JP2001189064A - ヘッド昇降装置およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

ヘッド昇降装置およびこれを備えたディスク装置

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JP2001189064A
JP2001189064A JP37525399A JP37525399A JP2001189064A JP 2001189064 A JP2001189064 A JP 2001189064A JP 37525399 A JP37525399 A JP 37525399A JP 37525399 A JP37525399 A JP 37525399A JP 2001189064 A JP2001189064 A JP 2001189064A
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head
hole
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elevating
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Akihiko Makita
昭彦 蒔田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドや光学ヘッドなどの所望のヘッド
を、簡易な構造によって位置ずれを生じさせることな
く、しかも大きなストロークで昇降させることができる
ようにする。 【解決手段】ヘッド2を先端部3aに支持している可動
板3と、この可動板3の基端部3bを支持するための支
持部材4とを有しており、かつ可動板3は、ヘッド2の
昇降方向に揺動可能とされている、ヘッド昇降装置であ
って、可動板3の基端部3bおよび支持部材4の一方に
設けられた少なくとも1つの穴部30と、可動板3の基
端部3bおよび支持部材4の他方に固定して設けられて
おり、かつ可動板3が揺動するときに穴部30の内周縁
30aとの相対摺動がなされるように穴部30に嵌合し
ている少なくとも1つの突起5と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディスク装置の
磁気ヘッドや光学ヘッドを昇降させるのに好適なヘッド
昇降装置およびこれを備えたディスク装置に関する。
【0002】本願発明でいうディスクとは、磁気ディス
ク、光ディスクあるいは光磁気ディスクなどのデータ記
憶媒体としての各種のディスクを意味している。したが
って、本願発明でいうディスク装置とは、磁気ディス
ク、光ディスクあるいは光磁気ディスクなどの所定のデ
ィスクへのデータの記録、再生、消去を行うための装
置、またはそれらのうちの少なくとも1つの処理を行う
ための装置を意味する。
【0003】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク装置の磁気ヘッド
を昇降させるための手段として、特開平6−20326
号公報、米国特許第5,500,838号公報、および
特公平8−31264号公報に記載された手段がある。
また、これらとは異なる手段として、特公平8−104
99号公報に記載された手段もある。
【0004】上記前三者の公報に記載された手段は、い
ずれのものも磁気ヘッドを支持する部材を所定の軸周り
に揺動させるようにしたものである。より具体的には、
特開平6−20326号公報に記載された手段を代表的
に説明すると、この手段においては、図23に示すよう
に、先端部に磁気ヘッド90を支持している可動板91
の基端部に設けられた穴92に軸93を挿通させている
ことにより、この軸93周りに可動板91を揺動可能と
している。このような構成によれば、可動板91を揺動
させることにより磁気ヘッド90を昇降させることがで
きる。光磁気ディスクDを光磁気ディスク装置の所定箇
所に出し入れするときには、磁気ヘッド90を上昇させ
ておくことによりこの磁気ヘッド90を光磁気ディスク
Dの装着箇所から退避させておくことができる。一方、
光磁気ディスクDを所定箇所に装着した状態において
は、磁気ヘッド90を下降させて光磁気ディスクDに接
触または接近させることができ、光磁気ディスクDへの
データの記録・再生処理を行うことができる。
【0005】上記後者の特公平8−10499号公報に
所載の手段は、図24(a)に示すように、水平方向に
移動する可動部材94に、板バネ95を介して磁気ヘッ
ド90を支持させるとともに、板バネ95の移動経路に
はピン96を設けた手段である。このような構成によれ
ば、同図(b)に示すように、可動部材94を矢印Na
方向に後退させると、板バネ95をピン96に接触させ
ることによって上方に持ち上げることができ、磁気ヘッ
ド90を光磁気ディスクDの上方に退避させることがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各手段においては、次のような不具合があった。
【0007】すなわち、まず上記前者の手段において、
可動板91を軸93周りに揺動可能とするためには、軸
93と穴92との間には幾らかの遊び(隙間)が必要と
される。このため、可動板91を一旦上昇させてから再
度下降させたときには、上記した遊びに起因して、磁気
ヘッド90の位置が当初の位置からずれてしまう場合が
あった。従来においては、このような位置ずれを少なく
しようとして、可動板91に別途設けられた穴97にピ
ン98を嵌入させて可動板91の位置決めを図る手段も
用いられているが、それら穴97とピン98との間にも
適当な遊びを設けざるを得ない。したがって、磁気ヘッ
ド90を昇降させるときの磁気ヘッド90の位置ずれを
充分に解消することはできなかった。このような磁気ヘ
