JP2001184466A - Icカードリーダ - Google Patents

Icカードリーダ

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JP2001184466A
JP2001184466A JP36981899A JP36981899A JP2001184466A JP 2001184466 A JP2001184466 A JP 2001184466A JP 36981899 A JP36981899 A JP 36981899A JP 36981899 A JP36981899 A JP 36981899A JP 2001184466 A JP2001184466 A JP 2001184466A
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communication coil
coil
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JP36981899A
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Inventor
Kenji Hirasawa
賢司 平沢
Kazuhisa Ishikawa
和寿 石川
Toshiaki Shiomi
寿朗 塩見
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のカードに適した高い磁気結合位置を確
保して通信品質を向上させる。通信エラー時においても
適切に対応する。 【解決手段】 非接触式通信用コイル3を備えたICカ
ード2を取りこみ、このICカード2を搬送するカード
搬送機構を有し、カードリーダ内に設けられたカードリ
ーダ側通信用コイル5によりICカード2とのデータ通
信を行うICカードリーダであって、非接触式通信用コ
イル3を備えたICカード2とカードリーダ側通信用コ
イル5との少なくとも一方を移動させ位置調整する位置
調整手段6と、位置調整手段6を駆動させる位置調整用
駆動手段と、位置調整用駆動手段及び位置調整手段6を
制御するとともにカードリーダ側通信用コイルからの出
力信号に基づき通信品質が高い位置を判別する位置調整
用制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードリーダ
に関する。さらに詳述すると、本発明はICカードの非
接触式通信用コイルとカードリーダ側通信用コイルとの
間でデータ通信を行うICカードリーダにおける非接触
データ通信の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信用コイルの間で磁気結合を形
成し、非接触状態のままデータ通信を行う非接触式通信
が利用されている。非接触式カードリーダはこれを利用
したもので、カードリーダ側の通信用コイルとカードの
非接触式通信用コイルの間で磁気結合を形成し、電力の
供給及びデータ通信を行う。
【0003】この非接触式カードリーダでは、ISO
(国際標準化機構)により、カード101の磁気結合領
域の基準となる磁気結合指定位置102を例えば図7に
示すようにカード101上に設けることが規定されてい
る。そして、この規定を受けた従来のカードリーダは、
この磁気結合指定位置102を含んで磁気結合を形成す
るよう、カード101をストッパや位置検出センサなど
を用いてあらかじめ定められた所定位置に停止させ、カ
ードリーダ側通信用コイルに対して画一的に位置決めし
ていることが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ISO
が規定する磁気結合指定位置102は最大効率が得られ
る磁気結合の基準位置に合わせて設けられたものではな
い。このため、磁気結合指定位置102に合わせてカー
ド101を位置決めしたとしても常に最大あるいはこれ
に近い磁気結合を得られるとは限らない。
【0005】また、図7や図8に示すように、カード1
01が内包する非接触式通信用コイル103の形状、位
置、大きさはメーカーにより、あるいはカード101の
種類によって異なることが一般的である。このため、I
SOの規定に準拠して磁気結合指定位置102を設けて
いても、最大効率が得られる磁気結合位置の基準位置は
カード101によって異なる。上記のことで、カードリ
ーダ側通信用コイルの形状も特定できず、全てをカバー
するように大きくすると、スペースの問題が発生する。
【0006】さらに、カードリーダ内の非接触通信は、
筐体内の様々な制限を受け通信に必要な磁気結合状態を
確保することが容易でなく、電力の供給・カードによる
変調等の通信品質が不足し通信エラーを生じるという問
題がある。しかし、カード101を画一的に位置決めし
ているカードリーダでは、カードによる磁気結合状態の
差に対応することが不可能となっている。
【0007】本発明は、個々のカードに適した高い磁気
結合位置を確保して通信品質を向上させ、かつ通信エラ
ー時においても適切に対応することのできるICカード
リーダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、非接触式通信用コイルを備
えたICカードを取りこみ、このICカードを搬送する
カード搬送機構を有し、カードリーダ内に設けられたカ
ードリーダ側通信用コイルによりICカードとのデータ
通信を行うICカードリーダであって、非接触式通信用
コイルを備えたICカードとカードリーダ側通信用コイ
ルとの少なくとも一方を移動させ位置調整する位置調整
手段と、位置調整手段を駆動させる位置調整用駆動手段
と、位置調整用駆動手段及び位置調整手段を制御すると
ともにカードリーダ側通信用コイルからの出力信号に基
づき通信品質が高い位置を判別する位置調整用制御手段
とを備えたものである。
【0009】このICカードリーダは、従来の通信位置
の近傍でICカードを移動させ、カードリーダ側通信用
コイルを用いて各移動位置におけるICカードの非接触
式通信用コイルの出力を連続的に測定し、応答レベルを
記憶する。そして、この記憶された応答レベルに基づい
て高い出力が得られる位置を求め、個々のICカードに
適した高い磁気結合位置を確保し、当該位置でデータ通
信を行うことで通信品質を向上させる。
【0010】しかも、このように個々のカードに対応す
る場合、ICカードの磁気結合指定位置を結合領域に含
ませた状態で位置決めするようにしているので、ISO
に準拠しつつ高い磁気結合を形成することが可能とな
る。
【0011】請求項2記載の発明は、非接触式通信用コ
イルを備えたICカードを取りこみ、このICカードを
搬送するカード搬送機構を有し、カードリーダ内に設け
られたカードリーダ側通信用コイルによりICカードと
のデータ通信を行うICカードリーダであって、非接触
式通信用コイルを備えたICカードとカードリーダ側通
信用コイルとの少なくとも一方を移動させ位置調整する
位置調整手段と、位置調整手段を駆動させる位置調整用
駆動手段と、位置調整用駆動手段及び位置調整手段を制
御するとともに非接触式通信用コイル及びカードリーダ
側通信用コイル間の非接触通信がエラーである場合にI
Cカードまたはカードリーダ側通信用コイルを通信状態
がよくなる方向へ移動させる位置調整用制御手段とを備
えたものである。
【0012】このICカードリーダは、非接触式ICカ
ードに対する通信がエラーである場合、ICカードまた
はカードリーダ側通信用コイルを相対移動させ、通信状
態を向上させてからデータ通信を再開する通信回復措置
をとることができる。これにより、個々のICカードの
エラーに適切に対応することが可能となる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のICカードリーダにおいて、位置調整手段はカー
ド搬送手段であり、位置調整用駆動手段はカード搬送機
構を駆動する駆動源を用いたものである。この場合、既
設のカード搬送手段及び駆動源をそれぞれ位置調整手
段、位置調整用駆動手段として兼用することが可能とな
り、コスト削減と機器の小型化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図6に、本発明の一実施形態を示
す。本発明のICカードリーダは、非接触式通信用コイ
ル3を備えたICカード2を取りこみ、このICカード
2を搬送するカード搬送機構4を有し、カードリーダ内
に設けられたカードリーダ側通信用コイル5によりIC
カード2とのデータ通信を行うものである。
【0016】そして、このICカードリーダは、非接触
式通信用コイル3を備えたICカード2とカードリーダ
側通信用コイル5とのどちらか一方を移動させ位置調整
する位置調整手段6と、この位置調整手段6を駆動させ
る位置調整用駆動手段7と、位置調整用駆動手段7及び
位置調整手段6を制御するとともにカードリーダ側通信
用コイルからの出力信号に基づき通信品質が高い位置を
判別する位置調整用制御手段8とを備えたものである。
【0017】以下、ICカードリーダの構成について説
明する。ゲート部12は、図1に示すように、ICカー
ド2を搬送するカード搬送機構4を有する装置本体16
に取り付けられている。このゲート部12はICカード
2を挿入可能なカード挿入口19を備える。また、カー
ド挿入口19と装置本体16との間には、ICカード2
の取り込みを規制する公知のシャッタ14を有する機構
が設けられている。さらに装置本体16内にはカードリ
ーダ側通信用コイル5が設けられ、このカードリーダ側
通信用コイル5とICカード2側の非接触式通信用コイ
ル3との電磁的結合によりデータ通信をすることが可能
となっている。
【0018】また、カード挿入口19とシャッタ14と
の間にはカード検出部材としてのスイッチ17が設けら
れ、ゲート部12内にICカード2が挿入されたか否か
を検出している。そして、このスイッチ17によりIC
カード2の挿入が検出されたときのみシャッタ14を開
放してICカード2を装置内に取り込むようにしてい
る。装置本体16内に挿入されたICカード2は、カー
ドリーダ側通信用コイル5による非接触通信領域を通過
し、図1において破線で示すカード停止位置まで搬送さ
