JP2001186706A - モールドモータ及びモールドモータの製造方法及び空気調和機 - Google Patents

モールドモータ及びモールドモータの製造方法及び空気調和機

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JP2001186706A
JP2001186706A JP36856799A JP36856799A JP2001186706A JP 2001186706 A JP2001186706 A JP 2001186706A JP 36856799 A JP36856799 A JP 36856799A JP 36856799 A JP36856799 A JP 36856799A JP 2001186706 A JP2001186706 A JP 2001186706A
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mold
heat
molded
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Togo Yamazaki
東吾 山崎
Mamoru Kawakubo
守 川久保
Kazuhiro Nakane
和広 中根
Mineo Yamamoto
峰雄 山本
Hiroyuki Ishii
博幸 石井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に実装した発熱する電子部品とモール
ド部間をブラケットとの絶縁距離を確保しながら熱的に
接続し、小形で信頼性の高い基板後付タイプのモールド
モータを提供すること。 【解決手段】 モールド部に電子部品を備えた基板を後
付けする基板後付タイプのモールドモータにおいて、電
子部品をモールド部に熱的に接続させて、電子部品の熱
をモールド部から放熱させる構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板に取り付け
られた電子部品を有する基板後付タイプのモールドモー
タに係り、特にモールドモータを駆動する制御回路に搭
載される半導体電子部品などの電子部品より発生する熱
の放熱構造、および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機等に使用されているモ
ータにおける電子部品の放熱方法を以下に示す。図12
は従来の基板先付けタイプのモールドモータにおける電
子部品の取付構造を示す図である。図において、1は電
子部品5を有する基板、6はモールド部である。基板先
付けタイプのモールドモータにおける電子部品5の放熱
は、図12に示すようにモールド部6が電子部品5全体
を覆っているため、電子部品5周りのモールド部6全体
で放熱が充分であり、放熱のための特別の構造は不要で
あった。
【0003】一般的にDCブラシレスモータ等のインバ
ータで回転するモータのいわゆる駆動回路である電子部
品5は運転時に高温になるため、それを積極的に放熱す
る放熱構造が必要とされている。図13は従来の基板後
付けタイプのモールドモータにおける電子部品の取付構
造を示す図である。図において、1は電子部品5を有す
る基板、6はモールド部、11は電子部品5と金属製の
ブラケット14の間に塗布される接着剤である。図に示
すように、基板後付タイプのモールドモータにおける電
子部品5の放熱方法は、一般的に電子部品5とブラケッ
ト14の間に熱伝導の高い接着剤11を塗布することで
放熱を行う。接着剤11を介して電子部品5からの熱を
ブラケット14にて放熱している。これは、モールド部
6よりもブラケット14の熱伝導率が大幅に大きく、熱
を逃がす経路としては一般的なものであった。
【0004】基板をステータ巻線に取り付けた後に基板
とともにモールド成形するいわゆる基板先付けタイプの
モータにおける電子部品の放熱は、単に電子部品の周囲
全体をモールド材で固めてしまうため、モールド部が放
熱の役割を果たし、放熱面積が十分であり、モールドの
熱伝導率が金属より低くても、電子部品を基板後付タイ
プに応用することで、モールドするタイプに劣らず充分
な放熱の効果を得られる。モールド放熱にて電子部品の
破壊温度に対して充分マージンがある。このモールドで
放熱する方法は今までモータにおいて一般的に採用され
ていた。これは基板をステータ巻線に取付けた後、基板
とともにモールドする基板先付けタイプである。元来、
このタイプのモールドモータはモールド部が電子部品の
放熱の役割を担っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の基板後付タイプ
