JP2001183332A - ヒータ一体型酸素センサ素子 - Google Patents

ヒータ一体型酸素センサ素子

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JP2001183332A
JP2001183332A JP36502299A JP36502299A JP2001183332A JP 2001183332 A JP2001183332 A JP 2001183332A JP 36502299 A JP36502299 A JP 36502299A JP 36502299 A JP36502299 A JP 36502299A JP 2001183332 A JP2001183332 A JP 2001183332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒型酸素センサ素子に対してヒータが一体化
されてなるとともに、急速昇温などの熱衝撃性に優れた
ヒータ一体型酸素センサ素子を得る。 【解決手段】酸素イオン伝導性を有するセラミック固体
電解質からなり一端が封止された円筒管2に対して、円
筒管2の内面および外面の対向する位置にそれぞれ形成
された基準電極3,3’および測定電極4,4’と、測
定電極4,4’の一部または全部が露出するように開口
部6,6’が形成され、且つ開口部6,6’の周囲に発
熱体7,7’を埋設してなるセラミック絶縁層5とを具
備する2つのセンシング部A,Bを円筒管2の相対向す
る位置にそれぞれ形成し、センシング部A,Bにおける
開口部6,6’の円筒管2の中心xからの広がり角度θ
1、θ2をそれぞれ30〜90度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の内燃機
関における空気と燃料の比率を制御するためのヒータ一
体型酸素センサ素子に関するものであり、具体的には発
熱体とセンシング部が一体化されてなり、熱衝撃性に優
れた活性化時間の短いヒータ一体型酸素センサ素子に関
する。
【0002】
【従来技術】現在、自動車等の内燃機関においては、排
出ガス中の酸素濃度を検出して、その検出値に基づいて
内燃機関に供給する空気および燃料供給量を制御するこ
とにより、内燃機関からの有害物質、例えばCO、H
C、NOxを低減させる方法が採用されている。
【0003】この検出素子として、主として酸素イオン
伝導性を有するジルコニアを主分とする固体電解質から
なり、一端が封止された円筒管の外面および内面にそれ
ぞれ一対の電極層が形成された固体電解質型の酸素セン
サが用いられている。この酸素センサの代表的なものと
しては、図6に示すように、ZrO2固体電解質からな
り、先端が封止された円筒管21の内面には、白金から
なり空気などの基準ガスと接触する基準電極22が、ま
た円筒管21の外面には排気ガスなどの被測定ガスと接
触される測定電極23が形成されている。また、測定電
極23の表面には種々のセラミック多孔質層24が形成
されている。
【0004】このような酸素センサにおいて、一般に、
空気と燃料の比率が1付近の制御に用いられている、い
わゆる理論空燃比センサ(λセンサ)としては、測定電
極23の表面に、保護層となる多孔質層24が設けられ
ており、所定温度で円筒管両側に発生する酸素濃度差を
検出し、エンジン吸気系の空燃比の制御が行われてい
る。
【0005】一方、広範囲の空燃比を制御するために用
いられている、いわゆる広域空燃比センサ(A/Fセン
サ)は、測定電極23の表面に微細な細孔を有するガス
拡散律速層となるセラミック多孔質層24を設け、固体
電解質からなる円筒管21に一対の電極22、23を通
じて印加電圧を加え、その際得られる限界電流値を測定
して希薄燃焼領域の空燃比を制御するものである。
【0006】上記理論空燃比センサおよび広域空燃比セ
ンサともセンシング部を約700℃付近の作動温度まで
