JP2001187953A - 電動シリンダ - Google Patents

電動シリンダ

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JP2001187953A
JP2001187953A JP37375399A JP37375399A JP2001187953A JP 2001187953 A JP2001187953 A JP 2001187953A JP 37375399 A JP37375399 A JP 37375399A JP 37375399 A JP37375399 A JP 37375399A JP 2001187953 A JP2001187953 A JP 2001187953A
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武樹 白井
Kaoru Hoshiide
薫 星出
Wataru Yamakura
亙 山倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作動ロッドの進退量を長尺化しつつも、装置全
体の小型化、軽量化を図ることが可能な電動シリンダを
提供する。 【解決手段】凹条溝12を有してチャネル状に形成され
た軌道レール1と、この軌道レール1の凹条溝12内を
移動するスライド部材2と、このスライド部材2に螺合
した送りねじ5と、上記軌道レール1の一端に固定され
ると共に上記送りねじ5を回転させるモータ4と、上記
スライド部材2に固定されて軌道レール1の凹条溝12
の一端から突出すると共に、上記スライド部材2の移動
に応じて進退する作動ロッド7とから構成され、上記作
動ロッド7を中空状に形成すると共に上記送りねじ5と
同一軸心上に配置し、上記スライド部材2の移動に応じ
て該作動ロッド7の中空部7a内に上記送りねじ5が収
容されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
に応じて作動ロッドを進退させ、かかる作動ロッドによ
って制御対象を押引する電動シリンダに係り、詳細に
は、上記作動ロッドに対して大きな荷重が作用する用途
に好適であり、しかも小型軽量な電動シリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーボモータとボールねじと
を組み合わせてなる電動シリンダは多数提案されてお
り、例えば、構造物を持ち上げるジャッキや、工作機械
におけるワークのクランプ装置等に利用されている。か
かる電動シリンダの具体的構造としては、ボールねじの
ねじ軸の一端に進退させるべき作動ロッドを固定する一
方、ボールねじのボールナットに対してはタイミングベ
ルトやギヤ等を用いてサーボモータの回転を伝達し、ボ
ールナットの回転量に応じて作動ロッドを進退させるよ
うにしたものが知られている。また、サーボモータを中
空状に形成し、かかるサーボモータのロータに対して直
接ボールナットを固定するようにした構造のものも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ジャッキや
クランプ装置として電動シリンダを用いる場合、例えば
ねじ軸の先端に固定された作動ロッドがワークを加圧す
ると、かかる加圧力の反力が作動ロッドに対して作用す
るので、該作動ロッドはこの反力を十分に負荷し得るよ
うに支承されている必要がある。
【0004】しかし、従来の電動シリンダではボールね
じのねじ軸の一端に作動ロッドを固定しており、作動ロ
ッドに作用した荷重がボールねじによってのみ負荷され
ることから、かかる作動ロッドの支持剛性が十分でな
く、上記加圧力の反力によってモーメント荷重が作動ロ
ッドに作用すると、該作動ロッドが変位してしまい、ワ
ークを適切にクランプすることができないといった問題
点があった。
【0005】また、従来の電動シリンダでは作動ロッド
と共にボールねじのねじ軸が進退するので、作動ロッド
の進退量が長尺化すると、ねじ軸も長尺化せざるを得
ず、電動シリンダ全体の占有寸法が大きくなる他、装置
重量も嵩んでしまうといった問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、作動ロッドに作
用するモーメント荷重に抗して該作動ロッドを強固に支
持することかできると共に、作動ロッドの進退量を長尺
