JP2001191220A - 金属体への突壁の形成方法 - Google Patents

金属体への突壁の形成方法

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JP2001191220A
JP2001191220A JP2000002027A JP2000002027A JP2001191220A JP 2001191220 A JP2001191220 A JP 2001191220A JP 2000002027 A JP2000002027 A JP 2000002027A JP 2000002027 A JP2000002027 A JP 2000002027A JP 2001191220 A JP2001191220 A JP 2001191220A
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Hideyuki Miyahara
英行 宮原
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Nakamura Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属体を削ぎ起こして肉薄の突壁
を一体形成することにより、肉薄な突壁であっても接合
強度を高くする。 【解決手段】 可塑性を有する金属体10の一方
端面であって、金属体10の一方面10b側から近傍位
置の一方端面14に削ぎ工具30を当接すると共に削ぎ
工具30を他方端面15方向に移動し、金属体10の一
方面10bを肉薄に削ぎ起こして起立片16を形成する
削ぎ起こし工程と、起立片16を両面から挟圧して所定
の形状に成型する成型工程とを少なくとも備え、金属体
10に肉薄な突壁11を一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑性を有する金
属体の一面から肉薄な突壁を一体に形成する金属板への
突壁の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属板の一方面に突壁を一体的
に有する金属部品を形成する場合、図8に示すように、
ベースとなる金属板1に対して他の金属板2の端面を当
接させると共に、両者の接合部分4を溶接等の接合手段
により接合することにより、突壁を設ける方法がある。
しかしながら、板厚が例えば0.5mm以下の肉薄な突
壁を設ける場合、金属板2が肉薄のため、接合しようと
する端面の面積が小さいことから、金属板1との接合面
積が小さくなる。その結果、十分な接合強度を得ること
ができず、金属板1から金属板2によって形成される突
壁が離脱してしまう恐れがある。
【0003】このような問題を解消するために、図9に
示すように、金属板2の一端を折り曲げて接合面積を大
きくした接合部5を形成し、この接合部5と金属板1と
を溶接等の接合手段によって接合し、接合強度を高くし
て両者を一体化する方法が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように突壁2aを形成した場合、接合部5と金属板
1との間に金属板2の板厚に相当する段差が生じてしま
う。例えば、図9において一点鎖線で示すように、突壁
2aの両側に隣接して物体A、Bを金属板1に連結する
場合、接合部5の段差によって金属板1との間に隙間S
が生じてしまい、接合部5の段差に載置した物体Bの固
定が不安定になる問題が生ずる。また、図8に示すよう
に、接合部分4を溶接した場合には、この溶接部分が隆
起するために、やはり突壁2aの両側に物体A、Bを隣
接すると、金属板1との間に隙間Sが生じたり、或い
は、物体A、Bが傾斜してしまう問題がある。
【0005】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、金属体を削ぎ起こして肉薄の突壁
を一体形成することにより、肉薄な突壁であっても接合
強度を高くすることができる金属体への突壁の形成方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、可塑性を有する金属体の
一方端面であって、上記金属体の一方面側から近傍位置
の一方端面に削ぎ工具を当接すると共に上記削ぎ工具を
他方端面方向に移動し、上記金属体の一方面を肉薄に削
ぎ起こして起立片を形成する削ぎ起こし工程と、上記起
立片を両面から挟圧して所定の形状に成型する成型工程
とを少なくとも備え、上記金属体に肉薄な突壁を一体に
形成することを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の金属体への突壁の形
