JP2637194B2 - コンバインドプラント起動バイパス系統、及び、その運用方法 - Google Patents

コンバインドプラント起動バイパス系統、及び、その運用方法

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JP2637194B2 JP63273360A JP27336088A JP2637194B2 JP 2637194 B2 JP2637194 B2 JP 2637194B2 JP 63273360 A JP63273360 A JP 63273360A JP 27336088 A JP27336088 A JP 27336088A JP 2637194 B2 JP2637194 B2 JP 2637194B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガスタービンと、上記ガスタービンの排熱
を回収するボイラと、上記ボイラによって発生した蒸気
によって駆動されるガスタービンとを備えたコンバイン
ドプラントの駆動操作に好適な装置、及び、その運用方
法に関するものである。
なお、上記の駆動操作は、低負荷運転にも応用され
る。
〔従来の技術〕
第6図は従来例のコンバインドプラントを示す系統図
である。
ガスタービンは、空気圧縮機26、燃焼器28、タービン
27、ガスタービン発電機30より構成される。タービン27
の出口は排熱回収ボイラ1と連結される。
当該排熱回収ボイラ1の構成を以下に示す。過熱器10
は高圧蒸発器8を備えた高圧ドラム9と接続され、当該
高圧ドラム9は高圧節炭器7と接続される。当該高圧節
炭器7は、高圧給水ポンプ20を備えた管路19によって低
圧蒸発器5を備えた低圧ドラム6と接続され、低圧ドラ
ム6は低圧節炭器4と接続される。当該低圧節炭器4
は、低圧給水ポンプ17を備えた管路18によって、蒸発器
3を備えた脱気器2と接続される。
脱気器2の入口へは、低圧ドラム6から低圧蒸気管21
を介して蒸気制御弁23を備えた蒸気供給管22が接続さ
れ、前記脱気器2と蒸気制御弁23との間の配管から、制
御弁14を備えた配管13により給水ポンプ12の吐出口へと
接続される。
蒸気タービン系統は蒸気タービン31、当該蒸気タービ
ンと接続される発電機32および復水器33で構成される。
該蒸気タービン31へは、排熱回収ボイラ1の過熱器10か
ら高圧蒸気供給管25が接続されると共に、低圧ドラム6
から低圧蒸気供給管24が接続される。該蒸気タービン31
は復水器33と接続され、復水器33は冷却水管11を備えて
いる。復水器33からは、前記給水ポンプ12へ配管が接続
される。
ガスタービンは、燃料29を燃焼器28内で、空気圧縮機
26から供給される高圧空気により燃焼させ、高温となっ
た燃焼ガスはタービン27を駆動する。ガスタービン排ガ
スは、排熱回収ボイラ1へ流入する。
以上に説明したガスタービン・蒸気タービンコンバイ
ンドプラントでは、プラント効率を高めるために、排熱
回収ボイラ出口の排ガス温度を、低温腐食、白煙対策等
により制限される範囲内で、できるだけ低くし、熱回収
量を高めることが必要である。
一方、ボイラの寿命、信頼性向上のためには水質、特
に溶存酸素量を許容値以下に抑えることが必要である。
現状のコンバインドプラントでは高負荷における運用
が主体で、プラント効率を優先にした、復水器内脱気方
式が選択されているのが一般である。
この方式は復水器熱負荷が高い場合、すなわちコンバ
インドプラント高負荷時には、良好な脱気性能を得るこ
とができるが、復水器熱負荷が低い領域では酸素濃度は
許容範囲を超えてしまう。この関係を第2図に示す。復
水器熱負荷が低下すると復水器溶存酸素濃度は急増し、
冷却水入口温度が高いほど、同一の熱負荷では溶存酸素
濃度は低下する。
電力供給プラントの構成上から、今後のコンバインド
プラントは、急速な負荷に対応すると共に低負荷におけ
る運用も必要とされる。したがって、従来の復水器内脱
気方式では低負荷時の脱気性能が十分でなくなることが
予想される。
排熱回収ボイラにおける脱気装置の構成については、
特公昭6−36122号に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の公知技術文献(特公昭61−36122号)に記載の
方法は、排ガスの排気熱を十分に利用するため、排熱回
収ボイラに脱気器を設置し、当該脱気器後方に予熱器を
