JP2001183493A - 原子力発電所の所内蒸気設備 - Google Patents

原子力発電所の所内蒸気設備

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JP2001183493A
JP2001183493A JP36874099A JP36874099A JP2001183493A JP 2001183493 A JP2001183493 A JP 2001183493A JP 36874099 A JP36874099 A JP 36874099A JP 36874099 A JP36874099 A JP 36874099A JP 2001183493 A JP2001183493 A JP 2001183493A
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JP
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steam
pipe
water supply
water
condensed water
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JP36874099A
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Yoshihiko Watanabe
義彦 渡邊
Akio Shioiri
章夫 塩入
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所内蒸気設備の定期的な保守点検項目及び各種
機器の配置スペースの削除と、ボイラーの効率を向上さ
せる。 【解決手段】補助ボイラーの汽水胴1と複数並列配置さ
れた蒸気使用負荷5とを蒸気供給管4で接続する。各々
の蒸気使用負荷5の下流側を蒸気トラップ6を介して凝
縮水回収配管7に接続する。凝縮水回収配管7を凝縮水
移送配管17を介して給水供給タンク26に接続する。給水
供給タンク26に給水供給ポンプ27及び給水管20を介して
汽水胴1に接続する。給水供給タンク26は従来のフラッ
シュタンクと給水タンクを統合したものであり、給水供
給ポンプ27は従来の凝縮水移送ポンプと給水ポンプを統
合したものである。これによりタンクとポンプの二重設
置を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子力発電所に設置
されている各種の蒸気使用負荷に蒸気を供給し、その使
用蒸気を凝縮して回収し再使用するための原子力発電所
の所内蒸気設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に沸騰水型原子力発電所には、原子
炉とは別に蒸気を発生する補助ボイラーが設置され、補
助ボイラーからの蒸気を屋内のタンク加熱用,廃棄物処
理系のプロセス用、プラント起動、停止時のタービング
ランドシール用、蒸気式空気抽出器(SJAE)、所内
暖房用に供給している。この蒸気は非放射性で、かつ清
浄な流体である。
【0003】従来の原子力発電所の所内蒸気設備を図3
により説明する。図3中、符号1は補助ボイラーの汽水
胴であり、この汽水胴1は2基並列に配置されている。
汽水胴1には主蒸気止め弁2が接続し、主蒸気止め弁2
の蒸気出口側には蒸気だめ3が2基並列に配置されてお
り、蒸気だめ3の蒸気出口側には蒸気供給管4が接続し
ている。
【0004】蒸気供給管4は複数の蒸気使用負荷5に接
続している。複数の蒸気使用負荷5はグランドタービン
シール,SJAE,高電導廃液系(HCW)濃縮加熱
器,気体廃棄物処理系(OG)排ガス予熱器,所内暖房
用(HWH)バックアップ熱交換器(Hx)及びその他
の補助蒸気系(HS)負荷等である。また、蒸気供給管
4には管末ドレン管8が接続している。
【0005】各々の蒸気使用負荷5と管末ドレン管8に
各々蒸気トラップ6が接続し、各々の蒸気トラップ6に
は凝縮水回収配管7が接続している。凝縮水回収配管7
の下流側はフラッシュタンク9に接続している。フラッ
シュタンク9にはフラッシュタンク9内の凝縮水10を流
出するための凝縮水移送ポンプ11が2基並列に接続して
いる。また、フラッシュタンク9にはフラッシュタンク
9内の非凝縮ガスをガス流出管12から流出して冷却し凝
縮させるためのコンデンサ13が接続し、コンデンサ13に
は凝縮水をフラッシュタンク9内に戻す凝縮水戻り管14
