JP2001296061A - 発電プラント及びその復水系統設備 - Google Patents

発電プラント及びその復水系統設備

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電プラントその復水系統設備に関し、除鉄
装置を追加すると共に追設に伴う工事範囲を最小限とし
工事コストを低減させる。 【解決手段】 復水器1から水を復水ポンプ2、グラン
ド蒸気復水器3、脱気器水位制御弁6、低圧給水加熱器
7、脱気器8、給水ポンプ9を経由してボイラ又は蒸気
発生器へ給水する。この給水系統に除鉄装置10、除鉄
装置バイパスライン及び弁13、開閉弁20,21、噴
流ポンプ駆動ポンプ11、噴流ポンプ12を追設する。
除鉄装置10を追設すると圧損が増加するので、従来は
ブースタポンプを増設したが、ポンプのみならず配管類
の改修も必要で大がかりとなる。噴流ポンプ12を有す
る追設部分DによりD前後の配管は従来のまま使用で
き、最小限の改修で除鉄が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電プラントの復水
系統設備に関し、既設設備を改造する場合に追設設備を
簡素化して工事コストを最小限にし、復水系統の機能の
信頼性を向上することのできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の火力・原子力プラントの復
水系統設備を示している。(a)において、復水器1か
らの復水は復水ポンプ2で加圧され、タービンのグラン
ド部へ供給されるグランド蒸気を回収するグランド蒸気
復水器3へ流入する。グランド蒸気復水器3からの水は
脱気器水位制御弁6で制御され低圧給水加熱器7へ流入
し加熱されて脱気器8へ流入し、気体が除去されて給水
ポンプ9でボイラ又は蒸気発生器へ供給される。
【0003】(b)は上記(a)の構成の設備に、ボイ
ラ及び蒸気発生器への給水の水質改善を目的として復水
脱塩装置4を追設する場合を示し、その他の構成は
(a)と同じである。この場合には復水脱塩装置4を追
設するために、圧力損失が増大し、圧力を増大させるた
めにブースタポンプ5を追設することが必要となってく
る。その他の構成は(a)と同じ構成である。この構成
では復水脱塩装置4を追設することにより、ボイラや蒸
気発生装置に流入する水に不純物(Na,Cl等)が含
まれないのでボイラや蒸気発生器の配管類の錆の発生や
腐食を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の火
力・原子力プラントの給水系統設備においては、ボイラ
や蒸気発生装置への給水の水質を改善する目的として復
水脱塩装置を追設する場合があり、この場合には系統内
の圧損が増大するためにブースタポンプの増設が必要と
なり、設備の大幅な改修が必要であると共にポンプの追
加により系統の圧力が増加し、配管類や機器の取替えも
必要となる。又、復水脱塩装置を追設することにより給
水中の不純物(Na,Cl等)が除去され給水の水質が
大幅に改善され、ボイラや蒸気発生装置の腐食等を防止
することができるが、給水中に存在する鉄が水中に多く
含まれるとボイラや蒸気発生装置にスケール付着等の問
題が生じることがあり、給水中に含まれる鉄分の除去も
必要性が生じている。
【0005】そこで本発明では、ボイラや蒸気発生装置
への給水中の不純物(Na,Cl等)や鉄分を除去する
と共に、これら装置の追設に伴う圧損を最小限の改善に
より実施でき、簡素化された復水設備として充分に給水
設備の態様を果たすことのできる発電プラントの復水系
統設備を提供することを課題としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次の(1)〜(5)の手段を提供する。
【0007】(1)復水系統、高圧給水器の下流の系
統、低圧給水加熱器ドレン系統のいずれかに、除鉄装置
とブースタポンプとを直列接続して設け、更に、前記除
鉄装置には開閉弁を有するバイパスラインを並設したこ
とを特徴とする発電プラント。
【0008】(2)前記復水系統は復水器からの水を復
水ポンプ、グランド蒸気復水器、脱気器水位制御弁、低
