JP2001183231A - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

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JP2001183231A
JP2001183231A JP36455699A JP36455699A JP2001183231A JP 2001183231 A JP2001183231 A JP 2001183231A JP 36455699 A JP36455699 A JP 36455699A JP 36455699 A JP36455699 A JP 36455699A JP 2001183231 A JP2001183231 A JP 2001183231A
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voltage
signal
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infrared
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JP36455699A
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Mitsuteru Hataya
光輝 畑谷
Shinji Sakamoto
慎司 坂本
Yuji Takada
裕司 高田
Hiroshi Matsuda
啓史 松田
Yorinobu Murayama
▲頼▼信 村山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外付け部品が少なく、小型でポップコーンノ
イズの影響を抑圧することができる赤外線検出装置を提
供する。 【解決手段】 焦電素子101は、赤外線輻射エネルギ
ーを電流に変換して出力する。I/V変換部102は、
電流を電圧に変換して、第1および第2の電圧増幅部1
03および104に出力する。第1および第2の電圧増
幅部103および104は、CRフィルタおよびスイッ
チトキャパシタを含むフィルタと直流電圧増幅部が従属
接続された回路で構成され、それぞれ人体の移動および
ポップコーンノイズに係る信号を増幅して出力する。人
体検知部105およびポップコーンノイズ検知部106
は、第1および第2の電圧増幅部103および104か
ら所定レベル以上の信号が入力すると、検知信号を出力
する。制御部107は、検知信号が入力するとスイッチ
回路108を介してI/V変換部102を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検出装置に
関し、より特定的には、人体等から発生される赤外線輻
射エネルギーを検出する赤外線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー等を図る目的で、人
体の動きを検知して効率的に動作を行う様々な電気機器
が提案されている。このような電気機器には、例えば赤
外線検出装置が内蔵されている。赤外線検出装置は、検
知エリア内の赤外線輻射エネルギーの変化を検出して、
当該変化量が所定量以上の場合に人体を検知した旨の信
号を出力する。応じて、上記電気機器は、その電源スイ
ッチのON/OFF等の動作を行う。従って、赤外線検
出装置が人体以外の要因によって誤報を行うと、当該赤
外線検出装置を内蔵する電気機器が誤動作することにな
る。このような事態を回避するために、赤外線検出装置
は、ノイズ等の影響を極力排除して正確な人体検知を行
う必要がある。
【0003】ところで、赤外線検出装置の誤報が生じる
原因の一つにポップコーンノイズがある。ポップコーン
ノイズは、焦電素子を構成する焦電体基盤や回路基盤等
の熱膨張率の相違により生じたピッチング部分やマイク
ロクラック部分に力学的ストレスが集中して不要な電荷
が生じ、焦電素子から当該電荷が電流として出力される
ことによって発生する。そこで、従来からポップコーン
ノイズの影響を抑圧して誤報を回避する赤外線検出装置
が提案されている。
【0004】図9は、従来の赤外線検出装置の構成を示
すブロック図である。従来の赤外線検出装置10は、焦
電素子1と、I/V変換部2と、第1の電圧増幅部3
と、第2の電圧増幅部4と、人体検知部5と、ポップコ
ーンノイズ検知部6と、制御部7と、スイッチ回路8と
を備えている。焦電素子1は、レンズ系等を含み、赤外
線検出エリア内の赤外線輻射エネルギーを集める。焦電
素子1は、集めた赤外線量の変化に応じた電流をI/V
変換部3に出力する。I/V変換部3は、入力された電
流を電圧に変換して、第1および第2の電圧増幅部3お
よび4に出力する。第1および第2の電圧増幅部3およ
び4は、入力された電圧を増幅する。なお、第1の電圧
増幅部3で増幅された電圧は人体検知に用いられ、第2
の電圧増幅部4で増幅された電圧はポップコーンノイズ
の検知のために用いられる。
【0005】ところで、第1の電圧増幅部3には、人体
検知の精度を向上するために約1Hzを中心とするバン
ドパスフィルタの特性が与えられている。第2の電圧増
幅部4には、第1の電圧増幅部3よりも高い周波数を選
択するために、数十Hz以上の成分を通過させる高帯域
通過フィルタの特性が与えられている。これは、焦電素
子からの出力がポップコーンノイズによるものが人体の
移動によるものよりも遙かに早い立ち上がりを示し、そ
の後直ちに減衰する波形を示すからである。
【0006】以上のように、I/V変換部1の出力を異
なるフィルタ特性を有する電圧増幅部で増幅することに
より、赤外線検出装置10は、人体の移動による赤外線
量の変化と、ポップコーンノイズとを区別することがで
きる。ポップコーンノイズ検知部6は、第2の電圧増幅
部4からの出力が予め定められた以上の振幅である場合
に、制御部7に対してポップコーンノイズ検出信号を出
力する。制御部7は、ポップコーンノイズ検出信号が入
力されるとスイッチ回路8を動作させて予め定められた
時間だけI/V変換部2の変換インピーダンスを降下さ
せる。これにより、人体検知部5は、第1の電圧増幅部
3の出力が予め定められたレベルに達しないと判断して
人体検知信号を出力しない。その結果、ポップコーンノ
イズによる誤報を防止することができる。
【0007】図10は、赤外線検出装置10が備える第
1および第2の電圧増幅部3および4の詳細を示す図で
ある。図10から明らかなように、第1および第2の電
圧増幅部を構成するフィルタの次数が増加すれば、外付
け部品があればその点数、また、IC内蔵素子であれば
そのIC全体に占める面積が増加する。ここで、例え
ば、0.00138pF/μm2 のコンデンサによっ
て図10に示した100nFおよび6.8nFのコンデ
ンサを実現すると、それぞれその面積は、72,46
3,768.116μm2 および4,927,53
6.23189μm2となる。なお、IC回路全体の面
積は、 2.8mm×3.1mm=8.68mm2=8,68
0,000μm2 であるから、100nFおよび6.8nFのコンデンサ
はICに内蔵し難く、たとえ、内臓したとしてもコスト
アップの要因となる。従って、外付けのチップコンデン
サによって実装せざるを得ない。
【0008】また、抵抗は、例えば4.5MEGΩの抵
抗を、例えば36μm2 当たり1kΩのシート抵抗で
実現すると、 36×4.5×10-3=0.162mm2 となり、面積が8.68mm2 のICでは、全体の
1.8%を占めることとなる。このことは、約1000
個の素子を内蔵するICにとってスペース上大きな負担
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、第1お
よび第2の電圧増幅部3および4に異なるフィルタ特性
を与えてポップコーンノイズと人体の移動とを区別する
ことができる装置は従来から提案されていた。しかしな
がら、半導体集積回路上で求められるフィルタ特性を得