成方法は、可塑性を有する金属体は金属板からなり、こ
の金属板の一方面からパンチを押圧して他方面側に突出
部を形成する突出工程と、上記突出部の一方側端部に削
ぎ工具を当接すると共に上記削ぎ工具を対面側の他方側
端部の手前まで移動し、上記突出部の表面を肉薄に削ぎ
起こして第1の起立片を形成する第1の削ぎ起こし工程
と、上記突出部の上記他方側端部に削ぎ工具を当接する
と共に上記削ぎ工具を上記一方側端部の手前まで移動
し、さらに上記突出部の表面を肉薄に削ぎ起こし、上記
第1の起立片に一端側を連結させた第2の起立片を形成
する第2の削ぎ起こし工程と、上記各起立片を両面から
挟圧して所定の形状に成型する成型工程とを備え、上記
金属板に長尺な肉薄の突壁を一体に形成することを特徴
としている。
【0008】また、請求項3記載の金属体への突壁の形
成方法は、第1の削ぎ起こし工程と第2の削ぎ起こし工
程を複数回繰り返し、各起立片を一端側で連結させてさ
らに長尺に形成することを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の金属体への突壁の形
成方法は、第1の削ぎ起こし工程により形成する第1の
起立片の板厚よりも第2の削ぎ起こし工程により形成す
る第2の起立片の板厚を異ならせたことを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による金属体への突
壁の形成方法について、図1乃至図7を参照して実施の
形態を詳細に説明する。
【0011】[実施の形態1]図1は、本発明にかかる
形成方法によって形成された突壁を有する金属体の断面
図であり、図2はその斜視図である。図1及び図2に示
すように、金属体からなる金属板10の一方面10bに
は、ほぼ90度の角度θ1、θ2を以て垂直に起立した
突壁11が一体的に形成されている。また、突壁11の
板厚は金属板10の板厚よりも肉薄に形成され、例え
ば、1mm〜0.05mmの厚さに形成されている。ま
た、突壁11の幅は、金属板10の幅よりもやや狭く形
成されている。さらに、突壁11を形成した金属板10
の一方面10bは、ほぼ平坦に形成されている。
【0012】一方、金属板10の他方面10aには所定
の大きさの凹部12が形成されている。突壁11を形成
する際に、この凹部12の肉を突壁11に移行させるよ
うにしているが、詳細については後述する。また、上記
金属板10の材質は、銅系金属、鉄系金属、アルミニウ
ム等、可塑性を有する金属が好ましく、さらに、切削性
に優れた金属であればなお好適である。
【0013】つぎに、本発明にかかる突壁の形成方法に
ついて、図3を参照しながら説明する。図3(a)は突
出工程を示し、四角形に形成したキャビティ21を有す
るダイ20に金属板10を載置した後、この金属板10
の他方面10a側から上記キャビティ21よりもやや大
きい相似形のパンチ22を押圧する。上記キャビティ2
1の深さは、金属板10の板厚の約半分としているた
め、パンチ22を押圧によって金属板10の一方面10
bをキャビティ21の底面に当接させることにより、図
3(b)に示すように、金属板10の他方面10aに凹
部12を形成すると共に、一方面10bに突出部13を
形成する。
【0014】このように突出工程を経た金属板10は、
次の第1の削ぎ起こし工程に移行する。第1の削ぎ起こ
し工程は、図3(c)に示すように、上記突出工程によ
って形成された金属板10の突出部13における一方側
端部14から削ぎ工具30を突入し、この削ぎ工具30
を対面側の他方側端部15の手前まで移動し、突出部1
3の表面を肉薄に削ぎ起こして第1の起立片161を形
成する。
【0015】ここで使用する削ぎ工具30は、金属板1
0に平行な面に対して30度乃至80度の角度を有する
刃先が形成されている。そして、削ぎ工具30の刃先を
突出部13の一方側端部14から突入させるが、この突
入位置は、突出部13の上面から、前記した突壁11の
板厚よりもやや小さい寸法としている。削ぎ工具30を
金属板10と平行に移動し、突出部13の対面側の他方
側端部15手前まで移動して停止すると、削ぎ工具30
の刃先に沿って第1の起立片161が突出形成される。
このとき、第1の起立片161の基端が突出部13の他
方側端部15に連結された状態となっている。また、第
1の起立片161の板厚は、削ぎ起こし中に前記した突
壁11の板厚よりもやや厚くなる。
【0016】このような状態から、次の第2の削ぎ起こ
し工程に移行する。この第2の削ぎ起こし工程は、図3
(d)に示すように、削ぎ工具30を逆に突出部13の
他方側端部15から突入し、一方側端部14の手前まで
移動することにより突出部13を肉薄にさらに削ぎ起こ
して第2の起立片162を形成する。