化しつつも、装置全体の小型化、軽量化を図ることが可
能な電動シリンダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動シリンダは、凹条溝を有してチャネル
状に形成されると共に該凹条溝の内側面の長手方向に沿
ってボール転走溝が形成された軌道レールと、無限循環
するボール列を具備すると共にこれらボールを介して上
記軌道レールの凹条溝内に嵌合し、上記ボール転走溝に
沿って軌道レールの凹条溝内を移動するスライド部材
と、上記凹条溝を塞ぐようにして軌道レールの一端に固
定された支持プレートと、この支持プレートによっての
み回転自在に支承されると共に上記スライド部材に螺合
した送りねじと、上記支持プレートを介して軌道レール
に固定されると共に上記送りねじを回転させるモータ
と、上記スライド部材に固定されて軌道レールの凹条溝
の一端から突出すると共に、上記スライド部材の移動に
応じて進退する作動ロッドとから構成され、上記作動ロ
ッドを中空状に形成すると共に上記送りねじと同一軸心
上に配置し、上記スライド部材の移動に応じて該作動ロ
ッドの中空部内に上記送りねじが収容されるように構成
したことを特徴とするものである。
【0008】このような技術的手段によれば、上記モー
タを駆動すると、その回転が動力伝達手段を介して送り
ねじに伝達され、かかる送りねじの回転量に応じてスラ
イド部材がチャネル状に形成された軌道レールの凹条溝
内を移動し、スライド部材に固定された作動ロッドがこ
れに伴って進退する。このとき、スライド部材は軌道レ
ールの凹条溝の内側面に案内されて移動するが、かかる
軌道レールはチャネル状に形成されていることからモー
メント荷重に対する剛性が高く、作動ロッドに対してモ
ーメント荷重が作用した場合であっても、容易に変形す
ることがない。従って、本発明の電動シリンダによれ
ば、作動ロッドの進退に対して作用する反力によって該
作動ロッドが変位するのを可及的に防止することができ
る。
【0009】また、作動ロッドを進退させるためのスラ
イド部材及び送りねじは軌道レールの凹条溝内に収容さ
れることから、本発明の電動シリンダは外観上の凹凸の
少ない極めてコンパクトな構造とすることができ、極め
て小型軽量に構成することができる。
【0010】更に、送りねじを駆動するモータは支持プ
レートを介して剛性の大きな軌道レールに固定されると
共に、動力伝達手段を介してモータの回転を送りねじに
伝達するように構成しているので、作動ロッドを進退さ
せるための送りねじやスライド部材に触れることなくモ
ータのみを交換することも可能であり、保守作業にかか
る手間を軽減することも可能となる。
【0011】また更に、上記作動ロッドは中空状に形成
されると共に送りねじと同一軸心上に配置されているこ
とから、送りねじの回転に応じて作動ロッドが軌道レー
ルの凹条溝内に後退してきても、かかる送りねじの先端
は作動ロッドの中空部内に収容される結果となり、作動
ロッドと送りねじとが干渉することがない。このため、
作動ロッドの後端とスライド部材との間に作動ロッドの
ストロークに応じた空間を形成する必要がなく、その分
だけ軌道レールを短尺化して装置全体の小型化及び軽量
化を図ることが可能となる。また、スライド部材に対し
て作動ロッドを固定しているブラケットも小型化するこ
とができ、送りねじの回転に伴って軌道レール内を往復
運動する質量の軽量化を図り、作動ロッドの高速往復運
動における位置決め精度の向上、送りねじを回転駆動す
るモータの負荷の軽減を図ることも可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の電動シリンダについて詳細に説明する。図1乃至図4
は本発明の電動シリンダの第1実施例を示すものであ
り、図1は平面図、図2は正面図、図3は右側面図、図
4は左側面図を夫々示している。これらの図において、
符号1はチャネル状に形成された軌道レール、符号2は
この軌道レール1に案内されて移動するスライド部材、
符号3は上記軌道レール1の長手方向の一端に固定され
た支持プレート、符号4はこの支持プレート3を介して
軌道レール1に隣接するように固定されたサーボモー
タ、符号5は上記支持プレート3に回転自在に支承され
た送りねじ、符号6は上記サーボモータ4から送りねじ
5へ回転を伝達する歯車列、符号7は上記スライド部材