るためにフィルタの次数等が増加する場合等に、外付け
チップコンデンサを用いることによる部品点数の増加や
抵抗がIC全体に占める面積の増大による回路の大型化
を招いていた。一方、近年、電気機器の小型化が急速に
進展しており、それに伴って赤外線検出装置の小型化の
要請が強く、そのため、外付け部品の点数削減や回路の
小規模化が不可欠となっている。
【0010】それ故に、本発明の目的は、ポップコーン
ノイズの影響を抑圧する機能を備えた小型の赤外線検出
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、検知空間
における赤外線輻射エネルギーの変化を検知する赤外線
検出装置であって、検知した赤外線の輻射エネルギーの
変化を電流に変換して出力する赤外線/電流変換手段
と、赤外線/電流変換手段が出力した電流を電圧に変換
する電流/電圧変換手段と、電流/電圧変換手段から入
力された信号から人体の移動に係る信号を選択的に処理
して出力する第1の電圧増幅手段と、電流/電圧変換手
段から入力された信号からポップコーンノイズに係る信
号を選択的に処理して出力する第2の電圧増幅手段と、
第1および第2の電圧増幅手段にクロックを出力するク
ロック生成手段と、第1の電圧増幅手段から入力された
信号が所定のレベルを越える場合に人体検知信号を出力
する人体検知手段と、第2の電圧増幅手段から入力され
た信号が所定のレベルを越える場合にポップコーンノイ
ズ検知信号を出力するポップコーンノイズ検知手段と、
ポップコーンノイズ検知信号が入力されたときは、予め
定められた時間だけ電流/電圧変換手段の出力を制御す
る制御手段とを備え、第1および第2の電圧増幅部は、
クロックに基づいて所定の周波数成分を選択的に増幅す
ることを特徴とする。
【0012】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、第1および第2の電圧増幅手段は、入力され
た信号のうち人体の移動により発生した信号の処理およ
びポップコーンノイズにより発生した信号の処理を行う
のに適当な周波数成分を透過および増幅する1つ以上の
電圧増幅部を含み、さらに、電圧増幅部は、少なくとも
1つ以上のスイッチトキャパシタを含むフィルタ部と増
幅部との従属接続で構成され、クロック生成手段は、ス
イッチトキャパシタの充電/放電周期を規定するための
クロックを出力することを特徴とする。
【0013】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、クロック生成手段は、スイッチトキャパシタ
を動作させるためのクロックを発生する発振手段と、発
振手段が発生したクロックを分周して異なる周波数のク
ロックを生成する分周手段とを含み、発振手段は、第2
のクロックを発生して第2の電圧増幅部および分周手段
に出力し、分周手段は、入力されたクロックを分周して
第1のクロックを生成して第1の電圧増幅部に出力し、
第2および第1の電圧増幅部に含まれるスイッチトキャ
パシタは、第2および第1のクロックがハイレベルまた
はローレベルのときに充電/放電することを特徴とす
る。
【0014】第4の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、クロック生成手段は、異なる周波数のクロッ
クを発生する第1および第2のクロック発生手段を含
み、第1のクロック発生手段は、発生した第1のクロッ
クを第1の電圧増幅部に出力し、第2のクロック発生手
段は、発生した第2のクロックを第2の電圧増幅部に出
力し、第1および第2の電圧増幅部に含まれるスイッチ
トキャパシタは、第1および第2のクロックがハイレベ
ルまたはローレベルのときに充電/放電することを特徴
とする。
【0015】第5の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、人体検知手段およびポップコーンノイズ検知
手段は、予めしきい値を所持しており、入力される人体
検知に係る信号およびポップコーンノイズに係る信号の
レベルがそれぞれ当該しきい値のレベルを越える場合
に、人体検知信号およびポップコーンノイズ検知信号を
出力することを特徴とする。
【0016】第6の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、電圧増幅部のうち少なくとも1つ以上はC
Rフィルタ部と直流電圧増幅部とが従属接続されている
ことを特徴とする。
【0017】第7の発明は、検知空間における赤外線輻
射エネルギーの変化を検知する赤外線検出装置であっ
て、検知した赤外線の輻射エネルギーの変化を電流に変
換して出力する赤外線/電流変換手段と、赤外線/電流
変換手段が出力した電流を電圧に変換して出力する電流
/電圧変換手段と、電流/電圧変換手段から入力された
信号から人体の移動に係る信号およびポップコーンノイ
ズによる信号を時分割で処理して出力する電圧増幅手段
と、電圧増幅手段から時分割で入力される人体の移動ま
たはポップコーンノイズに係る信号が所定のレベルを越
える場合に、選択している端子に人体検知信号またはポ
ップコーン検知信号を出力する検知手段と、電圧増幅手
段および検知手段にクロックを出力するクロック生成手
段と、検知手段からポップコーンノイズ検知信号が入力
されたときは、予め定められた時間だけ電流/電圧変換
手段の出力を制御する制御手段とを備え、電圧増幅手段
は、クロックに基づいて時分割で人体の移動またはポッ
プコーンノイズに係る信号を出力し、検知手段はクロッ
クに基づいて選択した端子に人体検知信号またはポップ
コーンノイズ検知信号を出力することを特徴とする。
【0018】第8の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、電圧増幅手段は、入力された信号のうち人体
の移動により発生した信号の処理およびポップコーンノ
イズにより発生した信号の処理を行うのに適当な周波数
成分を時分割で透過および増幅する1つ以上の電圧増幅
部を含み、さらに、電圧増幅部は、少なくとも1つ以上
のスイッチトキャパシタを含む、フィルタ部または1つ
以上のアクティブフィルタ部と増幅部との従属接続で構
成され、クロック生成手段は、スイッチトキャパシタの
充電/放電周期と検知手段の端子選択周期とを規定する
クロックを生成することを特徴とする。
【0019】第9の発明は、第8の発明に従属する発明
であって、クロック発生手段は、異なる周波数のクロッ
クを発生する第1および第2のクロック発生手段を含
み、第1のクロック発生手段は、発生した第1のクロッ
クを第1の電圧増幅部および検知手段に出力し、第2の
クロック発生手段は、発生した第2のクロックを第2の
電圧増幅部および検知手段に出力し、第1または第2の
クロックがそれぞれハイレベルまたはローレベルのとき
に電圧増幅部に含まれるスイッチトキャパシタは、所定
の端子を選択して充電/放電を行い、検知手段は、第1
のクロックがハイレベルまたはローレベルのときに人体
検知信号を出力する端子を選択し、第2のクロックがハ
イレベルまたはローレベルのときにポップコーンノイズ
検出信号を出力する端子を選択することを特徴とする。
【0020】第10の発明は、第9の発明に従属する発
明であって、第1のクロックおよび第2のクロックは、
同時にハイレベルまたはローレベルとならないように第
1のクロックがハイレベルとなる区間の時間長が第2の
クロックがローレベルになる区間の時間長と同じか短い
ことを特徴とする。
【0021】第11の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、検知手段は、電圧増幅手段から入力される
人体の移動に係る信号またはポップコーンノイズに係る
信号と継続的に入力されているしきい値とをそれぞれ比
較して、人体の移動に係る信号がしきい値を越える場合
に人体検知信号を、ポップコーンノイズに係る信号がし
きい値を越える場合にポップコーンノイズ検知信号をク
