JP2001182170A - 締結金物及びボルト部材の締結構造 - Google Patents

締結金物及びボルト部材の締結構造

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JP2001182170A
JP2001182170A JP37234999A JP37234999A JP2001182170A JP 2001182170 A JP2001182170 A JP 2001182170A JP 37234999 A JP37234999 A JP 37234999A JP 37234999 A JP37234999 A JP 37234999A JP 2001182170 A JP2001182170 A JP 2001182170A
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JP37234999A
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English (en)
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Mikiya Takamasu
幹弥 高増
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座堀部を形成せずに、ボルト部材の先端を周
面から突出させることなく木製部材を強固に締結できる
と共に、乾燥収縮等により木製部材の断面寸法が小さく
なっても、木製部材を十分に拘束することが可能な締結
金物及び締結構造を提供する。 【解決手段】 締結金物10は、中心軸に沿って雌ネジ
孔17が形成された金物本体15と、この金物本体15
の外周面に一体として設けられた、螺旋状に連続して外
側に突出するスクリュー状突起16とからなり、木製部
材12に形成された先行穴14の内壁面にスクリュー状
突起16を食い込ませつつ、木製部材12にねじ込まれ
ることによって埋設固定される。先行穴14は、締結金
物10の外径よりも小さな内径を有し、先行穴に挿入配
置されたボルト部材13の雄ネジ部に雌ネジ孔17を螺
合しつつ先行穴14に締結金物10がねじ込まれること
により、ボルト部材13の締結構造が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木製部材をボルト
部材により締結するために使用する締結金物、及び該締
結金物を用いたボルト部材の締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】木造建
築物を構築する際には、アンカーボルトやその他のボル
ト部材が用いられ、木製部材をこのボルト部材により締
結して、強固な木造建築物が構成される。かかるボルト
部材によれば、木製部材を貫通して形成したボルト孔に
当該ボルト部材を挿入配置し、その先端雄ネジ部にワッ
シャーや座金を配設してナットを螺合し、ボルト孔が開
口する木製部材の周面にナットを締め付けることによっ
て、当該木製部材を締結する。
【0003】また、このような従来のボルト部材の締結
構造によれば、例えばボルト部材が基礎の上面から突出
するアンカーボルトであって、木製部材が基礎上に載置
される土台である場合には、ボルト部材やナットを木製
部材の周面から突出させると、木造建築物の各部材の納
まりが悪くなることがあり、これを避けるために、ボル
ト孔が開口する木製部材の周面に予め座堀部を形成し、
この座堀部にボルト部材の先端やナットが配設されるよ
うにして、これらを木製部材の周面から突出させないよ
うな工夫がなされている。
【0004】しかしながら、このような従来の締結構造
によれば、座堀部を形成するための作業や座堀部でナッ
トを強固に締めつけるための作業に多くの手間がかかる
ことになる。また、ボルト部材は、ボルト孔に単に挿通
されているだけで、ボルト孔と一体化されていないた
め、木製部材が乾燥収縮等によりその断面寸法が小さく
なると、ナットによる締め付けが緩んで木製部材を十分
に拘束することができず、木造建築物全体の剛性に悪影
響を及ぼすことになる。
【0005】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、座堀部を形成せずに、ボルト部材の
先端を周面から突出させることなく木製部材を強固に締
結できると共に、乾燥収縮等により木製部材の断面寸法
が小さくなっても、木製部材を十分に拘束することが可
能な締結金物及びボルト部材の締結構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、木製部材に埋
設されて該木製部材をボルト部材により締結するために
使用する締結金物であって、中心軸に沿って雌ネジ孔が
形成された円筒状の金物本体と、該金物本体の外周面に
一体として設けられた、螺旋状に連続して外側に突出す
るスクリュー状突起とからなり、前記木製部材に形成さ
れた先行穴の内壁面に前記スクリュー状突起を食い込ま
せつつ、前記木製部材にねじ込むことによって埋設固定
されることを特徴とする締結金物を提供することによ