【0017】第2の削ぎ起こし工程において、削ぎ工具
30の突入位置は、突出部13の上面から、前記した突
壁11の板厚に対して2倍よりやや小さい寸法としてい
る。そして、削ぎ工具30を金属板10と平行に移動
し、突出部13の一方側端部14手前まで移動して停止
すると、削ぎ工具30の刃先に沿って第2の起立片16
2が突出形成されると共に、第2の起立片162の基端
が突出部13の一方側端部14に連結された状態とな
る。この第2の起立片162も、削ぎ起こし中に前記し
た突壁11の板厚よりもやや厚くなる。さらに、第1の
削ぎ起こし工程によって、第1の起立片16の基端が突
出部13の他方側端部15に連結された状態となってい
るので、第1の起立片161の基端が第2の起立片16
2の先端に連結した状態となり、この結果、起立片16
の長さは約2倍の長尺に形成される。
【0018】本実施形態では、この第2の削ぎ起こし工
程において突出部13を削ぎ起こす際、金属板10の他
方面10bに沿って削ぎ起こすことから、金属板10の
他方面10b側から突出部13が消滅し、ほぼ同一面に
形成される。以上の各削ぎ起こし工程によって形成され
た起立片16は、上記連結個所が厚くなったり、部分的
に屈曲もしくは湾曲することから、次の成形工程におい
て矯正すると共に、成形が施される。
【0019】成型工程は、上記起立片16を両面から挟
圧して所定の形状に成型するための工程である。即ち、
図3(e)に示すように、予め起立片16の一方側端部
14(例えば図示左側)に、ダイ23の平坦な作業面2
3aを当接させる。その後、起立片16の他方側(例え
ば図示右側)からダイ24の平坦な作業面24aを押圧
によって挟圧し、起立片16をほぼ均一な厚さに成形す
る。
【0020】この成型工程において、起立片16を挟圧
する左右のダイ23、24の作業面23a、24aを、
プレス成形におけるダイとパンチの関係に構成すること
により、穴明け加工、絞り加工、曲げ加工、或いは打ち
抜き加工等を施すことができる。その他、角度を変更し
て傾斜させることも可能であり、成型工程において起立
片16を任意の形状に成型できる。
【0021】以上の各工程を経ることによって、金属板
10には、図1および図2に示すように、突壁11が一
体的に形成される。このように形成された突壁11は、
板厚を薄くした場合であっても、金属板10から離脱す
ることはない。
【0022】なお、以上説明した実施の形態1において
は、第1の起立片161と第2の起立片162を形成す
るようにしたが、さらに突壁11を長尺に形成する場合
は、各起立片を一端側で連結させながら第1、第2の削
ぎ起こし工程をさらに繰り返すことにより形成すること
ができる。この場合、突出部13の高さを高くすること
が必要である。因みに、突出部13の高さは、所望とす
る突壁11の板厚に、略削ぎ起こし工程の回数を乗じた
寸法に成形代を加えた寸法に設定することが望ましい。
【0023】また、前述した第1、第2の削ぎ起こし工
程において、金属板10の材質、或いは、起立片16の
板厚等の組み合わせ条件によっては、切削工具30を用
いて突出部13を削ぎ起こす際に、起立片16が大きく
カーリングする場合がある。このように起立片16がカ
ーリングすると、後工程の成型工程において成型が困難
にあることから、対策を講ずる必要がある。
【0024】図4は、起立片のカーリング対策を施す方
法を示している。即ち、第1或いは第2の工程におい
て、切削工具30の先端面32に、起立片16の進入を
許容する隙間を隔ててガイド治具40のガイド面42を
対向させることによりガイド溝50を形成する。そし
て、切削工具30と共にガイド治具40移動させ、ガイ
ド溝50内に起立片16を進入させる。この結果、カー
リングしようとする起立片16がガイド溝50によって
ガイドされることから、後工程の成型工程において成型
可能な範囲でカーリングが抑制される。
【0025】[実施の形態2]図5は、本発明によっ
て、先端側を先細に形成した突壁を形成する方法を示し
ている。なお、図5において、前述した実施の形態1と
同部分は同符号を示し、その詳細な説明は省略する。
【0026】図5(a)は、図4において説明した第2
の削ぎ起こし工程に相当する工程であり、図示しない第
1の削ぎ起こし工程の後に、第1の起立片601よりも
板厚を厚くした第2の起立片602を一端を連結した状
態で形成する。即ち、突出部13の他方側端部15から
削ぎ工具30を突入し、一方側端部14の手前まで移動
するが、この突入位置を、突出部13の上面から前記し
た突壁11の板厚に対して2倍よりもやや小さな寸法に
設定している。このように設定すると、削ぎ工具30が
突出部13を厚く削ぎ起こすので、第2の起立片601