に加熱する必要があり、そのために、円筒管の内側に
は、センシング部を作動温度まで加熱するため棒状ヒー
タ25が挿入されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年排
気ガス規制の強化傾向が強まり、エンジン始動直後から
のCO、HC、NOxの検出が必要になってきた。この
ような要求に対して、上述のように、ヒータ25を円筒
管21内に挿入してなる間接加熱方式の円筒型酸素セン
サでは、センシング部が活性化温度に達するまでに要す
る時間(以下、活性化時間という。)が遅いために排気
ガス規制に充分対応できないという問題があった。
【0008】その問題を回避する方法として、固体電解
質からなる円筒管の内面および外面に基準電極、測定電
極が設けられ、測定電極の表面に、ガス透過性の多孔性
の絶縁層を設け、さらにその中のガス透過性の低いガス
非透過層中に白金発熱体を設けた円筒型のヒータ一体型
酸素センサ素子が特開平10−206380号公報に記
載されている。
【0009】一方、本出願人は、先にセラミック固体電
解質からなり一端が封止された円筒管の内面および外面
に基準電極および測定電極を形成してなるセンサ素子
と、測定電極が露出するように前記円筒管の外面に測定
電極形成部に開口を設けたセラミック絶縁層を積層形成
し、測定電極がその開口部から露出するようにし、その
少なくとも露出している前記測定電極の周囲のセラミッ
ク絶縁層内に発熱体を埋設したヒータ一体型酸素センサ
素子を提案した。
【0010】しかしながら、このヒータ一体型酸素セン
サは、従来の間接加熱方式と異なり、直接加熱方式であ
るために急速昇温が可能ではあるが、測定電極を形成す
るための開口部を設けるため開口部の周囲に熱応力が発
生し、急速昇温により開口部に沿って素子にクラックが
発生しやすく耐久性に劣るという問題があった。
【0011】従って、本発明は、円筒型酸素センサ素子
に対してヒータが一体化されてなるとともに、急速昇温
などの熱衝撃性に優れたヒータ一体型酸素センサ素子を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題について検討した結果、酸素イオン伝導性を有するセ
ラミック固体電解質からなり一端が封止された円筒管に
対して、該円筒管の内面および外面の対向する位置にそ
れぞれ形成された基準電極および測定電極と、前記測定
電極の一部または全部が露出するように開口部が形成さ
れ、且つ該開口部の周囲に発熱体を埋設してなるセラミ
ック絶縁層とを具備する2つのセンシング部を形成する
にあたり、2つのセンシング部を前記円筒管の相対向す
る位置にそれぞれ形成することによって、応力のバラン
スが保たれる結果、上記目的が達成できることを見いだ
し、本発明に至った。
【0013】この際、前記センシング部における前記開
口部の円筒管の中心からの広がり角度がそれぞれ30〜
90度であることが耐久性を向上し、発熱体による加熱
効率を高める上で望ましい。
【0014】本発明のヒータ一体型酸素センサ素子によ
れば、セラミック固体電解質からなる円筒管の外面に測
定電極を形成し、開口部の周囲に発熱体を内蔵したセラ
ミック絶縁層を測定電極が露出するように配置したこと
によって、発熱体によるセンシング部の加熱効率を高
め、急速昇温を行うことができる結果、センサ活性化時
間を短縮することができる。
【0015】そして、本発明では、上記センシング部を
円筒管の相対向する位置にそれぞれ形成することによっ
て、センシング部におけるセラミック絶縁層の開口部の
周囲に発生する急速昇温時のセンサ素子内の温度勾配に
起因する熱応力を互いに相殺させることによって緩和す
ることができ、その結果、センサ素子の熱衝撃性を向上
させることができる。
【0016】なお、本発明のヒータ一体型酸素センサ素
子は、製造にあたって、固体電解質からなる円筒管を具
備するセンサ素体の表面に、セラミック絶縁層内に発熱