れる。
【0019】図2に本発明に用いることができるICカ
ードリーダの内部の制御系統の一例を示す。図中、符号
1を付して示すICカードリーダ制御部は、制御部(C
PU)9、データメモリ18及び処理記憶部21を有し
ている。制御部9には、外部装置として、カードリーダ
側通信用コイル5、センサ10、上位装置11、プリヘ
ッド13、R/Wヘッド15そしてモータ20が接続さ
れている。上位装置11は、例えば銀行の取引端末、交
通機関のリロード端末などである。
【0020】また、ICカードリーダは、ICカード2
を取り込んで搬送するカード駆動ローラによって構成し
たカード搬送機構4を備えていて、モータ20がこのカ
ード搬送機構4の駆動源となっている。センサ10はカ
ード検出用のセンサである。カードリーダ側通信用コイ
ル5は、非接触式ICカード2との間でデータをやり取
りするためのコイルである。
【0021】本実施形態においては、カード搬送機構4
によりICカード2がカード挿入口19からカード停止
位置まで移動し、停止後、ICカード2の非接触式通信
用コイル3とカードリーダ側通信用コイル5との間でデ
ータ通信が行われる。その通信結果は記憶部としてのデ
ータメモリ18に記憶される。そして、上位装置11か
らデータ通信要求があった場合はデータメモリ18から
データを送信する。
【0022】さらに、本実施形態のICカードリーダ1
は、ICカード2の位置調整を行いより好適な非接触式
通信を実現するようにしている。以下、通信品質を高め
る手段について図3及び図4を用いて説明する。
【0023】まず、ICカード2には図3に示すように
ISOによって規定された磁気結合指定位置22が設け
られていて、これによりICカード2は標準通信位置に
位置決めされるが、本実施形態ではこの磁気結合指定位
置22に加えさらに位置調整を行って非接触式通信用コ
イル3及びカードリーダ側通信用コイル5間の通信品質
を高めるようにしている。この位置調整は、主に位置調
整手段6、位置調整用駆動手段7及び位置調整用制御手
段8によって行っている。
【0024】位置調整手段6は、ICカード2とカード
リーダ側通信用コイル5とのどちらか一方を移動させ両
者間の通信品質が高くなるように位置調整するものであ
る。本実施形態では、カード搬送機構4として設けたカ
ード駆動ローラのうち図3に示すようにデータ通信位置
の前後に位置するものを位置調整手段6として兼用し、
ICカード2をカード移動方向へ細かに移動させてい
る。また、この位置調整手段6は位置調整用駆動手段7
によって駆動する。位置調整用駆動手段7は位置調整手
段6のみを駆動する単独の部材であってもよいが、図2
に示したようなカード搬送機構4を駆動するモータ20
を兼用することもできる。
【0025】位置調整用制御手段8は、位置調整用駆動
手段7及び位置調整手段6を制御するとともに両者から
の出力信号に基づき通信品質が高い位置を判別するよう
設けたものである。図4にこの位置調整用制御手段8の
一例を示す。この位置調整用制御手段8は、図示するよ
うに論理回路23、送信回路24及び受信回路28を備
え、かつ共振回路33を含むカードリーダ側通信用コイ
ル5に接続されていて、カードリーダ側通信用コイル5
を介してICカード2を呼び出し、データを送受信す
る。送信回路24は変調回路25、ローパスフィルタ2
6、マッチング回路27を備え、受信回路28はバンド
パスフィルタ29、復調回路30を備える。また、送信
回路24、受信回路28はともに論理回路23を介して
制御部9に接続されている。また、この位置調整用制御
手段8にAD変換器32を設けることもできる。このA
D変換器は、復調回路30から出力された受信レベル信
号31をAD変換して制御部9へ送信する。
【0026】次に、上述した各手段を用いてICカード
2を移動させ、通信品質を高めるようにした第一の形態
及び第二の形態を図5及び図6を用いて説明する。第一
の形態は通信エラーとなったICカード2に対し通信回
復措置をとるもので、以下にこの通信回復措置を含む処
理順序を示す。
【0027】まず、図5に示すように非接触式ICカー
ド2の処理を開始するにあたっては(ステップ1)、I
Cカードリーダ内の標準通信位置へICカード2を移動
させて位置決めする(ステップ2)。そして、ICカー
ド2を呼び出し(ステップ3)、応答を確かめる(ステ
ップ4)。ここでICカード2からの応答を確認した
ら、通常どおりカードリーダ側通信用コイル5と非接触
式通信用コイル3との間でデータ通信・処理を行う(ス
テップ8)。
【0028】一方、ステップ4においてICカード2か
らの応答が確認できない場合は、通信位置の微調整が可
能であるかどうかを確かめ(ステップ5)、不可能であ
れば通信処理を異常終了させるが(ステップ6)、可能
であればICカード2を一定量移動させ、微調整するこ
とによって通信回復措置をとる(ステップ7)。この場
合における微調整は、規定位置におけるカードリーダ側
通信用コイル5とICカード2の相対位置関係によって
一方向への微動及び前後方向へ交互に微動させることに
よって行う。この後、再びICカード2を呼び出して応
