JP2001183278A - 材料試験装置の起動方法および材料試験装置 - Google Patents

材料試験装置の起動方法および材料試験装置

Info

Publication number
JP2001183278A
JP2001183278A JP36625299A JP36625299A JP2001183278A JP 2001183278 A JP2001183278 A JP 2001183278A JP 36625299 A JP36625299 A JP 36625299A JP 36625299 A JP36625299 A JP 36625299A JP 2001183278 A JP2001183278 A JP 2001183278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo valve
signal
main
valve
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36625299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3749413B2 (ja
Inventor
Hiroshi Uno
博 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP36625299A priority Critical patent/JP3749413B2/ja
Publication of JP2001183278A publication Critical patent/JP2001183278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749413B2 publication Critical patent/JP3749413B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ弁に供給された圧油が所定の油圧に達
しても主アクチュエータに差圧を生じないようにするこ
とができる材料試験装置の起動方法を提供する。 【解決手段】 本発明の材料試験装置の起動方法は、案
内弁20の主スプール22の変位を電圧値として求める
とともに、サーボ弁30に圧油を供給してこの圧油が所
定の圧力に達っするまでに主アクチュエータ10の一対
のポート間に差圧が生じないような主スプール22の変
位の電圧値を予め求めて、この電圧値を初期設定値とし
て予め初期設定値設定部25に記憶させ、サーボ弁30
の起動時に予め求めた初期設定値を設定信号として付与
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は材料試験装置に係
り、特に、3ステージ型サーボ弁の案内弁のスプールを
移動させ、このスプールの移動により主アクチュエータ
のシリンダの一対のポートに供給する油圧を制御してシ
リンダー内のピストンロッドを移動させて試験体に負荷
を与えるようにした材料試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の3ステージ型サーボ弁は、第1
段のサーボ弁と第2段の案内弁と第3段の主アクチュエ
ータとの関係で繋がっており、第2段の案内弁は第1段
のサーボ弁から見て小型のアクチュエータに相当するも
のである。近年、このような3ステージ型サーボ弁を用
いた材料試験装置が提案されるようになった。図2は、
このような3ステージ型サーボ弁を用いた材料試験装置
の要部を模式的に示す断面図であり、この図2に基づい
て具体的に説明する。
【0003】図2に示す材料試験装置は、ピストンロッ
ド61がシリンダ62内で往復動する主アクチュエータ
60を備えており、ピストンロッド61はロードセル
(L/C)63を介して試験体(TP)に負荷を与える
ようになされている。シリンダ62には、ピストンロッ
ド61の中間部に形成されているピストン61aによっ
て仕切られている2つの部屋62a,62bに連通する
油圧ポートが形成されている。
【0004】これらの油圧ポートは配管を介して案内弁
(切換弁)70に連通しており、この案内弁70はスリ
ーブ71と、スリーブ71に対して移動可能なメインス
プール72とから構成されている。スリーブ71には、
メインスプール72の両端部によって仕切られている2
つの部屋71a,71bに連通するとともにサーボ弁8
0に連通される油圧ポートが形成されている。また、ス
リーブ71は供給配管82およびドレーン配管83を介
して油圧ユニット81に接続される油圧ポートが設けら
れている。メインスプール72の一端には変位検出器
(差動トランスまたはポテンショメータ)73が接続さ