のモールドモータでは、発熱部品である電子部品5とブ
ラケット14間を接着剤11として熱伝導性の高いシリ
コンを使用するため価格が高くなるという問題点があっ
た。また、リサイクル時の解体が困難であるという問題
点があった。これらの接着剤11を使用した場合、接着
性が高いため、解体時には容易にブラケット14と基板
1との分離ができない。
【0006】また、電子部品5とブラケット14間を接
着剤11であるシリコンで接着してあるため、モータ作
製時、接着剤11を固化させる工程が必要であり、硬化
時間が必要で、回転試験などが接着後にすぐに行えない
等、工程時間の短縮を妨げていた。また、接着剤11の
固化前に長時間運転などの試験を入れる場合に接着剤1
1が剥がれるという信頼性の問題点があった。
【0007】また、電子部品5とブラケット14間を接
着剤11であるシリコンで接着してあるため、不具合発
生時の修理等基板交換に対応が出来ないという問題点が
あった。
【0008】また、接着剤11としてシリコンを使用す
るため、量産時に接着剤11の厳しい品質管理が必要で
あった。
【0009】また、電子部品5とブラケット14間を熱
的に接続していたので、ブラケット14取付後に確実に
接続されていることを確認するのが困難であった。
【0010】また、電子部品5とブラケット14間をシ
リコンなどで熱的に接続しており、基板1とブラケット
14間の距離が大きくなるとシリコンの厚みが大きくな
ることで熱抵抗が増大してしまい、効率よく放熱できな
かった。また、基板1とブラケット14間の距離を小さ
くすると絶縁を確保できないために絶縁シートを挿入し
なければならなかった。
【0011】また、ブラケット14に装着した軸受けの
温度が上昇するため、寿命が短くなるなどの問題点があ
った。
【0012】また、電子部品5に専用の放熱フィンを装
着すると、基板1の設置スペースを広く確保する必要が
あり、モータさらには空気調和機の形状が大きくなるな
どの問題点があった。
【0013】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、基板上に実装した発熱する電子部品
とモールド部間をブラケットとの絶縁距離を確保しなが
ら熱的に接続し、小形で信頼性の高い基板後付タイプの
モールドモータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るモールド
モータは、モールド部に電子部品を備えた基板を後付け
する基板後付タイプのモールドモータにおいて、電子部
品をモールド部に熱的に接続させて、電子部品の熱をモ
ールド部から放熱させる構成としたものである。
【0015】また、電子部品の放熱部をモールド部に熱
的に接続させるものである。
【0016】また、モールド部の電子部品の放熱部が接
触する部分を平面部で構成したものである。
【0017】また、電子部品の放熱部を基板の外周部よ
り突出して設けモールド部と熱的に接続したものであ
る。
【0018】また、モールド部に突起部分を設け、電子
部品をこの突起部分にはめ込む構成としたものである。
【0019】また、電子部品をモールド部に締結部材に
て位置決め固定するものである。
【0020】また、電子部品の放熱部に取付け用穴を設
け、この取付け用穴を利用して締結部材にて位置決め固
定するものである。
【0021】また、電子部品の放熱部に取付け用穴を設
けると共に、モールド部から突出した突起樹脂部を設
け、この突起樹脂部を取付け用穴にはめ合わせた後に突
起樹脂部を熔解して固着する構成としたものである。
【0022】また、基板に電子部品の形状に穴を設け、
この穴にモールド部の突起部分を挿入したものである。
【0023】また、軸受けを保持するブラケットに、モ
ールド部の突起部分を接触させたものである。
【0024】また、電子部品にバネの形状をした固定治
具を取り付けたものである。
【0025】また、軸受けを保持するブラケットに、固
定治具のバネ部を接触させる構成としたものである。
【0026】この発明に係るモールドモータの製造方法
は、請求項1記載のモールドモータにおいて、基板に発
熱性の電子部品の放熱面より大なる凹部を設け、この凹
部に電子部品の放熱面を合わせて実装する工程と、凹部
の基板を除去する工程と、一方の電子部品を搭載する基
板を、電子部品の放熱面とモールド部を熱的に接続する
ようモータに装着する工程と、を備えたものである。
【0027】この発明に係るモールドモータは、基板の
両面に配置する導電部間を接続するスルーホールを設
