JP6996837B2 - Rfidリーダライタ、rfidタグシステムおよびrfidリーダライタの設置方法 - Google Patents

Rfidリーダライタ、rfidタグシステムおよびrfidリーダライタの設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、RFIDタグと交信するRFIDリーダライタ、RFIDタグおよびRFIDリーダライタを有するRFIDタグシステム、および、RFIDリーダライタの設置方法に関する。
従来、RFID(Radio Frequency Identifier)タグシステムは、FA(Factory Automation)ラインにおける品質管理に使用されている。そのようなRFIDタグシステムでは、例えば、RFIDリーダライタが、ワークを運搬するコンベア付近に設置され、そして、ワークに関連づけられたRFIDタグと交信する。
特許文献1には、工場の生産ラインに導入されたRFIDタグシステムが記載されている。このRFIDタグシステムのRFIDリーダライタは、アンテナ部から送出される搬送波の強度と、RFIDタグから受信した応答信号の強度とを、それぞれの基準値と照合することで、RFIDリーダライタとRFIDタグとが交信に適した位置関係にあるかどうかを認識する。これにより、RFIDタグの移動経路に対するRFIDリーダライタの位置合わせが容易となる。
特開2010-39858号公報
上記のように、FAラインにRFIDタグシステムが使用される場合、RFIDリーダライタがコンベア付近に設置される。しかし、RFIDタグとRFIDリーダライタとは無線通信により交信するので、作業者は、RFIDタグとRFIDリーダライタとが安定して交信できるRFIDリーダライタの設置位置を正確に把握できない。その結果、作業者は、RFIDリーダライタの設置位置の調整を繰り返す必要がある。従って、RFIDリーダライタの設置作業に多くの時間がかかる。
特許文献1に記載のRFIDリーダライタは、RFIDタグとの交信に適した位置関係にあるかどうかを認識できる。しかし、RFIDタグとRFIDリーダライタとが交信に適した位置関係にない場合、作業者は、RFIDタグとRFIDリーダライタとの位置関係をどのように調整すればよいかわからない。このため、特許文献1に記載のRFIDリーダライタでも、RFIDリーダライタの設置作業に少なからず時間がかかる。
本発明は、RFIDタグとRFIDリーダライタとが安定して交信できる、RFIDタグとRFIDリーダライタとの位置関係を、より短時間で得ることを課題とする。
本発明のRFIDリーダライタはRFIDタグに対して情報の読み書きを実行する。本発明のRFIDリーダライタは、アンテナで、RFIDタグから受信した受信信号の受信強度を検出する受信強度検出部と、RFIDタグとRFIDリーダライタとが交信するときにRFIDタグ側に向けられる交信面に平行であり、かつ、同一平面上で交差する第1軸、および第2軸を基準にし、第1軸に沿う一方の方向、または他方の方向にRFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることを案内する移動案内表示を行い、この第1軸に沿う方向への移動の案内を終了すると、第2軸に沿う一方の方向、または他方の方向にRFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることを案内する移動案内表示を行う出力制御部と、を備える。また、出力制御部は、第1軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、および第2軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、受信強度が受信強度の極大値から所定の第2閾値を超えて減少すると、その軸に沿う方向への移動の案内を終了する。
この構成では、受信強度がその極大値に略等しい値になる位置に、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることができる。すなわち、RFIDリーダライタの案内に従って、交信に適した位置に、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることができる。このため、RFIDタグとRFIDリーダライタとが安定して交信できる、RFIDタグとRFIDリーダライタとの適正な位置関係を、より短時間で得ることができる。
また、第1軸、および第2軸を基準として、交信に適した位置に、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることができる。また、作業者は、移動案内表示にしたがって、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させることができる。
1軸と2軸とは直交することが好ましい。この構成では、RFIDタグとRFIDリーダライタとの適正な位置関係をさらに短時間で得ることができる。
力制御部は、信強度が所定の第1閾値を超えた場合、その旨を示す超過案内表示を行ってもよい。この構成では、交信に必要な受信強度が得られた時に、RFIDタグまたはRFIDリーダライタの移動終了が可能となる。
出力制御部は、第1軸に沿う方向への移動の案内を開始するとき、その時点における受信強度を基準にして、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させる方向を決定し、第2軸に沿う方向への移動の案内を開始するとき、その時点における受信強度を基準にして、RFIDタグまたはRFIDリーダライタを移動させる方向を決定してもよい。この構成では、RFIDタグまたはRFIDリーダライタの適正な移動方向を得ることができる。
力制御部による案内を外部機器に出力する出力部を備えてもよい。この構成では、案内出力に応じた表示を外部機器の表示器に表示することで、案内に関するより詳細な情報を得ることができる。
本発明のRFIDタグシステムは、上記したRFIDリーダライタと、RFIDタグと備える。この構成では、上記のように、RFIDタグとRFIDリーダライタとの適正な位置関係を、より短時間で得ることができる。