り、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発
明)。
【0007】また、本発明は、前記締結金物による締結
構造であって、前記木製部材を貫通して予め形成され
た、前記締結金物の外径よりも小さな内径の先行穴と、
該先行穴の一方の開口から挿入配置された前記ボルト部
材の雄ネジ部と、該雄ネジ部に前記雌ネジ孔を螺合しつ
つ前記先行穴の他方の開口からねじ込まれて前記木製部
材に埋設固定された前記締結金物とからなることを特徴
とするボルト部材の締結構造を提供することにより、上
記目的を達成したものである(請求項2記載の発明)。
【0008】そして、本発明の締結構造は、前記先行穴
の内径を、前記締結金物の外径の40〜85%とするこ
とが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0009】また、本発明の締結構造は、前記ボルト部
材は建物の基礎から上方に突出するアンカーボルトであ
ると共に、前記木製部材は前記基礎の上に載置固定され
る土台であり、上記先行穴は上下方向に貫通して前記土
台に形成されていることが好ましい(請求項4記載の発
明)。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の一実施形態
に係る締結金物10は、図1に示すように、例えば木造
建築物におけるコンクリート基礎11の上面に載置され
る、木製部材である土台12を締結固定するために使用
されるものである。すなわち、コンクリート基礎10の
上面にはアンカーボルト13が突出して配置されてお
り、このアンカーボルト13に本実施形態の締結金物1
0が螺合されることにより、土台12がコンクリート基
礎11の上面に強固に固定される。
【0011】ここで、アンカーボルト13は、その下半
部分がコンクリート基礎11の中に埋設されると共に、
その上半部分がネジ径が12mm程度の雄ネジ部とし
て、170mm程度の長さでコンクリート基礎11の上
面から突出している。また、土台12は、高さ105〜
120mm程度、幅105〜120mm程度の大きさの
矩形断面形状を有する角材であって、アンカーボルト1
3と対応する位置に、上下に貫通して後述する先行穴1
4が形成されている。
【0012】そして、本実施形態の締結金物10は、図
4(a)及び(b)にも示すように、中心軸に沿って雌
ネジ孔17が形成された円筒状の鋼製の金物本体15
と、この金物本体15の外周面に一体として設けられ
た、螺旋状に連続して外側に突出するスクリュー状突起
16とからなる。金物本体15は、80〜90mm程度
の長さを有し、外周面にスクリュー状突起16が突出し
ていることにより、このスクリュー状突起16の外周縁
部による外径φが30mmとなっている。また、雌ネジ
孔17は、アンカーボルト13の雄ネジ部を螺合させる
12mm程度のネジ径を有すると共に、金物本体15の
上端部分には、六角レンチを挿入係止することが可能
な、六角穴18が設けられている。
【0013】締結金物10を用いて、土台12をアンカ
ーボルト13によりコンクリート基礎11に締結固定す
るには、図2に示すように、土台12に予め形成された
先行穴14に、これの下方の開口からアンカーボルト1
3の雄ネジ部を挿入配置しつつ、土台12をコンクリー
ト基礎11の上面に載置する。
【0014】ここで、先行穴14は21〜24mm程度
の内径を備え、アンカーボルト13をその中央部分に無
理なく配設することができる大きさを備えると共に、締
結金物10の外径の70〜80%程度の内径を有してい
る。これによって、締結金物10が先行穴14にねじ込
まれる際に、スクリュー状突起16を先行穴14の内壁
面に十分に食い込ませることが可能になる。なお、先行
穴14の内径の大きさは、土台12を構成する木材の材
質等によって適宜設計することができ、例えば木材がす
ぎやえぞまつのような比較的比重の低い針葉樹の場合に
は、締結金物10の外径の40〜70%程度、ひのきや
べいまつ等では60〜75%、比重の高い広葉樹の場合
には65〜85%とすることが好ましい。先行穴14の
内径が大き過ぎるとスクリュー状突起16の食い込みが
少なくなって十分な締結力が得られなくなり、先行穴1
4の内径が小さ過ぎるとスクリュー状突起16が食い込
みが過大となって木材繊維を破壊しやすくなる。
【0015】次に、先行穴14に挿入配置されたアンカ
ーボルト13の雄ネジ部に雌ネジ孔17を螺合させなが
ら、締結金物10を先行穴14の上方の開口から先行穴
14にねじ込むことにより、図3に示すように、締結金
物10を土台12の中に埋設固定する。かかるねじ込み
作業は、雌ネジ孔14の上端部分に設けられた六角穴1
8に六角レンチを挿入係止して回転させたり、ビットド
リル等を用いて、容易に行うことができる。
【0016】そして、締結金物10を先行穴14にねじ
込むことによって、スクリュー状突起16が先行穴14
の内壁面に食い込み、当該内壁面に強固に係止一体化さ
れて十分な締結支持力を得つつ、雌ネジ孔14にアンカ
ーボルト13が螺合されてゆく。これによって、土台1
2がアンカーボルト13によって強固に締結固定され