け、一方の導電部を電子部品の放熱面に、他方の導電部
をモールド部に熱的に接続したものである。
【0028】また、基板の導電部とモールド部との間
に、熱良導性物質を挿入するものである。
【0029】また、電子部品の放熱面を、基板の導電部
とモールド部とにより挟むように配置し、電子部品と基
板の導電部間、電子部品とモールド部間をそれぞれ熱的
に接続したものである。
【0030】また、電子部品をモールドモータを駆動す
るICで構成したものである。
【0031】この発明に係る空気調和機は、請求項1〜
17のいずれかに記載のモールドモータを、送風機用モ
ータとして搭載したものである。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.基板後付タイプの
モールドモータにおいてモールドで放熱するという発想
は従来では考えられておらず、概して熱伝導率の高いブ
ラケットに放熱させるのが常識的であり、また効果的と
考えられてきた。ブラケットによる放熱に代えて、モー
ルドで放熱する方法はブラケットより熱伝導率が小さい
ため効果が少ないと考えられるが、以下の手段により充
分な放熱効果が得られる。
【0033】電子部品に予め取り付けられている放熱部
そのものが特に高熱になるため、その放熱部から熱を逃
がす方法をとる。その他放熱の方法をモールドの形状を
変更する、電子部品が放熱し易い構造をとる、基板のパ
ターンを変更する等の方法によりブラケットで放熱する
以上に放熱の効果を飛躍的に向上させることができる。
以下にその手段を示す。
【0034】図1は実施の形態1を示す図で、電子部品
の取付構造を示す図である。図に示すように、電子部品
5に予め設けられている放熱部15の形状を生かして電
子部品5の放熱を行う。放熱部15は金属板で、電子部
品5の樹脂部と同一の平面状になっており、取付け用穴
16が2個設けられたものもある。この放熱部15が平
面であることを利用して、モールド部6に密着させる。
これでモールド部の形状を変更せずに放熱の構造を得る
ことが出来る。
【0035】この場合、モールド部6は特に形状を変更
する必要はなく、モールド部6に放熱部を接触させるた
めの平面が設定されてあればよい。基板1の径を基板取
付部のモールド部6の内径よりも放熱部分の分小さく
し、固定ができる形状とする。これで、電子部品5の放
熱部15は基板1の外縁よりも突出する構造になる。こ
の基板1から突出した放熱部15をモールド部6に接触
させて基板1を固定する。
【0036】これによりモールド部6での電子部品5の
放熱が効果的に行える。従来の基板1のサイズを縮小で
き、コスト削減につながる。また、この構造にすること
で、ブラケット14と基板1間に空気絶縁のための距離
を設定できることから、従来絶縁に必要であった基板1
とブラケット14との間に挟む絶縁シートを廃止すこと
が可能となる。部品削減が可能であるため、製作工程が
減少し、また組立時に有害な揮発性ガスが発生しない。
【0037】このようにして放熱が十分に行われるため
高価な熱伝導性の高い接着剤が不要になり、分解性が向
上しリサイクル性が向上する。また、駆動試験後に問題
が発生しても、基板1の取り替えが容易であるため、修
理が容易に可能となりコスト削減につながる。
【0038】モータの効率が向上し、このモータが組み
込まれる装置特に空気調和機において、消費電力が減少
して省エネに大いなる貢献を及ぼす。
【0039】初期運転試験としてのエージングを、組立
直後にすることが可能になり、接着剤の硬化時間の必要
がないため完成までに要する時間を短縮することが可能
になる。
【0040】実施の形態2.実施の形態1において、モ
ールド部6の形状を変更して電子部品5の放熱部に接触
する面積をより大きくする二つの例を以下に示す。図2
は実施の形態2の一例を示す図で、電子部品の取付構造
を示す図である。図に示すように、モールド部6に突起
部分19を設け、その突起部分19を電子部品5に接触
させることにより、十分な放熱効果を得ることができ
る。モールド部6を電子部品5が圧入可能な構造とし
て、モールド部6の放熱部分に接触する面積を大きくす
る。
【0041】モールド部6の突起部分19で電子部品5
を挟み込む構造にすることにより、接地面積を充分確保
でき、なおかつ位置決めの効果が得られる。従来、接着
していた部分の解体が容易になり、リサイクル性がアッ
プする。また、この構造にすることで、ブラケット14
と基板1間の空間を空気絶縁としての距離を設定できる
ことから、従来絶縁に必要であった基板1とブラケット
14の間に挟む絶縁シートを廃止することが可能とな