れており、この変位検出器(差動トランスまたはポテン
ショメータ)73がメインスプール72の位置を検出し
て検出信号を電圧値として出力する。
【0005】サーボ弁(S/V)80は供給配管82お
よびドレーン配管83を介して油圧ユニット81に接続
されている。供給配管82およびドレーン配管83はそ
れぞれ分岐して案内弁(切換弁)70に連通されてお
り、供給配管82から分岐する配管の途中にはシャント
バルブ84が設けられている。このサーボ弁(S/V)
80には、目標荷重信号(設定信号)Eiを発生させる
図示しない設定部から加算部75および増幅器76を介
して入力信号Eieが入力される。
【0006】このように構成された材料試験装置を起動
させる場合、まず、油圧ユニット81から供給配管82
を介してサーボ弁80に圧油を投入し、図3(a)に示
すように、サーボ弁80側の油圧PS1を定格圧に達する
まで立ち上げた後、シャントバルブ84を開にして、図
3(b)に示すように、案内弁70側の油圧PS2を定格
圧に達するまで立ち上げるようにしている。即ち、案内
弁70のメインスプール72をメカニカル的に中立な位
置に位置決めして、主アクチュエータ60への圧油の流
れが最小になるように設定した後、主アクチュエータ6
0側の油圧が立ち上がるようにしている。
【0007】この理由は、案内弁(切換弁)70のメイ
ンスプール72の位置は、メインスプール72に取り付
けられた変位検出器73の電気信号(偏差信号)Eeに
より外部からモニタすることができるが、この電気信号
(偏差信号)Eeがゼロのときに、案内弁70のメイン
スプール72が中心位置になければならない。そのよう
になるように、変位検出器73はメインスプール72に
取り付けられている。このため、油圧ユニット81から
供給配管82を介してサーボ弁80に油圧を投入する前
に、サーボ弁80に駆動電流が流れない(駆動電流をゼ
ロ(Ei=0)にする)ようにしておき、このときのサ
ーボ弁80のスプールが中央に位置すると仮定してい
る。
【0008】したがって、上記の仮定が正しいとする
と、案内弁70のメインスプール72を動かす油圧(差
圧)も発生しないので、案内弁70のメインスプール7
2は当然動かないはずである。このような仮定におい
て、図3(a)に示すように、油圧PS1を加えて行く
と、油圧PS1を加えて行く過程で案内弁(切換弁)70
のスプール72は動かないはずである。即ち、図2にお
いて、入力電圧(Eie)を初期にはゼロ(Eie=
0)にしておき、この状態で油圧ユニット81から供給
配管82を介してサーボ弁80に圧油を投入して、図3
(a)に示すように油圧PS1が立ち上がることにより、
サーボ弁80、案内弁70、変位検出器73、増幅器7
4,加算器部75、増幅器76からなる閉ループが動作
するため、案内弁70のメインスプール72は中央の位
置でバランスすることとなる。
【0009】ここで、加算部75から正の極性の偏差信
号Eieが出力されると、サーボ弁80のスプール位置
および案内弁70のメインスプール71の位置が供給配
管82からの油圧をシリンダ62の油圧ポートに供給す
るように移動する。また、加算部74から負の極性の偏
差信号Eieが出力されると、サーボ弁80のスプール
位置および案内弁70のメインスプール71の位置が供
給配管82からの油圧をシリンダ61の油圧ポートに供
給するように移動する。このような動作により、主アク
チュエータ60は目標荷重信号(設定信号)Eiに応じ
た大きさの荷重を試験体(TP)に加えることができる
ようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た材料試験装置においては、現実には次のようなトラブ
ルが発生した。即ち、図2において、入力電圧がゼロ
(Eie=0)としても、案内弁70のメインスプール
71の位置が完全に中央で変位検出器73の検出信号が
完全にゼロ(Ee=0)となるような取付関係にするこ
とは困難であるという問題を生じた。また、案内弁70
のスプール71の位置と変位検出器73の取付関係がメ
カニカル的に理想的な関係にあったとしても、機械加工
上、案内弁70の流体的な不平衡が必ず存在するため、
メカニカル的に変位検出器73の検出信号が完全にゼロ
(Ee=0)となるような取付関係にあったとしても、
流体環境上、このような不平衡は避けられないという問
題も生じた。
【0011】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたものであって、サーボ弁に供給された圧油が
所定の油圧に達しても主アクチュエータに差圧を生じな
いようにすることができる材料試験装置の起動方法を提
供するとともに、この起動方法を適用できる材料試験装
