JP2001190724A - 野球用又はソフトボール用のバット - Google Patents

野球用又はソフトボール用のバット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属パイプとFRP層とが一体にならずに別
々に動くようにして、飛距離を伸ばすとともに、バット
本体の強度も十分に確保する。 【解決手段】 金属パイプの外周に繊維強化プラスチッ
クを積層したバットにおいて、金属パイプ3と繊維強化
プラスチック層5との層間をウィークバウンダリーレア
ー4にした野球用又はソフトボール用のバット1とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野球用又はソフト
ボール用のバットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、野球用又はソフトボール用バ
ット(以下、バットと呼ぶ)としては、木製、チタニウ
ム合金やアルミニウム合金などの金属製のバットの外、
カーボン繊維やガラス繊維などからなるヤーンや織物、
スリーブなどにエポキシ樹脂やその他の合成樹脂に代表
されるマトリックス樹脂を含浸硬化させた繊維強化プラ
スチック製(以下、FRP製と呼ぶ)のバットなど、さ
まざまな素材により構成されたバットが市場に供給され
ている。
【0003】また、金属パイプ(金属製素管)とFRP
素材とを組み合わせたバットも市場に供給されている。
例えば、実開昭64−12565号には、金属製素管の
外周面に、プライマー塗膜層、ガラス繊維強化樹脂層及
び炭素繊維強化樹脂層を順次一体に積層してなる野球用
バットが記載されている。そして、かかる考案の効果と
しては、木製バットの打球音と同様の打球音になるこ
と、炭素繊維強化樹脂層が存在するにも拘らず電蝕の発
生がないこと、飛距離が伸びること、機械的特性に優れ
ること等が記載されている。
【0004】ところで、バットは、その打球部の肉厚が
薄いほどバット本体の変形量が大きくなる。そして、こ
の変形した状態から元の形状へとバット本体が復元する
際の復元力により打球されたボールをより遠くへ飛ばす
ことが可能となるものである。他面、バット本体の打球
部の肉厚を薄くしすぎると、バット本体の強度が不足す
ることとなるため、ボールを打球した際に、バット本体
が凹んだりあるいは亀裂が入るというような問題が発生
するおそれがあった。
【0005】前記した実開昭64−12565号のバッ
トでは、飛距離が伸びるとの記載はあるものの、実際に
は金属製素管と外周のFRP層とが強固に密着して、あ
たかも1つの層のようになっているため、打球の際には
金属製素管とFRP層が同時に変形しようとするので、
打球部の厚みが厚いバットと変形量が変わらず、結局ボ
ールの飛距離を伸ばすことはできなかった。
【0006】アメリカ合衆国特許第5415398号に
おいては、バット本体の打球面の内側に、パイプ状の挿
入部材をバット本体との間に間隙を有するように挿入、
固着した構造を有するバット、あるいはその間隙内に潤
滑油を密閉封入した構造を有するバットが開示されてい
る。かかる発明は、肉厚の薄いバット本体の外殻壁と、
その外殻壁と間隙を介して形成された挿入部材とを組合
せることにより、変形量の大きい薄肉の外殻壁でスプリ
ング効果を得てボールを遠くへ飛ばし、かつ、打球部を
二重構造とすることによってバットの十分な強度を確保
している。このようにして、相反する2つの要求を両立
させることに成功している。
【0007】しかし、このアメリカ合衆国特許第541
5398号に開示されたバットは、上記のような優れた
反発特性を実現するため、バット本体とパイプ状の挿入
部材との間に高い寸法精度で微細な間隙を形成すること
が必要となる。また、バットの反発特性をバットの全周
にわたって良好なものとするためには、このバット本体
とパイプ状の挿入部材との間における間隙の高さをバッ
トの全周にわたって均一になるよう厳格に管理、設定す
る必要がある。そして、バットの製造工程において上記
のような微細な間隙を精度よく形成することは非常に手
間と時間がかかり、結果的にバットの製造コストが増大
するという問題があった。
【0008】さらに、前記間隙に潤滑油を密閉、封入し
た構造とする場合は、潤滑油として比較的粘度の高い潤
滑油を使用する必要がある。これは、バットの使用中に
この潤滑油が間隙からバットの外部へとしみ出たり滞れ
たりするなどの不良の発生を防止するためであるが、粘
度の高い潤滑油を空隙の内部に密閉、封入する作業は手
間と時間がかかることから、バットの製造コストをさら
に増大させる要因となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、金
属パイプの外周にFRPを積層した構造のバットにおい
て、金属パイプとFRP層とが一体にならずに別々に動
くようにして、それぞれの層の変形量を大きくして飛距
離を伸ばすとともに、バット本体の強度も十分で、ボー
ルを打球した際に、バット本体が凹んだりあるいは亀裂
が入ることがないようにすることにより、相反する前記