本発明のRFIDリーダライタの設置方法によれば、RFIDタグとRFIDリーダライタとの適正な位置関係を、より短時間で得ることができる。
RFIDタグとRFIDリーダライタとが安定して交信できる、RFIDタグとRFIDリーダライタとの位置関係を、より短時間で得ることができる。
図1(A)は、第1の実施形態に係るRFIDリーダライタ10の外観斜視図である。図1(B)はRFIDリーダライタ10の平面図である。 図2は、RFIDリーダライタ10の構成を示すブロック図である。 図3は、FAラインで使用されるRFIDタグシステムの斜視図である。 図4は、RFIDリーダライタ10の設置方法を説明する斜視図である。 図5は、第1の実施形態に係る案内処理のフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る受信強度の検出および判定処理のフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第2処理のフローチャートである。 図9は、案内処理中の受信強度の時間変化を示す図である。 図10は、案内処理中のRFIDリーダライタ10の移動を示す図である。 図11は、第1の実施形態の変形例に係る案内処理のフローチャートである。 図12は、第2の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。 図13は、第2の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第2処理のフローチャートである。 図14は、第3の実施形態に係るi軸方向の案内処理のフローチャートである。 図15は、受信強度の増加時の処理のフローチャートである。 図16は、受信強度の減少時の処理のフローチャートである。 図17は、受信強度が略一定である時の処理を示すフローチャートである。 図18は、第4の実施形態に係るRFIDリーダライタ40の構成を示すブロック図である。 図19は、第4の実施形態に係る案内処理のフローチャートである。 図20は、第4の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。 図21は、第4の実施形態に係る受信強度の検出および判定処理のフローチャートである。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
第1の実施形態に係るRFIDリーダライタについて説明する。以後、単に、RFIDリーダライタをリーダライタと称する。図1(A)は、第1の実施形態に係るリーダライタ10の外観斜視図である。図1(B)はリーダライタ10の平面図である。リーダライタ10は略直方体状である。リーダライタ10は、4つの方向指示ランプ12a~12dが設けられた案内面111と、側面112とを有する。方向指示ランプ12a~12dは、案内面111から側面112に延伸するように形成される。方向指示ランプ12a~12dは、それぞれ、案内面111の4辺の略中央に配置される。方向指示ランプ12aは、案内面111の法線方向から平面視して、方向指示ランプ12bと対向するように配置される。方向指示ランプ12cは、案内面111の法線方向から平面視して、方向指示ランプ12dと対向するように配置される。方向指示ランプ12aと方向指示ランプ12bとを通る直線は、方向指示ランプ12cと方向指示ランプ12dとを通る直線と直交する。方向指示ランプ12a~12dは、それぞれ、赤色、緑色等を発光するLEDから構成される。リーダライタ10は、さらに、外部端子、スイッチ等を有する(共に図示せず)。
図2は、リーダライタ10の構成を示すブロック図である。リーダライタ10は、アンテナ15、送信回路16、受信回路17、RF処理回路18、制御部19、メモリ21、表示部22、操作部23、上位I/F回路24および電源回路25を有する。アンテナ15は、例えば、コイルアンテナである。送信回路16は、パワーアンプ、フィルタ、Z変換回路等で構成される。受信回路17は、LNA、フィルタ、Z変換回路等で構成される。RF処理回路18は、変調回路、復調回路、A/D変換回路、D/A変換回路等で構成される。制御部19はCPU等で構成される。
制御部19は、送信データを生成して出力するとともに、RFIDタグ31(図3参照)からの受信データを受け取って所定の処理を行う。以後、単に、RFIDタグをタグと称する。制御部19は、上位I/F回路24を介して、パーソナルコンピュータ、PLC(Programmable Logic Controller)等の上位機器32(図3参照)と通信する。制御部19は操作部23を介して作業者の操作を受け取る。操作部23は、例えば、複数のスイッチで構成される。メモリ21は、ROM、RAM等で構成される。メモリ21は、後述の案内処理を規定するプログラム等を格納する。表示部22は制御部19の出力に応じた表示を行う。表示部22は方向指示ランプ12a~12dを含む。電源回路25はリーダライタ10の各回路に電源電圧を供給する。
制御部19は、後述の案内処理において、タグ31から受信した受信信号の受信強度を検出する。受信強度は、受信信号の強さを示す指標であり、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indication)である。また、制御部19は、後述の案内処理において、案内面111に平行であり、かつ、同一平面上で互いに交差するz軸およびx軸を基準にして、z軸およびx軸ごとに、リーダライタ10を、検出した受信強度が改善する位置に移動させることを案内する案内出力を行う。制御部19は、上記案内出力に応じた表示を表示部22に表示する。具体的には、制御部19は、リーダライタ10の移動を案内するために、表示部22に含まれる方向指示ランプ12a~12dに出力を行って、方向指示ランプ12a~12dを点滅させる。制御部19は本発明の「受信強度検出部」および「出力制御部」を含む。z軸およびx軸は、それぞれ、本発明の「第1軸」および「第2軸」の一例である。表示部22は本発明の「表示器」の一例である。上位I/F回路24は、制御部19による案内出力を上位機器32に出力する。上位機器32に出力される案内出力は、例えば、案内処理中の受信強度の時間変化(図9参照)である。上位I/F回路24は本発明の「出力部」の一例である。上位機器32は本発明の「外部機器」の一例である。