る。
【0042】図3は実施の形態2の他の例を示す図で、
電子部品の取付構造を示す図である。図に示すように、
ブラケット14の圧入部の壁の内周に設けた凹部に電子
部品5がはまり込むようにすることにより、電子部品5
の放熱部に接触する面積を稼ぐことができ、より一層の
放熱の効果を得る。
【0043】実施の形態3.実施の形態1及び2におけ
る形状について、実施の形態3〜6の方策を実施するこ
とにより、電子部品の位置決めの精度が向上し、密着性
の向上と放熱面積拡大の効果が得られる。図4は実施の
形態3を示す図で、電子部品の取付構造を示す図であ
る。図に示すように、電子部品5に取り付けられている
放熱部15の取付け用穴16を利用して締結部材の一例
であるネジ21によりモールド部6に固定する。
【0044】このように構成することにより、ネジ21
が放熱の役割を果たし、なおかつモールド部6に放熱部
15が密着し、精度の良い位置決めができる。
【0045】実施の形態4.図5は実施の形態4を示す
図で、電子部品の取付構造を示す図である。図に示すよ
うに、電子部品5に取り付けられている放熱部15の取
付け用穴16を利用して、そこにモールド部6から突出
した突起樹脂部18を差し込み、放熱部15上部に突出
した突起樹脂部18をレーザや超音波溶着等の溶接機材
で熔解して固定する。
【0046】その結果、モールド部6と放熱部15との
密着度が向上し、なおかつ突起樹脂部18溶着により接
触面積を稼ぐことができ、効果的な放熱の構造となる。
【0047】実施の形態5.図6は実施の形態5を示す
図で、電子部品の取付構造を示す図である。図に示すよ
うに、基板1の電子部品装着部分に電子部品5と同形状
の穴を設け、その穴にモールド部6の突起部分19を挿
入する。このように構成することにより、基板1の表裏
の変更に対して対応が可能となる。
【0048】また、突起部分19をブラケット14に接
触させる構造にすることにより、ブラケット14へ基板
1のモールド部6への取付面が変更可能になり、構造変
更に容易に対応が可能になる。
【0049】この構成を利用して、ブラケット14と電
子部品5との間に絶縁距離を持たせれば、絶縁シートの
必要が無くなる。放熱効果としては電子部品5の放熱相
手の主であるモールド部6に接触し、ブラケット14は
そのモールド部6に接触しているため、放熱の相乗効果
が得られる。モールド部6で放熱する以外に、ブラケッ
ト14でも放熱される。モールド部6による放熱が主で
あるため、ブラケット14はベアリングの耐熱温度に達
することは無く、モータの信頼性が向上する。
【0050】実施の形態6.図7は実施の形態6を示す
図で、電子部品の取付構造を示す図である。図に示すよ
うに、電子部品5にバネの形状をした固定治具20を取
り付ける。固定治具20の材料はどのようなものでも良
い。絶縁性が必要であれば、少なくとも固定治具20の
バネ部を絶縁性のある材料にすれば問題がない。
【0051】固定治具20を用いることにより、モール
ド部6に簡易的に位置決め取付ができる。
【0052】また、ブラケット14にバネ部を接触させ
ることにより、電子部品5の精度の高い位置決めが可能
となる。
【0053】実施の形態7.図8は実施の形態7を示す
図で、電子部品の放熱構造と、その製造方法を示す図で
ある。図8(a)は一般的な構造を示す図で、基板1の
(1)、(2)部分の間の貫通部の一部がミシン目で接
続され、電子部品5(例えば発熱性を有するIC)の実
装後にミシン目にて分割する。図8(b)は、電子部品
5が(2)部分の凹部に配置されて、半田4にて実装さ
れている図である。図8(c)は、(1)、(2)部分
の間のミシン目部分を分割した後の電子部品5が実装さ
れた(2)部分の基板1を示す。図8(d)は、図8
(c)の基板1の凹部が、モータのモールド部6の凸部
を挟み込むよう設置され、さらに電子部品5の放熱面が
モールド部6の凸部と熱的に接続された構造図である。
【0054】図8(d)の組立方法を説明する。発熱性
の電子部品5の放熱面より大なる凹部を設けた分割可能
な基板1に、凹部の位置に発熱性の電子部品5の放熱面
を合わせて半田実装する(ステップ1)、凹部を有する
基板1を所定の位置にて分割し、除去する(ステップ
2)、一方の発熱性の電子部品5を搭載する基板1を、
発熱性の電子部品5の放熱面とモータのモールド部6の
凸部と合わせた位置にて、熱的に接続するようモータに
装着する(ステップ3)。
【0055】実施の形態8.図9は実施の形態8を示す
図で、電子部品の取付構造を示す図である。図におい
て、1は基板、2は銅箔パターン、3はスルーホールで