圧給水加熱器、脱気器を通して蒸気発生器へ給水する系
統であり、前記除鉄装置、ブースタポンプ及びバイパス
ラインはグランド蒸気復水器と前記脱気器水位制御弁と
の間に設けられていることを特徴とする(1)記載の発
電プラントの復水系統設備。
【0009】(3)前記除鉄装置と前記ブースタポンプ
との間には復水脱塩装置が接続されていることを特徴と
する(2)記載の発電プラントの復水系統設備。
【0010】(4)復水器からの水を復水ポンプ、グラ
ンド蒸気復水器、脱気器水位制御弁、低圧給水加熱器、
脱気器を通して蒸気発生器へ給水する系統において、前
記グランド蒸気復水器と前記脱気器水位制御弁との間に
は、除鉄装置と噴流ポンプ装置を直列に接続して設け、
更に、前記除鉄装置と噴流ポンプ装置に開閉弁を有する
バイパスラインを並設したことを特徴とする発電プラン
トの復水系統設備。
【0011】(5)前記噴流ポンプ装置は前記除鉄装置
の後流側に接続したことを特徴とする(4)記載の発電
プラントの復水系統設備。
【0012】本発明の(1)においては、復水系統、高
圧給水器の下流の系統、低圧給水加熱器ドレン系統のい
ずれかに、除鉄装置、ブースタポンプ及びバイパスライ
ンを設けたので、これら系統の水中に鉄分が含まれる場
合には、これを除去することができる。又、除鉄装置を
追設することにより系内の圧損が増加するが、ブースタ
ポンプを設けることで除鉄装置を出た水を昇圧するので
給水を確実に圧送することができる。又、更に、除鉄装
置を使用しない時には開閉弁を開けてバイパスラインを
経由して水を送ることができるので、除鉄装置の補修や
点検が運転中にも可能となる。
【0013】本発明の(2)においては、給水系統の脱
気器水位制御弁の前に除鉄装置を設けたので、復水器か
らの水に鉄分が含まれる場合には、これを除去すること
ができる。又、除鉄装置を追設することにより系内の圧
損が増加するが、ブースタポンプを設けることで除鉄装
置を出た水を昇圧するので給水を確実に圧送することが
できる。又、更に、除鉄装置を使用しない時には開閉弁
を開けてバイパスラインを経由して水を送ることができ
るので、除鉄装置の補修や点検が運転中にも可能とな
る。
【0014】本発明の(3)では、除鉄装置に加え、更
に脱塩装置も追設されるので水中の鉄分や不純物(N
a,Cl等)が除去され、蒸気発生装置等のスケール付
着等の防止及び腐食等が発生するのを防止することがで
きる。この場合にも系内の圧損が生ずるので、ブースタ
ポンプにより昇圧されるが、更にポンプの圧力を増すに
は既存の復水ポンプの容量をアップすれば良い。
【0015】本発明の(4)においては、上記(1)の
発明のブースタポンプの代わりに噴流ポンプ装置が用い
られ、噴流ポンプによって流速を高め、噴流ポンプ出口
の部分のみを高圧とするので、耐圧設計変更範囲を最小
限とすることができ、既設の配管類や付属機器をそのま
ま使用して改造範囲を縮小化できるため工事コストも低
減することができる。又、除鉄装置を設けているので復
水器からの水中に含まれる鉄分が除去され、更に除鉄装
置を使用しない時には、開閉弁を開けてバイパスライン
を経由して水を送ることができるので、除鉄装置の補修
や点検が運転中にも可能となり、上記(1)の発明と同
様の効果が得られる。又、本発明の(5)においても噴
流ポンプ装置による昇圧が除鉄装置の後流側でなされる
が、上記(4)の発明と同様に圧損の回復がなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る発電プラントの復水系統設備の系統
図である。図において、本実施の第1形態の特徴部分
は、図5(a)に示す従来の復水系統設備に符号5,1
0,13,20,21を含む部分Aを追加したもので、
その他の構成は図6(a)の従来例と同じ構成である。
以下に、これら特徴部分について具体的に説明する。
【0017】図1において、グランド蒸気復水器3の後
流側には図5で後述する除鉄装置10、除鉄装置10と
並列に除鉄装置バイパスライン及び弁13を設け、更に
圧損を補うためにブースタポンプ5を追加している。
又、除鉄装置10の前流側、後流側には、それぞれ開閉
弁20,21が設けられている。その他の構成は図5