置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するため、本発明の材料試験装置の起動方
法は、案内弁の主スプール位置の変位を電圧値として求
めるとともに、サーボ弁に圧油を供給してこの圧油が所
定の圧力に達っするまでに主アクチュエータの一対のポ
ート間に差圧が生じない電圧値を予め求めてこの電圧値
を初期設定値として予め記憶させ、この予め求めた初期
設定値をサーボ弁の起動時に設定信号として付与するよ
うにしている。
【0013】このように、予め記憶させた初期設定値を
サーボ弁の起動時に設定信号として付与すると、初期設
定値は主アクチュエータが動かないような値に予め設定
されているので、サーボ弁に入力信号を入力すると、サ
ーボ弁に投入される圧油の圧力が所定値になってサーボ
弁が立ち上がるまでに、主アクチュエータは動くことは
なくなる。このような状態で、案内弁に油圧が供給され
るようになって、案内弁の油圧が徐々に立ち上がるよう
になると、主アクチュエータが動くことはない。このた
め、サーボ弁の起動時に試験体(TP)に余分な負荷が
付与されることが防止できるようになる。
【0014】一方、本発明の材料試験装置は、サーボ弁
に設定信号を付与して試験体に所定の負荷を与える設定
部と、サーボ弁の起動時にサーボ弁に初期設定信号を付
与する初期値設定部と、案内弁の主スプール位置の変位
を電圧値として求める主スプール変位検出器とを備える
とともに、サーボ弁に圧油を供給してこの圧油が所定の
圧力に達っするまでに主アクチュエータの一対のポート
間に差圧が生じない電圧値を主スプール変位検出器によ
り予め求め、この電圧値を初期設定値として初期値設定
部に予め記憶させるとともに、この予め求め記憶された
初期設定値をサーボ弁の起動時に付与するようにしてい
る。
【0015】このように、圧油を供給してこの圧油が所
定の圧力に達っするまでに主アクチュエータの一対のポ
ート間に差圧が生じない電圧値を予め求め、この電圧値
を初期設定値として初期値設定部に予め記憶させるとと
もに、この予め求め記憶された初期設定値をサーボ弁の
起動時に付与すると、初期設定値は主アクチュエータが
動かないような値に予め設定されているので、サーボ弁
に入力信号を入力すると、サーボ弁に投入される圧油の
圧力が所定値になってサーボ弁が立ち上がるまでに、主
アクチュエータは動くことはなくなる。このため、サー
ボ弁の起動時に試験体に余分な負荷が付与されることが
防止できるようになる。
【0016】そして、主アクチュエータのピストンロッ
ドの変位を検出して主アクチュエータ変位検出信号を出
力する主アクチュエータ変位検出器と、主アクチュエー
タ変位検出信号を設定信号に加算してその偏差信号を出
力する第1加算部と、主スプール変位検出信号を偏差信
号に加算してその偏差信号を出力する第2加算部とを備
え、第2加算部からの出力信号をサーボ弁の入力信号と
して付与することにより、サーボ弁の起動時に試験体に
余分な負荷が付与されることがない試験装置が得られる
ようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に基づいて説明する。なお、図1は本発明による材料試
験装置の一実施の形態を模式的に示す図である。本実施
形態の材料試験装置は、ピストンロッド11がシリンダ
12内で往復動する主アクチュエータ10を備えてお
り、このピストンロッド11の一端はロードセル(L/
C)13を介して試験体(TP)に負荷を与えるように
なされており、その他端はピストンロッド11の位置に
応じた電圧値を出力するアクチュエータ変位検出器(例
えば、差働トランス)14に接続されている。
【0018】シリンダ12には、ピストンロッド11の
中間部に形成されているピストン11aによって仕切ら
れている2つの部屋12a,12bに連通する油圧ポー
トが形成されている。アクチュエータ変位検出器14は
ピストンロッド11の変位を検出して変位信号(電圧)
SK1を出力する。なお、この変位信号SK1は増幅率が
αの増幅器17で増幅された後、後述する第1加算部1
8に入力される。油圧ポートには切換弁(案内弁)20
が連結され、この案内弁20はスリーブ21と、スリー
ブ21に対して移動可能なメインスプール22とから構
成されている。スリーブ21には、メインスプール22
の両端部によって仕切られている2つの部屋21a,2
1bに連通するとともにサーボ弁30に連結されるポー
トが形成されている。
【0019】また、スリーブ21は、油圧ユニット31
に接続された供給配管32およびドレーン配管33に連
結されるポートが形成されており、このポートと供給配
管32との間にはシャントバルブ34が設けられてい