体を埋設したヒータ素体を巻き付け、ヒータ素体とセン
サ素体とを同時焼成して作製できるため、従来のよう
に、酸素センサとヒータとをそれぞれ個別に作製した
後、酸素センサ内にヒータを勘合して使用する酸素セン
サ素子に比べて製造コストが極めて安価になり、経済性
の観点からも優れている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の酸素センサ素子の
一例を図1の(a)概略斜視図および(b)(a)にお
けるX1−X1断面図をもとに説明する。
【0018】図1の酸素センサ素子1は、酸素イオン伝
導性を有するセラミック固体電解質からなり、先端が封
止された、即ち断面がU字状の円筒管2の内面に、第1
の電極として、空気などの基準ガスと接触される基準電
極3が被着形成され、また、円筒管2の基準電極3と対
向する外面には、第2の電極として、排気ガスなどの被
測定ガスと接触する測定電極4が形成されている。
【0019】また、本発明によれば、先端が封止された
円筒管2の外面に形成された測定電極4の表面またはそ
の周囲にはセラミック絶縁層5が被着形成されている。
そして、このセラミック絶縁層5には、測定電極4が露
出するように第一の開口部6が形成されており、開口部
6の周囲のセラミック絶縁層5中には発熱体7が埋設さ
れている。また、発熱体7は、リード電極8を経由して
端子電極9と接続されており、これらを通じて発熱体7
に電流を流すことにより発熱体7が加熱され、円筒管
2、基準電極3および測定電極4とからなる素子部を発
熱体を埋設したセラミック絶縁層5からなる加熱部によ
って加熱する仕組みとなっている。上記の検知部と加熱
部とによって1つのセンシング部Aが形成されている。
【0020】本発明によれば、円筒管2の上記センシン
グ部Aの形成位置に対して、円筒管2の相対向する位置
に、同様の構造からなるセンシング部Bが形成されてい
る。
【0021】即ち、センシング部Bは、円筒管2の相対
向する内面および外面に、基準電極3’、測定電極4’
が形成されており、測定電極4’の表面またはその周囲
にはセラミック絶縁層5が被着形成されている。そし
て、このセラミック絶縁層5には、測定電極4’が露出
するように第2の開口部6’が形成されており、開口部
6’の周囲のセラミック絶縁層5中には発熱体7’が埋
設されている。また、発熱体7’は、リード電極8’を
経由して端子電極9と接続されており、これらを通じて
発熱体7’に電流を流すことにより発熱体7’が加熱さ
れ、円筒管2、基準電極3’および測定電極4’とから
なる検知部を発熱体7’を埋設したセラミック絶縁層5
からなる加熱部によって加熱される。
【0022】本発明によれば、このようにセンシング部
を相対向する位置に形成することによって、円筒状の酸
素センサ素子において外的な熱衝撃等が加わった場合に
おいても、センシング部が1つしか存在しない場合に比
較して応力の集中を抑制するとともに、発生する熱応力
を相殺して応力を低減することができる結果、とりわ
け、開口部付近でのクラックの発生などを防止すること
ができる。
【0023】また、酸素センサ素子全体の大きさとして
は、外径を3〜6mm、特に3〜4mmとすることによ
り、消費電力を低減するとともに、センシング性能を高
めることができる。 (固体電解質材質)本発明において用いられるセラミッ
ク固体電解質は、ZrO2を含有するセラミックスから
なり、具体的には、Y23およびYb23、Sc23
Sm23、Nd23、Dy23等の希土類酸化物を酸化
物換算で1〜30モル%、好ましくは3〜15モル%含
有する部分安定化ZrO2あるいは安定化ZrO2が用い
られている。
【0024】また、ZrO2中のZrを1〜20原子%
をCeで置換したZrO2を用いることにより、酸素イ
オン伝導性が大きくなり、応答性がさらに改善されると
いった効果がある。
【0025】さらに、焼結性を改善する目的で、上記Z