ロックに基づいて選択している端子に出力することを特
徴とする。
【0022】第12の発明は、第8の発明であって、電
圧増幅部のうち少なくとも1つ以上はCRフィルタ部と
直流増幅部とが従属接続されていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる赤外線検出
装置の第1の実施形態について図1乃至図2を、第2の
実施形態について図3乃至図4を、第3の実施形態につ
いて図5乃至図6を、第4の実施形態について図5、図
7乃至図8を用いて夫々詳細に説明する。
【0024】[第1の実施形態]図1は本願発明の第1
の実施形態に係る赤外線検出装置の構成を示すブロック
図である。赤外線検出装置100は、焦電素子101
と、I/V変換部102と、第1および第2の電圧増幅
部103および104と、人体検知部105と、ポップ
コーンノイズ検知部106と、制御部107と、スイッ
チ回路108と、クロック生成部110とを備えてい
る。図1と図9とを比較すると明らかなように、赤外線
検出装置100の構成は、ブロック図上、クロック生成
部110を備える以外、従来の赤外線検出装置10と異
なるところはない。しかし、以下に示すように、第1お
よび第2の電圧増幅部103および104の構成は、第
1および第2の電圧増幅部3および4と異なっている。
【0025】図2は、第1の電圧増幅部103、第2の
電圧増幅部104、およびクロック生成部110の詳細
を示す図である。まず、クロック生成部110の動作に
ついて簡単に説明する。CR発信回路は、10kHzの
クロックf2を生成して出力する。分周段は、クロック
f2を元に100Hzのクロックf1を生成して出力す
る。これらのクロックf1およびf2の周期で、第1お
よび第2の電圧増幅部103および104が含むスイッ
チトキャパシタが充電、放電される。具体的には、スイ
ッチトキャパシタは、クロックf1およびクロックf2
がハイレベルのときに充電され、ローレベルのときに放
電される。
【0026】次に、第1の電圧増幅部103の構成およ
び仕様について説明する。第1の電圧増幅部103は、
3段に従属接続された回路(以下、それぞれ第1−1回
路、第1−2回路、および第1−3回路と称する)を含
んでいる。さらに、第1−1回路は、800kΩの抵抗
および0.1μFのコンデンサで構成されるローパスフ
ィルタと、20kΩおよび980kΩの抵抗と、増幅器
とで構成される直流電圧増幅部とを含んでいる。第1−
2回路は、45pFのコンデンサおよび1pFのスイッ
チトキャパシタで構成されるハイパスフィルタと、20
kΩおよび980kΩの抵抗と増幅器とで構成される直
流電圧増幅部とを含んでいる。第1−3回路は、45p
Fのコンデンサおよび1pFのスイッチトキャパシタと
で構成されるハイパスフィルタと、125kΩおよび8
75kΩの抵抗と増幅器とで構成される直流電圧増幅部
とを含んでいる。以上の構成から、第1の電圧増幅部1
03の仕様は、全体の直流電圧利得が5000〜200
00倍の範囲で可変であり、次数が1次のローパスフィ
ルタのカットオフ周波数は、2Hzであり、次数が2次
のハイパスフィルタのカットオフ周波数は0.35Hz
である。
【0027】次に、第2の電圧増幅部104の構成およ
び仕様について説明する。第2の電圧増幅部104は、
3段に従属接続された回路(以下、それぞれ第2−1回
路、第2−2回路、および第2−3回路と称す)を含ん
でいる。第2−1回路は、700kΩの抵抗および1n
Fのコンデンサで構成されるローパスフィルタと、25
kΩおよび975kΩの抵抗と、増幅器とで構成される
直流電圧増幅部とを含んでいる。第2−2回路は、65
pFのコンデンサおよび1pFスイッチトキャパシタと
で構成されるハイパスフィルタと、40kΩおよび96
0kΩの抵抗と増幅器とで構成される直流電圧増幅部と
を含んでいる。第2−3回路は、65pFのコンデンサ
および1pFスイッチトキャパシタとで構成されるハイ
パスフィルタと、250kΩおよび750kΩの抵抗と
増幅器とで構成される直流電圧増幅部とを含んでいる。
以上の構成から、第2の電圧増幅部104の仕様は、全
体の直流電圧利得が4000倍であり、次数が1次のロ
ーパスフィルタのカットオフ周波数は、227Hzであ
り、次数が2次のハイパスフィルタのカットオフ周波数
は24.5Hzである。
【0028】次に、クロック生成部110の構成および
仕様について説明する。クロック生成部110は、CR
発信回路と、分周段とを含んでいる。CR発振回路は、
44.5pFのコンデンサと、1MEGΩの抵抗とで構
成されており、10kHzのクロックf2を生成して第
2の電圧増幅部104および分周段に出力する。分周段
は、CR発振回路が出力したクロックを分周して異なる
周波数のクロックを生成して第1の電圧増幅部103に
出力する。
【0029】ここで、図2を参照して、赤外線検出装置
100の動作について説明する。焦電素子101は、検
知エリア内から輻射される赤外線量に応じたレベルの電
流をI/V変換部102に出力する。I/V変換部10
2は、焦電素子101から電流を入力し、電圧に変換し
て第1および第2の電圧増幅部103および104に出
力する。第1の電圧増幅部103は、I/V変換部10
2から入力された信号を増幅して人体検知部105に出
力する。人体検知部105は、第1の電圧増幅部103
から入力された信号が所定値以上のレベルを有している
か否かをコンパレータ(図示せず)によって比較し、当
該信号が所定値以上のレベルを有している場合には、人
体検知信号を出力する。なお、第1の電圧増幅部103
には、人体の移動による信号を検出するために、1Hz
付近の周波数成分を透過する様なフィルタ特性が与えら
れている。
【0030】一方、第2の電圧増幅部104は、I/V
変換器102から入力された信号を増幅してポップコー
ンノイズ検知部106に出力する。ポップコーンノイズ
検知部106は、第2の電圧増幅部104から入力され
た信号が所定値以上のレベルを有しているか否かをコン
パレータ(図示せず)によって比較し、当該信号が所定
値以上のレベルを有している場合には、ポップコーンノ
イズ検知信号を制御部107に出力する。制御部107
は、ポップコーンノイズ検知信号が入力されるとスイッ
チ回路108を介して予め定められた時間だけI/V変
換部102の変換インピーダンスを下げる。なお、第2
の電圧増幅部104には、人体の移動による焦電素子1
01からの出力よりも遙かに立ち上がりが早いポップコ
ーンノイズを検出するために、数十Hz以上の信号成分
を通過させるフィルタ特性が与えられている。従って、
赤外線検出装置100は、ポップコーンノイズと人体の
移動とを明確に区別することができる。ただし、第2の
電圧増幅部104の透過周波数があまりに高いと、信号
成分に対して雑音成分が相対的に増加するのでS/N比
が悪化し、ポップコーンノイズと雑音とが区別できなく
なる。このような事態を回避するために、第2の電圧増
幅部104には、入力される信号の内、100Hz付近
の周波数成分を透過させる様なフィルタ特性が与えられ
ている。
【0031】上記のようなフィルタ特性が与えられた第
1および第2の電圧増幅装置103および104を備え
ることにより、赤外線検出装置100は、ポップコーン
ノイズによる誤報を防止することができる。
【0032】次に、再び図2を参照して、第1の電圧増
幅部103の動作について詳細に説明する。第1−1回
路が含むローパスフィルタは、800kΩの抵抗と、
0.1μFのコンデンサとを含み、そのカットオフ周波
数は2Hzである。なお、800kΩの抵抗は半導体集
積回路上に設けられるが0.1μFのコンデンサは外付
けされており、従って、その値を適当に調整することに
より、当該ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更
することができる。
【0033】第1−1回路のローパスフィルタの出力
は、直流電圧増幅部の正入力端子に入力され、50倍の