と、ガスを大気放出する大気放出管15が接続している。
ガス流出管12と大気放出管15は止め弁16を介して配管接
続している。
【0006】凝縮水移送ポンプ11の吐出側には凝縮水移
送配管17が接続し、凝縮水移送配管17の下流側は給水タ
ンク18に接続している。給水タンク18は2基並列に配置
されている。2基の給水タンク18は給水出口側で合流し
て給水ポンプ19に接続している。2基の給水ポンプ19は
吐出側で合流して給水管20に接続し、給水管20の下流側
は分岐して2基の補助ボイラーの汽水胴1に各々接続し
ている。
【0007】2基の汽水胴1には各々脱気器21が設けら
れており、脱気器21は脱気ベントライン22が接続してい
る。脱気ベントライン22の下流側はドレン冷却器23に接
続している。ドレン冷却器23には冷却水を流入する流入
配管24と、流出する流出配管25が接続している。ドレン
冷却器23の流出側は建屋内排水系に接続している。
【0008】補助ボイラーの給水として、給水タンク1
8,給水ポンプ19により、給水管20を介し補助ボイラー
の汽水胴1に送水される。その際、給水ポンプ19により
給水管20を介し送水された給水は、補助ボイラーの耐応
力腐食割れの観点から、ボイラー缶水中の溶存酸素を脱
気器21により脱気している。脱気器21により脱気された
ベントガスは、脱気ベントライン22を介しドレン冷却器
23により冷却された後、ボイラー系外へ排出される。
【0009】また、補助ボイラーに送られたボイラー缶
水は、気液二相流の加熱水となって汽水胴1に流入し、
汽水胴1の気液分離装置で蒸気と高温の液体に分離した
後、蒸気は主蒸気止め弁2,蒸気だめ3,蒸気供給弁4
を介して蒸気使用負荷5に供給される。
【0010】また、各蒸気使用負荷5で熱源等として使
用された蒸気は凝縮し、かつ蒸気供給の途中での配管内
においても配管放熱による凝縮水が発生するため、蒸気
使用負荷5の出口及び供給配管の管末にドレン排出の機
能を持つ蒸気トラップ6及び凝縮水回収配管7を有して
いる。
【0011】蒸気トラップ6から排出され凝縮水回収配
管7を通った凝縮水及び再フラッシュ蒸気は凝縮水回収
設備フラッシュタンク9に流入する。また、フラッシュ
タンク9内で再フラッシュした非凝縮ガスは、凝縮水回
収設備コンデンサ13により完全凝縮するまで冷却された
上で、フラッシュタンク9に再度回収される。
【0012】フラッシュタンク9内の凝縮水10は、フラ
ッシュタンク9内水位が水位高の設定値に達すると凝縮
水移送ポンプ11は起動し、水位低の設定値で凝縮水移送
ポンプ11は停止する水位制御が行われている。
【0013】この凝縮水移送ポンプ11の起動で、凝縮水
は凝縮水移送配管17を介し給水タンク18へ移送され、再
び補助ボイラーの給水として使用される。この凝縮水回
収設備(構成機器:フラッシュタンク9,コンデンサ1
3,凝縮水移送ポンプ11)は建屋の最地下階に設けられ
ており、各蒸気使用負荷5からフラッシュタンク9まで
の凝縮水回収配管7は下り勾配で施工され、重力還水さ
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】所内蒸気設備の機器は
定期的な保守点検を実施する。従来の構成ではフラッシ
ュタンク9,給水タンク18,凝縮水移送ポンプ11,給水
ポンプ19を設置しており、それぞれの機器において定期
的な保守点検が必要となるとともに機器の設置スペース
に対する課題がある。
【0015】また、凝縮水回収は、下り勾配で施工され
た凝縮水回収配管7により重力還水するため、凝縮水回
収設備は所内蒸気各負荷よりも低い位置に設置する必要
があり、所内蒸気系統全体の配置構成を考慮しなければ
ならない課題がある。さらに、コンデンサ(横置きU字
管式)13は、機器の外形寸法が大きく、保守点検時の伝
熱管の引抜きスペースの観点から、設置スペースを検討
しなければならない課題がある。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、所内蒸気設備におけるタンクと
ポンプの二重構成の廃止、機器設置スペースの縮小及び
排熱と排水を有効利用し、ボイラー効率を向上させた原
子力発電所の所内蒸気設備を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、ボイラーと、このボイラーの汽水胴に蒸気供給弁を
介して接続した蒸気使用負荷と、この蒸気使用負荷の蒸
気出口側に蒸気トラップを介して接続した凝縮水回収配