ッド90の位置ずれが生じたのでは、光磁気ディスクD
の目的の箇所に有効磁界を正確に発生させることが困難
となり、これを解消するには、磁気ヘッド90によって
広い有効磁界を発生させる必要が生じる。ところが、こ
のようにしたのでは、磁気ヘッド90を大型化しなけれ
ばならなくなる。また、磁気ヘッド90を大型化する
と、磁界発生用コイルのインダクタンスが大きくなるた
め、たとえば磁界の周波数を高めにくくなり、データ転
送速度を速くすることが難しくなる。このような不具合
は、米国特許第5,500,838号公報や特公平8−
31264号公報に所載の手段においても生じていた。
【0008】一方、上記後者の手段においては、上記と
は異なり、磁気ヘッド90を昇降させたときにこの磁気
ヘッド90に位置ずれを生じないようにすることが可能
である。ところが、この手段においては、板バネ95を
その弾性限界以上に変形させると、この板バネ95の弾
性体としての特性が損なわれてしまい、磁気ヘッド90
を所定の位置に配置させることができなくなる。このた
め、板バネ95をあまり大きく変形させることはできな
いこととなって、磁気ヘッド90の昇降量を大きくする
ことが難しいものとなっていた。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、磁気ヘッドや光学ヘッドなどの
所望のヘッドを、簡易な構造によって位置ずれを生じさ
せることなく、しかも大きなストロークで昇降させるこ
とができるようにすることをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明の第1の側面によって提供される
ヘッド昇降装置は、ヘッドを先端部に支持している可動
板と、この可動板の基端部を支持するための支持部材と
を有しており、かつ上記可動板は、上記ヘッドの昇降方
向に揺動可能とされている、ヘッド昇降装置であって、
上記可動板の基端部および上記支持部材の一方に設けら
れた少なくとも1つの穴部と、上記可動板の基端部およ
び上記支持部材の他方に固定して設けられており、かつ
上記可動板が揺動するときに上記穴部の内周縁との相対
摺動がなされるように上記穴部に嵌合している少なくと
も1つの突起と、を有していることを特徴としている。
上記ヘッドは、たとえば磁気ヘッドまたは光学ヘッドで
ある構成とすることができる。
【0012】本願発明においては、上記突起と上記穴部
の内周縁とを相対的に摺動させながら上記可動板を揺動
させることができるために、上記突起と上記穴部の内周
縁との摺動作用によって、上記可動板を一定の経路で揺
動するようにガイドすることが可能となる。このため、
上記可動板を揺動させて上記ヘッドを昇降させたときの
ヘッドの位置ずれを防止することが可能となる。その結
果、たとえばディスク装置の磁気ヘッドを昇降させる場
合には、上記従来の前者の場合とは異なり、磁気ヘッド
によって発生される有効磁界を広げることを目的として
磁気ヘッドを大型化するような必要を無くすことが可能
となり、磁気ヘッドの小型化ならびにコイルのインダク
タンスの減少によるデータ転送速度の高速化を図ること
が可能となる。また、本願発明においては、上記突起と
上記孔部の内周縁とが摺動し得る範囲において上記可動
板を有効に揺動させることができる。その一方、上記可
動板については、その基端部の近傍部分を中心として揺
動させることができ、上記可動板の揺動角度をさほど大
きくとらなくても、上記可動板の先端部に支持されたヘ
ッドの昇降量を大きくすることが可能となる。したがっ
て、ヘッドを支持する板バネをピンを利用して強制的に
変形させていた上記従来の後者の場合と比較すると、ヘ
ッドの昇降ストロークを大きくすることが容易となる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記突起の少なくとも先端部は球面状とされてお
り、かつこの突起の先端部が上記穴部に嵌合している。
【0014】このような構成によれば、上記突起の球面
状の部分に対して上記穴部の内周縁を滑らかに摺動させ
ることができ、上記可動板の揺動動作や上記ヘッドの昇
降動作を円滑にすることができる。
【0015】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記穴部は、円形状または三角状である。
【0016】このような構成によれば、上記穴部の内周
縁と上記突起との摺動動作を滑らかにするのにより好ま
しいものとなる。なお、上記穴部が三角形である場合に
は、この穴部の内周縁と上記突起との接触面積を小さく
できるとともに、上記穴部の内周縁を上記突起にバラン
ス良く接触させることができるために、それらの摺動動
作を滑らかにすることができるのである。上記穴部を円
形状にする場合には、その加工作業も容易なものにする
ことができる。
【0017】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起は、角錐状であり、かつ上記穴部は、円
形状である。
【0018】このような構成によれば、やはり上記突起
と上記穴部の内周縁とをバランスよく接触させ、しかも
その接触面積を小さくできることにより、それらの摺動
動作を円滑に行わせることが可能となる。
【0019】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起としては、上記可動板の幅方向に並ぶ一
対の突起が設けられており、かつ上記穴部としては、上
記一対の突起がそれぞれ嵌入する一対の穴部またはそれ
ら一対の突起がともに嵌入する1つの穴部が設けられて
いる。
【0020】このような構成によれば、上記可動板が揺
動するときにこの可動板がその幅方向に位置ずれするこ
とも適切に防止することが可能となり、上記ヘッドの位
置ずれを防止するのにより好ましいものとなる。