rO2に対して、Al23やSiO2を添加含有させるこ
とができるが、多量に含有させると、高温におけるクリ
ープ特性が悪くなることから、Al23およびSiO2
の添加量は総量で5重量%以下、特に2重量%以下であ
ることが望ましい。 (セラミック絶縁層)一方、発熱体7、7’を埋設する
セラミック絶縁層5としては、アルミナ、スピネル、フ
ォルステライト、ジルコニア、ガラス等のセラミック材
料が好適に用いられる。この時、セラミック絶縁層とし
てジルコニアを用いる場合には、ジルコニア自体が固体
電解質であり、発熱体7からのもれ電流が酸素濃度検知
に影響を及ぼすことがないように、円筒管2との間に、
アルミナ、スピネル、フォルステライトなどの中間層を
形成することが望ましい。さらに、セラミック絶縁層5
としてガラス絶縁層にはガラスを用いることができる
が、この場合は耐熱性の観点から、BaO、PbO、S
rO、CaO、CdOのうちの少なくとも1種を5重量
%以上含有するガラス、特に、結晶化ガラスであること
が望ましい。
【0026】また、このセラミック絶縁層5は、相対密
度が80%以上、開気孔率が5%以下の緻密質なセラミ
ックスによって構成されていることが望ましい。これ
は、セラミック絶縁層5が緻密質であることにより絶縁
層の強度が高くなる結果、酸素センサ素子自体の機械的
な強度を高めることができるためである。 (発熱体)また、上記セラミック絶縁層5の内部に埋設
される発熱体7,7’としては、白金、ロジウム、パラ
ジウム、ルテニウムの群から選ばれる1種の金属、また
は2種以上の合金からなることが望ましく、特に、セラ
ミック絶縁層5との同時焼結性の点で、そのセラミック
絶縁層5の焼成温度よりも融点の高い金属または合金を
選択することが望ましい。
【0027】また、発熱体7中には上記の金属の他に焼
結防止と絶縁層との接着力を高める観点からアルミナ、
スピネル、アルミナ/シリカの化合物、フォルステライ
トあるいは上述の電解質となり得るジルコニア等を体積
比率で10〜80%、特に30〜50%の範囲で混合す
ることが望ましい。 (ヒータ部構造)セラミック絶縁層5の内部に発熱体
7,7’を埋設してなる発熱部の構造は、図1(b)の
概略断面図に示すように、固体電解質からなる円筒管2
の表面に内部に発熱体7,7’が埋設されたセラミック
絶縁層5を積層した構造の他に、図2の要部拡大断面図
(a)〜(c)に示すように、円筒管2の外面に、内部
に発熱体7,7’が埋設されたアルミナ、スピネル、フ
ォルステライト等のセラミック絶縁層5を形成し、さら
にそのセラミック絶縁層5の外面に、ジルコニア層10
を形成することができる。このジルコニア層10は、固
体電解質とセラミック絶縁層5間の熱膨張差や焼成収縮
差等に起因する応力を緩和させ、熱応力をできる限り小
さくするためのものである。
【0028】なお、かかる構成において、発熱体7,
7’は、図2(a)のように、セラミック絶縁層5内部
に埋設できる他、図2(b)に示すように、ジルコニア
層10中に埋設したり、図2(c)に示すように、セラ
ミック絶縁層5とジルコニア層10との間に配設するこ
ともできる。
【0029】いずれの場合においても、発熱体7,7’
は、円筒管2や電極に対して直接接することなく、アル
ミナなどの固体電解質性能を有さないセラミック絶縁層
5を介して配設されていることが必要であって、円筒管
2と発熱体7,7’の間のセラミック絶縁層5の厚みは
少なくとも2μm以上であることが望ましい。 (電極)円筒管2の表面に被着形成される基準電極3,
3’、測定電極4,4’は、いずれも白金、ロジウム、
パラジウム、ルテニウムおよび金の群から選ばれる1
種、または2種以上の合金が用いられる。また、センサ
動作時の電極中の金属の粒成長を防止する目的と、応答
性に係わる金属粒子と固体電解質と気体との、いわゆる
3相界面の接点を増大する目的で、上述のセラミック固
体電解質成分を1〜50体積%、特に10〜30体積%