管と、この凝縮水回収配管の凝縮水出口側に接続した給
水供給タンクと、この給水供給タンクに給水供給ポンプ
を接続し、この給水供給ポンプの吐出側と前記ボイラの
汽水胴とを接続する給水管とを具備したことを特徴とす
る。
【0018】この発明によれば、従来の凝縮水回収設備
のフラッシュタンクと補助ボイラーの給水タンクとを統
合して補給給水タンクとし、また、凝縮水移送ポンプと
補助ボイラー給水ポンプとを統合して補給給水ポンプと
することにより、所内蒸気設備におけるタンクとポンプ
を二重に設ける必要がない。よって、機器類の設置面積
やスペースを縮めることができ、排熱と排水を有効利用
でき、ボイラー効率を向上させることができる。
【0019】請求項2に対応する発明は、前記ボイラー
の汽水胴の給水入口部近傍の前記給水管に給水加熱器を
設け、この給水加熱器の二次側に前記凝縮水回収配管を
接続してなることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、補助ボイラー入口部に
所内蒸気の排熱を利用する給水加熱器を設け、この給水
加熱器の二次側に凝縮水回収配管を接続して、蒸気使用
負荷からの凝縮水を流入することにより、ボイラー効率
を向上させるとともに、発電所の排熱を有効利用するこ
とができる。
【0021】請求項3に対応する発明は、前記汽水胴に
取付けた脱気器に脱気ベントラインを接続し、この脱気
ベントラインを前記給水加熱器の二次側に接続してなる
ことを特徴とする。
【0022】この発明によれば、脱気ベントラインを給
水加熱器に接続することにより、補助ボイラー脱気ベン
トの排熱を有効利用できる。また、補給給水タンク内へ
脱気ベントを回収することで、ボイラー水として再利用
し、ボイラー給水の有効利用を図ることができる。
【0023】請求項4に対応する発明は、前記凝縮水回
収配管の立上り部に逆止弁とレベルスイッチを設けると
ともに、前記蒸気供給管から分岐して止め弁を有するド
レン排出用蒸気供給管を接続し、このドレン排出用蒸気
供給管の他端を前記逆止弁とレベルスイッチとの間の前
記凝縮水回収配管に接続し、前記止め弁と前記レベルス
イッチとを電気的に接続してなることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、凝縮水回収立上り配管
に設置したレベルスイッチからの信号により、ドレン排
出用蒸気供給管の止め弁を制御する。これにより、凝縮
水回収配管内に停滞するドレンを所内蒸気により補給給
水タンクまで移送することができる。
【0025】請求項5に対応する発明は、前記給水供給
タンクに非凝縮ガスを凝縮させる熱交換器を接続し、こ
の熱交換器に止め弁を介して大気放出管を接続してなる
ことを特徴とする。
【0026】この発明によれば、プレート式熱交換器に
より給水供給タンク内の非凝縮ガスを凝縮させることが
できるとともに、配置スペースの縮小及び更なる分解点
検の容易性の向上を図ることができる。
【0027】請求項6に対応する発明は、前記給水供給
タンクに給水調節弁を有する補給水配管と液面計を取付
け、前記給水調節弁と前記液面計を電気的に接続してな
ることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、給水供給タンクに補給
水配管を接続し、レベルスイッチからの信号により給水
調節弁を制御することにより、給水供給タンク内の水位
を一定に維持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1により本発明に係る原子力発
電所の所内蒸気設備の第1の実施の形態を説明する。図
1において、2基並列に配置された補助ボイラーの汽水
胴1に主蒸気止め弁2を接続し、主蒸気止め弁2の下流
側を2基並列に配置された蒸気だめ3に接続している。
蒸気だめ3の下流側に主蒸気供給管4を接続し、主蒸気
供給管4の下流側を複数並列配置された蒸気使用負荷5
に接続する。
【0030】主蒸気使用負荷5には蒸気トラップ6が接
続している。また、主蒸気供給管4には蒸気使用負荷5
と並列に管末ドレン管8が接続し、この管末ドレン管8
にも蒸気トラップ6が接続している。各々の蒸気トラッ
プ6の下流側は合流して凝縮水移送配管17に接続してい
る。
【0031】凝縮水移送配管17の下流側は給水供給タン
ク26に接続し、凝縮水移送配管17を通流した凝縮水10が
給水供給タンク26内に流入して貯留されるようになって
いる。給水供給タンク26には2基並列に配置された給水