ある。基板1は、機材22の両面に配値された銅箔パタ
ーン2と、機材22を貫通して両面の銅箔パターン2間
を電気的に接続するスルーホール3にて構成される。基
板1は、機材22として紙、ガラス等を使用し、樹脂と
してエポキシ、フェノール等を使用して積層したもので
ある。4は半田、5は抵抗、トランジスタ、IC等発熱
性の電子部品で、電子部品5は、リード部7がスルーホ
ール3を貫通した状態で、半田4にて基板1に実装され
ている。
【0056】6はモールド部で、電子部品5が実装され
た基板1が、発熱性の電子部品5の放熱面とモールド部
6にて基板1を挟み込み、両者間を熱的に接続した構造
である。モールド部6の表面には凹凸があるため、銅箔
パターン2とモールド部6との間の接触面積を確保する
ために、熱良導性のシリコン等を挿入しても良い。
【0057】実施の形態9.図10は実施の形態9を示
す図で、電子部品の取付構造を示す図である。図に示す
ように、電子部品5が実装された基板1を、電子部品5
が直接モールド部6に熱的に接続されるように基板1を
配置した構造である。電子部品5より発生する熱は、モ
ールド部6と銅箔パターン2を通じて放熱されるため、
電子部品5をモールド部6に熱的に接続する構造によっ
て、熱抵抗が低くなる。図10において、電子部品5の
一方の面をモールド部6で、他方の面を基板1で押える
ことにより、放熱の効果を得る。
【0058】さらに、基板1のブラケット14に当たる
面に放熱の効果がある高熱伝導性の銅箔パターン2を用
いれば、より放熱を向上させることが出来る。この基板
1の銅箔パターン2部分をブラケット14で固定するこ
とにより、2次的にブラケット14に放熱が可能とな
り、より信頼性の高いモータになる。これにより外部か
らの放電などのノイズから従来のものより強い構造とな
る。
【0059】また、図11に示すように、基板1にモー
ルド部6の突起部分19が入り込みその突起部分19を
ブラケット14で固定することにより、電子部品5に圧
力をかけることなくモールド部6及びからブラケット1
4から放熱をすることが可能になる。
【0060】実施の形態10.本発明のモールドモータ
を、空気調和機の送風機モータとして搭載すれば、基板
上の発熱性の電子部品の放熱を効果的に行えるので、放
熱用部材などの部品追加がなく送風機モータの小型化、
直材費および加工費の低減が図れる。また、ブラケット
に放熱しないため、軸受けを長寿命化することが可能と
なり、空気調和機の低価格化、小型化と信頼性の向上が
図れる。
【0061】
【発明の効果】この発明に係るモールドモータは、モー
ルド部に電子部品を備えた基板を後付けする基板後付タ
イプのモールドモータにおいて、電子部品をモールド部
に熱的に接続させて、電子部品の熱をモールド部から放
熱させる構成としたので、十分な放熱効果が得られ、信
頼性が向上するとともに、リサイクル性の高いモータを
提供することができる。
【0062】また、電子部品の放熱部をモールド部に熱
的に接続させるので、最も高温となる放熱部かモールド
部に熱を逃がすので、十分な放熱効果が得られる。
【0063】また、モールド部の電子部品の放熱部が接
触する部分を平面部で構成したので、十分な放熱効果が
得られる。
【0064】また、電子部品の放熱部を基板の外周部よ
り突出して設けモールド部と熱的に接続したので、基板
のサイズを縮小できると共に、価格低減が図れる。
【0065】また、モールド部に突起部分を設け、電子
部品をこの突起部分にはめ込む構成としたので、電子部
品のモールド部に接する面積が大きいため電子部品の熱
をモールド部で効果的に放熱することができる。
【0066】また、電子部品をモールド部に締結部材に
て位置決め固定するので、締結部材によるモールド部へ
の密着性及び伝導性の向上から電子部品の熱をモールド
部へ効果的に放熱することができる。
【0067】また、電子部品の放熱部に取付け用穴を設
け、この取付け用穴を利用して締結部材にて位置決め固
定するので、精度のよい位置決めができる。
【0068】また、電子部品の放熱部に取付け用穴を設
けると共に、モールド部から突出した突起樹脂部を設
け、この突起樹脂部を取付け用穴にはめ合わせた後に突
起樹脂部を熔解して固着する構成としたので、精度の高
い位置決めが可能になり正確な回転数検出信号が得られ
る。
【0069】また、基板に電子部品の形状に穴を設け、
この穴にモールド部の突起部分を挿入したので、基板の
表裏の面を構造面から変更することが容易になる。
【0070】また、軸受けを保持するブラケットに、モ