制御部19は、後述の案内処理において、受信強度の変化に基づいて、リーダライタ10を移動させる案内出力を制御する。制御部19は、z軸およびx軸ごとに、受信強度の初期値からの受信強度の変化に基づいて、リーダライタ10を移動させる方向を決定し、受信強度が受信強度の極大値から閾値ΔR14を超えて減少した場合、リーダライタ10の移動終了を決定する。制御部19は、受信強度が閾値ROK/NGを超えた場合、その旨を示す案内出力を行う。閾値ROK/NGは本発明の「第1閾値」の一例である。閾値ΔR14は本発明の「第2閾値」の一例である。
図3は、FAラインで使用されるRFIDタグシステムの斜視図である。リーダライタ10はケーブル33により上位機器32に接続される。リーダライタ10は、ねじ止め等により、支持部材(図示せず)に固定される。リーダライタ10は、その案内面111がコンベア36側を向くように配置される。案内面111は、RFIDタグ31とRFIDリーダライタ10とが交信するときにRFIDタグ31側を向く。案内面111は本発明の「交信面」の一例である。リーダライタ10は、方向指示ランプ12bから方向指示ランプ12aを見る方向が上方向と一致するように配置される。タグ31はパレット35の側面に取付けられる。ワーク34は、パレット35に載せられてコンベア36により運搬される。リーダライタ10は、ワーク34がコンベア36により運搬される間に、タグ31に対して情報の読み書きを実行する。
なお、方向指示ランプ12bから方向指示ランプ12aを見る方向が+z方向となるように、z軸をとっている。方向指示ランプ12dから方向指示ランプ12cを見る方向が+x方向となるように、x軸をとっている。リーダライタ10からコンベア36を見る方向が+y軸方向となるように、y軸をとっている。また、以後、方向指示ランプ12aを+z方向指示ランプと称し、方向指示ランプ12bを-z方向指示ランプと称し、方向指示ランプ12cを+x方向指示ランプと称し、方向指示ランプ12dを-x方向指示ランプと称することがある。
図4は、リーダライタ10の設置方法を説明する斜視図である。作業者はタグ31を所定の位置Aに固定する。作業者は、リーダライタ10の操作部23(図2参照)を操作することで、リーダライタ10に案内(誘導)処理を開始させる。リーダライタ10は、案内処理手順に基づいて、方向指示ランプ12a~12dを点滅させる。リーダライタ10は、上位機器32の表示装置に、案内処理に関する情報を表示する。リーダライタ10は、例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイに、案内処理中の受信強度の時間変化(図9参照)を表示する。なお、上位機器32は案内処理中において必須ではない。
作業者は、リーダライタ10による案内に従って、リーダライタ10を移動させる。作業者は、リーダライタ10とタグ31との交信に必要な受信強度が得られて、案内処理が終了した場合、リーダライタ10の移動を終了する。作業者は、リーダライタ10の移動を終了した位置に、リーダライタ10を設置する。これにより、リーダライタ10は、FAライン稼働中に、タグ31が位置A近傍を通過するとき、タグ31に対して情報の読み書きを実行できる。
図5は、第1の実施形態に係る案内処理のフローチャートである。制御部19は次の処理を行う。まず、フラグfind, zおよびフラグfind, xを初期化する(S11)。フラグfind, zは、z軸方向の案内処理が終了したときに、z軸方向におけるリーダライタ10の設置位置が確定した場合、0となり、z軸方向における設置位置が確定していない場合、1となる。このことはフラグfind, xについても同様である。次に、z軸方向の案内処理を行った後(S12)、x軸方向の案内処理を行う(S13)。z軸方向の案内処理では、z軸方向において、リーダライタ10を適正な設置位置に移動させるように、作業者を案内する。このことは、x軸方向の案内処理についても同様である。後述のように、zまたはx軸方向の案内処理中に、受信強度が閾値ROK/NGを超えた場合、全ての方向指示ランプ12a~12dを緑色で点滅させる。これにより、作業者は、リーダライタ10が適正な設置位置に移動したことを知得する。
制御部19は、フラグfind, zが1であり、かつ、フラグfind, xが0の場合、もう一度、z軸方向の案内処理を行い(S14:Yes)、それ以外の場合(S14:No)、処理を行わずに次のステップに進む。次に、全ての方向指示ランプ12a~12dを赤色で点滅させる(S16)。これにより、作業者は、リーダライタ10を適正な設置位置に移動させることを失敗したことを知得する。この場合、作業者は、リーダライタ10とタグ31との安定した交信を得るために、リーダライタ10の送信電力を増加させたり、リーダライタ10の設置位置をコンベア36側に(+y方向に)移動させたりする必要がある。
第1の実施形態に係るzおよびx軸方向の案内処理は、それぞれ、第1処理と、第1処理後に行われる第2処理とから構成される。z軸方向の案内処理の第1処理において、制御部19は、作業者がリーダライタ10を+z方向と-z方向のどちらに移動させたとき、受信強度が増加するかを検出する。z軸方向の案内処理の第2処理において、制御部19は、リーダライタ10のz軸方向の位置変化に対する受信強度の変化において、受信強度が極大値に略等しい値となる位置に、リーダライタ10が到達したかどうかを判定する。これらのことはx軸方向の案内処理の第1処理および第2処理についても同様である。また、第1処理および第2処理において、制御部19は、随時、リーダライタ10とタグ31と交信に必要な受信強度が得られたかどうかを判定する。