(a)の従来例と同じ構成である。
【0018】上記構成の復水系統設備において、復水器
からの水に錆や鉄分が多く含まれている場合には、開閉
弁20,21を開いて除鉄装置バイパスライン及び弁1
3を閉じ、復水器からの水を除鉄装置10を通して鉄分
を除去し、その後ブースタポンプ5で昇圧して脱気器水
位制御弁6で流量を調整し、低圧給水加熱器7で加熱
し、脱気器8へ流入する。脱気器8からの水は脱気器8
で気体の成分が除去された後、ボイラ又は蒸気発生器へ
給水される。
【0019】復水器1からの水が鉄分等が少ない状態の
時には、開閉弁20,21を閉じ、除鉄装置バイパスラ
イン及び弁13を開放し、除鉄装置10をバイパスして
水を流すようにすれば、ブースタポンプ7の負担を軽減
して運転することができる。なお、これら開閉弁20,
21及び除鉄装置バイパス弁13の開閉の制御は、図示
省略の制御装置により復水器1の水質の状態により自動
的に制御することも可能である。又、除鉄装置10のメ
インテナンス時にはバイパスラインを通して運転しなが
ら除鉄装置10の保守、点検が可能となる。
【0020】上記構成の実施の第1形態においては、図
6(a)に示す従来の復水系統設備に、点線で囲った部
分Aで示す除鉄装置10、除鉄装置バイパスライン及び
弁13、開閉弁20,21及びブースタポンプ5を追設
したので、復水器1からの水に錆や鉄分を多く含む場合
には鉄分が除去され、ボイラや蒸気供給装置のスケール
付着等が防止される。又、更に、ブースタポンプ5を追
設することにより除鉄装置10より後流側の圧損が補修
されるので後流側へ水を充分に給水することができる。
更に、除鉄装置10の保守点検がバイパスラインを通し
て運転しながら実施することができる。
【0021】図2は本発明の実施の第2形態に係る発電
プラントの復水系統設備の系統図であり、本実施の第2
形態の特徴部分は、図6(b)に示す従来の復水系統設
備に符号2,10,13,20,21を含む部分B及び
Cを追設したもので、その他の構成は図6(b)に示す
構成と同じである。
【0022】図2において、復水器1とグランド蒸気復
水器3との間にある従来の復水ポンプ2はポンプ容量を
上げて揚程をアップし、更に、蒸気復水器3と復水脱塩
装置4との間には除鉄装置10、除鉄装置バイパスライ
ン及び弁13、開閉弁20,21を追設したものであ
り、その他の構成は図6(b)に示す構成と同じであ
る。
【0023】上記構成の復水系統設備において、復水器
1からの水は復水ポンプ2で揚程がアップされ、グラン
ド蒸気復水器3へ流入し、除鉄装置10で鉄分が除去さ
れ、更に復水脱塩装置4で不純物(Na,Cl等)が除
去され、以降図5(b)と同様にブースタポンプ5で昇
圧され、脱気器水位制御弁6、低圧給水加熱器7、脱気
器8、給水ポンプ9を経由してボイラ又は蒸気発生器へ
供給される。
【0024】上記の実施の第2形態においては、図中点
線で示すC部分、即ち除鉄装置10、バイパスライン及
び弁13、及び開閉弁20,21を追設し、更に、これ
らの追設による圧損を補うためのB部分、即ち復水ポン
プ2のポンプの容量をアップすることにより、復水脱塩
装置4が存在する復水系統に鉄成分を除去する装置10
が追設され、鉄成分、不純物(Na,Cl等)を含む水
から鉄分、不純物(Na,Cl等)を取り除き、ボイラ
や蒸気発生器へ給水することができ、これら機器へのス
ケール付着及び腐食等を防止することができる。更に、
バイパスライン及び弁13により、除鉄装置10が不要
な時やメインテナンス時には、図1に示す実施の第1形
態と同じく、除鉄装置10をバイパスして運転ができ
る。なお、開閉弁20,21、バイパス弁13の開閉は
図1と同じく制御装置により自動的に制御することも可
能である。
【0025】図3は本発明の実施の第3形態に係る発電
プラントの復水系統設備の系統図である。本実施の第3
形態の特徴部分は、図1に示す実施の第1形態の復水系
統設備において、追設部分Aのブースタポンプ5の代わ
りに噴流ポンプ駆動ポンプ11及び噴流ポンプ12を設
けたものであり、その他の構成は図1に示す実施の第1
形態と同じ構成である。従って、追設部分Dは、除鉄装
置10、除鉄装置バイパスライン及び弁13、開閉弁2