の板厚が厚く形成される。
【0027】次に、第2の削ぎ起こし工程の後に第3の
削ぎ起こし工程に移行し、起立片を更に長尺に形成する
と共に、第2の起立片601よりも板厚を厚くした第3
の起立片603を第2の起立片602の一端に連結させ
て形成する。つまり、図5(b)に示すように、削ぎ工
具30を突出部13の一方側端部14から突入し、他方
側端部15の手前まで移動するが、削ぎ工具30の突入
位置を、第2の起立片602の板厚の2倍よりもやや小
さな寸法位置に設定する。この結果、削ぎ工具30が突
出部13を厚く削ぎ起こすので、第3の起立片603の
板厚を厚く形成することができる。
【0028】なお、この方法の場合も、上記第3の削ぎ
起こし工程において突出部13を削ぎ起こす際、金属板
10の他方面10bに沿って削ぎ削り起こすようにし、
金属板10の他方面10b側から突出部13を消滅さ
せ、ほぼ同一平面となるように形成している。このよう
に、最終の削ぎ起こし工程で金属板10の他方面10b
を沿わせるためには、予め、第1乃至第3の起立片の厚
さを設定すると共に、この設定に合わせて突出部13の
高さを設定することにより可能となる。
【0029】次に、成型工程において上記起立片60を
両面から挟圧し、先端側を先細に形成した突壁61を形
成する。即ち、図5(c)に示すように、起立片60の
一方側に、図示上方を起立片60側に傾斜させた平坦な
作業面70aを有するダイ70の上記作業面70aを当
接させる。さらに、起立片60の他方側に、やはり図示
上方を起立片60側に傾斜させた平坦な作業面71aを
有するダイ71の上記作業面71aを押圧して起立片6
0を両面から挟圧することにより、先端側が先細に形成
された突壁61が形成される。
【0030】[実施の形態3]図6は、本発明にによる
他の突壁の形成方法を示し、可塑性を有する金属体の一
方面を削ぎ工具によって肉薄に削ぎ起こして起立片を形
成すると共に、起立片を両面から挟圧して所定の形状に
成型することにより、金属体に肉薄な突壁を一体に形成
している。
【0031】図6(a)は第1の削ぎ起こし工程を示
し、金属体80の一方端面81から削ぎ工具30を突入
し、この削ぎ工具30を対面側の他方側端部82の手前
まで移動し、金属体80の一方表面を肉薄に削ぎ起こし
て第1の起立片831を形成する。ここで使用する金属
体80は、前述した実施の形態1と同様な性質を有する
金属素材が使用されるが、所定の板厚を有する金属板の
他、肉厚の金属ブロックであっても良い。
【0032】このとき、削ぎ工具30の刃先は、金属体
80自体の一方面80a側から近傍位置の一方端面81
に当接した後、削ぎ工具30を他方端面82の手前まで
移動して停止することにより、金属体80の一方面80
aを肉薄に削ぎ起こして第1の起立片801が形成され
る。この第1の起立片831は、基端が金属体80の他
方端面82に連結された状態となる。
【0033】その後、次の第2の削ぎ起こし工程に移行
する。この第2の削ぎ起こし工程は、図6(b)に示す
ように、逆に削ぎ工具30を金属体80の他方端面82
から突入し、一方端面81の手前まで移動することによ
り金属体80を肉薄にさらに削ぎ起こして第2の起立片
832を形成する。
【0034】このとき、削ぎ工具30の刃先を突入させ
る位置は、金属体80の一方面80aから、突壁の板厚
に対して2倍よりもやや小さな寸法としている。そし
て、削ぎ工具30を金属体80と平行に移動し、金属体
80の一方端面81の手前まで移動して停止すると、削
ぎ工具30の刃先に沿って第2の起立片832が突出形
成されると共に、第2の起立片832の基端が金属体8
0の一方端面81に連結された状態となる。さらに、第
1の削ぎ起こし工程によって、第1の起立片831の基
端が金属体80の他方端面82に連結された状態となっ
ているので、第1の起立片831の基端が第2の起立片
832の先端に連結した状態となり、この結果、起立片
83の長さは約2倍の長尺に形成される。
【0035】次に、成型工程において上記起立片83を
両面から挟圧して所定の形状に成型するが、この工程に
ついては実施の形態1と同様であり、その説明を省略す
る。このような工程を経て、金属体80の一方面80a
には突壁が形成される。
【0036】以上本発明を実施の形態に基づき具体的に
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることな
く、本発明を逸脱しない範囲において種々変更すること
は可能である。例えば、各実施形態において、第1及び
第2の削ぎ起こし工程を施すことにより、第1及び第2
の起立片を連結させて形成したが、1回の削ぎ起こし工
程により1個の起立片する形成するようにしても良い。