直流電圧利得を得た後、第1−2回路のハイパスフィル
タに入力される。第1−2回路のハイパスフィルタは、
1pFのスイッチトキャパシタと、45pFのコンデン
サとを含む。このスイッチトキャパシタは、クロック生
成部110が生成するクロックf1=100Hzで充電
/放電する。従って、このスイッチトキャパシタの等価
抵抗値は、 R=1/(f1×C)=1/(100×1p)=10GΩ…(1) となる。式(1)から、このハイパスフィルタのカット
オフ周波数は、 fc=1/(2π×R×C)=1/(2π×10G×45p) =1/(2π×0.45)=0.35Hz…(2) となる。第1−2のハイパスフィルタの出力は、直流電
圧増幅部の正入力端子に入力されて50倍の直流電圧利
得を得た後、第1−3回路のハイパスフィルタに入力さ
れる。第1−3回路のハイパスフィルタの構成およびス
イッチトキャパシタのクロックf1=100Hzに基づ
く充電/放電動作は、第1−2回路が含むハイパスフィ
ルタと同一である。第1−3回路のハイパスフィルタの
出力は、直流電圧増幅部の正入力端子に入力され、8倍
の直流電圧利得を得る。なお、直流電圧増幅部が含む増
幅器の負入力端子と出力端子とを第1−3回路が含まれ
る半導体集積回路に接続可能な端子として設けることに
より、例えば、当該端子間に外付け部品の抵抗を接続し
て第1−3回路が含む直流電圧増幅部の直流電圧利得を
2倍〜8倍の間で調整することが可能である。その結
果、第1の電圧増幅部103が入力信号に与えることが
できる全体の直流電圧利得は、5,000倍〜20,0
00倍(50×50×2倍〜50×50×8倍)の間で
変更することができる。 次に、第2の電圧増幅部10
4の動作について詳細に説明する。第2の電圧増幅部1
04は、第2−1回路、第2−2回路、および第2−3
回路が含む各素子に与えられた仕様が第1の電圧増幅部
103と異なっている。なお、第2−2回路および第2
−3回路が含むスイッチトキャパシタの等価抵抗の値お
よびハイパスフィルタのカットオフ周波数算出式は、上
記の式(1)および式(2)と同様であるので省略す
る。第2−1回路が含むローパスフィルタは、700k
Ωの内蔵抵抗と1nFの外付けコンデンサとを含んでお
り、そのカットオフ周波数は227Hzである。第2−
2回路および第2−3回路が含むハイパスフィルタは、
65pFのコンデンサと1pFのスイッチトキャパシタ
とを含む。スイッチトキャパシタは、クロックf2=1
0kHzで充電/放電を行うから100MEGΩの抵抗
と等価であり、また、そのカットオフ周波数は、24.
5kHzである。ここで、第2−1回路の直流電圧利得
は40倍、第2−2回路の直流電圧利得は25倍、第2
−3回路の直流電圧利得は4倍であるから、第2の電圧
増幅部104は、入力信号に対して4,000倍(40
×25×4)の全体の直流電圧利得を与えることができ
る。
【0034】次に、クロック生成部110が、クロック
f1およびf2を生成している理由について説明する。
いま、単一のクロック10kHzが第1および第2の電
圧増幅部103および104に供給されているとする。
第1および第2の電圧増幅部103および104が含む
スイッチトキャパシタは、上記単一のクロック10kH
zで充電/放電を行う。このとき、第2の電圧増幅部1
04は、上記仕様のままで入力される信号を処理するこ
とができる。しかし、第1の電圧増幅部103の第1−
2回路および第1−3回路が含むハイパスフィルタは、
10kHzのクロックのもとで上記と同等のカットオフ
周波数を得るためにコンデンサを650pFに、スイッ
チトキャパシタのコンデンサを0.1pFにそれぞれ変
更する必要が生じる。いま、650pFのコンデンサを
半導体集積回路上で実現するために、0.00138p
F/μm2 のコンデンサを用いるとすると、その面積
は、471,014.4928μm2 となる。また、
既に述べたように、IC回路全体の面積はここでは8,
680,000μm2 である。占有面積を計算する
と、 471,014.4298/8,680,000=0.
054 となり、650pFのコンデンサ1素子でIC全体の
5.4%を占有することとなる。従って、この組み合わ
せを半導体集積回路上で実現するのは、これらの素子が
占有する面積の観点から困難であるので、当該コンデン
サを外付けにすることによる回路の大型化、部品点数の
増加を招く。そこで、このような事態を回避するために
第1の実施形態では、2つの異なる周波数のクロックを
生成して第1および第2の電圧増幅部103および10
4に供給している。
【0035】[第2の実施形態]図3は、第2の実施形
態に係る赤外線検出装置の構成を示すブロック図であ
る。図3から明らかなように、赤外線検出装置200
は、赤外線検出装置100が備えるクロック生成部11
0をクロック生成部210に変更したものである。従っ
て、図3において図2と同じ構成については、参照番号
を同一としてその詳細な説明を省略する。赤外線検出装
置200は焦電素子101と、I/V変換部102と、
第1の電圧増幅部103と、第2の電圧増幅部104
と、人体検知部105と、ポップコーンノイズ検知部1
06と、制御部107と、スイッチ回路108と、クロ
ック生成部210とを備えている。
【0036】図4は、第1および第2の電圧増幅部10
3および104と、クロック生成部210との詳細を示
す図である。クロック生成部210は、クロックf1を
生成するクロック生成部(以下、第1のクロック生成部
と称す)と、クロックf2を生成するクロック生成部
(以下、第2のクロック生成部と称す)とを含んでい
る。第1のクロック生成部は、100Hzのクロックf
1を生成して、第1の電圧増幅部103に供給する。第
2のクロック生成部は、10kHzのクロックを生成し
て、第2の電圧増幅部104に供給する。
【0037】上記の構成により、設計者等は、第1のク
ロック生成部を構成するCR発振回路が含むコンデンサ
を外付け部品とし、その仕様を変更することにより、第
1の電圧増幅部103が含むハイパスフィルタのカット
オフ周波数を変更することができる。また、第2の電圧
増幅部104が含むハイパスフィルタのカットオフ周波
数を変更する必要がなければCR発信回路が含む抵抗お
よびコンデンサを共に半導体集積回路上に実装し、変更
する必要があれば抵抗またはコンデンサのどちらか一方
を外付けにすればよい。以上のように、赤外線検出装置
200は、第2の電圧増幅部104が含むハイパスフィ
ルタのカットオフ周波数と、第1の電圧増幅部103が
含むハイパスフィルタのカットオフ周波数とを別個独立
して調整することができるので、必要に応じて外付け部
品の削減および回路の小型化を実現することができる。
【0038】[第3の実施形態]図5は、本発明の第3
の実施形態に係る赤外線検出装置を示すブロック図であ
る。赤外線検出装置300は、焦電素子101と、I/
V変換部102と、電圧増幅部305と、検知部307
と、制御部107と、スイッチ回路309と、クロック
生成部310とを備えている。クロック生成部310
は、クロックf1およびクロックf1とを生成して出力
する。なお、クロックf1とクロックf1とは逆位相で
ある。なお、第1および第2の実施形態と同一の構成に
ついては、参照番号を同一とし、詳細な説明を省略す
る。電圧増幅部305は、人体の移動による電気信号の
処理およびポップコーンノイズによる電気信号の処理を
クロックf1およびクロックf1に基づいて時分割で行
い、検知部307に出力する。検知部307は、しきい
値を越える信号が入力したときに当該信号を増幅した信
号を出力する。検知部307の詳細な動作については後
述する。
【0039】図6は、電圧増幅部305と、検知部30
7と、クロック生成部310との詳細を示す図である。
電圧増幅部305は、3段に従属接続された回路(以
下、それぞれ第3−1回路、第3−2回路、第3−3回
路と称す)を含んでいる。第3−1回路は、入力部の抵
抗となる20pFおよび12.5pFのコンデンサと、