設けるもので、脱気器を設けることにより全負荷範囲に
おいて溶存酸素濃度を許容値以下に抑えかつ予熱器によ
り高効率を保つものであるが、脱気器後方に設置した予
熱器には溶存酸素濃度の許容値を超える給水が供給さ
れ、予熱器材料は腐食を受けることになる。
本発明の目的は、コンバインドプラントの起動低負荷
時から全負荷まで、溶存酸素量を許容値以内に抑え、か
つプラント効率の低下を最少とするコンバインドプラン
トの脱気装置、及び、その運用方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、排熱回収ボイラの排ガス出口最終部に脱
気器を設置し、復水器から供給される給水を当該脱気器
へ供給する管路を設け、当該脱気器からは節炭器への管
路を設け、さらに当該復水器から、脱気器と給水過熱器
とを結ぶ管路へバイパス管路を設置することにより達成
される。
このように構成したコンバインドプラントのバイパス
系統は次のように運用される。
コンバインドプラントの起動時および低負荷時におい
ては、復水器からの給水を、前記脱気器へ導入させる。
このように構成すると、ガスタービン排熱の利用により
脱気器は飽和温度まで達し、かつ蒸発器等からの蒸気を
用いることによって、当該コンバインドプラントを運転
するのに十分な脱気性能を得ることが可能である。この
場合、排熱回収ボイラ出口最終部で脱気器を運転するた
め、排熱回収ボイラ出口ガス温度は脱気器の飽和温度の
制限により高くなり、プラント効率は脱気器を設置しな
い場合と比較して低くなるが、効率が問題となる高負荷
時にはつぎのように効率を高くすることができる。
コンバインドプラントの負荷が上昇し、それに伴って
復水器の負荷が上昇すると、復水器内における脱気性能
が高まってくる。したがって、復水器内脱気性能向上に
合わせて、復水器からの給水を、バイパス管路により脱
気器をバイパスさせ、該脱気器出口の節炭器へ直接流入
させる。これにより脱気器は動作せず、排熱ボイラ最終
出口部は節炭器となるという形の運用が可能となる。し
たがって、排熱回収ボイラ出口ガス温度を、脱気器の制
限よりも低い温度(給水温度の制限温度)まで低下させ
ることができ、プラント効率は、従来の復水脱気方式の
場合と同一にすることができる。排熱回収ボイラ出口部
の脱気器は給水を受けないため空焚となるが、排ガス温
度は節炭器を通過することにより低下しているため脱気
器運転時よりも材料温度を低くすることが可能である。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る起動バイパス系統(起動操作に
用いるように創作し、かつ、低負荷運転にも応用され得
るバイパス系統)の一実施例を備えたコンバインドプラ
ントの系統図である。
この実施例は、第6図に示した従来例に本発明を適用
して改良したものであって、上記従来例に比して異なる
ところは、脱気バイパス15、及び、制御弁16を設けたこ
とである。
次に、この装置(第1図)を用いて、本発明に係る運
用方法を実施した一例について説明する。
ガスタービンの負荷が高い通常運転時には、排熱回収
ボイラ1への給水は、復水器33で復水され給水ポンプ12
により制御弁16を通過し、脱気器バイパス15を経由し、
低圧給水ポンプ17へ供給される。
この状態(通常運転時)において、前記の脱気器2へ
は、脱気器入口の制御弁14を閉じることにより給水を供
給しない。
給水は低圧給水ポンプ17で昇圧され、低圧節炭器4へ
供給され、予熱されて低圧ドラム6へ供給される。低圧
ドラム6では低圧蒸発器5で蒸気を発生し、蒸気は低圧
蒸気管21、24により蒸気タービン31へ供給される。一
方、低圧ドラム6からの飽和水は管路19を通り高圧給水
ポンプ20によりさらに昇圧され、高圧節炭器7を通り高
圧ドラム9に供給される。高圧ドラム9では高圧蒸発器
8で蒸気を発生させ、該蒸気は過熱器10において過熱さ
れた後に高圧蒸気供給管25により蒸気タービン31へ供給
される。
蒸気タービンを駆動した蒸気は、シール等の影響から
微量の空気が混入した状態となり復水器33へ流入する。
該復水器33では、高圧の補給水が微粒化により脱気さ
れ、さらに該蒸気との接触により加熱されて脱気が促進
され、十分な脱気を行なうことができる。
排熱回収ボイラ1では、排気ガスは実質上、低圧節炭
器4を加熱した後に該ボイラ1を出ることになり、排ガ