る。メインスプール22の一端にはメインスプール変位
検出器(例えば、差働トランス)23が接続されてお
り、このメインスプール変位検出器23はメインスプー
ル22の変位を検出して変位信号(電圧)SK2を出力
する。なお、この変位信号SK2は増幅率がβの増幅器
26で増幅された後、後述する第2加算部28に入力さ
れる。
【0020】サーボ弁(S/V)30は図示しないスリ
ーブと、このスリーブに対して移動可能なパイロットス
プールとから構成され、案内弁の2つの部屋21a,2
1bに連通するポートに連結される一対のポートが形成
されている。また、油圧ユニット31に接続された供給
配管32およびドレーン配管33に連結される一対のポ
ートが設けられている。そして、このサーボ弁(S/
V)30は後述する入力信号SEiと変位信号SK2
の偏差SEが増幅率がKaの増幅器29で増幅された信
号Sが入力される。
【0021】ここで、本実施形態の材料試験装置は、こ
の材料試験装置の起動時にアクチュエータ変位検出器1
4からの出力信号を0にするゼロキャンセル部15と、
目標変位信号Eiを発生させる設定部19と、初期変位
信号Eadjを発生させる初期値設定部25とを備えてい
る。また、設定部19からの目標変位信号Eiと、これ
に変位信号SK1が増幅器17で増幅された信号を加算
してその偏差信号SEiを出力する第1加算部18と、
この偏差信号SEiを増幅する可変増幅器27と、この
入力信号SEiと変位信号SK2が増幅器26で増幅され
た信号を加算してその偏差信号SEを出力する第2加算
部28と、この偏差信号SEを増幅して入力信号Sをサ
ーボ弁30に印加する増幅器29とを備えている。さら
に、この材料試験装置の起動時にゼロキャンセル部15
から出力される出力信号とアクチュエータ変位検出器1
4からの出力信号とを加算する加算部16と、同じく、
起動時に初期値設定部25から出力される出力信号とメ
インスプール変位検出器23からの出力信号とを加算す
る加算部24とを備えている。
【0022】そして、アクチュエータ変位検出器(例え
ば、差働トランス)14がアクチュエータ10によって
試験体(TP)に加えられた荷重に応じた変位を検出し
て変位信号SK1を出力し、この変位信号SK1を増幅器
17で増幅した後、第1加算部18の−入力に印加され
る。一方、第1加算部18の+入力には設定部19から
の目標変位信号Eiが入力され、この偏差SEi(Ei
SK1)が第1加算点18から出力される。
【0023】また、メインスプール変位検出器(例え
ば、差働トランス)23が案内弁20のメインスプール
22の変位を検出して変位信号SK2を出力し、この変
位信号SK2を増幅器26で増幅した後、第2加算部2
8の−入力に印加される。一方、第2加算部28の+入
力には偏差SEi(Ei−SK1)を増幅器27で増幅さ
れた後に入力され、この偏差SE(SEi−SK2)が第
2加算部28から出力される。さらに、第2加算部28
から出力される偏差信号SEは第2増幅器29で増幅し
た後、制御信号Sとしてサーボ弁30に印加される。な
お、油圧ユニット31より供給配管32を介して圧油が
サーボ弁30に供給されたときに、主アクチュエータ1
0のピストンロッド11が動かないような信号が予め求
められており、この信号を初期変位信号Eadjとして初
期値設定部25に予め設定されている。
【0024】ついで、この初期変位信号Eadjの求め方
について説明する。まず、シャントバルブ34が閉状態
で、設定部19の設定値Eiを0に設定するとともに、
ゼロキャンセル部15によりアクチュエータ変位検出器
14からの出力信号SK1を0に設定して、第1加算部
18の出力が0になるように設定する。この状態で、初
期値設定部25の設定値を任意のレベルに設定した後、
シャントバルブ34を開にして、油圧ユニット31から
の圧油が主アクチュエータ10に流入できる状態にす
る。
【0025】これにより、初期値設定部25に設定され
た任意のレベルの設定値に応じてメインスプール22が
変位し、この変位に伴って主アクチュエータ10の部屋
12a,12b間に差圧(Pa−PbあるいはPb−P
a)が生じて、ピストンロッド11が変位することとな
る。このような状態で、主アクチュエータ10のピスト
ンロッド11が変位しなくなるまで、即ち、主アクチュ
エータ10の部屋12a,12b間に差圧(Pa−Pb
あるいはPb−Pa)が生じなくなるまで初期値設定部
25の設定値を変化させる。このような操作を繰り返し
て、主アクチュエータ10のピストンロッド11が変位
しなくなったら、このレベルを初期変位信号Eadjとし
て初期値設定部25に設定する。これにより、初期変位
信号Eadjが得られるようになり、この初期変位信号Ea