増幅器と、帰還部の7pFおよび400pFのコンデン
サと、増幅器の帰還抵抗となる1pFおよび0.5pF
のスイッチトキャパシタとを含む、ローパスアクティブ
フィルタである。第3−2回路は、入力部の65pFお
よび4.5nFのコンデンサと、2つの1pFのスイッ
チトキャパシタとで構成されるハイパスフィルタと、2
0kΩおよび980kΩの抵抗と増幅器とで構成される
直流電圧増幅部とを含んでいる。第3−3回路は、第3
−2回路と同一のハイパスフィルタと、250kΩおよ
び750kΩの抵抗と増幅器とで構成される直流電圧増
幅部とを含んでいる。検知部307は、増幅器317お
よび318と、出力部319とを含む、いわゆるウイン
ドウコンパレータである。増幅器317および318
は、電圧のハイレベル側およびローレベル側にそれぞれ
しきい値(ここでは、VWHおよびVWL)が常に入力
されており、電圧増幅部305から入力される信号がい
ずれかのしきい値を越えた場合にのみ、増幅した信号を
出力する性質を有している。出力部319は増幅器31
7または318から出力があった時点で選択されている
端子に信号を出力する。クロック生成部310は、4
4.5pFのコンデンサと1MEGΩの抵抗とを含む、
CR発信回路と、当該CR発信回路で生成されたクロッ
ク信号の位相を反転する反転部とを含んでおり、クロッ
クf1およびクロックf1と逆位相のクロックf1を出
力する。
【0040】次に、赤外線検出装置300の動作につい
て説明する。焦電素子101は、検知エリア内から輻射
される赤外線量に応じたレベルの電流をI/V変換部1
02に出力する。I/V変換部102は、焦電素子10
1から電流を入力し、電圧に変換して電圧増幅部305
に出力する。電圧増幅部305は、クロック生成部31
0が出力するクロックf1およびクロックf1に基づい
て人体の移動およびポップコーンノイズによって発生し
た信号を処理して検知部307に出力する。いま、電圧
増幅部305は、クロックf1がハイレベルのときに、
人体の移動による信号を、クロックf1がハイレベルの
ときにポップコーンノイズによる信号をそれぞれ処理し
て出力するとする。
【0041】まず、クロックf1がハイレベルのとき、
すなわち人体の移動による信号の処理時の赤外線検出装
置300の動作について説明する。I/V変換部102
から出力された信号は、まず第3−1回路に入力され
る。このとき、第3−1回路入力部のスイッチトキャパ
シタは12.5pFのコンデンサ、増幅部の帰還部の抵
抗となるスイッチトキャパシタは、0.5pFのコンデ
ンサを選択し、帰還部のコンデンサは400pFのコン
デンサが選択される。いま、クロックf1=10kHz
とすると、第3−1回路入力部のスイッチトキャパシタ
の等価抵抗は、 R=1/(10k×12.5p)=8MEGΩ となり、増幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパ
シタの等価抵抗は、 R=1/(10k×0.5p)=2000MEGΩ となり、カットオフ周波数は、 fc=1/(2π×200MEG×400p)=2Hz となる。なお、第3−1回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、25倍である。
【0042】次に、信号は第3−2回路に入力される。
第3−2回路のハイパスフィルタ入力部のコンデンサ
は、4.5nFのものが選択される。また、2つのスイ
ッチトキャパシタのコンデンサは、共に1pFで、クロ
ックf1またはクロックf1がハイレベルのとき、一方
が充電され、他方が放電される。クロックf1は、10
kHzであるから、第3−2回路のスイッチトキャパシ
タの等価抵抗は、 R=1/(10k×1p)=100MEGΩ となり、カットオフ周波数fcは、 fc=1/(2π×100MEG×4.5n)=0.3
5Hz となる。なお、第3−2回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、50倍である。なお、第3−3回路のハイパ
スフィルタは、第3−2回路のハイパスフィルタと同一
であるので詳細な説明は省略する。また、第3−3回路
の直流電圧増幅部の直流電圧利得は、4倍である。
【0043】次に、クロックf1がハイレベルであると
き、すなわちポップコーンノイズによる信号処理時の赤
外線検出装置300の動作について説明する。まず、I
/V変換部102から出力された信号は、まず第3−1
回路に入力される。このとき、第3−1回路の入力部の
スイッチトキャパシタは、20pFのコンデンサを、増
幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパシタは、1
pFのコンデンサを選択し、帰還部のコンデンサは、7
pFのコンデンサが選択される。クロックf1の周波数
は10kHzであるから、第3−1回路入力部のスイッ
チトキャパシタの等価抵抗は、 R=1/(10k×20p)=5MEGΩ となり、増幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパ
シタの等価抵抗は、 R=1/(10k×1p)=1000MEGΩ となり、カットオフ周波数fcは、 fc=1/(2π×100MEG×7p)=227Hz となる。なお、第3−1回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、20倍である。
【0044】次に、信号は第3−2回路に入力される。
第3−2回路のハイパスフィルタ入力部のコンデンサ
は、65pFのものが選択されている。また、接地され
ているスイッチトキャパシタは既に述べたように1pF
が選択されている。クロックf1は、10kHzである
から、第3−2回路の接地されているスイッチトキャパ
シタの等価抵抗は、 R=1/(10k×1p)=100MEGΩ となり、カットオフ周波数は、 fc=1/(2π×100MEG×65p)=24.5
Hz となる。なお、第3−2回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、人体の移動による信号の処理時と同様に50
倍である。なお、第3−3回路のハイパスフィルタは、
第3−2回路と同一であるので詳細な説明は省略する。
また、第3−3回路が含む直流電圧増幅部の直流電圧利
得は、4倍である。
【0045】人体の移動による信号およびポップコーン
ノイズによる信号は、上記のように電圧増幅部305で
処理され、時分割で出力される。すなわち、電圧増幅部
305は、クロックf1がハイレベルのときは、人体の
移動による信号を出力し、クロックf1がハイレベルの
ときは、ポップコーンノイズによる信号を検知部307
に出力する。検知部307はウインドウコンパレータで
あり、しきい値と入力信号レベルとを比較し、クロック
f1がハイレベルのときは、比較結果を人体検知信号と
して出力し、クロックf1がハイレベルのときは、比較
結果をポップコーンノイズ検知信号として制御部107
に出力する。制御部107は、検知部307から信号が
入力されると、スイッチ回路108を操作してI/V変
換部102の変換インピーダンスを下げる。これによ
り、赤外線検出装置300は、ポップコーンノイズの影
響を抑圧して誤動作を回避することができる。
【0046】[第4の実施形態]第4の実施形態に係る
赤外線検出装置は、クロック生成部(図示せず)と、電
圧増幅部が含むコンデンサの仕様とが赤外線検出装置3
00と異なるのみであり、その他の構成は同じである。
従って、クロック生成部および電圧増幅部405以外の
構成については参照番号を同一としてその詳細な説明を
省略すると共に、赤外線検出装置400の構成を示すブ
ロック図には、第3の実施形態に示した図5を代用す
る。
【0047】図7は、電圧増幅部405と、検知部40
7の詳細を示す図である。電圧増幅部405は、3段に
従属接続された回路(以下、それぞれ第4−1回路、第
4−2回路、第4−3回路と称す)を含んでいる。第4