ス温度は低圧節炭器4の給水温度近くまで低下させるこ
とが可能となる。したがって、高負荷範囲における運転
では、高効率な復水器脱気方式と同一な、効率を保つこ
とができる。
ガスタービンの負荷が低い場合または起動時には、第
2図に示すように復水器内における脱気性能が低下す
る。この場合、排熱回収ボイラ1への給水は、給水ポン
プ12から制御弁14を通過し、配管13を通り、脱気器2へ
と供給される。一方、脱気器バイパス15への給水は、制
御弁16を閉じることより停止される。
脱気器2内では蒸発器3で飽和状態が保たれ、蒸気制
御弁23を開けることにより、低圧蒸気ドラム6から、蒸
気供給管22を通して蒸気が供給され、脱気が行なわれ
る。脱気器2により脱気された飽和水は管路18を通り、
低圧給水ポンプ17で昇圧され、低圧節炭器4へ供給され
る。
本実施例によれば、コンバインドプラントの負荷変動
範囲に対応した適切な脱気方式を、制御弁の切り換えに
より容易に提供できるという効果がある。
第1図の実施例では、再熱型の排熱回収ボイラ・蒸気
タービン系について示したが、本発明はこれに留まらず
他の型式の排熱回収ボイラ・蒸気タービン系に適用でき
る。
本発明の他の実施例を第3図に示す。
本実施例が第1図に示した実施例と異なる構成を以下
に説明する。
復水器33には、溶存酸素計40を備え、該溶存酸素計40
からの信号は、脱気制御装置41に与えられる。該脱気制
御装置41からは、脱気バイパス15上の制御弁A16、及
び、給水ポンプ12と脱気器2入口との間の配管13上の制
御弁B14、並びに蒸気供給管22上の制御弁C23それぞれへ
信号が送られる。
本実施例における脱気方式の選択は、プラントの負荷
信号によらず、復水器内に設けられた溶存酸素計41から
の信号によって行われる。
すなわち、予め許容される溶存酸素濃度の値を設定し
ておき、脱気器内の溶存酸素濃度を溶存酸素計40により
検出し、溶存酸素濃度が設定値以下であれば、制御弁B1
4および制御弁C23を閉じ、制御弁Aを開くことにより、
脱気器2をバイパスして給水を供給する。また、前記溶
存酸素濃度が設定値以上であれば、制御弁A16を閉じ、
制御弁B14、制御弁C23を開けて脱気器2を作動させるこ
とにより脱気性能を確保する。
本実施例によれば、予め設定した条件によらず、実際
の溶存酸素濃度の値を制御できるために補給水の異常
等、通常と異なる条件下における運用に対しても対応で
きる効果がある。
図示を省略するが、本発明の他の実施例として、前記
実施例における溶存酸素濃度を検出する溶存酸素計の位
置を給水ポンプ12と排熱回収ボイラ1間に設置すること
もできる。この実施例によれば、給水ポンプ12における
給水異常の要因を検出し、対応できる効果がある。
本発明の他の実施例では、第3図に示す制御弁A16,B1
4,C23の動作信号を蒸気タービン負荷と復水器冷却水管1
1の温度により設定された曲線により発生される。例え
ば第2図に示すように復水の溶存酸素量は、復水器負荷
および冷却水温度で決まるため、これに基づき各制御弁
を動作させるもので、本実施例によれば、制御信号を発
生させる計測は負荷および温度で足りるため信頼性のあ
る制御が行なえるという効果がある。
本発明の他の実施例を第4図に示す。
第4図の実施例が第1図に示した実施例と異なる点を
以下に述べる。
給水ポンプ12の吐出口は、低圧給水ポンプ(イ)60お
よび制御弁61を備えたバイパス63の2系統に分かれた後
に両系統は一つにり、脱気器2へ導入される。
脱気器2の出口管18も、低圧給水ポンプ(ロ)65およ
び、制御弁62を備えたバイパス64の2系統に分かれた後
に両系統は一つになり低圧節炭器4へ導入される。
以下、本実施例(第4図)の動作について述べる。
高負荷範囲であって、復水器33によって十分な脱気性
能が得られる場合には、復水器33からの給水は、給水ポ
ンプ12を通り、低圧給水ポンプ(イ)60により昇圧され
脱気器2へ供給される。
バイパス43上の制御弁61は全閉とし、バイパス43へは
給水を流さない。また、低圧ドラム2からの低圧蒸気は
制御弁23を閉じることによって低圧ドラム2へは流入さ
せない。
また、脱気器2出口の管路18を通った給水は、制御弁
62を全開としてバイパス64を通し、低圧節炭器4へと流
入せしめる。
これにより、脱気器は低圧節炭器4の圧力と同一圧力
レベルを保ち、脱気器2の蒸発器3は加圧化により低圧
節炭器4の一部機能を分担する。