図6は、第1の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。図7は、第1の実施形態に係る受信強度の検出および判定処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。制御部19は次の処理を行う。まず、図6に示すように、全ての方向指示ランプを消灯した後、+i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S21)。作業者は、この案内に従って、リーダライタ10を+i方向に移動させる。次に、制御部19は受信強度の検出および判定処理を行う(S22)。
受信強度の検出および判定処理では、図7に示すように、まず、受信強度を検出して、その検出値を変数Rcurに代入する(S41)。なお、タグ31の読取に失敗した場合、受信可能な最小の受信強度R0が検出されたとみなして、R0を変数Rcurに代入する。変数Rcurは、直近に検出された受信強度を格納する。Rcur>ROK/NGの場合(S42:Yes)、全ての方向指示ランプを緑色で点滅させて案内処理を終了する(S43)。Rcur≦ROK/NGの場合、次のステップに進む。閾値ROK/NGは、リーダライタ10とタグ31との安定した交信に必要な受信強度に基づいて定められる。閾値ROK/NGの値は、リーダライタ10と交信するタグ31の種類に応じて変化してもよい。
次に、図6に示すように、変数Rcurの値を変数Riniに代入する(S23)。変数Riniは、i軸方向の案内処理が開始されたときの受信強度を格納する。変数Riniの値は本発明の「初期値」の一例である。変数Rini>閾値R11の場合(S24:Yes)、受信強度の検出および判定処理を行う(S25)。閾値R11は、受信強度が小さいため受信強度の減少を直接検出できない場合を選別するための基準である。閾値R11は、R0+ΔR13より幾分大きい値に定められる。ここで、R0は、上記のように、検出可能な最小の受信強度である。閾値ΔR13は、後述のように、受信強度が減少したかどうかを判定するための基準である。ΔRcur, ini>ΔR12の場合(S26:Yes)、i軸方向の案内処理の第1処理を終了する。ここで、ΔRcur, ini=Rcur-Riniである。閾値ΔR12>0は、受信強度が増加したかどうかを判定するための基準である。ΔRcur, ini<-ΔR13の場合(S26:No,S27:Yes)、+i方向指示ランプを消灯するとともに、-i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S28)。作業者は、この案内に従って、リーダライタ10を-i方向に移動させる。閾値ΔR13>0は、上記のように、受信強度が減少したかどうかを判定するための基準である。-ΔR13≦ΔRcur, ini≦ΔR12の場合(S26:No,S27:No)、制御部19はステップS25に戻る。
ini≦R11の場合(S24:No)、受信強度の検出および判定処理を行う(S29)。ΔRcur, ini>ΔR12の場合(S30:Yes)、i軸方向の案内処理の第1処理を終了する。ΔRcur, ini≦ΔR12かつΔt11>T11の場合(S30:No,S31:Yes)、+i方向指示ランプを消灯するとともに、-i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S32)。作業者は、この案内に従って、リーダライタ10を-i方向に移動させる。変数Δt11は、i軸方向の案内処理が開始されてからの経過時間である。閾値T11>0は、作業者が+i軸方向にリーダライタ10を移動させ続けても、受信強度が殆ど変化しないと判定するための基準である。
図8は、第1の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第2処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。制御部19は次の処理を行う。まず、変数Rmaxに変数Rcurを代入する(S51)。変数Rmaxは、i軸方向の案内処理の第2処理が開始されてから検出された受信強度の最大値を格納する。次に、受信強度の検出および判定処理を行う(S52)。Rcur>Rmaxの場合(S53:Yes)、変数Rmaxに変数Rcurを代入する(S54)。Rcur≦Rmaxのとき(S53:No)、処理を行わずに次のステップに進む。ΔRcur, max<-ΔR14の場合(S55:Yes)、フラグfind, iに0を代入して(S57)、i軸方向の案内処理の第2処理を終了する。ここで、ΔRcur, max=Rcur-Rmaxである。閾値ΔR14>0は、リーダライタ10のi軸方向の位置変化に対する受信強度の変化において、受信強度が極大値に略等しい値になったかどうかを判定するための基準である。ΔRcur, max≧-ΔR14(S55:No)、かつ、Δt12>T12(S56:Yes)のとき、フラグfind, iに1を代入して(S58)、i軸方向の案内処理の第2処理を終了する。変数Δt12は、i軸方向の案内処理の第2処理が開始されてからの経過時間である。閾値T12>0は、作業者がi軸方向にリーダライタ10を移動させ続けても、リーダライタ10のi軸方向の位置変化に対する受信強度の変化において、受信強度の極大値が検出されないと判定するための基準である。ΔRcur, max≧-ΔR14(S55:No)、かつ、Δt12≦T12(S56:No)のとき、ステップ52に戻る。
次に、制御部19による案内処理の一例を示す。図9は、案内処理中の受信強度の時間変化を示す図である。図10は、案内処理中のリーダライタ10の移動を示す図である。平面視で(y軸方向から見て)、リーダライタ10の中心が破線L11内の領域に位置するとき、受信強度は閾値R11より大きい。平面視で、リーダライタ10の中心が破線LOK/NG内の領域に位置するとき、受信強度はROK/NGより大きい。案内処理が開始されるとき、平面視で、リーダライタ10の中心は位置r0に位置する。