−1回路は、入力部の抵抗となる20pFおよび25p
Fのコンデンサと、増幅器と、帰還部の9pFおよび8
pFのコンデンサと、増幅器の帰還抵抗となる2つの1
pFのスイッチトキャパシタとを含むローパスアクティ
ブフィルタである。第4−2回路は、入力部の83pF
および45pFのコンデンサと、2つの1pFのスイッ
チトキャパシタとで構成されるハイパスフィルタと、2
0kΩおよび980kΩの抵抗と増幅器とで構成される
直流電圧増幅部とを含んでいる。第4−3回路は、第4
−2回路と同一のハイパスフィルタと、250kΩおよ
び750kΩの抵抗と増幅器とで構成される直流電圧増
幅部とを含んでいる。検知部407は、増幅器417お
よび418と、出力部419とを含む、いわゆるウイン
ドウコンパレータである。増幅器417および418
は、電圧のハイレベル側およびローレベル側にそれぞれ
しきい値(ここでは、VWHおよびVWL)が常に入力
されており、電圧増幅部405から入力される信号がい
ずれかのしきい値を越えた場合にのみ、増幅した信号を
出力する性質を有している。出力部419は、増幅器4
17または418から出力があった時点で選択されてい
る端子に信号を出力する。
【0048】図8は、赤外線検出装置400が備える、
クロック生成部が生成するクロックf1およびf2の波
形を示す図である。ここで、クロックf1=100H
z、クロックf2=12.8kHzである。しかし、単
にクロック周波数が異なるだけではクロックf1および
f2が同時にハイレベルになる可能性がある。この場
合、電圧増幅部405が含むスイッチトキャパシタ等が
誤動作を行う。そこで、クロックf1とクロックf2と
が同時にハイレベルになることがないように、クロック
f1がハイレベルを示す時間長は、クロックf2がハイ
レベルを示す時間長と同じか、もしくは短く設定されて
いる。電圧増幅部405は、人体の移動による電気信号
の処理およびポップコーンノイズによる電気信号の処理
をクロックf1およびクロックf2に基づいて行い、時
分割で検知部407に出力する。検知部407は、しき
い値を越える信号が入力したときに当該信号を増幅した
信号を出力する。なお、クロック生成部は、上記のクロ
ックf1およびf2を生成することができれば特にその
構成を限定しない。
【0049】次に、再び図5および図7を参照して、赤
外線検出装置400の動作について説明する。焦電素子
101は、検知エリア内から輻射される赤外線量に応じ
たレベルの電流をI/V変換部102に出力する。I/
V変換部102は、焦電素子101から電流を入力し、
電圧に変換して電圧増幅部405に出力する。電圧増幅
部405は、図示しないクロック生成部が生成した図8
に示す波形を有する、クロックf1およびf2に基づい
て人体の移動およびポップコーンノイズによって発生し
た信号を処理して検知部407に出力する。いま、電圧
増幅部305は、クロックf1がハイレベルのときに、
人体の移動による信号を、クロックf2がハイレベルの
ときにポップコーンノイズによる信号をそれぞれ処理し
て出力するとする。
【0050】まず、クロックf1がハイレベルのとき、
すなわち人体の移動による信号の処理時の赤外線検出装
置400の動作について説明する。I/V変換部102
から出力された信号は、まず第4−1回路に入力され
る。このとき、第4−1回路入力部のスイッチトキャパ
シタは、25pFのコンデンサ、増幅部の帰還部の抵抗
となるスイッチトキャパシタは、1pFのコンデンサを
選択し、帰還部のコンデンサは、8pFのコンデンサが
選択される。いま、クロックf1=100Hzであるの
で、第4−1回路入力部のスイッチトキャパシタの等価
抵抗は、 R=1/(100×25p)=400MEGΩ となり、増幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパ
シタの等価抵抗は、 R=1/(100×1p)=10GΩ となり、カットオフ周波数は、 fc=1/(2π×10GΩ×8p)=2Hz となる。なお、第4−1回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、25倍である。
【0051】次に、信号は第4−2回路に入力される。
第4−2回路のハイパスフィルタ入力部のコンデンサ
は、45pFのものが選択される。また、2つのスイッ
チトキャパシタのコンデンサは、共に1pFで、クロッ
クf1ハイレベルのとき(クロックf2がローレベルの
とき)、または、クロックf2がハイレベルのとき(ク
ロックf1がローレベルのとき)一方が充電され、他方
が放電される。クロックf1は、100Hzであるか
ら、第4−2回路のスイッチトキャパシタの等価抵抗
は、 R=1/(100×1p)=10GΩ となり、カットオフ周波数fcは、 fc=1/(2π×10G×45pF)=0.35Hz となる。なお、第4−2回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、50倍である。なお、第4−3回路のハイパ
スフィルタは、第4−2回路のハイパスフィルタと同一
であるので詳細な説明は省略する。なお、第4−3回路
の直流電圧増幅部の直流電圧利得は、4倍である。
【0052】次に、クロックf2がハイレベルであると
き、すなわちポップコーンノイズによる信号処理時の赤
外線検出装置400の動作について説明する。まず、I
/V変換部102から出力された信号は、まず第4−1
回路に入力される。このとき、第4−1回路の入力部の
スイッチトキャパシタは、20pFのコンデンサを、増
幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパシタは、1
pFのコンデンサを選択し、帰還部のコンデンサは、9
pFのコンデンサが選択される。クロックf2の周波数
は12.8kHzであるから、第4−1回路入力部のス
イッチトキャパシタの等価抵抗は、 R=1/(12.8k×20p)=3.9MEGΩ となり、増幅部の帰還部の抵抗となるスイッチトキャパ
シタの等価抵抗は、 R=1/(12.8k×1p)=78MEGΩ となり、カットオフ周波数fcは、 fc=1/(2π×78MEG×9p)=227Hz となる。なお、第4−1回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、50倍である。
【0053】次に、信号は、第4−2回路に入力され
る。第4−2回路のハイパスフィルタ入力部のコンデン
サは、83pFのものが選択されている。スイッチトキ
ャパシタの等価抵抗は、78MEGΩであるので、カッ
トオフ周波数fcは、 fc=1/(2π×78MEG×83p)=24.5H
z となる。なお、第4−2回路の直流電圧増幅部の直流電
圧利得は、人体の移動による信号の処理時と同様に50
倍である。なお、第4−3回路のハイパスフィルタは、
第4−2回路と同一であるので詳細な説明は省略する。
なお、第4−3回路が含む直流電圧増幅部の直流電圧利
得は、4倍である。
【0054】人体の移動による信号およびポップコーン
ノイズによる信号は、上記のように電圧増幅部405で
処理され、時分割で出力される。すなわち、電圧増幅部
405は、クロックf1がハイレベルのときは、人体の
移動による信号を出力し、クロックf2がハイレベルの
ときは、ポップコーンノイズによる信号を検知部407
に出力する。検知部407はウインドウコンパレータで
あり、しきい値と入力信号レベルとを比較し、クロック
f1がハイレベルのときは、比較結果を人体検知結果と
して出力し、クロックf2がハイレベルのときは、比較
結果を制御部107に出力する。制御部107は、検知
部407から信号が入力されると、スイッチ回路108
を操作してI/V変換部102の変換インピーダンスを
下げる。これにより、赤外線検出装置400は、ポップ
コーンノイズの影響を抑圧して誤動作を回避することが
できる。
【0055】上記のように、第3および第4の実施形態