2の移動に応じて進退する作動ロッドである。
【0013】先ず、図5及び図6に示すように、上記軌
道レール1は基底部10の両側に一対の側壁11,11
を立設してチャネル状に形成されており、長手方向に沿
って具備された凹条溝12内に上記スライド部材2を収
容するように構成されている。各側壁11の内側面には
軌道レール1の長手方向に沿って2条のボール転走溝1
3,13が形成されており、上記スライド部材2はこの
ボール転走溝13に沿って凹条溝12内を移動するよう
になっている。また、上記基底部10には固定ボルトの
挿通孔14が複数設けられており、この電動シリンダを
利用する装置のフレームに対して上記軌道レール1を直
接固定し得るように構成されている。
【0014】一方、上記スライド部材2は軌道レール1
の凹条溝12内に遊嵌する略矩形状に形成されており、
その両外側面には軌道レール1に形成されたボール転走
溝13と対向する負荷ボール溝20が形成され、これら
軌道レール1のボール転走溝13とスライド部材2の負
荷ボール溝20との間でボール8が荷重を負荷しながら
転走するように構成されている。スライド部材2は各負
荷ボール溝20に対応してボール8の無限循環路21を
具備しており、負荷ボール溝20を転走するボール8を
無限循環させることにより、スライド部材2が軌道レー
ル1に沿ってストロークの制限なく移動し得るようにな
っている。
【0015】また、このスライド部材2には上記送りね
じ5が挿通される貫通孔22が形成され、送りねじ5は
この貫通孔22内でボール9を介してスライド部材2に
螺合している。すなわち、上記送りねじ5の外周面には
螺旋状のボール転動溝50が所定のリードで形成される
一方、上記スライド部材2の貫通孔22の内周面には送
りねじ5のボール転動溝50と対向する負荷ボール溝2
3が螺旋状に形成されており、これらボール転動溝50
及び負荷ボール溝23の間を転動するボール9を介して
送りねじ5とスライド部材2とが互いに螺合している。
また、このスライド部材2にはボール転動溝50と負荷
ボール溝23との間を螺旋状に転動したボール9を元の
位置に戻すためのリターンチューブ24が装着されてお
り、かかるボール9は送りねじとスライド部材との間で
無限循環するように構成されている。従って、かかる送
りねじ5を回転させると、ボール9が送りねじ5のボー
ル転動溝50とスライド部材2の負荷ボール溝23との
間で荷重を負荷しながら転動し、かかる送りねじ5の回
転数に応じたストロークでスライド部材2が軌道レール
1の凹条溝12内を移動する。
【0016】更に、図1及び図2に示すように、このス
ライド部材2には断面略L字状に形成されたガイド部材
70を介して上記作動ロッド7が固定されており、かか
る作動ロッド7がスライド部材2のストロークに応じて
軌道レール1の凹条溝12内から凹条溝12外へ進退す
るように構成されている。上記ガイド部材70は固定ボ
ルト71によってスライド部材2に固定される一方、作
動ロッド7はその一端がガイド部材70に対して溶接に
よって固定されている。ガイド部材70を略L字状に形
成したことによって、送りねじ5の軸心と作動ロッド7
の軸心とを合致させている。これにより、作動ロッド7
に対して作用した外力が軌道レール1や送りねじ5に対
してモーメント荷重となって作用するのを可及的に防止
している。尚、図5及び図6において符号25は上記固
定ボルト71が螺合するタップ孔である。
【0017】上記作動ロッド7は中空状に形成されてお
り、その中空部7aの内径は送りねじ5の外径よりも僅
かに大きく形成されている。また、この作動ロッド7が
溶接によって一体化されたガイド部材70には作動ロッ
ド7の中空部7aから連続する貫通孔70aが形成され
ており、この貫通孔70aはスライド部材2に形成され
た貫通孔22と対向している。従って、送りねじ5の回
転に伴ってスライド部材2が軌道レール1の凹条溝12
内を支持プレート3側へ向けて後退すると、スライド部
材2の貫通孔22から突出した送りねじ5の先端がガイ
ド部材70の貫通孔70aを介して作動ロッド7の中空
部7aに収容されるようになっている。
【0018】上記軌道レール1の長手方向の一端には上
記凹条溝12を塞ぐようにして支持プレート3が固定さ
れており、上記送りねじ5はこの支持プレート3を貫通
すると共に、かかる支持プレート3に嵌合する一対のア
ンギュラコンタクトベアリング30によって回転自在に