まず、作業者が操作部23(図2参照)を操作することで、案内処理が開始すると、方向指示ランプ12a(図1(A)参照)が緑色で点滅する。作業者は、リーダライタ10の案内に従って、リーダライタ10を+z方向に移動させる。作業開始から時間t1までの間に、リーダライタ10の中心は平面視で位置r0から位置r1に移動し、また、受信強度は案内処理の開始時の受信強度からΔR13減少する。時間t1で、方向指示ランプ12aが消灯するとともに、方向指示ランプ12bが緑色で点滅する。作業者は、リーダライタ10の案内に従って、リーダライタ10を-z方向に移動させる。時間t1から時間t2までの間に、リーダライタ10の中心は平面視で位置r1から位置r2に移動する。また、時間t1から時間t2までの間に、受信強度は、極大値まで増加した後、極大値からΔR14減少する。
時間t2で、方向指示ランプ12bが消灯するとともに、方向指示ランプ12cが緑色で点滅する。作業者は、リーダライタ10の案内に従って、リーダライタ10を+x方向に移動させる。時間t2から時間t3までの間に、リーダライタ10の中心は平面視で位置r2から位置r3に移動し、また、受信強度は時間t2における受信強度からΔR13減少する。時間t3で、方向指示ランプ12cが消灯するとともに、方向指示ランプ12dが緑色で点滅する。作業者は、リーダライタ10の案内に従って、リーダライタ10を-x方向に移動させる。時間t3から時間t4までの間に、リーダライタ10の中心は平面視で位置r3から破線LOK/NG上の位置r4に移動し、また、受信強度は増加してROK/NGに到達する。時間が時間t4を経過したとき、全ての方向指示ランプ12a~12dが緑色で点滅する。これにより、作業者は、リーダライタ10が適正な設置位置に移動したことを確認して、リーダライタ10の移動を終了する。
第1の実施形態では、作業者が、リーダライタ10の案内に従って、リーダライタ10を適正な設置位置に移動させる。このため、リーダライタ10の設置作業にかかる時間を短縮できる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態の変形例では、zおよびx軸方向の案内処理が終了した後に、受信強度が閾値ROK/NGより大きいかどうか判定する。図11は、第1の実施形態の変形例に係る案内処理のフローチャートである。まず、フラグfind, zおよびフラグfind, xを初期化する(S61)。次に、z軸方向の案内処理を行った後(S62)、x軸方向の案内処理を行う(S63)。但し、第1の実施形態の変形例に係るzまたはx軸方向の案内処理では、受信強度の検出および判定処理の代わりに、受信強度を検出してその検出値を変数Rcurに代入する処理のみを行う(図7参照)。第1の実施形態の変形例に係るzまたはx軸方向の案内処理のその他の処理は、それぞれ、第1の実施形態に係るzまたはx軸方向の案内処理と同様である。
フラグfind, zが1に等しく、かつ、フラグfind, xが0に等しい場合(S64:Yes)、もう一度、z軸方向の案内処理を行い(S65)、それ以外の場合(S64:No)、処理を行わずに次のステップに進む。Rcur>ROK/NGの場合、全ての方向指示ランプを緑色で点滅させて案内処理を終了する(S67)。Rcur≦ROK/NGの場合、全ての方向指示ランプを赤色で点滅させて案内処理を終了する(S68)。
第1の実施形態の変形例では、上記のように、zおよびx軸方向の案内処理が終了した後に、受信強度が閾値ROK/NGより大きいかどうか判定する。このため、第1の実施形態の変形例では、第1の実施形態に比べて、より大きい受信強度が得られる位置にリーダライタ10を設置できる。
次に、第2の実施形態に係るリーダライタについて説明する。第2の実施形態の制御部は、z軸およびx軸を基準にして、z軸およびx軸ごとに、受信強度の最大値を検出した後、受信強度が最大値になる位置にリーダライタを移動させることを案内する案内出力を行う。
第2の実施形態の案内処理は、zおよびx軸方向の案内処理を除いて、第1の実施形態の変形例の案内処理と同様である。第2の実施形態に係るzおよびx軸方向の案内処理は、それぞれ、第1処理と、第1処理後に行われる第2処理とから構成される。第2の実施形態に係るz軸方向の案内処理の第1処理において、リーダライタの制御部は、リーダライタのz軸方向の位置変化に対する受信強度の変化における、受信強度の最大値を検出する。第2の実施形態に係るz軸方向の案内処理の第2処理において、リーダライタの制御部は、受信強度が上記最大値に略等しい値となる位置に、リーダライタが到達したかどうかを判定する。これらのことはx軸方向の案内処理の第1処理および第2処理についても同様である。
図12は、第2の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。リーダライタの制御部は次の処理を行う。まず、変数Rmaxおよび変数kに0を代入する(S71)。変数Rmaxは、i軸方向の案内処理が開始されてから検出された受信強度の最大値を格納する。変数kはリーダライタの移動方向に対応する。変数kが0に等しい場合(S72:Yes)、全ての方向指示ランプを消灯した後、+i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S73)。変数kが1に等しい場合(S72:No)、+i方向指示ランプを消灯するとともに、-i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S74)。次に、受信強度を検出して、その検出値を変数Rcurに代入する(S75)。
cur>R21の場合(S76:Yes)、再び、受信強度を検出して、その検出値を変数Rcurに代入する(S77)。閾値R21は、リーダライタを+i方向または-i方向に移動させながら、受信強度の最大値の探索を続ける必要があるかどうかを判定するための基準である。閾値R21は、検出可能な最小の受信強度R0より少しだけ大きい値に定められる。Rcur>Rmaxの場合(S78:Yes)、変数Rmaxに変数Rcurを代入する(S79)。Rcur≦Rmaxの場合(S78:No)、処理を行わずに次のステップに進む。Rcur<R21の場合(S80:Yes)、ステップ84に進む。Rcur≧R21の場合(S80:No)、ステップ77に戻る。