においては、単一の増幅部を用いて人体検出およびポッ
プコーンノイズの検出を行っている。従って、第1およ
び第2の実施形態よりも、さらなる回路の小型化を実現
することができる。なお、以上の実施形態において、従
来品と同等の周波数特性を得るために各素子には具体的
な仕様を与えたがこれに限定されるものではない。赤外
線検出装置に求められる性能に応じて各素子の仕様も変
更され得る。また、回路構成も初段のローパスフィル
タ、2段目および3段目のハイパスフィルタの順序に限
定されるものではない。また、直流電圧増幅を行う増幅
器に付属する抵抗は、その比(例えば、第1−1回路の
20kΩと980kΩとの比)が一定であればよく、絶
対値は変更されてもよい。
【0056】
【発明の効果】上記のように、第1の発明によれば、ク
ロック生成手段が生成するクロックに基づいて人体とポ
ップコーンノイズとを区別して検出することができる。
【0057】上記のように、第2の発明によれば、フィ
ルタ部に不可欠な抵抗をスイッチトキャパシタで構成す
ることにより等価的に数十MEGΩ〜数十GΩの高抵抗
を半導体回路内に内蔵することができるので、従来、外
付け部品でなければ対応できなかったコンデンサの値を
小さくして、半導体回路内に内蔵することができ、外付
け部品を削減することができる。さらに、上記の高抵抗
は、半導体回路内で占有する面積が大きいという問題が
あったが、これを、小面積のコンデンサでおきかえて、
半導体回路内の面積的な余裕を生み出すことができる。
【0058】上記のように、第3の発明によれば、異な
る2つの周波数のクロックを用いるため、第1の電圧増
幅部が透過する周波数帯域と第2の電圧増幅部が透過す
る周波数帯域に応じてフィルタ手段の時定数を決定する
コンデンサおよび抵抗を、例えば半導体集積回路内に内
蔵し、回路を小型化することができる。
【0059】上記のように、第4の発明によれば、2つ
の異なる周波数のクロックを別個独立の発信手段が生成
しているので、第1および第2の電圧増幅部が含むフィ
ルタの特性を独立して調整することができる。
【0060】上記のように、第5の発明によれば、所定
のしきい値を越える場合にのみ人体検知信号またはポッ
プコーンノイズ検知信号が出力されるので、微少なノイ
ズを検知することによる誤報を防止することができる。
【0061】上記のように、第6の発明によれば、直流
電圧増幅部に、オフセットの影響が生じない範囲で高い
利得を持たせることができる。
【0062】上記のように、第7の発明によれば、単一
の電圧増幅部によって人体検知およびポップコーンノイ
ズ検知を行うことができるので、赤外線検出装置を小型
化できる。
【0063】上記のように、第8の発明によれば、少な
くとも1つのアクティブフィルタを用いているので単一
の電圧増幅部で人体の移動に係る信号およびポップコー
ンノイズに係る信号を処理することとしても直流電圧利
得を個別に与えることができる。
【0064】上記のように、第9の発明によれば、2つ
の異なる周波数のクロックを個別独立したクロック生成
部で生成しているので、人体検知に適したクロック周波
数と、ポップコーンノイズ検出に適したクロック周波数
とをそれぞれ設定して、高精度な検出を行うことができ
る。
【0065】上記のように、第10の発明によれば、ス
イッチトキャパシタの動作を円滑に維持することができ
る。
【0066】上記のように、第11の発明によれば、所
定のしきい値を越える場合にのみ人体検知信号またはポ
ップコーンノイズ検知信号が出力されるので、微少なノ
イズを検知することによる誤報を防止することができ
る。
【0067】上記のように、第12の発明によれば、直
流電圧増幅部に、オフセットの影響が生じない範囲で高
い利得を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る赤外線検出装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る第1および第2の電圧増
幅部およびクロック生成部の詳細を示す図である。
【図3】第2の実施形態に係る赤外線検出装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態に係る第1および第2の電圧増
幅部およびクロック生成部の詳細を示す図である。
【図5】第3および第4の実施形態に係る赤外線検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態に係る電圧増幅部、検知部およ
びクロック生成部の詳細を示す図である。
【図7】第4の実施形態に係る電圧増幅部、検知部の詳
細を示す図である。
【図8】第4の実施形態に係るクロック生成部が生成す
るクロック波形を示す図である。
【図9】従来の赤外線検出装置の構成例を示すブロック
図である。
【図10】従来の第1および第2の電圧増幅部の詳細を
示す図である。
【符号の説明】
101 焦電素子 102 I/V変換部 103 第1の電圧増幅部 104 第2の電圧増幅部 105 人体検知部 106 ポップコーンノイズ検知部 107 制御部 108 スイッチ回路 110,210,310 クロック生成部 305,405 電圧増幅部 307,407 検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 裕司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松田 啓史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 村山 ▲頼▼信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA13 BC03 BC14 BC22 CA12 DA20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知空間における赤外線輻射エネルギー
    の変化を検知する赤外線検出装置であって、 検知した赤外線の輻射エネルギーの変化を電流に変換し
    て出力する赤外線/電流変換手段と、 前記赤外線/電流変換手段が出力した電流を電圧に変換
    する電流/電圧変換手段と、 前記電流/電圧変換手段から入力された信号から人体の
    移動に係る信号を選択的に処理して出力する第1の電圧
    増幅手段と、 前記電流/電圧変換手段から入力された信号からポップ
    コーンノイズに係る信号を選択的に処理して出力する第
    2の電圧増幅手段と、 前記第1および第2の電圧増幅手段にクロックを出力す
    るクロック生成手段と、 前記第1の電圧増幅手段から入力された信号が所定のレ
    ベルを越える場合に人体検知信号を出力する人体検知手
    段と、 前記第2の電圧増幅手段から入力された信号が所定のレ
    ベルを越える場合にポップコーンノイズ検知信号を出力
    するポップコーンノイズ検知手段と、 ポップコーンノイズ検知信号が入力されたときは、予め
    定められた時間だけ前記電流/電圧変換手段の出力を制
    御する制御手段とを備え、 前記第1および第2の電圧増幅部は、前記クロックに基
    づいて所定の周波数成分を選択的に増幅することを特徴
    とする、赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の電圧増幅手段は、 入力された信号のうち人体の移動により発生した信号の
    処理およびポップコーンノイズにより発生した信号の処
    理を行うのに適当な周波数成分を透過および増幅する1
    つ以上の電圧増幅部を含み、 さらに、 前記電圧増幅部は、少なくとも1つ以上のスイッチトキ
    ャパシタを含むフィルタ部と増幅部との従属接続で構成
    され、 前記クロック生成手段は、前記スイッチトキャパシタの