起動の際、および、低負荷になって復水脱気性能が十
分に得られなくなった場合、低圧給水ポンプ(イ)60の
運転を停止し、制御弁61を全開してバイパス63に低圧の
給水を流し、該給水を脱気器2へ流入させる。脱気器2
では、圧力低下により飽和状態を保つことができる。制
御弁23を開くことにより低圧ドラム6内の蒸気を制御弁
23を通して該脱気器2へ供給し、脱気を行なう。
脱気器2を出た飽和給水は、制御弁62を全閉すること
により低圧給水ポンプ(ロ)65に流す。該飽和給水は低
圧給水ポンプ65により昇圧され、低圧節炭器4へ流入す
る。
本実施例(第4図)によれば、高負荷における運転時
に脱気器蒸発器を低圧節炭器の一部として利用でき、排
ガス温度をより低下させて、プラント効率を増加させる
という効果がある。
本発明の他の実施例を第5図に示す。
本実施例では他の実施例と異なり、脱気器51を排熱回
収ボイラ1外へ設置し、給水ポンプ12の出口は給水加熱
器50を設置し、該給水加熱器50へは抽気制御弁53備えた
蒸気タービン31からの抽気管がつながっている。
給水加熱気50の出口は脱気器51に接続されており、該
脱気器51へは、低圧ドラム6からの配管が、蒸気制御弁
54を介して接続してある。
蒸気脱気器51の出口は、低圧給水ポンプ52を介して排
熱回収ボイラ1へと接続される。
高負荷範囲であって、復水器33における脱気性能が十
分に得られる場合には、抽気制御弁53および蒸気制御弁
54は閉じておき、蒸気系から給水系には蒸気を供給しな
い。
復水器33を出た給水は、給水ポンプ12により給水加熱
器50、脱気器51を通り低圧給水ポンプ52へ供給される。
この場合、給水加熱器50および脱気器51へは蒸気は供給
されないため、給水加熱器50および脱気器51は単なる容
器であって、給水は通過するだけとなり、排熱回収ボイ
ラ1へは温度の低い給水が供給されることになる。
低負荷状態となって復水器の脱気性能が低下すると、
抽気制御弁53および蒸気制御弁54を開き、給水加熱器50
および脱気器51それぞれに蒸気を供給し、脱気器51では
脱気を行なう。この場合排熱回収ボイラ1は多少高温の
給水が供給されるのみで、他の変化はない。
本実施例(第5図)によれば、排熱回収ボイラの構造
上の変更や、運転条件の変更なしに実施できる。即ち、
例えば既存のプラントに対しても良好な脱気性能を与え
るように改造できるという効果がある。
図示を省略するが、本発明の他の実施例として、第5
図における実施例における蒸気タービンからの抽気蒸気
および低圧ドラムからの蒸気を、系外からを受けること
もできる。ここでいう系外とは、ガスタービン、排熱回
収ボイラ、及び蒸気タービンで構成される一組のコンバ
インドプラント系以外のもので、他の一組のコンバイン
ドプラントであっても良く、他の蒸気タービンプラント
や、補助蒸気発生器等であっても良い。
本実施例によれば、起動時や低負荷時、特に起動時に
おいても系外からの蒸気によって脱気することが可能で
あり、起動当初から良好な給水を利用できると同時に急
速な起動が可能となるという効果がある。
前記実施例において、適用するコンバインドプラント
がガスタービン、排熱回収ボイラ、蒸気タービンの組、
多数で構成される場合には、プラント負荷低減の指令が
与えられた場合に、少なくとも一組だけ高負荷を保ち、
他の組を低負荷にして、高負荷に保った組から他の組の
脱気器へ蒸気を供給することができる。
第1図に示した実施例における制御弁14および制御弁
16を別々に制御するのに代えて、他の実施例として、制
御弁14および制御弁16を連動して制御するか、制御弁14
および制御弁16に換えて三方制御弁を設置し、給水を該
制御弁に供給し、制御信号によって脱気器への供給流量
とバイパスの流量を変化させることも出来る。
本実施例によれば、脱気器の作動をスムースに行なわ
せることができるという効果がある。
〔発明の効果〕
本発明に係る起動バイパス系統を設けたコンバインド
プラントを、本発明の運用方法を使用して運転すると、
コンバインドプラントにおける排熱回収ボイラ供給水の
溶存酸素量をプラントの全ての作動負荷範囲で許容値以
下に抑え、かつプラント効率の低下を最少にすることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る起動バイパス系統の一実施例を備
えたコンバインドプラントの系統図である。 第2図は、復水器における脱気性能を示す図表である。 第3図乃至第5図はそれぞれ本発明に係る起動バイパス