支承されている。この支持プレート3は軌道レール1に
隣接して上記サーボモータ4を固定するブラケットとし
ての役割も果たしており、軌道レール1及びサーボモー
タ4が固定された面と反対側の面には上記歯車列6を収
容するギヤボックスがプレート31,32及びカバー3
3によって箱状に形成されている。
【0019】かかる歯車列6は、サーボモータ4の出力
軸40に固定された入力歯車61と、送りねじ5に固定
された出力歯車62と、これら入力歯車61から出力歯
車62へ回転動力を伝達する2枚の減速歯車63,64
とから構成されており、サーボモータ4の回転数を例え
ば1/4に減速して送りねじに伝達する。2枚の減速歯
車63,64は支持プレート3に立設されたスタッド3
4に対してボールベアリングを介して回転自在に支承さ
れると共に、止めねじによって相対的な回転を禁じられ
ており、減速歯車63は上記入力歯車61と噛み合う一
方、減速歯車64は上記出力歯車62と噛み合ってい
る。これにより、サーボモータ4の出力軸40の回転が
送りねじに伝達される。尚、この実施例ではサーボモー
タ4から送りねじ5へ回転動力を伝達する手段として歯
車列を用いたが、プーリとタイミングベルトによって回
転動力を伝達するように構成することも容易である。
【0020】また、出力歯車62が固定された送りねじ
5の端部はギヤボックスを構成するカバー33から突出
しており、この突出端に対して図2に二点鎖線で示すよ
うなハンドル51を装着することにより、送りねじ5を
手動で回転させることができるようになっている。これ
により、サーボモータ4の脱調や停電等により作動ロッ
ド7の進退位置に狂いが生じた場合であっても、手動で
送りねじ5を回転させて位置調整を行うことが可能であ
る。尚、通常は上記カバー33に固定されるキャップ5
2によって送りねじ5の突出端は覆われている。
【0021】一方、上記支持プレート3と反対側におけ
る軌道レール1の長手方向の一端にはやはり凹条溝12
を塞ぐようにして先端プレート72が固定されており、
上記作動ロッド7はこの先端プレート72に形成された
貫通孔73に挿通されている。また、この貫通孔73の
内径には作動ロッド7に摺接するフェルト製のシール部
材74が設けられる一方、この貫通孔73の外側には作
動ロッド7の外周面と僅かな間隙を残して対向するスク
レーパ75が取り付けられており、作動ロッド7が進退
すると、これに付着したスパッタ等の比較的大きな異物
は上記スクレーパ75で除去され、更に、細かな粉塵等
は上記シール部材74で作動ロッド7上から除去される
ようになっている。
【0022】また、上記支持プレート3と先端プレート
72との間には軌道レール1の凹条溝12を覆うように
してカバープレート15が設けられており、このカバー
プレート15は固定ボルト16によって軌道レール1の
側壁11に固定されている。このカバープレート15と
軌道レール1の側壁11、先端プレート72及び支持プ
レート3との間には夫々ゴムシールが挟み込まれてお
り、該カバープレート15によって密閉された軌道レー
ル1の凹条溝12内に外部から粉塵や冷却水等が侵入す
るのを完全に防止している。これにより、この電動シリ
ンダを粉塵や冷却水等が飛散する劣悪な環境下で使用し
たとしても、かかる凹条溝12内に配されたスライド部
材2及び送りねじ5が粉塵等によって汚染されることは
なく、送りねじ5の回転によるスライド部材2の円滑な
移動を長期にわたって安定的に維持することができるも
のである。
【0023】更に、軌道レール1の凹条溝12に面した
上記支持プレート3と先端プレート72の内側面にはゴ
ム製のストッパ部材17が夫々固定されており、サーボ
モータ4の脱調によりスライド部材2が所定のストロー
ク量からオーバランした際に、かかるスライド部材に突
き当たってこれを係止するように構成されている。
【0024】そして、このように構成された本実施例の
電動シリンダによれば、上記サーボモータを回転させる
と、その回転が歯車列を介して送りねじに伝達され、か
かる送りねじの回転に応じてスライド部材が軌道レール
の凹条溝内をストロークすると共に、このスライド部材
に固定された作動ロッドがスライド部材のストロークに
応じて進退する。
【0025】このとき、本実施例の電動シリンダによれ
ば、スライド部材2が軌道レール1の凹条溝12内を支
持プレート3へ向けて後退ストロークし、作動ロッド7