cur≦R21の場合(S76:No)、再び、受信強度を検出して、その検出値を変数Rcurに代入する(S81)。Rcur>R21の場合(S82:Yes)、ステップ77に進む。Rcur≦R21かつΔt21, k>ΔT21, kの場合(S82:No、S83:Yes)、ステップ84に進む。Rcur≦R21かつΔt21, k≦ΔT21, kの場合(S82:No、S83:No)、ステップ81に戻る。変数Δt21, 0は、+i方向指示ランプの点滅を開始してからの経過時間に対応する。変数Δt21, 1は、-i方向指示ランプの点滅を開始してからの経過時間に対応する。閾値T21, k>0は、Rcur≦R21の場合に、リーダライタを+i方向または-i方向に移動させながら、受信強度の最大値の探索を続ける必要があるかどうかを判定するための基準である。ステップ84では、変数kの値を1だけ大きくする。k>1の場合(S85:Yes)、i軸方向の案内処理の第1処理を終了する。k≦1の場合(S85:No)、ステップ72に戻る。
図13は、第2の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第2処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。リーダライタの制御部は次の処理を行う。Rmax>R21の場合(S91:Yes)、-i方向指示ランプを消灯するとともに、+i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S92)。次に、受信強度を検出して検出値を変数Rcurに代入する(S93)。|ΔRmax, cur|<δ/2の場合(S94:Yes)、フラグfind, iに0を代入してi軸方向の案内処理の第2処理を終了する(S95)。|ΔRmax, cur|≧δ/2の場合(S94:No)、ステップ93に戻る。ここで、ΔRmax, cur=Rmax-Rcurである。閾値δ>0は十分小さい値に定められる。Rmax≦R21の場合(S91:No)、フラグfind, iに1を代入してi軸方向の案内処理の第2処理を終了する(S96)。
第2の実施形態でも、リーダライタの案内に従って、作業者がリーダライタを適正な設置位置に移動させるので、リーダライタの設置作業にかかる時間を短縮できる。
なお、第2の実施形態では、案内処理の最後に、リーダライタとタグとの交信に必要な受信強度が得られたかどうかを判定する例を示したが、本発明はこれに限定されない。別の実施形態では、第1の実施形態と同様に、受信強度を検出する度に、リーダライタとタグとの交信に必要な受信強度が得られたかどうかを判定してもよい。
次に、第3の実施形態に係るリーダライタについて説明する。第3の実施形態では、受信強度が増加するリーダライタの移動方向が+z方向の場合、+z方向指示ランプが緑色で点滅するとともに、-z方向指示ランプが赤色で点滅する。受信強度が増加するリーダライタの移動方向が-z方向の場合、-z方向指示ランプが緑色で点滅するとともに、+z方向指示ランプが赤色で点滅する。このことは、リーダライタの移動方向がx軸方向の場合も同様である。
第3の実施形態の案内処理は、zおよびx軸方向の案内処理を除いて、第1の実施形態の案内処理と同様である。図14は、第3の実施形態に係るi軸方向の案内処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。リーダライタの制御部は次の処理を行う。まず、フラグfimpに0を代入するとともに、フラグfdirに1を代入する(S101)。フラグfimpは、受信強度が増加するリーダライタの移動方向が得られていない場合、0となり、受信強度が増加するリーダライタの移動方向が得られている場合、1となる。フラグfdirは、リーダライタの移動方向が+i方向の場合、1となり、リーダライタの移動方向が-i方向の場合、-1となる。次に、全ての方向指示ランプを消灯した後、+i方向指示ランプを緑色で点滅させる(S102)。作業者は、リーダライタの案内に従って、リーダライタを+i方向に移動させる。次に、リーダライタの制御部は受信強度の検出および判定処理を行う(S103)。次に、変数Rpreに変数Rcurの値を代入した後(S104)、再び、受信強度の検出および判定処理を行う(S105)。変数Rpreは、前回検出された受信強度の値を格納する。
ΔRcur, pre>ΔR31の場合(S106:Yes)、受信強度の増加時の処理を行う(S107)。ΔRcur, pre<-ΔR31の場合(S106:No、S108:Yes)、受信強度の減少時の処理を行う(S109)。|ΔRcur, pre|≦ΔR31の場合(S106:No、S108:No)、受信強度が略一定である時の処理を行う(S110)。ここで、ΔRcur, pre=Rcur-Rpreである。閾値ΔR31>0は、受信強度の増減を判定するための基準である。次に、i軸方向の案内処理の終了指令を受取った場合(S111:Yes)、i軸方向の案内処理を終了し、そうでない場合(S111:No)、ステップ104に戻る。作業者は、緑色に点滅する方向指示ランプが+i方向指示ランプと-i方向指示ランプとの間で繰り返し切替わることを確認することで、リーダライタのi軸方向の位置変化に対する受信強度の変化において、受信強度が極大値に略等しい値になっていると判断できる。そこで、方向指示ランプが上記のように点滅する場合、作業者は、操作部23(図2参照)を操作することで、i軸方向の案内処理の終了指令を生成する。
図15は、受信強度の増加時の処理のフローチャートである。リーダライタの制御部は次の処理を行う。まず、フラグfimpが0に等しく、かつ、フラグfdirが1に等しい場合(S121:Yes,S122:Yes)、+i方向指示ランプを緑色で点滅させるとともに、-i方向指示ランプを赤色で点滅させる(S123)。フラグfimpが0に等しく、かつ、フラグfdirが-1に等しい場合(S121:Yes,S122:No)、-i方向指示ランプを緑色で点滅させるとともに、+i方向指示ランプを赤色で点滅させる(S124)。これにより、作業者は、受信強度が増加していることを知得して、引き続き同じ方向にリーダライタを移動させる。次に、リーダライタの制御部は、フラグfimpに1を代入して受信強度の増加時の処理を終了する(S125)。