ールド部の突起部分を接触させたので、構造変更に容易
に対応が可能になる。
【0071】また、電子部品にバネの形状をした固定治
具を取り付けたので、モールド部に簡易的に位置決め取
付ができる。
【0072】また、軸受けを保持するブラケットに、固
定治具のバネ部を接触させる構成としたので、電子部品
の精度の高い位置決めが可能となる。
【0073】この発明に係るモールドモータの製造方法
は、基板に発熱性の電子部品の放熱面より大なる凹部を
設け、この凹部に電子部品の放熱面を合わせて実装する
工程と、凹部の基板を除去する工程と、一方の電子部品
を搭載する基板を、電子部品の放熱面とモールド部を熱
的に接続するようモータに装着する工程と、を備えたの
で、モータへの基板装着時に、電子部品とモールド部へ
の接触状態が目視にて確認でき、両者間の接触不良によ
る放熱不足、あるいは電子部品の破棄等を防止すること
が可能となる。
【0074】この発明に係るモールドモータは、基板の
両面に配置する導電部間を接続するスルーホールを設
け、一方の導電部を電子部品の放熱面に、他方の導電部
をモールド部に熱的に接続したので、熱を分散させるこ
とで放熱の効果を得る。
【0075】また、基板の導電部とモールド部との間
に、熱良導性物質を挿入するので、密着性、熱伝導性を
向上させ、電子部品の熱を拡散させ放熱することができ
る。
【0076】また、電子部品の放熱面を、基板の導電部
とモールド部とにより挟むように配置し、電子部品と基
板の導電部間、電子部品とモールド部間をそれぞれ熱的
に接続したので、電子部品の熱を分散させ、放熱面積を
大きくとることで放熱の効果を得る。
【0077】また、電子部品をモールドモータを駆動す
るICで構成したので、基板への実装及びモールド部へ
の装着性が容易に実現できる。
【0078】この発明に係る空気調和機は、請求項1〜
17のいずれかに記載のモールドモータを、送風機用モ
ータとして搭載したので、空気調和機の低価格化、小型
化、及び信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図2】 実施の形態2を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図3】 実施の形態2を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図4】 実施の形態3を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図5】 実施の形態4を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図6】 実施の形態5を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図7】 実施の形態6を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図8】 実施の形態7を示す図で、電子部品の放熱構
造と、その製造方法を示す図である。
【図9】 実施の形態8を示す図で、電子部品の取付構
造を示す図である。
【図10】 実施の形態9を示す図で、電子部品の取付
構造を示す図である。
【図11】 実施の形態9を示す図で、電子部品の取付
構造を示す図である。
【図12】 従来の基板先付けタイプのモールドモータ
における電子部品の取付構造を示す図である。
【図13】 従来の基板後付けタイプのモールドモータ
における電子部品の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
1 基板、2 銅箔パターン、3 スルーホール、4
半田、5 電子部品、6 モールド部、7 リード部、
8 ミシン目、11 接着剤、14 ブラケット、15
放熱部、16 取付穴、17 モールド面、18 突
起樹脂部、19突起部分、20 固定治具、21 ネ
ジ、22 機材。
フロントページの続き (72)発明者 中根 和広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 峰雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 博幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H604 AA03 BB01 BB14 CC01 CC05 DB02 PB03 PE06 QB04 5H605 AA01 BB05 CC02 CC09 EC20 GG04 GG18