答があるか確認する(ステップ3,4)。ICカード2
からの応答がなければ通信位置を微調整するルーチンを
繰り返す。一方、応答があればデータ処理を行い(ステ
ップ8)、ICカード2に対するその後の処理を継続す
る。
【0029】ステップ8でデータ処理を終えたら、通信
エラーが発生していないか確認する(ステップ9)。エ
ラーが発生していなければICカード2の一連の処理動
作を終える(ステップ10)。一方、エラーが発生して
いれば、再びステップ5の前段に戻り上述したルーチン
を繰り返す。結局、この第一形態では通信が成功するま
で、またはICカード2の磁気結合指定位置22がカー
ドリーダ側通信用コイル5と重ならない位置に移動する
まで上述した手順を繰り返す。
【0030】次に、第二の形態を示す。第二の形態は、
ICカード2を処理する前に以下に示す処理を行って最
大効率での非接触通信を行うことを可能とするものであ
る。
【0031】図6に示すように、非接触式ICカード2
の処理を開始するにあたり(ステップ11)、まず応答
レベル測定開始位置へICカード2を移動させ(ステッ
プ12)、ICカード2の呼出及び応答レベルの記録を
行う(ステップ13)。本実施形態では、カードリーダ
コマンドに対するICカード2からの応答波形を検波・
抽出・AD変換することによって上述の呼出及び応答レ
ベルの記録・定量化を行っている。応答レベルの出力頻
度は特に限定されないが、多くの点で出力を得ればその
分だけ連続的な応答レベルを得ることが可能となる。
【0032】記録したら、ICカード2の位置が測定範
囲内にあるかどうか確認し(ステップ14)、測定範囲
内であればICカード2を移動量を自動検出して移動さ
せ(ステップ15)、再びICカード2の検出・抽出・
AD変換を行う(ステップ13)。
【0033】なお、この場合におけるICカード2の測
定範囲は、ICカード2上の磁気結合指定位置22がカ
ードリーダ側通信用コイル5と重なり合っている範囲で
ある。したがって、非接触式通信用コイル3がカードリ
ーダ側通信用コイル5と重ならなくなるまで、ICカー
ド2の呼出及び応答レベル記録(ステップ13)と移動
(ステップ15)を繰り返し、カード位置に対応した応
答レベルを連続的に記録する。
【0034】そして、ステップ14においてICカード
2が測定範囲内にないことが確認されたら、これまで連
続して記憶された応答レベルのうちもっとも高い値を記
録した位置へICカード2を移動し(ステップ16)、
ICカード2に対する一連の処理を行い(ステップ1
7)、処理を終了する(ステップ18)。
【0035】以上説明したように、位置調整手段6、位
置調整用駆動手段7そして位置調整用制御手段8を備え
た本実施形態のICカードリーダでは、非接触式通信用
コイル3とカードリーダ側通信用コイル5との間におけ
る通信位置を微調整することができる。このため、各種
ICカードにより適したICカードリーダ内における通
信位置を個別に提供することが可能となり、通信品質を
向上させることが可能となる。また、通信時にエラーが
発生した場合にも通信回復措置をとり適切に対処するこ
とができる。
【0036】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述の実施形態ではICカード2をカー
ド走行方向に移動させ微調整する場合について説明した
が、これとは逆に、ICカード2を固定したままカード
リーダ側通信用コイル5を移動させて微調整するように
してもよい。つまり、非接触方式でデータ通信を行う両
コイル3,5の少なくとも一方を移動させることで相対
位置を変え、これによって高い通信品質が得られる好適
な位置を確保すればよい。
【0037】また、ここまでは非接触式通信用コイル3
とカードリーダ側通信用コイル5のカード走行方向に関
する相対位置についてのみ説明したが、これと直交する
カード幅方向に関しても相対位置を変えるようにしても
よい。幅方向の相対位置は、特に詳しくは説明しない
が、例えばカードリーダ側通信用コイル5を公知のアク
チュエータなどによりカード幅方向に移動可能とするこ
とで実現することができる。なお、このようにカードリ
ーダ側通信用コイル5を移動させる場合において、カー
ドリーダ側通信用コイル5が複数のコイルで形成されて
いれば、複数のコイルすべてを動かすこともできるが特
定コイルのみ動かすことによっても好適な通信位置を確
保することができる。
【0038】さらに、上述した実施形態において、IC
カードリーダが対応すべき数種類のICカード2の最適
通信位置をあらかじめ指定することも好適である。通信
回復措置時におけるカード移動先を設定しておくことに
より、短時間かつ高い確率で通信エラーの回復が可能と
なる。
【0039】なお、ここまでICカード2を対象とした
実施形態を説明してきたが、本発明はICカード以外の
非接触式カードに対しても適用可能であることはいうま
でもない。さらに、本発明は、カード(ICカードを含
む)が内包する非接触式通信用コイル3の大きさ、形
状、巻数などにかかわらず適用することができることも