の割合で上記電極中に混合してもよい。
【0030】また、本発明においては、この開口部6,
6’に露出している測定電極4,4’の形状としては、
図1(a)に示すような縦長の長方形状、または図3に
示すように、楕円形状から構成されていることが望まし
い。
【0031】一方、固体電解質からなる円筒管2の内面
に形成される基準電極3,3’は、測定電極4,4’の
前記開口部6,6’より露出する部分に対向する内面部
分に形成されていればよく、測定電極4,4’の露出部
面積よりも大きい面積、例えば、円筒管2の内面全面に
形成されていてもよい。 (開口部)開口部6,6’の形状としては、上述のよう
に長方形状あるいは楕円形状でもよいが、セラミック絶
縁層5の第1および第2開口部6,6’とも形状が長方
形状の場合は、その開口部角部は緩やかな曲線とするか
c面をとった構造とすることが、開口部6,6’の角部
への熱応力の集中を緩和する観点から好ましい。
【0032】また、第1の開口部6と第2の開口部6’
の形状とは同じ形状であることが望ましいが、異なる形
状であってもよい。その場合、第2開口部の大きさとし
ては、第1開口部の面積の50%以上、150%以下で
あることが望ましい。
【0033】開口部の広がりとしては、測定電極4、
4’が形成されている第1の開口部6,および第2の開
口部6’とも、図1(b)に示すように、円筒管2中心
xからの広がり角度θ1、θ2は30〜90度の範囲が
優れている。広がり角度が30度より小さいと開口部
6、6’の周囲への熱応力が発生しやすく、広がり角度
が90度を越えると、加熱部による検知部の加熱効率が
低くなり、検知部を均一に加熱するためのヒータ容量を
大きくする必要がある。この開口部の広がり角度として
は40〜70度の範囲が最適である。
【0034】また、センシング部A,Bの第1および第
2の開口部6、6’は、相対向する位置に形成されてい
るが、第1および第2の開口部6、6’の開口部の円筒
間中心xを結ぶ線分が、円筒管2の中心軸を通過するこ
とが最も望ましいが、その開口部のずれ角度が10度以
内であれば、特に問題はない。
【0035】(多孔質層)本発明の酸素センサ素子にお
いては、図3の要部拡大断面図に示すように、セラミッ
ク絶縁層5の開口部6内にて露出している測定電極4の
表面に、セラミック多孔質層11を形成することができ
る。このセラミック多孔質層11は、以下の2つの目的
で形成される。
【0036】第1に、排気ガスによって測定電極4が被
毒して出力電圧が低下するのを防止することを目的とし
て設けるものであり、露出した測定電極4の表面にジル
コニア、アルミナ、マグネシアあるいはスピネル等のポ
ーラスな保護層として形成される。このような保護層を
設けた酸素センサは、一般的には理論空燃比センサ(λ
センサ)素子として用いることができる。この場合に、
セラミック保護層11としては開気孔率が10〜40%
の多孔質体からなることが望ましい。
【0037】第2に、露出した測定電極4の表面に微細
な細孔を有するジルコニア、アルミナ、スピネル、マグ
ネシアまたはγ−アルミナの群から選ばれる少なくとも
1種のガス拡散律速層として形成する。このようなガス
拡散律速層11としては、開気孔率が5〜30%の多孔
質体が望ましい。また、このガス拡散律速層11の表面
には、さらに排気ガスの被毒を防止する観点から、前述
したアルミナあるいはスピネルからなる前記セラミック
保護層を設けることが望ましい。この様なヒーター体化
酸素センサ素子は、広域空燃比センサ素子(A/Fセン
サ)として応用することが可能である。 (製造方法)次に、本発明の酸素センサ素子の製造方法
について、図1のヒータ一体型酸素センサ素子の製造方
法を例にして図4をもとに説明する。
【0038】(1)まず図4(a)に示すような一端が
封止された中空の円筒管12を作製する。この円筒管1
2は、ジルコニア等の酸素イオン伝導性を有するセラミ