図16は、受信強度の減少時の処理のフローチャートである。リーダライタの制御部は次の処理を行う。まず、フラグfdirの値が1に等しいとき(S131:Yes)、-i方向指示ランプを緑色で点滅させ、+i方向指示ランプを赤色で点滅させ(S132)、そして、フラグfdirに-1を代入する(S133)。フラグfdirの値が-1のとき(S131:No)、+i方向指示ランプを緑色で点滅させ、-i方向指示ランプを赤色で点滅させ(S134)、そして、フラグfdirに1を代入する(S135)。これにより、作業者は、受信強度が減少していることを知得して、今までとは逆方向にリーダライタを移動させる。次に、リーダライタの制御部は、フラグfimpが0に等しい場合(S136:Yes)、フラグfimpに1を代入した後、受信強度の減少時の処理を終了する(S137)。フラグfimpが1に等しい場合(S136:No)、受信強度の減少時の処理を終了する。
図17は、受信強度が略一定である時の処理を示すフローチャートである。リーダライタの制御部は次の処理を行う。まず、フラグfimpが0に等しく、かつ、Δt31(fdir)>T31(fdir)、かつ、フラグfdirが1に等しい場合(S141:Yes,S142:Yes,S143:Yes)、+i方向指示ランプを消灯し、-i方向指示ランプを緑色で点滅させ(S144)、そして、フラグfdirに-1を代入する(S145)。作業者は、リーダライタの案内に従って、リーダライタを-i方向に移動させる。変数Δt31(1)は、ステップS101が行われてからの経過時間である(図14参照)。変数Δt31(-1)は、ステップS145が行われてからの経過時間である。閾値T31(fdir)>0は、リーダライタを+iまたは-i方向に移動させ続けても、受信強度が略変化しないと判定するための基準である。フラグfimpが0に等しく、かつ、Δt31(fdir)>T31(fdir)、かつ、fdirが-1に等しい場合(S141:Yes,S142:Yes,S143:No)、フラグfind, iに1を代入した後、i軸方向の案内処理を終了する。フラグfimpが1に等しい場合(S141:No)、または、Δt31(fdir)≦T31(fdir)の場合(S142:No)、受信強度が略一定の場合の処理を終了する。
第3の実施形態でも、リーダライタの案内に従って、作業者がリーダライタを適正な設置位置に移動させるので、リーダライタの設置作業にかかる時間を短縮できる。
次に、第4の実施形態に係るリーダライタについて説明する。第4の実施形態では、駆動装置がリーダライタを適正な設置位置に移動させる。図18は、第4の実施形態に係るリーダライタ40の構成を示すブロック図である。制御部49は、I/F回路26を介して駆動装置27を制御する。駆動装置27は、制御部49の指示に基づいて、リーダライタ40をz軸方向またはx軸方向に移動させる。
図19は、第4の実施形態に係る案内処理のフローチャートである。制御部49は次の処理を行う。まず、フラグfind, zおよびフラグfind, xを初期化する(S151)。次に、第4の実施形態に係るz軸方向の案内処理を行った後(S152)、第4の実施形態に係るx軸方向の案内処理を行う(S153)。フラグfind, zが1に等しく、かつ、フラグfind, xが0に等しい場(S154:Yes)、もう一度、第4の実施形態に係るz軸方向の案内処理を行い(S155)、それ以外の場合(S154:No)、処理を行わずに次のステップに進む。次に、駆動装置27にリーダライタ40の移動終了を指示するとともに(S156)、全ての方向指示ランプを赤色で点滅させる(S157)。これにより、作業者は、リーダライタ10を適正な設置位置に移動させることを失敗したことを知得する。
図20は、第4の実施形態に係るi軸方向の案内処理の第1処理のフローチャートである。図21は、第4の実施形態に係る受信強度の検出および判定処理のフローチャートである。文字iは、z軸方向の案内処理の場合にzに置き換えられ、x軸方向の案内処理の場合にxに置き換えられる。制御部49は次の処理を行う。ステップS161において、リーダライタ40を+i方向に移動させるように駆動装置27に指示する。ステップS168,S172において、リーダライタ40を-i方向に移動させるように駆動装置27に指示する。受信強度の検出および判定処理において、Rcur>ROK/NGの場合(S42:Yes)、駆動装置27にリーダライタ40の移動終了を指示するとともに(S184)、全ての方向指示ランプを緑色で点滅させる(S43)。これにより、作業者は、リーダライタ10が適正な設置位置に移動したことを知得する。第4の実施形態に係る案内処理のその他のステップは、第1の実施形態に係る案内処理のステップと同様である。
第4の実施形態では、制御部49の指示に基づいて、駆動装置27がリーダライタ40を適正な設置位置に移動させる。このため、第4の実施形態のリーダライタは、作業者がリーダライタの設置作業を行いにくい場合に、例えば、リーダライタをコンベアの下に設置する場合に有用である。
なお、上記の実施形態では、タグを固定して、リーダライタの案内に従ってリーダライタを移動させる例を示したが、リーダライタを固定して、リーダライタの案内に従ってタグを移動させてもよい。この場合、リーダライタの制御部による案内処理は上記の実施形態と同様である。作業者は、リーダライタの方向指示ランプが示す方向に、タグを移動させる。作業者は、例えば、+z方向指示ランプが点滅している場合、+z方向にタグを移動させる。作業者は、全ての方向指示ランプが緑色で点滅した場合、交信に適した位置にタグが移動したことを知得する。作業者は、全ての方向指示ランプが赤色で点滅した場合、交信に適した位置にタグを移動させることを失敗したことを知得する。
また、上記の実施形態では、リーダライタとタグとを水平方向に並ぶように配置し、そして、リーダライタを垂直面内で移動させてリーダライタの適正な設置位置を定める例を示したが、本発明はこれに限定されない。別の実施形態では、リーダライタとタグとを鉛直方向に並ぶように配置し、そして、リーダライタを水平面内で移動させてリーダライタの適正な設置位置を定めてもよい。