2つの要求を両立させようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
パイプの外周に繊維強化プラスチックを積層したバット
において、前記金属パイプと前記繊維強化プラスチック
との層間をウィークバウンダリーレアーにした野球用又
はソフトボール用のバットである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のバット
において、前記繊維強化プラスチック層を、金属パイプ
の打球部相当位置にのみ積層した野球用又はソフトボー
ル用のバットである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1乃至2のいず
れか1項に記載のバットにおいて、前記繊維強化プラス
チック層の内周側をカーボン繊維強化プラスチックと
し、外周側をガラス繊維強化プラスチックとしたバット
であり、請求項4の発明は、さらにその最外周にカーボ
ン繊維強化プラスチックを積層した野球用又はソフトボ
ール用のバットである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1項に記載のバットにおいて、前記ウィークバウン
ダリーレアーを、前記金属パイプと前記繊維強化プラス
チックとの層間の所要部にのみ設けた野球用又はソフト
ボール用のバットである。
【0014】本発明は、前記のように構成することによ
り、反発性能と強度とを高いレベルで両立させることが
できるので、ボールの飛距離が伸び、かつ、耐久性にも
優れた野球用又はソフトボール用のバットを提供するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した野球用
又はソフトボール用のバット1の正面図であり、図2
は、その打球部2を横に切断した端面図である。図1の
実施例では、金属パイプの打球部2相当位置にのみ繊維
強化プラスチック(FRP)を積層しているが、これは
任意に実施できるところであり、グリップ部までの全体
をFRP層5としても良いし、さらに限定した打球部の
一部のみをFRP層5としても良い。
【0016】図2に示すように、本発明においては、金
属パイプの外周にFRPを積層するにあたり、金属パイ
プ3とFRP層5との層間をウィークバウンダリーレア
ー4としたものである。ウィークバウンダリーレアー4
は、離型効果を有する素材により構成されており、具体
的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコン、テ
トラフルオロカーボン等からなる離型性フイルムや、こ
れらを紙にコーティングした離型紙である。その他、ウ
ィークバウンダリーレアー4を、ワックス系の離型剤、
シリコン系の離型剤やフッ素系の離型剤を塗布乃至スプ
レーすることにより形成することも可能である。
【0017】このように、本発明のバット1において
は、金属パイプ3とFRP層5との層間をウィークバウ
ンダリーレアー4としたので、結果的に肉厚の薄い金属
パイプ3とFRP層5という二つの層を組合せた構造と
なる。そして、この金属パイプ3とFRP層5との間に
は、特に間隙は設けられていない。
【0018】金属パイプ3とFRP層5とが、従来のよ
うに完全に接着(固着)されておれば、ボールを打撃す
る際に、金属パイプ3とFRP層5の二層は一体となっ
て動き、これがため、肉厚の厚いバットと同様の変形が
起きることになる。しかし、本発明によるバット1にお
いては、金属パイプ3とFRP層5との層間にウィーク
バウンダリーレアー4(非接着性の界面剥離層)が形成
されているため、バット1の打球部2において、打球時
これらの二層はそれぞれ独立して変形することが可能で
ある。
【0019】この結果、バット1の打球部2における偏
平方向の剛性を小さくすることができ、打球時の衝撃応
力によって、バット1の前記二層が塑性変形を伴うこと
なく本質的な弾性変形を許容する範囲で変形する。そし
て、これらの二層それぞれの復元力がボールへ伝えられ
る(スプリングバック的な物理現象が起こる)ことによ
り、ボールの飛距離が伸びるという効果を得ることがで
きる。
【0020】さらに、バットとして要求される強度を保
ったまま、金属パイプ3とFRP層5の肉厚を薄くする
ことができる。この結果、バットの反発特性を向上させ
ることができるので、打球されたボールの飛距離をさら
に増大させることができる。また、金属パイプ3とFR
P層5のそれぞれが薄くとも、両者を併せることによっ
て所望の強度を得ることができるので、バット1自体の
耐久性を落とすことがなく、飛距離と耐久性という相反
する2つの要求を両立させることができる。
【0021】反発性能向上のためには、ウィークバウン
ダリーレアー4を打球部全体に設けることが望ましい。
しかし、ウィークバウンダリーレアー4を打球部全体に
設けると、金属パイプ3とFRP層5とが全く接着せ
ず、金属パイプ3上をFRP層5がくるくると空回りす
るようなことも起こる。そこで、ウィークバウンダリー
レアー4を、FRP層5の両端部を除く部分に設けるよ