ック固体電解質粉末に対して、適宜、成形用有機バイン
ダーを添加して押出成形や、静水圧成形(ラバープレ
ス)あるいはプレス形成などの周知の方法により作製さ
れる。
【0039】この時、用いられる固体電解質粉末として
は、ジルコニア粉末に対して、安定化剤としてY23
よびYb23、Sc23、Sm23、Nd23、Dy2
3等の希土類酸化物粉末を酸化物換算で1〜30モル
%、好ましくは3〜15モル%の割合で添加した混合粉
末、あるいはジルコニアと上記安定化剤との共沈原料粉
末が用いられる。また、ZrO2中のZrを1〜20原
子%をCeで置換したZrO2粉末、または共沈原料を
用いることもできる。さらに、焼結性を改善する目的
で、上記固体電解質粉末に、Al23やSiO2を5重
量%以下、特に2重量%以下の割合で添加することも可
能である。
【0040】(2)そして、上記固体電解質からなる円
筒管12の相対向する内面および外面に、基準電極およ
び測定電極となるパターン13、13’、14、14’
を、例えば、白金を含有する導電性ペーストを用いてス
ラリーデッィプ法、あるいはスクリーン印刷、パット印
刷、ロール転写で形成する。この時、円筒管12内面へ
の基準電極の印刷は、導体ペーストを充填して排出し
て、内面全面に塗布形成することが効率がよい。このよ
うにしてセンサ素体Xを作製する。
【0041】(3)次に、図4(b)に示すようなヒー
タ素体Yを形成する。ヒータ素体Yは、まず、アルミ
ナ、スピネル、フォルステライト、ジルコニア、ガラス
等のセラミック粉末を用いて、適宜成形用有機バインダ
ーを添加してスラリーを調製し、このスラリーを用いて
ドクターブレード法、押し出し成形法、プレス法などに
より所定厚さのセラミック絶縁層を形成するためのグリ
ーンシート15を作製する。グリーンシート1枚の厚み
は、シートの取り扱いの観点から50〜500μm、特
に100〜300μmの範囲が特に好ましい。
【0042】その後、成形したグリーンシート15表面
の後述するセンサ素体Xへの巻き付けによって相対向す
る位置に白金粉末を含む導電性ペーストをスクリーン印
刷法、パット印刷法、ロール転写法等により印刷して発
熱体パターン16、16’を塗布した後、その上にさら
にもう1枚の上記グリーンシート15を積層するか、ま
たはセラミック粉末のスラリーを印刷法あるいは転写法
で塗布して、発熱体を埋設したシート状の積層体を得
る。その後、適宜、第1および第2の開口部17,1
7’をパンチングなどによって形成することにより作製
される。
【0043】(4)次に、図4(c)に示すように、上
記円筒状のセンサ素体Xの表面に、ヒータ素体Yを巻き
付けて円筒状積層体を作製する。この際、ヒータ素体Y
をセンサ素体Xに巻き付けるには、ヒータ素体Yとセン
サ素体Xとの間にアクリル樹脂や有機溶媒などの接着剤
を介在させて接着させたり、あるいはローラ等で圧力を
加えながら機械的に接着することができる。この時、巻
き付けされたヒータ素体Bの合わせ目は、焼成時の収縮
を考慮し、シート端部同志を重ねるか、あるいは所定の
間隔をおいて接着してもよい。
【0044】(5)そして、上記の円筒状積層体をセン
サ素体Xを構成する固体電解質からなる円筒管12およ
びヒータ素体Yにおけるセラミック絶縁層を形成するグ
リーンシート15が同時に焼成可能な温度で焼成するこ
とにより、センサ素体Xとセンサ素体Yとを一体化する
することができる。例えば、固体電解質としてジルコニ
アを用いた場合には、アルゴンガス等の不活性雰囲気中
あるいは大気中1300〜1700℃で1〜10時間程
度焼成することによりヒータ素体Yとセンサ素体Xとを
同時焼成することができる。 (他の製造方法)なお、他の製造方法としては、電極を
有しない円筒管12の表面に上記(3)によって形成し
たヒータ素体Yを巻き付けて円筒状積層体を作製した
後、円筒状積層体に対して、電極ペーストをスクリーン
印刷、パット印刷、ロール転写法あるいは浸漬法によっ