【0037】また、本発明によって形成される突壁を各
種用途に使用する場合は、突壁を種々の形状に変更する
ことも可能である。例えば、図7(A)に示すように、
突壁11の中央を打ち抜いて矩形状の窓部18を形成し
たり、図7(B)に示すように、同一の金属板10上に
一対の突壁11を形成することも可能である。さらに、
用途に応じて一対の突壁11の先端側を所定方向に折り
曲げても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる金
属体への突壁の形成方法によれば、金属体を削ぎ起こす
ことにより起立片を形成し、この起立片を成型して金属
体と一体な突壁を形成するので、金属体と突壁との接合
強度を強固にできる。さらに、削ぎ起こしにより突壁を
形成するので、0.5mm以下の極めて肉薄な突壁であ
っても容易に形成することができる。また、突壁を接着
や溶接等の接合手段を用いることなく形成できるので、
接合のための工程を減少できることから、安価に形成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる形成方法により金属体と一体に
形成された突壁を示す断面図である。
【図2】図1に示した金属体と一体の突壁を示す斜視図
である。
【図3】(a)〜(e)は、本発明の実施の形態1にか
かる突壁の形成方法を示す工程説明図である。
【図4】本発明の削ぎ起こし工程の一例を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態2における途中工程を示し
た説明図である。
【図6】本発明の実施の形態3における工程の一部を示
す説明図である。
【図7】(a)(b)は、本発明にかかる突壁の変形例
を示す斜視図である。
【図8】従来における突壁を示す断面図である。
【図9】従来における突壁の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 金属板 10a 金属板の他方面 10b 金属板の一方面 13 突出部 14 一方端面 15 他方端面 16 起立片 22 パンチ 30 削ぎ工具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑性を有する金属体の一方端面であっ
    て、上記金属体の一方面側から近傍位置の一方端面に削
    ぎ工具を当接すると共に上記削ぎ工具を他方端面方向に
    移動し、上記金属体の一方面を肉薄に削ぎ起こして起立
    片を形成する削ぎ起こし工程と、上記起立片を両面から
    挟圧して所定の形状に成型する成型工程とを少なくとも
    備え、上記金属体に肉薄な突壁を一体に形成することを
    特徴とする金属体への突壁の形成方法。
  2. 【請求項2】 可塑性を有する金属体は金属板からな
    り、この金属板の一方面からパンチを押圧して他方面側
    に突出部を形成する突出工程と、上記突出部の一方側端
    部に削ぎ工具を当接すると共に上記削ぎ工具を対面側の
    他方側端部の手前まで移動し、上記突出部の表面を肉薄
    に削ぎ起こして第1の起立片を形成する第1の削ぎ起こ
    し工程と、上記突出部の上記他方側端部に削ぎ工具を当
    接すると共に上記削ぎ工具を上記一方側端部の手前まで
    移動し、さらに上記突出部の表面を肉薄に削ぎ起こし、
    上記第1の起立片に一端側を連結させた第2の起立片を
    形成する第2の削ぎ起こし工程と、上記各起立片を両面
    から挟圧して所定の形状に成型する成型工程とを備え、
    上記金属板に長尺な肉薄の突壁を一体に形成することを
    特徴とする金属板への突壁の形成方法。
  3. 【請求項3】 第1の削ぎ起こし工程と第2の削ぎ起こ
    し工程を複数回繰り返し、各起立片を一端側で連結させ
    てさらに長尺に形成する請求項2記載の金属板への突壁
    の形成方法。
  4. 【請求項4】 第1の削ぎ起こし工程により形成する第
    1の起立片の板厚よりも第2の削ぎ起こし工程により形
    成する第2の起立片の板厚を異ならせた請求項2記載の
    金属板への突壁の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3417990A1 (en) * 2017-06-21 2018-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Manufacturing method of metal member

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