【0021】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起および上記穴部は、上記可動板の幅方向
に延びた形状を有している。
【0022】このような構成によっても、上記した構成
と同様に、上記可動板がその幅方向に位置ずれしないよ
うにすることができ、上記ヘッドの位置ずれを防止する
のにより好ましいものとなる。
【0023】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起は、上記可動板または上記支持部材に別
部材を取り付けることにより設けられたものである。
【0024】このような構成によれば、上記可動板また
は上記支持部材に上記別部材を取り付けて突起を設ける
場合に、この突起の位置を調整することが可能である。
このため、上記可動板および上記支持部材のうち、上記
突起に嵌合する穴部を有している一方の部材について
も、上記突起の位置調整に伴わせて位置調整することが
可能となり、上記可動板と上記支持部材との相対的な位
置関係を調整することも可能となる。したがって、この
ような位置調整によって、上記ヘッドを所定の箇所に正
確に位置合わせすることが可能となる。
【0025】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起は、平面状の底面を有する部材が上記可
動板または上記支持部材に接着されたものである。
【0026】このような構成によれば、上記部材を上記
可動板または上記支持部材に接着するときの上記部材の
安定感を高めることができ、上記突起を設ける作業が容
易化される。また、上記部材の接着強度を高めるのにも
好ましいものとなる。
【0027】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起は、上記可動板または上記支持部材と一
体に設けられたものである。
【0028】このような構成によれば、上記突起の形成
作業を容易にすることが可能となる。
【0029】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記支持部材には、上記可動板のうち、上記突起
または上記穴部よりも先端寄り部分との当接が可能なス
トッパ部が設けられている。
【0030】このような構成によれば、上記可動板を上
記支持部材に当接させることにより、この可動板を一定
箇所に安定的に位置決めすることができ、上記ヘッドを
所定の箇所に静止させることが可能となる。
【0031】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記突起と上記穴部の内周縁とを互いに圧接させ
るように、上記可動板を上記ストッパ部に向けて付勢す
る付勢力付与手段をさらに具備している。
【0032】このような構成によれば、上記付勢力付与
手段の力を利用して上記突起と上記穴部との嵌合状態を
維持させておくことができるとともに、上記可動板を上
記ストッパ部に当接させて、上記ヘッドを所定箇所に静
止させることができる。また、上記付勢力付与手段の力
に抗して上記可動板を上記ストッパ部から離れる方向に
移動させることもでき、これにより上記ヘッドを上昇ま
たは下降させることができる。
【0033】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記付勢力付与手段は、上記可動板の長手方向の
うち、上記突起と上記穴部とが嵌合する第1の箇所と、
上記可動板と上記ストッパ部とが当接する第2の箇所と
を押圧するように構成されている。
【0034】このような構成によれば、上記可動板が上
記第1の箇所を回動支点として上記ストッパ部から離反
する方向に回動するときには、上記第1の箇所に作用す
る押圧力は上記可動板の回動動作を妨げるモーメントと
して働かないようにすることができる。したがって、上
記可動板を上記ストッパ部から離反する方向にスムーズ
に回動させることが可能となる。また、上記可動板を上
記第2の箇所を回動支点として回動させようとする力が
発生した場合には、上記第2の箇所に作用する押圧力
は、上記可動板の回動動作を助長するモーメントとして
働かないようにすることができ、上記ヘッドの安定化を
図ることが可能となる。
【0035】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、長孔を有し、かつ昇降動作が可能な昇降板をさら
に具備しているとともに、上記可動板には、上記長孔に
沿って移動可能に上記長穴に挿通して上記昇降板に係合
する係合手段が設けられている。
【0036】このような構成によれば、上記昇降板を昇
降させると、これに伴わせて上記可動板を揺動させるこ
とができ、上記ヘッドを昇降させることができる。ま
た、上記可動板および上記支持部材を上記昇降板の長穴
に沿って移動させることにより、上記ヘッドをそれと同
方向に適切に移動させることもできる。この移動動作
は、たとえばディスク装置において磁気ヘッドまたは光
学ヘッドをディスクの直径方向に移動させるシーク動作
を行わせるのに役立つ。
【0037】本願発明の第2の側面によって提供される
ディスク装置は、本願発明の第1の側面によって提供さ
れるヘッド昇降装置を具備していることを特徴としてい
る。
【0038】このような構成のディスク装置によれば、
本願発明の第1の側面によって提供されるヘッド昇降装
置について述べたのと同様な効果が得られる。
【0039】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記昇降板には、ディスクの中央部をスピンドルに
押圧するための部材が設けられている。
【0040】このような構成によれば、上記昇降板を利
用することによって、ディスクの中央部をスピンドルに
押圧する動作とその押圧を解除する動作とを合理的に行
うことができる。