が先端プレート72を介して上記凹条溝12内に引き込
まれた場合であっても、送りねじ5と同一軸心上に配置
された作動ロッド7が中空状に形成されると共にその中
空部7aの内径が送りねじ5の外径よりも僅かに大きく
形成されていることから、スライド部材2の貫通孔22
から突出した送りねじ5の先端は作動ロッド7と干渉す
ることなく、かかる作動ロッド7の中空部7aに収容さ
れることになる。仮に、作動ロッドが中空状に形成され
ていないとすれば、作動ロッドと送りねじの干渉を避け
るために、スライド部材2の端部と作動ロッド7の後端
との間に該スライド部材2のストローク量に対応した空
間を設けなくてはならず、軌道レール1にはスライド部
材2のストローク量の2倍以上の長さが必要となる。し
かし、本実施例では作動ロッド7を中空状に形成すると
共に、送りねじ5の先端がスライド部材2の移動に応じ
て作動ロッド7の中空部7a内に収容されるように構成
しているので、スライド部材2の端部と作動ロッド7の
後端との間に空間を設ける必要は一切なく、その分だけ
軌道レール1を短く形成することが可能となっている。
【0026】これにより、本実施例の電動シリンダは軌
道レール1の長手方向に沿った全長を短く抑えることが
でき、装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となっ
ている。また、軌道レール1に案内されているスライド
部材2から作動ロッド7の先端迄の距離を短く抑えるこ
とができるので、作動ロッド7の先端に大きなラジアル
荷重が作用した場合であっても、作動ロッド7の先端の
変位を小さく抑えることも可能となる。更に、スライド
部材2の端部と作動ロッド7の後端との間に空間を設け
る必要がないので、作動ロッド7をスライド部材2に固
定しているガイド部材70の小型化も図ることができ、
軌道レール1の凹条溝12内を往復運動する質量の軽量
化を図り、作動ロッド7の進退における繰り返し位置決
め精度の向上を図ることも可能となる。
【0027】図7は本発明の電動シリンダの第2実施例
である。前記第1実施例では支持プレートによってサー
ボモータ4を軌道レール1と平行に固定し、歯車列6を
用いてサーボモータの回転出力を送りねじ5に伝達する
ように構成していたが、この図7に示す第2実施例の電
動シリンダでは、サーボモータ4の出力軸41が送りね
じ5と同一軸心上に位置するように該サーボモータ4を
支持プレートに固定し、サーボモータの回転出力を歯車
列6を介することなく直接送りねじ5に伝達している。
【0028】かかるサーボモータ4の出力軸41は中空
状に形成されており、送りねじ5はその一端が出力軸4
1の中空部42に螺合している。すなわち、出力軸41
の中空部42には雌ねじ形成される一方、送りねじ5の
端部には雄ねじが形成され、これらを締結することによ
って送りねじ5と出力軸41との結合が図られている。
尚、図中の符号43は出力軸41と送りねじ5の締結の
緩みを防止するロックナットである。通常、同一軸心上
に配されたモータ出力軸41と送りねじ5とを連結する
ためにはカップリング等が必要とされるが、このように
本実施例の電動シリンダではサーボモータ4の出力軸4
1を中空状に形成したことにより、かかる出力軸41と
送りねじ5とを直接結合することができ、その分だけ電
動シリンダの全長を短く抑えることが可能となってい
る。また、歯車列6を介してサーボモータ4の回転出力
を送りねじ5に伝達した場合、歯車間のバックラッシュ
等によって送りねじ5の回転精度、ひいては作動ロッド
7の進退精度等に誤差が生じ易いが、本実施例の電動シ
リンダではサーボモータ4の出力軸41と送りねじ5と
を直接結合したことにより、作動ロッド7の進退精度の
向上をも図られている。
【0029】また、中空状に形成されたサーボモータ4
の出力軸41の開放端、すなわち送りねじ5の結合端と
反対側の端部には六角孔44が形成されており、この六
角孔44に対しては送りねじ5を手動で回転させるため
のハンドルを装着することができるようになっている。
前記第1実施例では送りねじ5の一端をギヤボックスか
ら突出させることにより、ハンドル51を送りねじ5に
対して装着し得るように構成していたが、本実施例では
このようにサーボモータ4の出力軸41に六角孔44を
設けると共にそこにハンドルを嵌合させるように構成し