うにすると良い。このようにすれば、金属パイプ3とF
RP層5とが、その両端部において接着するので、FR
P層5が空回りするようなことは起こらない。
【0022】また、ウィークバウンダリーレアー4を、
金属パイプ3とFRP層5との間の所要部にのみ設ける
こともできる。例えば、バットの円周方向において、全
周ではなく、円周の90°〜180°の範囲に設けるこ
ともできる。このようにすれば、ウィークバウンダリー
レアー4が介在した場所で打球すれば飛距離が期待で
き、ウィークバウンダリーレアー4が介在しない場所は
通常の反発であるので、バンド等の飛距離を要求されな
い打球の時に使用するといった使い分けが可能となる。
【0023】その他、ウィークバウンダリーレアー4
を、金属パイプ3とFRP層5との間の円周方向の2箇
所以上に分割して設けることもできる。また、ウィーク
バウンダリーレアー4を、バットの長手方向と垂直な方
向に分割して設ける等、ウィークバウンダリーレアー4
を設ける位置は、設計意図に応じて任意に変更できると
ころである。
【0024】ウィークバウンダリーレアー4を形成する
方法としては、金属パイプ3の表面に、離型性フイルム
や離型紙を巻き付ける。その上に、シート状のFRPの
プリプレグを巻き付け、さらに、その上から圧力をかけ
るためにラッピングテーピングを巻いて熱をかけて硬化
させて成形するものである。離型性フイルムや離型紙の
代わりに、金属パイプ3の表面に、シリコン系やフッ素
系またはワックス系などの離型剤を予め塗布しておき、
その後前記と同様の方法により成形することもできる。
【0025】FRP層5は、内周側51をカーボン繊維
強化プラスチック(以下、CFRPという)とし、外周
側52をガラス繊維強化プラスチック(以下、GFRP
という)とすると良い。CFRPは強度上優れた素材で
はあるが、FRP層5をCFRPのみとすると靭性が低
すぎる為に、繰り返し打球した際のバットの変形につい
ていけず、CFRPに割れが生じる。
【0026】GFRPはCFRPよりも強度上では劣る
が柔軟性があるので、繰り返し打球した際のバットの変
形にもよく追随する。従って、FRP層5の外周側52
をGFRPにしておけば、割れの発生を減少させること
ができる。このように、FRP層5の内周側51をCF
RP、外周側52をGFRPとしておけば、必要な強度
を確保できて、割れの問題も解決する。
【0027】以上は、CFRP及びGFRPの好ましい
組み合わせの一例であり、この外にもCFRP及びGF
RPを種々に組み合わせて構成することが可能であるこ
とはいうまでもない。
【0028】また、FRP層5のさらに外周に、CFR
Pを1層あるいは2層以上設ければ、バット表面からC
FRPをみることができるので、CFRP使用バットで
あることをアピールすることができる。
【0029】なお、金属パイプ3とCFRPとが直接に
密着すると、電蝕という問題が発生する事が知られてい
る。そこで、金属パイプ材3とCFRPとの間で、ウィ
ークバウンダリーレアー4を設けた場所以外の場所に
は、接着性を阻害せず、電蝕も発生させない例えばGF
RPを1層乃至数層介在させることも任意に実施できる
ところである。
【0030】
【実施例】図3は、本発明の実施一例を示す仕様書で、
打球部2にウィークバウンダリーレアー4を設けたもの
である。工程1では、金属パイプ3の表面に、バットの
長手方向に6cm、バットの円周方向に36cmの長方形の
ガラス繊維(GF)のプリプレグを巻き付けることを示
している。使用するプリプレグは、ガラス繊維がバット
の長手方向に対してそれぞれ45°の方向に交差するよ
うに裁断したものを用いる。巻き付ける位置は、プリプ
レグのバット先端側の辺が、バット先端から4cmと22
cmの位置になるように、それぞれ2ヶ所に2枚ずつ巻き
付けるものである。
【0031】工程2では、前記ガラス繊維のプリプレグ
の間に、バットの長手方向に12cm、バットの円周方向
に21.5cmの長方形の離型紙を、そのバット先端側の
辺がバット先端から10cmの位置になるように1層巻き
付ける。
【0032】工程3では、バットの長手方向に24cm、
バットの円周方向に20cmの長方形のカーボン繊維(C
F)のプリプレグを、そのバット先端側の辺がバット先
端から4cmの位置になるように巻き付ける。カーボン繊
維は、バットの長手方向に対して90°の角度、すなわ
ちバットの長手方向とは垂直な方向に引き揃えたものを
用い、これを6枚積層するものである。
【0033】工程4では、バットの長手方向に24cm、
バットの円周方向に22.3cmの長方形のガラス繊維
(GF)のプリプレグを、そのバット先端側の辺がバッ
ト先端から4cmの位置になるように巻き付ける。ガラス
繊維は、バットの長手方向に対してこれも90°に引き
揃えたものを用い、これを3枚積層するものである。
【0034】以上の通り積層した後、幅20mmのラッピ
ングテープを、ピッチ1.5mmで、5.5kgのテンショ
ンをかけながら巻き付ける。その後、既知の方法で硬化
させ、硬化後ラッピングテープを取り除いて、表面を研
磨、塗装して仕上げるものである。