【0041】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0043】図1ないし図7は、本願発明に係るヘッド
昇降装置およびディスク装置の一例を示している。図1
に示すディスク装置Aは、光磁気ディスクDへのデータ
記録とその再生が可能な光磁気ディスク装置であり、モ
ータMに駆動連結されたスピンドル10、光学ヘッド1
1、シーク機構12、磁気ヘッド2、この磁気ヘッド2
を昇降させるためのヘッド昇降装置B、およびこれらを
囲み込む筐体13を具備して構成されている。
【0044】光磁気ディスクDは、筐体13に設けられ
た開口部13aから筐体13の内外に出し入れ可能であ
り、筐体13内に挿入されたときにはスピンドル10と
後述する押圧部材71との間にクランプされることによ
り水平姿勢に支持され、かつモータMの駆動により高速
回転できるようになっている。光磁気ディスクDとして
は、たとえば従来技術の欄において挙げた各公報に記載
のもののように、カートリッジケース内に収容されたタ
イプのものを用いることもできる。また、筐体13につ
いては、その一部が移動可能とされていることによっ
て、光磁気ディスクDを筐体13内に出し入れするとき
には開口部13aが大きく開口するように構成しておく
こともできる。
【0045】光学ヘッド11は、光磁気ディスクDの記
録層にレーザ光をスポット照射してデータの書き込みや
読み取りを行うためのものであり、図示されない光学機
器から進行してきたレーザ光を集束して光磁気ディスク
Dの記録層上にレーザスポットを形成するためのレンズ
(図示略)を有している。この光学ヘッド11は、たと
えば光磁気ディスクDの下方に位置するように設けられ
ている。シーク機構12は、光学ヘッド11を光磁気デ
ィスクDの目的のトラックに対向させるように光学ヘッ
ド11を矢印N1に示す水平方向に動作させるためのも
のである。光学ヘッド11を水平方向に移動させる場合
の具体的な態様としては、光学ヘッド11を光磁気ディ
スクDの直径方向に直進往復動させる態様と、円弧軌跡
を描くように光学ヘッド11を光磁気ディスクDの直径
方向に揺動させる態様とがあり、本願発明においてはい
ずれであってもかまわない。
【0046】ヘッド昇降装置Bは、磁気ヘッド2を支持
する可動板3、支持部材4、一対の突起5、クリップ
6、および昇降板7を具備して構成されている。
【0047】磁気ヘッド2は、光学ヘッド11によって
光磁気ディスクDにデータの書き込みや読み取りを行う
のに必要な磁界を形成するためのものであり、磁界発生
用のコイル(図示略)を有している。図2によく表れて
いるように、この磁気ヘッド2は、可動板3の先端部3
aにサスペンション39を介して支持されている。サス
ペンション39は、鉛直方向に弾性変形可能な板バネに
より構成されている。磁気ヘッド2は、高速回転する光
磁気ディスクDの上面に接近するように配置されたとき
には、この磁気ヘッド2と光磁気ディスクDの上面との
間の空気流の作用によって、一定の微小間隔を隔てて光
磁気ディスクD上に浮上するようになっている。
【0048】支持部材4は、可動板3を支持するための
ものであり、たとえば合成樹脂製である。図1によく表
れているように、この支持部材4は、シーク機構12の
駆動によって水平方向に移動する部材12a上に載設さ
れている。このため、光学ヘッド11がシーク機構12
の駆動によって水平方向に移動するときには、これに伴
って支持部材4や可動板3もそれと同一方向に同一寸法
だけ移動するようになっており、光学ヘッド11と磁気
ヘッド2とを互いに対向させたままそれらのシーク動作
が行えるようになっている。支持部材4の上面部には、
可動板3の下向き面に当接させるための上向き突出状の
ストッパ部40が設けられている。
【0049】一対の突起5は、支持部材4の上面部に固
定して設けられており、ストッパ部40よりも可動板3
の基端部3b寄りに位置している。これら一対の突起5
は、可動板3の幅方向(図2の矢印N2方向)に適当な
間隔を隔てて並んでいる。図3によく表れているよう
に、各突起5は、支持部材4の上面部に設けられた凹部
41に球状部材5’を嵌め込むとともに、この球状部材
5’の下半部を接着剤42を用いて凹部41の内面に接
着することにより設けられたものである。球状部材5’
の上半部が上向き状の突起5に相当する。球状部材5’
としては、たとえばボールベアリング用のボールが用い
られている。このボールベアリング用のボールは、球面
精度に優れ、硬度が高く、耐摩耗性に優れ、さらには比
較的廉価に入手できるという利点が得られる。
【0050】可動板3は、たとえば合成樹脂製、金属
製、あるいはそれらの複合材料からなる平板状であり、
その基端部3bには、一対の円形の穴部30がこの可動
板3の幅方向に適当な間隔を隔てて設けられている。可
動板3は、この可動板3が光磁気ディスクDの直径方向
に延びるとともに、各穴部30が各突起5に嵌合するよ
うにして、支持部材4上に配されている。各穴部30の
内径は、各突起5の最大径(球状部材5’の直径)より
も小径である。このため、各穴部30の内周縁30a
は、各突起5の途中に引っ掛かるようにして各突起5の
外面に接触している。可動板3の先端部3aには、後述
するように、この可動板3を揺動させるのに利用される
係合用突起31が設けられている。
【0051】クリップ6は、薄肉の金属板をプレス加工
するなどして構成されたものであり、可動板3の基端部
3bと支持部材4とをそれらの厚み方向に挟み込んでい
る。このクリップ6は、可動板3を下方に向けて付勢す
る手段として、バネ片60aと一対のバネ片60bとを
有している。バネ片60aは、図2によく表れているよ
うに、可動板3の一対の穴部30どうしの間を下方に押
圧するように設けられている。一対のバネ片60bは、
可動板3のストッパ部40に当接する箇所の背面部分を