供給ポンプ27が接続している。給水供給ポンプ27の吐出
側に給水管20が接続し、給水管20の他端は汽水胴1に接
続し、給水供給タンク26内の凝縮水を汽水胴1内に供給
するようになっている。汽水胴1には脱気器21が設けら
れており、脱気器21は脱気ベントライン22を介してドレ
ン冷却器23に接続している。
【0032】このように本実施の形態は図3の従来例で
示したフラッシュタンク9と二基の給水タンク18とを統
合した給水供給タンク26を設け、凝縮水回収配管7を流
れた凝縮水及び再フラッシュ蒸気を凝縮水移送配管17を
通して給水供給タンク26内に直接流入する系統構成を有
している。
【0033】また、図3に示した凝縮水移送ポンプ11と
給水ポンプ19とを統合した給水供給ポンプ27を設け、従
来例の凝縮水移送ポンプ11を介すことなく、給水供給ポ
ンプ27により直接ボイラー缶水を供給する系統構成を有
している。
【0034】つぎに本実施の形態における蒸気供給,凝
縮水回収及びボイラー水供給状態を説明する。補助ボイ
ラーに送られたボイラー缶水は、気液二相流の加熱水と
なって汽水胴1に流入し、汽水胴1内の気液分離装置で
蒸気と高温の液体に分離した後、蒸気は主蒸気止め弁
2,蒸気だめ3,蒸気供給管4を通して蒸気使用負荷5
に供給される。
【0035】また、各蒸気使用負荷5で熱源等として使
用された蒸気は凝縮し、かつ蒸気供給の途中での配管内
においても配管放熱による凝縮水が発生するため、蒸気
使用負荷5の出口及び供給配管の管末にドレン排出の機
能を持つ蒸気トラップ6及び凝縮水回収配管7を有して
いる。
【0036】蒸気トラップ6から排出され凝縮水回収配
管7を通った凝縮水及び再フラッシュ蒸気は給水供給タ
ンク26に直接流入し、補助ボイラーの給水として給水タ
ンク8から給水供給ポンプ27により給水管20を介し補助
ボイラーの汽水胴1に送水される。
【0037】つぎに図2により本発明に係る原子力発電
所の所内蒸気設備の第2の実施の形態を説明する。図2
中、図1と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。本実施の形態が第1の実施の形態と
異なる点は、補助ボイラーの汽水胴1の給水入口部近傍
の給水管20に給水加熱器28を設け、この給水加熱器28の
二次側に凝縮水回収配管7を接続するとともに、給水供
給タンク26に凝縮水戻り管29を接続したことにある。な
お、給水加熱器28は一種の熱交換器で、一次側が補助ボ
イラーの汽水胴1を流通するラインで、二次側は給水供
給タンク26内に流入するラインである。
【0038】本実施の形態によれば、補助ボイラー入口
部近傍に接続した給水管20に給水加熱器28を接続し、そ
の給水加熱器28の二次側に凝縮水回収配管7を接続す
る。そして凝縮水回収配管7内の凝縮水及び再フラッシ
ュ蒸気(流体温度:約100 ℃)を熱源としてボイラー給
水を加熱することにより、ボイラー効率を向上させるこ
とができる。
【0039】つぎに図2により本発明に係る原子力発電
所の所内蒸気設備の第3の実施の形態を説明する。本実
施の形態は図2において、汽水胴1に取付けた脱気器21
に脱気ベントライン30を接続し、この脱気ベントライン
30を給水加熱器28の二次側に接続したことにある。その
他の部分については第1及び第2の実施の形態と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0040】本実施の形態によれば、脱気器21に接続さ
れた補助ボイラー脱気ベントライン30を給水加熱器28の
二次側に接続し、脱気ベント(流体温度:約100 ℃)を
熱源としてボイラー効率を向上させることができる。ま
た、給水加熱器28の二次側から給水供給タンク26に接続
された凝縮水戻り管29により給水供給タンク26内へ回収
されることでボイラー缶水として再利用し、ボイラー補
給水の節約を図ることができる。
【0041】つぎに図2により本発明に係る原子力発電
所の所内蒸気設備の第4の実施の形態を説明する。本実
施の形態は図2に示したように凝縮水回収配管7内に停
滞するドレンを所内蒸気により給水供給タンク26まで移
送することができる系統構成にしたことにある。
【0042】各蒸気使用負荷5から給水供給タンク26ま
での凝縮水回収配管7は下り勾配で施工され、凝縮水及
び再フラッシュ蒸気は重力還水されるため、凝縮水回収
配管7に立上り配管7a,7bが存在すると立上り配管
7a,7b部にドレンが停滞してしまう。