djを材料試験装置の起動時に用いることにより、主アク
チュエータ10のピストンロッド11が動かないように
することができるようになる。
【0026】ついで、上述のように構成された材料試験
装置の動作を以下に説明する。まず、置き台上に試験体
(TP)を載置した後、図示しない制御装置に設けられ
た電源スイッチを押下してオンにすると、油圧ユニット
31より供給配管32を介して油圧がサーボ弁30に供
給されるようになる。これと同時に、初期値設定部25
は初期変位信号Eadjを送出する。なお、サーボ弁30
に投入される圧油の圧力PS1が図3(a)に示されるよ
うな所定値に立ち上がるまでは、アクチュエータ変位検
出器14およびメインスプール変位検出器23は検出信
号を出力しないので、第1加算部18および第2加算部
28には各変位信号SK1,SK2は入力されない。
【0027】このため、初期値設定部25が初期変位信
号Eadjを送出すると、この初期変位信号Eadjは第2加
算部28に入力されて信号SE(=Eadj)を出力し、
この信号SE(=Eadj)が増幅器29に入力されて信
号S(=Eadj)を出力し、この信号S(=Eadj)がサ
ーボ弁30に印加される。
【0028】ところで、初期値設定部25から送出され
た初期変位信号Eadjは主アクチュエータ10のピスト
ンロッド11が動かないような値に予め設定されている
ので、サーボ弁30に信号S(=Eadj)を入力する
と、サーボ弁30に投入される圧油の圧力PS1が図3
(a)に示されるような所定値になって、サーボ弁30
が立ち上がるまでに、主アクチュエータ10のピストン
ロッド11は動くことはなくなる。このような状態で、
シャントバルブ34を開にして、案内弁20に油圧が供
給されるようになって、図3(b)に示されるように、
案内弁20の油圧P S2が徐々に立ち上がるようになる
と、主アクチュエータ10のピストンロッド11が動く
ことはない。
【0029】このような状態で案内弁20の油圧PS2
立ち上がると、今度は設定部19からの目標変位信号E
iが送出されるようになるとともに、アクチュエータ変
位検出器(差働トランス)14およびメインスプール変
位検出器(差働トランス)23はそれぞれ変位信号SK
1およびSK2を出力する。これにより、各加算部18,
28にそれぞれ対応する信号が入力され、第1加算部1
8から偏差信号SEiが出力され、第2加算部28から
偏差信号SEが出力され、この偏差信号SEが増幅器2
9で増幅されて信号Sを出力し、この信号Sがサーボ弁
30に印加される。
【0030】ここで、第2加算部28から正の極性の偏
差信号SEが出力されると、サーボ弁30のスプール位
置および案内弁20のスプール21の位置が供給配管3
2からの油圧をシリンダ12の部屋12aに連通する油
圧ポートに供給するように移動する。また、第2加算部
29から負の極性の偏差信号SEが出力されると、サー
ボ弁30のスプール位置および案内弁20のスプール2
1の位置が供給配管32からの油圧をシリンダ11の部
屋12bに連通する油圧ポートに供給するように移動す
る。このような動作により、アクチュエータ10は目標
変位信号Eiに応じた大きさの荷重を試験体(TP)に
加えることができるようになる。
【0031】以上から明らかなように、本発明において
は、初期値設定部25から送出された初期変位信号E
adjは主アクチュエータ10のピストンロッド11が動
かないような値に予め設定されているので、サーボ弁3
0に信号S(=Eadj)を入力すると、サーボ弁30に
投入される圧油の圧力PS1が図3(a)に示されるよう
な所定値になって、サーボ弁30が立ち上がるまでに、
主アクチュエータ10のピストンロッド11は動くこと
はなくなる。このような状態で、案内弁20に油圧が供
給されるようになって、図3(b)に示されるように、
案内弁20の油圧PS2が徐々に立ち上がるようになる
と、主アクチュエータ10のピストンロッド11が動く
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による材料試験装置の一実施の形態を
模式的に示す図である。
【図2】 従来例の材料試験装置を模式的に示す図であ
る。
【図3】 サーボ弁の起動時の起動時間とサーボ弁の油
圧の圧力との関係、および案内弁の起動時の起動時間と
案内弁の油圧の圧力との関係を示す図である。
【符号の説明】