下方に押圧するように設けられている。このクリップ6
の作用により、可動板3は、各穴部30と各突起5との
嵌合状態が解除されないようにして支持部材4に保持さ
れている。
【0052】昇降板7は、図1によく表れているよう
に、筐体13内の光磁気ディスクDが配置される箇所の
上方に設けられている。この昇降板7は、図示されてい
ない駆動機構により昇降可能とされている。筐体13の
一部が昇降可能に設けられている場合には、その部分に
昇降板7を連結することにより昇降板7を昇降可能とし
てもかまわない。この昇降板7には、可動板3の長手方
向に延びる長穴70が貫通して設けられている。可動板
3の係合用突起31は、図4によく表れているように、
長穴70に沿って移動可能に長穴70に挿通している。
係合用突起31の上部31aは、長穴70の幅よりも幅
広に形成されており、昇降板7の上面に係合可能であ
る。光学ヘッド11および磁気ヘッド2のシーク動作が
直進往復動作である場合には、図4に示したとおり、昇
降板7の長穴70は直線状に延びた形状とされる。これ
に対し、上記シーク動作が円弧軌跡を描く揺動動作であ
る場合には、図8に示すように、長穴70は所定の曲率
半径Rの円弧状に形成され、磁気ヘッド2や可動板3の
水平方向の揺動動作が適切に行えるように構成される。
図1によく表れているように、昇降板7には、光磁気デ
ィスクDの中央部をスピンドル10に向けて押圧するた
めの押圧部材71が設けられている。
【0053】次に、上記構成のヘッド昇降装置Bおよび
ディスク装置Aの作用について説明する。
【0054】まず、図1に示すように、光磁気ディスク
Dをスピンドル10に支持させておく場合には、昇降板
7を下降させておくことにより、押圧部材71によって
光磁気ディスクDの中央部をスピンドル10に押圧して
おくことができる。次いで、光磁気ディスクDを筐体1
3の外部に取り出すときには、予め昇降板7を昇降させ
る。すると、図5に示すように、可動板3の係合用突起
31が強制的に引き上げられることとなり、可動板3は
一対のバネ片60bの押圧力F2に抗して上方へ回動す
る。この可動板3の回動は、可動板3の基端部3bに位
置する各穴部30と各突起5との嵌合部分を支点として
行われる。その一方、磁気ヘッド2は、可動板3の先端
部3aにサスペンション39を介して支持されている。
したがって、可動板3の回動角度が小さくても、磁気ヘ
ッド2の上昇量を大きくすることができ、光磁気ディス
クDを筐体13の外部に取り出すときに、磁気ヘッド2
がその支障とならない箇所に退避させることが容易に行
えることとなる。また、昇降板7を上昇させると、この
昇降板7に設けられている押圧部材71についても光磁
気ディスクDの上方に退避させることができる。したが
って、押圧部材71を昇降させるための専用の駆動源を
設ける必要も無くすことができる。
【0055】クリップ6のバネ片60aの押圧力F1
は、各穴部30と各突起5との嵌合部分に作用してい
る。したがって、可動板3が上方へ回動したときにも、
それら各突起5と各穴部30との嵌合状態を適正に維持
できるようにしておくことができる。また、既述したと
おり、各穴部30と各突起5との嵌合部分は、可動板3
の回動支点となる部分であるために、この部分に作用す
る押圧力F1が可動板3の上方への回動動作の大きな抵
抗力として働かないようにすることもできる。その結
果、可動板3を比較的小さな力で上方へ回動させること
も可能となる。昇降板7をその後再度下降させると、そ
れに伴わせて可動板3を下方に回動させて、元の位置に
下降させることができる。
【0056】可動板3の上下方向への揺動は、図6に示
すように、可動板3の各穴部30の内周縁30aが各突
起5の球面に摺動するようにしてなされ、これら内周縁
30aおよび穴部30は、可動板3が一定の軌跡で揺動
するように可動板3をガイドする役割を果たす。とく
に、本実施形態においては、可動板3の幅方向に適当な
間隔を隔てて一対の穴部30と一対の突起5とが設けら
れているために、可動板3の揺動軌跡がこの可動板3の
長手方向にずれないようにできるだけではなく、幅方向
についてもずれが生じないようにすることができる。こ
のため、可動板3を図1および図3に示す元の位置に下
降させた場合には、磁気ヘッド2についても元の位置に
正確に配置させることができるのである。このようにす
れば、磁気ヘッド2を光学ヘッド11の直上位置に正確
に対向配置させることが可能となり、磁気ヘッド2を大
きなサイズに形成することなく、光磁気ディスクDの光
学ヘッド11によるデータ書き込み対象領域または読み
取り対象領域に磁界を形成することができる。
【0057】図3に示すように、磁気ヘッド2を光磁気
ディスクDの上面に接近させるように再下降させたとき
には、可動板3をストッパ部40に当接させることによ
って、その高さについても元の高さに正確に規定するこ
とができる。データの書き込みまたは読み取りを行うと
きには、クリップ6の弾発力を利用して、可動板3の一
部をストッパ部40に当接させるとともに、各穴部30
の内周縁30aを各突起5に圧接させた状態とすること
ができ、可動板3をその長手方向において2点支持状態
にすることができる。このため、可動板3の姿勢を安定
させることができ、磁気ヘッド2の位置についても安定
させておくことができる。
【0058】ディスク装置Aの実際の使用に際しては、
図3に示すように、磁気ヘッド2を所定高さに配置させ
ているときに、筐体13の振動やその他の事情により、
ストッパ部40を支点として可動板3の基端部3bをバ
ネ片60aの押圧力F1に抗して矢印Nc方向に浮き上
がらせようとする力が発生する場合がある。これに対
し、一対のバネ60bは、その際の揺動支点となるスト
ッパ部40に可動板3を押圧させているに過ぎないため
に、このバネ60bの押圧力F2が可動板3の上記矢印