0,21、噴流ポンプ駆動ポンプ11、噴流ポンプ12
から構成される。
【0026】上記構成の実施の第3形態によれば、基本
的な作用は図1と同じであり、ブースタポンプ5で昇圧
する代わりに小型の噴流ポンプ11で除鉄装置10に流
入する水の一部をバイパスして取り込んで加圧し、その
水を噴流ポンプ12に加えて流速を高め除鉄装置10に
流入する入口部分の水の圧力を高めたものである。図1
に示すブースタポンプ5を従来の装置に追設するとポン
プの追設のみではなく、配管類も径の大きな配管に取替
えたりする改修となり、大がかりな工事となる。本実施
の第3形態のような構成で従来の復水系統設備にD部分
を追設すれば、D部分の前後の配管類は従来のものをそ
のまま利用できるので、図1に示す実施の第1形態のA
部を追設する改修と比べると配管、それに伴う機器類の
取替えが不要となり、耐圧設計変更範囲を最小限とする
ことができ既設設備の改造範囲を縮小化でき、工事コス
トも低減される。
【0027】図4は本発明の第4形態に係る発電プラン
トの復水系統設備の系統図であり、本実施の第4形態の
特徴部分は、追設部分Eの部分であり、図3に示す実施
の第3形態における噴流ポンプ駆動ポンプ11及び噴流
ポンプ12からなる流路を除鉄装置10の前流側から後
流側に移動したものである。このような構成にしても除
鉄装置10による圧力損失を回復させることができ、実
施の第3形態と同じ効果を奏することができる。その他
の構成、作用は図1,図3に示すものと同じであるので
説明は省略する。
【0028】図5は本発明の実施の第1〜第4形態に適
用した除鉄装置10の全体斜視図である。除鉄装置とし
ては、中空糸膜フィルタ、プリーツフィルタ、焼結金属
フィルタ、電磁フィルタ、等があるが、ここでは一例と
して中空糸膜フィルタの例を示す。
【0029】復水器からの水は容器下部の復水入口21
から容器内に入り、モジュール押板22、モジュール固
定板23、案内板サポート24、固定板ベント25、等
で上下に支持された多数の中空糸膜モジュール26内に
空気と共に入り、上方に押圧されて流れる過程において
鉄分が膜に分離されて上部に鉄分の含まない水が流出
し、復水器出口27より流出する。又、下部空気入口2
8からは容器内に空気が取り入れられ、空気デストリビ
ュータ29で容器下部へ分散し供給する。又、容器下部
に溜まるドレンを排出するドレン出口30が容器底部に
設けられている。この様な構成の除鉄装置が本発明に適
用されて水中の鉄分を除去している。
【0030】なお、本発明の実施の形態では、復水系統
設備の例で説明したが、この例に限定するものではな
く、給水設備(高圧給水加熱器下流)、低圧給水加熱器
ドレン系統(低圧給水加熱器ドレンポンプ下流)等に設
置しても同様に鉄分の除去や、不純物(Na,Cl等)
の除去ができるものである。
【0031】
【発明の効果】本発明の発電プラントの復水系統設備
は、(1)復水系統、高圧給水器の下流の系統、低圧給
水加熱器ドレン系統のいずれかに、除鉄装置とブースタ
ポンプとを直列接続して設け、更に、前記除鉄装置には
開閉弁を有するバイパスラインを並設したことを特徴と
している。
【0032】上記構成により、復水器からの水に鉄分が
含まれる場合には、これを除去することができる。又、
除鉄装置を追設することにより系内の圧損が増加する
が、ブースタポンプを設けることで除鉄装置を出た水を
昇圧するので給水を確実に圧送することができる。又、
更に、除鉄装置を使用しない時には開閉弁を開けてバイ
パスラインを経由して水を送ることができるので、除鉄
装置の補修や点検が運転中にも可能となる。
【0033】本発明の(2)では、給水系統の脱気器水
位制御弁の前に除鉄装置を設けたので、復水器からの水
に鉄分が含まれる場合には、これを除去することができ
る。又、除鉄装置を追設することにより系内の圧損が増
加するが、ブースタポンプを設けることで除鉄装置を出
た水を昇圧するので給水を確実に圧送することができ
る。又、更に、除鉄装置を使用しない時には開閉弁を開
けてバイパスラインを経由して水を送ることができるの
で、除鉄装置の補修や点検が運転中にも可能となる。
【0034】本発明の(3)においては、除鉄装置に加