また、上記の実施形態では、例外的な場合を除いて、zおよびx軸方向の案内処理を1度だけ行う例を示したが、zおよびx軸方向の案内処理を繰り返し行ってもよい。これにより、zおよびx軸方向の案内処理を1度行っただけでは、zx平面内において受信強度が最大となる位置にリーダライタが到達していない場合、受信強度がさらに改善する位置にリーダライタを移動させることができる。
また、第1から第3の実施形態では、リーダライタに、作業者を案内するための方向指示ランプが設けられる例を示したが、リーダライタに、さらに、変数ΔRcur, OK/NG=Rcur-ROK/NGに応じて、赤色、黄色、緑色等で点灯する受信状態表示ランプが設けられてもよい。
また、上記の実施形態では、リーダライタを所定の軸方向に平行移動させてリーダライタの適正な設置位置を定める例を示したが、リーダライタを所定の軸の周りに回転させてリーダライタの適正な設置位置を定めてもよい。
また、上記の実施形態では、同一平面上で互いに直交する軸方向に、リーダライタを移動させてリーダライタの適正な設置位置を定める例を示したが、同一平面上で互いに斜交する軸方向に、リーダライタを移動させてリーダライタの適正な設置位置を定めてもよい。
また、上記の実施形態では、2つの軸方向に、リーダライタを移動させてリーダライタの適正な設置位置を定める例を示したが、1つの軸方向のみにリーダライタを移動させてリーダライタの適正な設置位置を定めてもよい。
10,40…RFIDリーダライタ
12a~12d…方向指示ランプ
15…アンテナ
16…送信回路
17…受信回路
18…RF処理回路
19,49…制御部
21…メモリ
22…表示部
23…操作部
24…上位I/F回路
25…電源回路
26…I/F回路
27…駆動装置
31…RFIDタグ
32…上位機器
33…ケーブル
34…ワーク
35…パレット
36…コンベア
111…案内面
112…側面

Claims (7)

  1. RFIDタグに対して情報の読み書きを実行するRFIDリーダライタであって、
    アンテナで、前記RFIDタグから受信した受信信号の受信強度を検出する受信強度検出部と、
    前記RFIDタグと前記RFIDリーダライタとが交信するときに前記RFIDタグ側に向けられる交信面に平行であり、かつ、同一平面上で交差する第1軸、および第2軸を基準にし、前記第1軸に沿う一方の方向、または他方の方向に前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させることを案内する移動案内表示を行い、この第1軸に沿う方向への移動の案内を終了すると、前記第2軸に沿う一方の方向、または他方の方向に前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させることを案内する前記移動案内表示を行う出力制御部と、を備え
    前記出力制御部は、
    前記第1軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、および前記第2軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、前記受信強度が前記受信強度の極大値から所定の第2閾値を超えて減少すると、その軸に沿う方向への移動の案内を終了する、
    RFIDリーダライタ。
  2. 前記第1軸と前記第2軸とは直交する、請求項に記載のRFIDリーダライタ。
  3. 前記出力制御部は、前記受信強度が所定の第1閾値を超えた場合、その旨を示す超過案内表示を行う、請求項1、または2に記載のRFIDリーダライタ。
  4. 前記出力制御部は、
    前記第1軸に沿う方向への移動の案内を開始するとき、その時点における前記受信強度を基準にして、前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させる方向を決定し、
    前記第2軸に沿う方向への移動の案内を開始するとき、その時点における前記受信強度を基準にして、前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させる方向を決定する、
    請求項1から3の何れかに記載のRFIDリーダライタ。
  5. 前記出力制御部による案内を外部機器に出力する出力部を備える、請求項1からの何れかに記載のRFIDリーダライタ。
  6. 請求項1から5の何れかに記載のRFIDリーダライタと、
    前記RFIDタグと、を備える、RFIDタグシステム。
  7. RFIDタグに対して情報の読み書きを実行するRFIDリーダライタが、
    アンテナで受信した前記RFIDタグからの受信信号の受信強度を受信強度検出部に検出させる第1ステップと、
    前記RFIDタグと前記RFIDリーダライタとが交信するときに前記RFIDタグ側に向けられる交信面に平行であり、かつ、同一平面上で交差する第1軸、および第2軸を基準にし、前記第1軸に沿う一方の方向、または他方の方向に前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させることを案内する移動案内表示を行い、この第1軸に沿う方向への移動の案内を終了すると、前記第2軸に沿う一方の方向、または他方の方向に前記RFIDタグまたは前記RFIDリーダライタを移動させることを案内する前記移動案内表示を出力制御部に行わせる第2ステップと、を実行し、
    前記第2ステップは、
    また、前記第1軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、および前記第2軸に沿う方向への移動の案内を行っているとき、前記受信強度が前記受信強度の極大値から所定の第2閾値を超えて減少すると、その軸に沿う方向への移動の案内を終了する、ステップである、RFIDリーダライタの設置方法。
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