Nc方向への揺動動作を助長するモーメントを発生させ
ないようにすることができる。したがって、このような
ことによっても可動板3をより安定させることが可能と
なる。
【0059】本実施形態のヘッド昇降装置Bは、支持部
材4とは別体の球状部材5’を用いて突起5を設けてい
るために、このヘッド昇降装置Bを組み立てる場合に
は、図7に示すように、支持部材4の各凹部41に各球
状部材5’を嵌め込んだ後に、可動板3の各穴部30を
各球状部材5’に嵌合させ、その後各球状部材5’を接
着剤によって固定させる組み立て方法を用いることがで
きる。このようにすると、各球状部材5’を固定させる
以前の段階において、各球状部材5’を各凹部41内に
おいて種々の方向に移動させることにより、可動板3を
それに伴わせて移動させることができ、その位置や向き
を調整することができる。その結果、磁気ヘッド2を光
学ヘッド11の正面に正確に位置合わすることができ
る。
【0060】図9(a)〜(c)は、可動板を付勢させ
る場合の他の例を示している。なお、図9以降の図にお
いては、上記実施形態と同一または類似の要素には、上
記実施形態と同一符号を付している。
【0061】図9(a)に示す構成においては、可動板
3の長手方向のうち、各穴部30と各突起5とが嵌合す
る第1の箇所S1と、可動板3とストッパ部40とが当
接する箇所S2との中間部分に、1つのバネ片60cを
接触させている。図9(b)に示す構成においては、第
1および第2の箇所S1,S2を挟むようにして可動板
3に2つのバネ片60d,60eを接触させている。図
9(c)は、板バネ状のバネ片に代えて、コイルバネ6
0fを用いて可動板3を下方に付勢している。このよう
な構成によっても、基本的には、上記実施形態と同様な
作用が得られる。ただし、これらの構成においては、押
圧力Fの作用点が可動板3の支持点となる第1および第
2の箇所S1,S2から位置ずれしているために、可動
板3が第1および第2の箇所S1,S2のいずれかを支
点として上下方向に揺動したときには、押圧力Fがその
支点まわりに不必要なモーメントを発生させてしまう。
このため、図1ないし図7に示した実施形態のように、
第1および第2の箇所S1,S2に押圧力が直接作用す
るように構成することが好ましい。また、可動板3を所
定方向に付勢するためのバネの数は限定されないが、バ
ネの数を多くするほど、それらの個々のバネ定数を小さ
くし、小さなバネを用いることが可能となり、製造面に
おいて有利となる。
【0062】図10および図11は、可動板の支持構造
の他の例を示している。
【0063】図10(a),(b)に示す構成において
は、支持部材4上に、球状部材5’からなる一対の突起
5に加え、一対の突起49を設けている。各突起49
は、支持部材4の上面に設けられた凹部41a内にたと
えば球状の部材を嵌め込むことにより設けられており、
各突起49の頂部が、可動板3の下向き面に当接可能な
ストッパ部49とされている。このような構成によれ
ば、各ストッパ部49に可動板3を点接触させることに
よって可動板3を一定角度に維持させることができる。
したがって、先に述べた実施形態における平面状のスト
ッパ部に可動板3を当接させていた場合と比較すると、
図7を参照して説明した可動板3の初期の位置調整を行
うときのストッパ部49と可動板3との接触摩擦力を小
さくすることができ、その調整作業を容易にすることが
可能となる。もちろん、突起49の数を、1つにするこ
ともできる。
【0064】図11に示す構成においては、支持部材4
の上面に凹部41と同一径の凹部41bを設けるととも
に、この凹部41bには、球状部材5’と同様な球状部
材47を嵌め込んでいる。可動板3には、球状部材47
と嵌合可能な穴部48が一対の穴部30とは別個に設け
られている。このような構成によっても、可動板3が下
向きに揺動したときには穴部48と球状部材47とを互
いに嵌合させるように可動板3と球状部材47とを当接
させることにより、可動板3を一定角度に停止させるこ
とができ、上述したストッパ部49を設けた場合と同様
な効果を得ることができる。そして、このような構成に
よれば、凹部41,41bどうし、および穴部30,4
8どうしを、それぞれ同一形状および同一寸法に加工す
ればよいため、これらの加工を容易にすることが可能と
なる。このように、本願発明においては、ストッパ部の
構成も種々に変更することが可能である。
【0065】図12ないし図18は、可動板の穴部と突
起との組み合わせ構造の他の例を示している。
【0066】図12に示す構成においては、可動板3に
設けられた一対の穴部30のそれぞれを三角形状にして
いる。このような構成によれば、球状部材5’からなる
突起5を各穴部30に嵌合させた場合に、各突起5の外
面に対して各穴部30の内周縁30aの三箇所がバラン
ス良く点接触することとなる。したがって、接触面積の
減少により、可動板3の揺動動作を円滑にすることが可
能となる。
【0067】図13に示す構成においては、可動板3に
その幅方向に延びる長円形の1つの穴部30を設けてい
る。このような構成によれば、穴部30の長手方向両端
部に一対の突起5を嵌合させることによって、可動板3
を上下方向に揺動させた場合に、この可動板3の長手方
向および幅方向のいずれの方向についても可動板3がず
れないように元の位置に復帰させることができる。
【0068】図14に示す構成においては、可動板3に
は長円形の穴部30が設けられているとともに、突起5
は穴部30と同方向に延びる三角柱状に形成されてい
る。図15に示す構成においては、長円形の穴部30の
両端部に嵌合させるための一対の突起5を三角錐または
四角錐などの角錐状に形成している。これらの構成によ
っても、穴部30の内周縁を1つの突起5または一対の
突起5に摺動させながら可動板3を上下方向に揺動させ
ることができ、本願発明が目的とする作用を得ることが