系統の一実施例を示す系統図である。 第6図は従来例のコンバインドプラントの系統図であ
る。 1……排熱回収ボイラ、2……脱気器、3……脱気器蒸
発器、4……節炭器、6……低圧ドラム、7……高圧節
炭器、8……高圧蒸発器、9……高圧ドラム、10……過
熱器、15……脱気器バイパス、16……制御弁、26……空
気圧縮機、27……タービン、28……燃焼器、30……発電
機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 和貞 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 保泉 真一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 長崎 伸男 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−113507(JP,A) 特開 昭59−101513(JP,A)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンと、上記ガスタービンの排熱
    を回収するボイラと、上記ボイラで発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、上記蒸気タービンで仕事
    をした蒸気を凝縮させる復水器と、上記凝縮した復水を
    前記のボイラに圧送する給水ポンプとを備えたコンバイ
    ンドプラントにおいて、 (a)前記排熱回収ボイラの節炭器よりも、ガス流につ
    いて下流側に脱気器を設け、 (b)該給水ポンプの吐出口と脱気器入口とを接続する
    管路を設け、 (c)前記給水ポンプの吐出口と脱気器出口とを接続す
    るバイパス管路を設けたことを特徴とする、コンバイン
    ドプラントの起動バイパス系統。
  2. 【請求項2】ガスタービンと、上記ガスタービンの排熱
    を回収するボイラと、上記ボイラで発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、上記蒸気タービンで仕事
    をした蒸気を凝縮させる復水器と、上記凝縮した復水を
    前記のボイラに圧送する給水ポンプとを備えたコンバイ
    ンドプラントにおいて、 (a)前記排熱回収ボイラの排ガス流出口付近に脱気器
    を設け、 (b)該給水ポンプの吐出口と脱気器入口とを接続する
    管路を設け、 (c)前記給水ポンプの吐出口と脱気器出口とを接続す
    るバイパス管路を設け、 たことを特徴とする、コンバインドプラントの起動バイ
    パス系統。
  3. 【請求項3】ガスタービンと、上記ガスタービンの排熱
    を回収するボイラと、上記ボイラで発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、上記蒸気タービンで仕事
    をした蒸気を凝縮させる復水器と、上記凝縮した復水を
    前記のボイラに圧送する給水ポンプとを備えたコンバイ
    ンドプラントにおいて、 (a)前記排熱回収ボイラの排ガス流出口付近に脱気器
    を設け、 (b)該給水ポンプの吐出口と脱気器入口とを接続する
    管路を設けるとともに、この管路中に制御弁(B)を設
    け、 (c)前記給水ホンプの吐出口と脱気器出口とを接続す
    るバイパス管路を設けるとともに、このバイパス管路に
    制御弁(A)を設けたことを特徴とする、コンバインド
    プラントの起動バイパス系統。
  4. 【請求項4】ガスタービンと、上記ガスタービンの排熱
    を回収するボイラと、上記ボイラで発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、上記蒸気タービンで仕事
    をした蒸気を凝縮させる復水器と、上記凝縮した復水を
    前記のボイラに圧送する給水ポンプとを備えたコンバイ
    ンドプラントであって、前記排熱回収ボイラの排ガス流
    出口付近に脱気器を設けるとともに、前記給水ポンプの
    吐出口と脱気器出口とを接続する管路を設けて、この管
    路に制御弁(A)を設け、上記給水ポンプの吐出口と脱
    気器入口とを接続する管路を設けるとともに、この管路