え、更に脱塩装置も追設されるので水中の鉄分や不純物
(Na,Cl等)が除去され、蒸気発生装置のスケール
付着等の防止及び腐食が発生するのを防止することがで
きる。この場合にも系内の圧損が生ずるので、ブースタ
ポンプにより昇圧されるが、更にポンプの圧力を増すに
は既存の復水ポンプの容量をアップすれば良い。
【0035】本発明の(4)では、上記(1)の発明の
ブースタポンプの代わりに噴流ポンプ装置が用いられ、
噴流ポンプによって流速を高め、噴流ポンプ出口の部分
のみを高圧とするので、耐圧設計変更範囲を最小限とす
ることができ、既設の配管類や付属機器をそのまま使用
して改造範囲を縮小化できるため工事コストも低減する
ことができる。又、除鉄装置を設けているので復水器か
らの水中に含まれる鉄分が除去され、更に除鉄装置を使
用しない時には、開閉弁を開けてバイパスラインを経由
して水を送ることができるので、除鉄装置の補修や点検
が運転中にも可能となり、上記(1)の発明と同様の効
果が得られる。又、本発明の(5)においても噴流ポン
プ装置による昇圧が除鉄装置の後流側でなされるが、上
記(4)の発明と同様に圧損の回復がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る発電プラントの
給水系統設備の系統図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る発電プラントの
給水系統設備の系統図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る発電プラントの
給水系統設備の系統図である。
【図4】本発明の実施の第4形態に係る発電プラントの
給水系統設備の系統図である。
【図5】本発明の実施の第1〜第4形態に係る発電プラ
ントの給水系統設備に適用される除鉄装置の斜視図であ
る。
【図6】従来の発電プラントの給水系統設備を示し、
(a)は脱塩装置がない系統、(b)は脱塩装置を追設
した系統を示す。
【符号の説明】
1 復水器 2 復水ポンプ 3 グランド蒸気復水器 4 復水脱塩装置 5 復水ブースタポンプ 6 脱気器水位制御弁 7 低圧給水加熱器 8 脱気器 9 給水ポンプ 10 除鉄装置 11 噴流ポンプ駆動ポンプ 12 噴流ポンプ 13 除鉄装置バイパスライン及び弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水系統、高圧給水器の下流の系統、低
    圧給水加熱器ドレン系統のいずれかに、除鉄装置とブー
    スタポンプとを直列接続して設け、更に、前記除鉄装置
    には開閉弁を有するバイパスラインを並設したことを特
    徴とする発電プラント。
  2. 【請求項2】 前記復水系統は復水器からの水を復水ポ
    ンプ、グランド蒸気復水器、脱気器水位制御弁、低圧給
    水加熱器、脱気器を通して蒸気発生器へ給水する系統で
    あり、前記除鉄装置、ブースタポンプ及びバイパスライ
    ンはグランド蒸気復水器と前記脱気器水位制御弁との間
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の発電
    プラントの復水系統設備。
  3. 【請求項3】 前記除鉄装置と前記ブースタポンプとの
    間には復水脱塩装置が接続されていることを特徴とする
    請求項2記載の発電プラントの復水系統設備。
  4. 【請求項4】 復水器からの水を復水ポンプ、グランド
    蒸気復水器、脱気器水位制御弁、低圧給水加熱器、脱気
    器を通して蒸気発生器へ給水する系統において、前記グ
    ランド蒸気復水器と前記脱気器水位制御弁との間には、
    除鉄装置と噴流ポンプ装置を直列に接続して設け、更
    に、前記除鉄装置と噴流ポンプ装置に開閉弁を有するバ
    イパスラインを並設したことを特徴とする発電プラント
    の復水系統設備。
  5. 【請求項5】 前記噴流ポンプ装置は前記除鉄装置の後
    流側に接続したことを特徴とする請求項4記載の発電プ
    ラントの復水系統設備。
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