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド部に、電子部品を備えた基板を
    後付けする基板後付タイプのモールドモータにおいて、 前記電子部品を前記モールド部に熱的に接続させて、前
    記電子部品の熱を前記モールド部から放熱させる構成と
    したことを特徴とするモールドモータ。
  2. 【請求項2】 前記電子部品の放熱部を前記モールド部
    に熱的に接続させることを特徴とする請求項1記載のモ
    ールドモータ。
  3. 【請求項3】 前記モールド部の前記電子部品の放熱部
    が接触する部分を平面部で構成したことを特徴とする請
    求項2記載のモールドモータ。
  4. 【請求項4】 前記電子部品の放熱部を前記基板の外周
    部より突出して設け前記モールド部と熱的に接続したこ
    とを特徴とする請求項2記載のモールドモータ。
  5. 【請求項5】 前記モールド部に突起部分を設け、前記
    電子部品をこの突起部分にはめ込む構成としたことを特
    徴とする請求項1記載のモールドモータ。
  6. 【請求項6】 前記電子部品を前記モールド部に締結部
    材にて位置決め固定することを特徴とする請求項1記載
    のモールドモータ。
  7. 【請求項7】 前記電子部品の放熱部に取付け用穴を設
    け、この取付け用穴を利用して締結部材にて位置決め固
    定することを特徴とする請求項6記載のモールドモー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記電子部品の放熱部に取付け用穴を設
    けると共に、前記モールド部から突出した突起樹脂部を
    設け、この突起樹脂部を前記取付け用穴にはめ合わせた
    後に前記突起樹脂部を熔解して固着する構成としたこと
    を特徴とする請求項2記載のモールドモータ。
  9. 【請求項9】 前記基板に前記電子部品の形状に穴を設
    け、この穴に前記モールド部の突起部分を挿入したこと
    を特徴とする請求項5記載のモールドモータ。
  10. 【請求項10】 軸受けを保持するブラケットに、前記
    モールド部の突起部分を接触させたことを特徴とする請
    求項9記載のモールドモータ。
  11. 【請求項11】 前記電子部品にバネの形状をした固定
    治具を取り付けたことを特徴とする請求項1記載のモー
    ルドモータ。
  12. 【請求項12】 軸受けを保持するブラケットに、前記
    固定治具のバネ部を接触させる構成としたことを特徴と
    する請求項11記載のモールドモータ。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のモールドモータにおい
    て、 基板に発熱性の電子部品の放熱面より大なる凹部を設
    け、この凹部に前記電子部品の放熱面を合わせて実装す
    る工程と、 前記凹部の基板を除去する工程と、 一方の電子部品を搭載する基板を、電子部品の放熱面と
    モールド部を熱的に接続するようモータに装着する工程
    と、を備えたことを特徴とするモールドモータの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記基板の両面に配置する導電部間を
    接続するスルーホールを設け、一方の導電部を前記電子
    部品の放熱面に、他方の導電部を前記モールド部に熱的
    に接続したことを特徴とする請求項1記載のモールドモ
    ータ。
  15. 【請求項15】 前記基板の導電部と前記モールド部と
    の間に、熱良導性物質を挿入することを特徴とする請求
    項14記載のモールドモータ。
  16. 【請求項16】 前記電子部品の放熱面を、前記基板の
    導電部と前記モールド部とにより挟むように配置し、前
    記電子部品と前記基板の導電部間、前記電子部品と前記
    モールド部間をそれぞれ熱的に接続したことを特徴とす
    る請求項1記載のモールドモータ。
  17. 【請求項17】 前記電子部品を当該モールドモータを
    駆動するICで構成したことを特徴とする請求項1記載
    のモールドモータ。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載のモ
    ールドモータを、送風機用モータとして搭載したことを
    特徴とする空気調和機。
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