できる。
【0069】図16に示す構成においては、突起5を構
成する部材5aの上半部が半球状であるとともに、その
下半部が円柱状であり、平面状の底面50を有してい
る。このような構成によれば、接着剤41を利用して部
材5aを支持部材4に接着させる場合に、この部材5a
を支持部材4上に安定して載置することができ、その位
置決めが容易化される。もちろん、可動板3の穴部30
は、部材5aの球面部分に嵌合させることができるため
に、可動板3の揺動動作については球状部材5’を用い
た場合と同様な滑らかさを得ることができる。このよう
に、本願発明においては、突起や穴部の具体的な形状や
個数などは種々に変更することが可能である。
【0070】図17に示す構成においては、突起5を支
持部材4と一体に形成している。このような構成によれ
ば、支持部材4とは別体の部材を支持部材4に取り付け
ることによって突起を形成する手間を省くことが可能と
なり、製造作業の容易化が可能となる。ただし、突起5
を支持部材4と一体に形成した場合には、図7において
説明したように、突起5の位置調整によって磁気ヘッド
2を光学ヘッド11に位置合わせすることが困難であ
る。したがって、突起5を支持部材4と一体に形成する
か否かは、そのような位置合わせの必要性があるか否か
などを考慮して適宜選択すればよい。
【0071】図18に示す構成においては、可動板3に
突起5を設けているとともに、支持部材4に突起5と嵌
合する穴部30を設けている。このような構成であって
も、図19に示すように、穴部30の内周縁30aと突
起5とを摺動させながら可動板3を揺動させることが可
能である。図面においては、穴部30が有底状とされて
いるが、支持部材4を貫通した無底の穴部とすることも
できる。また、この場合の穴部30および突起5につい
ても、図12ないし図16の説明から理解されるよう
に、種々の形状および数にすることが可能である。
【0072】本願発明に係るヘッド昇降装置およびディ
スク装置の各部の具体的な構成は、上述した実施形態以
外にも種々に設計変更自在である。
【0073】たとえば、本願発明においては、図20に
示すように、磁気ヘッド2を可動板3に支持させる場合
には、サスペンションを利用することなく、可動板3の
先端部3aに直接支持させた構造とし、磁気ヘッド2が
可動板3に対して昇降動作を行わない構造にしてもかま
わない。また、支持部材4や可動板3などを含むヘッド
昇降装置の全体が、図示されていない他の昇降装置によ
って昇降できるように構成されていてもかまわない。
【0074】本願発明に係るヘッド昇降装置は、磁気ヘ
ッドの昇降のみならず、光学ヘッドの昇降用途にも適用
することができる。光学ヘッドの具体例としては、図2
1に示すように、所定の光学機器(図示略)から進行し
てきたレーザ光をガルバノミラー29aによって対物レ
ンズ29bに導き、これを光磁気ディスクDの記録層に
集束させるようにした光学ヘッド2Aがある。このよう
な光学ヘッド2Aにおいても、光磁気ディスクDを所定
箇所に装着脱する場合には、光磁気ディスクDの装着箇
所から退避させる必要がある。したがって、そのための
手段として、本願発明のヘッド昇降装置を適用すること
ができる。光学ヘッドとしても、磁気ヘッドと同様に、
光磁気ディスクD上に浮上させるタイプのものと浮上さ
せないタイプのものとがあるが、それらのいずれにも本
願発明を適用することができる。また、光学ヘッドとし
ては、ガルバノミラーを用いることなく、たとえば光フ
ァイバを用いてレーザ光を対物レンズに導くものやその
他のものなど、種々のタイプのものがあるが、やはりそ
れらのいずれについても本願発明を適用することができ
る。
【0075】さらに、本願発明に係るヘッド昇降装置
は、図22に示すように、光磁気ディスクDの下方にお
いてヘッド2Bを昇降させる用途に用いることもでき
る。この場合には、たとえば図1ないし図7において説
明したヘッド昇降装置Bの全体を上下反転させた状態に
設ければよい。
【0076】その他、本願発明に係るディスク装置は、
光磁気ディスク装置に限定されず、光磁気ディスクとは
異なるディスク(磁気ディスクや光ディスクなど)を駆
動させてデータの書き込みあるいは読み取りを行うディ
スク装置として構成することができることは言うまでも
ない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係るヘ
ッド昇降装置およびディスク装置によれば、磁気ヘッド
や光学ヘッドなどの所望のヘッドを、簡易な構造によっ
て位置ずれを生じさせることなく、しかも大きなストロ
ークで昇降させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るディスク装置の一例を示す要部
断面図である。
【図2】本願発明に係るヘッド昇降装置の一例を示す斜
視図である。
【図3】図2に示すヘッド昇降装置の一部断面側面図で
ある。
【図4】図2に示すヘッド昇降装置の要部破断斜視図で
ある。
【図5】磁気ヘッドを上昇させた状態を示す一部断面側
面図である。
【図6】穴部と突起との嵌合作用を示す説明図である。
【図7】ヘッド昇降装置の要部分解斜視図である。
【図8】昇降板の他の例を示す斜視図である。
【図9】(a)〜(c)は、可動板を付勢させる場合の
他の例を示す要部断面図である。
【図10】(a)は、可動板の支持構造の他の例を示す
断面図であり、(b)は、その分解斜視図である。
【図11】可動板の支持構造の他の例を示す分解斜視図
である。
【図12】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部斜視図である。
【図13】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部斜視図である。