TP…試験体 10…アクチュエータ 11…ピストンロッド 12…シリンダ 13…ロードセル(L/C) 14…アクチュエータ変位検出器(差働トランス) 15…ゼロキャンセル部 16…加算部 17,26,27,29…増幅器 18…第1加算部 19…設定部 20…案内弁 21…スリーブ 22…スプール 23…メインスプール変位検出器(差働トランス) 24…加算部 25…初期値設定部 28…第2加算部 30…サーボ弁(S/V) 31…油圧ユニット 32…供給配管 33…ドレーン配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボ弁と案内弁と主アクチュエータと
    からなる3ステージ型サーボ弁を備え、前記サーボ弁に
    圧油を供給してこの圧油が所定の圧力に達した後、前記
    案内弁に圧油を供給して前記案内弁の主スプールを移動
    させ、前記主アクチュエータのシリンダの一対のポート
    に供給する圧油を制御して前記シリンダー内のピストン
    ロッドを移動させて試験体に負荷を与えるようにした材
    料試験装置の起動方法であって、 前記案内弁の主スプール位置の変位を電圧値として求め
    るとともに、 前記サーボ弁に圧油を供給してこの圧油が所定の圧力に
    達っするまでに前記主アクチュエータの一対のポート間
    に差圧が生じない前記主スプール位置の変位の電圧値を
    予め求めて、この電圧値を初期設定値として予め記憶さ
    せ、 前記サーボ弁の起動時に前記予め求めた初期設定値を設
    定信号として付与するようにしたことを特徴とする材料
    試験装置の起動方法。
  2. 【請求項2】 サーボ弁と案内弁と主アクチュエータと
    からなる3ステージ型サーボ弁を備え、前記サーボ弁に
    圧油を供給してこの圧油が所定の圧力に達した後、前記
    案内弁に圧油を供給して前記案内弁の主スプールを移動
    させて、前記主アクチュエータのシリンダの一対のポー
    トに供給する圧油を制御して前記シリンダー内のピスト
    ンロッドを移動させて試験体に負荷を与えるようにした
    材料試験装置であって、 前記サーボ弁に設定信号を付与して前記試験体に所定の
    負荷を与える設定部と、 前記サーボ弁の起動時に前記サーボ弁に初期設定信号を
    付与する初期値設定部と、 前記案内弁の主スプール位置の変位を電圧値として求め
    る主スプール変位検出器とを備えるとともに、 前記サーボ弁に圧油を供給してこの圧油が所定の圧力に
    達っするまでに前記主アクチュエータの一対のポート間
    に差圧が生じない電圧値を前記主スプール変位検出器に
    より予め求め、この電圧値を初期設定値として前記初期
    値設定部に予め記憶させるとともに、この予め求め記憶
    された前記初期設定値を前記サーボ弁の起動時に付与す
    るようにしたことを特徴とする材料試験装置
  3. 【請求項3】 前記主アクチュエータの前記ピストンロ
    ッドの変位を検出して主アクチュエータ変位検出信号を
    出力する主アクチュエータ変位検出器と、 前記主アクチュエータ変位検出信号を前記設定信号に加
    算してその偏差信号を出力する第1加算部と、 前記主スプール変位検出信号を前記偏差信号に加算して
    その偏差信号を出力する第2加算部とを備え、 前記第2加算部からの出力信号を前記サーボ弁の入力信
    号として付与するようにしたことを特徴とする請求項2
    に記載の材料試験装置。
  4. 【請求項4】 前記主アクチュエータのピストンロッド
    が静止状態で任意の位置にあり、かつ前記設定部の設定
    値が0に設定してあるときに、前記第1加算部の出力が
    0になるような信号を出力するゼロキャンセル部を前記
    主アクチュエータ変位検出器と前記第1加算部との間に
    備えるようにしたことを特徴とする請求項2または請求
    項3に記載の材料試験装置。
JP36625299A 1999-12-24 1999-12-24 材料試験装置の起動方法および材料試験装置 Expired - Fee Related JP3749413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36625299A JP3749413B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 材料試験装置の起動方法および材料試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36625299A JP3749413B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 材料試験装置の起動方法および材料試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001183278A true JP2001183278A (ja) 2001-07-06