    充電/放電周期を規定するためのクロックを出力するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の赤外線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック生成手段は、 前記スイッチトキャパシタを動作させるためのクロック
    を発生する発振手段と、 前記発振手段が発生したクロックを分周して異なる周波
    数のクロックを生成する分周手段とを含み、 前記発振手段は、第2のクロックを発生して前記第2の
    電圧増幅部および前記分周手段に出力し、 前記分周手段は、入力されたクロックを分周して第1の
    クロックを生成して前記第1の電圧増幅部に出力し、 前記第2および第1の電圧増幅部に含まれる前記スイッ
    チトキャパシタは、前記第2および第1のクロックがハ
    イレベルまたはローレベルのときに充電/放電すること
    を特徴とする、請求項2に記載の赤外線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記クロック生成手段は、異なる周波数
    のクロックを発生する第1および第2のクロック発生手
    段を含み、 前記第1のクロック発生手段は、発生した第1のクロッ
    クを前記第1の電圧増幅部に出力し、 前記第2のクロック発生手段は、発生した第2のクロッ
    クを前記第2の電圧増幅部に出力し、 前記第1および第2の電圧増幅部に含まれる前記スイッ
    チトキャパシタは、前記第1および第2のクロックがハ
    イレベルまたはローレベルのときに充電/放電すること
    を特徴とする、請求項2に記載の赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記人体検知手段および前記ポップコー
    ンノイズ検知手段は、予めしきい値を所持しており、入
    力される人体検知に係る信号およびポップコーンノイズ
    に係る信号のレベルがそれぞれ当該しきい値のレベルを
    越える場合に、人体検知信号およびポップコーンノイズ
    検知信号を出力することを特徴とする、請求項2に記載
    の赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧増幅部のうち少なくとも1つ以
    上はCRフィルタ部と直流電圧増幅部とが従属接続され
    ていることを特徴とする、請求項2に記載の赤外線検出
    装置。
  7. 【請求項7】 検知空間における赤外線輻射エネルギー
    の変化を検知する赤外線検出装置であって、 検知した赤外線の輻射エネルギーの変化を電流に変換し
    て出力する赤外線/電流変換手段と、 前記赤外線/電流変換手段が出力した電流を電圧に変換
    して出力する電流/電圧変換手段と、 前記電流/電圧変換手段から入力された信号から人体の
    移動に係る信号およびポップコーンノイズによる信号を
    時分割で処理して出力する電圧増幅手段と、 前記電圧増幅手段から時分割で入力される人体の移動ま
    たはポップコーンノイズに係る信号が所定のレベルを越
    える場合に、選択している端子に人体検知信号またはポ
    ップコーン検知信号を出力する検知手段と、 前記電圧増幅手段および前記検知手段にクロックを出力
    するクロック生成手段と、 前記検知手段からポップコーンノイズ検知信号が入力さ
    れたときは、予め定められた時間だけ前記電流/電圧変
    換手段の出力を制御する制御手段とを備え、 前記電圧増幅手段は、前記クロックに基づいて時分割で
    人体の移動またはポップコーンノイズに係る信号を出力
    し、前記検知手段は前記クロックに基づいて選択した端
    子に人体検知信号またはポップコーンノイズ検知信号を
    出力することを特徴とする、赤外線検知装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧増幅手段は、 入力された信号のうち人体の移動により発生した信号の
    処理およびポップコーンノイズにより発生した信号の処
    理を行うのに適当な周波数成分を時分割で透過および増
    幅する1つ以上の電圧増幅部を含み、 さらに、 前記電圧増幅部は、少なくとも1つ以上のスイッチトキ
    ャパシタを含む、フィルタ部または1つ以上のアクティ
    ブフィルタ部と増幅部との従属接続で構成され、 前記クロック生成手段は、前記スイッチトキャパシタの
    充電/放電周期と前記検知手段の端子選択周期とを規定
    するクロックを生成することを特徴とする、請求項7に
    記載の赤外線検出装置。
  9. 【請求項9】 前記クロック発生手段は、異なる周波数
    のクロックを発生する第1および第2のクロック発生手
    段を含み、 前記第1のクロック発生手段は、発生した第1のクロッ
    クを前記第1の電圧増幅部および前記検知手段に出力
    し、 前記第2のクロック発生手段は、発生した第2のクロッ
    クを前記第2の電圧増幅部および前記検知手段に出力
    し、 前記第1または第2のクロックがそれぞれハイレベルま
    たはローレベルのときに前記電圧増幅部に含まれる前記
    スイッチトキャパシタは、所定の端子を選択して充電/
    放電を行い、 前記検知手段は、前記第1のクロックがハイレベルまた
    はローレベルのときに人体検知信号を出力する端子を選
    択し、前記第2のクロックがハイレベルまたはローレベ
    ルのときにポップコーンノイズ検出信号を出力する端子
    を選択することを特徴とする、請求項8に記載の赤外線
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のクロックおよび第2のクロ
    ックは、同時にハイレベルまたはローレベルとならない
    ように前記第1のクロックがハイレベルとなる区間の時
    間長が前記第2のクロックがローレベルになる区間の時
    間長と同じか短いことを特徴とする、請求項9に記載の
    赤外線検出装置。
  11. 【請求項11】 前記検知手段は、 前記電圧増幅手段から入力される人体の移動に係る信号
    またはポップコーンノイズに係る信号と継続的に入力さ
    れているしきい値とをそれぞれ比較して、人体の移動に
    係る信号がしきい値を越える場合に人体検知信号を、ポ
    ップコーンノイズに係る信号がしきい値を越える場合に
    ポップコーンノイズ検知信号をクロックに基づいて選択
    している端子に出力することを特徴とする、請求項8に
    記載の赤外線検出装置。
  12. 【請求項12】 前記電圧増幅部のうち少なくとも1つ
    以上はCRフィルタ部と直流増幅部とが従属接続されて
    いることを特徴とする、請求項8に記載の赤外線検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291629A2 (en) * 2001-09-10 2003-03-12 Matsushita Electric Works, Ltd. Object detecting device with a pyroelectric sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291629A2 (en) * 2001-09-10 2003-03-12 Matsushita Electric Works, Ltd. Object detecting device with a pyroelectric sensor
EP1291629A3 (en) * 2001-09-10 2003-10-15 Matsushita Electric Works, Ltd. Object detecting device with a pyroelectric sensor

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