークを介して複数接続される場合に、前記ホ
スト機器の接続数が増加するのに伴い前記使用I/Fが
前記設定手段により設定され、前記メモリ領域切換手段
は、増設されたインターフェース制御回路に対応するメ
モリ領域を所定の割合ずつ増加させることを特徴とする
請求項2に記載のインターフェース切換可能なプリン
タ。 - 【請求項10】複数の外部供給データをそれぞれ受け入
れる複数のインターフェース制御回路と、このインター
フェース制御回路を介して入力された複数の外部供給デ
ータを受信して受信データを揮発的に記憶する受信バッ
ファと、を備えるプリンタの駆動方法であって、 前記複数のインターフェース制御回路のそれぞれについ
てそのインターフェース制御回路を使用するか否かをイ
ンターフェース毎に設定し、そのインターフェース制御
回路を使用しないときには前記受信バッファとして用い
られるメモリ領域を他のデータを記憶するメモリ領域と
して使用することを特徴とするインターフェース切換可
能なプリンタの駆動方法。 - 【請求項11】前記複数のインターフェース制御回路の
うち個々のインターフェースについて使用I/Fと不使
用I/Fとを設定するステップと、このステップにより
不使用I/Fに設定されたインターフェース制御回路に
割り当てられた前記受信バッファの対応メモリ領域を他
のインターフェース制御回路で受信された前記外部供給
データおよびその他のデータの記憶領域として割り当て
るステップと、を備えることを特徴とする請求項10に
記載のインターフェース切換可能なプリンタの駆動方
法。 - 【請求項12】前記使用I/Fおよび不使用I/Fの設
定は、プリンタ本体に設けられて種々の動作モードを表
示してモードの設定を操作するためのパネル、または何
れかの前記インターフェース制御回路を介して接続され
たコンピュータを含むホスト機器に設けられたプリンタ
ドライバにより行なわれ、この設定により、任意のI/
F使用モードと任意のI/F不使用モードとを選択可能
であることを特徴とする請求項11に記載のインターフ
ェース切換可能なプリンタの駆動方法。 - 【請求項13】前記外部供給データを入力するホスト機
器がプリンタに対して1対1の関係で接続されると共
に、前記インターフェース制御回路は、パラレル信号に
より前記データを供給するホスト機器に対応するパラレ
ルインターフェース制御回路と、シリアル信号により前
記データを供給するホスト機器に対応するシリアルイン
ターフェース制御回路と、を少なくとも含み、前記イン
ターフェースを設定するステップはこれらの中から不使
用I/Fを選択することを特徴とする請求項11に記載
のインターフェース切換可能なプリンタの駆動方法。 - 【請求項14】前記外部供給データを供給するホスト機
器がネットワークを介して1対複数または複数対複数の
関係で接続されると共に、前記インターフェース制御回
路は複数のホスト機器またはプリンタが接続されるネッ
トワークからの前記外部供給データの受信を制御するネ
ットワークインターフェース制御回路を少なくとも含む
と共に、前記インターフェースを設定するステップは、
個々のホスト機器が接続可能なインターフェースが複数
ある場合に個々のホスト機器に何れかのインターフェー
ス制御回路を割り当てることにより接続されている全て
のホスト機器からの外部供給データが供給されることを
特徴とする請求項11に記載のインターフェース切換可
能なプリンタの駆動方法。 - 【請求項15】複数の外部供給データをそれぞれ受け入
れる複数のインターフェース制御回路と、このインター
フェース制御回路を介して入力された複数の外部供給デ
ータを受信して受信データを揮発的に記憶する受信バッ
ファと、を備えるプリンタの駆動プログラムを記録した
記録媒体であって、 前記複数のインターフェース制御回路のうち個々のイン
ターフェースについて使用I/Fと不使用I/Fとを設
定する設定手順と、 前記設定手順により不使用I/Fに設定されたインター
フェース制御回路に割り当てられた前記受信バッファの
対応メモリ領域を他のインターフェース制御回路で受信
された前記外部供給データおよびその他のデータの記憶
領域として割り当てるメモリ領域切換手順と、 を少なくとも備えることを特徴とするインターフェース
切換可能なプリンタの駆動プログラムを記録した記録媒
体。
Priority Applications (1)
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JP2000001421A JP2001191619A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | インターフェース切換可能なプリンタ、このプリンタの駆動方法および駆動プログラムを記録した記録媒体 |
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