もちろんである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のICカードリーダによると、非接触式通信用コ
イルを備えたICカードとカードリーダ側通信用コイル
との少なくとも一方を移動させ、両者間の通信品質が高
くなるように相対位置を調整することができる。これに
より、個々のICカードに適した高い磁気結合位置を確
保し、当該位置でデータ通信を行うことで通信品質を向
上させることができる。
【0041】しかも、このように個々のカードに対応す
る場合、ICカードの磁気結合指定位置を結合領域に含
ませた状態で位置決めするようにしているので、ISO
に準拠しつつ高い磁気結合を形成することができる。
【0042】また、請求項2記載のICカードリーダに
よると、非接触式通信用コイル及びカードリーダ側通信
用コイル間の非接触通信がエラーである場合にICカー
ドまたはカードリーダ側通信用コイルを通信状態がよく
なる方向へ移動させ、通信状態を向上させてからデータ
通信を再開する通信回復措置をとることができるので、
個々のICカードのエラーに適切に対応することが可能
となる。
【0043】さらに請求項3記載のICカードリーダに
よると、既設のカード搬送手段及び駆動源をそれぞれ位
置調整手段、位置調整用駆動手段として兼用することが
可能となり、コスト削減と機器の小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICカードリーダのカード通信位置近傍の構成
を示す部分平面図である。
【図2】ICカードリーダの概略構成を示す図である。
【図3】ICカード及びカードリーダ側通信用コイルを
示す部分平面図である。
【図4】カードリーダ側通信用コイル及び位置調整用制
御手段の一構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の第一の形態を示すフローである。
【図6】本発明の第二の形態を示すフローである。
【図7】磁気結合指定位置が設けられた従来のカードの
一例を示す図である。
【図8】磁気結合指定位置が設けられた従来のカードの
他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ICカードリーダ 2 ICカード 3 非接触式通信用コイル 4 カード搬送機構 5 カードリーダ側通信用コイル 6 位置調整手段 7 位置調整用駆動手段 8 位置調整用制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 寿朗 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 Fターム(参考) 5B058 CA03 CA15 KA12 KA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触式通信用コイルを備えたICカー
    ドを取りこみ、このICカードを搬送するカード搬送機
    構を有し、カードリーダ内に設けられたカードリーダ側
    通信用コイルにより上記ICカードとのデータ通信を行
    うICカードリーダであって、上記非接触式通信用コイ
    ルを備えたICカードと上記カードリーダ側通信用コイ
    ルとの少なくとも一方を移動させ位置調整する位置調整
    手段と、上記位置調整手段を駆動させる位置調整用駆動
    手段と、上記位置調整用駆動手段及び位置調整手段を制
    御するとともに上記カードリーダ側通信用コイルからの
    出力信号に基づき通信品質が高い位置を判別する位置調
    整用制御手段とを備えてなることを特徴とするICカー
    ドリーダ。
  2. 【請求項2】 非接触式通信用コイルを備えたICカー
    ドを取りこみ、このICカードを搬送するカード搬送機
    構を有し、カードリーダ内に設けられたカードリーダ側
    通信用コイルにより上記ICカードとのデータ通信を行
    うICカードリーダであって、上記非接触式通信用コイ
    ルを備えたICカードと上記カードリーダ側通信用コイ
    ルとの少なくとも一方を移動させ位置調整する位置調整
    手段と、上記位置調整手段を駆動させる位置調整用駆動
    手段と、上記位置調整用駆動手段及び位置調整手段を制
    御するとともに上記非接触式通信用コイル及びカードリ
    ーダ側通信用コイル間の非接触通信がエラーである場合
    に上記ICカードまたは上記カードリーダ側通信用コイ
    ルを通信状態がよくなる方向へ移動させる位置調整用制
    御手段とを備えてなることを特徴とするICカードリー
    ダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のICカードリー
    ダにおいて、上記位置調整手段は上記カード搬送手段で
    あり、上記位置調整用駆動手段は上記カード搬送機構を
    駆動する駆動源を用いてなることを特徴とするICカー
    ドリーダ。
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