て円筒管12の内面およびヒータ素体Yにおける開口部
17,17’内の円筒管表面に塗布した後、上記(5)
のようにして同時焼成することもできる。
【0045】また、他の方法としては、電極を有しない
円筒管12の表面に上記(3)によって形成したヒータ
素体Yを巻き付けて円筒状積層体を作製した後、これを
円筒管12の内面およびヒータ素体Yにおける開口部1
7内に電極ペーストを印刷して焼き付け処理するか、ま
たはスパッタ法やメッキ法にて形成することもできる。 (多孔質層の形成法)なお、前述の理論空燃比センサや
広域空燃比酸素センサを作製する場合には、円筒状積層
体を焼成後、測定電極の表面に、アルミナ、スピネル、
ジルコニア等の粉末をゾルゲル法、スラリーディップ
法、印刷法などによって印刷塗布し、焼き付け処理した
り、上記セラミックスをスパッタ法あるいはプラズマ溶
射法により被覆してセラミック保護層やガス拡散律速層
を形成する。また、他の方法としては、円筒状積層体を
作製する際に予め測定電極表面にセラミック保護層やガ
ス拡散律速層を形成し円筒状積層体と同時に焼成し形成
することも可能である。
【0046】
【実施例】(実施例1)市販のアルミナ粉末と、5モル
%Y23含有のジルコニア粉末と、白金粉末をそれぞれ
準備した。まず、5モル%Y23含有のジルコニア粉末
にポリビニルアルコール溶液を添加して坏土を作製し、
押出成形により焼結後外径が約4mm、内径が1mmに
なるように一端が封じた円筒状成形体を作製し、その相
対向する位置の表面に、白金ペーストからなる長方形状
の測定電極パターンおよびリードパターンを印刷塗布す
るとともに、成形体の内部全面にも白金ペーストを塗布
して基準電極を形成した。なお、測定電極および基準電
極の厚みは焼成後に約5μmとなるように調整した。
【0047】また、5モル%Y23含有のジルコニア粉
末にポリビニルアルコール溶液を加えてスラリーを作製
し、厚みが約200μmのグリーンシートを作製した。
このグリーンシートに前記測定電極の形状と一致する長
方形状の種々の大きさを有する第1開口部と反対側に位
置するように同じ大きさと同じ形状の第2開口部をパン
チングによってそれぞれ開けた。
【0048】その後、開口部以外の部分にアルミナ粉末
を約10μmの厚みに塗布した後、白金粉末を含む導体
ペーストを第1および第2の開口部の周囲に発熱体パタ
ーンを厚みが約10μmになるようにスクリーン印刷
し、さらにその上にアルミナ粉末を約10μmとなるよ
うに塗布し発熱体を埋設した図4(b)に示す構造のヒ
ータ素体を作製した。
【0049】次に、上記円筒状のセンサ素体の表面に、
接着剤としてアクリル系樹脂を用いて上記ヒータ素体を
巻き付け円筒状積層体を作製した。その後、この円筒状
積層体を大気中にて、1500℃で2時間焼成し、焼成
一体化してヒータ一体型酸素センサ素子を作製した。
【0050】その後、開口部内の測定電極の表面に、プ
ラズマ溶射によりスピネルからなる気孔率が30%のセ
ラミック保護層を約100μmの厚みで形成して図1に
示すような理論空燃比センサを作製した。
【0051】作製した酸素センサ素子の評価は、室温か
ら1000℃まで20秒で昇温し、1000℃で60秒
保持した後、室温まで冷却する温度サイクルを1サイク
ルとし、これを繰り返し素子が破壊するサイクル数を求
めた。また、開口部の円筒管中心からの広がり角度は、
素子断面から開口部の最も広がりの大きな角度を測定し
決定した。この際、試料はそれぞれ10個とし、破壊に
至るサイクルの数および中心角とも10個の平均値を用
いた。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1より、第1開口部および第2開口部を
具備する2つのセンシング部を形成した本発明の試料は
センシング部を1つしか持たない試料No.1に比べて
破壊に至る回数が長いことが分かる。
【0054】また、開口部が90°を越える試料No.