【0043】凝縮水回収立上り配管7a,7bには、ド
レンが各蒸気使用負荷5側へ逆流しないように第1及び
第2の逆止弁31,32が設置されており、第1の逆止弁31
の下流側最短距離部に第1のドレン排出用蒸気供給配管
33が接続されている。ドレン排出用蒸気供給配管33は、
蒸気供給管4から分岐され、また第1の止め弁34が設置
されており、凝縮水回収立上り配管7aに設置された第
1のレベルスイッチ35からの信号により自動開閉するよ
うに設けられている。
【0044】第1のレベルスイッチ35の設置は、蒸気ト
ラップ6の背圧以下のレベルにより設置することによ
り、第1の逆止弁31「開」時(蒸気トラップ6作動時)
に凝縮水回収立上り配管7a内に停滞するドレンが水頭
差により蒸気トラップ6側へ逆流することなく、蒸気ト
ラップ6の背圧により第1の逆止弁31の下流側へ凝縮水
及び再フラッシュ蒸気は排出されることになる。また、
第1の止め弁34の開閉速度を制限する(ゆっくりと開閉
する)ことにより、ウォーターハンマを防止することが
できる。
【0045】凝縮水回収配管7を給水加熱器28に接続す
るにあたり、第2の凝縮水回収立上り配管7bに第2の
逆止弁32と、第2のレベルスイッチ36を取付け、この第
2の逆止弁と第2のレベルスイッチ36との間から分岐し
て蒸気供給管4に接続する第2のドレン排出用蒸気供給
配管37を設ける。
【0046】この第2のドレン排出用蒸気供給配管37に
第2の止め弁38を設け、この第2の止め弁38と第2のレ
ベルスイッチ36を電気的に接続して第2の止め弁38が第
2のレベルスイッチ36からの信号により自動的に開閉す
る。これにより第1のドレン排出用蒸気供給配管33を設
けた場合と同様に蒸気供給管4からのウォーターハンマ
を防止することができる。
【0047】つぎに図2により本発明に係る原子力発電
所の所内蒸気設備の第5の実施の形態を説明する。本実
施の形態は図2に示したように給水供給タンク26にプレ
ート式熱交換器39を凝縮水流入管40と凝縮ガス流出管41
を介して設けたことにある。凝縮水流入管40と凝縮ガス
流出管41は共に分岐して大気放出管15に接続するが、凝
縮ガス流出管41側には止め弁16が接続している。
【0048】すなわち、本実施の形態によれば、給水供
給タンク26内で再フラッシュした非凝縮ガスをプレート
式熱交換器39により完全凝縮させることで、白煙の発生
を防止することができるとともに、配置スペースの縮小
及び更なる分解点検の容易性の向上を可能とする系統構
成である。
【0049】なお、プレート式熱交換器39の出口側配管
42は、大気放出側と給水供給タンク26側へ分岐され、給
水供給タンク26側の凝縮水流入管40は給水供給タンク26
内で水封することで再フラッシュした非凝縮ガスがプレ
ート式熱交換器39を介さないと大気放出されることはな
くなるとともに、分岐配管により気水分離できる。
【0050】つぎに図2により本発明に係る原子力発電
所の所内蒸気設備の第6の実施の形態を説明する。本実
施の形態は図2に示したように給水供給タンク26に補給
水配管43を接続し、この補給水配管43に給水調節弁44を
設けるとともに、スイッチ付液面計45を取付け、液面計
45と給水調節弁44を電気的に接続したことにある。な
お、給水調節弁44の上流側は補給水系ポンプ(MUW
P)に接続している。
【0051】本実施の形態によれば、給水供給タンク26
内の凝縮水10の水位を一定に維持することができる。す
なわち、給水供給タンク26の水位が給水供給ポンプ27の
起動、または時間遅れによる凝縮水の未回収により設定
水位まで低下すると、液面計45からの信号により給水調
節弁44が介し、補給水が配管43を介して給水供給タンク
26に送水される。この送水により給水供給タンク26の水
位が通常水位に回復すると液面計45からの信号により給
水調節弁44が閉止する。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、凝縮水回収設
備フラッシュタンクと補助ボイラー給水タンクとを統合
し、給水供給タンクとするとともに、凝縮水移送ポンプ
と補助ボイラー給水ポンプとを統合し給水供給ポンプと
することで、所内蒸気設備におけるタンクとポンプの二
重構成を廃止することができるとともに、定期的な保守
点検項目及び配置スペースを削減することができる。
【0053】請求項2の発明によれば、補助ボイラー入
口部に所内蒸気の排熱を利用する熱交換器を設け、ボイ
ラー効率を向上させるとともに、発電所の排熱を有効利