たので、送りねじ5の端部をサーボモータ4のモータハ
ウジング45から突出させる必要はなく、この点におい
ても電動シリンダの全長の短縮化が図られている。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の電動
シリンダによれば、作動ロッドの進退に伴って作用する
モーメント荷重に抗して該作動ロッドを強固に支持する
ことかでき、作動ロッドが変位するのを可及的に防止す
ることが可能となる。
【0031】また、スライド部材の移動に応じて送りね
じが作動ロッドの中空部内に収容されるように構成され
ており、かかる送りねじの回転に応じて作動ロッドが軌
道レールの凹条溝内に後退してきても、かかる送りねじ
の先端が作動ロッドの後端と干渉することがないので、
その分だけ軌道レールを短尺化して装置全体の小型化及
び軽量化を図ることが可能となる。また、スライド部材
に対して作動ロッドを固定しているブラケットの小型化
を図り、軌道レール内を往復運動する質量の軽量化を図
ることも可能なので、作動ロッドの高速往復運動におけ
る繰り返し位置決め精度の向上、送りねじを回転駆動す
るモータの負荷の軽減を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動シリンダの第1実施例を示す平
面図である。
【図2】 本発明の電動シリンダの第1実施例を示す正
面図である。
【図3】 本発明の電動シリンダの第1実施例を示す右
側面図である。
【図4】 本発明の電動シリンダの第1実施例を示す左
側面図である。
【図5】 第1実施例に係る軌道レール、スライド部材
及び送りねじを示す斜視図である。
【図6】 第1実施例に係る軌道レール、スライド部材
及び送りねじの係合状態を示す断面図である。
【図7】 本発明の電動シリンダの第2実施例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1…軌道レール、2…スライド部材、3…支持プレー
ト、4…サーボモータ、5…送りねじ、7…作動ロッ
ド、7a…中空部、12…凹条溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山倉 亙 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、テ イエチケー株式会社内 Fターム(参考) 3J104 AA03 AA23 AA34 AA64 AA69 AA73 AA76 AA79 BA14 BA24 DA16 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹条溝を有してチャネル状に形成される
    と共に該凹条溝の内側面の長手方向に沿ってボール転走
    溝が形成された軌道レールと、無限循環するボール列を
    具備すると共にこれらボールを介して上記軌道レールの
    凹条溝内に嵌合し、上記ボール転走溝に沿って軌道レー
    ルの凹条溝内を移動するスライド部材と、上記凹条溝を
    塞ぐようにして軌道レールの一端に固定された支持プレ
    ートと、この支持プレートによってのみ回転自在に支承
    されると共に上記スライド部材に螺合した送りねじと、
    上記支持プレートを介して軌道レールに固定されると共
    に上記送りねじを回転させるモータと、上記スライド部
    材に固定されて軌道レールの凹条溝の一端から突出する
    と共に、上記スライド部材の移動に応じて進退する作動
    ロッドとから構成され、 上記作動ロッドを中空状に形成すると共に上記送りねじ
    と同一軸心上に配置し、上記スライド部材の移動に応じ
    て該作動ロッドの中空部内に上記送りねじが収容される
    ように構成したことを特徴とする電動シリンダ。
  2. 【請求項2】 上記モータは中空状の出力軸を備え、上
    記送りねじはその一端をこの出力軸に挿入して該モータ
    と結合されていることを特徴とする請求項1記載の電動
    シリンダ。
  3. 【請求項3】 上記モータの出力軸の開放端には、上記
    送りネジを手動回転させるためのハンドル取付孔が形成
    されていることを特徴とする請求項2記載の電動シリン
    ダ。
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