9では、破壊に至るまでの回数は長いがヒータの十分の
抵抗部が形成できずセンシング部の温度が1000℃ま
で上がるのに長時間を要した。開口部の中心角としては
30〜90度、特に40〜70度が特に優れるものであ
った。 (実施例2)実施例1における試料No.4について、
測定電極の表面へのスピネルの溶射により約500μm
のガス拡散律速層を形成し、700℃において空燃比に
対するポンピング電流を測定した。その結果を図5に示
す。
【0055】この図5よりポンピング電流と空燃比が単
一の曲線で表わされることがわかる。これにより本発明
の酸素センサは広範囲の燃焼領域においても空気と燃料
の比率を検出する充分な機能を有することが分かる。
【0056】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明のヒータ一
体化酸素センサ素子によれば、セラミック固体電解質か
らなり一端が封止された円筒管の内面に基準電極を、ま
た外面に発熱体を埋設したセラミック絶縁層を形成し、
そのセラミック絶縁層に第一の開口部を設け、その開口
部内に測定電極を一部または全部が露出するように形成
すると同時に、第一の開口部の反対側(対照の位置)の
セラミック絶縁層に、さらに熱応力を緩和する目的で第
二の開口部を設けることにより、優れた熱衝撃性を付与
することができるばかりでなく、発熱体によるセンシン
グ部の加熱効率を高め、急速昇温を行うことができる結
果、センサ活性化時間を短縮することもできることは明
らかである。
【0057】しかも、本発明のセンサ素子は発熱体を内
蔵するセラミック絶縁層とを同時焼成して作製できるた
め、製造コストが極めて安価になり、経済性の観点から
も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒータ一体型酸素センサ素子の構造を
説明するための(a)概略斜視図と(b)(a)におけ
るx1−x1概略断面図である。
【図2】本発明のヒータ一体型酸素センサ素子の発熱体
の配置を説明するための要部拡大断面図である。
【図3】本発明のヒータ一体型酸素センサ素子の他の例
を説明するための断面図である。
【図4】本発明のヒータ一体型酸素センサ素子の製造方
法の一例として、図1のセンサ素子を製造する方法を説
明するための工程図である。
【図5】実施例2の広域空燃比センサ素子の700℃に
おける限界電流値と空燃比との関係を示す図である。
【図6】従来のヒータ一体型酸素センサ素子の概略断面
図である。
【符号の説明】
1 酸素センサ素子 2 円筒管 3,3’ 基準電極 4,4’ 測定電極 5 セラミック絶縁層 6,6’ 開口部 7,7’ 発熱体 11 多孔質層 A,B センシング部 θ1、θ2 広がり角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素イオン伝導性を有するセラミック固体
    電解質からなり一端が封止された円筒管に対して、該円
    筒管の内面および外面の対向する位置にそれぞれ形成さ
    れた基準電極および測定電極と、前記測定電極の一部ま
    たは全部が露出するように開口部が形成され、且つ該開
    口部の周囲に発熱体を埋設してなるセラミック絶縁層と
    を具備する2つのセンシング部を前記円筒管の相対向す
    る位置にそれぞれ形成したことを特徴とするヒータ一体
    型酸素センサ素子。
  2. 【請求項2】前記センシング部における前記開口部の円
    筒管の中心からの広がり角度がそれぞれ30〜90度で
    あることを特徴とする請求項1記載のヒータ一体型酸素
    センサ素子。
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