用することができる。
【0054】請求項3の発明によれば、補助ボイラー脱
気ベントの排熱を有効利用するとともに給水供給タンク
内へ脱気ベントを回収することで、ボイラー水として再
利用し、ボイラー給水を有効利用することができる。
【0055】請求項4の発明によれば、凝縮水回収配管
内に停滞するドレンを所内蒸気により給水供給タンクま
で移送することができる。請求項5の発明によれば、プ
レート式熱交換器により補助ボイラー給水供給タンク内
の非凝縮ガスを凝縮させることができるとともに、配置
スペースの縮小及び更なる分解点検の容易性の向上を可
能とする。請求項6の発明によれば、給水供給タンク内
の水位を一定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電所の所内蒸気設備の第
1の実施の形態を示す装置配管系統図。
【図2】本発明に係る原子力発電所の所内蒸気設備の第
2から第6の実施の形態を示す装置配管系統図。
【図3】従来の原子力発電所の所内蒸気設備を示す装置
配管系統図。
【符号の説明】
1…汽水胴、2…主蒸気止め弁、3…蒸気だめ、4…蒸
気供給管、5…蒸気使用負荷、6…蒸気トラップ、7…
凝縮水回収配管、7a,7b…凝縮水回収立上り配管、
8…管末ドレン管、9…フラッシュタンク、10…凝縮
水、11…凝縮水移送ポンプ、12…ガス流出管、13…コン
デンサ、14…凝縮水戻り管、15…大気放出管、16…止め
弁、17…凝縮水移送配管、18…給水タンク、19…給水ポ
ンプ、20…給水管、21…脱気器、22…脱気ベントライ
ン、23…ドレン冷却器、24…流入配管、25…流出配管、
26…給水供給タンク、27…給水供給ポンプ、28…給水加
熱器、29…凝縮水戻り管、30…脱気ベントライン、31…
第1の逆止弁、32…第2の逆止弁、33…第1のドレン排
出用蒸気供給配管、34…第1の止め弁、35…第1のレベ
ルスイッチ、36…第2のレベルスイッチ、37…第2のド
レン排出用蒸気供給配管、38…第2の止め弁、39…プレ
ート式熱交換器、40…凝縮水流入管、41…凝縮ガス流出
管、42…出口側配管、43…補給水配管、44…給水調節
弁、45…液面計。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラーと、このボイラーの汽水胴に蒸
    気供給弁を介して接続した蒸気使用負荷と、この蒸気使
    用負荷の蒸気出口側に蒸気トラップを介して接続した凝
    縮水回収配管と、この凝縮水回収配管の凝縮水出口側に
    接続した給水供給タンクと、この給水供給タンクに給水
    供給ポンプを接続し、この給水供給ポンプの吐出側と前
    記ボイラの汽水胴とを接続する給水管とを具備したこと
    を特徴とする原子力発電所の所内蒸気設備。
  2. 【請求項2】 前記ボイラーの汽水胴の給水入口部近傍
    の前記給水管に給水加熱器を設け、この給水加熱器の二
    次側に前記凝縮水回収配管を接続してなることを特徴と
    する請求項1記載の原子力発電所の所内蒸気設備。
  3. 【請求項3】 前記汽水胴に取付けた脱気器に脱気ベン
    トラインを接続し、この脱気ベントラインを前記給水加
    熱器の二次側に接続してなることを特徴とする請求項2
    記載の原子力発電所の所内蒸気設備。
  4. 【請求項4】 前記凝縮水回収配管の立上り部に逆止弁
    とレベルスイッチを設けるとともに、前記蒸気供給管か
    ら分岐して止め弁を有するドレン排出用蒸気供給管を接
    続し、このドレン排出用蒸気供給管の他端を前記逆止弁
    とレベルスイッチとの間の前記凝縮水回収配管に接続
    し、前記止め弁と前記レベルスイッチとを電気的に接続
    してなることを特徴とする請求項1ないし3記載の原子
    力発電所の所内蒸気設備。
  5. 【請求項5】 前記給水供給タンクに非凝縮ガスを凝縮
    させる熱交換器を接続し、この熱交換器に止め弁を介し
    て大気放出管を接続してなることを特徴とする請求項1
    記載の原子力発電所の所内蒸気設備。
  6. 【請求項6】 前記給水供給タンクに給水調節弁を有す
    る補給水配管と液面計を取付け、前記給水調節弁と前記
    液面計を電気的に接続してなることを特徴とする請求項
    1または5記載の原子力発電所の所内蒸気設備。
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