【図14】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部斜視図である。
【図15】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部斜視図である。
【図16】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部断面図である。
【図17】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部断面図である。
【図18】穴部と突起との組み合わせ構造の他の例を示
す要部説明図である。
【図19】図18に示す構造の作用説明図である。
【図20】本願発明のヘッド昇降装置の他の例を示す一
部断面側面図である。
【図21】光学ヘッドの一例を示す要部説明図である。
【図22】本願発明のヘッド昇降装置の他の例を示す要
部説明図である。
【図23】従来技術の一例を示す断面図である。
【図24】(a),(b)は、従来技術の他の例を示す
説明図である。
【符号の説明】
A ディスク装置 B ヘッド昇降装置 D 光磁気ディスク(ディスク) 2 磁気ヘッド(ヘッド) 2A 光学ヘッド(ヘッド) 3 可動板 3a 先端部(可動板の) 3b 基端部(可動板の) 4 支持部材 5 突起 6 クリップ 7 昇降板 30 穴部 30a 内周縁(穴部の) 31 係合用突起 40 ストッパ部 70 長孔 71 押圧部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドを先端部に支持している可動板
    と、この可動板の基端部を支持するための支持部材とを
    有しており、かつ上記可動板は、上記ヘッドの昇降方向
    に揺動可能とされている、ヘッド昇降装置であって、 上記可動板の基端部および上記支持部材の一方に設けら
    れた少なくとも1つの穴部と、 上記可動板の基端部および上記支持部材の他方に固定し
    て設けられており、かつ上記可動板が揺動するときに上
    記穴部の内周縁との相対摺動がなされるように上記穴部
    に嵌合している少なくとも1つの突起と、 を有していることを特徴とする、ヘッド昇降装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘッドは、磁気ヘッドまたは光学ヘ
    ッドである、請求項1に記載のヘッド昇降装置。
  3. 【請求項3】 上記突起の少なくとも先端部は球面状と
    されており、かつこの突起の先端部が上記穴部に嵌合し
    ている、請求項1または2に記載のヘッド昇降装置。
  4. 【請求項4】 上記穴部は、円形状または三角状であ
    る、請求項3に記載のヘッド昇降装置。
  5. 【請求項5】 上記突起は、角錐状であり、かつ上記穴
    部は、円形状である、請求項1または2に記載のヘッド
    昇降装置。
  6. 【請求項6】 上記突起としては、上記可動板の幅方向
    に並ぶ一対の突起が設けられており、かつ上記穴部とし
    ては、上記一対の突起がそれぞれ嵌入する一対の穴部ま
    たはそれら一対の突起がともに嵌入する1つの穴部が設
    けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載のヘ
    ッド昇降装置。
  7. 【請求項7】 上記突起および上記穴部は、上記可動板
    の幅方向に延びた形状を有している、請求項1または2
    に記載のヘッド昇降装置。
  8. 【請求項8】 上記突起は、上記可動板または上記支持
    部材に別部材を取り付けることにより設けられたもので
    ある、請求項1ないし7のいずれかに記載のヘッド昇降
    装置。
  9. 【請求項9】 上記突起は、平面状の底面を有する部材
    が上記可動板または上記支持部材に接着されたものであ
    る、請求項8に記載のヘッド昇降装置。
  10. 【請求項10】 上記突起は、上記可動板または上記支
    持部材と一体に設けられたものである、請求項1ないし
    7のいずれかに記載のヘッド昇降装置。
  11. 【請求項11】 上記支持部材には、上記可動板のう
    ち、上記突起または上記穴部よりも先端寄り部分との当
    接が可能なストッパ部が設けられている、請求項1ない
    し10のいずれかに記載のヘッド昇降装置。
  12. 【請求項12】 上記突起と上記穴部の内周縁とを互い
    に圧接させるように、上記可動板を上記ストッパ部に向
    けて付勢する付勢力付与手段をさらに具備している、請
    求項11に記載のヘッド昇降装置。
  13. 【請求項13】 上記付勢力付与手段は、上記可動板の
    長手方向のうち、上記突起と上記穴部とが嵌合する第1
    の箇所と、上記可動板と上記ストッパ部とが当接する第
    2の箇所とを押圧するように構成されている、請求項1
    2に記載のヘッド昇降装置。
  14. 【請求項14】 長孔を有し、かつ昇降動作が可能な昇
    降板をさらに具備しているとともに、上記可動板には、
    上記長孔に沿って移動可能に上記長穴に挿通して上記昇
    降板に係合する係合手段が設けられている、請求項1な
    いし13のいずれかに記載のヘッド昇降装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    のヘッド昇降装置を具備していることを特徴とする、デ
    ィスク装置。
  16. 【請求項16】 上記昇降板には、ディスクの中央部を
    スピンドルに押圧するための部材が設けられている、請
    求項15に記載のディスク装置。
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