【0035】このようにして形成されるFRP層の肉厚
は、打球部の変形量を考慮すると、0.1mm〜2.5mm
の範囲になるようにするのが良く、さらに好ましくは
1.0mm〜1.5mmの範囲になるようにするのが良い。
なお、前記実施例では、約1.4mmの肉厚になるもので
ある。
【0036】金属パイプ3の素材としては、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金、チタニウム又はチタニウム合
金、マグネシウム又はマグネシウム合金などを使用する
ことができる。金属パイプ3の肉厚は、これも打球部の
変形量を考慮すると、0.5〜2.0mmの範囲にするの
が良く、さらに好ましくは1.0mm〜1.5mmの範囲に
するのが良い。なお、前記実施例では、約1.2mmの肉
厚の金属パイプを使用している。
【0037】表1に、本発明に係るバットと、従来から
公知の金属製バット及びウィークバウンダリーレアーの
ないFRP層で補強された金属製バットとの比較を行っ
た試験結果を示す。
【0038】
【表1】
【0039】この実験では、本発明バットとして、図3
に示す仕様で作成したバットを用いている。従来の金属
製バットとしては、2mmの肉厚を有するアルミニウム合
金で6061材と呼ばれるものを使用している。ウィー
クバウンダリーレアーのないFRP層で補強された金属
製バットとしては、出願人が従来販売していたバットを
使用した。
【0040】表1中の「2%耐力」は、この数値が大き
いほど打球部の降伏点が大きい(塑性変形を起こすまで
の強度が大きい)ことを示している。また、変形荷重
は、この数値が小さいほど撓みやすい、いいかえればス
プリングバック的な効果が期待でき、打球した際に飛距
離が伸びることを示している。表1から、本発明バット
においては、強度をあまり落とすことなく、スプリング
バック的な効果を増大させることができることがわか
る。従って、打球の飛距離を伸ばす性能を大幅に向上さ
せることができるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は、金属パイプ3とFRP層5と
の間にウィークバウンダリーレアー4を設けたので、金
属パイプ3とFRP層5とが一体にならずに別々に動く
ようになる。その結果、偏平剛性が小さくなり、これら
二層それぞれの復元力がボールへ伝えられ(スプリング
バック的な物理現象が起こり)、ボールの飛距離が伸び
るという効果を得ることができる。また、打球部が従来
のバットよりもたわみやすいので、打球感が良好とな
る。
【0042】強度の点においては、金属パイプ3とFR
P層5のそれぞれの偏平剛性は小さくとも、両者を併せ
た強度が強度基準を満たすことにより、ボールを打球し
た際に、バット本体が凹んだりあるいは亀裂が入るよう
なことがなくなる。このように、バットの強度と飛距離
という相反する要求を両立させることができる。
【0043】また、FRP層5の内周側51をCFR
P、外周側52をGFRPとしておけば、FRP層5の
割れの問題も解決する。さらに、FRP層5の構成やウ
ィークバウンダリーレアー4の配置位置を変えることに
よって、反発性、強度等の異なる種々のバットを提供す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバットの平面図である。
【図2】図1のバットの打球部を横に切断した端面図で
ある。
【図3】本発明に係るバットの仕様を示す一例である。
【符号の説明】
1 バット 2 打球部 3 金属パイプ 4 ウィークバウンダリーレアー 5 FRP層 51 内周側 52 外周側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属パイプの外周に繊維強化プラスチッ
    クを積層したバットにおいて、前記金属パイプと前記繊
    維強化プラスチックとの層間をウィークバウンダリーレ
    アーにした野球用又はソフトボール用のバット。
  2. 【請求項2】 前記繊維強化プラスチック層は、金属パ
    イプの打球部相当位置にのみ積層した請求項1記載の野
    球用又はソフトボール用のバット。
  3. 【請求項3】 前記繊維強化プラスチック層は、内周側
    をカーボン繊維強化プラスチックとし、外周側をガラス
    繊維強化プラスチックとした請求項1乃至2のいずれか
    1項に記載の野球用又はソフトボール用のバット。
  4. 【請求項4】 前記繊維強化プラスチック層の最外周
    に、さらにカーボン繊維強化プラスチックを積層した請
    求項3に記載の野球用又はソフトボール用のバット。
  5. 【請求項5】 前記ウィークバウンダリーレアーを、前
    記金属パイプと前記繊維強化プラスチックとの層間の所
    要部にのみ設けた請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の野球用又はソフトボール用のバット。
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