る。また、締結金物10の上端が土台12の中に埋設さ
れるまでねじ込みを行うことにより、土台12の上面に
締結金物10やアンカーボルト13を突出させることな
く土台12を固定することができる。さらに、締結金物
10は、そのスクリュー状突起16が先行穴14の内壁
面に食い込んで土台12と一体となって埋設されている
ので、土台12が乾燥収縮等によりその断面寸法を減少
させも、締め付けが緩むことなく土台12を引き続き拘
束することができる。
【0017】すなわち、本実施形態の締結金物10及び
締結金物10を用いた締結構造によれば、座堀部を形成
せずに、アンカーボルト13の先端を上面から突出させ
ることなく土台12を強固に締結できると共に、乾燥収
縮等により土台12の断面寸法は小さくなっても、土台
12を十分に拘束することが可能になる。
【0018】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の締
結金物は、アンカーボルトにより土台を締結する場合に
限定されることなく、木製部材をボルト部材により締結
する種々の締結構造において採用することができる。ま
た、本発明のボルト部材の締結構造は、ボルト部材の雄
ネジ部を先行穴に上下方向に挿入配置する場合のみなら
ず、水平あるいは斜め方向に挿入配置して締結構造とす
ることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の締
結金物及びボルト部材の締結構造によれば、座堀部を形
成せずに、ボルト部材の先端を周面から突出させること
なく木製部材を強固に締結できると共に、乾燥収縮等に
より木製部材の断面寸法が小さくなっても、木製部材を
十分に拘束することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る締結金物を用いた締
結構造を説明する分解斜視図である。
【図2】ボルト部材の雄ネジ部を先行穴に挿入配置した
状況を説明する斜視図である。
【図3】先行穴に締結金物をねじ込んだ状況を説明する
斜視図である。
【図4】(a)は締結金物の側面図、(b)は締結金物
の縦断面図である。
【符号の説明】
10 締結金物 11 コンクリート基礎 12 土台(木製部材) 13 アンカーボルト(ボルト部材) 14 先行穴 15 金物本体 16 スクリュー状突起 17 雌ネジ孔 18 六角穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製部材に埋設されて該木製部材をボル
    ト部材により締結するために使用する締結金物であっ
    て、 中心軸に沿って雌ネジ孔が形成された円筒状の金物本体
    と、該金物本体の外周面に一体として設けられた、螺旋
    状に連続して外側に突出するスクリュー状突起とからな
    り、 前記木製部材に形成された先行穴の内壁面に前記スクリ
    ュー状突起を食い込ませつつ、前記木製部材にねじ込む
    ことによって埋設固定されることを特徴とする締結金
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の締結金物による締結構
    造であって、 前記木製部材を貫通して予め形成された、前記締結金物
    の外径よりも小さな内径の先行穴と、該先行穴の一方の
    開口から挿入配置された前記ボルト部材の雄ネジ部と、
    該雄ネジ部に前記雌ネジ孔を螺合しつつ前記先行穴の他
    方の開口からねじ込まれて前記木製部材に埋設固定され
    た前記締結金物とからなることを特徴とするボルト部材
    の締結構造。
  3. 【請求項3】 前記先行穴の内径は、前記締結金物の外
    径の40〜85%であることを特徴とする請求項2記載
    のボルト部材の締結構造。
  4. 【請求項4】 前記ボルト部材は建物の基礎から上方に
    突出するアンカーボルトであると共に、前記木製部材は
    前記基礎の上に載置固定される土台であり、上記先行穴
    は上下方向に貫通して前記土台に形成されている請求項
    2又は3に記載のボルト部材の締結構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030059625A (ko) * 2002-01-03 2003-07-10 삼성전자주식회사 너트 및 이 너트를 합성수지제품에 결합하는 방법
JP2005003010A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Joker Industrial Co Ltd 外接装置を快速連結できる固定ネジ
WO2007043158A1 (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Kaoru Taneichi 連結具
JP2007291760A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Toshiyuki Kato 棒状部材の締結装置

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