    中に制御弁(B)を設けたコンバインドプラントの起動
    バイパス系統において、前記制御弁(A)及び同(B)
    を開閉制御する脱気制御装置を設けたことを特徴とす
    る、コンバインドプラントの起動バイパス系統。
  5. 【請求項5】前記の脱気制御装置は、ガスタービン負荷
    信号に基づいて制御弁(A)及び同(B)に対して開閉
    指令信号を出すものであることを特徴とする、請求項4
    に記載したコンバインドプラントの起動バイパス系統。
  6. 【請求項6】前記の脱気制御装置は、ガスタービン負荷
    信号および復水器冷却水温度に基づいて制御弁(A)及
    び同(B)に対して開閉指令信号を出すものであること
    を特徴とする、請求項4に記載したコンバインドプラン
    トの起動バイパス系統。
  7. 【請求項7】前記の脱気制御装置は、前記蒸気タービン
    復水器内の復水中の溶存酸素濃度に基づいて制御弁
    (A)及び同(B)に対して開閉指令信号を出すもので
    あることを特徴とする、請求項4に記載したコンバイン
    ドプラントの起動バイパス系統。
  8. 【請求項8】前記の脱気制御装置は、前記排熱回収ボイ
    ラ入口部における給水の溶存酸素濃度に基づいて制御弁
    (A)及び同(B)に対して開閉指令信号を出すもので
    あることを特徴とする、請求項4に記載したコンバイン
    ドプラントの起動バイパス系統。
  9. 【請求項9】前記の制御弁(A)及び制御弁(B)の少
    なくとも何れか一方は、ポンプを並列に備えたものであ
    ることを特徴とする、請求項3に記載したコンバインド
    プラントの起動バイパス系統。
  10. 【請求項10】ガスタービンと、上記ガスタービンの排
    熱を回収するボイラと、上記ボイラで発生した蒸気によ
    って駆動される蒸気タービンと、上記蒸気タービンで仕
    事をした蒸気を凝縮させる復水器と、上記凝縮した復水
    を前記のボイラに圧送する給水ポンプとを備えたコンバ
    インドプラントであって、 (a)給水中の溶存酸素を除去する脱気器を設け、 (b)該給水ポンプの吐出口と脱気器入口とを接続する
    管路を設けたコンバインドプラントの起動バイパス系統
    を運用する方法において、 (c)前記給水ポンプの吐出口と脱気器出口とを接続す
    るバイパス管路を設けるとともに、 (d)前記の脱気器に、制御弁を介して蒸気を供給する
    管路を設け、 (e)上記制御弁により脱気器の運転状態を切り替える
    ことを特徴とする、コンバインドプラント起動バイパス
    系統の運用方法。
  11. 【請求項11】前記の制御弁による脱気器の運転状態の
    切り替えは、ガスタービンの負荷信号に基づいて行うこ
    とを特徴とする、請求項10に記載したコンバインドプラ
    ント起動バイパス系統の運用方法。
  12. 【請求項12】前記の制御弁による脱気器の運転状態の
    切り替えは、ガスタービン負荷信号および復水器冷却水
    の温度に基づいて行うことを特徴とする、請求項10に記
    載したコンバインドプラント起動バイパス系統の運用方
    法。
  13. 【請求項13】前記の制御弁による脱気器の運転状態の
    切り替えは、復水器内の復水中の溶存酸素濃度に基づい
    て行うことを特徴とする、請求項10に記載したコンバイ
    ンドプラント起動バイパス系統の運用方法。
  14. 【請求項14】前記の制御弁による脱気器の運転状態の
    切り替えは、排熱回収ボイラ入口における給水中の溶存
    酸素濃度に基づいて行うことを特徴とする、請求項10に
    記載したコンバインドプラント起動バイパス系統の運用
    方法。
  15. 【請求項15】前記の蒸気供給管は、他の蒸気タービン
    系統から脱気器に蒸気を供給するものであることを特徴
    とする、請求項10に記載したコンバインドプラント起動
    バイパス系統の運用方法。
  16. 【請求項16】前記の蒸気供給管は、排熱回収ボイラで
    発生した蒸気を脱気器に供給するものであることを特徴
    とする、請求項10に記載したコンバインドプラント起動
    バイパス系統の運用方法。
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