JP3749413B2 JP3749413B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=18486316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36625299A Expired - Fee Related JP3749413B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 材料試験装置の起動方法および材料試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749413B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015165194A (ja) * 2014-03-02 2015-09-17 株式会社アメフレック 冷却加熱装置、これを用いた熱衝撃試験装置
CN106248508A (zh) * 2016-08-11 2016-12-21 何满潮 模拟应变岩爆的实验方法
CN115899022A (zh) * 2023-02-27 2023-04-04 太原科技大学 一种内曲线马达定子导轨-柱塞组件冲击载荷测试装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015165194A (ja) * 2014-03-02 2015-09-17 株式会社アメフレック 冷却加熱装置、これを用いた熱衝撃試験装置
CN106248508A (zh) * 2016-08-11 2016-12-21 何满潮 模拟应变岩爆的实验方法
CN115899022A (zh) * 2023-02-27 2023-04-04 太原科技大学 一种内曲线马达定子导轨-柱塞组件冲击载荷测试装置
CN115899022B (zh) * 2023-02-27 2023-09-26 太原科技大学 一种内曲线马达定子导轨-柱塞组件冲击载荷测试装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3749413B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6650471B2 (ja) 油圧シリンダ用スプール弁装置
JP2001183278A (ja) 材料試験装置の起動方法および材料試験装置
JP2017190858A (ja) 電子制御式コントロール弁の較正装置およびその方法
JP6164528B2 (ja) 液圧駆動装置
US10119249B2 (en) Control device for confluence flow rate of working device for construction machinery and control method therefor
JP5197221B2 (ja) 流体圧アクチュエータの試験装置
JP2006220244A (ja) 液圧アクチュエーター制御方法及びその装置
JPH09133103A (ja) 油圧制御装置
Pedersen et al. Investigation of separate meter-in separate meter-out control strategies for systems with over centre valves
JP2001141628A (ja) 材料試験装置およびこの材料試験装置の制御方法
JP3322219B2 (ja) 材料試験機
JP3340055B2 (ja) 材料試験機
JP2839567B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP3749397B2 (ja) 材料試験装置における制御方法および材料試験装置
JP3368183B2 (ja) 材料試験機
JPH04204037A (ja) 電気油圧式材料試験機の制御装置
JPH11190305A (ja) 油圧制御回路、および油圧制御回路用の遠隔制御弁
JPH10184556A (ja) 油圧ポンプ容量制御装置
JP3033569B1 (ja) 圧力制御装置
JP4241747B2 (ja) サーボ制御装置
JP4064399B2 (ja) ブレーキ試験装置
JP2006220243A (ja) 液圧アクチュエーター制御方法及びその装置
JP2008294015A (ja) 制御装置
JP2007146973A (ja) 液圧アクチュエータ制御方法及びその装置
JPH042944A (ja) 電気油圧サーボ式材料試験機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees